JP3613823B2 - 自動倉庫 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、上下方向に複数のフロアを有する工場内に設置された自動倉庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、1階から3階等の複数のフロアを有する工場内に自動倉庫を設置した技術が提案されている。各フロアには生産ライン等の作業場所が設けられ、当該作業場所にてワーク等の荷が加工又は搬送等される。荷はスタッカクレーンによって、自動倉庫から各フロアへ出庫されるとともに、各フロアから自動倉庫へと入庫される。
【0003】
スタッカクレーンの下部には、スタッカクレーンの作動を制御する操作盤が設けられている。この操作盤は自動でスタッカクレーンの入出庫動作を制御する自動モードと、手動でスタッカクレーンの作動を制御する手動モードとを備えている。
【0004】
自動モード時には、作業者が予め入力した入庫又は出庫する荷のデータ(入庫又は出庫要求データ)に基づいて荷の入庫、出庫及び各フロア間の搬送の指令をスタッカクレーンに与え、スタッカクレーンはその指令に基づいて自動運転される。手動モード時には、作業者の操作盤の操作に基づいてスタッカクレーンは手動にて各個動作される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、作業者が2,3階フロアに対して荷の受渡しを手動で行うために、スタッカクレーンに対して各個動作をさせる場合には、作業者は1階フロアから操作盤を操作しなければならない。このため、作業者は2,3階フロアの状況を視認することができず正確に荷の受渡し作業を行うことができないという問題がある。
【0006】
更に、2,3階にて故障が発生した場合、その復旧には、操作盤もしくは、スタッカクレーンに設けられたクレーンコントローラを操作して復旧しなければならず、作業者は1階まで降りていかなければならない。このため、故障の復旧に手間及び時間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、各フロアから容易に各個動作及び復旧作業のためにクレーン装置を操作することができる自動倉庫を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、上下方向に設けられた複数のフロアに対応する位置に設置され、荷を収納する収納部を有する枠組棚と、各フロアと収納部との間で荷の受渡しを行うクレーン装置と、少なくとも一つのフロアに設けられ、前記荷の受渡しのためにクレーン装置の作動を制御する主操作盤と、前記主操作盤が設置されていない残りのフロアに設けられ、主操作盤と接続され、主操作盤に対して荷の入出庫のための要求信号を出力する第1副操作盤とを備えた自動倉庫において、前記主操作盤が設置されていない残りのフロアに設けられ、主操作盤に接続されるとともに、その主操作盤を介してクレーン装置を手動動作させるための手動動作要求信号を出力する第2副操作盤を設け、前記主操作盤には記憶手段が設けられ、その記憶手段には、各収納部の在庫データが記憶され、前記主操作盤が設置されていない残りのフロアには、在庫データの変更を行うための変更信号を出力する第3副操作盤を設けたことをその要旨とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記主操作盤と、各第2副操作盤とはインターロック用の信号線にて接続されたことをその要旨とする。
【0011】
【作用】
従って、請求項1記載の発明によれば、クレーン装置は主操作盤からの指令信号に基づいて駆動される。又、主操作盤は例えば第1副操作盤からの入庫又は出庫要求信号に基づいて入庫又は出庫のための作業をクレーン装置に行わせる。
【0012】
更に、主操作盤は第2副操作盤からの手動動作要求信号に基づいてクレーン装置を手動動作させる。即ち、クレーン装置は第2副操作盤が操作されることによって手動動作が可能となる。従って、主操作盤が設置されていないフロアからでも、クレーン装置を手動動作させることができる。このため、自動倉庫の操作性が向上される。また、前記主操作盤の記憶手段に記憶された各収納部の在庫データは、第3副操作盤からの変更信号に基づいて変更することが可能となる。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、主操作盤と、各第2副操作盤とはインターロック用の信号線にて接続されている。主制御盤は、指令信号を出力している第2副操作盤とは他の第2副操作盤に対してインターロック信号を出力する。そして、他の第2副操作盤はインターロック信号によって各種の信号を主制御盤に出力することが禁止される。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜図4に従って説明する。
図1は3階建ての工場に設置された自動倉庫1の側面図を示し、図2はその平面図を示している。
【0016】
自動倉庫1には、一対の枠組棚2が形成され、枠組棚2には複数の収納部3が上下方向及び前後方向に対して形成されている。
自動倉庫1には走行用レール4が敷設され、当該走行用レール4に沿ってクレーン装置としてのスタッカクレーン5が走行するようになっている。スタッカクレーン5は走行台6と、走行台6の前後両側に沿って立設された両マスト7a,7bと、両マスト7a,7bに対して昇降可能に設けられた昇降体としての昇降キャリッジ8とから構成されている。
【0017】
走行台6のマスト7a側には、クレーンコントローラ10が設けられ、マスト7b側には走行モータ11及び昇降モータ12が設けられている。又、走行台6には走行輪13が設けられている。即ち、クレーンコントローラ10からの制御信号に基づいて走行モータ11が駆動され、走行輪13を回転駆動することにより、走行台6は走行する。又、走行台6には光通信器Haが取着されている。
【0018】
又、昇降キャリッジ8はワイヤ14にて吊下され、昇降モータ12により駆動される巻き上げ装置(図示せず)にて巻き上げ及び繰り出しに基づいて昇降する。昇降キャリッジ8にはフォーク8aが設けられ、フォーク8aはフォーク駆動モータ9(図3参照)にて駆動される。
【0019】
又、工場1には、上下方向に対して1階フロアF1、2階フロアF2、3階フロアF3が形成されている。これらフロアF1〜F3は生産ライン等が配設された作業場所である。各フロアF1〜F3には、スタッカクレーン5との間で荷の受渡しを行うステーションST1〜ST3がそれぞれ設けられている。
【0020】
ステーションST1はフロアF1に設けられ、スタッカクレーン5を制御するための主操作盤S1が設けられている。主操作盤S1は、図3に示すように、キーボード16a、ディスプレイ17a、停止ボタン18a、切換スイッチSW1及びコントローラC1にて構成されている。
【0021】
更に、ステーションST1には、スタッカクレーン5との間で荷の受渡しを行うベルトにて駆動されるコンベアB1が設けられている。ステーションST1には光通信器Hbが取着されている。
【0022】
ステーションST2,ST3はフロアF2,F3に設けられ、前記主操作盤S1と通信可能な第2,第3副操作盤としての副操作盤S2,S3が設けられている。副操作盤S2,S3は、図3に示すように、キーボード16b,16c、ディスプレイ17b,17c、停止ボタン18b,18c、切換スイッチSW2,SW3及びコントローラC2,C3にて構成されている。そして、ステーションST2,ST3には、スタッカクレーン5との間で荷の受渡しを行うベルトにて駆動されるコンベアB2,B3が設けられている。
【0023】
この自動倉庫1にて、各フロアF1〜F3から入庫作業を行う場合には、各フロアF1〜F3のコンベアB1〜B3から荷をスタッカクレーン5の昇降キャリッジ8上に載置する。そして、各フロアF1〜F3に設置した主又は副操作盤S1〜S3を使用して、スタッカクレーン5は走行して所定の収納部3に荷を収納することにより入庫作業が行われる。
【0024】
又、各フロアF1〜F3から出庫作業を行う場合には、各フロアF1〜F3に設置した主又は副操作盤S1〜S3を使用してスタッカクレーン5が所定の収納部3から荷を取り出し、スタッカクレーン5が荷を載置した状態で走行し、各フロアF1〜F3のコンベアB1〜B3上に荷を載置することにより出庫作業が行われる。尚、各フロアF1〜F3間での荷の受渡しも同様に行われる。
【0025】
次に、この自動倉庫の電気的構成について説明する。
図1に示すように、主操作盤S1のコントローラC1には記憶手段としてのメモリ19が設けられている。このメモリ19には、スタッカクレーン5等を駆動制御する制御プログラムが記憶されるとともに、自動倉庫1の各収納部3の在庫データが記憶されている。在庫データとは、自動倉庫1の収納部3に収納された荷の品番、数量等を示すデータである。コントローラC1は光通信器Ha,Hbを介してクレーンコントローラ10と通信可能となっている。
【0026】
コントローラC1には、キーボード16a、ディスプレイ17a、停止ボタン18a及び切替えスイッチSW1が接続されている。
切替えスイッチSW1は、スタッカクレーン5による入出庫作業等を自動で行う自動モードと、スタッカクレーン5の走行、昇降キャリッジ8の昇降、フォーク8aの出し入れ等の各個動作を手動で行う手動モードとを切替えるようになっている。そして、切替えスイッチSW1にて自動モードを選択した場合には、コントローラC1に自動モード信号が出力され、コントローラC1は自動モードとなる。又、切替えスイッチSW1にて手動モードを選択した場合には、コントローラC1に手動モード信号が出力され、コントローラC1は手動モードとなる。
【0027】
この自動モード時において、キーボード16aは例えば作業者の操作に基づいてコントローラC1に入庫要求信号及び出庫要求信号等の自動運転要求信号を出力する。入庫又は出庫要求信号は、自動倉庫1に入庫すべき荷又は自動倉庫1から出庫すべき荷の品番及び数量等を示す信号である。コントローラC1は、この入庫要求信号及び出庫要求信号に基づいて入庫及び出庫のための入庫作業指示信号及び出庫作業指示信号を出力するようになっている。
【0028】
又、自動モード時において、コントローラC1は、入庫要求信号又は出庫要求信号が出力されると、入出庫された収納部3の在庫データを入庫要求信号及び出庫要求信号に基づいて変更するようになっている。
【0029】
手動モード時には、キーボード16aは、作業者が所定のキーを操作している間、コントローラC1にスタッカクレーン5を手動で各個動作させるための手動動作要求信号を出力するようになっている。そして、キーの操作を解除すると、その手動動作要求信号は消失するようになっている。例えば、手動動作要求信号として、スタッカクレーン5を走行させる走行要求信号、昇降キャリッジ8を昇降させる昇降要求信号、フォーク9を出し入れさせるフォーク駆動要求信号等がある。コントローラC1は、この各手動動作要求信号を光通信器Ha,Hbを介してコントローラ10に出力する。
【0030】
又、手動モード時には、作業者はキーボード16aを操作することによって、キーボード16aはコントローラC1に在庫データを変更するための変更信号を出力するようになっている。
【0031】
停止ボタン18aは停止要求信号をコントローラC1に出力し、その停止要求信号は同コントローラC1から光通信器Ha,Hbを介してクレーンコントローラ10に出力される。
【0032】
コントローラC1には副操作盤S2,S3のコントローラC2,C3が接続されている。コントローラC2,C3には、キーボード16b,16c、ディスプレイ17b,17c、停止ボタン18b,18c及び切替えスイッチSW2,SW3が接続されている。
【0033】
切替えスイッチSW2,SW3は、主操作盤S1の場合と同様に副操作盤S2,S3のコントローラC1,C2を自動モードと手動モードとに切替える。副コントローラC2,C3は、自動モード選択時には自動モード信号を、手動モード選択時には手動モード信号を主コントローラC1に出力するようになっている。コントローラC1は手動モード信号に基づいて強制的に手動モードとなる。
【0034】
自動モード時には、キーボード16b,16cの操作に基づいてコントローラC2,C3は、コントローラC1にそのキーボード16b,16cの操作に基づく入庫又は出庫要求信号を出力するようになっている。コントローラC1は、この入庫又は出庫要求信号に基づいて入庫又は出庫作業指示信号をクレーンコントローラ10に出力する。
【0035】
手動モード時には、キーボード16b,16cの操作に基づいてコントローラC2,C3は、キーボード16b,16cの操作に基づく前記と同様な前記各種の手動動作要求信号をコントローラC1に出力するようになっている。コントローラC1はこの各手動動作要求信号に基づいて当該手動動作要求信号に対応した手動動作指示信号をクレーンコントローラ10に出力する。例えば、走行要求信号に対応して走行動作指示信号を、フォーク駆動要求信号に対応してフォーク駆動動作指示信号を、停止要求信号に対応して停止指示信号を出力するようになっている。
【0036】
停止ボタン18b,18cが押されると、コントローラC2,C3はコントローラC1に停止要求信号を出力するようになっている。コントローラC1は停止要求信号に基づいて停止指示信号を出力する。
【0037】
又、クレーンコントローラ10は走行モータ11、昇降モータ12及びフォーク駆動モータ9が接続されている。
コントローラC1は各種要求信号が出力されると、光通信器Ha,Hbを介しクレーンコントローラ10は入庫及び出庫作業指示信号に基づいて走行モータ11、昇降モータ12及びフォーク駆動モータ9を駆動してスタッカクレーン5に入庫及び出庫作業を行わせる。
【0038】
又、クレーンコントローラ10は走行動作指示信号に基づいて走行モータ11を駆動して、スタッカクレーン5を走行させるようになっている。クレーンコントローラ10は昇降動作指示信号に基づいて昇降モータ12を駆動して、昇降キャリッジ8を昇降させるようになっている。クレーンコントローラ10はフォーク駆動モータ9を駆動して、フォーク8aの出し入れを制御するようになっている。クレーンコントローラ10は停止指示信号に基づいてスタッカクレーン10を停止させるようになっている。
【0039】
又、前記主操作盤S1は副操作盤S2に対してインターロック用の信号線Xにて連結されている。更に、副操作盤S2と副操作盤S3とがインターロック用の信号線Xにて連結されている。即ち、コントローラC1とコントローラC2とが、更には、コントローラC2とコントローラC3とが信号線Xにて連結されている。
【0040】
そして、コントローラC1は、同コントローラC1に対して信号を出力しているコントローラC2又はコントローラC3、即ち、副操作盤S2又は副操作盤S3がある場合には、他の副操作盤S2又は副操作盤S3にインターロック信号を出力し、他のコントローラC2又はコントローラC3から各種信号が出力されるのを禁止するようになっている。
【0041】
即ち、コントローラC2から各個動作要求信号が出力されている時には、インターロック信号がコントローラC3に出力され、コントローラC3から自動動作要求信号及び入出庫要求信号等が出力されることが禁止される。同様に、コントローラC3から手動動作要求信号が出力されている時には、インターロック信号がコントローラC2に出力され、コントローラC2から手動動作要求信号及び入出庫要求信号等が出力されることが禁止される。
【0042】
次に、上記のように構成した自動倉庫の作用及び効果について説明する。
図1に示すように、通常、この自動倉庫1にて、自動で入庫又は出庫作業を行う場合には、主操作盤S1、副操作盤S2,S3の切替えスイッチSW1〜SW3は自動モードに選択され、コントローラC1は自動モードとなっている。
【0043】
この自動モード時に、コントローラC1はキーボード16aからの入庫又は出庫要求信号、或いは、副操作盤S2,S3からの入庫又は出庫要求信号に基づいてスタッカクレーン5を制御して入庫又は出庫作業を行わせる。
【0044】
次に、2階フロアF2から手動動作をさせる場合には、まず、切替えスイッチSW2を手動モードに切替える。すると、コントローラC1は手動モードとなる。
【0045】
コントローラC1は手動モードになると、スタッカクレーン5の駆動を停止させる。
この手動モードにおいて、スタッカクレーン5を走行させる場合には、作業者はキーボード16bの所定のキーを操作し、そのキーを操作している間だけ、コントローラC2からコントローラC1に走行動作要求信号を出力させる。そして、クレーンコントローラ10は走行指示信号を出力する。クレーンコントローラ10は走行指示信号に基づいて走行モータ11を駆動する。
【0046】
昇降キャリッジ8を昇降させる場合には、キーボード16bの所定のキーを操作し、そのキーを操作している間だけコントローラC2からコントローラC1に昇降動作要求信号を出力する。コントローラC1はクレーンコントローラ10に昇降動作要求信号を出力させる。クレーンコントローラ10は昇降動作要求信号に基づいて昇降モータ12を駆動する。
【0047】
フォーク8aを操作する場合には、キーボード16bの所定のキーを操作し、そのキーを操作している間だけコントローラC2からコントローラC1にフォーク駆動動作要求信号を出力する。コントローラC1はクレーンコントローラ10にフォーク駆動動作指示信号を出力する。クレーンコントローラ10はフォーク駆動動作指示信号に基づいてフォーク駆動モータ9を駆動する。
【0048】
更に、3階フロアF3から操作する場合も、副操作盤S2に代えて副操作盤S3に対して同様な操作を行うことによって、スタッカクレーン5を3階フロアF3から手動動作できる。
【0049】
又、1階フロアF1にて操作する場合も、操作盤S2と同様な操作を操作盤S1にて行うことによって1階フロアF1から手動動作できる。
従って、上記実施例に示すように、2階フロアF2、3階フロアF3にて手動でスタッカクレーン5を操作することができるので、2階フロアF2及び3階フロアF3にて荷の状態を視認しながら容易かつ確実に荷の受渡し作業を行うことができる。
【0050】
又、インターロック用信号線にて、コントローラC1とコントローラC2,C3が接続されているので、副操作盤S2,S3の内いずれか一方の副操作盤S2,S3から信号が出力されている時には、他方の副操作盤S2,S3にはインターロック信号が出力される。従って、他方の副操作盤S2,S3からは信号が出力されないので、先に信号を出力した副操作盤S2,S3は確実にスタッカクレーン5を操作することができる。
【0051】
又、2階,3階フロアF2,F3にて故障が発生した場合でも、作業者は2階,3階フロアF2,F3にて故障状態を視認しながら対処を行うことができるので、確実に復旧作業を行うことができる。
【0052】
更に、副操作盤S2,S3を操作して、在庫データを変更することができるので、各フロアF1〜F3から容易に在庫データを変更することができる。従って、例えば1階フロアF1しか操作盤がない場合に比較して、わざわざ操作盤を操作するために1階まで行く必要がないので、手間をかけることなく迅速に在庫データを変更することができる。
【0053】
又、入出庫の要求、手動動作の要求、在庫データの変更を同一の副操作盤S2,S3にて行うことができるので、作業性を向上させることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、次のように適宜に変更して実施してもよい。
【0054】
(1)上記実施例では、主操作盤S1と、クレーンコントローラ10とは光通信器Ha,Hbにて通信できるように設けられたが、無線にて通信できるように構成してもよい。
【0055】
(2)上記実施例では、1階〜3階の各フロアF1〜F3を有する工場に適用したが、2階又は4階以上の階数のフロアを有する工場に応用してもよい。
(3)上記実施例において、自動倉庫1の在庫データを外部記憶装置に記憶させてもよい。
【0056】
(4)上記実施例において、入出庫作業を要求する副操作盤と、手動動作を要求する副操作盤と、在庫データを変更する副操作盤とをそれぞれ別個に設けてもよい。
【0057】
(5)上記実施例において、図4に示すように、自動倉庫1を工場の各フロアF1〜F3に対して平行に設けてもよい。この場合、工場の敷地を効果的に利用できる。
【0058】
(6)上記実施例において、インターロック用の信号線にてコントローラC1とコントローラC2とを接続し、更に、コントローラC1とコントローラC3とを接続してもよい。
【0059】
上記実施例から把握できる請求項以外の技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)第1,第2,第3副操作盤は一台の副操作盤にて統合されている。この自動倉庫によれば、各フロアにおいて一台の副操作盤にて容易にスタッカクレーンの操作及び在庫データの変更を行うことができるので、副操作盤の操作性を向上できる。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1記載の発明によれば、各フロアから容易にスタッカクレーンを手動にて操作することができるので、自動倉庫の作業性を向上することができるとともに、復旧作業を確実に行うことができる。また、各フロアから在庫データを変更できるので、確実に在庫管理を行うことができる。
【0061】
請求項2記載の発明によれば、主操作盤に手動動作要求信号を出力している第2副操作盤とは別の第2副操作盤には、インターロック信号が出力されているため、別の第2副操作盤からは各種の要求信号が出力されないので、確実にスタッカクレーンを手動にて操作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動倉庫を示す側面図。
【図2】自動倉庫を示す平面図。
【図3】自動倉庫の電気ブロック図。
【図4】別例における自動倉庫の平面図。
【符号の説明】
1…自動倉庫、2…枠組棚、3…収納部、5…クレーン装置、19…記憶手段としてのメモリ、S1…主操作盤、S2,S3…第1,第2,第3副操作盤としての副操作盤、F1,F2,F3…1階〜3階フロア。
Claims (2)
- 上下方向に設けられた複数のフロアに対応する位置に設置され、荷を収納する収納部を有する枠組棚と、
各フロアと収納部との間で荷の受渡しを行うクレーン装置と、
少なくとも一つのフロアに設けられ、前記荷の受渡しのためにクレーン装置の作動を制御する主操作盤と、
前記主操作盤が設置されていない残りのフロアに設けられ、主操作盤と接続され、主操作盤に対して荷の入出庫のための要求信号を出力する第1副操作盤とを備えた自動倉庫において、
前記主操作盤が設置されていない残りのフロアに設けられ、主操作盤に接続されるとともに、その主操作盤を介してクレーン装置を手動動作させるための手動動作要求信号を出力する第2副操作盤を設け、
前記主操作盤には記憶手段が設けられ、その記憶手段には、各収納部の在庫データが記憶され、前記主操作盤が設置されていない残りのフロアには、在庫データの変更を行うための変更信号を出力する第3副操作盤を設けた自動倉庫。 - 前記主操作盤と、各第2副操作盤とはインターロック用の信号線にて接続された請求項1記載の自動倉庫。
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