JP7092908B1 - データ制御装置、データ制御方法、データ制御システム、およびデータ制御プログラム - Google Patents

データ制御装置、データ制御方法、データ制御システム、およびデータ制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリが供給可能な電力量が、通常の退避処理に必要な電力量よりも減少した状態であっても、記憶装置にデータを退避させることを可能にするデータ制御装置、方法、システムおよびプログラムを提供する。【解決手段】バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出し、データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択し、選択された記憶処理を行うことにより、データを記憶部に書き込む。【選択図】図1

Description

本発明は、データ制御装置、データ制御方法、データ制御システム、およびデータ制御プログラムに関する。
停電によって、外部から電力を供給できない状況に備え、記憶装置にはバッテリが設けられていることがある。バッテリが設けられている記憶装置は、停電時に、バッテリから電力の供給を受けて、揮発性のメモリに記憶されているデータを不揮発性のメモリに記憶させることにより、データを退避させる。
特許文献1には、検出された、バッテリが供給できる電力量が、不揮発性のメモリであるHDD(Hard Disk Drive)にデータを記憶させるために必要な電力量に基づいて設定された基準以下である場合に、情報処理装置が、次の処理を行う方法が記載されている。特許文献1には、情報処理装置が、メモリに記憶されているデータをHDDに書き込む書き込み処理を行うことにより、データを退避させる退避処理を行う方法が記載されている。
特開2009-230314号公報
しかし、特許文献1には、退避処理を開始する時点で、データの退避のために必要な電力量をバッテリが供給できない場合の情報処理装置の動作について、記載されていない。そのため、特許文献1に記載の方法には、次の問題点がある。
たとえば、情報処理装置が分電盤から電力の供給を受けている場合、バッテリが供給可能な電力量が、退避処理に必要な電力量より減少していても、情報処理装置は、メモリにデータを書き込むことや、メモリに記憶されているデータをHDDへ書き込む退避処理ができる。しかし、バッテリが供給可能な電力量が、退避処理に必要な電力量よりも減少している場合、特許文献1に記載の方法では、分電盤から電力の供給を受けられない状況では、情報処理装置が、退避処理の途中でバッテリから電力の供給を受けられなくなる。たとえば、長期間利用されて劣化しているバッテリが使用されている場合では、停電の発生によって特許文献1に記載の方法で退避処理を開始した場合、バッテリが供給可能な電力量が、退避処理の開始時点で、退避処理に必要な電力量よりも減少している可能性がある。そして、バッテリから情報処理装置に供給される電力量の不足のために、HDDに退避させることができなかったデータは、失われてしまう。このように、特許文献1に記載の方法には、分電盤から電力の供給を受けられない状況で、通常の退避処理に必要な電力量に対してバッテリが供給可能な電力量が不足している場合、HDDに退避させることができなかったデータが失われてしまうという問題点がある。
本発明の目的は、バッテリが供給可能な電力量が、通常の退避処理に必要な電力量よりも減少した状態であっても、記憶装置にデータを退避させることを可能にするデータ制御装置、方法、システム、およびプログラムを提供することにある。
本発明の一態様において、データ制御装置は、バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する算出部と、データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択する選択部と、選択された記憶処理を行うことにより、データを記憶部に書き込む制御部と、を備える。
また、本発明の他の態様において、データ制御方法は、バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出し、データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択し、選択された記憶処理を行うことにより、データを記憶部に書き込む。
また、本発明の他の態様において、データ制御プログラムは、コンピュータに、バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する算出機能と、データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択する選択機能と、選択された記憶処理を行うことにより、データを記憶部に書き込む制御機能と、を実現させる。
本発明のデータ制御装置、方法、システム、およびプログラムにより、バッテリが供給可能な電力量が、通常の退避処理に必要な電力量よりも減少した状態であっても、記憶装置にデータを退避させることが可能になる。
本発明の第一の実施形態のデータ制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第一の実施形態のデータ制御装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施形態のデータ制御システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第二の実施形態のデータ制御装置に記憶される特性情報の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態のデータ制御装置に記憶される特性情報の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態のデータ制御装置に記憶される特性情報の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態のデータ制御装置の記憶部に記憶されるデータを模式的に示す模式図である。 本発明の第二の実施形態のデータ制御装置の記憶部に記憶されるデータを模式的に示す模式図である。 本発明の第二の実施形態のデータ制御装置の記憶部に記憶されるデータを模式的に示す模式図である。 本発明の第二の実施形態のデータ制御装置に記憶される記憶処理選択表の一例を示す図である。 本発明の第二の実施形態のデータ制御システムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第二の実施形態のデータ制御システムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明の第二の実施形態のデータ制御装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施形態のデータ制御装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示すブロック図である。
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のデータ制御装置1の構成例を示すブロック図である。本実施形態のデータ制御装置1は、算出部11と、選択部12と、制御部13とを含む。また、データ制御装置1は、2以上の複数の記憶部(図示せず)に接続されている。
算出部11は、バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する。
選択部12は、データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択する。
たとえば、選択部12は、次の3つの記憶処理の中から、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択する。選択される記憶処理は、冗長処理、併用処理、分散処理のいずれかである。冗長処理は、2以上の複数の記憶部の各々に同じデータを書き込む処理である。また、分散処理は、2以上の複数の記憶部の各々に、データの一部である部分データを、記憶部の各々に記憶される部分データが互いに異なるように分散させて書き込む処理である。また、併用処理は、2以上の複数の記憶部のうち、第1の組の記憶部の各々に第1の部分データを書き込み、第2の組の記憶部の各々に、第1の部分データと異なる第2の部分データを書き込む処理である。
制御部13は、選択された記憶処理を行うことにより、データを記憶部に書き込む。
このように、データ制御装置1は、バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する。また、データ制御装置1は、データの書き込みに要する電力量が互いに異なる複数の記憶処理のうち、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択する。また、データ制御装置1は、選択された記憶処理を行うことにより、データを記憶部に書き込む。これにより、バッテリが供給可能な電力量に応じた記憶処理でデータを記憶部に書き込むことが可能になる。また、バッテリが供給可能な電力量が、通常の退避処理に必要な電力量よりも減少した状態であっても、記憶装置にデータを退避させることが可能になる。
次に、図2を参照して、本実施形態のデータ制御装置1の動作例を説明する。図2は、データ制御装置1の動作例を示すフローチャートである。
算出部11は、バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する(ステップS101)。
選択部12は、データの書き込みに要する電力量が互いに異なる複数の記憶処理のうち、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択する(ステップS102)。たとえば、算出された電力残容量が、冗長処理に要する電力量の下限値未満、かつ併用処理に要する電力量の下限値以上である場合、冗長処理、併用処理、分散処理の中から、選択部12は、併用処理を選択する。
制御部13は、選択された記憶処理を行うことにより、データを記憶部に書き込む(ステップS103)。
これにより、バッテリが供給可能な電力量が、通常の退避処理に必要な電力量よりも減少した状態であっても、記憶装置にデータを退避させることが可能になる。
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施の形態におけるデータ制御装置4について具体的に説明する。第二の実施形態のデータ制御装置4は、次の点で、第一の実施形態のデータ制御装置1と異なる。本実施形態のデータ制御装置4は、バッテリ装置3により停電が検知された場合に、データ制御装置4の共有データ記憶部45に記憶されているデータをデータ制御装置4の記憶部47に書き込む。
図3を参照して、本実施形態のデータ制御システムの構成例を説明する。図3は、本実施形態のデータ制御システムの構成例を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態のデータ制御システムは、処理装置2-1,・・・,2-n(nは1以上の整数)と、バッテリ装置3と、データ制御装置4とを含む。処理装置の数は、1つまたは2以上の複数の任意である。以降、処理装置2-1,・・・,2-nの各々を、「処理装置2」という。また、データ制御装置の数は、1つまたは2以上の複数の任意である。また、バッテリ装置の数は、1つまたは2以上の複数の任意である。
なお、バッテリ装置3は、各々のデータ制御装置4に対して少なくとも1つずつ設けられている。バッテリ装置3は、データ制御装置4に内蔵されていてもよい。また、データ制御装置4は、データ制御システムに含まれる、所定の処理装置2からデータを受信する。また、データ制御装置4は、データ制御システムに含まれる、所定のバッテリ装置3から電力を供給され、かつ、停電の発生を示す通知を受信する。
処理装置2は、データ制御装置4の共有データ記憶部45に書き込まれるデータと、当該データのデータ識別情報と、当該データの優先度を示す優先度情報と、データの書き込みを指示する制御情報とを関連付けてデータ制御装置4に出力する。データ識別情報は、データの各々にあらかじめ設定された識別子を示す情報である。また、処理装置2は、データ制御装置4の共有データ記憶部45から読み出されるデータのデータ識別情報と、データの読み出しを指示する制御情報とを関連付けてデータ制御装置4に出力する。また、処理装置2は、データ制御装置4の共有データ記憶部45から読み出されたデータをデータ制御装置4から受信する。
2以上の複数の処理装置2が、同一のデータ制御装置4に対して、データの書き込みや読み出しを行う場合、処理装置2の各々は、同一のデータ制御装置4に記憶されているデータを用いる。そのため、同一のデータ制御装置4に対して、データの書き込みや読み出しを行う処理装置2の各々の間で、当該データ制御装置4の共有データ記憶部45に記憶されているデータは共有される。処理装置2は、たとえば、中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)である。
バッテリ装置3は、所定の分電盤(図示せず)から電力の供給を受ける。バッテリ装置3は、バッテリ33を備える。バッテリ33は、バッテリ装置3の外部から電流が加えられることにより、繰り返し電源として使用することができる二次電池(蓄電池)である。
また、バッテリ装置3は、停電の発生を検知する。停電の発生を検知した場合に、バッテリ装置3は、停電の発生を示す通知をデータ制御装置4に出力する。また、停電の発生を検知した場合に、バッテリ装置3は、バッテリ33に充電された電力をデータ制御装置4に供給する。なお、停電の発生が検知されない場合、バッテリ装置3は、所定の分電盤から供給された電気をデータ制御装置4に供給する。このように、バッテリ装置3は、停電の発生を検知した場合、所定の分電盤からバッテリ33に、データ制御装置4への電力の供給源を切り替える。
バッテリ装置3は、分電盤から電力が供給される配線(図示せず)と、バッテリ装置3からデータ制御装置4へ電力を供給する配線(図示せず)とを備える。バッテリ装置3は、分電盤から電力が供給される配線を介して、分電盤から電力の供給を受ける。バッテリ装置3は、分電盤から供給された電力をバッテリ33の充電に用いる。また、バッテリ装置3は、バッテリ装置3からデータ制御装置4へ電力を供給する配線を介して、分電盤から供給された電力をデータ制御装置4に供給する。また、停電の発生が検知された場合に、バッテリ装置3は、バッテリ装置3からデータ制御装置4へ電力を供給する配線を介して、バッテリ33に充電されている電力をデータ制御装置4に供給する。
データ制御装置4は、バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する。また、データ制御装置4は、データの書き込みに要する電力量が互いに異なる複数の記憶処理のうち、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択する。また、データ制御装置4は、停電の発生を示す通知をバッテリ装置3から受信した場合に、選択された記憶処理を行うことにより、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に書き込む。共有データ記憶部45と記憶部47とについては、後述する。
データ制御装置4は、外部記憶装置である。たとえば、データ制御装置4は、拡張記憶装置(EMU,Expanded Memory Unit)である。データ制御装置4は、処理装置2の各々の間で共有されるデータを、データ制御装置4の共有データ記憶部45に記憶させる。各々の処理装置2は、データ制御装置4に内蔵されている揮発性の記憶装置である共有データ記憶部45を介して、データを共有する。データ制御装置4の共有データ記憶部45は、揮発性の記憶装置である。また、データ制御装置4は、不揮発性の記憶装置である記憶部47を備える。
データが転送される速度は、不揮発性の記憶装置である記憶部47への転送の速度が最も遅く、揮発性の記憶装置である共有データ記憶部45、処理装置2のメインメモリ(図示せず)の順に早くなる。また、データを記憶することができる記憶容量は、不揮発性の記憶装置である、データ制御装置4の記憶部47が最も大きく、揮発性の記憶装置である共有データ記憶部45、処理装置2のメインメモリの順に小さくなる。
処理装置2は、データを記憶させる場合に、処理装置2のメインメモリに加えて、データ制御装置4の共有データ記憶部45を用いる。データ制御装置4の共有データ記憶部を用いることにより、処理装置2は、メインメモリよりも記憶容量を増やすことができる。
停電の発生を通知された場合に、データ制御装置4は、共有データ記憶部45に記憶されているデータを不揮発性の記憶部47に記憶させることにより、共有データ記憶部45からデータを退避させる。また、データ制御装置4は、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に、所定のタイミングで記憶させてもよい。
次に、図3を参照して、本実施形態の処理装置2の構成について詳細に説明する。処理装置2-1,・・・,2-nの各々に含まれる入出力部21-1,・・・,21-nの各々を「入出力部21」という。処理装置2は、入出力部21を含む。
入出力部21は、データ制御装置4の共有データ記憶部45に書き込まれるデータと、当該データのデータ識別情報と、当該データの優先度を示す優先度情報とを含む、データの書き込みを指示する制御情報をデータ制御装置4に出力する。データ識別情報は、データの各々にあらかじめ設定された識別子を示す情報である。また、入出力部21は、データ制御装置4の共有データ記憶部45から読み出されるデータのデータ識別情報を含む、データの読み出しを指示する制御情報をデータ制御装置4に出力する。また、入出力部21は、データ制御装置4の共有データ記憶部45から読み出されたデータをデータ制御装置4から受信する。入出力部21は、受信したデータを表示部(図示せず)に表示させる。
たとえば、処理装置2は、利用者の操作に応じた入力を受け付ける入出力インタフェース(図示せず)を備える。処理装置2の入出力インタフェースを操作する利用者の操作に応じて、処理装置2には、データ制御装置4へのデータの書き込みの要求が入力される。また、処理装置2の入出力インタフェースを操作する利用者の操作に応じて、処理装置2には、データ制御装置4に記憶されているデータの読み出しの要求が入力される。データ制御装置4へのデータの書き込みの要求が入力された場合に、入出力部21は、データと、当該データのデータ識別情報と、当該データの優先度情報と、データの書き込みを指示する制御情報とを関連付けてデータ制御装置4に出力する。データの読み出しの要求が入力された場合に、入出力部21は、データ制御装置4の共有データ記憶部45から読み出されるデータのデータ識別情報と、データの読み出しを指示する制御情報とを関連付けてデータ制御装置4に出力する。
次に、図3を参照して、本実施形態のバッテリ装置3の構成について詳細に説明する。バッテリ装置3は、通知部31と停電検知部32とバッテリ33とを含む。
停電の発生を示す通知の出力を、後述する停電検知部32から要求された場合に、通知部31は、停電の発生を示す通知をデータ制御装置4に出力する。
停電検知部32は、停電の発生を検知する。たとえば、停電検知部32は、分電盤からバッテリ装置3への電力の供給が停止したことを検知する。停電検知部32は、停電の発生を検知した場合に、停電の発生を示す通知の出力を通知部31に要求する。また、停電検知部32は、バッテリ装置3からデータ制御装置4へ電力を供給する配線を介して、バッテリ33に充電されている電力を、バッテリ33にデータ制御装置4へ供給させる。
バッテリ33は、バッテリ装置3の外部から電流が加えられることにより、繰り返し電源として使用することができる二次電池(蓄電池)である。バッテリ33は、たとえば、鉛蓄電池や、リチウムイオン電池や、ニッケル水素電池である。バッテリ33には、分電盤から電力が供給される配線を介して、電力が供給される。バッテリ装置3は、分電盤から供給された電力をバッテリ33の充電に用いる。また、バッテリ33は、停電の発生が検知された場合に、データ制御装置4への電力の供給源として用いられる。バッテリ装置3からデータ制御装置4へ電力を供給する配線を介して、バッテリ33に充電されている電力は、データ制御装置4に供給される。
次に、図3を参照して、本実施形態のデータ制御装置4の構成について詳細に説明する。データ制御装置4は、算出部41と選択部42と制御部43とを含む。また、入出力部44は、共有データ記憶部45と制御部43とに接続される。また、共有データ記憶部45は、入出力部44と制御部43とに接続される。特性情報記憶部46は、算出部41と選択部42とに接続される。また、記憶部47-1,47-2,・・・,47-n(nは2以上の整数)の各々は、制御部43に接続される。以降、記憶部47-1,47-2,・・・,47-nの各々を、「記憶部47」という。
入出力部44は、共有データ記憶部45に書き込まれるデータと、当該データのデータ識別情報と、当該データの優先度を示す優先度情報と、データの書き込みを指示する制御情報とを処理装置2から受信する。データの書き込みを指示する制御情報を受信した場合に、入出力部44は、受信したデータと、受信したデータのデータ識別情報と、優先度情報とを対応付けて共有データ記憶部45に記憶させる。また、入出力部44は、共有データ記憶部45から読み出されるデータのデータ識別情報と、データの読み出しを指示する制御情報とを処理装置2から受信する。データの読み出しを指示する制御情報を受信した場合に、入出力部44は、受信したデータ識別情報に対応付けられているデータを共有データ記憶部45から読み出す。また、入出力部44は、読み出したデータを処理装置2に出力する。
また、入出力部44は、停電の発生を示す通知をバッテリ装置3から受信する。停電の発生を示す通知を受信した場合に、入出力部44は、停電の発生を示す通知を制御部43に出力する。
共有データ記憶部45には、データと、データのデータ識別情報と、優先度情報とが対応付けられて記憶される。共有データ記憶部45に記憶されるデータは、処理装置2の各々の間で共有される。共有データ記憶部45は、揮発性の記憶装置である。
算出部41は、計測部411と取得部412と計算部413とを含む。
計測部411は、バッテリ装置3のバッテリ33が使用されている使用時間を計測する。計測部411は、計測された時間を示す使用時間情報を計算部413に出力する。バッテリ装置3のバッテリ33の使用が開始された場合に、計測部411には、使用開始を示す通知がデータ制御装置4の外部から入力される。計測部411は、使用開始を示す通知が入力された場合に、バッテリ装置3のバッテリ33の使用時間の計測を開始する。バッテリ装置3が初めて使用されたタイミングで、バッテリ装置3が、使用開始を示す通知をデータ制御装置4に出力してもよい。また、データ制御装置4の入出力インタフェース(図示せず)を操作する利用者の操作に応じて、使用開始を示す通知がデータ制御装置4に入力されてもよい。
取得部412は、センサ(図示せず)から温度を示す温度情報を取得する。また、取得部412は、取得された温度情報を計算部413に出力する。センサは、バッテリ装置3のバッテリ33の設置されている場所の温度を測定できる位置に設置されている。
また、センサは、測定した温度を示す温度情報を所定の頻度でデータ制御装置4に出力する。データ制御装置4の入出力部44が、センサから温度情報を受信し、受信した温度情報を算出部41に出力する。取得部412には、温度情報が入出力部44から入力される。
センサは、有線または無線でデータ制御装置4と通信するための通信手段である通信インタフェースを備えてもよい。センサが通信インタフェースを備える場合、センサは、測定した温度を示す温度情報を通信インタフェースを介してデータ制御装置4に出力する。
また、取得部412がセンサの機能を備えてもよい。たとえば、バッテリ装置3が、データ制御装置4に内蔵されている場合、取得部412は、所定の頻度で、測定した温度を示す温度情報を生成する。あるいは、センサは、バッテリ装置3に内蔵されてもよい。
計算部413には、使用時間情報が計測部411から入力される。また、計算部413には、温度情報が取得部412から入力される。使用時間情報と温度情報とが入力された場合に、計算部413は、使用時間情報と温度情報のうち、少なくとも使用時間情報と、特性情報記憶部46に予め記憶されている特性情報とに基づいてバッテリ装置3のバッテリ33の供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する。特性情報は、バッテリ33が分電盤から電力の供給を受けている状態から受けられない状態になった場合の、バッテリ33が供給可能な電力量を示す情報である。また、特性情報には、バッテリ33の劣化の特性を示す情報(たとえば、後述する図4や図5)が含まれる。また、計算部413は、算出された電力残容量を示す電力残容量情報を選択部42に出力する。
ここで、図4から図6を参照して、特性情報記憶部46に記憶されている特性情報について説明する。
図4から図6は、データ制御装置4に記憶される、バッテリ33の特性情報の一例を示す図である。図4には、バッテリ33の使用時間と、バッテリ33が供給可能な電力量である電力残容量との関係が示されている。図5には、バッテリ33の使用時間と、バッテリ33の設置されている場所の温度と、バッテリ33の電力残容量との関係が示されている。図4と図5には、分電盤から供給された電力を用いて常に充電されているバッテリ33の電力残容量と、バッテリ33の使用時間との関係が示される。図6には、バッテリ33の使用時間と、バッテリ33の充電と放電のサイクルに伴う電力残容量との関係が示されている。図6の例は、充電と放電とを所定の頻度で繰り返すことにより性能を維持するバッテリ33の特性情報である。
まず、図4の例は、バッテリ装置3のバッテリ33の使用時間が長くなるにつれて、バッテリ33の電力残容量が減少する場合の例である。図4の例では、使用時間が「T10」、「T20」、および「T30」である使用時間の各々について、電力残容量が示されている。たとえば、使用時間情報が示す使用時間が、図4に示される「T20」である場合、算出される電力残容量は、「V2」である。特性情報が図4に示す特性情報であり、かつ特性情報記憶部46に記憶されている場合、計算部413は、使用時間情報に基づいて、電力残容量を算出する。
次に、図5の例は、バッテリ装置3のバッテリ33の使用時間が長くなるにつれて、バッテリ33の電力残容量が減少する場合の例である。また、図5の例は、バッテリ33の設置されている場所の温度が32℃の場合(図5の破線)と、バッテリ33の設置されている場所の温度が25℃の場合(図5の実線)の特性情報の例である。図5の例では、使用時間が「T11a」であり、かつ温度情報が示す温度が32℃である場合の電力残容量である「V1」と、使用時間が「T11b」であり、かつ温度情報が示す温度が25℃である場合の電力残容量である「V1」とが示されている。図5では、温度情報が示す温度が32℃の場合の特性情報に示されるように、温度情報が示す温度が25℃の場合よりも、温度情報が示す温度が32℃の場合の方が電力残容量の減少の度合いが大きい。これは、25℃よりも32℃の方が温度が高いため、バッテリ33がより劣化していることが示されている。たとえば、図5に示す例では、使用時間が「T11b」である場合、使用時間が「T11a」である場合よりもバッテリ33は、長時間使用されている。一方で、使用時間が「T11a」であり、かつ温度情報が示す温度が32℃である場合と、「T11a」より長時間である使用時間が「T11b」であり、かつ温度情報が示す温度が25℃である場合の電力残容量が等しい。
特性情報が図5に示す特性情報であり、かつ特性情報記憶部46に記憶されている場合、計算部413は、温度情報と使用時間情報とに基づいて、電力残容量を算出する。たとえば、使用時間情報が示す使用時間が「T11a」であり、かつ温度情報が示す温度が32℃である場合、算出される電力残容量は、「V1」である。
最後に、図6の例は、バッテリ33の充電と放電のサイクルに伴い電力残容量が増減する場合の例である。図6の例では、使用時間が「T12」である使用時間について、電力残容量が「V1」であることが示されている。この場合、「V1」である電力量が、バッテリ33の充電と放電のサイクルに伴いバッテリ33に充電されている。特性情報が図6に示す特性情報であり、かつ特性情報記憶部46に記憶されている場合、計算部413は、使用時間情報に基づいて、電力残容量を算出する。たとえば、使用時間情報が示す使用時間が「T12」である場合、算出される電力残容量は、「V1」である。
このように、計算部413は、使用時間情報と温度情報のうち、少なくとも使用時間情報と、特性情報記憶部46に予め記憶されている特性情報とに基づいてバッテリ装置3のバッテリ33の供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する。なお、図4から図6に示される特性情報は一例であり、これらに限定されない。たとえば、充電と放電とを所定の頻度で繰り返すことにより性能を維持するバッテリ33である場合、計算部413は、使用時間情報と温度情報のうち、少なくとも使用時間情報に基づいて、バッテリ33の充電可能な電力量を算出し、さらに、充電と放電のサイクルに伴う電力量の増減を踏まえた電力残容量を算出してもよい。
特性情報記憶部46には、バッテリ装置3のバッテリ33の特性を示す特性情報(たとえば、図4から図6のいずれか1つ)と、後述する記憶処理選択表(たとえば、図10)とが記憶される。
選択部42には、算出された電力残容量を示す電力残容量情報が計算部413から入力される。選択部42は、電力残容量情報に示される電力残容量に応じた記憶処理を選択する。選択される記憶処理には、冗長処理と、分散処理と、併用処理とが含まれる。冗長処理は、2以上の複数の記憶部47の各々に同じデータを書き込む処理である。分散処理は、2以上の複数の記憶部47の各々に、データの一部である部分データを、記憶部47の各々に記憶される部分データが互いに異なるように分散させて書き込む処理である。併用処理は、2以上の複数の記憶部のうち、第1の組の記憶部の各々に第1の部分データを書き込み、第2の組の記憶部の各々に、第1の部分データと異なる第2の部分データを書き込む処理である。選択部42は、冗長処理、分散処理、および併用処理の3つの記憶処理の中から、電力残容量に応じた記憶処理を選択する。また、選択部42は、選択された記憶処理を示す記憶処理情報を制御部43に出力する。記憶処理情報には、冗長処理を示す情報や、併用処理を示す情報、分散処理を示す情報が含まれる。
なお、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)の任意の方式の処理が、選択される記憶処理に含まれていてもよい。RAIDの任意の方式の処理が、選択される記憶処理に含まれる場合、後述する特性情報記憶部46の記憶処理選択表には、RAIDの方式を示す情報と、所定のRAIDの方式の記憶処理を行うことができる電力残容量とが対応付けられて記憶される。
具体的には、選択部42は、特性情報記憶部46に記憶されている記憶処理選択表(図10)の、算出された電力残容量に対応付けられて記憶されている記憶処理情報を読み出す。選択部42は、読み出された記憶処理情報を、選択された記憶処理を示す記憶処理情報として制御部43に出力する。特性情報記憶部46の記憶処理選択表(図10)には、電力残容量と、記憶処理情報とが対応付けられて記憶されている。
ここで、図7から図9を参照して、冗長処理、分散処理、および併用処理について説明する。図7から図9は、データ制御装置4の記憶部47に記憶されるデータを模式的に示す模式図である。
図7は、共有データ記憶部45に記憶されているデータが「データA」から「データD」であり、かつ冗長処理が行われた場合の記憶部47-1から記憶部47-4の模式図である。図7に示されるように、記憶部47-1から記憶部47-4の各々には、同じデータである「データA」から「データD」が記憶される。
図8は、共有データ記憶部45に記憶されているデータが「データA」から「データD」であり、かつ併用処理が行われた場合の記憶部47-1から記憶部47-4の模式図である。図8に示されるように、記憶部47-1と記憶部47-2には、「データA」から「データD」を含むデータの一部である、第1の部分データである「データA」と「データB」とが記憶される。また、記憶部47-3と記憶部47-4には、「データA」から「データD」を含むデータの一部である、第2の部分データである「データC」と「データD」とが記憶される。このように、第1の組である記憶部47-1と記憶部47-2には第1の部分データ(「データA」と「データB」)が記憶されている。また、第2の組である記憶部47-3と記憶部47-4には第2の部分データ(「データC」と「データD」)が記憶されている。また、第1の組の記憶部47-1と記憶部47-2に記憶される第1の部分データは、第2の組の記憶部47-3と記憶部47-4とに記憶される第2の部分データと異なる。
図9は、共有データ記憶部45に記憶されているデータが「データA」から「データD」であり、かつ分散処理が行われた場合の記憶部47-1から記憶部47-4の模式図である。図9に示されるように、記憶部47-1には、共有データ記憶部45に記憶されているデータの部分データである「データA」が記憶される。また、記憶部47-2には、共有データ記憶部45に記憶されているデータの部分データである「データB」が記憶される。また、記憶部47-3には、共有データ記憶部45に記憶されているデータの部分データである「データC」が記憶される。また、記憶部47-4には、共有データ記憶部45に記憶されているデータの部分データである「データD」が記憶される。このように、記憶部47-1から記憶部47-4の各々には、部分データである「データA」から「データD」が、互いに異なるように分散されて記憶される。
次に、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択部42が選択する処理について詳しく説明する。
図10に、特性情報記憶部46に記憶されている記憶処理選択表の例を示す。図10の例では、算出された電力残容量が「V1」以上、「V1」未満「V2」以上、「V2」未満「V3」以上、および「V3」未満の場合に、選択される記憶処理を示す記憶処理情報が記憶されている。また、電力残容量は、「V1」が最も大きく、「V2」、「V3」の順に小さくなるとする。また、図4から図6に示す、データ制御装置4の特性情報記憶部46に記憶される特性情報には、「V1」、「V2」、および「V3」である電力残容量の例が示されている。
電力残容量である「V1」が、冗長処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に記憶させることができる電力量の下限値であるとする。以降、冗長処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に記憶させることができる電力量の下限値を第1の閾値と呼ぶ。第1の閾値は、たとえば、バッテリ33の交換が推奨される使用時間での電力残容量であってもよい。
また、電力残容量である「V2」が、併用処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に記憶させることができる電力量の下限値であるとする。以降、併用処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に記憶させることができる電力量の下限値を第2の閾値と呼ぶ。第2の閾値は、第1の閾値よりも値が小さい。なぜなら、図8に示すように、併用処理の場合、図7に示される冗長処理よりも記憶部47の各々に記憶させるデータの量が少ない。そのため、併用処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に記憶させることができる電力量の下限値である第2の閾値は、冗長処理を行う場合の下限値である第1の閾値よりも小さい。
電力残容量が第1の閾値未満であり、かつ、第2の閾値以上である場合、バッテリ装置3のバッテリ33が交換を推奨される使用時間を過ぎて使用されていることが想定される。電力残容量が第1の閾値未満であり、かつ、第2の閾値以上である場合、冗長処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されているすべてのデータを記憶部47に記憶させることができない。併用処理の方が、記憶部47の各々に記憶させるデータの総量が冗長処理よりも少ない。また、併用処理を行う場合、書き込み時間を冗長処理よりも短縮することができる。併用処理の方が、必要な電力量が冗長処理より少ないため、電力残容量が、冗長処理を行うことができる電力量より少ない場合であっても、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47の各々に記憶させることができる。
また、電力残容量である「V3」が、分散処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に記憶させることができる電力量の下限値であるとする。以降、分散処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に記憶させることができる電力量の下限値を第3の閾値と呼ぶ。第3の閾値は、第2の閾値よりも値が小さい。なぜなら、図9に示すように、分散処理の場合、図8に示される併用処理よりも記憶部47の各々に記憶させるデータの量が少ない。また、分散処理を行う場合、書き込み時間を併用処理よりも短縮することができる。分散処理の方が、必要な電力量が併用処理より少ないため、供給可能な電力残容量が、併用処理を行うことができる電力量より少ない場合であっても、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47の各々に記憶させることができる。
電力残容量が第3の閾値未満である場合、分散処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されているすべてのデータを記憶部47に記憶させることができない。そのため、データ制御装置4は、共有データ記憶部45に記憶されているデータを、データに対応付けられている優先度情報が示す優先度が高いデータから順に、記憶部47に記憶させる。また、データ制御装置4は、バッテリ装置3のバッテリ33から電力の供給を受ける限り、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に記憶させる。バッテリ装置3のバッテリ33の電力残容量が、共有データ記憶部45に記憶されているすべてのデータを分散処理で記憶部47に記憶させることができる電力量より少ない場合であっても、共有データ記憶部45に記憶されている優先度が高いデータを記憶部47の各々に記憶させることができる。これにより、優先度が高いデータが失われる可能性を低減することができる。
また、分散処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に記憶させることができる電力量の下限値である第3の閾値は、併用処理を行う場合の下限値である第2の閾値よりも小さい。前述したように、第1の閾値、第2の閾値、そして第3の閾値の順に、閾値が示す値は小さくなる。
前述したように、データ制御装置4の選択部42は、算出された電力残容量が第1の閾値以上の場合、冗長処理を選択する。また、選択部42は、算出された電力残容量が第1の閾値未満であり、かつ、第2の閾値以上である場合、併用処理を選択する。また、選択部42は、算出された電力残容量が第2の閾値未満であり、かつ、第3の閾値以上である場合、分散処理を選択する。さらに、選択部42は、算出された電力残容量が第3の閾値未満である場合、優先度の高いデータから分散処理を行う処理を選択する。たとえば、電力残容量が第1の閾値未満であり、かつ、第2の閾値以上である場合、併用処理と分散処理とを選択することができるが、選択部42は、併用処理を選択する。このように、選択部42は、電力残容量に応じた、データの冗長性を保つことができる記憶処理を選択する。
たとえば、特性情報が図4に示す特性情報であり、記憶処理選択表が図10に示す記憶処理選択表であり、各々が特性情報記憶部46に記憶されているとする。
使用時間が、「T10」である場合、図5に示されるように、電力残容量は「V1」である。選択部42は、特性情報記憶部46に記憶されている記憶処理選択表(図10)の、算出された電力残容量に対応付けられて記憶されている記憶処理情報を読み出す。図10に示される記憶処理選択表では、「V1以上」である電力残容量に対応付けて、「冗長処理」を示す記憶処理情報が記憶されている。選択部42は、選択された記憶処理を示す記憶処理情報として、冗長処理を示す情報を制御部43に出力する。
記憶部47には、制御部43によりデータが書き込まれる。また、記憶部47は、不揮発性の記憶装置である。データ制御装置4には、2以上の複数の記憶部47が備えられる。また、バッテリ装置3のバッテリ33が、データ制御装置4が冗長処理を行うために十分な電力を供給できる場合、データの信頼性を保つために、データ制御装置4は、共有データ記憶部45に記憶されているデータを、冗長処理を行い記憶部47に記憶させる。
制御部43には、選択された記憶処理を示す記憶処理情報が選択部42から入力される。また、制御部43には、停電の発生を示す通知が入出力部44から入力される。また、停電の発生を示す通知を入力された場合に、制御部43は、選択された記憶処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されている、データと、データのデータ識別情報と、優先度情報とを記憶部47に書き込む。以降、共有データ記憶部45に記憶されている、データと、データのデータ識別情報と、優先度情報とを書き込み対象データと呼ぶ。書き込み対象データは、データと、データのデータ識別情報とであってもよい。
冗長処理、併用処理、および分散処理のいずれかが選択された場合、制御部43は、書き込み対象データを任意の順序で記憶部47に書き込む。冗長処理、併用処理、および分散処理のいずれかが選択された場合、制御部43は、優先度情報が示す優先度が高いデータから順に、書き込み対象データを記憶部47に書き込んでもよい。優先度の高いデータから分散処理を行う処理が選択された場合、制御部43は、優先度情報が示す優先度が高いデータから順に、書き込み対象データを記憶部47に書き込む。
このように、データ制御装置4は、バッテリ装置3のバッテリ33が供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する。また、データ制御装置4は、データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、データを記憶部47に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択する。また、データ制御装置4は、選択された記憶処理を行うことにより、データを記憶部47に書き込む。これにより、バッテリ33が供給可能な電力量に応じた記憶処理でデータをデータ制御装置4の記憶部47に書き込むことが可能になる。また、バッテリ33が供給可能な電力量が、通常の退避処理に必要な電力量よりも減少した状態であっても、データ制御装置4の記憶部47にデータを退避させることが可能になる。
次に、図11から図14を参照して、本実施形態のデータ制御システムの動作例を説明する。図11および図12は、データ制御システムの動作例を示すシーケンス図である。図13および図14は、データ制御装置4の動作例を示すフローチャートである。
まず、図11を参照して、処理装置2がデータをデータ制御装置4に出力し、データ制御装置4がデータをデータ制御装置4の共有データ記憶部45に記憶させる動作を説明する。
処理装置2の入出力インタフェースを操作する利用者の操作に応じて、処理装置2には、データ制御装置4へのデータの書き込みの要求が入力される。
データ制御装置4へのデータの書き込みの要求が入力された場合に、処理装置2の入出力部21は、データ制御装置4の共有データ記憶部45に書き込まれるデータと、当該データのデータ識別情報と、当該データの優先度を示す優先度情報と、データの書き込みを指示する制御情報とを関連付けてデータ制御装置4に出力する(ステップS201)。
データ制御装置4の入出力部44は、共有データ記憶部45に書き込まれるデータと、当該データのデータ識別情報と、当該データの優先度を示す優先度情報と、データの書き込みを指示する制御情報とを処理装置2から受信する。入出力部44は、データと、データのデータ識別情報と、優先度情報とを対応付けて共有データ記憶部45に記憶させる(ステップS202)。
次に、図12を参照して、バッテリ装置3が停電を検知し、データ制御装置4が、記憶部47に、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶させる動作を説明する。
データ制御装置4は、バッテリ装置3のバッテリ33が使用されている時間を計測する。また、データ制御装置4は、センサから温度を示す温度情報を取得する。データ制御装置4は、計測された時間を示す使用時間情報と、温度情報のうち、少なくとも使用時間情報と、特性情報とに基づいてバッテリ装置3のバッテリ33が供給可能な電力量を示す電力残容量を、所定の頻度で算出する。また、データ制御装置4は、電力残容量を算出する都度、電力残容量に応じた記憶処理を選択する。
バッテリ装置3の停電検知部32は、停電の発生を検知する(ステップS301)。また、停電検知部32は、バッテリ装置3からデータ制御装置4へ電力を供給する配線を介して、バッテリ33に充電されている電力を、バッテリ33からデータ制御装置4へ供給させる。これにより、停電検知部32は、所定の分電盤からバッテリ33に、電力の供給源を切り替える(ステップS302)。また、停電検知部32は、停電の発生を示す通知の出力を通知部31に要求する。
通知部31は、停電の発生を示す通知をデータ制御装置4に出力する(ステップS303)。
データ制御装置4の入出力部44は、停電の発生を示す通知をバッテリ装置3から受信する。停電の発生を示す通知を受信した場合に、データ制御装置4は、選択された記憶処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されている、データと、データのデータ識別情報と、優先度情報とを記憶部47に書き込む(ステップS304)。
次に、図13を参照して、データを共有データ記憶部45に記憶させる場合のデータ制御装置4の動作例を説明する。また、図13の動作は、図11のステップS202の動作を詳述するものである。
入出力部44は、共有データ記憶部45に書き込まれるデータと、当該データのデータ識別情報と、優先度を示す優先度情報と、データの書き込みを指示する制御情報とを処理装置2から受信する(ステップS401)。
入出力部44は、受信したデータと、受信したデータのデータ識別情報と、優先度情報とを対応付けて共有データ記憶部45に記憶させる(ステップS402)。
次に、図14を参照して、データを記憶部47に記憶させる場合のデータ制御装置4の動作例を説明する。また、図14の動作は、図12のステップS304の動作を詳述するものである。
計測部411は、バッテリ装置3のバッテリ33が使用されている時間を計測する(ステップS501)。計測部411は、計測された時間を示す使用時間情報を所定の頻度で計算部413に出力する。
取得部412は、センサから温度を示す温度情報を取得する。取得部412は、取得された温度情報を所定の頻度で計算部413に出力する(ステップS502)。取得部412は、計測部411が使用時間情報を出力する動作と同じタイミングで、計算部413に温度情報を出力する。
なお、計測部411の使用時間情報の出力と、取得部412の温度情報の出力とは、任意のタイミングで行われてもよい。この場合、後述する選択部42は、所定の期間の間に入力された使用時間情報と、温度情報とに基づいて、電力残容量を算出する。
使用時間情報と温度情報とが入力された場合に、計算部413は、次の動作を行う。計算部413は、使用時間情報と温度情報のうち、少なくとも使用時間情報と、特性情報記憶部46に予め記憶されている特性情報とに基づいてバッテリ装置3のバッテリ33の供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する(ステップS503)。計算部413は、算出された電力残容量を示す電力残容量情報を選択部42に出力する。
選択部42には、算出された電力残容量を示す電力残容量情報が計算部413から入力される。選択部42は、電力残容量情報に示される電力残容量に応じた記憶処理を選択する(ステップS504)。選択部42は、選択された記憶処理を示す記憶処理情報を制御部43に出力する。
入出力部44は、停電の発生を示す通知をバッテリ装置3から受信する。停電の発生を示す通知を受信した場合に、入出力部44は、停電の発生を示す通知を制御部43に出力する。
制御部43には、選択された記憶処理情報が選択部42から入力される。また、制御部43には、停電の発生を示す通知が入出力部44から入力される(ステップS505)。停電の発生が通知された場合に(ステップS505、YES)、制御部43は、選択された記憶処理を行い、共有データ記憶部45に記憶されている、書き込み対象データを記憶部47に書き込む(ステップS506)。書き込み対象データは、たとえば、共有データ記憶部45に記憶されている、データと、データのデータ識別情報と、優先度情報である。
なお、冗長処理、併用処理、および分散処理のいずれかが選択された場合、制御部43は、書き込み対象データを任意の順序で記憶部47に書き込む。また、優先度の高いデータから分散処理する処理が選択された場合、制御部43は、優先度情報が示す優先度が高いデータから順に、書き込み対象データを記憶部47に書き込む。
このように、データ制御装置4は、バッテリ装置3のバッテリ33が供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する。また、データ制御装置4は、データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、データを記憶部47に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された電力残容量に応じた記憶処理を選択する。また、データ制御装置4は、選択された記憶処理を行うことにより、データを記憶部47に書き込む。これにより、バッテリ33が供給可能な電力量に応じた記憶処理でデータをデータ制御装置4の記憶部47に書き込むことが可能になる。これにより、バッテリ33が供給可能な電力量が、通常の退避処理に必要な電力量よりも減少した状態であっても、データ制御装置4の記憶部47にデータを退避させることが可能になる。
また、本実施形態のデータ制御装置4は、バッテリ装置3のバッテリ33が供給可能な電力残容量に応じた記憶処理を行う。バッテリ装置3のバッテリ33が、高温の環境で使用されたり、新しいバッテリへの交換が推奨される使用時間を過ぎて使用されたりすることによって、バッテリ33が供給可能な電力量が減少していることが想定される。たとえば、新しいバッテリへの交換が推奨される使用時間を過ぎて使用されている、交換が遅れているバッテリ装置3のバッテリ33が想定される。このように、バッテリ33が供給可能な電力量が減少している場合であっても、共有データ記憶部45に記憶されているデータを記憶部47に記憶させることが可能になる。また、停電時に、共有データ記憶部45から記憶部47にデータを退避させる、記憶処理が完了する前に、バッテリ装置3からデータ制御装置4への電力の供給が切れる可能性を低減することが可能になる。
また、本実施形態のデータ制御装置4は、共有データ記憶部45に記憶されているデータのすべてを分散処理により記憶部47に記憶させることができない場合に、優先度を示す優先度情報に基づいて、優先度が高いデータから分散処理を行う。これにより、優先度が高いデータが失われる可能性を低減することができる。
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態におけるデータ制御装置(1、および4)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、データ制御装置は、物理的または機能的に少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現してもよい。また、データ制御装置は、専用の装置として実現してもよい。また、制御装置の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現してもよい。
図15は、本発明の各実施形態のデータ制御装置を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置5は、通信インタフェース51、入出力インタフェース52、演算装置53、記憶装置54、不揮発性記憶装置55およびドライブ装置56を含む。
たとえば、図1の算出部11や選択部12や制御部13は、演算装置53で実現することが可能である。また、図3の入出力部44は、通信インタフェース51で実現することが可能である。図3の特性情報記憶部46と、共有データ記憶部45とは、記憶装置54で実現することが可能である。また、図3の記憶部47は、不揮発性記憶装置55で実現することが可能である。
通信インタフェース51は、各実施形態のデータ制御装置が、有線あるいは/および無線で外部装置と通信するための通信手段である。なお、データ制御装置を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース51経由で相互に通信可能なように接続してもよい。
入出力インタフェース52は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
演算装置53は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置53は、たとえば、不揮発性記憶装置55に記憶された各種プログラムを記憶装置54に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
記憶装置54は、演算装置53から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置54は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
不揮発性記憶装置55は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
ドライブ装置56は、たとえば、後述する記録媒体57に対するデータの読み込みや書き込みを処理する装置である。
記録媒体57は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
本発明の各実施形態は、たとえば、図15に例示した情報処理装置5によりデータ制御装置を構成し、このデータ制御装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
この場合、データ制御装置に対して供給したプログラムを、演算装置53が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、データ制御装置のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置5で構成することも可能である。
さらに、上記プログラムを記録媒体57に記録しておき、データ制御装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置55に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して制御装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する算出部と、
データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、前記データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された前記電力残容量に応じた前記記憶処理を選択する選択部と、
選択された前記記憶処理を行うことにより、前記データを前記記憶部に書き込む制御部と、
を備えるデータ制御装置。
(付記2)
前記データの書き込みに要する電力量が互いに異なる複数の前記記憶処理には、複数の前記記憶部の各々に同じ前記データを書き込む冗長処理と、複数の前記記憶部の各々に、前記データの一部である部分データを、前記記憶部の各々に記憶される前記部分データが互いに異なるように分散させて書き込む分散処理と、複数の前記記憶部のうち、第1の組の前記記憶部の各々に第1の部分データを書き込み、かつ第2の組の前記記憶部の各々に、第1の部分データと異なる第2の部分データを書き込む併用処理とが含まれる
ことを特徴とする付記1に記載のデータ制御装置。
(付記3)
前記制御部は、停電の発生を検知する、前記バッテリを含むバッテリ装置から停電の発生を通知された場合に、前記記憶処理を行う
ことを特徴とする付記1または付記2に記載のデータ制御装置。
(付記4)
前記データを記憶する揮発性の記憶装置である共有データ記憶部をさらに備え、
前記記憶部は、不揮発性の記憶装置であり、
前記制御部は、前記共有データ記憶部に記憶されている前記データを前記記憶部に書き込む
ことを特徴とする付記1から付記3のいずれか1項に記載のデータ制御装置。
(付記5)
前記算出部は、前記バッテリが使用されている時間を計測し、前記バッテリが使用されている時間を示す使用時間情報に基づいて前記電力残容量を算出する
ことを特徴とする付記1から付記4のいずれか1項に記載のデータ制御装置。
(付記6)
前記算出部は、前記使用時間情報に基づいて、前記バッテリの充電と放電のサイクルに伴い充電されている電力量を前記電力残容量として算出する
ことを特徴とする付記5に記載のデータ制御装置。
(付記7)
前記算出部は、前記バッテリが設置されている場所の温度を示す温度情報を取得し、さらに前記温度情報に基づいて前記電力残容量を算出する
ことを特徴とする付記5または付記6に記載のデータ制御装置。
(付記8)
付記1から付記7のいずれか1項に記載のデータ制御装置と、
前記バッテリを含むバッテリ装置と、
を備えるデータ制御システム。
(付記9)
バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出し、
データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、前記データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された前記電力残容量に応じた前記記憶処理を選択し、
選択された前記記憶処理を行うことにより、前記データを前記記憶部に書き込む
データ制御方法。
(付記10)
前記データの書き込みに要する電力量が互いに異なる複数の前記記憶処理には、複数の前記記憶部の各々に前記データを書き込む冗長処理と、複数の前記記憶部の各々に、前記データの一部である部分データを、前記記憶部の各々に記憶される前記部分データが互いに異なるように分散させて書き込む分散処理と、複数の前記記憶部のうち、第1の組の前記記憶部の各々に第1の部分データを書き込み、かつ第2の組の前記記憶部の各々に、第1の部分データと異なる第2の部分データを書き込む併用処理とが含まれる
ことを特徴とする付記9に記載のデータ制御方法。
(付記11)
停電の発生を検知する、前記バッテリを含むバッテリ装置から停電の発生を通知された場合に、前記記憶処理を行う
ことを特徴とする付記9または付記10に記載のデータ制御方法。
(付記12)
データを記憶する揮発性の記憶装置である共有データ記憶部に記憶されている前記データを前記記憶部に書き込み
前記記憶部は、不揮発性の記憶装置である
ことを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか1項に記載のデータ制御方法。
(付記13)
前記バッテリが使用されている時間を計測し、前記バッテリが使用されている時間を示す使用時間情報に基づいて前記電力残容量を算出する
ことを特徴とする付記9から付記12のいずれか1項に記載のデータ制御方法。
(付記14)
前記使用時間情報に基づいて、前記バッテリの充電と放電のサイクルに伴い充電されている電力量を前記電力残容量として算出する
ことを特徴とする付記13に記載のデータ制御方法。
(付記15)
前記バッテリが設置されている場所の温度を示す温度情報を取得し、さらに前記温度情報に基づいて前記電力残容量を算出する
ことを特徴とする付記13または付記14に記載のデータ制御方法。
(付記16)
コンピュータに、
バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する算出機能と、
データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、前記データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された前記電力残容量に応じた前記記憶処理を選択する選択機能と、
選択された前記記憶処理を行うことにより、前記データを前記記憶部に書き込む制御機能と、
を実現させるデータ制御プログラム。
(付記17)
前記データの書き込みに要する電力量が互いに異なる複数の前記記憶処理には、複数の前記記憶部の各々に同じ前記データを書き込む冗長処理と、複数の前記記憶部の各々に、前記データの一部である部分データを、前記記憶部の各々に記憶される前記部分データが互いに異なるように分散させて書き込む分散処理と、複数の前記記憶部のうち、第1の組の前記記憶部の各々に第1の部分データを書き込み、かつ第2の組の前記記憶部の各々に、第1の部分データと異なる第2の部分データを書き込む併用処理とが含まれる
ことを特徴とする付記16に記載のデータ制御プログラム。
(付記18)
前記制御機能は、停電の発生を検知する、前記バッテリを含むバッテリ装置から停電の発生を通知された場合に、前記記憶処理を行う
ことを特徴とする付記16または付記17に記載のデータ制御プログラム。
(付記19)
前記制御機能は、前記データを記憶する揮発性の記憶装置である共有データ記憶部に記憶されている前記データを前記記憶部に書き込み、
前記記憶部は、不揮発性の記憶装置である
ことを特徴とする請求項16から請求項18のいずれか1項に記載のデータ制御プログラム。
(付記20)
前記算出機能は、前記バッテリが使用されている時間を計測し、前記バッテリが使用されている時間を示す使用時間情報に基づいて前記電力残容量を算出する
ことを特徴とする付記16から付記19のいずれか1項に記載のデータ制御プログラム。
(付記21)
前記算出機能は、前記使用時間情報に基づいて、前記バッテリの充電と放電のサイクルに伴い充電されている電力量を前記電力残容量として算出する
ことを特徴とする付記20に記載のデータ制御プログラム。
(付記22)
前記算出機能は、前記バッテリが設置されている場所の温度を示す温度情報を取得し、さらに前記温度情報に基づいて前記電力残容量を算出する
ことを特徴とする付記20または付記21に記載のデータ制御プログラム。
1、4 データ制御装置
11、41 算出部
12、42 選択部
13、43 制御部
44 入出力部
45 共有データ記憶部
46 特性情報記憶部
47 記憶部
2 処理装置
21 入出力部
3 バッテリ装置
31 通知部
32 停電検知部
33 バッテリ
5 情報処理装置
51 通信インタフェース
52 入出力インタフェース
53 演算装置
54 記憶装置
55 不揮発性記憶装置
56 ドライブ装置
57 記録媒体

Claims (9)

  1. バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する算出部と、
    データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、前記データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された前記電力残容量に応じた前記記憶処理を選択する選択部と、
    選択された前記記憶処理を行うことにより、前記データを前記記憶部に書き込む制御部と、を備え、
    前記データの書き込みに要する電力量が互いに異なる複数の前記記憶処理には、複数の前記記憶部の各々に同じ前記データを書き込む冗長処理と、複数の前記記憶部の各々に、前記データの一部である部分データを、前記記憶部の各々に記憶される前記部分データが互いに異なるように分散させて書き込む分散処理と、複数の前記記憶部のうち、第1の組の前記記憶部の各々に第1の部分データを書き込み、かつ第2の組の前記記憶部の各々に、第1の部分データと異なる第2の部分データを書き込む併用処理とが含まれる
    ータ制御装置。
  2. 前記制御部は、停電の発生を検知する、前記バッテリを含むバッテリ装置から停電の発生を通知された場合に、前記記憶処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ制御装置。
  3. 前記データを記憶する揮発性の記憶装置である共有データ記憶部をさらに備え、
    前記記憶部は、不揮発性の記憶装置であり、
    前記制御部は、前記共有データ記憶部に記憶されている前記データを前記記憶部に書き込む
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ制御装置。
  4. 前記算出部は、前記バッテリが使用されている時間を計測し、前記バッテリが使用されている時間を示す使用時間情報に基づいて前記電力残容量を算出する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のデータ制御装置。
  5. 前記算出部は、前記使用時間情報に基づいて、前記バッテリの充電と放電のサイクルに伴い充電されている電力量を前記電力残容量として算出する
    ことを特徴とする請求項4に記載のデータ制御装置。
  6. 前記算出部は、前記バッテリが設置されている場所の温度を示す温度情報を取得し、さらに前記温度情報に基づいて前記電力残容量を算出する
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のデータ制御装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のデータ制御装置と、
    前記バッテリを含むバッテリ装置と、
    を備えるデータ制御システム。
  8. バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出し、
    データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、前記データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された前記電力残容量に応じた前記記憶処理を選択し、
    選択された前記記憶処理を行うことにより、前記データを前記記憶部に書き込み、
    前記データの書き込みに要する電力量が互いに異なる複数の前記記憶処理には、複数の前記記憶部の各々に同じ前記データを書き込む冗長処理と、複数の前記記憶部の各々に、前記データの一部である部分データを、前記記憶部の各々に記憶される前記部分データが互いに異なるように分散させて書き込む分散処理と、複数の前記記憶部のうち、第1の組の前記記憶部の各々に第1の部分データを書き込み、かつ第2の組の前記記憶部の各々に、第1の部分データと異なる第2の部分データを書き込む併用処理とが含まれる
    データ制御方法。
  9. コンピュータに、
    バッテリが供給可能な電力量を示す電力残容量を算出する算出機能と、
    データの書き込みに要する電力量が互いに異なる、前記データを記憶部に書き込む複数の記憶処理のうち、算出された前記電力残容量に応じた前記記憶処理を選択する選択機能と、
    選択された前記記憶処理を行うことにより、前記データを前記記憶部に書き込む制御機能と、を実現させ、
    前記データの書き込みに要する電力量が互いに異なる複数の前記記憶処理には、複数の前記記憶部の各々に同じ前記データを書き込む冗長処理と、複数の前記記憶部の各々に、前記データの一部である部分データを、前記記憶部の各々に記憶される前記部分データが互いに異なるように分散させて書き込む分散処理と、複数の前記記憶部のうち、第1の組の前記記憶部の各々に第1の部分データを書き込み、かつ第2の組の前記記憶部の各々に、第1の部分データと異なる第2の部分データを書き込む併用処理とが含まれる
    ータ制御プログラム。
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