JP3611763B2 - ディスク制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャッシュメモリを有するディスク制御装置に係わり、特にディスク制御装置の電源障害時にキャッシュ上のデータを退避するディスク制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上位の計算機と大容量のディスク装置群との間に介在し、両者の間のデータ転送を制御するディスク制御装置の多くは、転送されるデータの一時記憶機構としてのキャッシュメモリを備えている。このキャッシュメモリは揮発性のメモリのために、電力供給が停止すると格納されているデータが消失する。従来、ディスク制御装置内に予備電源を備え、この予備電源の電力が有効なうちにキャッシュメモリ上のデータをディスク装置上に退避していた。そのために予備電源は、データ退避処理の間、キャッシュメモリと退避先のディスク装置に供給する電力容量を有するものでなければならず、大容量のものを必要としていた。なお電源障害時のデータ消失を防止する技術として、例えば特開平9−218750号公報に記載された技術等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によれば、電源障害時に予備電源によってデータ退避先のディスク装置を駆動しなければならず、大容量の予備電源を必要とするという問題があった。またデータ退避中にディスク装置に障害が発生して書き込み不能になったとき、キャッシュメモリ上のデータを消失する危険性があった。さらに電源障害が早い時期に回復した場合には、結果として無用なデータ退避と退避したデータの無用な回復が発生する。
【0004】
本発明の目的は、ディスク制御装置の電源障害時に予備電源によるディスク駆動を回避するようなディスク制御装置を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、予備電源の残電力量に応じてできるだけデータ退避の実行を遅延させるようなディスク制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、キャッシュメモリを有するディスク制御装置において、主電源の障害を検出する手段と、主電源障害を検出したとき予備電源によって電力供給される間にキャッシュメモリ上のデータを他ディスク制御装置に退避する手段と、主電源障害が回復した後の装置再起動の際に退避されたデータを元のキャッシュメモリ上に回復する手段とを有するディスク制御装置を特徴とする。
【0007】
また本発明は、さらに予備電源の残電力量とキャッシュメモリのデータを保持するに要する電力量との比が所定の数値を下回ったか否かを判定する手段を設け、この比が所定の数値を下回ったとき、上記の退避する手段によるデータ退避を実行するディスク制御装置を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明による第1の実施形態のシステム構成を示す図である。ディスク制御装置11は、光ファイバーケーブル13によって上位装置である中央処理装置10と接続されている。ディスク制御装置11には複数のディスク装置110が接続されている。ディスク制御装置21も同様に光ファイバーケーブル13によって上位装置である中央処理装置20と接続され、複数のディスク装置210と接続されている。ディスク制御装置11とディスク制御装置21とは、光ファイバーケーブル30によって接続されている。ディスク制御装置11と、接続されるディスク装置110とは、AC電源を主電源として第1のAC電源によって電力供給を受け、ディスク制御装置21と、接続されるディスク装置210とは、第2のAC電源によって電力供給を受け、両者のAC電源の系統が異なる。
【0010】
ディスク制御装置11は、チャネルIF(インターフェース)部14、制御装置間IF部15、キャッシュメモリ16、データ転送制御部17、障害回復部12、電源状態検出部19及び予備電源18を有する。チャネルIF部14は、中央処理装置10のチャネルと通信するためのインターフェース機構を有し、中央処理装置10から受けたコマンドを解釈し、中央処理装置10とキャッシュメモリ16との間のデータ転送を制御する。データ転送制御部17は、キャッシュメモリ16とディスク装置110との間のデータ転送を制御する。電源状態検出部19は、AC電源の障害状態及び復旧状態を検出する。障害回復部12は、電源状態検出部19からAC電源障害の報告を受けてキャッシュメモリ16上のディスク未反映データの退避と回復を制御する。制御装置間IF部15は、他のディスク制御装置21などと通信するためのインターフェース機構を有し、退避データを他のディスク制御装置との間に送受信するときの転送制御を行う。予備電源18は、AC電源が供給停止になったとき、制御装置間IF部15、キャッシュメモリ16、障害回復部12および電源状態検出部19に電力を供給するためのバッテリを含む。ディスク制御装置21の障害回復部22から電源状態検出部29までの機構は、ディスク制御装置11の対応する機構と同じ機能を有する。
【0011】
図2は、ディスク制御装置11の中で本発明と関連して注目すべき部分のブロック図である。キャッシュメモリ16は、中央処理装置10とディスク装置110との間で転送されるデータブロックとブロック対応の制御情報を一時記憶するための揮発性メモリである。制御情報はそのデータブロックの属性及び処理ステータスの情報である。不揮発性メモリ35は、フラッシュメモリなど電力供給なしで情報を保持するメモリであり、他装置用制御情報テーブル40、回復用制御情報テーブル50、未反映データ制御テーブル36などの情報を保持する。他装置用制御情報テーブル40は、他のディスク制御装置21等のためのデータ退避領域を設定するテーブルである。回復用制御情報テーブル50はディスク制御装置11がデータ退避したときの制御情報を格納するテーブルである。未反映データ制御テーブル36は、キャッシュメモリ16上のデータブロックごとにディスク装置110に反映されているか未反映かを区分する情報を格納するとともに各データブロックの格納場所も示すビットマップテーブルである。
【0012】
データ転送制御部17は、未反映データ制御テーブル36にアクセスし、キャッシュメモリ16上に未反映データブロックが格納されたとき未反映データ制御テーブル36の対応する制御ビットを未反映とする。また未反映データブロックがディスク装置110に書き込まれたとき、対応する制御ビットを反映済に更新する。
【0013】
電源状態検出部19の電源障害検出機構31は、AC電源の障害を検出する。また電源回復検出機構32はAC電源の回復を検出する。障害回復部12は、マイクロプロセッサを有し、その制御プログラムは、電源障害検出機構31から電源障害の報告を受け、かつ予備電源18のバッテリ残量からみてキャッシュメモリ16の情報を保持可能な限界に達したと判定したとき、制御装置間IF部15を起動してキャッシュメモリ16の未反映データ及び制御情報を他のディスク制御装置21等に退避して回復用制御情報テーブル50にデータ退避の履歴を記録する。またAC電源が回復してディスク制御装置11が再起動されたとき、他ディスク制御装置21等に退避した情報をキャッシュメモリ16上に回復するために制御装置間IF部15を起動する。
【0014】
制御装置間IF部15は、マイクロプロセッサを有し、その制御プログラムは、障害回復部12からの指令を受けて他のディスク制御装置21等へ退避要求および退避情報の送信要求を送信する。また未反映データ制御テーブル36を参照しながらキャッシュメモリ16の未反映データとその制御情報を退避先の装置へ転送する。また未反映データ制御テーブル36を参照しながら退避先の装置から受けた退避情報をキャッシュメモリ16上に回復する。さらに他の装置からデータ退避要求を受けたとき、制御装置間IF部15は、他装置用制御情報テーブル40を参照した後に退避情報を受信し、受信した退避情報を退避用ボリュームに格納するためにキャッシュメモリ16に一時記憶する。また他の装置から退避情報の送信要求を受けたとき、データ転送制御部17に指令し、退避用ボリュームから読み出されキャッシュメモリ16に格納された退避情報を要求元装置へ送信する。
【0015】
ディスク制御装置21など他の装置も不揮発性メモリ35を有し、不揮発性メモリ35上に他装置用制御情報テーブル40、回復用制御情報テーブル50、未反映データ制御テーブル36などを格納し、同様に動作する。
【0016】
図3は、他装置用制御情報テーブル40のデータ構成を示す図である。他装置用制御情報テーブル40は、光ファイバーケーブル30を介して当該ディスク制御装置に接続される他のディスク制御装置のための退避用ディスク領域などを設定するテーブルであり、各エントリは、接続先装置ID41、退避用ボリューム42、要求元障害発生日時43及びデータ退避中フラグ44を格納する。接続先装置ID41は接続先ディスク制御装置の識別子である。退避用ボリューム42は、接続先装置のキャッシュメモリの内容を退避するに足る容量をもつ退避用ボリュームの論理ボリューム番号を設定する。この論理ボリュームに対応してスペアドライブとして確保されたディスク装置110,210の領域が割り当てられる。ディスク領域を固定的に割り当てしない場合には、スペースなどによって未割当を示す。要求元障害発生日時43は、その接続先装置から退避要求があったとき、格納される電源障害の発生日時である。データ退避中フラグ44はその接続先についてデータ退避がされているか否かを示すフラグであり、初期値オフであり、データ退避を受け入れるときオンにセットされる。接続先装置ID41及び退避用ボリューム42の値は、中央処理装置10,20からのコマンドによるか、またはディスク制御装置11,21に接続されるコンソールから設定可能である。
【0017】
図4は、回復用制御情報テーブル50のデータ構成を示す図である。回復用制御情報テーブル50は、当該ディスク制御装置が他のディスク制御装置にデータ退避したときの回復用制御情報を記憶するためのテーブルであり、そのエントリは、退避データ回復要フラグ51、退避先装置ID52、退避データ量53及び障害発生日時54を格納する。退避データ回復要フラグ51は、データ退避がされているか否かを示すフラグであり、初期値オフであり、データ退避をするとオンにセットされる。退避先装置ID52は退避データの存在する装置の識別子を示し、接続先装置ID41のいずれか1つである。退避データ量53は退避データの量である。障害発生日時54は電源障害の発生した日時を格納する。
【0018】
図5は、電源障害発生時の障害回復部12及び制御装置間IF部15の処理の流れを示すフローチャートである。予備電源18はAC電源によって充電されながら常時、制御装置間IF部15、キャッシュメモリ16、障害回復部12および電源状態検出部19に予備電力を供給するよう構成されている。電源障害検出機構31が当該ディスクサブシステムのAC電源障害を検出すると、障害回復部12に報告する(ステップ61)。障害回復部12は、電源回復検出機構32から電源回復の信号を受けなければ(ステップ62NO)、予備電源18のバッテリ残量を検出する(ステップ63)。バッテリ残量はバッテリの残り電力量でありワット時による数値で表現される。次に図示しない構成管理テーブルを参照してキャッシュメモリ16の記憶容量(MB)を取得する(ステップ64)。次に予備電源18のバッテリがキャッシュメモリ16上のデータを保持可能な残り時間T2を算出する(ステップ65)。T2は、バッテリ残量÷[キャッシュ上の1MBのデータを保持するに要する電力量×キャッシュの記憶容量(MB)]によって計算される。次にT2をあらかじめ設定された残り時間の下限T1と比較し、T2≧T1であれば(ステップ66NO)、ステップ62に戻り、電源障害回復を待つ。T2≧T1の間に電源回復検出機構32から電源回復の信号を受ければ(ステップ62YES)、電源障害が回復したものとみなし、データ退避の処理を行わない。
【0019】
T2<T1になったとき(ステップ66YES)、他装置用制御情報テーブル40の最初のエントリの接続先装置ID41を参照して(ステップ67)、その他装置にデータ退避要求を送信する(ステップ68)。このとき要求とともにキャッシュ上の未反映データ量(すなわち退避データ量)と障害発生日時を他の装置へ送信する。この退避要求が受け付けられなければ(ステップ69NO)、ステップ67に戻り、他装置用制御情報テーブル40の次のエントリの接続先装置ID41を参照して、次の他装置についてステップ68および69の処理を繰り返す。他装置用制御情報テーブル40上の接続先装置が尽きたとき、処理を終了する。他装置から退避要求受理の通知を受けたとき(ステップ69YES)、制御装置間IF部15は、未反映データ制御テーブル36を参照し、キャッシュメモリ16上の未反映データとその付属の制御情報をそのデータブロックのキャッシュ格納順にその退避先装置へ転送する(ステップ70)。なお反映/未反映にかかわらずキャッシュメモリ16上のすべてのデータ及び制御情報を退避先装置へ転送してもよく、これも1つの実施形態であるが、データ転送時間を短縮するために本実施形態では未反映データとその制御情報を退避先装置へ転送することにしている。退避先装置から受信終了のステータスを受信したとき、回復用制御情報テーブル50の退避データ回復要フラグ51をオンにし、退避先装置ID52に退避先装置のID、退避データ量53に未反映データ量、障害発生日時54に障害発生日時を格納する(ステップ71)。
【0020】
図6は、退避先装置の制御装置間IF部25の処理の流れを示すフローチャートである。制御装置間IF部25は、他装置からデータ退避要求を受信すると(ステップ81)、他装置用制御情報テーブル40について要求のあった他装置の退避用ボリューム42を参照する(ステップ82)。該当する退避用ボリューム42に退避用ボリュームが設定してなければ(ステップ83NO)、ディスクの空き領域の容量を調べ、受信した退避データ量≦空き領域容量であれば(ステップ84YES)、ディスクの空き領域の一部を退避用ボリュームに割り当て(ステップ85)、ステップ86へ行く。
【0021】
退避用ボリュームを設定済であれば(ステップ83YES)、退避要求元へ退避要求受理を応答する(ステップ86)。次に制御装置間IF部25は、要求元装置から退避データ及び制御情報を受信し(ステップ87)、キャッシュメモリ26に格納した後にデータ転送制御部27を介してディスク装置210上の割り当てた退避用ボリュームに格納する(ステップ88)。制御装置間IF部25によるデータの受信とデータ転送制御部27によるディスク装置210への書き込みは非同期に行われる。制御装置間IF部25は、受信したデータの量を計数し、先に受信した退避データ量と比較して両者が一致した時点で要求元装置へ受信終了のステータスを送信する。次に他装置用制御情報テーブル40の該当するエントリの要求元障害発生日時43に受信した障害発生日時を格納し、データ退避中フラグ44をオンにして(ステップ89)、処理を終了する。
【0022】
受信した退避データ量>空き領域容量であれば(ステップ84NO)、制御装置間IF部25は、要求元装置へ退避不可を応答し(ステップ90)、処理を終了する。
【0023】
図7は、ディスク制御装置11の起動時の処理の流れを示すフローチャートである。ディスク制御装置11のAC電源が投入され、ディスク制御装置11がその装置起動処理を開始し(ステップ91)、電源障害検出機構31から電源障害の報告がないことを確認する。次に障害回復部12に制御が渡り、障害回復部12は、回復用制御情報テーブル50の退避データ回復要フラグ51を参照し(ステップ92)、退避データ回復要フラグ51がオン、すなわち電源障害後の起動か否か判定する(ステップ93)。電源障害後の起動であれば(ステップ93YES)、退避先装置ID52に設定されているデータ退避先装置へ制御装置間IF部15を介して退避情報の送信要求を送信する(ステップ94)。このとき制御装置間IF部15は、要求とともにディスク制御装置11の装置IDと障害発生日時54を送信する。
【0024】
退避情報の送信要求が受け付けられたとき(ステップ95YES)、制御装置間IF部15は、退避先装置から退避情報、すなわちディスク未反映データ及び制御情報を受信し(ステップ96)、未反映データ制御テーブル36を参照してこれらの退避情報をキャッシュメモリ16上の元の格納場所にキャッシュ格納順に格納し、回復する(ステップ97)。制御装置間IF部15は、受信したデータ量を計数し、退避データ量53と比較して一致したとき、退避先装置へ受信終了のステータスを送信する。次に障害回復部12は、回復用制御情報テーブル50を初期化し(ステップ98)、退避データ回復要フラグ51をオフにする。次にディスク制御装置11は、後続の起動処理を行う(ステップ99)。
【0025】
図8は、退避情報の送信要求を受けた退避先装置の制御装置間IF部25の処理の流れを示すフローチャートである。制御装置間IF部25は、他装置から退避情報の送信要求を受信すると(ステップ101)、他装置用制御情報テーブル40を参照して(ステップ102)、受信した装置IDに該当するエントリを取り出し、その要求元障害発生日時43が受信した障害発生日時に一致し、データ退避中フラグ44がオンか否かチェックする。その結果が妥当であれば、要求元装置へ要求受理を応答する。次にデータ転送制御部17に指令し、要求元の退避用ボリューム42に該当するディスク領域または退避用ボリュームとして動的に割り当てられたディスク領域からディスク未反映データ及び制御情報をキャッシュメモリ26に読み出し(ステップ103)、要求元装置へこれらの退避情報を送信する(ステップ104)。要求元装置から受信終了のステータスを受信したとき、当該要求元装置について退避用ボリュームを確保済か、すなわち退避用ボリューム42が設定済か否か判定する(ステップ105)。退避用ボリュームを確保済であれば(ステップ105YES)、ステップ107へ行く。退避用ボリュームを確保してなければ(ステップ105NO)、一時的に割り当てた退避用ボリュームのディスク領域を解放して空き領域とする(ステップ106)。次に他装置用制御情報テーブル40の要求元装置のエントリのデータ退避中フラグ44をオフにする(ステップ107)。
【0026】
図9は、第2の実施形態のシステム構成を示す図である。ディスク制御装置721は光ファイバーケーブル13によって中央処理装置720に接続され、ディスク制御装置724は中央処理装置723に接続され、ディスク制御装置727は中央処理装置726に接続されている。またディスク制御装置721と、ディスク制御装置724と、ディスク制御装置727とが光ファイバーケーブル30を介して装置間接続されている。各ディスク制御装置721,724,727は、それぞれ接続されるディスク装置722,725,728とともにそれぞれ異なる3系統のAC電源によって電力供給を受けるか、または少なくとも2系統のAC電源によって電力供給を受けている。
【0027】
ディスク制御装置721の他装置用制御情報テーブル40は接続先装置ID41がディスク制御装置724及び727について退避用ボリューム42を設定し、ディスク制御装置724の他装置用制御情報テーブル40はディスク制御装置721及び727について退避用ボリューム42を設定し、ディスク制御装置727の他装置用制御情報テーブル40はディスク制御装置721及び724について退避用ボリューム42を設定している。
【0028】
ディスク制御装置721で電源障害が発生したとき、ディスク制御装置721は、その他装置用制御情報テーブル40に最初に設定されている装置であるディスク制御装置724に対してデータの退避要求を発行する。第2の実施形態によれば、ディスク制御装置724ですでに電源障害が発生していてデータ退避の受付不可能の状態になっていたとしても、ディスク制御装置721は、他装置用制御情報テーブル40で次に設定されている装置であるディスク制御装置727に対してデータの退避要求を発行することができる。
【0029】
第3の実施形態は、図9のシステム構成を適用するが、各ディスク制御装置721,724および727が保持する他装置用制御情報テーブル40の内容が異なる。ディスク制御装置721の他装置用制御情報テーブル40は、ディスク制御装置724,727の退避用ボリューム42をなしに設定し、ディスク制御装置724の他装置用制御情報テーブル40は、ディスク制御装置721,727の退避用ボリューム42をなしに設定し、ディスク制御装置727の他装置用制御情報テーブル40は、ディスク制御装置721,724の各々について各々のキャッシュデータを格納するに足るボリュームを退避用ボリューム42として設定する。すなわちディスク制御装置727のみがディスク制御装置721,724の確実なデータ退避先となる。各ディスク制御装置721,724,727の他装置用制御情報テーブル40をこのように設定することによって、特にデータ退避用ボリュームを確保するのがディスク制御装置727のみで済む。
【0030】
なお上述したように特にデータ退避用ボリュームを確保してなくても、ディスクの空き領域があれば、ディスク制御装置721,724は、退避用ボリュームを動的に割り当てることができ、スペアディスク上の空き領域を効率的に利用することができる。例えばディスク制御装置721,724,727のすべての他装置用制御情報テーブル40が退避用ボリューム42を設定しないで、他装置から退避要求を受けたときディスクの空き領域から退避用ボリュームを一時的に割り当てることも可能である。
【0031】
図10は、第4の実施形態のシステム構成を示す図である。マスタ側ディスク制御装置711は、光ファイバーケーブル13によって中央処理装置710に接続される。またマスタ側ディスク制御装置711は、光ファイバーケーブル30を介してリモート側ディスク制御装置713と接続されている。マスタ側ディスク制御装置711にはディスク装置712が接続され、リモート側ディスク制御装置713にはディスク装置714が接続されており、ディスク装置712上のデータとディスク装置714上のデータが2重化するようにマスタ側ディスク制御装置711及びリモート側ディスク制御装置713が構成され動作する。すなわちマスタ側ディスク制御装置711が中央処理装置710からディスク装置712に対するライトコマンドを受けたとき、ディスク装置712のデータブロックに対して書き込みするとともに、光ファイバーケーブル30を介してリモート側ディスク制御装置713へそのデータブロックの書き込み要求を送り、リモート側ディスク制御装置713がディスク装置714上に同一データブロックの書き込みをする。
【0032】
第4の実施形態では、マスタ側ディスク制御装置711は、電源障害時にキャッシュメモリ16上の未反映データ及び制御情報をリモート側ディスク制御装置713へ退避する必要はなく、単にリモート側ディスク制御装置713へ転送すべき残りのデータブロックが尽きるまでデータブロックの書き込み要求を継続すればよい。リモート側ディスク制御装置713が残りのデータブロックを受け取った後は、中央処理装置710とリモート側ディスク制御装置713を光ファイバーケーブル13によって直接接続すれば、中央処理装置710は、マスタ側ディスク制御装置711の代わりにリモート側ディスク制御装置713に対して入出力要求の発行を継続できる。
【0033】
図11は、第5の実施形態を示すSAN(Storage Area Network)システムの構成を示す図である。ディスク制御装置11およびディスク制御装置21は、高速の伝送路200およびハブ400を介して相互に接続されるとともに、中央処理装置10、中央処理装置20および計算機300と接続されるSANを構成し、伝送路200を介してこれら装置同士が相互に通信可能である。計算機300はSAN管理用の計算機であり、固有のディスク装置など不揮発性の記憶装置を有する。光ファイバーケーブル30がないので、制御装置間IF部15は不要であるが、電源障害後もチャネルIF部14に相当する部分が動作するので、予備電源18による電力供給を必要とする。ディスク制御装置21についても同様である。ディスク制御装置11は、他装置用制御情報テーブル40の接続先装置ID41としてディスク制御装置21を設定する。ディスク制御装置21は、他装置用制御情報テーブル40の接続先装置ID41としてディスク制御装置11を設定する。計算機300も他装置用制御情報テーブル40を設け、接続先装置ID41としてディスク制御装置11及びディスク制御装置21を設定する。ディスク制御装置11の障害回復部12が電源障害を検出して障害回復しないとき、伝送路200を介してまず計算機300へ退避要求を送信し、不受理であれば伝送路200を介してディスク制御装置21へデータ退避要求を送信する。ディスク制御装置21も同様である。計算機300は、ディスク制御装置からデータ退避要求を受けたとき、図6に示す処理を実行する。また計算機300は、退避情報の送信要求を受けたとき、図8に示す処理を実行する。第5の実施形態によれば、ディスク制御装置の電源障害時に伝送路200を利用して退避データの高速転送ができる。また計算機300が確実なデータの退避先装置となる。
【0034】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、ディスク制御装置の電源障害時に緊急退避先としてのディスク装置へ書き込みを行わないため、ディスク装置の駆動のために必要な電力を回避でき、予備電源のバッテリー保持時間を長くするか、もしくは小型化が可能である。また予備電源のバッテリー残量とキャッシュメモリの所要電力とから予備電源に余裕がある限りデータ退避を遅延させて電源障害回復を待つので、無駄なデータ退避を回避できる。またキャッシュ上のディスク未反映データをデータ退避の対象とすることができ、データ退避時間を短縮できる。さらにデータ退避先として複数の他のディスク制御装置や他の計算機を設定可能であり、データ退避失敗によるデータ消失の危険性を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のシステム構成図である。
【図2】第1の実施形態のディスク制御装置11の関連部分のブロック図である。
【図3】実施形態の他装置用制御情報テーブル40のデータ構成を示す図である。
【図4】実施形態の回復用制御情報テーブル50のデータ構成を示す図である。
【図5】第1の実施形態の電源障害発生時のディスク制御装置11の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態の退避先装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態のディスク制御装置11起動時の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態の退避情報の送信要求を受けた退避先装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態のシステム構成図である。
【図10】第4の実施形態のシステム構成図である。
【図11】第5の実施形態のシステム構成図である。
【符号の説明】
11,21:ディスク制御装置、12,22:障害回復部、15,25:制御装置間IF部、16,26:キャッシュメモリ、18,28:予備電源、19,29:電源状態検出部、40:他装置用制御情報テーブル、50:回復用制御情報テーブル
Claims (5)
- ディスク装置と接続され、キャッシュメモリを有するディスク制御装置において、前記ディスク制御装置は伝送路を介して他のディスク制御装置と接続され、両ディスク制御装置の各々は、主電源の障害を検出する手段と、主電源障害を検出したとき予備電源によって電力供給される間に前記キャッシュメモリ上のデータを退避先のディスク制御装置に送信する手段と、主電源障害が回復した後の装置再起動の際に前記退避先のディスク制御装置から退避されたデータを受信し前記キャッシュメモリ上に格納してデータ回復する手段と、退避要求元のディスク制御装置から退避データを受信し前記キャッシュメモリを介して接続される前記ディスク装置に格納する手段と、前記ディスク装置上の前記退避データを前記退避要求元のディスク制御装置へ送信する手段とを有することを特徴とするディスク制御装置。
- 前記ディスク制御装置は、さらに前記予備電源の残電力量と前記キャッシュメモリのデータを保持するに要する電力量との比が所定の数値を下回ったか否かを判定する手段を設け、前記比が所定の数値を下回ったとき、前記退避先のディスク制御装置に送信する手段によるデータ退避を実行することを特徴とする請求項1記載のディスク制御装置。
- 前記退避先のディスク制御装置に送信する手段は、さらに前記キャッシュメモリに格納されるデータのうち前記ディスク装置への未反映データを選択して退避することを特徴とする請求項1記載のディスク制御装置。
- 前記ディスク制御装置は、さらに他のディスク制御装置からデータの退避要求を受けたとき、ディスク領域のうち、要求元装置に対応するあらかじめ退避用に確保されたディスク領域があればそのディスク領域へデータ退避を行い、ディスク領域が確保されていない場合には、退避要求受領時におけるディスクの空き領域を割り当てることを特徴とする請求項1記載のディスク制御装置。
- 記憶装置を有する計算機とネットワークを介して接続されるストレージシステムであって、データを格納するディスク装置と、前記ディスク装置を制御するディスク制御装置と、データを格納する前記ディスク制御装置内のキャッシュメモリと、前記ストレージシステムへ電源を供給する主電源装置と、前記主電源装置の電源障害を検出する手段と、前記主電源装置の電源障害が検出されると、前記ストレージシステムに電源を供給する予備電源装置と、前記予備電源装置により電源供給される間に前記キャッシュメモリ上のデータを前記計算機へ向けて前記ネットワークに送信するインタフェース手段と、電源障害回復後に前記計算機から前記ネットワークを介して前記送信したデータを受け取り、前記キャッシュメモリに格納する手段とを有することを特徴とするストレージシステム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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