JP3612716B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はエンジンの制御装置、特に三方ソレノイドバルブの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用等のエンジンの制御装置には各種デバイス用に吸気圧力を導入する三方ソレノイドバルブが幾つか設けられるのが普通である。特開平4ー41929号公報にはそのような三方ソレノイドバルブを備えた制御装置の一例が示されている。
【0003】
また、それとは別に、エンジンに発生したブローバイガスを吸気通路に導入し新気と共に燃焼させるブローバイガス還元装置を備えたエンジンが知られている。このブローバイガスの導入位置は、吸気通路のスロットル弁の上流側とされ、さらに、ターボ過給機付エンジンであれば該過給機の上流側とされるのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
エンジンの制御デバイス用に吸気圧力を導入する三方ソレノイドバルブは、該三方ソレノイドバルブのプランジャがエンジンからの加振力で動いてしまったのでは制御の信頼性が保てない。そこで、エンジンの制御装置においては三方ソレノイドバルブはエンジンには直接取り付けず、車体本体側の例えばダッシュパネルに取り付けるのが一般的である。しかし、このようにエンジン制御用の三方ソレノイドバルブを車体本体側に取り付けたのでは、吸気通路から制御デバイスまでの圧力通路が長くてエンジンルーム内での取りまわし及びレイアウト性が良くないという問題があった。
【0005】
また、三方ソレノイドバルブは一般にプランジャ作動方向を水平にして取り付ける構造となっており、エンジン制御用として用いる場合も、やはり、プランジャ作動方向を水平にした設定で取り付けるのが普通である。しかし、吸気通路にブローバイガスを導入するエンジンの場合には、例えばスロットルバルブ下流の吸気負圧を三方ソレノイドバルブを介してデバイス側に導入する際に、ブローバイガス中のオイルミストが三方ソレノイドバルブの中に入ってプランジャ室に溜まり、そのためにプランジャが作動しなくなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、三方ソレノイドバルブを介する圧力通路の取りまわし及びレイアウト性を向上させつつ、エンジンの加振力によるプランジャ誤作動およびブローバイガス中のオイルミストによるプランジャ作動不良を防止してエンジン制御の信頼性を確保できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、ロータリピストンエンジンの場合は振動が小さいことから、三方ソレノイドバルブをエンジン本体に取り付けても、また、オイルミストが溜まらないようプランジャ作動方向を垂直とする設定でエンジン本体に三方ソレノイドバルブを取り付けてもエンジンからの加振力による三方ソレノイドバルブの誤作動は生じないことを確認し、また、往復動エンジンでも、シリンダ軸芯方向が垂直方向とは一致しない方向に設定されたエンジン、例えばV型エンジンとか、スラントエンジンとか、水平対向エンジン等の場合には、一般の直列エンジンに比較して垂直方向の振動ベクトルが小さいため、三方ソレノイドバルブをプランジャ作動方向が垂直となる設定でエンジン本体に取り付けるようにしても加振力によるプランジャ誤作動が生じないことを確認したことにより、エンジンの制御装置、特にその三方ソレノイドバルブの取付構造をつぎのように構成し、それにより上記課題を解決した。
【0008】
すなわち、本発明に係るエンジンの制御装置は、ロータリピストンエンジンまたは垂直方向とは一致しない方向にシリンダ軸芯方向を設定した往復動エンジンであり、かつ、吸気通路にブローバイガスを導入するブローバイガス還元手段を備えたエンジンにおいて、各種制御デバイス用に吸気圧力を導入する三方ソレノイドバルブを該三方ソレノイドバルブのプランジャ作動方向が垂直方向となる設定でエンジン本体に装着したことを特徴とする。
【0009】
【作用】
ロータリピストンエンジンの場合は元々エンジン振動が小さく、また、往復動エンジンでも、垂直方向と一致しない方向にシリンダ軸芯方向が設定されたエンジンの場合には垂直方向の加振力は比較的小さい。そのため、三方ソレノイドバルブをエンジン本体に装着し、しかも、プランジャ作動方向が垂直となる設定としても、エンジンからの加振力によって三方ソレノイドバルブが誤作動を起こすことがないようにできる。そして、このように三方ソレノイドバルブをエンジン本体に装着することにより、圧力通路の長さが短くなって取りまわし及びレイアウト性が向上し、また、プランジャ作動方向が垂直方向となる設定とすることにより、ブローバイガス中のオイルミストが三方ソレノイドバルブのプランジャ室に溜まることがなくなってプランジャ作動不良が防止される。
【0010】
【実施例】
図1は本発明の一実施例の全体図である。この実施例はロータリピストンエンジンへの適用例である。図において、1はロータリピストンエンジンのエンジン本体を示す。また、2は車両本体のクロスメンバ、3および4はエンジンマウントを示す。
【0011】
エンジン本体1の一側面にはインテークマニホールド5が連結されている。該インテークマニホールド5は垂直上方に立ち上がり、その先端にはエクステンションマニホールド6が接続されている。そして、エクステンションマニホールド6にはスロットルボディ7を介して吸気管8が連結されている。また、この吸気管8が構成する上流側吸気通路9にはターボ過給機のコンプレッサ10が配設され、該コンプレッサ10の下流にはインタークーラ11が配設されいる。そして、吸気通路9にはブローバイガス導入通路13が接続され、該ブローバイガス導入通路13の途中にはブローバイガス制御弁14が配設されている。
【0012】
このエンジン本体1の上面にはエンジン制御装置の制御デバイス用アクチュエータに吸気圧力を導入するための三方ソレノイドバルブ15がブラケット16を介して取り付けられている。
【0013】
上記ブラケット16は、一端がボルト17によってエンジン本体1に固定され、他端はゴムマウント18を介してエンジン本体1の上面に支持されている。そして、このゴムマウント18を介して支持された側の端部上面に上記三方ソレノイドバルブ15が固定されている。
【0014】
図2は上記三方ソレノイドバルブ15の構造を示している。この三方ソレノイドバルブ15は、ケーシング19と、該ケーシング19内に保持されたソレノイドコイル20と、該ソレノイドコイル20の内周側上部に配置されたコア21と、ソレノイドコイル20の内周側下方にプランジャ室22を形成するようケーシング19に組み付けられたバルブボディ23と、上記プランジャ室22に配置され圧縮ばね24を介し上記コア21と対向して上下に摺動自在とされたプランジャ25と、該プランジャ25の下端に固定されたバルブシール26とで構成されている。そして、プランジャ室22の下端中央に開口し上記バルブシール26によって開閉されるようバルブボディ23に吸気圧力導入口27が設けられ、コア21にはプランジャ25が下降した時にプランジャ室22と連通し、プランジャ25が上昇した時にプランジャ22の上端によってプランジャ室22との連通が遮断されるよう、中央に垂直方向の連通路28が設けられて、その連通路28の上端は大気開放口29とされている。また、バルブボディ23にはプランジャ室22の下端部側面に水平方向のデバイス連通口30が設けられている。これら吸気圧力導入口27,大気開放口29およびデバイス連通口30にはそれぞれコネクタ31,32,33が接続されている。そして、吸気圧力導入口27に接続されたコネクタ31には吸気圧力取出ホース34が接続され、該吸気圧力取出ホース34の先端は上記エクステンションマニホールド6の集合部に接続されている。また、大気開放口29はコネクタ32および図示しないエアクリーナを介して大気に開放され、デバイス連通口30はコネクタ33を介しエンジン制御用デバイス(図示せず)に接続されている。
【0015】
上記三方ソレノイドバルブ15は、ソレノイドコイル20への通電時には、プランジャ25が上昇し吸気圧力導入口27を開くとともに、大気開放口29を閉じてデバイス連通口30を介しデバイス側に吸気圧力を導入し、また、ソレノイドコイル20の非通電時には、プランジャ25が下降して吸気圧力導入口27を閉じ大気開放口を開いて、デバイス連通口30を介しデバイス側に大気圧力を導入するよう作動する。三方ソレノイドバルブ15のプランジャ室22はプランジャ25が垂直方向に作動するよう上下に延設されていて、下端から吸気圧力導入口27を介しスロットル下流の吸気圧力である負圧が導入される構造であるため、吸気圧力取出ホース34を通ってブローバイガス中のオイルミストが入り込んでも、負圧導入時にはオイルミストが吸気通路側に吸い出される。
【0016】
なお、本発明はロータリピストンエンジン以外にも、V型エンジン,スラントエンジン,水平対向エンジン等、垂直方向とは一致しない方向にシリンダ軸芯方向が設定された往復動エンジンへの適用が可能である。
【0017】
図3は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)式車両に搭載するV型6気筒エンジンのマウント構造の一例を示す平面図、図4は同正面図である。図において、100はエンジン本体であり、101,102はその左右バンク、103は吸気マニホールドである。また、104はエンジン本体100に連結されたトランスミッションである。これらエンジン本体100とトランスミッション104とからなるパワーユニットは車体前部に横置きで搭載され、カウルパネル105に取り付けた第1のマウント106と、カウルパネル105とクロスヘッド107を連結する支持フレーム108に取り付けた第2のマウント109と、左右のサイドフレーム110,111に取り付けた第3および第4のマウント112,113によって支持されている。第1のマウント106と第2のマウント109はエンジンロール方向の振動を減衰させ、第3のマウント112と第4のマウント113は上下方向の振動を減衰させる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、少なくとも垂直方向の加振力が小さいエンジンにおいて、プランジャ作動方向がこの加振力の小さい垂直方向となるようエンジン本体に三方ソレノイドバルブを装着することにより、三方ソレノイドバルブを介する圧力通路の取りまわし及びレイアウト性を向上させつつ、エンジンの加振力によるプランジャの誤作動およびブローバイガス中のオイルミストによるプランジャ作動不良を防止してエンジン制御の信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体図
【図2】本発明の一実施例における三方ソレノイドバルブの構造を示す断面図
【図3】本発明の他の実施例に係るV型エンジンのマウント構造を示す平面図
【図4】本発明の他の実施例に係るV型エンジンのマウント構造を示す正面図
【符号の説明】
1 エンジン本体(ロータリピストンエンジン)
6 エクステンションマニホールド
13 ブローバイガス導入通路
15 三方ソレノイドバルブ
34 吸気圧力取出ホース
【産業上の利用分野】
本発明はエンジンの制御装置、特に三方ソレノイドバルブの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用等のエンジンの制御装置には各種デバイス用に吸気圧力を導入する三方ソレノイドバルブが幾つか設けられるのが普通である。特開平4ー41929号公報にはそのような三方ソレノイドバルブを備えた制御装置の一例が示されている。
【0003】
また、それとは別に、エンジンに発生したブローバイガスを吸気通路に導入し新気と共に燃焼させるブローバイガス還元装置を備えたエンジンが知られている。このブローバイガスの導入位置は、吸気通路のスロットル弁の上流側とされ、さらに、ターボ過給機付エンジンであれば該過給機の上流側とされるのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
エンジンの制御デバイス用に吸気圧力を導入する三方ソレノイドバルブは、該三方ソレノイドバルブのプランジャがエンジンからの加振力で動いてしまったのでは制御の信頼性が保てない。そこで、エンジンの制御装置においては三方ソレノイドバルブはエンジンには直接取り付けず、車体本体側の例えばダッシュパネルに取り付けるのが一般的である。しかし、このようにエンジン制御用の三方ソレノイドバルブを車体本体側に取り付けたのでは、吸気通路から制御デバイスまでの圧力通路が長くてエンジンルーム内での取りまわし及びレイアウト性が良くないという問題があった。
【0005】
また、三方ソレノイドバルブは一般にプランジャ作動方向を水平にして取り付ける構造となっており、エンジン制御用として用いる場合も、やはり、プランジャ作動方向を水平にした設定で取り付けるのが普通である。しかし、吸気通路にブローバイガスを導入するエンジンの場合には、例えばスロットルバルブ下流の吸気負圧を三方ソレノイドバルブを介してデバイス側に導入する際に、ブローバイガス中のオイルミストが三方ソレノイドバルブの中に入ってプランジャ室に溜まり、そのためにプランジャが作動しなくなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、三方ソレノイドバルブを介する圧力通路の取りまわし及びレイアウト性を向上させつつ、エンジンの加振力によるプランジャ誤作動およびブローバイガス中のオイルミストによるプランジャ作動不良を防止してエンジン制御の信頼性を確保できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、ロータリピストンエンジンの場合は振動が小さいことから、三方ソレノイドバルブをエンジン本体に取り付けても、また、オイルミストが溜まらないようプランジャ作動方向を垂直とする設定でエンジン本体に三方ソレノイドバルブを取り付けてもエンジンからの加振力による三方ソレノイドバルブの誤作動は生じないことを確認し、また、往復動エンジンでも、シリンダ軸芯方向が垂直方向とは一致しない方向に設定されたエンジン、例えばV型エンジンとか、スラントエンジンとか、水平対向エンジン等の場合には、一般の直列エンジンに比較して垂直方向の振動ベクトルが小さいため、三方ソレノイドバルブをプランジャ作動方向が垂直となる設定でエンジン本体に取り付けるようにしても加振力によるプランジャ誤作動が生じないことを確認したことにより、エンジンの制御装置、特にその三方ソレノイドバルブの取付構造をつぎのように構成し、それにより上記課題を解決した。
【0008】
すなわち、本発明に係るエンジンの制御装置は、ロータリピストンエンジンまたは垂直方向とは一致しない方向にシリンダ軸芯方向を設定した往復動エンジンであり、かつ、吸気通路にブローバイガスを導入するブローバイガス還元手段を備えたエンジンにおいて、各種制御デバイス用に吸気圧力を導入する三方ソレノイドバルブを該三方ソレノイドバルブのプランジャ作動方向が垂直方向となる設定でエンジン本体に装着したことを特徴とする。
【0009】
【作用】
ロータリピストンエンジンの場合は元々エンジン振動が小さく、また、往復動エンジンでも、垂直方向と一致しない方向にシリンダ軸芯方向が設定されたエンジンの場合には垂直方向の加振力は比較的小さい。そのため、三方ソレノイドバルブをエンジン本体に装着し、しかも、プランジャ作動方向が垂直となる設定としても、エンジンからの加振力によって三方ソレノイドバルブが誤作動を起こすことがないようにできる。そして、このように三方ソレノイドバルブをエンジン本体に装着することにより、圧力通路の長さが短くなって取りまわし及びレイアウト性が向上し、また、プランジャ作動方向が垂直方向となる設定とすることにより、ブローバイガス中のオイルミストが三方ソレノイドバルブのプランジャ室に溜まることがなくなってプランジャ作動不良が防止される。
【0010】
【実施例】
図1は本発明の一実施例の全体図である。この実施例はロータリピストンエンジンへの適用例である。図において、1はロータリピストンエンジンのエンジン本体を示す。また、2は車両本体のクロスメンバ、3および4はエンジンマウントを示す。
【0011】
エンジン本体1の一側面にはインテークマニホールド5が連結されている。該インテークマニホールド5は垂直上方に立ち上がり、その先端にはエクステンションマニホールド6が接続されている。そして、エクステンションマニホールド6にはスロットルボディ7を介して吸気管8が連結されている。また、この吸気管8が構成する上流側吸気通路9にはターボ過給機のコンプレッサ10が配設され、該コンプレッサ10の下流にはインタークーラ11が配設されいる。そして、吸気通路9にはブローバイガス導入通路13が接続され、該ブローバイガス導入通路13の途中にはブローバイガス制御弁14が配設されている。
【0012】
このエンジン本体1の上面にはエンジン制御装置の制御デバイス用アクチュエータに吸気圧力を導入するための三方ソレノイドバルブ15がブラケット16を介して取り付けられている。
【0013】
上記ブラケット16は、一端がボルト17によってエンジン本体1に固定され、他端はゴムマウント18を介してエンジン本体1の上面に支持されている。そして、このゴムマウント18を介して支持された側の端部上面に上記三方ソレノイドバルブ15が固定されている。
【0014】
図2は上記三方ソレノイドバルブ15の構造を示している。この三方ソレノイドバルブ15は、ケーシング19と、該ケーシング19内に保持されたソレノイドコイル20と、該ソレノイドコイル20の内周側上部に配置されたコア21と、ソレノイドコイル20の内周側下方にプランジャ室22を形成するようケーシング19に組み付けられたバルブボディ23と、上記プランジャ室22に配置され圧縮ばね24を介し上記コア21と対向して上下に摺動自在とされたプランジャ25と、該プランジャ25の下端に固定されたバルブシール26とで構成されている。そして、プランジャ室22の下端中央に開口し上記バルブシール26によって開閉されるようバルブボディ23に吸気圧力導入口27が設けられ、コア21にはプランジャ25が下降した時にプランジャ室22と連通し、プランジャ25が上昇した時にプランジャ22の上端によってプランジャ室22との連通が遮断されるよう、中央に垂直方向の連通路28が設けられて、その連通路28の上端は大気開放口29とされている。また、バルブボディ23にはプランジャ室22の下端部側面に水平方向のデバイス連通口30が設けられている。これら吸気圧力導入口27,大気開放口29およびデバイス連通口30にはそれぞれコネクタ31,32,33が接続されている。そして、吸気圧力導入口27に接続されたコネクタ31には吸気圧力取出ホース34が接続され、該吸気圧力取出ホース34の先端は上記エクステンションマニホールド6の集合部に接続されている。また、大気開放口29はコネクタ32および図示しないエアクリーナを介して大気に開放され、デバイス連通口30はコネクタ33を介しエンジン制御用デバイス(図示せず)に接続されている。
【0015】
上記三方ソレノイドバルブ15は、ソレノイドコイル20への通電時には、プランジャ25が上昇し吸気圧力導入口27を開くとともに、大気開放口29を閉じてデバイス連通口30を介しデバイス側に吸気圧力を導入し、また、ソレノイドコイル20の非通電時には、プランジャ25が下降して吸気圧力導入口27を閉じ大気開放口を開いて、デバイス連通口30を介しデバイス側に大気圧力を導入するよう作動する。三方ソレノイドバルブ15のプランジャ室22はプランジャ25が垂直方向に作動するよう上下に延設されていて、下端から吸気圧力導入口27を介しスロットル下流の吸気圧力である負圧が導入される構造であるため、吸気圧力取出ホース34を通ってブローバイガス中のオイルミストが入り込んでも、負圧導入時にはオイルミストが吸気通路側に吸い出される。
【0016】
なお、本発明はロータリピストンエンジン以外にも、V型エンジン,スラントエンジン,水平対向エンジン等、垂直方向とは一致しない方向にシリンダ軸芯方向が設定された往復動エンジンへの適用が可能である。
【0017】
図3は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)式車両に搭載するV型6気筒エンジンのマウント構造の一例を示す平面図、図4は同正面図である。図において、100はエンジン本体であり、101,102はその左右バンク、103は吸気マニホールドである。また、104はエンジン本体100に連結されたトランスミッションである。これらエンジン本体100とトランスミッション104とからなるパワーユニットは車体前部に横置きで搭載され、カウルパネル105に取り付けた第1のマウント106と、カウルパネル105とクロスヘッド107を連結する支持フレーム108に取り付けた第2のマウント109と、左右のサイドフレーム110,111に取り付けた第3および第4のマウント112,113によって支持されている。第1のマウント106と第2のマウント109はエンジンロール方向の振動を減衰させ、第3のマウント112と第4のマウント113は上下方向の振動を減衰させる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、少なくとも垂直方向の加振力が小さいエンジンにおいて、プランジャ作動方向がこの加振力の小さい垂直方向となるようエンジン本体に三方ソレノイドバルブを装着することにより、三方ソレノイドバルブを介する圧力通路の取りまわし及びレイアウト性を向上させつつ、エンジンの加振力によるプランジャの誤作動およびブローバイガス中のオイルミストによるプランジャ作動不良を防止してエンジン制御の信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体図
【図2】本発明の一実施例における三方ソレノイドバルブの構造を示す断面図
【図3】本発明の他の実施例に係るV型エンジンのマウント構造を示す平面図
【図4】本発明の他の実施例に係るV型エンジンのマウント構造を示す正面図
【符号の説明】
1 エンジン本体(ロータリピストンエンジン)
6 エクステンションマニホールド
13 ブローバイガス導入通路
15 三方ソレノイドバルブ
34 吸気圧力取出ホース
Claims (1)
- ロータリピストンエンジンまたは垂直方向とは一致しない方向にシリンダ軸芯方向を設定した往復動エンジンであり、かつ、吸気通路にブローバイガスを導入するブローバイガス還元手段を備えたエンジンにおいて、各種制御デバイス用に吸気圧力を導入する三方ソレノイドバルブを該三方ソレノイドバルブのプランジャ作動方向が垂直方向となる設定でエンジン本体に装着したことを特徴とするエンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17613693A JP3612716B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17613693A JP3612716B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | エンジンの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0711990A JPH0711990A (ja) | 1995-01-13 |
JP3612716B2 true JP3612716B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=16008297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17613693A Expired - Fee Related JP3612716B2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | エンジンの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3612716B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100655707B1 (ko) * | 2004-12-08 | 2006-12-11 | 현대자동차주식회사 | 가변흡기장치의 솔레노이드 체결구조 |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP17613693A patent/JP3612716B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0711990A (ja) | 1995-01-13 |
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