JP3610829B2 - ドアホンシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、GPS(Global Positioning System)の応用技術を屋内におけるホームオートメーションに利用したドアホンシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、我が国は高度情報化時代を迎えて情報ネットワーク、移動体通信、携帯電話などの情報通新分野が急速に発展し、それらが我々の実生活において必要不可欠なものとなってきている。また、従来より、地球を周回する複数個のGPS用の衛星から送出されている電波信号を受信し、電波信号に基づく演算を行うことで受信位置の3次元的あるいは2次元的な位置を求める技術、すなわちGPSが広く知られている。
【0003】
上記GPS応用分野としては、機能の向上や各種サービスとのシステム化技術の向上により、主にカーナビゲーションシステムとして普及しており、タクシーや列車、バスなどの公共交通機関の運行管理にも利用され、情報通信分野との応用システムも徐々に普及しつつあるのが現状である。
【0004】
現在、GPS応用技術は屋外での利用を主としているが、近い将来には屋内でのGPS応用技術の展開が期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、従来より、屋外の門や玄関口などに配置されるドアホン子機と、ドアホン子機からの呼び出しを受けるとドアホン子機との間で通話が可能になる親機とを備えて訪問者とのコミュニケーションと訪問者に対するセキュリティを実現するドアホンシステムが、各種構成で提供されている(特開平3−262098号公報及び特開平4−104586号公報等参照)。例えば、呼び出し用の押釦、訪問者を撮像するTVカメラ、通話用のマイクロホン及びスピーカを備えたドアホン子機と、ドアホン子機のTVカメラで撮像された画像を表示するモニタ、通話用のマイクロホン及びスピーカなどを備えた親機とが信号線によって接続されたドアホンシステムがある。
【0006】
このような従来のドアホンシステムは、屋外の玄関口などに配置されたドアホン子機と親機との通話、ドアホン子機のTVカメラで撮像された画像の親機のモニタへの表示による、訪問者とのコミュニケーション(訪問者到来の合図)や訪問者に対するセキュリティの確保のみに使用されていた。そのため、かかる従来のドアホンシステムは、日常生活においては訪問者が来訪したときにのみ稼働し非常に低効率な稼働状況にあった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、ドアホンシステムにGPSの機能を付加して付加価値を高め、日常生活における稼働効率を向上させたドアホンシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、信号線を通して親機との通話を行う子機通話手段、訪問者を撮像する撮像手段を具備して屋外の玄関口などに配置されるドアホン子機と、信号線を通してドアホン子機との通話を行う親機通話手段、ドアホン子機の撮像手段で撮像されて信号線を通して送られてくる画像を表示する表示手段、地図情報を記憶する記憶手段、親機通話手段を制御してドアホン子機との通話を行い、表示手段を制御して撮像手段の撮像画像を表示させる制御手段を具備して屋内に配置される親機と、GPS衛星からの電波を受信するGPSアンテナと、GPSアンテナで受信した電波信号に基づいて受信位置を測定する位置測定手段とを備え、親機の制御手段は、位置測定手段で測定された位置情報を地図情報とともに表示手段に表示させて成ることを特徴とし、従来と同様に訪問者とのコミュニケーションと訪問者に対するセキュリティが実現できるだけでなく、親機の表示手段に地図情報と位置情報(親機の配置位置すなわち家屋の場所)が一緒に重ねて表示されることで家屋の周囲の環境情報を簡単に得ることができ、生活上便利な情報が得られることで付加価値が高められるとともに、訪問者のない時にも使用されることで稼働効率を向上させることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、位置測定手段を親機に設けたことを特徴とし、請求項1の発明と同様の作用を奏する。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、GPSアンテナ及び位置測定手段をドアホン子機に設けたことを特徴とし、ドアホン子機の設置と同時にGPSアンテナを屋外に設置することができて施工が簡単になる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3の発明において、自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を有する可搬型の1乃至複数の無線端末機と、無線端末機からの電波を受信する無線端末機用アンテナと、無線端末機用アンテナで受信した電波信号から無線端末機の位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、親機の制御手段は、位置情報取得手段で取得した無線端末機の位置情報を地図情報とともに表示手段に表示させて成ることを特徴とし、請求項1又は2又は3の発明の作用に加えて、無線端末機の位置情報を地図情報とともに親機の表示手段に表示させることで無線端末機の位置管理が行え、例えば可搬型の無線端末機を子供や老人に携帯させて親機により位置管理(マンロケーション管理)を行うことで付加価値が高められるとともに稼働効率が向上できる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、無線端末機用アンテナ並びに位置情報取得手段を親機に設けたことを特徴とし、請求項4の発明と同様の作用を奏する。
【0013】
請求項6の発明は、請求項4の発明において、無線端末機用アンテナ並びに位置情報取得手段をドアホン子機に設け、位置情報取得手段で取得した無線端末機の位置情報を信号線を通して親機に送信して成ることを特徴とし、請求項4の発明の作用に加えて、屋外に配置されるドアホン子機に無線端末機用アンテナを設けているため、無線端末機からの電波が受信しやすい。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか発明において、屋内あるいは屋外に構築されているネットワークにアクセスするアクセス手段を親機に具備するとともに、制御手段が、アクセス手段によりネットワークを通じて取得した地図情報を記憶手段に記憶させて成ることを特徴とし、請求項1〜6の何れかの発明の作用に加えて、常に最新の地図情報が容易に入手できて環境情報の価値を高めることができる。
【0015】
請求項8の発明は、請求項4〜7の何れかの発明において、親機が、無線端末機用アンテナを介して無線端末機との間で少なくとも音声信号の送受信を行う無線通信手段を具備したことを特徴とし、請求項4〜7の何れかの発明の作用に加えて、親機と無線端末機との間で通話によるコミュニケーションが可能となり、付加価値が高まり稼働効率の向上が図れる。
【0016】
請求項9の発明は、請求項4〜8の何れかの発明において、親機の制御手段が、少なくとも位置情報取得手段で得た無線端末機の位置情報に対応する地図情報を無線通信手段により無線端末機に送信して成ることを特徴とし、請求項4〜8の何れかの発明の作用に加えて、無線端末機においては位置情報に対応する地図情報が得られ、例えば、表示手段に位置情報と地図情報を表示するなどして利用することができ、付加価値が高まり稼働効率の向上が図れる。
【0017】
請求項10の発明は、請求項4〜9の何れかの発明において、無線端末機から送信される電波が無線端末機用アンテナにより受信できない場合に警報を発する警報手段を備えたことを特徴とし、請求項4〜9の何れかの発明の作用に加えて、無線端末機を携帯する人が無線端末機からの電波の受信範囲を超えるような遠方に行ったことを家人に知らせることができる。
【0018】
請求項11の発明は、請求項10の発明において、無線端末機の通過を検出する通過検出手段をドアホン子機に設け、警報手段は、通過検出手段にて無線端末機の通過が検出されて無線端末機を携帯する人が不在の状況下で無線端末機から送信される電波が無線端末機用アンテナにより受信できない場合に警報を発して成ることを特徴とし、請求項10の発明の作用に加えて、無線端末機を携帯する人が在宅しているにもかかわらず何らかの原因で当該無線端末機からの電波が受信できないために生じる警報手段の誤報を減らすことができる。
【0019】
請求項12の発明は、請求項4〜10の何れかの発明において、無線端末機の通過を検出する通過検出手段をドアホン子機に設けるとともに、通過検出手段により無線端末機の通過が検出されたことを表示する通過表示手段を親機に設けたことを特徴とし、請求項4〜10の何れかの発明の作用に加えて、無線端末機を携帯する人が屋外に出たことを在宅している家人に知らせることができる。
【0020】
請求項13の発明は、請求項4〜12の何れかの発明において、無線端末機の通過を検出する通過検出手段と、通過検出手段にて通過が検出された無線端末機に対して電波信号により起動命令を送信する起動命令送信手段とをドアホン子機に設け、無線端末機は、電波信号による起動命令を受けるまでは自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を停止して成ることを特徴とし、請求項4〜12の何れかの発明の作用に加えて、無線端末機が屋内にあって起動命令を受けていない間は自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を停止することで無線端末機における不要な電力消費を防ぐことができる。
【0021】
請求項14の発明は、請求項13の発明において、無線端末機が電波信号による起動命令を受けたときにGPS衛星からの電波信号に含まれる現在時刻の情報を親機の記憶手段に記憶して成ることを特徴とし、請求項13の発明の作用に加えて、親機にて無線端末機の正確な通過時刻を知ることができる。
【0022】
請求項15の発明は、上記目的を達成するために、信号線を通して親機との通話を行う子機通話手段、訪問者を撮像する撮像手段を具備して屋外の玄関口などに配置されるドアホン子機と、信号線を通してドアホン子機との通話を行う親機通話手段、ドアホン子機の撮像手段で撮像されて信号線を通して送られてくる画像を表示する表示手段、通話手段を制御してドアホン子機との通話を行い、表示手段を制御して撮像手段の撮像画像を表示させる制御手段を具備して屋内に配置される親機と、信号線により親機を介してドアホン子機との通話を行う副親機通話手段、ドアホン子機の撮像手段で撮像されて信号線により親機を介して送られてくる画像を表示する表示手段、地図情報を記憶する記憶手段、副親機通話手段を制御して親機を介してのドアホン子機との通話を行い、表示手段を制御して撮像手段の撮像画像を表示させる制御手段を具備して屋内に配置される副親機と、自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を有する可搬型の1乃至複数の無線端末機と、無線端末機からの電波を受信する無線端末機用アンテナと、無線端末機用アンテナで受信した電波信号から無線端末機の位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、副親機の制御手段は、位置情報取得手段で取得した無線端末機の位置情報を地図情報とともに表示手段に表示させて成ることを特徴とし、従来と同様に訪問者とのコミュニケーションと訪問者に対するセキュリティが実現できるだけでなく、副親機の表示手段に地図情報と無線端末機の位置情報が一緒に重ねて表示されることで無線端末機の位置管理が行え、例えば可搬型の無線端末機を子供や老人に携帯させて副親機により位置管理(マンロケーション管理)を行うことで付加価値が高められるとともに稼働効率が向上できる。しかも、副親機はドアホン子機と直接接続されずに親機と接続されるものであるから、地図情報と無線端末機の位置情報の確認を屋内の任意の場所で行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態のシステム構成を図2に、親機及びドアホン子機の概略構成を図1にそれぞれ示す。図2(a)に示すように本実施形態のドアホンシステムは、家屋Hにおける玄関Gの屋外玄関口などに配置されるドアホン子機Bと、屋内に配置される親機Aとで構成され、両者が信号線Lsによって接続されている。また、家屋Hの屋根にはGPS衛星Sからの電波信号を受信するためのGPSアンテナATが設置されており、このGPSアンテナATと親機Aとが伝送線Lxによって接続されている。
【0024】
ドアホン子機Bは、図1に示すように訪問者を撮像するCCDカメラ等から成るTVカメラ20と、TVカメラ20の出力信号を処理して信号線Lsを介して親機Aに伝送するカメラ回路部21と、親機Aに対して信号線Lsを介して音声信号を送信する音声入力部22と、信号線Lsを介して親機Aから送信されてくる音声を出力する音声出力部23と、訪問者によって操作される呼出釦24と、CPUを主構成要素とし上記各部を制御して親機Aの呼出並びに親機Aとの通話を行わせる子機制御部25とを備えている。
【0025】
ここで音声入力部22は、訪問者の声を集音するためのマイクロホン22aと、マイクロホン22aで集音された音声を処理し音声信号として信号線Lsに出力する音声入力回路22bとを具備する。また、音声出力部23は、スピーカ23aと、信号線Lsから入力される音声信号を処理しスピーカ23aを鳴動させて音声を出力する音声出力回路23bとを具備する。
【0026】
親機Aは、図1に示すようにドアホン子機Bに対して信号線Lsを介して音声信号を送信する音声入力部1と、信号線Lsを介してドアホン子機Bから送信されてくる音声を出力する音声出力部2と、信号線Lsを介してドアホン子機Bから送信されてくる画像信号を受信し表示部4に出力する画像出力回路部3と、画像出力回路部3の出力に応じて画像を表示する表示部4と、記憶媒体から地図情報を読み出して画像出力回路部3に出力する記憶部5と、GPSアンテナATで受信した複数のGPS衛星Sからの電波信号に基づく演算を行って受信位置の3次元的あるいは2次元的な位置を求めるGPS受信部6と、CPUを主構成要素とし上記各部を制御してドアホン子機Bとの通話並びにGPS受信部6で得られた位置情報と記憶部5から読み出された地図情報を表示部4に表示させる制御回路部7とを備えている。
【0027】
音声入力部1は、訪問者に応対する家人の声を集音するためのマイクロホン1aと、マイクロホン1aで集音された音声を処理し音声信号として信号線Lsに出力する音声入力回路1bとを具備する。また、音声出力部2は、スピーカ2aと、信号線Lsから入力される音声信号を処理しスピーカ2aを鳴動させて音声を出力する音声出力回路2bとを具備する。また、表示部4はCRTやLCDのような表示用デバイスを有して画像出力回路部3からの画像信号を表示するものである。なお、ドアホン子機Bからの呼出音も音声出力部2のスピーカ2aから出力される。
【0028】
記憶部5は、例えばCD−ROMのような記憶媒体に記憶されている地図情報を読み出して地図情報信号として画像出力回路部3に出力する。但し、記憶媒体はCD−ROMに限定されるものではなく他の種々の記憶媒体を適用することが可能である。
【0029】
GPS受信部6は従来周知の構成を有し、各GPS衛星Sからの電波信号に基づいて得られる衛星航法メッセージをスペクトラム逆拡散により解読し測位演算を施して現在の受信位置、すなわち親機Aの位置(位置情報)を算出する。
【0030】
次に本実施形態の動作について説明する。
【0031】
まず、ドアホン子機Bの呼出釦24が訪問者によって操作されると、子機制御部25が音声入力部22から信号線Lsを介して呼出信号を送信する。親機Aでは、信号線Lsを介して送信される呼出信号が音声出力部2で処理されてスピーカ2aから呼出音が出力される。家人がこの呼出音に応答すると、制御回路部7が音声入力部1並びに音声出力部2を制御して信号線Lsを介してドアホン子機Bの音声入力部22並びに音声出力部23との間での通話を可能とする。呼出釦24の操作と同時にドアホン子機BのTVカメラ20が起動して訪問者が撮像され、その画像がカメラ回路部21から信号線Lsを介して親機Aに伝送される。そして、親機Aの画像出力回路部3が入力された画像信号に基づいて表示部4に表示用の信号を出力することにより、訪問者を撮像した画像が表示部4の画面4aに映し出される(図2(a)参照)。このようにして訪問者との通話によるコミュニケーションと、TVカメラの画像による訪問者に対してのセキュリティとが実現できる点は従来例と共通である。
【0032】
一方、本実施形態においては、GPS受信部6で算出された位置情報が制御回路部7と画像出力回路部3に入力されており、制御回路部7では位置情報に対応する地図情報を記憶部5において読み出させて画像出力回路部3に地図情報信号として出力させる。画像出力回路部3では位置情報から得られる親機Aの現在位置を地図情報から得られるその現在位置の周辺地図に重ね合わせて表示部4に表示させる。従って、表示部4の画面4aには、図2(c)に示すように親機Aの現在位置、すなわち家屋Hの現住所に対応した地図上の位置Pが表示されるので、家屋Hの周囲の環境情報を簡単に得ることができ、生活上便利な情報が得られることでドアホンシステムの付加価値が高められるとともに、訪問者のない時にも上記のように使用されることで稼働効率を向上させることができる。
【0033】
(実施形態2)
本実施形態のシステム構成を図4に、概略構成を図3にそれぞれ示す。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通するので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0034】
本実施形態は、自己の位置を測定する機能と少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を有する可搬型の無線端末機(例えばPHS(Personal Handyphone System)の端末機)C1,C2を備えるとともに、無線端末機C1,C2から送信される1.9〔GHz〕帯の電波信号を受信するアンテナATxと、このアンテナATxで受信した信号を処理する信号受信回路部8とを親機Aに具備した点に特徴がある。
【0035】
ここで本実施形態における無線端末機C1,C2は、図3に示すようにアンテナ30aを有し、従来周知のPHS端末機と同様に1.9〔GHz〕帯の電波信号によって各種の情報を送受信するPHS送受信部30と、GPSアンテナ31aで受信した複数のGPS衛星Sからの電波信号に基づく演算を行って受信位置の3次元的あるいは2次元的な位置を求めるGPS受信部31と、CPUを主構成要素とし上記各部を制御してGPS受信部31で得られた位置情報(以下、「端末位置情報」という。)を上記電波信号で親機Aに送信させる端末制御部32とを備えている。
【0036】
一方、親機Aが具備する信号受信回路部8は、アンテナATxで受信した電波信号を復調して上記端末位置情報を取り出し、その端末位置情報信号を制御回路部7と画像出力回路部3に出力する。
【0037】
次に本実施形態の特徴となる構成の動作について説明する。
【0038】
上述のように信号受信回路部8から出力された端末位置情報信号が制御回路部7と画像出力回路部3に入力されており、制御回路部7では端末位置情報に対応する地図情報を記憶部5において読み出させて画像出力回路部3に地図情報信号として出力させる。画像出力回路部3では位置情報から得られる各無線端末機C1,C2の現在位置を地図情報から得られるその現在位置の周辺地図に重ね合わせて表示部4に表示させる。従って、表示部4の画面4aには、図4(c)に示すように無線端末機C1,C2の現在位置に対応した地図上の位置Pc1,Pc2が表示されるので、無線端末機C1,C2の端末位置情報を地図情報とともに親機Aの表示部4に表示させることで無線端末機C1,C2の位置管理が行え、例えば可搬型の無線端末機C1,C2を子供や老人に携帯させて親機Aにより位置管理(マンロケーション管理)を行うことで付加価値が高められるとともに稼働効率が向上できる。なお、ドアホン子機Bと親機Aとの間の音声信号並びに画像信号の通信を無線で行うようにしても良い。
【0039】
(実施形態3)
本実施形態のシステム構成を図6に、親機の概略構成を図5にそれぞれ示す。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通するので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0040】
本実施形態は、屋内あるいは屋外に構築されているネットワークNWにアクセスするネットワークアクセス部9を親機Aに具備するとともに、制御回路部7が、ネットワークアクセス部9によりネットワークNWを通じて取得した地図情報を記憶部5に記憶させるようにした点に特徴がある。
【0041】
ネットワークアクセス部9は、例えば公衆電話回線を通じて外部のネットワークNWにおける端末機Dとの間で通信を行って端末機Dから地図情報を受信(ダウンロード)するのであって、アナログ回線に対応したモデムやISDNに対応したターミナルアダプタのような機能を有するものである。なお、このような機能は従来周知の技術を用いて実現可能であるから詳しい説明は省略する。
【0042】
一方、ネットワークアクセス部9でダウンロードされた地図情報は記憶部5において記憶媒体に記憶される。ここで、記憶媒体としては書き込み可能なものであればよく、所謂CD−RやMOあるいはハードディスクなどの種々のものが考えられる。
【0043】
次に本実施形態の特徴となる構成の動作について説明する。
【0044】
制御回路部7は、ネットワークアクセス部9を制御して地図情報をネットワークからダウンロードして記憶部5で記憶媒体に記憶させるとともに、GPS受信部6で算出された位置情報に対応する地図情報を記憶部5において読み出させて画像出力回路部3に地図情報信号として出力させる。画像出力回路部3では位置情報から得られる親機Aの現在位置を地図情報から得られるその現在位置の周辺地図に重ね合わせて表示部4に表示させる。
【0045】
而して、本実施形態においては、記憶部5の記憶媒体にはネットワークからダウンロードされた地図情報が記憶されているから、常に最新の地図情報を容易に入手することができて環境情報の価値を高めることができるという利点がある
(実施形態4)
本実施形態のシステム構成を図8に、概略構成を図7にそれぞれ示す。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態2と共通するので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0046】
本実施形態では、無線端末機C1,C2にマイクロホン33並びにスピーカ34を設け、PHS送受信部30により電波信号によって音声信号を送受信し、親機AにおいてアンテナATxで受信した電波信号を復調して取り出される無線端末機C1,C2の端末位置情報信号を制御回路部7と画像出力回路部3に出力するとともに、音声入力部1から出力される音声信号を変調してアンテナATxから1.9〔GHz〕帯の電波信号を無線端末機C1,C2に送信し、且つアンテナATxで受信した電波信号を復調して取り出される音声信号を音声出力部2に出力する信号送受信回路部10を具備した点に特徴がある。なお、無線端末機C1,C2のPHS送受信部30における上記通話機能は従来周知の技術を用いて実現可能であるから詳しい説明は省略する。
【0047】
而して、本実施形態においては、親機Aと無線端末機C1,C2との間での通話によるコミュニケーションが可能となり、付加価値が高まり稼働効率の向上が図れるという利点がある。
【0048】
(実施形態5)
本実施形態のシステム構成を図10に、概略構成を図9にそれぞれ示す。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態4と共通するので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0049】
本実施形態では、アンテナATxで受信した電波信号を復調して取り出される無線端末機C1,C2の端末位置情報信号を制御回路部7と画像出力回路部3に出力し、音声入力部1から出力される音声信号を変調してアンテナATxから1.9〔GHz〕帯の電波信号を無線端末機C1,C2に送信し且つアンテナATxで受信した電波信号を復調して取り出される音声信号を音声出力部2に出力するとともに、記憶部5に読み出させた地図情報並びに無線端末機C1,C2の端末位置情報を上記電波信号に変換してアンテナATxから送信させる信号送受信回路部10’を親機Aに具備している。
【0050】
また、無線端末機C1,C2はLCDのような表示部35を備え、端末制御部32が、端末位置情報から得られる各無線端末機C1,C2の現在位置を地図情報から得られるその現在位置の周辺地図に重ね合わせて表示部35に表示させる。従って、表示部35の画面Wには、図10(c)に示すように各無線端末機C1,C2の現在位置Pc1,Pc2が表示されることになる。なお、無線端末機C1,C2の表示部35に端末位置情報及び地図情報を表示させるか否かは任意に選択することができ、受信した上記情報を無線端末機C1,C2が具備するメモリに記憶しておくことで必要に応じて何時でも表示させることが可能となる。
【0051】
このように本実施形態によれば、無線端末機C1,C2において端末位置情報に対応する地図情報が得られ、例えば、無線端末機C1,C2の表示部35の画面Wに端末位置情報と地図情報を表示するなどして利用することができ、付加価値が高まり稼働効率の向上が図れるという利点がある。
【0052】
(実施形態6)
本実施形態のシステム構成を図11に、概略構成を図12にそれぞれ示す。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態1と共通するので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0053】
本実施形態では、親機AにGPS受信部6を設ける代わりに、図12に示すようにドアホン子機BにGPSアンテナ26a並びにGPS受信部26を設けた点に特徴がある。なお、図11に示すようにGPSアンテナ26aはドアホン子機Bの器体に一体に設けられている。
【0054】
GPS受信部26は、従来周知の構成を有し、GPSアンテナ26aで受信した複数のGPS衛星Sからの電波信号に基づいて得られる衛星航法メッセージをスペクトラム逆拡散により解読し測位演算を施して現在の受信位置、すなわちドアホン子機Bの位置(位置情報)を算出する。この位置情報は、子機制御部25により音声入力回路22bから信号線Lsを通して親機Aに送信される音声信号に重畳されて親機Aに送られる。
【0055】
一方、親機Aにおいては、音声信号に重畳されている位置情報が音声出力回路2bにて取り出され、この位置情報が制御回路部7と画像出力回路部3に入力される。そして、制御回路部7では位置情報に対応する地図情報を記憶部5において読み出させて画像出力回路部3に地図情報信号として出力させる。画像出力回路部3では位置情報から得られるドアホン子機Bの現在位置を地図情報から得られるその現在位置の周辺地図に重ね合わせて表示部4に表示させる。従って、表示部4の画面4aには、ドアホン子機Bの現在位置、すなわち家屋Hの現住所に対応した地図上の位置Pが表示されるので、家屋Hの周囲の環境情報を簡単に得ることができ、生活上便利な情報が得られることでドアホンシステムの付加価値が高められるとともに、訪問者のない時にも上記のように使用されることで稼働効率を向上させることができる。しかも、GPSアンテナ26aを有するGPS受信部26を屋外に設置されるドアホン子機Bに設けているので、ドアホン子機Bの設置と同時にGPSアンテナ26aを屋外に設置することができて施工が簡単になるという利点がある。
【0056】
(実施形態7)
本実施形態のシステム構成を図13に、概略構成を図14にそれぞれ示す。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態2と共通するので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0057】
本実施形態では、親機AにアンテナATx及び信号受信回路部8を設ける代わりに、図14に示すように無線端末機Cから送信される電波信号を受信するアンテナ27aと、このアンテナ27aで受信した信号を処理する信号受信回路部27とをドアホン子機Bに設けた点に特徴がある。なお、図13に示すようにアンテナ27aはドアホン子機Bの器体に一体に設けられている。
【0058】
信号受信回路部27は、アンテナ27aで受信した電波信号を復調して、無線端末機Cから送られてきた端末位置情報を取り出す。この端末位置情報は、子機制御部25により音声入力回路22bから信号線Lsを通して親機Aに送信される音声信号に重畳されて親機Aに送られる。
【0059】
一方、親機Aにおいては、音声信号に重畳されている端末位置情報が音声出力回路2bにて取り出され、この端末位置情報が制御回路部7と画像出力回路部3に入力される。そして、制御回路部7では端末位置情報に対応する地図情報を記憶部5において読み出させて画像出力回路部3に地図情報信号として出力させる。画像出力回路部3では端末位置情報から得られる無線端末機Cの現在位置を地図情報から得られるその現在位置の周辺地図に重ね合わせて表示部4に表示させる。従って、表示部4の画面4aには、無線端末機Cの現在位置に対応した地図上の位置Pが表示される。
【0060】
而して本実施形態によれば、実施形態2と同様に可搬型の無線端末機C1,C2を子供や老人に携帯させて親機Aにより位置管理(マンロケーション管理)を行うことで付加価値が高められ、稼働効率が向上できるとともに、アンテナ27aを有する信号受信回路部27を屋外に設置されるドアホン子機Bに設けているので、無線端末機Cからの電波信号が受信し易くなり、しかもドアホン子機Bの設置と同時にアンテナ27aを屋外に設置することができて施工が簡単になるという利点がある。なお、実施形態4と同様に、アンテナ27aで受信した電波信号を復調して取り出される無線端末機Cの端末位置情報を制御回路部7と画像出力回路部3に出力するとともに、音声入力部1から出力される音声信号を変調してアンテナ27aから1.9〔GHz〕帯の電波信号を無線端末機Cに送信し、且つアンテナ27aで受信した電波信号を復調して取り出される音声信号を音声出力部23に出力する信号送受信回路部(図示せず)をドアホン子機Bに設けることにより、ドアホン子機Bを介して親機Aと無線端末機Cとの間での通話を可能にしても良い。
【0061】
(実施形態8)
本実施形態のシステム構成を図15に示す。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態7と共通するので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0062】
本実施形態では、ドアホン子機Bにおいて無線端末機Cからの電波信号を受信できなくなった場合に、ドアホン子機Bからその旨の信号(以下、「警報信号」という)を音声信号に重畳して親機Aに伝送し、音声出力回路2bにて取り出された上記警報信号に基づいて、親機Aの制御回路部7が音声出力回路2bを制御してスピーカ2aから警報音(例えば、「ピー、ピー」というような音)を鳴動させるようにした点に特徴がある。
【0063】
すなわち、無線端末機Cを携帯する子供や老人が、ドアホン子機Bにおける電波信号の受信エリア外となるような遠隔地に出ていってしまったような場合に、そのことを親機Aからの警報音によって家人に知らせることができる。なお、警報音は、親機Aが具備するハンズフリー通話用の拡声スピーカ2aから鳴動されるようにしても良いし、あるいは親機Aがハンドセットを有するものである場合には呼出音用のスピーカから鳴動されるようにすればよい。
【0064】
(実施形態9)
本実施形態の概略構成を図16に示す。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態7と共通するので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0065】
本実施形態では、ドアホン子機Bの信号送受信部27′が無線端末機Cを起動する起動コマンドを電波信号により定期的に発報し、無線端末機CのPHS送受信部30で上記電波信号を受信すれば、端末制御部32並びにGPS受信部31等の他の構成部分が起動するとともに、起動後にPHS送受信部30から起動開始を知らせる起動開始通知コマンドを電波信号によりドアホン子機Bに返送するようにした点に特徴がある。なお、上記起動コマンドの電波信号は、受信エリアがドアホン子機Bを中心とする半径3〜4mの範囲となるような微弱な出力レベルで送信されている。
【0066】
次に、本実施形態の特徴部分の動作を説明する。
【0067】
まず、無線端末機Cが屋内にある場合、ドアホン子機Bの信号送受信部27′から定期的に発報される上記電波信号の出力レベルが微弱であることから、屋内の無線端末機Cで上記電波信号を受信することができず、PHS送受信部30を除く他の構成部分(GPS受信部31や端末制御部32など)が停止状態(待機状態)となっている。すなわち、無線端末機Cが屋内にあればその端末位置情報を親機Aに送る必要がないから、このような状況では無線端末機CのPHS送受信部30を除く他の構成部分を待機状態とすることで電力消費を抑えて電源である電池の不要な消耗を防ぐことができる。
【0068】
一方、無線端末機Cを携帯した人が玄関を出て上記電波信号の受信エリア内に入ると、無線端末機CのPHS送受信部30が電波信号を受信し、起動コマンドに従って待機状態であったGPS受信部31や端末制御部32が起動する。また、起動後に無線端末機CのPHS送受信部30から起動開始を知らせる起動開始通知コマンドが電波信号によりドアホン子機Bに返送され、この電波信号を受信したドアホン子機Bでは起動開始通知コマンドに従って無線端末機Cからの端末位置情報の待ち受け状態となる。ここで、無線端末機Cから返信された上記起動開始通知コマンドをドアホン子機Bで受信することにより、ドアホン子機Bにおいて無線端末機Cを携帯する人(子供や老人など)が玄関を通過したこと、つまり外出したことが検出できる。而して、ドアホン子機Bにおいて無線端末機Cからの起動開始通知コマンドを受信した場合には、ドアホン子機Bからその旨の信号(以下、「通過検出信号」という)を音声信号に重畳して親機Aに伝送し、音声出力回路2bにて取り出された上記通過検出信号に基づいて、親機Aの制御回路部7が音声出力回路2bを制御してスピーカ2aから通知音(例えば、「ピッ、ピッ」というような音)を鳴動させることにより、無線端末機Cを携帯した人(子供や老人)が屋外へ出たことを家人に知らせることができる。
【0069】
さらに、ドアホン子機Bの子機制御部25は、上記通過が検出された無線端末機Cからの電波信号を受信できなくなった場合にだけ警報信号を音声信号に重畳して親機Aに伝送し、通過が検出されていない無線端末機Cからの電波信号を受信できなくなった場合には警報信号の送信を行わないようになっている。つまり、在宅している人が携帯している無線端末機Cからの電波信号が何らかの理由で受信できなくなった場合に余計な警報を発すること(誤報)が防止できるのである。
【0070】
なお、無線端末機Cを携帯する人が帰宅してドアホン子機Bの近傍を通り、ドアホン子機Bから定期的に発報されている上記電波信号を無線端末機CのPHS送受信部30が受信すると、起動中に起動コマンドを受けた端末制御部32がGPS送受信部30から待機状態への移行を知らせる待機開始通知コマンドを電波信号によりドアホン子機Bに送信し、その後に端末制御部32及びGPS受信部31が待機状態となる。そして、無線端末機Cから返信された上記待機開始通知コマンドをドアホン子機Bで受信することにより、ドアホン子機Bにおいて無線端末機Cを携帯する人(子供や老人など)が玄関を通過したこと、つまり帰宅したことが検出できる。
【0071】
(実施形態10)
本実施形態の概略構成を図17に示す。但し、本実施形態の基本的な構成は実施形態6及び実施形態9と共通するので、共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明する。
【0072】
本実施形態では、実施形態9のドアホン子機Bに実施形態6で説明したGPS受信部26並びにGPSアンテナ26aを設け、GPS受信部26で得られる現在時刻のデータを通過検出信号とともに音声信号に重畳して親機Aに伝送するようにした点に特徴がある。
【0073】
而して、ドアホン子機Bの子機制御部25は、信号送受信部27′にて無線端末機Cからの起動開始通知コマンドを受信した場合、その時点でGPS受信部26で得られた現在時刻のデータを通過検出信号とともに音声信号に重畳して親機Aに伝送する。一方、親機Aにおいては、音声出力回路2bにて取り出された上記通過検出信号に基づいて、親機Aの制御回路部7が音声出力回路2bを制御してスピーカ2aから通知音を鳴動させることにより、無線端末機Cを携帯した人(子供や老人)が屋外へ出たことを家人に知らせるとともに、音声出力回路2bにて取り出された現在時刻データを無線端末機Cの通過時刻として記憶部5に格納する。
【0074】
このようにGPS受信部26で得られる現在時刻のデータを用いて、親機Aにより無線端末機Cの通過が検出された正確な時刻を知ることができ、マンロケーション管理の使い勝手を向上させることができる。なお、無線端末機Cから起動開始通知コマンドとともにGPS受信部31で得られる現在時刻データを送信し、無線端末機Cから送信されてきた現在時刻データを通過時刻として親機Aに伝送するようにしても良い。
【0075】
(実施形態11)
本実施形態のシステム構成を図18に示す。本実施形態は、屋外の玄関口などに設置されるドアホン子機B′と、ツイストペア線のような2線式の信号線Laでドアホン子機B′と接続されて屋内に設置される親機A′と、ツイストペア線のような2線式の信号線Lbで親機A′と接続されて屋内に設置される副親機Dと、実施形態2で説明した1乃至複数台の無線端末機Cとで構成される。
【0076】
ドアホン子機B′は、図21に示すように訪問者を撮像するCCDカメラ等から成るTVカメラ40と、TVカメラ40の出力信号を処理して画像信号を得るとともにその画像信号をFM変調するカメラ回路部41と、マイクロホン及びスピーカを具備して親機A′並びに副親機Dとの間で拡声通話を行う拡声通話部42と、カメラ回路部41から出力されるFM変調された画像信号と拡声通話部4から出力される音声信号をベースバンド信号のまま多重化して信号線Laに送出するとともに信号線Laを通して親機A′から伝送されてくる音声信号を拡声通話部42に出力するインタフェース部43と、訪問者によって操作される呼出釦44と、無線端末機Cから送信される電波信号を受信するアンテナ45aを有し、この電波信号を復調して無線端末機Cの端末位置情報を取り出す信号受信部45と、CPUを主構成要素とし上記各部を制御する子機制御部46と、信号線Laに重畳されている電源電圧を取り出して上記各部の動作電線を作成する電源回路部47とを備えている。
【0077】
また親機A′は、図19に示すように信号線Laを通してドアホン子機B′から送られてくる信号から画像信号を分離する画像分離回路部50と、分離された画像信号をFM復調する復調回路51と、FM復調された画像信号に基づいてドアホン子機B′のTVカメラ40で撮像された画像を表示する画像表示部52と、マイクロホン及びスピーカを具備してドアホン子機B′並びに副親機Dとの間で拡声通話を行う拡声通話部53と、信号線Laを通してドアホン子機B′から送られてくる信号及び拡声通話部53から出力される音声信号を信号線Lbを通して副親機Dに伝送する副親機インタフェース部54と、商用電源からドアホン子機B′へ供給する電源を作成する電源回路55a並びに電源回路55aから出力される電源電圧を信号線Laを通してドアホン子機B′へ伝送される信号(音声信号)に多重化する電源多重化回路55bを具備するドアホン子機インタフェース部55と、CPUを主構成要素とし上記各部を制御する親機制御部56とを備えている。
【0078】
一方副親機Dは、図20に示すように信号線Lbを通して親機A′から送られてくる信号から画像信号を分離する画像分離回路部60と、分離された画像信号をFM復調する復調回路61と、FM復調された画像信号に基づいてドアホン子機B′のTVカメラ40で撮像された画像を表示する画像表示部62と、マイクロホン及びスピーカを具備してドアホン子機B′並びに親機A′との間で拡声通話を行う拡声通話部63と、信号線Lbを通して親機A′から送られてくる信号を受信するとともに拡声通話部63から出力される音声信号を信号線Lbを通して親機A′に伝送するインタフェース部64と、記憶媒体から地図情報を読み出して画像表示部62に出力する記憶部65と、CPUを主構成要素とし上記各部を制御する副親機制御部66とを備えている。ここで記憶部65は、例えばCD−ROMのような記憶媒体に記憶されている地図情報を読み出して地図情報信号として画像表示部62に出力する。但し、記憶媒体はCD−ROMに限定されるものではなく他の種々の記憶媒体を適用することが可能である。
【0079】
次に本実施形態の動作について説明する。
【0080】
まず、ドアホン子機B′の呼出釦44が訪問者によって操作されると、子機制御部46がインタフェース部43から信号線Laを介して呼出信号を送信する。親機A′では、信号線Laを介して送信される呼出信号が拡声通話部42で処理されてスピーカから呼出音が鳴動される。また、この呼出信号は副親機インタフェース部54から信号線Lbを介して副親機Dにも伝送され、副親機Dにおいても同様にして呼出音が鳴動される。家人が親機A′にて上記呼出音に応答すると、親機制御部56が拡声通話部53を制御して信号線Laを介してドアホン子機B′の拡声通話部42との間での通話を可能とする。また呼出釦44の操作と同時にドアホン子機B′のTVカメラ40が起動して訪問者が撮像され、その画像がカメラ回路部41から信号線Laを介して親機A′に伝送される。そして、親機A′の画像表示部52にて訪問者を撮像した画像が映し出される。あるいは、家人が副親機Dにて応答すれば、親機A′の場合と同様にして副親機Dの拡声通話部63とドアホン子機B′の拡声通話部42との間で通話が可能になるとともに、副親機Dの画像表示部62にて訪問者を撮像した画像が映し出される。このようにして訪問者との通話によるコミュニケーションと、TVカメラの画像による訪問者に対してのセキュリティとが実現できる点は従来例と共通である。また、親機A′と副親機Dとの間では拡声通話部53,63により内線通話を行うことができる。なお、このような構成のドアホンシステムは従来より周知であるから、基本的な動作についてこれ以上の詳しい説明は省略する。
【0081】
次に本実施形態の特徴となる動作について説明する。実施形態2で説明したように無線端末機Cからは端末位置情報が電波信号により送信されており、ドアホン子機B′の信号受信部45ではアンテナ45aで受信した上記電波信号を復調し、無線端末機Cから送られてきた端末位置情報を取り出す。この端末位置情報は、子機制御部46によりインタフェース部43にて音声信号及び画像信号と多重化されて信号線Laを通して親機A′に伝送され、さらに親機A′の副親機インタフェース部54を介して副親機Dに伝送される。副親機Dにおいては、画像分離回路部60にて端末位置情報が取り出され、この端末位置情報が副親機制御部66と画像表示部62に入力される。そして、副親機制御部66では端末位置情報に対応する地図情報を記憶部65において読み出させて画像表示部62に地図情報信号として出力させる。画像表示部62では端末位置情報から得られる無線端末機Cの現在位置を地図情報から得られるその現在位置の周辺地図に重ね合わせて表示する。従って、画像表示部62の画面には、無線端末機Cの現在位置に対応した地図上の位置が表示される。
【0082】
而して本実施形態によれば、実施形態2と同様に可搬型の無線端末機Cを子供や老人に携帯させて副親機Dにより位置管理(マンロケーション管理)を行うことで付加価値が高められるとともに稼働効率が向上できる。しかも、副親機Dはドアホン子機B′と直接接続されずに親機A′と接続されるものであるから、地図情報と無線端末機Cの端末位置情報の確認を屋内の任意の場所で行うことができるという利点がある。なお、実施形態7と同様に親機A′の画像表示部52にも無線端末機Cの現在位置を地図情報から得られるその現在位置の周辺地図に重ね合わせて表示するようにしても良い。また、実施形態1〜5で説明したような親機Aの各機能を副親機Dに持たせるようにしても良い。
【0083】
【発明の効果】
請求項1の発明は、信号線を通して親機との通話を行う子機通話手段、訪問者を撮像する撮像手段を具備して屋外の玄関口などに配置されるドアホン子機と、信号線を通してドアホン子機との通話を行う親機通話手段、ドアホン子機の撮像手段で撮像されて信号線を通して送られてくる画像を表示する表示手段、地図情報を記憶する記憶手段、親機通話手段を制御してドアホン子機との通話を行い、表示手段を制御して撮像手段の撮像画像を表示させる制御手段を具備して屋内に配置される親機と、GPS衛星からの電波を受信するGPSアンテナと、GPSアンテナで受信した電波信号に基づいて受信位置を測定する位置測定手段とを備え、親機の制御手段は、位置測定手段で測定された位置情報を地図情報とともに表示手段に表示させて成るので、従来と同様に訪問者とのコミュニケーションと訪問者に対するセキュリティが実現できるだけでなく、親機の表示手段に地図情報と位置情報(親機の配置位置すなわち家屋の場所)が一緒に重ねて表示されることで家屋の周囲の環境情報を簡単に得ることができ、生活上便利な情報が得られることで付加価値が高められるとともに、訪問者のない時にも使用されることで稼働効率を向上させることができるという効果がある。
【0084】
請求項2の発明は、位置測定手段を親機に設けたので、請求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0085】
請求項3の発明は、GPSアンテナ及び位置測定手段をドアホン子機に設けたので、請求項1の発明の効果に加えて、ドアホン子機の設置と同時にGPSアンテナを屋外に設置することができて施工が簡単になるという効果がある。
【0086】
請求項4の発明は、自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を有する可搬型の1乃至複数の無線端末機と、無線端末機からの電波を受信する無線端末機用アンテナと、無線端末機用アンテナで受信した電波信号から無線端末機の位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、親機の制御手段は、位置情報取得手段で取得した無線端末機の位置情報を地図情報とともに表示手段に表示させて成るので、請求項1又は2又は3の発明の効果に加えて、無線端末機の位置情報を地図情報とともに親機の表示手段に表示させることで無線端末機の位置管理が行え、例えば可搬型の無線端末機を子供や老人に携帯させて親機により位置管理(マンロケーション管理)を行うことで付加価値が高められるとともに稼働効率が向上できるという効果がある。
【0087】
請求項5の発明は、無線端末機用アンテナ並びに位置情報取得手段を親機に設けたので、請求項4の発明と同様の効果を奏する。
【0088】
請求項6の発明は、無線端末機用アンテナ並びに位置情報取得手段をドアホン子機に設け、位置情報取得手段で取得した無線端末機の位置情報を信号線を通して親機に送信して成るので、請求項4の発明の効果に加えて、屋外に配置されるドアホン子機に無線端末機用アンテナを設けているため、無線端末機からの電波が受信しやすいという効果がある。
【0089】
請求項7の発明は、屋内あるいは屋外に構築されているネットワークにアクセスするアクセス手段を親機に具備するとともに、制御手段が、アクセス手段によりネットワークを通じて取得した地図情報を記憶手段に記憶させて成るので、請求項1〜6の何れかの発明の効果に加えて、常に最新の地図情報が容易に入手できて環境情報の価値を高めることができるという効果がある。
【0090】
請求項8の発明は、親機が、無線端末機用アンテナを介して無線端末機との間で少なくとも音声信号の送受信を行う無線通信手段を具備したので、請求項4〜7の何れかの発明の効果に加えて、親機と無線端末機との間で通話によるコミュニケーションが可能となり、付加価値が高まり稼働効率の向上が図れるという効果がある。
【0091】
請求項9の発明は、親機の制御手段が、少なくとも位置情報取得手段で得た無線端末機の位置情報に対応する地図情報を無線通信手段により無線端末機に送信して成るので、請求項4〜8の何れかの発明の効果に加えて、無線端末機においては位置情報に対応する地図情報が得られ、例えば、表示手段に位置情報と地図情報を表示するなどして利用することができ、付加価値が高まり稼働効率の向上が図れるという効果がある。
【0092】
請求項10の発明は、無線端末機から送信される電波が無線端末機用アンテナにより受信できない場合に警報を発する警報手段を備えたので、請求項4〜9の何れかの発明の効果に加えて、無線端末機を携帯する人が無線端末機からの電波の受信範囲を超えるような遠方に行ったことを家人に知らせることができるという効果がある。
【0093】
請求項11の発明は、無線端末機の通過を検出する通過検出手段をドアホン子機に設け、警報手段は、通過検出手段にて無線端末機の通過が検出されて無線端末機を携帯する人が不在の状況下で無線端末機から送信される電波が無線端末機用アンテナにより受信できない場合に警報を発して成るので、請求項10の発明の効果に加えて、無線端末機を携帯する人が在宅しているにもかかわらず何らかの原因で当該無線端末機からの電波が受信できないために生じる警報手段の誤報を減らすことができるという効果がある。
【0094】
請求項12の発明は、無線端末機の通過を検出する通過検出手段をドアホン子機に設けるとともに、通過検出手段により無線端末機の通過が検出されたことを表示する通過表示手段を親機に設けたので、請求項4〜10の何れかの発明の効果に加えて、無線端末機を携帯する人が屋外に出たことを在宅している家人に知らせることができるという効果がある。
【0095】
請求項13の発明は、無線端末機の通過を検出する通過検出手段と、通過検出手段にて通過が検出された無線端末機に対して電波信号により起動命令を送信する起動命令送信手段とをドアホン子機に設け、無線端末機は、電波信号による起動命令を受けるまでは自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を停止して成るので、請求項4〜12の何れかの発明の効果に加えて、無線端末機が屋内にあって起動命令を受けていない間は自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を停止することで無線端末機における不要な電力消費を防ぐことができるという効果がある。
【0096】
請求項14の発明は、無線端末機が電波信号による起動命令を受けたときにGPS衛星からの電波信号に含まれる現在時刻の情報を親機の記憶手段に記憶して成るので、請求項13の発明の効果に加えて、親機にて無線端末機の正確な通過時刻を知ることができるという効果がある。
【0097】
請求項15の発明は、信号線を通して親機との通話を行う子機通話手段、訪問者を撮像する撮像手段を具備して屋外の玄関口などに配置されるドアホン子機と、信号線を通してドアホン子機との通話を行う親機通話手段、ドアホン子機の撮像手段で撮像されて信号線を通して送られてくる画像を表示する表示手段、通話手段を制御してドアホン子機との通話を行い、表示手段を制御して撮像手段の撮像画像を表示させる制御手段を具備して屋内に配置される親機と、信号線により親機を介してドアホン子機との通話を行う副親機通話手段、ドアホン子機の撮像手段で撮像されて信号線により親機を介して送られてくる画像を表示する表示手段、地図情報を記憶する記憶手段、副親機通話手段を制御して親機を介してのドアホン子機との通話を行い、表示手段を制御して撮像手段の撮像画像を表示させる制御手段を具備して屋内に配置される副親機と、自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を有する可搬型の1乃至複数の無線端末機と、無線端末機からの電波を受信する無線端末機用アンテナと、無線端末機用アンテナで受信した電波信号から無線端末機の位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、副親機の制御手段は、位置情報取得手段で取得した無線端末機の位置情報を地図情報とともに表示手段に表示させて成るので、従来と同様に訪問者とのコミュニケーションと訪問者に対するセキュリティが実現できるだけでなく、副親機の表示手段に地図情報と無線端末機の位置情報が一緒に重ねて表示されることで無線端末機の位置管理が行え、例えば可搬型の無線端末機を子供や老人に携帯させて副親機により位置管理(マンロケーション管理)を行うことで付加価値が高められるとともに稼働効率が向上でき、しかも、副親機はドアホン子機と直接接続されずに親機と接続されるものであるから、地図情報と無線端末機の位置情報の確認を屋内の任意の場所で行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の概略構成図である。
【図2】同上のシステム構成図である。
【図3】実施形態2の概略構成図である。
【図4】同上のシステム構成図である。
【図5】実施形態3の概略構成図である。
【図6】同上のシステム構成図である。
【図7】実施形態4の概略構成図である。
【図8】同上のシステム構成図である。
【図9】実施形態5の概略構成図である。
【図10】同上のシステム構成図である。
【図11】実施形態6のシステム構成図である。
【図12】同上におけるドアホン子機の概略構成図である。
【図13】実施形態7のシステム構成図である。
【図14】同上におけるドアホン子機の概略構成図である。
【図15】実施形態8のシステム構成図である。
【図16】実施形態9におけるドアホン子機及び無線端末機の概略構成図である。
【図17】実施形態10におけるドアホン子機及び無線端末機の概略構成図である。
【図18】実施形態11のシステム構成図である。
【図19】同上における親機の概略構成図である。
【図20】同上における副親機の概略構成図である。
【図21】同上におけるドアホン子機の概略構成図である。
【符号の説明】
A 親機
B ドアホン子機
1 音声入力部
2 音声出力部
3 画像出力回路部
4 表示部
5 記憶部
6 GPS受信部
7 制御回路部
Claims (15)
- 信号線を通して親機との通話を行う子機通話手段、訪問者を撮像する撮像手段を具備して屋外の玄関口などに配置されるドアホン子機と、信号線を通してドアホン子機との通話を行う親機通話手段、ドアホン子機の撮像手段で撮像されて信号線を通して送られてくる画像を表示する表示手段、地図情報を記憶する記憶手段、親機通話手段を制御してドアホン子機との通話を行い、表示手段を制御して撮像手段の撮像画像を表示させる制御手段を具備して屋内に配置される親機と、GPS衛星からの電波を受信するGPSアンテナと、GPSアンテナで受信した電波信号に基づいて受信位置を測定する位置測定手段とを備え、親機の制御手段は、位置測定手段で測定された位置情報を地図情報とともに表示手段に表示させて成ることを特徴とするドアホンシステム。
- 位置測定手段を親機に設けたことを特徴とする請求項1記載のドアホンシステム。
- GPSアンテナ及び位置測定手段をドアホン子機に設けたことを特徴とする請求項1記載のドアホンシステム。
- 自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を有する可搬型の1乃至複数の無線端末機と、無線端末機からの電波を受信する無線端末機用アンテナと、無線端末機用アンテナで受信した電波信号から無線端末機の位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、親機の制御手段は、位置情報取得手段で取得した無線端末機の位置情報を地図情報とともに表示手段に表示させて成ることを特徴とする請求項1又は2又は3記載のドアホンシステム。
- 無線端末機用アンテナ並びに位置情報取得手段を親機に設けたことを特徴とする請求項4記載のドアホンシステム。
- 無線端末機用アンテナ並びに位置情報取得手段をドアホン子機に設け、位置情報取得手段で取得した無線端末機の位置情報を信号線を通して親機に送信して成ることを特徴とする請求項4記載のドアホンシステム。
- 屋内あるいは屋外に構築されているネットワークにアクセスするアクセス手段を親機に具備するとともに、制御手段が、アクセス手段によりネットワークを通じて取得した地図情報を記憶手段に記憶させて成ることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のドアホンシステム。
- 親機は、無線端末機用アンテナを介して無線端末機との間で少なくとも音声信号の送受信を行う無線通信手段を具備したことを特徴とする請求項4〜7の何れかに記載のドアホンシステム。
- 親機の制御手段は、少なくとも位置情報取得手段で得た無線端末機の位置情報に対応する地図情報を無線通信手段により無線端末機に送信して成ることを特徴とする請求項4〜8の何れかに記載のドアホンシステム。
- 無線端末機から送信される電波が無線端末機用アンテナにより受信できない場合に警報を発する警報手段を備えたことを特徴とする請求項4〜9の何れかに記載のドアホンシステム。
- 無線端末機の通過を検出する通過検出手段をドアホン子機に設け、警報手段は、通過検出手段にて無線端末機の通過が検出されて無線端末機を携帯する人が不在の状況下で無線端末機から送信される電波が無線端末機用アンテナにより受信できない場合に警報を発して成ることを特徴とする請求項10記載のドアホンシステム。
- 無線端末機の通過を検出する通過検出手段をドアホン子機に設けるとともに、通過検出手段により無線端末機の通過が検出されたことを表示する通過表示手段を親機に設けたことを特徴とする請求項4〜10の何れかに記載のドアホンシステム。
- 無線端末機の通過を検出する通過検出手段と、通過検出手段にて通過が検出された無線端末機に対して電波信号により起動命令を送信する起動命令送信手段とをドアホン子機に設け、無線端末機は、電波信号による起動命令を受けるまでは自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を停止して成ることを特徴とする請求項4〜12の何れかに記載のドアホンシステム。
- 無線端末機が電波信号による起動命令を受けたときにGPS衛星からの電波信号に含まれる現在時刻の情報を親機の記憶手段に記憶して成ることを特徴とする請求項13記載のドアホンシステム。
- 信号線を通して親機との通話を行う子機通話手段、訪問者を撮像する撮像手段を具備して屋外の玄関口などに配置されるドアホン子機と、信号線を通してドアホン子機との通話を行う親機通話手段、ドアホン子機の撮像手段で撮像されて信号線を通して送られてくる画像を表示する表示手段、通話手段を制御してドアホン子機との通話を行い、表示手段を制御して撮像手段の撮像画像を表示させる制御手段を具備して屋内に配置される親機と、信号線により親機を介してドアホン子機との通話を行う副親機通話手段、ドアホン子機の撮像手段で撮像されて信号線により親機を介して送られてくる画像を表示する表示手段、地図情報を記憶する記憶手段、副親機通話手段を制御して親機を介してのドアホン子機との通話を行い、表示手段を制御して撮像手段の撮像画像を表示させる制御手段を具備して屋内に配置される副親機と、自己の位置を測定する機能並びに少なくとも自己の位置情報を電波で送信する機能を有する可搬型の1乃至複数の無線端末機と、無線端末機からの電波を受信する無線端末機用アンテナと、無線端末機用アンテナで受信した電波信号から無線端末機の位置情報を取得する位置情報取得手段とを備え、副親機の制御手段は、位置情報取得手段で取得した無線端末機の位置情報を地図情報とともに表示手段に表示させて成ることを特徴とするドアホンシステム。
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