JP3612609B2 - 入荷管理仕分システム - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、入荷した物品を仕分して配送手配する集配施設に用いて好適な入荷管理仕分システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集配施設においては、複数の入荷ラインに対してトラック等から入荷された物品を検品した後、仕分して搬出するようにしている。入荷された物品の各々にはバーコードラベルが貼られており、このバーコードを読み取ることで入荷状況を管理し、仕分作業を行っている。ここで、バーコードラベルには入荷管理用の他に仕分用のものがあり、入荷管理用のバーコードには例えば取引先、店コード、売場コードおよび荷番等の多くの情報が記録され、仕分用のバーコードには集配施設内での仕分目的に限定した仕分先別の情報のみが記録されている。
【0003】
上記の入荷検品時には通常、接触型のスキャナ(所謂ハンドスキャナ)が用いられており、各入荷ラインに配置されている作業者が入荷管理用のバーコード位置にスキャナを接触させて読み取り操作を行う。他方、仕分部においては、非接触型のスキャナが用いられており、仕分用のバーコードの読み取りを自動で行い、その情報に基づいて各物品が仕分けられる。この様に、物品の入荷検品が複数の入荷箇所で行なわれているのに対し、搬送ラインの省スペース化及び仕分制御の一元化・簡素化等の要請から、複数の入荷ラインを一本のラインにまとめ、仕分用の検出をそのライン上でのみ行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のバーコードラベルおよび入荷管理仕分システムにあっては次のような問題点があった。
(a)つまり、2つのバーコードを混同して読み取らないようにするため、入荷検品部では入荷管理用のバーコードを接触型のハンドスキャナで読み取り、仕分部では入荷管理用のバーコードラベルが影響しない部分に貼られた仕分用のバーコードを非接触型のスキャナで読み取ることで、入荷管理用と仕分用とのバーコードで読み違いの発生を防止している。従って、一つの物品に対して二つのバーコードラベルを貼り付ける必要があることから、その分、作業時間の短縮化ができなかった。
【0005】
(b)また、入荷検品ではバーコードの読み取りを専門に行う作業者を置く必要があり、単純作業に労力をさかなければいけないという問題もある。
(c)ここで、入荷検品にも非接触型のスキャナを設けることが考えられるが、上述したように入荷管理用と仕分用の二つのバーコードラベルを同時に読み込んでしまう恐れがあり、例えば、貼付面を変えたとしても、物品を搬送ラインに載せる際にバーコードを入れ違えて載せてしまった様な場合に対応ができず、実現が困難であった。
【0006】
そこで本発明は、全体的な処理の高速化が図れ、また小さな物品にも使用することができ、更に貼り付けに要する手間を少なくすることができる入荷管理仕分システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明は第1の構成として、複数の入荷部に入荷した搬送物を検品仕分する入荷管理仕分システムであって、
前記搬送物に貼り付けられ、互いにフォーマットが異なる入荷管理用と仕分用の2種のバーコードを1枚に設けたバーコードラベルと、
前記複数の入荷部それぞれに配置され、非接触で前記入荷管理用バーコードの読み取りを行う第1スキャナと、
前記複数の入荷部が一本のラインとなった下流に配置され、非接触で前記仕分用バーコードの読み取りを行う第2スキャナと、
前記二つのスキャナの各バーコード読み取りによる入荷検品・仕分を制御する制御手段と、を備えた構成とすることによって達成している。
【0008】
上記第1の構成において、バーコードラベルとして、フォーマットが異なる二つのバーコードを印刷したものであったが、必要に応じて二つ以上であっても良い。この場合、各々のフォーマットを違えることは言うまでもない。
更に、スキャナがカラーの読み取りが可能なものであれば、各バーコードの色を違えることで、各々の識別が可能になる。この場合、フォーマットも同時に変えるようにすれば、更に多くのバーコードを一枚のラベルに印刷することが可能になる。
【0009】
上述のように、本発明のシステムでは、非接触型のスキャナにより読み取りが行われるバーコードラベルに互いにフォーマットが異なる入荷管理用と仕分用の二つのバーコードを設けている。
この互いにフォーマットの異なるバーコードが一枚のラベルに設けられたということによって、入荷検品時に各入荷部に配置された第1スキャナによって入荷検品用のバーコードのみがフォーマット選択によって読み取られることができ、仕分時に仕分直前部に配置された第2スキャナによって仕分用のバーコードのみがフォーマット選択によって読み取られる。
【0010】
したがって、例えば、仕分部の物品搬送速度を速くした場合にバーコードが大きくなっても、入荷管理用と仕分用の二枚のバーコードラベルを使用する場合と比べて全体の大きさが小さくなり、比較的小さな物品にも貼り付けることが可能となる。また、一枚で管理と仕分に使用できることからコストダウンが図れる。また貼る手間が少なくなることから作業効率も改善されて全体的な処理の高速化が図れる。
【0011】
次に、上記目的達成のための本発明の第2の構成としては、複数の入荷部に入荷した搬送物を検品仕分する入荷管理仕分システムであって、
前記搬送物に貼り付けられ、互いにフォーマットが異なる入荷管理用と仕分用との2種のバーコードを1枚に設けたバーコードラベルと、
前記複数の入荷部が一本のラインに合流した後の下流に配置され、前記2種バーコード各々に対する非接触の読み取りを行う手段を有するスキャナと、
前記スキャナによるバーコードの読み取りによる入荷検品・仕分を制御する制御手段と、を備えた構成とすることができる。
【0012】
この第2の構成については、入荷部にスキャナは配置せず、非接触による各バーコードの読み取り手段を有するスキャナが入荷部のラインを一本に合流したラインの下流位置に配置されている。そして、各フォーマット各々に対して読み取りを行うことで、入荷管理用と仕分用のバーコードの読み取りを独立して行うことができる。
これによって、多数ある入荷部のライン全てにスキャナを配置する必要は無くなり、システムを簡略化することができる。
この構成によれば、仕分部に配置されたスキャナのみで一つのバーコードラベルに設けられた異なるフォーマットのバーコードの読み取りが別々に行われる。したがって、管理と仕分を一箇所のスキャナで対応でき、更にそのスキャナは非接触型のものが使用できるので、入荷検品を専門に行う作業員を置く必要がなくなり、その分の労力を削減することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面例と共に説明する。
A.自動入荷管理仕分システムの構成
図1は本発明の自動入荷管理仕分システムの実施の形態を示す構成図である。また、図2は本発明のバーコードラベルの実施の形態を示す平面図である。
これらの図において、トラック1から入荷された物品2は、入荷ライン3の搬入端近傍に配置された入荷検品用のスキャナ4で入荷検品される。即ち、物品2に貼り付けられたバーコードラベル10の読み取りが行われる。この場合、バーコードラベル10には、図2に示すように互いにフォーマットが異なる二つのバーコード11、12が印刷されており、そのうちのバーコード11が入荷管理用で、バーコード12が仕分用として読み取られる。入荷管理用のバーコード11は例えば取引先、店コード、売場コードおよび荷番等からなり、仕分用のバーコードは例えば仕分先別等からなる。入荷管理用バーコード11はフォーマットの設定によってスキャナ4でのみ読み取られ、仕分用バーコード12はこれもフォーマットの設定によって後述する仕分用のスキャナ7でのみ読み取られる。
【0014】
図1に戻り、スキャナ4で入荷管理用のバーコード11の読み取りが行われた後、物品2は入荷ライン3からコンベア5に移載されて仕分過程まで搬送される。コンベア5の搬送速度を入荷ライン3より速く設定することによって、入荷ライン3上の物品2を遅滞なくコンベア5で搬送できる。
仕分過程に入るコンベア6の搬入側の近傍には仕分用のスキャナ7が配置されており、このスキャナ7でバーコードラベル10内の仕分用のバーコード12の読み取りが行われる。仕分用のバーコード12の読み取りが行われた後、コンベア6において、指定の行き先の切出しライン8に所定の物品2を切り出し、この切出しライン8から所定のトラック1に積み込まれる。
上記スキャナ4および7は非接触型のスキャナであり、検出面をバーコードラベル10に接触させなくてもバーコードの読み取りができるものである。これらスキャナ4および7の制御およびこれらによって読み取られたデータの処理は制御装置9によって行われる。
【0015】
B.制御装置9の構成
図3は制御装置9の概略構成を示すブロックである。
この図において、制御装置9は、制御部15、入出力部16および表示部17から構成されている。制御部15は図示せぬCPU、ROM、RAMおよび計時回路等から構成されており、ROMにはCPUを制御するためのプログラムが記憶されている。制御部15は各スキャナ4、7を制御するとともに、これらによって読み取られたデータを入力してホストコンピュータ(図示略)に送る。また、各スキャナ4、7によって読み取られたデータを順次表示部17に表示する。
【0016】
C.制御装置9の動作
図4は制御装置9の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS10でバーコードの読み取りが有るか否かを判定し、無ければこのステップを繰り返し、有ればステップS12に進み、入荷検品のバーコードか否かを判定する。即ち、スキャナ4で入荷管理用のバーコードの読み取りが行われたか否かを判定する。この判定において、入荷管理用のバーコードの読み取りが行われたと判断するとステップS14に進み、入荷検品したデータを表示部17に表示する。次いで、ステップS16で入荷検品したデータをホストコンピュータへ送る。このデータの送出が終了したか否かはステップS18で判定し、終了したと判断するとステップS10に戻る。
【0017】
一方、ステップS12の判定において、入荷管理用のバーコードの読み取りでなくて仕分用のバーコードの読み取りが行われたと判断するとステップS20に進み、仕分データを表示部17に表示する。ここで、制御装置9には各行き先に対応した切出しライン8が記録されており、ステップS22では、読み取られた仕分データに基づいてコンベア6における各切出しライン8の位置に配置された各切り出し手段の駆動時期を設定する。これにより、各物品2はコンベア6上で所定距離搬送された後、各々の切出しライン8に切り出され、この切出しライン8から所定のトラック1に積み込まれる。次に、ステップS24で仕分が終了したか否かを判定し、終了したと判断するとステップS10に戻る。
【0018】
このようにこの実施の形態では、バーコードラベル10として、一枚のラベルにフォーマットの異なる入荷管理用と仕分用の二つのバーコード11、12を印刷したものであるので、一枚のバーコードラベルで入荷検品と仕分に用いることができることから、例えば、仕分速度を高めるためにコンベア6の搬送速度を上げ、それに伴ってバーコードが大きくなっても、入荷管理用と仕分用の二枚のバーコードラベルを使用する場合と比べて全体の大きさが小さくなり、比較的小さな物品にも貼り付けることができる。また、一枚で入荷管理と仕分に使用できることからコストダウンが図れ、更に貼る手間が少なくなることから作業効率も改善されて全体的な処理の高速化が図れる。更に、スキャナの位置をいずれの読み取りにおいても変える必要がなく、データの読み違いも発生しない。
また、上記実施形態では、入荷検品用にも非接触型のスキャナ7を用いたので、入荷検品を専門に行う作業員を置く必要がないことから、人件費も削減することができる。
【0019】
なお、本発明は上記実施形態に限らず、本発明の目的の範囲内で各種の実施態様が可能である。具体的には、次のようにしても良い。
(イ)バーコードラベル10として、フォーマットが異なる二つのバーコード11、12を印刷したものであったが、必要に応じて二つ以上であっても良い。この場合、各々のフォーマットを違えることは言うまでもない。
(ロ)また、スキャナがカラーの読み取りが可能なものであれば、各バーコードの色を違えることで、各々の識別が可能になる。この場合、フォーマットも同時に変えるようにすれば、更に多くのバーコードを一枚のラベルに印刷することが可能になる。
【0020】
入荷検品用と仕分用にスキャナ4,7を設けたが、スキャナ7の位置に2つのバーコード各々に対応する読み取り手段を設ける構成でも良い。この読み取り手段としては非接触型スキャナを用いる(例えばスキャナ7に対応する)。この場合、一箇所で入荷検品と仕分を行うことになるので、バーコードラベルの大きさの制限から搬送速度は速くできないが、入荷検品と仕分を一台のスキャナで対応できるから、システムとしてのコストを削減することができる。また入荷検品を専門に行う作業員を置く必要もなくなることから、人件費も削減することがてきる。即ちトータルコストを大幅に削減することができる。
また、更に低速の搬送速度では、入荷検品用のデータ読み取りが仕分搬送速度に追いつき、入荷検品用のデータのみで仕分も可能となるので、一回の読み取りで入荷検品と仕分のデータ取り込みを終了させることもできる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一枚のバーコードラベルに入荷管理用と仕分用の二つのバーコードをフォーマットを変えて設けたので、一枚のバーコードラベルで入荷検品と仕分に用いることができ、一枚で入荷検品と仕分に使用できることからコストダウンが図れ、更に貼る手間が少なくなることから作業効率も改善されて全体的な処理の高速化が図れる。また、バーコードが大きくなっても、入荷管理用と仕分用の二枚のバーコードラベルを使用する場合と比べて全体の大きさが小さくなり、比較的小さな物品にも貼り付けることができる。
更に、本発明によれば、非接触型のスキャナで入荷管理用のバーコードと仕分用のバーコードを読み取るようにできるので、システムとしてのコストを削減と、入荷検品を専門に行う作業員を置く必要がなくなることから、人件費も削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動入荷管理仕分システムの実施の形態を示す構成図である。
【図2】本発明に係るバーコードラベルの実施の形態を示す平面図である。
【図3】自動入荷管理仕分システムの実施の形態の制御装置の概略構成を示すブロックである。
【図4】同実施の形態の制御装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4、7 スキャナ
9 制御装置(制御手段)
10 バーコードラベル
11、12 バーコード
【産業上の利用分野】
本発明は、入荷した物品を仕分して配送手配する集配施設に用いて好適な入荷管理仕分システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、集配施設においては、複数の入荷ラインに対してトラック等から入荷された物品を検品した後、仕分して搬出するようにしている。入荷された物品の各々にはバーコードラベルが貼られており、このバーコードを読み取ることで入荷状況を管理し、仕分作業を行っている。ここで、バーコードラベルには入荷管理用の他に仕分用のものがあり、入荷管理用のバーコードには例えば取引先、店コード、売場コードおよび荷番等の多くの情報が記録され、仕分用のバーコードには集配施設内での仕分目的に限定した仕分先別の情報のみが記録されている。
【0003】
上記の入荷検品時には通常、接触型のスキャナ(所謂ハンドスキャナ)が用いられており、各入荷ラインに配置されている作業者が入荷管理用のバーコード位置にスキャナを接触させて読み取り操作を行う。他方、仕分部においては、非接触型のスキャナが用いられており、仕分用のバーコードの読み取りを自動で行い、その情報に基づいて各物品が仕分けられる。この様に、物品の入荷検品が複数の入荷箇所で行なわれているのに対し、搬送ラインの省スペース化及び仕分制御の一元化・簡素化等の要請から、複数の入荷ラインを一本のラインにまとめ、仕分用の検出をそのライン上でのみ行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のバーコードラベルおよび入荷管理仕分システムにあっては次のような問題点があった。
(a)つまり、2つのバーコードを混同して読み取らないようにするため、入荷検品部では入荷管理用のバーコードを接触型のハンドスキャナで読み取り、仕分部では入荷管理用のバーコードラベルが影響しない部分に貼られた仕分用のバーコードを非接触型のスキャナで読み取ることで、入荷管理用と仕分用とのバーコードで読み違いの発生を防止している。従って、一つの物品に対して二つのバーコードラベルを貼り付ける必要があることから、その分、作業時間の短縮化ができなかった。
【0005】
(b)また、入荷検品ではバーコードの読み取りを専門に行う作業者を置く必要があり、単純作業に労力をさかなければいけないという問題もある。
(c)ここで、入荷検品にも非接触型のスキャナを設けることが考えられるが、上述したように入荷管理用と仕分用の二つのバーコードラベルを同時に読み込んでしまう恐れがあり、例えば、貼付面を変えたとしても、物品を搬送ラインに載せる際にバーコードを入れ違えて載せてしまった様な場合に対応ができず、実現が困難であった。
【0006】
そこで本発明は、全体的な処理の高速化が図れ、また小さな物品にも使用することができ、更に貼り付けに要する手間を少なくすることができる入荷管理仕分システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明は第1の構成として、複数の入荷部に入荷した搬送物を検品仕分する入荷管理仕分システムであって、
前記搬送物に貼り付けられ、互いにフォーマットが異なる入荷管理用と仕分用の2種のバーコードを1枚に設けたバーコードラベルと、
前記複数の入荷部それぞれに配置され、非接触で前記入荷管理用バーコードの読み取りを行う第1スキャナと、
前記複数の入荷部が一本のラインとなった下流に配置され、非接触で前記仕分用バーコードの読み取りを行う第2スキャナと、
前記二つのスキャナの各バーコード読み取りによる入荷検品・仕分を制御する制御手段と、を備えた構成とすることによって達成している。
【0008】
上記第1の構成において、バーコードラベルとして、フォーマットが異なる二つのバーコードを印刷したものであったが、必要に応じて二つ以上であっても良い。この場合、各々のフォーマットを違えることは言うまでもない。
更に、スキャナがカラーの読み取りが可能なものであれば、各バーコードの色を違えることで、各々の識別が可能になる。この場合、フォーマットも同時に変えるようにすれば、更に多くのバーコードを一枚のラベルに印刷することが可能になる。
【0009】
上述のように、本発明のシステムでは、非接触型のスキャナにより読み取りが行われるバーコードラベルに互いにフォーマットが異なる入荷管理用と仕分用の二つのバーコードを設けている。
この互いにフォーマットの異なるバーコードが一枚のラベルに設けられたということによって、入荷検品時に各入荷部に配置された第1スキャナによって入荷検品用のバーコードのみがフォーマット選択によって読み取られることができ、仕分時に仕分直前部に配置された第2スキャナによって仕分用のバーコードのみがフォーマット選択によって読み取られる。
【0010】
したがって、例えば、仕分部の物品搬送速度を速くした場合にバーコードが大きくなっても、入荷管理用と仕分用の二枚のバーコードラベルを使用する場合と比べて全体の大きさが小さくなり、比較的小さな物品にも貼り付けることが可能となる。また、一枚で管理と仕分に使用できることからコストダウンが図れる。また貼る手間が少なくなることから作業効率も改善されて全体的な処理の高速化が図れる。
【0011】
次に、上記目的達成のための本発明の第2の構成としては、複数の入荷部に入荷した搬送物を検品仕分する入荷管理仕分システムであって、
前記搬送物に貼り付けられ、互いにフォーマットが異なる入荷管理用と仕分用との2種のバーコードを1枚に設けたバーコードラベルと、
前記複数の入荷部が一本のラインに合流した後の下流に配置され、前記2種バーコード各々に対する非接触の読み取りを行う手段を有するスキャナと、
前記スキャナによるバーコードの読み取りによる入荷検品・仕分を制御する制御手段と、を備えた構成とすることができる。
【0012】
この第2の構成については、入荷部にスキャナは配置せず、非接触による各バーコードの読み取り手段を有するスキャナが入荷部のラインを一本に合流したラインの下流位置に配置されている。そして、各フォーマット各々に対して読み取りを行うことで、入荷管理用と仕分用のバーコードの読み取りを独立して行うことができる。
これによって、多数ある入荷部のライン全てにスキャナを配置する必要は無くなり、システムを簡略化することができる。
この構成によれば、仕分部に配置されたスキャナのみで一つのバーコードラベルに設けられた異なるフォーマットのバーコードの読み取りが別々に行われる。したがって、管理と仕分を一箇所のスキャナで対応でき、更にそのスキャナは非接触型のものが使用できるので、入荷検品を専門に行う作業員を置く必要がなくなり、その分の労力を削減することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面例と共に説明する。
A.自動入荷管理仕分システムの構成
図1は本発明の自動入荷管理仕分システムの実施の形態を示す構成図である。また、図2は本発明のバーコードラベルの実施の形態を示す平面図である。
これらの図において、トラック1から入荷された物品2は、入荷ライン3の搬入端近傍に配置された入荷検品用のスキャナ4で入荷検品される。即ち、物品2に貼り付けられたバーコードラベル10の読み取りが行われる。この場合、バーコードラベル10には、図2に示すように互いにフォーマットが異なる二つのバーコード11、12が印刷されており、そのうちのバーコード11が入荷管理用で、バーコード12が仕分用として読み取られる。入荷管理用のバーコード11は例えば取引先、店コード、売場コードおよび荷番等からなり、仕分用のバーコードは例えば仕分先別等からなる。入荷管理用バーコード11はフォーマットの設定によってスキャナ4でのみ読み取られ、仕分用バーコード12はこれもフォーマットの設定によって後述する仕分用のスキャナ7でのみ読み取られる。
【0014】
図1に戻り、スキャナ4で入荷管理用のバーコード11の読み取りが行われた後、物品2は入荷ライン3からコンベア5に移載されて仕分過程まで搬送される。コンベア5の搬送速度を入荷ライン3より速く設定することによって、入荷ライン3上の物品2を遅滞なくコンベア5で搬送できる。
仕分過程に入るコンベア6の搬入側の近傍には仕分用のスキャナ7が配置されており、このスキャナ7でバーコードラベル10内の仕分用のバーコード12の読み取りが行われる。仕分用のバーコード12の読み取りが行われた後、コンベア6において、指定の行き先の切出しライン8に所定の物品2を切り出し、この切出しライン8から所定のトラック1に積み込まれる。
上記スキャナ4および7は非接触型のスキャナであり、検出面をバーコードラベル10に接触させなくてもバーコードの読み取りができるものである。これらスキャナ4および7の制御およびこれらによって読み取られたデータの処理は制御装置9によって行われる。
【0015】
B.制御装置9の構成
図3は制御装置9の概略構成を示すブロックである。
この図において、制御装置9は、制御部15、入出力部16および表示部17から構成されている。制御部15は図示せぬCPU、ROM、RAMおよび計時回路等から構成されており、ROMにはCPUを制御するためのプログラムが記憶されている。制御部15は各スキャナ4、7を制御するとともに、これらによって読み取られたデータを入力してホストコンピュータ(図示略)に送る。また、各スキャナ4、7によって読み取られたデータを順次表示部17に表示する。
【0016】
C.制御装置9の動作
図4は制御装置9の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS10でバーコードの読み取りが有るか否かを判定し、無ければこのステップを繰り返し、有ればステップS12に進み、入荷検品のバーコードか否かを判定する。即ち、スキャナ4で入荷管理用のバーコードの読み取りが行われたか否かを判定する。この判定において、入荷管理用のバーコードの読み取りが行われたと判断するとステップS14に進み、入荷検品したデータを表示部17に表示する。次いで、ステップS16で入荷検品したデータをホストコンピュータへ送る。このデータの送出が終了したか否かはステップS18で判定し、終了したと判断するとステップS10に戻る。
【0017】
一方、ステップS12の判定において、入荷管理用のバーコードの読み取りでなくて仕分用のバーコードの読み取りが行われたと判断するとステップS20に進み、仕分データを表示部17に表示する。ここで、制御装置9には各行き先に対応した切出しライン8が記録されており、ステップS22では、読み取られた仕分データに基づいてコンベア6における各切出しライン8の位置に配置された各切り出し手段の駆動時期を設定する。これにより、各物品2はコンベア6上で所定距離搬送された後、各々の切出しライン8に切り出され、この切出しライン8から所定のトラック1に積み込まれる。次に、ステップS24で仕分が終了したか否かを判定し、終了したと判断するとステップS10に戻る。
【0018】
このようにこの実施の形態では、バーコードラベル10として、一枚のラベルにフォーマットの異なる入荷管理用と仕分用の二つのバーコード11、12を印刷したものであるので、一枚のバーコードラベルで入荷検品と仕分に用いることができることから、例えば、仕分速度を高めるためにコンベア6の搬送速度を上げ、それに伴ってバーコードが大きくなっても、入荷管理用と仕分用の二枚のバーコードラベルを使用する場合と比べて全体の大きさが小さくなり、比較的小さな物品にも貼り付けることができる。また、一枚で入荷管理と仕分に使用できることからコストダウンが図れ、更に貼る手間が少なくなることから作業効率も改善されて全体的な処理の高速化が図れる。更に、スキャナの位置をいずれの読み取りにおいても変える必要がなく、データの読み違いも発生しない。
また、上記実施形態では、入荷検品用にも非接触型のスキャナ7を用いたので、入荷検品を専門に行う作業員を置く必要がないことから、人件費も削減することができる。
【0019】
なお、本発明は上記実施形態に限らず、本発明の目的の範囲内で各種の実施態様が可能である。具体的には、次のようにしても良い。
(イ)バーコードラベル10として、フォーマットが異なる二つのバーコード11、12を印刷したものであったが、必要に応じて二つ以上であっても良い。この場合、各々のフォーマットを違えることは言うまでもない。
(ロ)また、スキャナがカラーの読み取りが可能なものであれば、各バーコードの色を違えることで、各々の識別が可能になる。この場合、フォーマットも同時に変えるようにすれば、更に多くのバーコードを一枚のラベルに印刷することが可能になる。
【0020】
入荷検品用と仕分用にスキャナ4,7を設けたが、スキャナ7の位置に2つのバーコード各々に対応する読み取り手段を設ける構成でも良い。この読み取り手段としては非接触型スキャナを用いる(例えばスキャナ7に対応する)。この場合、一箇所で入荷検品と仕分を行うことになるので、バーコードラベルの大きさの制限から搬送速度は速くできないが、入荷検品と仕分を一台のスキャナで対応できるから、システムとしてのコストを削減することができる。また入荷検品を専門に行う作業員を置く必要もなくなることから、人件費も削減することがてきる。即ちトータルコストを大幅に削減することができる。
また、更に低速の搬送速度では、入荷検品用のデータ読み取りが仕分搬送速度に追いつき、入荷検品用のデータのみで仕分も可能となるので、一回の読み取りで入荷検品と仕分のデータ取り込みを終了させることもできる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一枚のバーコードラベルに入荷管理用と仕分用の二つのバーコードをフォーマットを変えて設けたので、一枚のバーコードラベルで入荷検品と仕分に用いることができ、一枚で入荷検品と仕分に使用できることからコストダウンが図れ、更に貼る手間が少なくなることから作業効率も改善されて全体的な処理の高速化が図れる。また、バーコードが大きくなっても、入荷管理用と仕分用の二枚のバーコードラベルを使用する場合と比べて全体の大きさが小さくなり、比較的小さな物品にも貼り付けることができる。
更に、本発明によれば、非接触型のスキャナで入荷管理用のバーコードと仕分用のバーコードを読み取るようにできるので、システムとしてのコストを削減と、入荷検品を専門に行う作業員を置く必要がなくなることから、人件費も削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動入荷管理仕分システムの実施の形態を示す構成図である。
【図2】本発明に係るバーコードラベルの実施の形態を示す平面図である。
【図3】自動入荷管理仕分システムの実施の形態の制御装置の概略構成を示すブロックである。
【図4】同実施の形態の制御装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4、7 スキャナ
9 制御装置(制御手段)
10 バーコードラベル
11、12 バーコード
Claims (2)
- 複数の入荷部(3)に入荷した搬送物(2)を検品仕分する入荷管理仕分システムであって、
前記搬送物(2)に貼り付けられ、互いにフォーマットが異なる入荷管理用と仕分用の2種のバーコード(11、12)を1枚に設けたバーコードラベル(10)と、
前記複数の入荷部(3)それぞれに配置され、非接触で前記入荷管理用バーコード(11)の読み取りを行う第1スキャナ(4)と、
前記複数の入荷部(3)が一本のラインとなった下流に配置され、非接触で前記仕分用バーコード(12)の読み取りを行う第2スキャナ(7)と、
前記二つのスキャナ(4,7)の各バーコード読み取りによる入荷検品・仕分を制御する制御手段(9)と、
を備えたことを特徴とする入荷管理仕分システム。 - 複数の入荷部(3)に入荷した搬送物(2)を検品仕分する入荷管理仕分システムであって、
前記搬送物(2)に貼り付けられ、互いにフォーマットが異なる入荷管理用と仕分用との2種のバーコード(11、12)を1枚に設けたバーコードラベル(10)と、
前記複数の入荷部(3)が一本のラインに合流した後の下流位置で、前記2種バーコード(11、12)各々に対する非接触の読み取り手段を有するスキャナと、
前記スキャナによる2種バーコード(11、12)の読み取り結果を基にした入荷検品・仕分を制御する制御手段(9)と、
を備えたことを特徴とする入荷管理仕分システム。
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JP03230796A JP3612609B2 (ja) | 1996-02-20 | 1996-02-20 | 入荷管理仕分システム |
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