JP3610902B2 - 片引き引戸の施工構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、片引き引戸の施工構造に関する。さらに詳しくは、引戸を移動して、出入口を開放するとき、この引戸を後ろに収めるように設けられた控え壁の施工構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、片引き引戸の構造に関しては、種々の技術が開示されており、例えば、実開平3−4887号、特開平9−144434号、特開平11−324175号等の各公報があげられる。上記先行技術には、枠体と中方立の間に控え壁としてのユニットやパネルを装着した引戸(実開平3−4887号)や、パネルを縦枠や中方立に嵌入係合する構造が示されている(特開平11−324175号)。また、ドアを引戸に改造する技術(特開平9−144434号)が示されている。
【0003】
公知の片引き引戸は、例えば、本願にかかる図6の平断面図に示されているように、左右の壁部材によって形成される開口部に枠体を嵌め込み、この上下左右の枠からなる枠体の中に、引戸と控え壁を設けることによって構成されている。図6において、引戸2は上枠3(図示せず)と下枠4の間に嵌められ、下枠4に設けられたレール7の上を戸車(図示せず)により往復移動して、出入口Aを開閉する。出入口Aの開放時には、引戸2は右側に移動して、控え壁パネル1の後ろに収められる。控え壁パネル1は、通常、中方立8と縦枠(この場合は右縦枠6)の間に嵌め込まれ固定される。符号5は、左縦枠である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の片引き引戸を施工するには、職人が施工現場で中方立を立て、この中方立と縦枠との間に、寸法誤差のないように控え壁パネルを形成しなければならず、手間がかかり作業性が悪いという問題がある。そこで、本発明は、熟練した職人の手によらず、右勝手、左勝手いずれのタイプの片引き引戸でも、現場で、効率よく施工できるとともに、控え壁パネルに種々の機能を持たせることが可能な、片引き引戸の施工構造を提供することをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明においては、つぎの技術的手段を講じている。すなわち、本発明によれば開口部を構成する枠体と、当該開口部の左半分、右半分のどちらかを出入口とするように設けられた控え壁と、この出入口を開閉するように往復移動し、上記出入口を開放するときは当該控え壁の後ろに収められるようにされた引戸からなる片引き引戸であって、上記控え壁をパネルとするとともに、着脱自在に取付け可能としたことを特徴とする片引き引戸の施工構造が提供される。
【0006】
上記の構成によれば、枠体を予め工場等で組み立てておき、該枠体を部屋開口部に取付け、その後、上記引戸とほぼ同一サイズのパネルとした控え壁パネルを、該枠体の左右どちらかの縦枠に当接して取付けることによって、簡単に片引き引戸を現場で施工することができる。このように本発明においては、中方立を使用しないため、特に熟練した職人の手によることなく、効率的に作業を行うことができる。
【0007】
上記開口部の左半分を出入口とするときは、控え壁パネルを右縦枠に当接して着脱自在に取付ければよい。同様に、上記開口部の右半分を出入口とするときは、控え壁パネルを左縦枠に当接して着脱自在に取付ければよい。
【0008】
また、上記控え壁パネルには種々の機能を持たせることができる。例えば、強化ガラス、透明プラスチックス等の透明部材でパネルを構成して採光タイプとし、採光性を向上させれば、部屋の雰囲気を明るくすることができる。また、パネルをガラリ付として木質系の材料から構成し、引戸も同様に木質系とすれば、片引き引戸そのものに重厚な感じを与えることができる。また、控え壁パネルは着脱自在に取付けられているため、部屋のリフォーム等を行った場合、その雰囲気に合うパネルに容易に交換することができる。
【0009】
さらに、上記控え壁パネルの出入口側に上記引戸の取手を収めるための凹部が設けられてもよい。このようにすれば、引戸に取手が突設された場合、引戸を引いても、取手がこの凹部に収まるため、引き残しによって、出入口の幅が狭くなるということを避けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照してより詳細に説明する。図1に本発明にかかる片引き引戸の施工構造の斜視図を示す。図1において、枠体は上枠3、下枠4、左縦枠5、右縦枠6から構成されている。引戸2は上枠3と下枠4の間に嵌めこまれ、下枠4に設けられたレール7の上を戸車(図示せず)により往復移動して、出入口Aを開閉する。出入口Aの開放時には、引戸2は右側に引かれて、パネルとされた控え壁パネル1の後ろに収められる。控え壁パネル1は、正面から見て右に位置しており、この場合は、左勝手となる。引戸2を左に引いて、出入口Aを閉じた状態としたときの平断面図を図2(イ)に示す。また、控え壁パネル1を左に設けて右勝手とし、出入口Aを閉じた状態としたときの平断面図を図2(ロ)に示す。図2(イ)からよくわかるように、この形態においては、開口部の左半分を出入口とするとともに、上記控え壁パネル1が右縦枠6に当接して着脱自在に取付けられている。同様に図2(ロ)においては、開口部の右半分を出入口とするとともに、上記控え壁パネル1が左縦枠5に当接して着脱自在に取付けられている。
【0011】
上記控え壁パネル1に用いられるパネルとしては、種々の形態のものを用いることができる。例えば、図3に示すように、透明プラスチックス等の透明部材で控え壁パネル1を構成して採光性を向上させ、部屋の雰囲気を明るくすることができる。また、図4に示すように、控え壁パネル1を木質系のガラリ付とし、引戸も同様に木質系として、片引き引戸そのものに重厚な感じを与えることができる。
【0012】
図5に、バー取手9を収めるための凹部Bを控え壁パネル1に設けた形態を斜視図により示す。図5から明らかなように、本発明においては図6における、中方立8を使用していないため、控え壁パネル1に、バー取手9を収めるための凹部Bを容易に設けることができる。その結果、引戸2にバー取手9が突設された場合においても、引き残すことなく、引戸2を一杯に引くことが可能で、開口部Aが狭くなることはない。
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明は、開口部を構成する枠体と、当該開口部の左半分、右半分のどちらかを出入口とするように設けられた控え壁と、この出入口を開閉するように往復移動し上記出入口を開放するときは、当該控え壁の後ろに収められるようにされた引戸からなる片引き引戸であって、上記控え壁をパネルとするとともに、着脱自在に取付け可能としたことを特徴とする片引き引戸の施工構造である。このように構成することによって、枠体を予め工場等で組み立てておき、建築物の壁面における部屋開口部に取付け、上記引戸と、ほぼ同一サイズのパネルとした控え壁を、左右どちらかの縦枠に当接して取付けることによって、簡単に片引き引戸を現場で施工することができる。
【0014】
このとき、上記開口部の左半分を出入口とする場合は、控え壁パネルを右側に取付け、上記開口部の右半分を出入口とする場合は、控え壁パネルを左側に取付ければよい。このように、現場で左勝手、右勝手の片引き引戸を、簡単に施工することができる。
【0015】
また、控え壁パネルは着脱自在とされているため、種々の機能を持つパネルを準備しておき、その中から現場で選んで容易に施工することができる。例えば、採光タイプとしたり、ガラリ付きタイプとすることができる。また、交換可能であるため、部屋のリフォーム等に合わせてその雰囲気に合ったパネルを選んで施工することができる。
【0016】
加えて、本発明の片引き引戸の施工構造においては、中方立を用いていないため、控え壁パネルに容易に凹部を設けることができる。この凹部に引戸の取手を収めるようにすれば、引戸に取手が突設されている場合でも、引き残すことなく、引戸を一杯に引くことができ、開口部が狭くなるということはない。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の片引き引戸の施工構造を示す斜視図である。
【図2】(イ)本発明の片引き引戸を左勝手に施工したときの平断面図である。
(ロ)本発明の片引き引戸を右勝手に施工したときの平断面図である。
【図3】控え壁パネルの一形態を示す斜視図である。
【図4】控え壁パネルの他の形態を示す斜視図である。
【図5】凹部が設けられた控え壁パネルを示す斜視図である。
【図6】公知の片引き引戸の平断面図である。
【符号の説明】
1 控え壁パネル
2 引戸
3 上枠
4 下枠
5 左縦枠
6 右縦枠
7 レール
8 中方立
9 バー取手
A 出入口
B 凹部
Claims (5)
- 開口部を構成する枠体と、当該開口部の左半分、右半分のどちらかを出入口とするように設けられた控え壁と、この出入口を開閉するように往復移動し、上記出入口を開放するときは当該控え壁の後ろに収められるようにされた引戸からなる片引き引戸であって、上記控え壁をパネルとするとともに、中方立を用いることなく枠体の左右どちらかの縦枠に当接して着脱自在に取付け可能としたことを特徴とする片引き引戸の施工構造。
- 上記控え壁パネルが採光タイプである請求項1記載の片引き引戸の施工構造。
- 上記控え壁パネルがガラリ付きタイプである請求項1記載の片引き引戸の施工構造。
- 上記控え壁パネルの出入口側に上記引戸の取手を収める凹部が設けられた請求項1記載の片引き引戸の施工構造。
- 上記引戸が底部に戸車を有するとともに、下枠に設けられレールの上を往復移動可能とされた請求項1記載の片引き引戸の施工構造。
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