JP3939449B2 - キャップ緩み止め付詰め替え用ボトル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、必要に応じて一般キャップ又は引き金式スプレー付キャップを、口頸部に装着可能なキャップ緩み止め付詰め替え用ボトルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図2に示すをボトル本体(100)の口頸部に引き金式スプレー付キャップ(200)を装着した引き金式スプレー付ボトル(10)が、洗剤液、漂白液、消臭液、黴除去液や除菌液などに広く使用されているが、この引き金式スプレー付ボトルは、流通過程において、引き金式スプレー付キャップがその形状から振動や衝撃などの外力により緩み易く、しばしば液漏れなどの事故を発生し易いことがあった。このため、流通過程でのキャップの緩みを防ぐために、多くの発明や考案が成されており、例えば、実公昭56?48057号公報では、容器本体の口頸部に形成したネジ部の下端近傍の上側縁に沿って肉盛りして突起させ、上方の谷部を徐々に狭隘にしたものが提案され、また、本特許出願人の特願平8―54989号には、口頸部のネジ部の谷部の両側のパーティングライン跡位置に、蓋体のネジ部の山部とプラス嵌合する突起を設け、且つ、ネジ部の上方先端部を両側のパーティングライン跡位置間のほぼ中央位置から設けたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、これらの引き金式スプレー付ボトルには、図3に示す詰め替え用ボトル(20)が売られるようになってきた。この詰め替え用ボトルのキャップは、封止リングやパッキングにより液漏れを防ぐスクリュータイプの図3に示す一般キャップ(300)が用いられており、通常の流通過程においては、引き金式スプレー付キャップのように振動や衝撃などの外力によってキャップが緩み液漏れを起こすような危惧はなかった。また、使用するときには、このキャップを口頸部から取り外し、引き金式スプレー付キャップをその口頸部に付け替えて使用していた。従って、詰め替え用ボトルのキャップには、緩み止めの必要はなく、却って、緩み止めがあると、引き金式スプレー付キャップと付け替えるときに、口頸部から取り外しにくいことがあった。そこで、詰め替え用ボトルの一般キャップと引き金式スプレー付キャップとを装着でき、前者を口頸部に螺合させて装着したときは、緩み止め効果がなく、後者を口頸部に螺合させて装着したときには、緩み止め効果を発揮するボトルの開発が市場から求められるようになってきた。
【0004】
本発明は、上述の市場からの要請に応えたものであり、詰め替え用ボトルの一般キャップを装着したときは緩み止め効果がなく、引き金式スプレー付キャップを装着したときには緩み止め効果を発揮するキャップ緩み止め付ボトルを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、ボトル本体の口頸部の雄ねじを有し、この雄ねじにキャップの雌ねじを螺合させて装着可能な詰め替え用ボトルであって、
前記キャップとして流通過程では一般キャップが使用され、かつ、使用時にはこの一般キャップを取り外して引き金式スプレー付キャップを付け替えて使用する詰め替え用ボトルにおいて、
前記ボトル本体の口頸部の雄ねじの下方先端部が、両側のパーティングライン間のほぼ中央位置に位置しており、
パーティングライン上であって、下方側の雄ねじの下方の位置に、緩み止めリブを備え、
かつ、前記緩み止めリブの位置するパーティングラインに対向するパーティングライン上であって、前記下方側の雄ねじより上方の雄ねじの下方に、偏心補正リブを備えることを特徴とするキャップ緩み止め付詰め替え用ボトルである。
【0006】
【作用】
本発明の詰め替え用ボトルは、引き金式スプレー付キャップと一般キャップとを交換可能なものである。ボトル流通時には一般キャップが装着されており、使用時にはこの一般キャップをはずし、引き金式スプレー付キャップを装着する。
【0007】
そこで、本発明のボトルは、そのパーティクルライン上に、緩み止めリブと偏心補正リブとを有しているが、このうち、緩み止めリブは下方側の雄ねじの下方の位置にある。このため、引き金式スプレー付キャップとして、その雌ねじがこの緩み止めリブに達するものを使用すれば、このキャップの雌ねじは緩み止めリブに圧接し、キャップの緩みが防止できる。
【0008】
このとき、引き金式スプレー付キャップは、緩み止め防止リブの反作用を受けて傾斜することがある。このように引き金式スプレー付キャップが傾斜することを、偏心補正リブは防止する。すなわち、偏心補正リブは前記下方側の雄ねじより上方の雄ねじの下方の位置、すなわち緩み止めリブより上方にあるため、引き金式スプレー付キャップを装着したときに、このキャップは偏心補正リブにも当接する。そして、この偏心補正リブは、前記緩み止めリブの位置するパーティングラインに対向するパーティングライン上にあるため、引き金式スプレー付キャップが傾斜することを防止するのである。
【0009】
他方、流通時の一般キャップとして、その雌ねじがこの緩み止めリブに達しないものを使用すれば、このキャップの雌ねじは緩み止めリブに接することがなく、従って緩み止めリブによる反作用を受けることがなく、その取り外しが容易である。しかも、この一般キ
ャップは、偏心補正リブに当接するため、その流通過程において緩みや液漏れを起こすことがない。
【0010】
以上のように、本発明のボトルによれば、その流通過程において一般キャップを装着して緩みや液漏れを起こすことなく、かつ、その取り外しが容易である一方、使用時には引き金式スプレー付キャップを、緩むことなく、しかも傾斜させることもなく装着させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のキャップ緩み止め付ボトルは、ボトル本体をポリエチレン、ポリプロピレンなどを用いてブロー成形したり、または、ポリエチレンテレフタレートなどを用いて2軸延伸ブロー成形するものであり、その口頸部に、詰め替え用ボトルの一般キャップ又は引き金式スプレー付キャップを、それぞれ別個に装着可能に作製するものである。
【0012】
本発明の一実施形態のボトル本体(100)の口頸部(110)の構造は、図1に示すように、外周に設けられる雄ねじ(111)の下方先端部を、両側のパーティングライン(101と102)間のほぼ中央位置に設け、雄ねじが下方側のパーティングライン(101)の雄ねじの下方に、引き金式スプレー付キャップの雌ねじと圧接する緩み止めリブ(112)を設け、雄ねじが上方側の対向するパーティングライン(102)の雄ねじの下方に、一般キャップ及び引き金式スプレー付キャップの雌ねじと当接する偏心補正リブ(113)を設けるものである。
【0013】
そして、キャップの雌ねじの内径の二分の一の長さをL1とし、ボトル本体の口頸部の中心線から緩み止めリブの外面までの長さをL2とし、ボトル本体の口頸部の中心線から偏心補正リブの外面までの長さをL3とし、一般キャップのキャップ下端から雌ねじの下端位置までの高さをH1とし、引き金式スプレー付キャップのキャップ下端から雌ねじの下端位置までの高さをH2とし、雄ねじ及び雌ねじのピッチをPとすると、L1<L2、L1≒L3で、H1>H2、H1―H2≧P/2であるように設計して作製するものである。なお、(L1−L2)の値、緩み止めリブの幅は、ボトルの使用目的に合わせて任意に設定するものである。
【0014】
上述の仕様による本実施形態のボトル本体の口頸部に、詰め替え用ボトルの一般キャップを螺合して装着すると、キャップの雌ねじは、偏心補正リブとは当接するが、緩み止めリブとは、接触することがなく、また、引き金式スプレー付キャップを螺合して装着すると、キャップの雌ねじは、緩み止めリブと圧接し、偏心補正リブと当接するものである。
【0015】
なお、本実施形態のボトル本体は、リブがパーティングライン位置に設けられるため、成形時の金型内のガス逃げが良好であり、リブ形状を安定して成形することができる。また、両側のパーティングライン位置にリブがあるので、成形時の寸法測定管理がし易く、また、リブの金型修正や微調整がし易い。
【0016】
また、本実施形態のボトル本体に引き金式スプレー付キャップをキャピングするときに、キャップの雌ねじの下方部のみが緩み止めリブに圧接し、また、偏心補正リブによりキャップが傾斜しないため、キャピング作業が円滑に行える。なお、偏心補正リブがなく、緩み止めリブのみであると、引き金式スプレー付キャップ(200)が緩み止めリブにより偏心して、図4に示すように、傾斜してしまう。
【0017】
【発明の効果】
本発明のキャップ緩み止め付ボトルは、引き金式スプレー付キャップと一般キャップとを交換して、ボトル本体の口頸部に螺合させて装着することができ、引き金式スプレー付
キャップを装着したときには、緩み止め効果が発揮されて、口頸部にしっかりと取り付けられ、一般キャップを装着したときには、流通過程での振動や衝撃などの外力により緩むことがなく、しかも緩み止め効果は発揮されないので、キャップを取り外し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明のキャップ緩み止め付ボトルの一実施形態のボトル本体の要部を示す正面図であり、(b)は、その右側面図であり、(c)は、左側面図である。
【図2】 一例の引き金式スプレー付ボトルの要部を示す正面図である。
【図3】 一例の詰め替え用ボトルの要部を示す正面図である。
【図4】 引き金式スプレー付キャップが傾斜した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10……引き金式スプレー付ボトル
20……詰め替え用ボトル
100……ボトル本体
101,102……パーティングライン
110……口頸部
111……雄ねじ
112……緩み止めリブ
113……偏心補正リブ
200……引き金式スプレー付キャップ
300……一般キャップ
Claims (1)
- ボトル本体の口頸部の雄ねじを有し、この雄ねじにキャップの雌ねじを螺合させて装着可能な詰め替え用ボトルであって、
前記キャップとして流通過程では一般キャップが使用され、かつ、使用時にはこの一般キャップを取り外して引き金式スプレー付キャップを付け替えて使用する詰め替え用ボトルにおいて、
前記ボトル本体の口頸部の雄ねじの下方先端部が、両側のパーティングライン間のほぼ中央位置に位置しており、
パーティングライン上であって、下方側の雄ねじの下方の位置に、緩み止めリブを備え、
かつ、前記緩み止めリブの位置するパーティングラインに対向するパーティングライン上であって、前記下方側の雄ねじより上方の雄ねじの下方に、偏心補正リブを備えることを特徴とするキャップ緩み止め付詰め替え用ボトル。
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JP28760798A JP3939449B2 (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | キャップ緩み止め付詰め替え用ボトル |
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Family Applications (1)
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JP2021160766A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 株式会社吉野工業所 | 吐出器 |
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1998
- 1998-10-09 JP JP28760798A patent/JP3939449B2/ja not_active Expired - Fee Related
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