JP3611377B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マトリクス状に配置された複数の電極の交点の位置に形成される複数の表示セル中から選択された表示セルに対し、メモリ機能を利用したデータ表示を行う画像表示装置に関する。
さらに詳しくいえば、本発明は、メモリ機能を有する表示素子である表示セルの集合によって構成される表示パネル、例えば、プラズマディスプレイパネルを備えたプラズマディスプレイ装置のような平面マトリクス型の画像表示装置において、所定の表示データを表示するためのプラズマディスプレイパネルを駆動する技術に係り、特に、表示セルのメモリ機能を利用して多階調表示を行う機能を備えたAC(交流)型のプラズマディスプレイ装置(プラズマディスプレイ装置は、通常、PDPと略記される)に関するものである。
【0002】
上記のAC型PDPに使用されるプラズマディスプレイパネルは、2本の維持放電電極(以下、場合によっては、「維持放電」を「サスティン」と称することもある)に、交互に電圧波形を印加することで放電を持続し、発光表示を行うものである。1度の放電は、パルス印加後、数μsで終了する。放電によって発生した正電荷であるイオンは、負の電圧が印加されている電極上の絶縁層に蓄積され、同様に負電荷である電子は、正の電圧が印加されている電極上の絶縁層に蓄積される。
【0003】
したがって、初めに高い電圧(書き込み電圧)のパルス(書き込みパルス)で放電させて壁電荷を生成した後、極性の異なる前回よりも低い電圧(維持放電電圧:サスティン電圧とも称する)のパルス(維持放電パルス:サスティンパルスとも称する)を印加すると、前に蓄積された壁電荷がサスティン電圧に重畳され、放電空間に対する電圧は大きなものとなり、放電電圧のしきい値を越えて放電を開始する。換言すれば、一度書き込み放電を行い壁電荷を生成した表示セルは、その後、維持放電パルスを交互に印加することによって放電を持続するという性質がある。このようなAC型PDPの性質は、メモリ効果、またはメモリ機能とよばれ、AC型PDPは、上記のメモリ機能を利用してカラー表示および多階調表示を実現するものである。
【0004】
近年の画像表示装置における表示パネルにおいては、HDTVやEDTV−II等の高品位な放送規格によるテレビジョンや、一般のNTSC(National Television System Committee)方式によるワイド型のテレビジョンに合わせるために、受像器の大型化が要求される傾向にある。ただし、これまでのブラウン管方式による受像器では大型化の限界があるので、次世代のテレビジョンの本命として、上記のようなカラー表示用のPDPが提供されている。この種のPDPには、2本の電極間で選択書き込み放電(すなわち、アドレス放電)および維持放電を行う2電極型と、平行に配置された第1の電極および第2の電極の対と第3の電極による面放電を利用して選択書き込み放電および維持放電を行う3電極型とが存在するが、多階調表示可能なカラー表示用のPDPでは、放電による衝撃が回避されパネル前面の蛍光体の長寿命が保証される3電極型のAC型PDPが一般に使用される傾向にある。
【0005】
しかしながら、上記の3電極型のAC型PDPにおいては、平面マトリクス状に配置した複数のアドレスデータ電極(第3の電極)と、複数のXサスティン電極(第1の電極)および複数のYスキャン電極(第2の電極)によってPDPを駆動しているため、必然的に電極が長くなる。それゆえに、PDP自体の面積が大きくなり、電極上の表示セル数(表示ドット数)が増えるほど、維持放電を行う際に各々のXサスティン電極およびYスキャン電極の対により形成される1ライン上の表示データ量に依存してライン間輝度差が増大してしまう。
【0006】
本発明は、特に3電極型のAC型PDP等の平面マトリクス型の画像表示装置の画像において、PDP上の各ラインの表示データ量(負荷)に依存してライン間輝度差が生ずるのを防止し、PDP上の表示データに関する均一な輝度を実現するための一方策について言及するものである。
【0007】
【従来の技術】
図10は、従来の画像表示装置の一例を示すブロック図である。ここでは、従来の画像表示装置の代表例として、3電極・面放電型のAC型プラズマディスプレイ装置(AC型PDP)の構成を説明することとする。
図10に示すプラズマディスプレイ装置11内のプラズマディスプレイパネル21においては、X電極群42を構成するサスティン電極X等からなる第1の電極、および、Y電極群53を構成するスキャン電極Y1、Y2、Y3、…、Yn(nは任意の正の整数)等からなる第2の電極の対がライン毎に平行に配置される。さらに、アドレス電極群32を構成するアドレスデータ電極D1、D2、D3、…、Dn等からなる第3の電極を、第1および第2の電極の対と対向する位置であって第1および第2の電極と直交する状態に配置することによって、上記の第1および第2の電極の対と第3の電極との交点の位置に平面マトリクス状の複数の表示セル22が形成される。
【0008】
さらに、図10において、従来のプラズマディスプレイ装置におけるプラズマディスプレイパネル21内の表示セル22を駆動するための複数種のドライバ回路や、これらのドライバ回路を制御するための制御回路部の構成を説明することとする。
図10におけるドライバ回路として、上記表示セルのアドレス放電を目的として1ライン分のアドレス電極群32のデータ駆動を行うアドレスデータドライバ回路31と、上記表示セルの維持放電を目的としてX電極群42に対し共通の維持放電駆動(すなわち、サスティン駆動)を行うX共通ドライバ回路40とが設けられている。さらに、選択書き込み放電を行うアドレス期間では、スキャン電極Y1〜Yn(例えば、n=480)のY電極群53に対し上記アドレスデータドライバ回路31にてセットされた1ライン分のデータに関して順次データ走査(スキャン)を行い、維持放電期間(すなわち、サスティン期間)になるとサスティン駆動を行うY共通ドライバ回路50が設けられている。さらに、このY共通ドライバ回路50にはYスキャンドライバ55が接続されている。このYスキャンドライバ55は、Y共通ドライバ回路50によって、自身の供給電源そのものにサスティンパルスを印加して上記Y電極群53に対し共通のサスティン駆動を行うものである。
【0009】
さらに、図10においては、上記のアドレスデータドライバ回路31、X共通ドライバ回路40、Y共通ドライバ回路50、Yスキャンドライバ回路55、およびプラズマディスプレイパネル21を含むプラズマディスプレイ装置11の動作をすべて制御する制御回路部61が設けられている。この制御回路部61の主要部は、複数の表示セルのアドレス放電により表示データの制御を行う表示データ制御部62と、上記の各種のドライバ回路によるプラズマディスプレイパネル21内の表示セル22を駆動するタイミングを制御する駆動タイミング制御部63とから構成される。
【0010】
さらに詳しく説明すると、上記の表示データ制御部62は、外部から入力されるカラー表示用の表示データの列(赤色表示データR7〜0、緑色表示データG7〜0、青色表示データB7〜0)を、プラズマディスプレイ装置11を駆動するためのデータに並び替える表示データ前処理部621と、並べ替えた表示データの列を一旦格納しておき、アドレス期間にアドレス放電制御用の表示データ信号A−DATAとして順次アドレスデータドライバ回路31に転送するフレームメモリ部622と、このフレームメモリ部622を適正なタイミングでリード/ライト(R/W)動作させるフレームメモリ制御回路部623とを有している。
【0011】
また一方で、上記の駆動タイミング制御部63は、アドレスドライバ、外部から入力されるドットクロックCLK、ブランキング信号XBLNK、垂直同期信号XVsync、および水平同期信号XHsync等の各種信号を、プラズマディスプレイ装置11の表示を行うための内部制御信号に変換するためのPDPタイミング発生回路部631を有している。このPDPタイミング発生回路部631により入力表示データを制御することによって、X共通ドライバ回路40、Y共通ドライバ回路50およびYスキャンドライバ回路55に対する駆動シーケンスが与えられる。
【0012】
さらに、上記の駆動タイミング制御部63は、アドレス放電制御用のクロック信号A−CLKを出力してアドレスデータドライバ回路31を駆動するアドレスドライバ制御部632と、Yスキャンドライバ回路40を駆動するYスキャンドライバ制御部633と、X共通ドライバ回路40およびY共通ドライバ回路55を駆動する共通ドライバ制御部634とを有している。代表的に、Yスキャンドライバ回路55には、Y電極群53を構成するスキャン電極Y1〜Ynのデータ走査に係る複数ビットのスキャンデータ信号Y−DATA、および、上記データ走査に係るクロック信号Y−CLKが入力される。
【0013】
図11は、図10の従来のプラズマディスプレイ装置に使用されるプラズマディスプレイパネルにおいて複数のサブフレームを形成した状態を示す図であり、図12は、上記の従来のプラズマディスプレイ装置における1サブフレーム内の駆動波形を示すタイミングチャートである。
ここでは、図11および図12に示すように、例えば、16.7msec(ミリ秒)の期間を有する一つのフレームを分割して形成されるサブフレーム(SFと略記することもある)の数は、8に設定している。すなわち、これらのサブフレームを適当に組み合わせて駆動シーケンスを規定することにより、例えばノンインタレース駆動時には256階調を表示することができるようにしている。各々のサブフレームは、このサブフレームの重みに応じた表示データの書き込みを行うアドレス期間と、アドレス指定がなされた表示データを表示するサスティン期間とに分かれており、各サブフレームを重ね合わせて1フレーム画像を表示している。
【0014】
さらに、図12において、あるサブフレームのアドレス期間のステップ1では、X電極群側のサスティン電極Xに対し、すべての表示セルを初期状態にするための消去放電電圧Ve のイレーズパルス(消去放電パルス)を印加する。さらに、ステップ2では、Y電極群側のすべてのラインのスキャン電極(サスティン電極としても機能する)Y1〜Y480に対し、書き込み放電を生じさせる書き込み電圧Vw の書き込みパルスを印加する。さらに、ステップ3では、X電極群側のサスティン電極Xに対し、各ラインの表示セル内に壁電荷を均一に蓄積するためのイレーズパルスを再度印加する。さらに、ステップ4では、アドレスデータ電極D1〜Dnにアドレス電圧Va のアドレスパルスを印加すると共に、表示すべき表示データに応じてスキャン制御用の電源電圧Vscを有するデータスキャンパルスを選択的に印加する。上記のステップ1〜ステップ4に従って各種電極を駆動することにより、PDP内の表示セルの選択書き込み放電が実行される。
【0015】
上記のアドレス期間に続くサスティン期間では、X電極群側のサスティン電極X、および、Y電極群側の各ラインのスキャン電極Y1〜Y480に対し、前述の書き込み電圧Vw よりも低い維持放電制御用の電源電圧Vs を有するサスティンパルスを印加する。このようにして、一度書き込み放電を行い壁電荷を生成した表示セルは、その後、サスティンパルスを交互に印加することによって発光放電を持続させることができる。
【0016】
図13は、図10の従来例におけるスキャンドライバの構成を示す回路図である。図13に示すスキャンドライバは、図10のY共通ドライバ回路50およびYスキャンドライバ回路55を含む。
図中、521はスキャンデータ・シフト回路、523はスキャン出力回路、524は、Y電極群を構成するスキャン電極Y1〜Y480への高圧出力回路、525はスキャン電極Y1〜Y480の全ラインを共通に駆動する共通サスティン出力回路である。
【0017】
図13においては、スキャンデータ・シフト回路部521により各ライン毎のスキャンデータSCD1、…、SCDk、…、SCD480(1≦k≦480)が選択され、各々のスキャン出力回路523に入力される。これらのスキャンデータSCD1、…、SCDk、…、SCD480中の特定のスキャンデータにより選択されたラインのみ、スキャン出力回路523からスキャンパルス(SC1、…、SCk、…、SC480)が生成され、後段の複数の高圧出力回路524に出力される。これらの高圧出力回路524には、共通サスティン出力回路525により全ラインの高圧出力回路524を共通にサスティン駆動するための共通サスティン駆動信号SU、SDが、共通サスティン出力回路525から供給される。これらの共通サスティン駆動信号SU、SDは、上記のスキャンパルスと合成された後、Y電極群へと出力される(出力信号DO1…、DOk、…、DO480)。
【0018】
このように、従来の画像表示装置、例えば、プラズマディスプレイ装置11においては、Y電極群中の全ラインが共通にサスティン駆動されるため、ライン間での負荷依存による輝度差の発生を補償することができなかった。
さらに、従来のプラズマディスプレイ装置11においては、アドレスデータドライバ回路(Aデータドライバ回路と略記することもある)31により書き込まれたX電極群側のサスティン電極、Y電極群側のサスティン電極(すなわち、スキャン電極)上の各表示セルに対し、X共通ドライバ回路40およびY共通ドライバ回路55によって全画面共通にサスティンパルスを印加して表示駆動を行っている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上記のとおり、従来のAC型のプラズマディスプレイ装置11では、X電極群側の共通のサスティン電極と、Y電極群側の各スキャン電極により構成される電極の対によって、1ラインで複数の表示セルを駆動していた。この場合、各ラインの表示データの表示用電流は当該表示セル中の表示データ量(負荷)にほぼ比例する。各々の電極には抵抗成分が分布しており、電極が長くなるほど電極の抵抗値も大きくなる。したがって、この電極の抵抗成分により、表示用電流を供給する際に電圧降下(電圧ドロップ)が生じる。この電圧降下の量は、表示データ量に依存することになる。さらに、電極間には元々浮遊容量が存在するので、この浮遊容量により電荷が不必要に蓄積されていくために、同様に電圧降下が生じる。このため、表示データ量が多くなるほど電極上の両端での電位が異なってしまい、ライン間での表示輝度に差を生じることとなる。
【0020】
あるサブフレームで上記のようなライン間輝度差が生ずる様子を図14の模式図に示す。図14において、X電極群側のサスティン電極とY電極群側のスキャン電極は、交互にかつ反対側に引き出されているため、X側電極の場所C1〜C2′上の輝度の変化とY側電極の場所C2〜C1′上の輝度の変化とを比較すれば明らかなように、同一ライン上の表示セル同士の表示輝度は平均化される。このため、表示データ量の多少に関係なく、同一ライン上の表示セル間の輝度差はほとんど生じない。しかしながら、例えば、X側電極の場所C3〜C4′上、および、Y側電極の場所C〜C′上のラインでは、前述のラインよりも表示データがはるかに少ない。このように、表示データ量の多いラインと少ないラインとの間では、図14のグラフから明らかなようにライン間輝度差が生じることになる。すなわち、表示データ量の多いライン(例えばC1〜C2)では、負荷が多いために低くなって暗くなり、表示データ量の少ないライン(例えばC3〜C4)では、輝度が高くなって明るくなる。
【0021】
図15は、従来技術におけるサブフレーム毎の輝度のライン負荷特性を示すグラフであり、図16は、従来技術における輝度対階調特性の負荷による変動の様子を示すグラフである。
前述の図14では、ある一つのサブフレームに関しライン間輝度差を生じる過程を説明したが、複数のサブフレームを重ねて多階調表示を行う場合には、1段階の輝度差よりも、負荷の違い{各サブフレームにおける負荷は、図15におけるSF2〜SF6(SF6が最上位ビットMSBに対応するのライン負荷特性中に矢印(↑)でもって示すによる輝度差のほうが大きくなるおそれが生じてくる。この結果、図15に示す各サブフレーム内での負荷特性によって本来なだらかに表現されるべき階調が、図16に太線矢印で示すように、何回も階調逆転現象を起こしたかのような不連続な輝度特性となって現れるという問題が発生する。
【0022】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、プラズマディスプレイ装置等の平面マトリクス型の表示パネルにおいて、ライン毎の表示データ量に依存して各サブフレームのライン間輝度差が生ずるのを防止し、画像上の表示データに関する均一な輝度を保証してフリッカが発生するのを防止すると共に、表示パネル上で表示データの階調をより忠実に表示することが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理構成を示すブロック図である。ただし、ここでは、画像表示装置として、特に、3電極・面放電型のAC型プラズマディスプレイ装置(AC型PDP)を代表して示すこととする。なお、これ以降、前述した構成要素と同様のものについては、同一の参照番号を付して表すこととする。
【0024】
図1に示す画像表示装置1内の表示パネル2においては、従来の構成と同じように、複数の第1の電極(例えば、サスティン電極X1、X2、…、Xn)14、および、複数の第2の電極(例えば、スキャン電極Y1、Y2、…、Yn)15により形成される各電極の対がライン毎に平行に配置される。さらに、複数の第3の電極(例えば、アドレスデータ電極D1、D2、…、Dn)13を、第1および第2の電極の対と対向する位置であって第1および第2の電極と直交する状態に配置することによって、上記の第1および第2の電極の対と第3の電極との交点の位置(交差位置)に平面マトリクス状の複数の表示セルが形成される。
【0025】
さらに、これらの表示セルを駆動するための複数種のドライバ回路として、第1の電極14の各々に維持放電制御等に用いる第1の制御信号Sc1を供給し、維持放電等の駆動を行う第1電極側ドライバ回路部4、第2の電極15の各々に維持放電制御用等に用いる第2の制御信号Sc2を供給し維持放電等の駆動を行う第2電極側ドライバ回路部5、および、第3の電極にアドレス放電制御用の制御信号(例えば、表示データ信号A−DATA、クロック信号A−CLK)を供給し、データ選択書き込みを行うデータドライバ回路部3が設けられている。このデータドライバ回路部3の構成は、前述の図10の従来例におけるアドレスデータドライバ回路31の構成とほぼ同じなので、ここでは、その説明を省略することとする。
【0026】
さらに、図1に示す制御回路部61の構成も、基本的には、前述の図10の従来例における制御回路部の構成と同じなので、ここでは、その説明を省略することとする。
上記の問題点を解決するために、本発明の画像表示装置は、1ライン毎に表示すべき表示データを検出し、検出した表示データ量を計数するライン毎表示データ量計数手段7を設けている。さらに、各々のラインにて、表示データ量計数手段7により表示データ量を計数した結果に基づき、第1および第2の電極14、15の対による維持放電の回数を設定してこの維持放電の回数を制御するようにしている。
【0027】
好ましくは、本発明の画像表示装置は、さらに、維持放電を行うために上記の各ラインの第1および第2の電極14、15の対毎に印加される維持放電制御信号を計数する維持放電制御信号計数手段を備えている。さらに、上記表示データ量計数手段7による表示データ量の計数結果と、上記維持放電制御信号計数手段による維持放電制御信号のパルスの計数結果とを比較し、両方の計数結果が一致した時点で維持放電を効にするためのディセイブル信号を生成し、このディセイブル信号と別途入力された維持放電の開始を規定する維持放電開始信号に基づいて維持放電を有効にするためのイネイブル信号を生成し、このイネイブル信号と上記維持放電制御信号との論理演算を行うことによって上記ライン毎の維持放電の回数を制御するようにしている。
【0028】
また一方で、本発明の画像表示装置は、上記の各ラインの第1および第2の電極14、15に対し、維持放電を行うための維持放電制御信号をそれぞれ供給する第1電極側ドライバ回路部4および第2電極側ドライバ回路部5と、上記ライン毎に表示すべき表示データに対応する複数ビットのディジタル信号を検出し、これらのディジタル信号のパルスをカウントすることにより上記表示データの表示データ量を計数するライン毎表示データ量計数手段7とを備えている。さらに、第1電極側ドライバ回路部4および第2電極側ドライバ回路部5の少なくとも一方は、維持放電制御信号SUSのパルスを計数する維持放電制御信号カウンタ、この維持放電制御信号カウンタから出力される維持放電制御信号計数データと、上記ライン毎表示データ量計数手段7から出力される表示データ量計数データとを比較し、上記の維持放電制御信号計数データと表示データ量計数データとが一致したか否かを判定する一致判定回路部、両データが一致した時点で、維持放電を無効にするディセイブル信号と、別途入力された維持放電の開始を規定する維持放電開始信号に基づいて維持放電を有効にするためのイネイブル信号を生成するイネイブル信号生成器部、および、このイネイブル信号と上記維持放電制御信号との論理演算を行うことにより上記ライン毎に表示データ量に応じて維持放電の回数を設定し、この維持放電の回数を制御するための論理回路部を内蔵している。
【0029】
好ましくは、第1電極側ドライバ回路部4および第2電極側ドライバ回路部5の少なくとも一方は、さらに、複数ビットのディジタル信号を駆動するための複数の高電圧出力段と、これらの複数ビットのディジタル信号の出力ビット数に応じた複数の維持放電制御信号によって複数の高電圧出力段が駆動される場合に、維持放電の期間になってから、すべての複数ビットに対し維持放電制御信号に応じた維持放電の回数だけ一度に維持放電を行えるように、予め走査した上記ライン毎の表示データ量に関するデータを保持するためのデータカウンタ・レジスタとを内蔵している。さらに、上記高電圧出力段およびデータカウンタ・レジスタにより、上記複数ビットのディジタル信号を一度に駆動させるようにしている。
【0030】
さらに、好ましくは、第1電極側ドライバ回路部4または第2電極側ドライバ回路部5のいずれか一方の外部にスイッチ回路を設けている。この第1電極側ドライバ回路部4または第2電極側ドライバ回路部5のいずれか一方により、上記ライン毎に表示セルに対するデータ走査を行うことを可能にするスキャン制御と維持放電を行うことを可能にする維持放電制御とを兼ねて実行する場合に、上記のスキャン制御時の電源電圧Vscと上記の維持放電制御時の電源電圧Vs とを共通の電源ラインから供給し、上記スイッチ回路によって上記2種の電源電圧Vsc、Vs を切り換え、上記の一方のドライバ回路部でもって、スキャン制御による表示セルの駆動と維持放電制御による表示セルの駆動の両方を行うようにしている。
【0031】
さらに好ましくは、上記表示データ量の依存性によるライン間の輝度差を補償するように、上記ライン毎に維持放電の回数が制御される。
さらに好ましくは、本発明の画像表示装置は、表示データの階調の重みに応じて一つのフレームを時分割することにより複数のサブフレームを形成し、これらの複数のサブフレームの各々の輝度を組み合わせることによって多階調表示を行う機能を有しており、上記の各サブフレーム単位で上記表示データ量の依存性によるライン間の輝度差を補償するように、上記ライン毎に維持放電の回数の制御を行うような構成にしている。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の画像表示装置、例えば、3電極・面放電型のAC型プラズマディスプレイ装置においては、表示パネル内の第1の電極(例えば、X電極群側のサスティン電極X1〜Xn)14と第2の電極(例えば、Y電極群側のスキャン電極Y1〜Yn)15の対を、ライン毎に別個に駆動するようにしている。
【0033】
さらに、各ラインの表示データ量を個々に計数するライン毎表示データ量計数手段、例えば、1ライン表示データ量カウント回路を設け、この1ライン表示データ量カウント回路により、複数ビットの表示データ量計数データを生成するようにしている。さらに、維持放電のための駆動を行う第1電極側ドライバ回路部4および第2電極側ドライバ回路部5内で維持放電制御信号のパルスを計数して得られる維持放電制御信号計数データと、上記の表示データ量計数データとを比較し、維持放電制御信号計数データと表示データ量計数データとが一致した時点で、維持放電を無効にするディセイブル信号と、維持放電の開始を規定する維持放電開始信号に基づいて維持放電を有効にするためのイネイブル信号を生成する。さらに、このイネイブル信号と維持放電制御信号との論理演算(例えば、論理積演算)を行うことにより各ラインにつながっている表示データ量に応じて維持放電の回数をライン毎に設定し、この維持放電の回数を適当に調整するようにしている。
【0034】
さらに、本発明の画像表示装置では、各々のラインに対し表示データ量計数データと維持放電制御信号計数データとが一致するところまで維持放電の動作を続けるという駆動を行い、表示データ量が多く輝度が低下したラインに対する維持放電の回数を他のラインより多くすることによりライン間の輝度差を零にするようにしている。
【0035】
これまでは、すべての表示ラインを共通のドライバ回路により駆動していたために、1ラインに接続される負荷が揃わない場合、負荷の違いによる輝度差が階調の1段階の輝度差よりも大きくなることがあった。これに対し、本発明のドライバ回路によれば、複数のラインの電極の対をそれぞれ別個に駆動するようにしているので、輝度が低下したラインに対する維持放電の回数を他のラインより多くしてライン間の輝度差を零にすることができる。
換言すれば、本発明においては、第1の電極14と第2の電極15の電極対毎に、この電極対に接続されるラインの表示データ量に応じた維持放電の回数をイネイブル信号によって設定し、当該ラインの負荷に相当する表示データ量が多いことにより輝度低下を起こしたラインの維持放電の回数、すなわち、サスティン回数を増やして表示データ量が少ないラインとの輝度差を補償するようにしている。
【0036】
かくして、本発明では、一つのフレームを複数のサブフレームに分割する場合に、各サブフレームでのライン毎の発光表示の輝度が、ライン毎の負荷に対応する表示データ量に依存することなく本来出したい一定の値の輝度に調整されるため、各サブフレームのライン間で輝度差が生じなくなり、表示パネル上の表示データに関する均一な輝度が実現されると共に、階調逆転や不連続性のない直線性の優れた多階調表示を行うことが可能になる。
【0037】
【実施例】
以下添付図面(図2〜図9)を用いて本発明の実施例を詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。ただし、ここでは、本発明の画像表示装置1の代表例として、3電極・面放電型のAC型のプラズマディスプレイ装置(PDP)11の構成を説明することとする。
【0038】
図2に示すプラズマディスプレイ装置11内のプラズマディスプレイパネル21においては、第1の電極としてのX電極群42を構成するサスティン電極X1、X2、…Xk …、X480、および、第2の電極としてのY電極群53を構成するスキャン電極Y1、Y2、…Yk …、Y480が、表示ライン毎に対になって平行に配置される。この場合、スキャン電極Y1、Y2、…Yk …、Y480は、サスティン電極としての機能も有している。さらに、第3の電極としてのアドレス電極群32を構成するアドレスデータ電極D1、D2、D3、…、Dnが、X電極側のサスティン電極とY電極側のスキャン電極との電極対と対向する位置であってサスティン電極およびスキャン電極と直交する状態に配置される。このような電極対とアドレスデータ電極との交点の位置に平面マトリクス状の複数の表示セル22が形成される。
【0039】
さらに、図2のプラズマディスプレイ装置11におけるプラズマディスプレイパネル21を駆動するためのデータドライバ回路部3(図1)、第1電極側ドライバ回路部4(図1)および第2電極側ドライバ回路部5(図1)の構成、ならびにこれらのドライバ回路部を制御するための制御回路部61の構成を説明することとする。
【0040】
図2においては、第1電極側ドライバ回路部4として、従来の場合(図10)と同じように、複数の表示セル22のアドレス放電を目的として1ライン分のアドレス電極群32のデータ駆動を行うアドレスデータドライバ回路31を設けている。
さらに、第1電極側ドライバ回路部4として、上記表示セル22の維持放電を目的としてX電極群42の各サスティン電極X1〜X480に対しサスティン駆動を行うXサスティンドライバ回路41を設けている。
【0041】
さらに、第2電極側ドライバ回路部5として、選択書き込み放電を行うアドレス期間では、Y電極群53の各スキャン電極Y1〜Y480に対し上記アドレスデータドライバ回路31にてセットされた1ライン分のデータに関して順次データ走査を行い、サスティン期間になるとサスティン駆動を行うYスキャンドライバ回路51を設けている。
【0042】
さらに、Xサスティンドライバ回路41には、維持放電制御(すなわち、サスティン制御)時の電源電圧、すなわち、サスティン電圧Vs と消去放電制御時の電源電圧、すなわち、イレーズ電圧Ve とを切り換えるためのスイッチ回路43が設けられている。また一方で、Yスキャンドライバ回路51には、上記サスティン電圧Vs と、スキャン制御時の電源電圧、すなわち、スキャン電圧Vscとを切り換えるためのスイッチ回路54が設けられている。このスイッチ回路54では、ライン毎に表示セル22に対するデータ走査を行うことを可能にするスキャン制御とサスティン制御とを兼ねて実行する場合に、上記のサスティン電圧Vs と電源電圧Vs スキャン制御時の電源電圧サスティン電圧Vs とスキャン電圧Vscとを切り換えることにより、一つのYスキャンドライバ回路51でもって、スキャン制御による表示セル22の駆動とサスティン制御による表示セル22の駆動の両方を行うようにしている。
【0043】
さらに、図2においては、上記のアドレスデータドライバ回路31、Xサスティンドライバ回路41およびYスキャンドライバ回路を含むプラズマディスプレイ装置11の動作をすべて制御する制御回路部61が設けられている。この制御回路部61の主要部は、前述の図10の場合と同じように、複数の表示セル22のアドレス放電により表示データの制御を行う表示データ制御部62と、上記の各種のドライバ回路によるプラズマディスプレイパネル21内の表示セル22を駆動するタイミングを制御する駆動タイミング制御部63とから構成される。
【0044】
さらに詳しく説明すると、上記の表示データ制御部62は、外部から入力されるカラー表示用の表示データの列(赤色表示データR7〜0、緑色表示データG7〜0、青色表示データB7〜0)を、プラズマディスプレイ装置11を駆動するためのデータに並び替える表示データ処理部621と、並び替えた表示データの列を一旦格納しておき、アドレス期間にアドレス放電制御用の表示データ信号A−DATAとして順次アドレスデータドライバ回路31に転送するフレームメモリ部622と、このフレームメモリ部622を適正なタイミングでリード/ライト動作させるフレームメモリ制御部623とを有している。
【0045】
また一方で、上記の駆動タイミング制御部63は、外部から入力されるドットクロックCLK、ブランキング信号XBLNK、垂直同期信号XVsync、および水平同期信号XHsync等の各種信号を、プラズマディスプレイ装置11の表示を行うための内部制御信号に変換するためのPDPタイミング発生回路部631を有している。このPDPタイミング発生回路部631により入力表示データを制御することによって、X共通ドライバ回路40、Y共通ドライバ回路50およびYスキャンドライバ回路55に対する駆動シーケンスが与えられる。
【0046】
さらに、上記の駆動タイミング制御部63は、アドレス放電制御用のクロック信号A−CLKを出力してアドレスデータドライバ回路31を駆動するアドレスドライバ制御部632と、Xサスティンドライバ回路41を駆動するXサスティンドライバ制御部635と、Yスキャンドライバ回路51を駆動するYスキャンドライバ制御部633とを有している。
【0047】
Xサスティンドライバ制御部635では、X電極群42を構成するサスティン電極X1〜X480に印加される維持放電制御信号(すなわち、サスティン制御信号)X−SUS、および、サスティン制御信号X−SUSの発生開始の時期を規定する維持放電開始信号(すなわち、サスティン開始信号)SUSSTが生成され、Xサスティンドライバ回路41に送出される。
【0048】
また一方で、Yスキャンドライバ制御部633では、Y電極群53を構成するスキャン電極Y1〜Y480のデータ走査に係る複数ビットのスキャンデータ信号Y−DATA、上記データ走査に係るクロック信号Y−CLK、上記スキャン電極Y1〜Y480に印加されるサスティン制御信号Y−SUS、および、サスティン制御信号Y−SUSの発生開始の時期を規定するサスティン開始信号SUSSTが生成され、Yスキャンドライバ回路51に送出される。
【0049】
さらに、図2においては、本発明の特徴であるライン毎表示データ量計数手段7(図1)として、フレームメモリ部622からのアドレス放電制御用の表示データ信号A−DATAに基づき、各々のラインの表示データ量を計数する1ライン表示データ量カウント回路71を設けている。
この1ライン表示データ量カウント回路71は、各々のラインの表示データ量のカウント数に対応する複数ビット(ここでは8ビット)のディジタル出力を有する。このディジタル出力、すなわち、表示データ量出力データ信号DACは、サスティン駆動を行うXサスティンドライバ回路41およびYスキャンドライバ回路51内の維持放電制御信号計数手段によりカウントされたサスティン制御信号のパルスの数(サスティンパルスの数)と比較される。さらに、Xサスティンドライバ回路41およびYスキャンドライバ回路51は、上記の表示データ量出力データ信号DACが示す表示データ量のカウント数とサスティンパルスの数とが一致するところまで維持放電の動作(サスティン動作)を続けるという駆動を行う。このようにして、表示データ量の多いラインに対するサスティン数を他のラインより多くすることによりライン間輝度差を補償することが可能になる。
【0050】
図3は、本発明の一実施例における1サブフレーム内の駆動波形を示すタイミングチャートである。
図3に示すサブフレームは、前述の図12の場合と同じように、各サブフレームの重みに応じた表示データの書き込みを行うアドレス期間と、アドレス指定がなされた表示データを表示するサスティン期間とに分かれており、各SFを重ね合わせて1フレーム画像を表示している。
【0051】
さらに、図3において、あるサブフレームのアドレス期間内の初期化期間は、前述の図12のステップ1からステップ3までの動作がなされる。さらに詳しく説明すると、初めに、各ラインのサスティン電極X1〜X480に対し、このサスティン電極に接続された表示セル22を初期状態にするための消去放電電圧Ve のイレーズパルスが印加される。次に、各ラインのスキャン電極Y1〜Y480に対し、書き込み放電を生じさせる書き込み電圧Vw の書き込みパルスが印加される。さらに、サスティン電極X1〜X480に対し、各ラインの表示セル内に壁電荷を均一に蓄積するためのイレーズパルスが再度印加される。その後のアドレス期間では、前述の図12のステップ4の動作と同じように、アドレスデータ電極D1〜Dnにアドレス電圧Va のアドレスパルスを印加すると共に、表示すべき表示データに応じてスキャン電圧Vscを有するデータスキャンパルスが選択的に印加される。
【0052】
上記のアドレス期間に続くサスティン期間では、各ラインのサスティン電極X1〜X480、および、各ラインのスキャン電極Y1〜Y480に対し、前述の書き込み電圧Vw よりも低いサスティン電圧Vs を有するサスティンパルスが印加される。すなわち、各ラインのサスティン電極とスキャン電極の対に対してサスティン動作を行うことにより、選択された表示セル中の発光放電を持続させることができる。
【0053】
さらに、図3において、サスティン期間中に点線で描かれている部分は、各ラインのサスティン電極X1〜X480およびスキャン電極(サスティン電極としても機能する)Y1〜Y480に対するイネイブル信号SUSEにより発生回数が調整されたサスティンパルスを示すものである。上記の各ラインにおけるイネイブル信号SUSEは、サスティンパルスを無効にするディセイブル信号SUSDと、維持放電の開始を規定するサスティン開始信号SUSSTに基づいてライン毎に生成される制御信号である。このように、本発明の一実施例では、ライン毎の表示データ量の計数結果に応じてイネイブル信号SUSEを生成することにより、各サブフレームにより規定された期間内でのサスティンパルス数をライン単位で適宜減らすことができる。それゆえに、PDP上のすべてのラインにわたって均一な輝度を達成することが容易に可能になると共に、ライン毎の表示データ量による負荷が揃っていなくても階調逆転や不連続性を生じることなく直線性の良好な多階調表示を行うことが可能になる。
【0054】
図4は、本発明の一実施例におけるスキャンドライバ中の、ライン毎SUS制御回路の一構成例を示す回路図である。この場合、スキャンドライバは、図2のYスキャンドライバ回路51を含む
図4に示すライン毎SUS制御回路は、その内部に、サスティン制御信号SUSのパルスを計数し、かつ、このパルスの計数結果と表示データ量出力データ信号DACとを比較する維持放電制御信号計数手段を備えている。
【0055】
さらに、図4のライン毎SUS制御回路は、データカウンタ・レジスタ511を備えている。このデータカウンタ・レジスタ511では、図2中に示した1ライン表示データ量カウント回路71から8ビットの映像信号の形式で出力される表示データ量出力データ信号DACをアドレス期間に受け、データ走査の対象となるライン数分順次入力される表示データを順に格納しておく。さらに、上記データカウンタ・レジスタ511は、アドレス期間からサスティン期間に移行するときに、格納しておいた8ビットの表示データをライン毎に一斉に出力する機能を有する。
【0056】
ライン毎SUS制御回路内の維持放電制御信号計数手段は、サスティン期間に入って印加されるサスティンパルスを計数する維持放電制御信号カウンタ(以下、SUSカウンタと略記する)512を含む。
さらに、この維持放電制御信号カウンタ512の出力側に、一致判定回路部513が設けられている。この一致判定回路部513は、データカウンタ・レジスタ511およびSUSカウンタ512から出力される8ビットの出力信号をライン毎に入力し、両方の出力信号が一致した時点でサスティン制御信号SUSを無効にするディセイブル信号SUSDをイネイブル信号生成器部514に入力するものである。なお、ここでは、ライン毎の表示データ量に依存してディセイブル信号SUSDが異なるので、それぞれのラインに対応するディセイブル信号SUSDを、SUSD1、SUSD2、…SUSDk…、SUSD480のように表すこととする。上記のイネイブル信号生成器部514は、すべてのラインに共通なサスティン期間の開始を規定するサスティン開始信号SUSSTと、ライン毎に異なるディセイブル信号SUSD1〜SUSD480との間の期間だけサスティン制御信号SUSをイネイブル状態にするためのイネイブル信号SUSEを生成する。なお、このイネイブル信号SUSEもライン毎に異なるので、SUSE1、SUSE2、…SUSEk…、SUSE480のように表すこととする。イネイブル信号生成器部514から出力されるイネイブル信号SUSE1、SUSE2、…SUSEk…、SUSE480と、サスティン制御信号SUSは、AND回路部等からなる論理回路部515を通すことにより、複数のスキャン電極Y1〜Y480に対応するラインにそれぞれ供給すべきライン毎サスティン制御信号SUSO1、SUSO2、…SUSOk…、SUSO480が生成される。さらに、これらのライン毎サスティン制御信号SUSO1〜SUSO480は、ライン毎の高圧出力段のゲートに入力される。
【0057】
図5は、本発明の一実施例におけるスキャンドライバの構成を示す回路図である。既に述べたとおり、図5においても、図13に示したものと同様の構成要素は、同一の参照番号を付して表している。
図5に示すスキャンドライバの高圧出力段は、複数のスキャン電極Y1〜Y480を別個に駆動することができるように、ライン毎に独立して設けられている。
【0058】
図中、520は、前述の図4にその一例を示したライン毎SUS制御回路である。このライン毎SUS制御回路は、図2に示した1ライン表示データ量カウント回路71からのカウント信号に相当する表示データ量出力データ信号DAC(ここでは8ビット)と、サスティン期間の開始を示すサスティン開始信号SUSSTと、イネイブル信号SUSEとを生成するものである。522はライン毎のイネイブル信号SUSEとサスティン制御信号SUSの論理回路によるライン毎高圧出力制御回路であり、後段の高圧出力回路524のサスティン駆動を制御している。
【0059】
上記のとおり、図5のスキャンドライバでは、ライン毎高圧出力制御回路522によって駆動されるサスティン駆動信号SU1、SD1、…、SUk、SDk、…、SU480、SD480と、前述のスキャン出力回路523によって駆動されるスキャンパルスSC1、…、SCk、…、SC480とが高圧出力回路524により合成された後、Y電極群へと出力される(出力信号DO1…、DOk、…、DO480)。このため、各ライン毎の負荷(表示データ量)に応じた個別のサスティン制御が可能となり、ライン間の輝度差を補償した表示が実現できる。
【0060】
ここで、上記スキャンドライバ内のYスキャンドライバ回路51の高圧出力段における表示データ信号DATAの入力部を論理固定(例えば“L”レベル)とすることにより、上記の高圧出力段を、ライン毎のデータ走査を行わないXサスティンドライバ回路41と共通に使用することが可能である。
図6は、本発明の一実施例における1ライン表示データ量カウント回路の一構成例を示す回路図である。ここでは、図2に示した1ライン表示データ量カウント回路71の具体的な回路構成例を詳細に示すこととする。
【0061】
図6において、711は、n番目のサブフレームにおける表示データ量を1ラインの単位で計数するカウント回路部である。このカウント回路部711から出力されるカウント値を示す信号、すなわち、表示データ量信号mを、例えば上位6ビットの信号とする。
さらに、図6において、712はRAM等からなる記憶手段である。この記憶手段712は、サブフレームの状態を表す信号SFS*(例えば、SFS0、SFS1、SFS2等)と、表示データの格納アドレスを指定するための少なくとも1本以上のアドレス信号ADR*をロードすると共に、演算係数aおよびbをロードするものである。
【0062】
さらに、図6において、713は、表示データ量信号mと、例えば6ビットの演算係数bの乗算(b×m)を行う乗算器である。714は、713による乗算結果(例えば上位8ビットの信号)と演算係数aとの加算(a+b×m)を行う加算器である。715、716および717はデータラッチ回路であり、511は図4に示したものと同一のデータカウンタ・レジスタである。
【0063】
図6に示すとおり、n番目のサブフレームにおけるカラー表示用の緑色、青色および赤色の表示データ信号をそれぞれR、GおよびBとした場合、カウント回路部711において、水平同期信号XHsyncに同期した状態で1ライン毎の表示データ量が計数され、カウント出力信号が生成される。このカウント出力信号の内、例えば上位6ビットの信号を取って表示データ量信号mとした場合、この表示データ量信号mと記憶手段712よりロードされる演算係数a、bとに基づき、乗算器713および加算器714によってSm =a +b ×m の演算が行われる。
【0064】
この演算により算出された当該ラインの維持放電の回数、すなわち、サスティン回数Smは、例えば、8ビットの表示データ量出力データ信号DACとしてデータカウンタ・レジスタ511に格納される。さらに、このデータカウンタ・レジスタ511の後段で、実際のサスティン動作の実行回数値と比較してライン毎の輝度補償が実現される。また一方で、記憶手段712には、該当するサブフレームにおける表示データ量とサスティン回数との関係を決める演算係数a、bが格納されている。この記憶手段712に対し、サブフレームの状態を表す信号SFS*とアドレス信号ADR*を入力してアドレス指定を行うことによりデータのロードが実行される。このようにして記憶手段712にロードされたデータは、データラッチ回路715および716のデータラッチ回路により、乗算器713および加算器714にそれぞれ入力される。また、データラッチ回路717は、演算のタイミングを合わせるためのものである。
【0065】
ここで、上記のSm =a +b ×m の演算の手順を詳しく説明することとする。
あるSFn (n番目のサブフレーム)における表示データ量信号mが示す1ライン上の表示データ数(ここでは、説明の便宜上、表示データ数をmで表す)と発光輝度Bmの間には、次のような関係がある。
【0066】
Bm=Bo −α×m、α=(Bo −Ba )/m(≡const.(一定))
ただし、Bo :1ライン上で、一つの表示セル(1ドット)のみを表示したときの輝度、
Ba :1ライン上のすべての表示セルを表示したときの輝度、
:1ライン上のすべての表示セル数
である。この場合、説明を簡単にするため、発光輝度Bmは、当該ライン上の表示データ数mに単純に反比例して低下するものと仮定している。
【0067】
上記の表示データ数mと発光輝度Bmとの関係式から明らかなように、同一サブフレーム内におけるライン間で表示セル数が異なっている場合、本来同じ発光輝度となるべきものに輝度差を生じてしまうこととなる。この輝度差をΔBとすると、
ΔB=α×Δm(Δm:表示すべき表示セル数の差)
この輝度差ΔBを補償するため、ライン間でサスティン回数を制御して輝度Bo の値を変えようとするのが本発明の主旨である。
【0068】
ところで、あるラインにおける発光輝度Bo とサスティン回数Sとの間には次式の関係がある。
Bo =β×S (β≡const.:1回のサスティン動作による発光輝度)
ただし、ここでは、説明を簡単にするため、発光輝度は単純にサスティン回数に比例するものとする。このサスティン回数が1に比べて充分大きい場合には、画像の背景の発光輝度は無視できることから、上記の関係式では、背景の発光輝度輝度を省略して考えている。
【0069】
いま、サスティン回数をS→S+ΔSとしたとき、発光輝度はBo →Bo +ΔBo となり、次式の関係が成立する。
ΔBo =β×ΔS
輝度差の補償としてΔB=ΔBo とすれば、
α×Δm=β×ΔS
∴ΔS=(α/β)×Δm
ただし、α=(Bo −Ba )/m
β=Bo /So
である。表示データ量m=1のときのサスティン回数S=So を基準とすると、表示データ量mに対するサスティン回数Smは、
Figure 0003611377
と記述することができる。
【0070】
図7は、本発明の一実施例における1ライン表示データ量カウント回路の他の構成例を示す回路図である。図7においては、本実施例の構成の一部である1ライン表示データ量カウント回路71の他の具体的な回路構成例が示されている。図7に示すカウント回路部711は、前述の図6のカウント回路部と同じものであり、n番目のサブフレームにおける表示データ量を1ライン単位で計数するものである。この場合、前述の図6の場合と同じように、カウント回路部711から出力されるカウント値を示す信号、すなわち、表示データ量信号mを、例えば上位6ビットの信号とする。712′は、1ラインの表示データ量mとサブフレームの状態を表す信号SFS*(例えば、SFS0、SFS1、SFS2等)とを入力アドレスとして、その入力アドレスに対応するサスティン回数のデータが格納されている記憶手段である。
【0071】
図7の1ライン表示データ量カウント回路においては、前述の図6において演算器を用いて行った乗算や加算等の演算を記憶手段712′のプログラム内に組み込むようにしている。この記憶手段712′から出力されるサスティン回数Smは、図6の場合と同じように、例えば、8ビットの表示データ量出力データ信号DACとしてデータカウンタ・レジスタ511に格納される。すなわち、図7の1ライン表示データ量カウント回路では、記憶手段712′のPROMやRAM等に記憶された表示データ量に関するデータをソフト的に読み替えるようにしているので、回路構成の簡略化が図れる。
【0072】
これまでは、本発明の画像表示装置を3電極・面放電型のAC型プラズマディスプレイ装置に適用した場合の回路構成および動作を説明してきたが、本発明の画像表示装置は、AC型プラズマディスプレイ装置ばかりでなく、2電極型のAC型プラズマディスプレイ装置、DC(直流)型プラズマディスプレイ装置および液晶表示装置等にも適用することも可能である。
【0073】
図8は、本発明を2電極型プラズマディスプレイ装置に適用した例を示すブロック図である。
図8に示す2電極型プラズマディスプレイ装置12では、前述の3電極・面放電型プラズマディスプレイ装置と異なり、2種類の電極、例えば、X電極群側の複数のアドレス電極X1′〜X640′とY電極群側の複数のサスティン電極Y1′〜Yn′(ここでは、n=480)により、プラズマディスプレイパネル21′上の複数の表示セルが構成される。
【0074】
プラズマディスプレイパネル21′上の複数の表示セルは、Xデータドライバ回路41′およびYスキャンドライバ回路51′の2種類のドライバ回路により駆動される。前者のXデータドライバ回路41′は、選択された表示セルのアドレス放電を目的として、複数のアドレス電極の駆動を実行する。後者のYスキャンドライバ回路51′は、上記表示セルのデータ走査および維持放電を目的として、1ライン分のサスティン電極の駆動を実行する。
【0075】
さらに、図8においては、上記のXデータドライバ回路41′およびYスキャンドライバ回路51′を含む2電極型プラズマディスプレイ装置12の動作をすべて制御する制御回路部61′が設けられている。この制御回路部61′の主要部は、複数の表示セルのアドレス放電により表示データの制御を行う表示データ制御部62′と、上記2種のドライバ回路によりプラズマディスプレイパネル21′内の表示セルを駆動するタイミングを制御する駆動タイミング制御部63とから構成される。
【0076】
さらに詳しく説明すると、上記の表示データ制御部62′は、外部から入力される表示データDi〜0を、2電極型プラズマディスプレイ装置12を駆動するためのデータに並び替える表示データ前処理部621′と、並び替えた表示データDi〜0を一旦格納しておき、アドレス放電制御用の表示データ信号X−DATAとして順次Xサスティンドライバ回路41に転送するフレームメモリ部622′と、このフレームメモリ部622′を適正なタイミングでリード/ライト動作させるフレームメモリ制御回路部623′とを有している。
【0077】
また一方で、上記の駆動タイミング制御部63′は、外部から入力されるドットクロックCLK、ブランキング信号XBLNK、垂直同期信号XVsync(サブフレーム同期信号XSFsync)、および水平同期信号XHsync等の各種信号を、2電極型プラズマディスプレイ装置12の表示を行うための内部制御信号に変換するためのPDPタイミング発生回路部631′を有している。このPDPタイミング発生回路部631′により入力表示データを制御することによって、Xデータドライバ回路41′およびYスキャンドライバ回路51′に対する駆動シーケンスが与えられる。
【0078】
さらに、上記の駆動タイミング制御部63′は、アドレス放電制御用のクロック信号X−CLK、サスティン制御信号X−SUS、およびサスティン制御開始信号SUSSTを含む制御信号をXデータドライバ回路41′に送出するXデータドライバ制御部633′を有している。
さらに、上記の駆動タイミング制御部63′は、サスティン電極Y1′〜Y480′のデータ走査に係るスキャンデータ信号Y−DATA、上記データ走査に係るクロック信号Y−CLK、上記サスティン電極Y1′〜Y480′に印加されるサスティン制御信号Y−SUS、および、サスティン開始信号SUSSTを含む制御信号をYスキャンドライバ回路51′に送出するYスキャンドライバ制御部634′を有している。
【0079】
図9は、図8の2電極型プラズマディスプレイ装置における1サブフレーム内の駆動波形を示すタイミングチャートである。
図9に示す1サブフレーム期間においては、X電極群側の複数のアドレス電極X1′〜X640′に対し、これらのアドレス電極X1′〜X480′に接続された表示セルを初期状態にしてから、各ラインのサスティン電極Y1′〜Y480′に対し、書き込み放電を生じさせる書き込みパルスが印加される。さらに、サスティン電極Y1′〜Y480′に対し、各ラインの表示セルを選択するためのイレーズパルスが印加される。このイレーズパルスに対応して、アドレス電極X1′〜X640′にアドレス放電制御用のアドレスパルスが印加される。
【0080】
さらに、上記の1サブフレーム期間では、すべてのアドレス電極X1′〜X640′に対し、書き込み電圧よりも低いサスティン電圧を有するサスティンパルスが印加されると共に、各ラインのサスティン電極Y1′〜Y480′に対し同じ電圧のサスティンパルスが印加される。すなわち、各ラインのサスティン電極Y1′〜Y480′に対してサスティン動作を行うことにより、選択された表示セル中の発光放電を持続させることができる。
【0081】
さらに、図9においては、アドレス電極X1′〜X640′、および各ラインのサスティン電Y1′〜Y480′に対するイネイブル信号*SUSE1〜*SUSEn(n=480)により、サスティンパルスの発生回数が適宜調整される上記の2電極型プラズマディスプレイ装置12においては、Xデータドライバ回路41′が、前述の図2のアドレスデータドライバ回路31およびXサスティンドライバ回路41の両方の機能を有していることになる。
【0082】
さらに、図9における1ライン表示データ量カウント回路71は、前述の図2の場合と同じように、表示データX−DATAが示す各ラインの表示データ量のカウント数に対応する8ビットのディジタル出力を有する。このディジタル出力、すなわち、表示データ量出力データ信号DACは、Xデータドライバ回路41′およびYスキャンドライバ回路51′内でカウントされたサスティンパルスの数と比較される。さらに、Xデータドライバ回路41′およびYスキャンドライバ回路51′は、ライン毎のイネイブル信号*SUSE1〜*SUSE480に基づき、表示データ量出力データ信号DACが示す表示データ量のカウント数とサスティンパルスの数とが一致するところまでサスティン動作を続けるという駆動を行う。このようにして、図9の2電極型プラズマディスプレイ装置12においても、前述の図2の場合と同じように、表示データ量の多いラインに対するサスティンパルスの数を他のラインより多くすることによりライン間輝度差を補償することが可能になる。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像表示装置によれば、第1に、特に3電極型のプラズマディスプレイ装置における第1の電極および第2の電極の対により構成される各ライン毎に表示すべき表示データを検出し、表示データ量を計数した結果に基づき、第1および第2の電極による維持放電の回数を設定してその回数を適宜調整するようにしているので、ラインの負荷に相当する表示データ量が多いことにより輝度低下を起こしたラインの維持放電の回数を増やして表示データ量が少ないラインとの輝度差を補償することが可能になり、表示パネル上のすべてのラインにわたって均一な輝度を達成することができる。
【0084】
さらに、本発明の画像表示装置によれば、第2に、第1の電極および第2の電極の対により構成される各ライン毎に印加される維持放電制御信号を計数した結果と、各ライン毎の表示データ量の計数結果とを比較し、両方の計数結果が一致した時点で生成されるイネイブル信号に基づいてライン毎の維持放電のためのサスティンパルス数を制御するようにしているので、簡単な制御回路を用いて表示データ量が少ないラインのサスティンパルス数を減らすことが可能になり、異なるライン間での表示データ量の違いによる輝度差を零にすることができる。
【0085】
さらに、本発明の画像表示装置によれば、第3に、第1の電極および第2の電極をそれぞれ駆動する第1電極側ドライバ回路部および第2電極側ドライバ回路部の少なくとも一方に、維持放電制御信号カウンタ、維持放電制御信号の計数結果と各ライン毎の表示データ量の計数結果との一致を検出するか否かを判定する一致判定部回路部、両データが一致した時点でイネイブル信号を生成するイネイブル信号生成器部、および、このイネイブル信号と維持放電制御信号との論理演算を行う論理回路部を内蔵しているので、上記のドライバ回路部を集積化することにより、各ライン毎に表示データ量に応じてサスティンパルスの数を設定し、かつ、ライン間での表示データ量の違いによる輝度差を補償する機能を有する小型のドライバ回路を容易に実現することができる。
【0086】
さらに、本発明の画像表示装置によれば、第4に、第1電極側ドライバ回路部および第2電極側ドライバ回路部の少なくとも一方に、複数ビットの表示データに対応するディジタル信号を駆動する複数の高電圧出力段と、維持放電のためのサスティン期間に、すべてのディジタル信号に対し維持放電制御信号に応じた維持放電の回数だけ一度に維持放電を行えるように、予め走査したライン毎の表示データ量に関するデータを保持するデータカウンタ・レジスタとを内蔵させているので、表示データの総和量が多い場合でも上記複数ビットのディジタル信号を一度に駆動させることが可能になり、大型画面上のライン間の表示データ量の違いによる輝度差を速やかに補償することができる。
さらに、本発明の画像表示装置によれば、第5に、第1電極側ドライバ回路部第1電極側ドライバ回路部または第2電極側ドライバ回路部のいずれか一方において、スキャン制御時の電源電圧と維持放電制御時の電源電圧とを共通の電源ラインから供給し、スイッチ回路によって上記2種の電源電圧を切り換えることにより、一つのドライバ回路部でもってスキャン制御による表示セルの駆動と維持放電制御による表示セルの駆動の両方を行うようにしているので、電源回路構成を複雑にすることなくライン間の表示データ量の違いによる輝度差を正しく補償することができる。
【0087】
要約すれば、本発明の画像表示装置においては、あるサブフレーム内、あるいは、異なるサブフレーム間での表示データ分布の偏りがあるような表示情報に対しても、各ラインの表示データ量を検出して各ライン毎に維持放電の回数を適宜調整することにより表示データ量の多いラインの輝度低下を補償するようにしている。この輝度低下補償を行うことにより、サブフレーム内のライン間輝度差が補償されると共に、異なるサブフレーム間での階調のアンバランスや不連続性に対しても直線性をもつように修正されるために、表示データ量に依存しない多階調表示を行うことが可能になり、特に3電極型プラズマディスプレイ装置のようなカラー表示装置の性能向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例における1サブフレーム内の駆動波形を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の一実施例におけるスキャンドライバ中の、ライン毎SUS制御回路の一構成例を示す回路図である。
【図5】本発明の一実施例におけるスキャンドライバの構成を示す回路図である。
【図6】本発明の一実施例における1ライン表示データ量カウント回路の一構成例を示す回路図である。
【図7】本発明の一実施例における1ライン表示データ量カウント回路の他の構成例を示す回路図である。
【図8】本発明を2電極型プラズマディスプレイ装置に適用した例を示すブロック図である。
【図9】図8の画像表示装置における1サブフレーム内の駆動波形を示すタイミングチャートである。
【図10】従来の画像表示装置の一例を示すブロック図である。
【図11】図10のプラズマディスプレイパネルにおいて複数のサブフレームを形成した状態を示す図である。
【図12】図10の従来例における1サブフレーム内の駆動波形を示すタイミングチャートである。
【図13】図10の従来例におけるスキャンドライバの構成を示す回路図である。
【図14】従来技術の表示データ量依存性によりライン間輝度差が生ずる様子を示す模式図である。
【図15】従来技術におけるサブフレーム毎の輝度のライン負荷特性を示すグラフである。
【図16】従来技術における輝度対階調特性の負荷による変動の様子を示すグラフである。
【符号の説明】
1…画像表示装置
2…表示パネル
3…データドライバ回路部
4…第1電極側ドライバ回路部
5…第2電極側ドライバ回路部
7…ライン毎表示データ量計数手段
11…プラズマディスプレイ装置
21…プラズマディスプレイパネル
31…アドレスデータドライバ回路
32…アドレス電極群
41…Xサスティンドライバ回路
42…X電極群
43…スイッチ回路
51…Yスキャンドライバ回路
53…Y電極群
54…スイッチ回路
61…制御回路部
62…表示データ制御部
63…駆動タイミング制御部
71…1ライン表示データ量カウント回路
511…データカウンタ・レジスタ
512…維持放電制御信号カウンタ
513…一致判定回路部
514…イネイブル信号生成器部
515…論理回路部
520…ライン毎SUS制御回路
522…ライン毎高圧出力制御回路
621…表示データ処理
622…フレームメモリ部
623…フレームメモリ制御部
631…PDPタイミング発生回路部
632…アドレスデータドライバ制御部
633…Yスキャンドライバ制御部
635…Xサスティンドライバ制御部

Claims (8)

  1. 第1の電極(14)および第2の電極(15)の対を平行に配置すると共に、該第1および第2の電極(14、15)の対と対向する位置であって該第1および第2の電極(14、15)と直交する状態に複数の第3の電極(13)を配置し、前記第1および第2の電極(14、15)の対と前記第3の電極との交点の位置に表示セルを形成し、前記第1および第2の電極(14、15)の対で、書き込み放電によって書き込まれた表示データを維持するための維持放電を行い、データの発光表示がなされる画像表示装置において、
    前記第1および第2の電極(14、15)の対で構成される各ラインで前記維持放電を行うための維持放電制御信号(SUS)を、それぞれ供給する第1電極側ドライバ回路部(4)および第2電極側ドライバ回路部(5)と、
    前記ライン毎に表示データを検出し、該検出した表示データの表示データ量を計数するライン毎表示データ量計数手段(7)を備え、
    前記第1電極側ドライバ回路部(4)および前記第2電極側ドライバ回路部(5)の少なくとも一方は、
    前記の各ラインにて該表示データ量計数手段(7)により前記表示データ量を計数した結果に基づき、前記第1および第2の電極(14、15)の対による前記維持放電の回数を設定して維持放電パルス発生回数を制御する制御回路と、
    スイッチ回路とを有し、
    該第1電極側ドライバ回路部(4)または該第2電極側ドライバ回路部(5)のいずれか一方により、前記ライン毎に前記表示セルに対するデータ走査を行うことを可能にするスキャン制御と前記維持放電を行うことを可能にする維持放電制御とを兼ねて実行する場合に、
    前記のスキャン制御時の電源電圧(Vsc)と前記の維持放電制御時の電源電圧(Vs )とを共通の電源ラインから供給し、前記スイッチ回路によって前記の2種の電源電圧(Vsc、Vs )を切り換え、
    前記の一方のドライバ回路部でもって、前記スキャン制御による前記表示セルの駆動と前記維持放電制御による前記表示セルの駆動の両方を行うことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記画像表示装置が、さらに、
    前記維持放電を行うために前記の各ラインの第1および第2の電極(14、15)の対毎に印加される維持放電制御信号(SUS)を計数する維持放電制御信号計数手段を備え、
    前記表示データ量計数手段(7)による前記表示データ量の計数結果と、該維持放電制御信号計数手段による前記維持放電制御信号のパルスの計数結果とを比較し、両方の計数結果が一致した時点で前記維持放電を無効にするためのディセイブル信号(SUSD)を生成し、該ディセイブル信号(SUSD)と別途入力された前記維持放電の開始を規定する維持放電開始信号(SUSST)に基づいて前記維持放電を有効にするためのイネイブル信号(SUSE)を生成し、該イネイブル信号(SUSE)と前記維持放電制御信号(SUS)との論理演算を行うことによって前記ライン毎の前記維持放電の回数を制御する請求項1記載の画像表示装置。
  3. 前記表示データ量の依存性による前記のライン間の輝度差を補償するように、前記ライン毎に前記維持放電の回数が制御される請求項1または2記載の画像表示装置。
  4. 前記画像表示装置が、前記表示データの階調の重みに応じて一つのフレームを時分割することにより複数のサブフレームを形成し、該複数のサブフレームの各々の輝度を組み合わせることによって多階調表示を行う機能を有しており、
    前記の各サブフレーム単位で前記表示データ量の依存性による前記のライン間の輝度差を補償するように、前記ライン毎に前記維持放電の回数の制御を行う請求項1または2記載の画像表示装置。
  5. 第1の電極(14)および第2の電極(15)の対を平行に配置すると共に、該第1および第2の電極(14、15)の対と対向する位置であって該第1および第2の電極(14、15)と直交する状態に複数の第3の電極(13)を配置し、前記第1および第2の電極(14、15)の対と前記第3の電極との交点の位置に表示セルを形成し、前記第1および第2の電極(14、15)の対で、該書き込み放電によって書き込まれた表示データを維持するための維持放電を行い、データの発光表示がなされる画像表示装置において、
    前記第1および第2の電極(14、15)の対で構成される各ラインで前記維持放電を行うための維持放電制御信号(SUS)を、それぞれ供給する第1電極側ドライバ回路部(4)および第2電極側ドライバ回路部(5)と、
    前記ライン毎に表示データ量に対応する複数ビットのディジタル信号を検出し、該ディジタル信号のパルスをカウントすることにより前記表示データの表示データ量を計数するライン毎表示データ量計数手段(7)とを備え、
    前記第1電極側ドライバ回路部(4)および第2電極側ドライバ回路部(5)の少なくとも一方は、
    前記維持放電制御信号(SUS)のパルスを計数する維持放電制御信号カウンタと、
    該維持放電制御信号カウンタから出力される維持放電制御信号計数データと、前記ライン毎表示データ量計数手段(7)から出力される表示データ量計数データとを比較し、該維持放電制御信号計数データと該表示データ量計数データとが一致したか否かを判定する一致判定回路部と、
    該維持放電制御信号計数データと該表示データ量計数データとが一致した時点で前記維持放電を無効にするディセイブル信号(SUSD)と、別途入力された前記維持放電の開始を規定する維持放電開始信号(SUSST)に基づいて前記維持放電を有効にするためのイネイブル信号(SUSE)を生成するイネイブル信号生成器部と、
    該イネイブル信号(SUSE)と前記維持放電制御信号(SUS)との論理演算を行うことにより前記ライン毎に前記表示データ量に応じて前記維持放電の回数を設定し、該維持放電の回数を制御するための論理回路部と、
    を含む制御回路と、
    スイッチ回路とを有し、
    該第1電極側ドライバ回路部(4)または該第2電極側ドライバ回路部(5)のいずれか一方により、前記ライン毎に前記表示セルに対するデータ走査を行うことを可能にするスキャン制御と前記維持放電を行うことを可能にする維持放電制御とを兼ねて実行する場合に、
    前記のスキャン制御時の電源電圧(Vsc)と前記の維持放電制御時の電源電圧(Vs )とを共通の電源ラインから供給し、前記スイッチ回路によって前記の2種の電源電圧(Vsc、Vs )を切り換え、
    前記の一方のドライバ回路部でもって、前記スキャン制御による前記表示セルの駆動と前記維持放電制御による前記表示セルの駆動の両方を行うことを特徴とする画像表示装置。
  6. 前記第1電極側ドライバ回路部(4)および前記第2電極側ドライバ回路部(5)の少なくとも一方が、さらに、
    前記複数ビットのディジタル信号を駆動するための複数の高電圧出力段と、
    該複数ビットのディジタル信号の出力ビット数に応じた複数の維持放電制御信号(SUS)によって該複数の高電圧出力段が駆動される場合に、前記維持放電の期間になってから、すべての前記複数ビットに対し前記維持放電制御信号(SUS)に応じた維持放電の回数だけ一度に該維持放電を行えるように、予め走査した前記ライン毎の前記表示データ量に関するデータを保持するためのデータカウンタ・レジスタとを内蔵し、
    前記高電圧出力段および前記データカウンタ・レジスタにより、前記複数ビットのディジタル信号を一度に駆動させる請求項5記載の画像表示装置。
  7. 前記表示データ量の依存性による前記のライン間の輝度差を補償するように、前記ライン毎に前記維持放電の回数が制御される請求項5または6記載の画像表示装置。
  8. 前記画像表示装置が、前記表示データの階調の重みに応じて一つのフレームを時分割することにより複数のサブフレームを形成し、該複数のサブフレームの各々の輝度を組み合わせることによって多階調表示をする機能を有しており、
    前記の各サブフレーム単位で前記表示データ量の依存性による前記のライン間の輝度差を補償するように、前記ライン毎に前記維持放電の回数の制御を行う請求項5または6記載の画像表示装置。
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