JP3611004B2 - 渦流量計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カルマン渦により渦発生体に作用する交番力を検出し、交番力の検出信号にフィルタを通過させアナログ/デジタル変換器でアナログ/デジタル変換して得た渦流量信号をプロセッサを用いて信号処理し、測定流体の流量を測定する渦流量計に関するものである。更に詳しくは、渦流量信号に含まれたノイズを有効に除去するための改良を施した渦流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
渦流量計は、測定流体中に配設された渦発生体の後方に発生するカルマン渦の発生周波数が流速に比例することを利用したものであり、構造が簡単で、測定可能範囲が広く、測定精度が高いことから各種流体の流量測定に広く用いられている。
【0003】
図9は従来における渦流量計の構成例を示した図である。
図9において、1,2は測定流体中に発生するカルマン渦を微弱な交流電荷として検出するセンサ、3,4はセンサ1,2から出力された微弱な交流電荷信号を交流電圧信号に変換する電荷電圧変換回路、5はノイズバランス回路、6はノイズバランス回路5を経た電荷電圧変換回路3の出力と電荷電圧変換回路4の出力を加算増幅する加算回路である。
カルマン渦により2つのセンサ1,2にかかる応力は異なる。このため、2つのセンサ1,2の出力に含まれるノイズ信号のレベルは異なる。電荷電圧変換回路3と4の出力をそのまま加算したのでは加算信号にノイズ成分が残ってしまう。ノイズバランス回路5は、2つのセンサ1,2の出力に含まれるノイズ信号のレベル比に相当する係数を電荷電圧変換回路3の出力に掛けてから電荷電圧変換回路4の出力と加算し、これによってノイズ成分を除去する。
7は加算回路6の出力のノイズを除去するアクティブフィルタ、8はアクティブフィルタ7の出力を渦周波数に応じたパルス信号に変換するシュミットトリガ回路である。
【0004】
9はマイクロプロセッサで、周波数/デジタル変換器、メモリ等を有していて、シュミットトリガ回路8のパルス出力を周波数/デジタル変換器によりデジタル信号に変換し、このデジタル信号を用いてメモリに格納された流量演算に必要な定数及び演算プログラムにより流量を算出する。算出値はパルス信号として出力される。10はマイクロプロセッサ9が出力したパルス信号を絶縁伝送するトランス、11は絶縁伝送したパルス信号を電圧信号に変換するF/V変換器、12は変換した電圧信号を例えば4〜20mAの電流信号に変換するV/I変換器である。V/I変換器11で変換された電流信号は2本の伝送線を介して負荷に伝送される。
【0005】
13はマイクロプロセッサ9の制御信号に基づいてアクティブフィルタ7のコーナー周波数を変える高周波減衰回路、14は加算回路6の出力に含まれたノイズ成分を判別するノイズ判別回路、15はノイズ判別回路14の判別結果を示す電圧信号を周波数信号に変換してマイクロプロセッサ9に入力するV/F変換回路である。
【0006】
図9の渦流量計では、渦の信号成分に重畳するノイズ成分として次のものがある。
▲1▼配管の振動によるノイズ
▲2▼ビート状ノイズのような低周波ノイズ
▲3▼渦発生体の共振等による高周波ノイズ
▲4▼スパイク状ノイズ
▲5▼脈動によって発生するノイズ
▲6▼バルブ、ヘッダー等からの音響ノイズ
これらのノイズの中で▲1▼〜▲4▼についてはアクティブフィルタ7によってかなり低減することができる。しかし、▲5▼と▲6▼については、脈動によって発生する渦(このような渦をロックイン減少により発生する渦とする)を検出してしまったり、バルブ、ヘッダー等から発生する音響ノイズの周波数が一意的に定まらないことから、十分な対策が講じられなかった。
【0007】
このような問題点を解決するための渦流量計として、例えば特開平3−264822号公報に記載されたものがあった。
この渦流量計は、図10に示すように、測定流体が流れる流体管20に台形断面の渦発生体21を配置し、渦発生体21に対して揚力方向A−A′にかかる力を第1のセンサ22で検出し、抗力方向B−B′にかかる力を第2のセンサ23で検出する。揚力方向A−A′にかかる力がカルマン渦により渦発生体に作用する力で本来の信号成分である。抗力方向B−B′にかかる力はノイズ成分である。渦発生体21の下流にはバルブ(図示せず)が設けられている。バルブの開度に応じて基準値を設定する。
第2のセンサ23で検出した抗力方向の力の大きさを基準値と比較し、抗力方向の力の大きさが基準値よりも大きいときは第1のセンサ22の検出信号を無効とし、小さいときは第1のセンサ22の検出信号を有効とする。これによって、バルブの全閉時に脈動によって流量出力が検出されることを防止する。
【0008】
しかし、この従来例では脈動に対しては対策を講じることはできるが、音響ノイズに対しては対策を施せない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、揚力方向にかかる力の検出信号と抗力方向にかかる力の検出信号を高速フーリエ変換し、高速フーリエ変換により得られた周波数スペクトルに応じて演算のしかたを変えて信号成分を検出することによって、脈動によるノイズも、バルブ、ヘッダー等からの音響ノイズも正しく識別し、安定した流量検出を確保できる渦流量計を実現することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は次のとおりの構成になった渦流量計である。
(1)カルマン渦により渦発生体に作用する交番力を検出し、交番力の検出信号にフィルタを通過させアナログ/デジタル変換器でアナログ/デジタル変換して得た渦流量信号をプロセッサを用いて信号処理し、測定流体の流量を測定する渦流量計において、
前記渦発生体に設置され、揚力方向及び抗力方向にかかる力をそれぞれ検出する第1及び第2のセンサと、
これら第1及び第2のセンサの検出信号を周波数解析し、揚力方向及び抗力方向の周波数スペクトルを検出する高速フーリエ変換手段と、
第1及び第2のセンサの検出信号から得た周波数スペクトルの数を検出する第1の検出手段と、
第1及び第2のセンサの検出信号から得た周波数スペクトルの中で最大振幅の周波数スペクトルの周波数を検出する第2の検出手段と、
前記第1の検出手段で検出した周波数スペクトルの数及び前記第2の検出手段で検出した周波数をもとに、抗力方向の周波数スペクトルの主成分で揚力方向の周波数スペクトルを正規化し、正規化した周波数スペクトルと抗力方向の周波数スペクトルの差分をとることにより渦流量信号の信号成分を抽出する第3の検出手段と、
を具備したことを特徴とする渦流量計。
(2)前記第3の検出手段は、(抗力方向の周波数スペクトルの主成分の振幅)/(前記抗力方向の周波数スペクトルの主成分の周波数における揚力方向の周波数スペクトルの振幅)を用いて揚力方向の周波数スペクトルを正規化することを特徴とする(1)記載の渦流量計。
(3)前記第3の検出手段は、信号成分及びノイズ成分の周波数が等しいかまたは接近している場合は、信号成分が支配的な場合またはノイズ成分が支配的な場合に算出しておいた(抗力方向の周波数スペクトルの主成分の振幅)/(前記抗力方向の周波数スペクトルの主成分の周波数における揚力方向の周波数スペクトルの振幅)を用いて揚力方向の周波数スペクトルを正規化することを特徴とする(2)記載の渦流量計。
(4)高速フーリエ変換を行うときのサンプリング時間を、測定流体が流れる管の口径、測定流体に応じて切り替えるサンプリング制御手段を具備したことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の渦流量計。
(5)前記第2のセンサの代わりに、測定流体が流れる流体管に設けられ抗力方向にかかる力を検出する圧力センサ、及び、流体管に設けられ流体管にかかる振動加速度を検出する加速度センサを設けたことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の渦流量計。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明を説明する。
図1は本発明の一実施例を示した構成図である。
図1で、30及び31は渦発生体に設置され揚力方向及び抗力方向にかかる力を微弱な交流電荷として検出するそれぞれ検出するセンサである。センサ30及び31は図10に示すセンサ22及び23と同様な構成になっている。センサ30の交流電荷信号は信号成分とノイズ成分を含む。センサ31の交流電荷信号はノイズ成分からなる。
32,33はセンサ30,31から出力された微弱な交流電荷信号を交流電圧信号に変換する電荷電圧変換回路、34,35は電荷電圧変換回路32,33の出力が通過するアンチエイリアシングフィルタ、36,37はフィルタ34,35を通過後の信号をアナログ/デジタル変換するアナログ/デジタル変換器(A/D変換器)である。38,39はA/D変換後の信号が通過するバンドパスフィルタ(バンドパスフィルタをBPFとする)である。BPF38,39はコーナー周波数が可変のローパスフィルタ(ローパスフィルタをLPFとする)及びハイパスフィルタ(ハイパスフィルタをHPFとする)からなる。
40は演算ブロックで、例えば専用のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)で構成される。演算ブロック40で、401はBPF38,39の出力を周波数解析する高速フーリエ変換手段、402は高速フーリエ変換手段401の解析結果をもとにセンサ30,31の検出信号の周波数スペクトルの数を検出する第1の検出手段、403は高速フーリエ変換手段401の解析結果をもとにセンサ30,31の検出信号の出力の周波数スペクトルの中で最大振幅の周波数スペクトルの周波数を検出する第2の検出手段、404は第1の検出手段402で検出した周波数スペクトルの数及び第2の検出手段403で検出した周波数をもとにセンサ30,31の検出信号に含まれた信号成分を検出する第3の検出手段である。
【0012】
50はマイクロプロセッサで、501は第3の検出手段404で検出した信号成分をもとに流量を算出する演算手段である。
502はサンプリング制御手段で、高速フーリエ変換を行うときのサンプリング時間を、測定流体が流れる管の口径、測定流体に応じて切り替える。
503はフィルタ制御手段で、BPF38,39にあるHPFとLPFのコーナー周波数を流体密度、最大流速等に応じて変える。
【0013】
60はRAM、61はROMで、これらはマイクロプロセッサ50における演算に必要な定数や演算プログラムを格納する。
62はマイクロプロセッサ50が出力したデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタル/アナログ変換器(D/A変換器)、63はD/A変換器62の変換信号を所定の形式の信号、例えば4〜20mAの電流信号に変換して出力する出力段回路である。
【0014】
図1の渦流量計の動作を説明する。
センサ30,31が出力した交流電荷信号は電荷電圧変換回路32,33で交流電圧信号に変換され、アンチエイリアシングフィルタ34,35、A/D変換器36,37を介してデジタル信号に変換される。さらに、BPF38,39で最大流量に相当する渦周波数以上の成分と低周波成分を除去し、例えば図2に示すような離散時間信号を得る。図の(a)はセンサ30の検出信号から得た離散時間信号x1(t)(tは時間)、(b)はセンサ31の検出信号から得た離散時間信号x2(t)である。
BPF38,39にあるHPFとLPFのコーナー周波数は流体密度、最大流速等によって決定され、そのパラメータは予めROM61内に保持されていて、条件によって選択される。HPFとLPFのコーナー周波数の決定はフィルタ制御手段306が行う。
【0015】
BPF38,39を通過したデジタル信号は高速フーリエ変換手段40に取り込まれ、周波数解析され、例えば図3に示すような周波数領域で表した信号に変換される。時間領域で表した信号を周波数領域で表した信号に変換する理由は、時間領域では高周波成分のノイズ、特に音響ノイズ等は揚力方向と抗力方向で位相が一致または180°反転しているとは限らないからである。
【0016】
揚力方向及び抗力方向の離散時間信号x(nT),x(nT)をそれぞれフーリエ変換で周波数領域に変換すると、次式で表される。
【数1】
Figure 0003611004
ω=2πk/NT、j:虚数単位、T:サンプリング時間
n:自然数でサンプリング回数に伴って増加していく数
k=0,1,2,…N−1
上記の演算は高速フーリエ変換手段401により実行する。
【0017】
ここで、抗力方向の周波数スペクトルX2(jωk)に着目すると、信号成分に相当する周波数成分がほとんど含まれていないことが分かる。図3の例では信号成分は 1 (jωb)(Sbに示すスペクトル)に相当する。
2(jω)の主成分でX1(jω)を正規化し、X2(jω)との差分をとることにより信号成分を抽出することが可能になる。この際、X2(jω)の主成分として最大スペクトルを用い、ここでは主成分をX2(jω)(Scに示すスペクトル)とする。
差分をとったスペクトルXs(jω)は次式で与えられる。
Figure 0003611004
(1)式中の|X2(jωc)|/|X1(jωc)|を一定周期、すなわち毎回または数回の周期毎に演算することによって、配管ラインに依存して発生するノイズがあるときでも信号成分を検出することが可能になる。
【0018】
基本的には、(1)式の演算で信号成分を検出できるが、信号成分とノイズ成分の周波数が接近または重なったときに問題が生じる。このことを説明する。
図4〜図6は高速フーリエ変換により得られる周波数スペクトルの例を示した図である。配管ラインに応じて図4〜図6に示す類型の周波数スペクトルが得られる。図4、図5、図6はそれぞれ次の▲1▼、▲2▼、▲3▼の類型に属する。図6の破線はノイズ成分のスペクトルである。
▲1▼信号成分が支配的な場合
▲2▼ノイズ成分が支配的な場合
▲3▼信号成分及びノイズ成分の周波数が等しいかまたは接近している場合
特に、▲3▼の場合は、(1)式をそのまま使った演算では信号成分を検出できない。
【0019】
そこで、本発明では次の(a)〜(c)を演算のしかたを決めるときのファクターとし、これらのファクターの関係に応じて演算のしかたを決める。
(a)揚力方向の検出信号の周波数スペクトルの数
(b)抗力方向の検出信号の周波数スペクトルの数
(c)最大振幅になった周波数スペクトルの周波数
【0020】
図7は(a)〜(c)のファクターの関係と演算のしかたを示した図である。
▲3▼の場合(図6に例示する場合)は、信号成分とノイズ成分の周波数が等しく、かつ信号成分よりもノイズ成分が支配的である場合である。▲3▼の場合は揚力方向の検出信号の周波数スペクトルの数と抗力方向の検出信号の周波数スペクトルの数がともにN個である。しかも、揚力方向の検出信号と抗力方向の検出信号とで最大振幅になった周波数スペクトルの周波数が等しい。
この場合は、▲3▼の状態に至る前の段階の▲1▼または▲2▼の状態における|X(jω)|/|X(jω)|を採用し、(1)式により信号成分を検出する。これによって、図6に示すように安定に信号成分のみを検出することができる。
スペクトルの数をカウントするときに、所定のしきい値を設け、しきい値を超えるスペクトルの数をカウントする。しきい値は、例えば最大振幅スペクトルの1/10の振幅のレベルとする。これによって、微小な周波数成分を除去する。
【0021】
上述した演算により検出した信号成分から流量を求める。これによって、信号領域に出現する音響ノイズ、脈動によるノイズによる誤差を除去できる。
【0022】
小流量時に脈動が発生すると、脈動により発生する渦を検出してしまい、誤差となることがあるが、図7に示すように演算のしかたを変えることによって、X(jω)とX(jω)には同一周波数領域のみが得られる。このときの状態は図6と同じであるように見えるが、図6の場合は周波数スペクトルX(jω)は信号成分とノイズ成分とを含んでいるため、この状態になる前の段階の|X(jω)|/|X(jω)|を採用することにより、信号成分のみを検出することが可能になる。
【0023】
流量が0の時に脈動が発生すると、周波数スペクトルX(jω)はノイズ成分に相当する脈動成分のみであるため、前述した小流量時と同様に演算すると、周波数スペクトルX(jω)には信号成分が現れず、結果として脈動による検出誤差が生じない。
【0024】
以上の信号処理手順をフローチャートにすると図8のとおりとなる。
【0025】
なお、実施例では渦発生体に抗力方向にかかる力を検出するセンサを搭載した場合を説明したが、検出のしかたはこれにに限らない。例えば、フィールドバスを敷設したシステムの場合は、流体管に圧力センサと加速度センサを設置し、渦流量計と圧力センサ、加速度センサを組み合わせ、圧力センサで抗力方向にかかる力を検出し、加速度センサで流体管の振動加速度を検出し、圧力センサと加速度センサの出力を渦流量計に与える構成にしてもよい。これによって、抗力方向にかかる力を検出するセンサと同等の機能を実現できる。
【0026】
【発明の効果】
本発明では、揚力方向にかかる力の検出信号と抗力方向にかかる力の検出信号を高速フーリエ変換し、高速フーリエ変換により得られた周波数スペクトルに応じて演算のしかたを変えて信号成分を検出している。これによって、脈動によるノイズも、バルブ、ヘッダー等からの音響ノイズも正しく識別することができ、安定した流量検出を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】本発明の動作説明図である。
【図3】本発明の動作説明図である。
【図4】本発明の動作説明図である。
【図5】本発明の動作説明図である。
【図6】本発明の動作説明図である。
【図7】本発明の動作説明図である。
【図8】本発明の動作説明図である。
【図9】従来における渦流量計の構成例を示した図である。
【図10】従来における渦流量計の要部構成図である。
【符号の説明】
30,31 センサ
32,33 電荷電圧変換回路
34,35 アンチエイリアシングフィルタ
36,37 A/D変換器
38,39 バンドパスフィルタ
40 演算ブロック
401 高速フーリエ変換手段
402 第1の検出手段
403 第2の検出手段
404 第3の検出手段
50 マイクロプロセッサ
501 演算手段
502 サンプリング制御手段
503 フィルタ制御手段

Claims (5)

  1. カルマン渦により渦発生体に作用する交番力を検出し、交番力の検出信号にフィルタを通過させアナログ/デジタル変換器でアナログ/デジタル変換して得た渦流量信号をプロセッサを用いて信号処理し、測定流体の流量を測定する渦流量計において、
    前記渦発生体に設置され、揚力方向及び抗力方向にかかる力をそれぞれ検出する第1及び第2のセンサと、
    これら第1及び第2のセンサの検出信号を周波数解析し、揚力方向及び抗力方向の周波数スペクトルを検出する高速フーリエ変換手段と、
    第1及び第2のセンサの検出信号から得た周波数スペクトルの数を検出する第1の検出手段と、
    第1及び第2のセンサの検出信号から得た周波数スペクトルの中で最大振幅の周波数スペクトルの周波数を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段で検出した周波数スペクトルの数及び前記第2の検出手段で検出した周波数をもとに、抗力方向の周波数スペクトルの主成分で揚力方向の周波数スペクトルを正規化し、正規化した周波数スペクトルと抗力方向の周波数スペクトルの差分をとることにより渦流量信号の信号成分を抽出する第3の検出手段と、
    を具備したことを特徴とする渦流量計。
  2. 前記第3の検出手段は、(抗力方向の周波数スペクトルの主成分の振幅)/(前記抗力方向の周波数スペクトルの主成分の周波数における揚力方向の周波数スペクトルの振幅)を用いて揚力方向の周波数スペクトルを正規化することを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  3. 前記第3の検出手段は、信号成分及びノイズ成分の周波数が等しいかまたは接近している場合は、信号成分が支配的な場合またはノイズ成分が支配的な場合に算出しておいた(抗力方向の周波数スペクトルの主成分の振幅)/(前記抗力方向の周波数スペクトルの主成分の周波数における揚力方向の周波数スペクトルの振幅)を用いて揚力方向の周波数スペクトルを正規化することを特徴とする請求項2記載の渦流量計。
  4. 高速フーリエ変換を行うときのサンプリング時間を、測定流体が流れる管の口径、測定流体に応じて切り替えるサンプリング制御手段を具備したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の渦流量計。
  5. 前記第2のセンサの代わりに、測定流体が流れる流体管に設けられ抗力方向にかかる力を検出する圧力センサ、及び、流体管に設けられ流体管にかかる振動加速度を検出する加速度センサを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の渦流量計。
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