JP3614451B2 - 高精細度テレビジョン信号処理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は多重直交振幅変調(QAM)された信号を用いるデジタル高精細度テレビジョン(HDTV)信号コード化システムに関するものである。さらに詳しくは、この発明は、ホワイト(H.E.White)氏による1991年2月4日付け米国特許出願第650,329号(PCT/US91/09823(国際公開第WO92/14343号)対応)及び1992年6月16日付けでレイチョードゥリ(Raychaudhuri)氏他に付与された米国特許第5,122,875号に記載されている形式の優先順位付けしたデュアル搬送波(2搬送波)QAMコード化システムに関するものである。
【0002】
【発明の背景】
上記米国特許出願及び特許に開示された形式のQAM記号(シンボル)伝送システムでは、伝送されるデータ記号は、それぞれの直交位相搬送波を変調する”I”及び”Q”直交成分の両方によって表される。各記号は、例えば、数ビットからなり、記号の数がQAMシステムのタイプ、即ち、16QAM、32QAM等を決定する。各記号はルックアップテーブル(例えば、ROM)を用いて、4象限の格子状配列(constellation)中の予め定められた位置にマッピングされる(割り当てられる)。予め定められた数の記号が各象限中の割り当てられた領域を占める。32QAMシステムでは、配列の各象限は、直交するI及びQ軸に関して予め規定された座標に8つの記号を含んでいる。ある記号ビットが記号が位置している配列の象限を指定し、あるビットがその記号に割り当てられたその象限中の特定の座標を指定する。この一般的なタイプのQAMシステムは周知である。
【0003】
上記した米国特許出願及び米国特許には、高精細度画像情報を表すテレビジョン信号が標準の6MHzテレビジョン伝送ベースバンド中で周波数多重化された2つのQAM搬送波を用いて伝送されるシステムについて記述されている。これらの搬送波の一方は高優先度情報を運び、他方の搬送波は(比較的低い)標準優先度の情報を運ぶ。高優先度(HP)情報というのは、完全ではないにしても、識別できる画像を形成するために必要な情報で、残りの情報である標準優先度(SP)情報より相当大きな電力で伝送される。高優先度情報は標準優先度情報に比して狭い帯域幅を呈し、従って、伝送チャンネルによる崩壊を受けにくい。HP搬送波はテレビジョン伝送チャンネル、例えば、NTSCチャンネルの周波数スペクトルの、通常、標準NTSCテレビジョン信号の残留側波帯によって占められる部分に配置される。信号のこの部分は、通常は、標準の受信機のナイキストフィルタによって相当な減衰を受け、従って、この伝送フォーマットを有するHDTV信号は所謂同一チャンネル混信を生じさせない。
【0004】
このようなデュアルQAM信号のコード化の直接的なアプローチは、2つのQAM信号を独立してコード化し変調するために2つの並列パスを用いる方法である。2つのコード化したQAM信号をデジタルフォーマットからアナログフォーマットに変換した後、2つの周波数変換器を用いて、コード化されたQAM信号を、適切なスペクトル位置に置かれた搬送波を用いて複合デュアルQAM信号に併合する。この発明の原理によれば、一例として示したシステムが、コード化されたQAM信号の質を犠牲にすることなく、例えば、全体の回路のサイズ及び特に集積回路の表面積を小さくすることにより、回路の複雑さ及び製造コストを減じるように、優先順位付けされた多重(マルティプル)搬送波QAM−HDTV信号をコード化する。
【0005】
【発明の概要】
この発明の原理によれば、HDTV信号を構成する高優先度及び標準優先度の直交振幅変調された(QAM)信号は、アナログ形式に変換される前に、デジタル領域(ドメイン)で併合(マージ)される。従って、RF伝送されるアナログ多重QAM信号を生成するために必要なデジタル−アナログ変換器及びアナログ回路網はそれぞれ1つでよくなる。
【0006】
ここに開示したこの発明の一推奨実施例においては、高優先度(HP)信号と標準優先度(SP)信号はQAM変調される前に、それぞれのデジタルフィルタによって、スペクトル的に整形される。QAM変調されたHP及びSP成分は、デジタル加算器及び補間器を含むデジタルプロセッサによって合成された後、単一のデジタル−アナログ変換器及びそれに関係するアナログ回路網に送られて、RF伝送される。
【0007】
【実施例の説明】
図1に示すシステムを論じる前に、図3を考察すると理解が容易になろう。図3は、後述するように開示のシステムによって生成される優先順位付けされたデュアル32QAMベースバンドビデオ信号の周波数スペクトルを示す。
【0008】
図3は標準のNTSCテレビジョン信号チャンネルの6MHzの帯域幅とコンパティブルな高精細度テレビジョン(HDTV)信号のビデオ周波数スペクトルを示す。標準のNTSCビデオ周波数スペクトルとの比較を容易にするために、図3の周波数目盛りに沿う周波数(−1.25MHz〜4.5MHz)は、NTSCシステムにおけるRF画像搬送波の0.0 MHz周波数位置に基準付けられている。
【0009】
HDTV信号とは高優先度成分と低優先度成分に分割されたデータ圧縮された信号である。この例においては、高信頼度で受信されるべきであるオーディオ、同期、低周波数ビデオの各情報成分に高優先度が与えられる。例えば、同期情報は、受信機側での信号再生と処理を容易にするための独特の署名即ちコードを含んだトレーニング信号に似たものとし、例えば、フィールドレートの走査情報(例えば、フィールド開始マーカ)を含んでいる。その他の相対的に重要性が低い成分、例えば、高周波数ビデオ情報等には低い優先度が与えられる。高優先度情報は低優先度情報に比して狭い帯域幅を呈し、後述するように、信号REFに基準をおいた0.96MHzの第1の抑圧搬送波を直交振幅変調(QAM)する。低優先度情報は、同じく信号REFに基準付けられた3.84MHzの第2の抑圧搬送波を直交振幅変調する。これにより生じる複合信号は多重QAM信号、即ち、この例では、「デュアル(2)」QAM信号の形をとる。複合デュアルQAM信号は、帯域外(out−of−band)基準信号REFによって6MHz標準テレビジョン帯域に変換される。信号REFの周波数は、この信号が複合QAM信号によって変調された時、生成された和と差の成分の一方が、所望の無線周波数テレビジョンチャンネル、例えば、同時放送のVHFチャンネル3に関連付けられた周波数の帯域内に入るようになるように選択される。信号REFは複合デュアルQAM信号によって変調されて両側波帯変調された信号を生成し、図3に示すように、その低周波数側の側波帯は除去され、高周波数側の側波帯が保持される。
【0010】
狭帯域高優先度QAM成分の振幅は広帯域SP成分の振幅より相当大きく、例えば、2倍である。HP成分の−6db帯域幅は0.96MHzであり、SP成分の−6db帯域幅は3.84MHzで、これはHP成分の帯域幅の4倍である。狭帯域HP成分及び広帯域SP成分の非線形帯域エッジ遷移領域は二乗余弦(レイズドコサイン)特性の平方根を有する有限インパルス応答(FIR)フィルタによって整形され、シャープな遷移領域によって生じる不所望な高周波数効果を排除した滑らかな遷移領域が生成される。帯域エッジ遷移領域(一定比率に従って図示したものではない)内の広帯域SP成分の振幅−周波数応答は、より急峻な狭帯域HP成分の勾配の4分の1の勾配を持っている。
【0011】
HP及びSPのQAM信号の各々は、直交する”I”成分と”Q”成分を含んでいる。32QAMシステムは5ビットデータワード、即ち記号(シンボル)を処理する。I及びQ軸によって規定されるQAM配列の4つの象限の各々には、8つの記号が配置される。各記号は予め規定された配列の座標の位置に置かれている。各記号の2ビットがその記号についての配列中の象限を指定し、3ビットがその象限中のその記号の座標を指定する。
【0012】
これから説明する32QAMシステムは、HPデータとSPデータについてそれぞれ0.96MHzと3.84MHzの記号レートを呈する。この記号レートは使用されているQAM処理の形式(例えば、16QAMあるいは32QAM等)には関係がない。この記号レートの4倍のサンプリングを用いると、HPサンプリングレートは3.84MHz、SPサンプリングレートは15.36MHzとなる。32QAMの場合で1記号につき5ビットとすると、HP及びSPビットレートはそれぞれ4.8Mbps及び19.2Mbpsである。
【0013】
ここに述べる優先順位付けデュアルQAMシステムは、標準のNTSCテレビジョン信号、即ち、デュアルQAM信号として同じチャンネルで別の位置から送信されたNTSC信号に関係する混信に対し、相当な同一チャンネル混信不感性を呈する。これは、NTSCのRF画像搬送波とNTSC音声搬送波の近傍において、QAMスペクトル中に高エネルギ情報に関係して減衰ノッチがあるためである。逆に、デュアルQAM信号によるNTSC信号への同一チャンネル混信は、大振幅狭帯域QAM信号が標準NTSCテレビジョン受信機中のナイキスト勾配フィルタによって大きく減衰されることにより、大幅に減じられる。図3において、標準NTSC受信機におけるナイキスト勾配フィルタ応答が−0.75MHzから0.75MHzまでのQAMスペクトルの低帯域部分に重畳した点線で示されている。広帯域QAM成分に対し、狭帯域QAM成分の6db大きな振幅と4分の1の帯域幅との組合せにより、広帯域QAM成分の電力密度に比してかなり大きな電力密度が得られる。従って、例示した高優先度狭帯域QAM信号は、低優先度広帯域QAM信号に比して相当改善された信号対雑音比と低い誤り率を呈する。
【0014】
大きなピーク振幅の狭帯域成分は、標準精細度のテレビジョン画像の精細度に近い精細度を持った表示画像を生成するに充分なビデオ情報を含んでいる。従って、例えば、飛行機のフラッタのために、高精細度送信が一時的に中断されても、視聴者には大きな障害とはならない。即ち、高精細度情報を含んだ低出力広帯域成分が一時的に中断されても、高出力狭帯域成分は影響を受けず、従って、精細度は低いが受容できる画像が一時的に表示される。
【0015】
SP及びHPのQAM信号のサンプリングレートはそれぞれ15.36MHzと3.84MHzであり、これは4:1の整数比関係を呈する。この好ましい関係は、両QAM成分のデータ回復動作のタイミングをとるために、同じ引き出されたデータクロックを用いることができるので、受信機側における狭帯域及び広帯域QAM情報の回復を簡単にする。受信機システムに必要なデータクロックレートは、容易に回復できる高出力狭帯域QAM信号から簡単に引き出すことができる。
【0016】
図1を参照すると、高優先度(HP)データ源5からのHPデータと標準優先度(SP)データ源11からのSPデータが、それぞれ高優先度信号路と標準優先度信号路で処理された後、デジタル信号プロセッサ40で組合わされる。データ源5と11によって供給されるHP及びSPデータは、例えば、前述の米国特許第5,122,875号に記載されているようにして生成することができる。データ源とプロセッサ40の間のHP及びSP信号処理路は、構造的にも動作的にも同様であるので、HP処理路のみを詳細に説明する。
【0017】
図1は集積回路として作ることができるデジタルデュアル32QAMコード化システムを示す。図2に詳細を示すデジタル信号プロセッサ40はHP−QAM信号(高優先度QAM信号)と及びSP−QAM信号(標準優先度QAM信号)をデジタル領域(ドメイン)で併合するもので、この構成によって、RF伝送のためのアナログデュアルQAM信号の生成のためのデジタル−アナログ変換器とアナログ回路網はそれぞれ1つだけでよい。
【0018】
データ源5からのHPデータストリームは、シフトレジスタ10によって直列形式から5ビット並列形式に変換される。シフトレジスタ10からの出力は、ROM(読出し専用メモリ)ユニット15、16を含むエンコーダ部14に供給される。エンコーダ14は、受信機側での復号処理を容易にするように、通常のQAMコード化法に従って使用される。即ち、エンコーダ部14によって行われるコード化は、受信されたQAM配列の位相回転に対する受信機の不感性を強めるようなものである。
【0019】
ROMユニット15は内部にアキュムレータ及びルックアップテーブルを含んでおり、5ビットの並列入力と5ビットの並列出力を備えている。このROMは各5ビット記号中の最後の3ビット(これはその記号の座標を特定する)を処理せずに通過させ、象限を特定する最初の2つの記号ビットを検査する。アキュムレータはその時の記号の最初の2ビットとその前の記号の最初の2ビットを累算する。ルックアップテーブルは、これらその時の最初の2ビットとその前の最初の2ビットの差を表す2ビットの出力値を供給する。この差を表すビットは、受信機側でQAM象限を正しく識別するための基準として働く。これらのビットはユニット15の出力に送られ、そこで、それに対応する最後の3ビットと組合わされて5ビットの記号が再構成される。
【0020】
ROM16はROM15からの連続した5ビット並列データストリームに対するデータマッパとして働く。ROM16はその入力データストリームを順次5ビット記号に分割(スプリット)する。各5ビット記号は、ルックアップテーブルを用いて、直交するI及びQ軸によって規定される4象限の格子状配列中にマッピングされる。32QAMシステムにおいては、8個の5ビット記号が各象限中で割り当てられた領域を占める。各記号の最初の2ビットが、I及びQ直交軸に対してその記号が配置される象限を指定し、残りの3ビットがその象限中のその記号に対して割り当てられた特定の位置(座標)を指定する。次の記号も同様に処理される。ROM16はデータワードが交互に現れる2つの並列出力を備えている。交番する処理済記号は通常はI記号及びQ記号として表され、それぞれROM16の並列I及びQ出力に現れる。エンコーダ部14によって行われる形式のコ−ディングに関するこれ以上の情報については、CCITT V.29とV.32規格を参照されたい。
【0021】
ROM16はHP−I出力記号とHP−Q出力記号を並列形式でそれぞれデジタルフィルタ21aと21bに供給する。これらのフィルタは、20タップ(20係数)有限インパルス応答(FIR)平方根二乗余弦デジタル低域通過スペクトル整形フィルタで、3.84MHzの高優先度サンプリングレートでクロックされる。これに対応する標準優先度信号路中の整形フィルタ25aと25bは、標準優先度成分の15.36MHzのサンプリングレートでクロックされる。これらの整形フィルタは、I及びQ成分の過剰帯域幅応答の形状、即ち、帯域エッジの勾配の急峻さを規定するように、通常のQAM信号処理法に従って用いられる。この例では過剰帯域幅は約17パーセントである。
【0022】
フィルタ21aと21bからの濾波済HP−I出力信号とHP−Q出力信号はマルチプレクサ(MUX)32によって時間多重化される。後述するように、フィルタ21aと21bはマルチプレクサ32と協働して、直交振幅変調されたHP成分、即ち、32QAM−HP成分を生成する。このマルチプレクサ32からの32QAM−HP成分と、標準優先度信号路中の対応するマルチプレクサ34からの32QAM−SP信号は、デジタル信号プロセッサ40によって処理されて単一のデータストリーム(図2を参照して後述する)が生成され、これがこの後D/A変換器50によってデジタル形式からアナログ形式に変換される。変換器50からの出力信号はアナログフィルタ52によって低域通過濾波処理された後、変調器54において局部発振器55からの信号を変調して、RF伝送に適した出力信号を生成する。フィルタ52は出力信号を標準テレビジョンチャンネルの帯域幅(NTSCの場合は6MHz)に制限し、それ以前に施されたデジタル信号処理に伴う高調波のような高周波数成分を除去する。伝送される優先順位付けされたデュアル32QAM信号のベースバンドスペクトルは図3に示す形である。
【0023】
デジタルフィルタ(例えば、整形フィルタ部20におけるフィルタ21a及び21b)とデジタルマルチプレクサ(例えば、マルチプレクサ32)が協働してデジタル直交振幅変調を行うプロセスは、IEEE Journal on Selected Areas in Communications、Vol.8、No.8、1990年10月のサムエリ(Samueli)氏他による論文「デジタル無線アプリケーション用の高速オールデジタル直交変調器及び復調器のためのVLSIアーキテクチャ(A VLSI Architecture
for a High−Speed All−Digital Quadrature Modulator and Demodulator for Digital Radio Applications)」に論じられている。HP信号路中の整形フィルタ21aと21b及び出力マルチプレクサ32は、基本的には正弦/余弦搬送波発生器及びミクサとして動作する。HP信号路中の整形フィルタ及び出力マルチプレクサのサンプリングレートと、SP信号路中の対応素子のサンプリングレートが、それぞれ、QAM−HP搬送波周波数とQAM−SP搬送波周波数を設定する。サンプリングレートは搬送波周波数の4倍であり、搬送波周波数は記号レートと等しい。
【0024】
搬送波周波数を記号レートと等しく、即ち、サンプリングレートの4分の1に選ぶことにより、混合機能に必要な余弦波形値及び正弦波形値は、0°、90°、180°及び270°でサンプリングすることにより得ることができる。このようなサンプリングを行うと、余弦関数に対しては、1、0、−1、0の値が生成され、正弦関数については、0、1、0、−1の値が生成される。2:1マルチプレクサ(例えば、マルチプレクサ32)とインバータとで、変調器の混合機能を行わせることができる。混合処理における−1乗算を行うために必要なインバータは、整形フィルタの係数の半分のものに負の符号を与えることによって実現できる。
【0025】
図2は図1のデジタル信号プロセッサ40をさらに詳細に示す。プロセッサ40の一方の入力は、0.96MHzに中心周波数を有する周波数スペクトルと3.84MHz(4×0.96MHz)のサンプリングレートとを持つ狭帯域で、比較的高エネルギの32QAM高優先度(HP)成分である。この信号は15.36MHzにアップサンプル(upsample)する1:4補間器42に供給される。補間器42のこの動作により、狭帯域HPデータが3.84MHzのサンプルレートから15.36MHzのサンプルレートに変換され、マルチプレクサ32からのHPデータとマルチプレクサ34からのSPデータが同じサンプルレートを持つことになり、これによって、HPデータとSPデータはデジタル全加算器44によりデジタル時間領域中で適切に合成される。このサンプルレート変換はSP及びHPのQAM信号の帯域幅及び搬送波周波数の関係が4:1という整数の関係であることにより容易になる。加算器44は15.36MHzでクロックされ、マルチプレクサ34からは直接32QAM標準優先度信号を受けとる。HP信号とSP信号の相対的出力レベル、即ち、振幅は、例えば、先行のエンコーダ部14のROM段を適切にプログラムしたり、あるいは、整形フィルタ部20のフィルタの係数の値をプログラムすること等により、デジタル領域で容易かつ正確に保持することができる。加算器44からのデュアルQAMデジタル出力信号は、単一のデジタル−アナログ変換器(図1の50)に加えられて、RF伝送用のデュアルQAMアナログ信号が生成される。
【0026】
整形フィルタ部20に用いるフィルタの数は、1992年7月29日付け米国特許出願第921,790号「時分割多重信号の多重化処理用のFIRフィルタ装置」(特願平5−207254号対応)及び1992年7月29日付け米国特許出願第922,104号「複数QAM信号の時分割多重処理用装置」(特願平5−207255号対応)に開示されているような多重化技法を用いることにより2分の1に減じることができる。そのような時間多重化された信号の多重処理用のFIRフィルタを図4に概略図示する。
【0027】
図4において、整形フィルタ部20は多重化Iフィルタ61と多重化Qフィルタ65を含んでいる。これらのフィルタ61と65の前段には、それぞれ入力時間マルチプレクサ62と66が配置されており、後段には、それぞれ、出力時間デマルチプレクサ(DEMUX)63と67が配置されている。入力HP−I成分とHP−Q成分は図1のROM16によって供給され、入力SP−I及びSP−Q成分は図1のROM18によって供給される。出力HP−I成分とHP−Q成分は図1の出力マルチプレクサ32に加えられ、また、出力SP−I成分とSP−Q成分は図1の出力マルチプレクサ34に加えられる。次の、Iサンプル処理用の多重化フィルタ61の説明はQサンプル処理用のフィルタ65についても適用される。
【0028】
HP成分中の全てのI(またはQ)サンプルに対し、SP成分中には4つのI(またはQ)サンプルがある。従って、入力マルチプレクサ62はHPとSPのIサンプルを、SPのIサンプル4に対しHP−Iサンプル1の割合で、時分割多重化し、それによって得られた信号を多重化フィルタ61に結合する。フィルタ61は、ハードウェアに対する条件を緩和するために、時間多重化された態様で動作するように構成されている。フィルタ61は、ユニット62からの多重化されたサンプルを受け取る入力バスを有する入力重み付けされたFIRフィルタである。これらのサンプルは複数の重み付け回路の各々に加えられて、それぞれの係数で重み付けされる。それぞれの重み付け回路からの重み付けされたサンプルは、遅延段によって相互に接続されている加算器のそれぞれに供給される。
【0029】
遅延段はサンプルレートでクロックされて、供給されたサンプルを順次処理し、最後の遅延段におけるフィルタ出力に濾波された信号を生成する。サンプルはSP、SP、SP、SP、HP、SP、SP、SP、SP、HP、・・・のシーケンスで生起するので、SP遅延段はSPサンプルが現れた時にイネーブル、即ち、クロックされ、HP遅延段はHPサンプルが現れた時にイネーブルされる。このように、HPサンプルはSPサンプルから独立して濾波される。ある1つの特定のサンプル形式(HPまたはSP)が入力に供給される度に、同じ形式のサンプルを記憶している遅延段のみが加算器回路間に相互接続されて、その形式のサンプルのみに作用するフィルタを形成する。即ち、SP(HP)サンプルが入力に供給されると、HP(SP)サンプルに関連する遅延段が、その中の情報は保持されるが、回路から実効的に除かれる。フィルタは入力サンプルの形式に応じて切り換えられる2組の係数を呈する。従って、このフィルタは、異なるサンプル形式に対し異なる係数を用いることによって、異なるHP、SPサンプルに対し異なる伝達関数を与える。係数制御信号に応答して、一方の組の係数がHPサンプルが現れた時に重み付け回路に加えられ、他方の組の係数がSPサンプルが現れた時に重み付け回路に加えられる。フィルタ61の出力は、個々のHP−I成分とSP−I成分が独立して濾波された時分割多重化信号である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理に基づくデジタルHDTV−QAMコード化システムのブロック図である。
【図2】図1のシステムの一部分の詳細を示す図である。
【図3】図1のシステムによって生成されたデュアルQAM高精細度テレビジョン信号のビデオ周波数スペクトルを示す図である。
【図4】図1のシステムのデジタルフィルタ部分の別の構成を示す図である。
【符号の説明】
5、10 第1のデジタル信号を供給する手段
11、12 第2のデジタル信号を供給する手段
14、20 第1のデジタル信号処理手段
32、34、40 第2のデジタル信号処理手段

Claims (9)

  1. 高精細度テレビジョン信号を処理すシステムにおける装置であって
    第1の情報を表しかつ直交成分を有する第1のデジタル信号を供給する手段と、
    第2の情報を表しかつ直交成分を有する第2のデジタル信号を供給する手段と、
    上記第1と第2のデジタル信号に応答して、上記第1の情報で直交振幅変調されかつ第1のデータ・レートを有する第1の搬送波と、上記第2の情報で直交振幅変調されかつ上記第1のデータ・レートとは異なる第2のデータ・レートを有する第2の搬送波とを供給する第1のデジタル信号処理手段と、
    2のデジタル信号処理手段と、
    を具え、
    上記第2のデジタル信号処理手段は、上記変調された第1の搬送波の上記第1のデータ・レートを上記変調された第2の搬送波の上記第2のデータ・レートに変換して、データ・レート変換された変調された第1の搬送波を生成する手段と、上記データ・レート変換された変調された第1の搬送波と上記変調された第2の搬送波をデジタル形式で合成して、複合多重直交振幅変調出力信号を生成する手段と、を具えるものである、
    装置。
  2. 上記第1と第2の直交振幅変調搬送波は、テレビジョン信号ビデオスペクトルの相異なる部分を占める相異なる搬送波周波数および相異なる帯域幅を有するものである、請求項1に記載の装置。
  3. 上記第1の直交振幅変調搬送波は上記第2の直交振幅変調搬送波に比べて狭い帯域幅を有し、上記第1の直交振幅変調搬送波は上記第2の直交振幅変調搬送波の搬送波周波数に対して整数比関係を有する搬送波周波数を有するものである、請求項1に記載の装置。
  4. さらに、上記多重直交振幅変調出力信号をディジタル形式からアナログ形式に変換するデジタル−アナログ変換手段と、
    上記変換手段からのアナログ出力信号を受け取るアナログ信号送出手段と、
    を具える、請求項1に記載の装置。
  5. 上記第1のデジタル信号処理手段は、
    上記第1と第2のデジタル信号をスペクトル的に整形するデジタル・フィルタ手段と、
    上記フィルタ手段からの出力信号に応答して、濾波済みの第1の情報直交成分を時分割多重化して出力に上記第1の直交振幅変調搬送波を供給し、濾波済みの第2の情報直交成分を時分割多重化して出力に上記第2の直交振幅変調搬送波を供給する多重化手段と、
    を具える、請求項1に記載の装置。
  6. 上記第2のデジタル信号処理手段は、上記第1の直交振幅変調搬送波の上記第1のデータ・レートを変換する補間手段と、上記補間手段からの出力信号と上記第2の直交振幅変調搬送波とに応答して上記複合多重直交振幅変調出力信号を生成するデジタル加算手段と、を具えるものである、
    請求項1に記載の装置。
  7. 上記多重直交振幅変調出力信号は多重32QAMの出力信号である、請求項1に記載の装置。
  8. 上記第1の搬送波を変調する上記第1の情報は、上記第2の搬送波を変調する上記第2の情報よりも高い優先度を有するものである、請求項1に記載の装置。
  9. 上記第1と第2のデータ・レートが整数比関係にある、請求項1に記載の装置。
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