JP3609646B2 - 多回路開閉器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多回路開閉器に係り、詳しくは、保守機構のインターロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、多回路ガス開閉器として、接地・検査作業等の安全性及び確実性を向上させるために、複数の主回路に対して単一の保守端子を設けたものが提案されている。この保守端子と主回路との間は各主回路毎に設けられた保守開閉接点の開閉動作によって接続又は遮断される。各保守開閉接点の一端はそれぞれに対応する主回路に接続されており、他端は保守端子から延びる同一の保守ラインにそれぞれ接続されている。
【0003】
また、各主回路には主回路開閉接点が設けられており、同主回路開閉接点が投入されている場合には、それに対応する保守開閉接点はインターロック機構により投入不可能とされる。また、保守開閉接点が投入されている場合には、それに対応する主回路開閉接点はインターロック機構により投入不可能とされ、この状態で接地・検査用接続ケーブルが保守端子に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の多回路ガス開閉器においては、複数の主回路開閉接点の開放状態において、それぞれに対応する複数の保守開閉接点が同時に投入可能となっていた。このため、複数の保守開閉接点が同時に投入された状態で、検査のため保守端子から電圧を印加した場合等、その印加電圧は検査対象外の需要家ラインにも加わることになる。従って、複数の需要家ラインのうち、どの需要家ラインの検査結果であるのか判定し難い場合があった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、複数の保守開閉接点のうち1つの保守開閉接点を投入した場合には、他の保守開閉接点を投入不能とすることができる多回路開閉器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、複数の保守開閉接点のうち、いずれか1つの保守開閉接点の投入操作に連動して、投入操作された保守開閉接点に対応する主回路開閉接点及び投入操作されない他の全ての保守開閉接点を投入不能にロックすると共に、複数の主回路開閉接点のうち、いずれか1つの主回路開閉接点の投入時に、同主回路開閉接点に対応する保守開閉接点を投入不能にロックするインターロック機構を備えた多回路開閉器において、前記インターロック機構は、複数の保守開閉接点と各保守開閉接点にそれぞれ対応した主回路開閉接点との間をインターロックするための各回路毎に設けられた第1ロック部材と、1つの保守開閉接点を投入したとき、投入されない他の保守開閉接点を投入不能にインターロックするための第2ロック部材とを含み、同第1及び第2ロック部材を、各保守開閉接点の投入開放を行う投入開放手段にそれぞれ連動させたことをその要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第2ロック部材と投入開放手段との連動は、保守機構操作ハンドルを介して行われるように構成したことをその要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記投入開放手段を構成する保守機構操作軸に対して、前記第1ロック部材を、ロック不能な非連係位置とロック可能な連係位置との間を移動可能に連動する主作動部材を連結すると共に、前記保守機構操作ハンドルの挿入時にのみ、前記第2ロック部材を、ロック不能な非ロック位置とロック可能なロック位置との間を移動可能とする保守作動部材を、回動可能に連結したことをその要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記保守作動部材の保守機構操作ハンドル挿入側には、保守機構操作軸に近接して、操作ロック部材を突設し、同操作ロック部材に対して、保守機構操作ハンドルにて操作可能としたことをその要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記保守機構操作軸には、同保守機構操作軸と保守機構操作ハンドルとを係合回動可能とする回り止め回動伝達手段を設けたことをその要旨とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明において、前記第2ロック部材には、同第2ロック部材を、保守開閉接点投入状態のロック位置と、保守開閉接点開放状態の非ロック位置とに、それぞれ保持するための保持手段を設けたことをその要旨とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記保守作動部材は、その中心が鉛直線上に位置する鉛直位置を挟んで移動自在に設けられており、前記保持手段は、保守作動部材の鉛直位置を基準に、互いに反対方向に付勢するバネであることをその要旨とする。
【0013】
(作用)
従って、請求項1に記載の発明においては、主回路開閉接点の開放時、同主回路開閉接点に対応する保守開閉接点が投入操作されると、第1ロック部材は保守開閉接点の投入手段に連動して、投入操作された保守開閉接点と同保守開閉接点に対応した主回路開閉接点との間をインターロックする。また、第2ロック部材は保守開閉接点の投入機構に連動して、投入操作されない他の全ての保守開閉接点間をインターロックする。この結果、保守開閉接点の投入時、同保守開閉接点に対応する主回路開閉接点、及び投入操作されない他の保守開閉接点は投入不可能とされる。逆に、主回路開閉接点の投入時、同主回路開閉接点に対応する保守開閉接点は、第1ロック部材により、投入不可能とされる。
【0014】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明の作用に加えて、前記第2ロック部材と投入手段との連動は、保守機構操作ハンドルを介して行われる。この結果、保守機構操作ハンドルにより1つの保守開閉接点が投入されると同時に、投入されない他の全て保守機構は第2ロック部材により投入不能とされる。
【0015】
請求項3に記載の発明においては、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、保守機構操作ハンドルが挿入され、前記投入手段を構成する保守機構操作軸が回動操作されると、前記第1ロック部材は主作動部材を介して上下動されると共に、前記第2ロック部材は保守作動部材を介して水平移動される。この結果、第1ロック部材と第2ロック部材とを連動させるための複雑な機構が不要とされる。
【0016】
請求項4に記載の発明においては、請求項3に記載の発明の作用に加えて、保守機構操作ハンドルにて、保守機構操作軸42を回動操作すると、保守機構操作ハンドルの回動力は操作ロックピン45を介して第1作動レバー43に伝達される。
【0017】
請求項5に記載の発明においては、請求項3又は請求項4に記載の発明の作用に加えて、保守機構操作ハンドルと回り止め回動伝達手段とが係合することによって、保守機構操作ハンドルの回動力は、保守機構操作軸に伝達される。
【0018】
請求項6に記載の発明においては、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、第2ロック部材は、保持手段の弾性力により、ロック位置及び非ロック位置に保持される。
【0019】
請求項7に記載の発明においては、請求項6に記載の発明の作用に加えて、保守作動レバーが非ロック位置に保持されている場合、バネの付勢方向は、第2ロック部材を非ロック位置に保持する方向に働く。また、保守作動レバーがロック位置に保持されている場合、バネの付勢方向は、第2ロック部材をロック位置に保持する方向に働く。この結果、第2ロック部材をロック位置及び非ロック位置のそれぞれに保持するための部材を別々に設ける必要がない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を多回路ガス開閉器に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
【0021】
図1に示すように、多回路ガス開閉器11は本体ケース12を備えており、同本体ケース12の内部上方には密閉ケース13が収容固定されている。密閉ケース13の一側方には保守端子14及び電源引出端子15が設けられており、同保守端子14の下方には制御器16が配置されている。また、密閉ケース13の下面には第1〜第5主回路端子17a〜17eが突設されている。
【0022】
図1及び図2に示すように、密閉ケース13には前面パネル18が支持部材19を介して取り付けられており、同前面パネル18には回路表示20(図1参照)がなされている。回路表示20は密閉ケース13内部の回路構成を示すものであり、前面パネル18において、回路表示20上には複数の状態表示孔21及び複数の操作ハンドル挿入孔22が形成されている。各状態表示孔21及び各操作ハンドル挿入孔22は、密閉ケース13内における後述する複数の主回路開閉接点に対応してそれぞれ配置されている。
【0023】
状態表示孔21は主開閉接点の投入状態を示すものであり、主回路開閉接点の投入及び開放動作に連動して「入」及び「切」の表示が切換表示される。操作ハンドル挿入孔22は主回路開閉接点の手動操作時に操作ハンドル(図示略)を挿入するためのものである。また、操作ハンドル挿入孔22の下方には保守機構操作部23a〜23eが設けられている。
【0024】
図3に、前記多回路ガス開閉器11における1相分の回路構成を示す。
前記密閉ケース13内に収納されている第1〜第5主回路開閉接点31a〜31eはSF6等の消弧性ガス中において、互いに並列に配置されている。各主回路開閉接点31a〜31eの一端は互いに接続されており、他端はそれぞれ前記第1〜第5主回路端子17a〜17bに接続されている。各主回路端子17a〜17eは、幹線ケーブル32a、接続ケーブル32b〜32d及び分岐ケーブル32eを介して、それぞれ電力供給源33a、需要家33b〜33d及び別の多回路ガス開閉器33eに接続されている。
【0025】
第1〜第5主回路開閉接点31a〜31eが投入(閉路)されている場合、需要家33b〜33d及び別の多回路ガス開閉器33eには、電力供給源33aから第1〜第5主回路開閉接点31a〜31eを介して電力が供給される。そして、第1〜第5主回路開閉接点31a〜31eが開放(開路)されている場合、電力供給源33aから需要家33b〜33d及び別の多回路ガス開閉器33eへの電力の供給は遮断される。通常、各主回路開閉接点31a〜31eは投入状態に保持される。
【0026】
第1主回路開閉接点31aの第1主回路端子17a側には電源引出端子15を介して前記制御器16が接続されており、同制御器16には電力供給源33aから幹線ケーブル32aを介して常に電力が供給される。制御器16は開閉信号の出力により、第1〜第5主回路開閉接点31a〜31eの自動開閉を制御するものである。
【0027】
各主回路開閉接点31a〜31eの第1〜第5主回路端子17a〜17e側は、第1〜第5保守開閉接点34a〜34e及び保守配線35を介して、それぞれ単一の保守端子14に接続されている。通常、各保守開閉接点34a〜34eは開放(開路)状態に保持されている。
【0028】
従って、各主回路開閉接点31a〜31eが開放された状態で、保守開閉接点34a〜34eが閉路された場合、電力供給源33a、需要家33b〜33d及び別の多回路ガス開閉器33eは、保守配線35を介して保守端子14に接続される。尚、各保守開閉接点34a〜34e、保守配線35及び保守端子14により保守回路36が構成されている。
【0029】
前記主回路開閉接点31a〜31eの投入又は開放はリミットスイッチ等(図示略)により監視可能とされている。主回路開閉接点31a〜31eのいずれか1つが投入されると、リミットスイッチはこれを検出し、主回路投入信号を制御器16に出力する。
【0030】
保守開閉接点34a〜34eの投入状態においては、主回路開閉接点31a〜31eの操作機構は機械的にロックされている。この状態で遠隔操作等により主回路開閉接点31a〜31eの投入信号が制御器16に入力された場合、操作機構のロックにより主回路開閉接点31a〜31eは動作できず自動投入は阻止される。このとき、リミットスイッチの「切」→「入」の信号が返信されないため、制御器16が異常と判断して投入指令を解除する。従って、保守開閉接点34a〜34eの投入状態において、主回路開閉接点31a〜31eの自動投入は阻止されることとなる。
【0031】
図2及び図4に示すように、密閉ケース13と前面パネル18との間にはインターロック機構41a〜41eが設けられている。尚、インターロック機構41a〜41eはそれぞれ同一構成であるため、インターロック機構41aの構成について主に説明し、他のインターロック機構41b〜41eの構成部材は同一符号を付してその重複した説明を省略する。
【0032】
インターロック機構41aは投入開放手段としての保守機構操作軸42を備えており、同保守機構操作軸42は密閉ケース13の略中央部に回動自在に支持され、密閉ケース13から外面に突出されている。保守機構操作軸42の外端部外周には互いに平行な、回り止め回動伝達手段としてのフラット面42a, 42bが形成されており、両フラット面42a, 42bは後述の保守機構操作ハンドルに対して係合可能とされている。
【0033】
保守機構操作軸42の内端部(図示略)には密閉ケース13内部の保守接点開閉機構(図示略)が作動連結されており、外端部(図2参照)には保守作動部材としての第1作動レバー43、及び主作動部材としての第2作動レバー44が装着されている。第1作動レバー43は保守機構操作軸42に対して回動自在とされており、第2作動レバー44は保守機構操作軸42に対して一体回動可能とされている。
【0034】
前記第1作動レバー43の保守機構操作軸42近傍には、操作ロック部材としての操作ロックピン45が保守機構操作軸42の中心軸と平行に突設されている。従って、後述の保守機構操作ハンドルにて操作ロックピン45が操作されることにより、第1作動レバー43は図4に実線で示す非ロック位置Aと図4に二点鎖線で示すロック位置B(図4におけるインターロック機構41bを参照)との間を揺動可能とされている。尚、操作ロックピン45の外端面は前記保守開閉接点34a〜34eの投入を示す色(例えば、赤色等)に着色されている。
【0035】
第1作動レバー43の先端はピン46を介して第2ロック部材としてのロックリンク47に対して回動自在に連結されている。ロックリンク47は図4における左右方向に延出して形成されていると共に、図5に示すように、ロックリンク47の左端には係合片47aが密閉ケース13側に突設されている。
【0036】
ロックリンク47には複数の掛止孔48が長手方向に所定の間隔をおいて形成されている。また、密閉ケース13のロックリンク47下方には複数の固定ピン49が所定の間隔をおいて突設されており、同固定ピン49と前記掛止孔48との間にはそれぞれ保持手段としての保持バネ50が掛止されている。
【0037】
図2及び図4に示すように、密閉ケース13の前面左側には第1ストッパ片51a及び第2ストッパ片51bが突設されている。第2ストッパ片51bは第1ストッパ片51aに対して若干上方に位置して所定の距離だけ離間している。
【0038】
図4及び図5に示すように、ロックリンク47は実線で示す非ロック位置Cと二点鎖線で示すロック位置Dとの間を移動可能とされており、通常(保守回路36の開放時)、ロックリンク47は保持バネ50の弾性力により非ロック位置Cに保持されている。ロックリンク47の左側方向(図4参照)への移動は、前記係合片47aの外側面と第1ストッパ片51aとが係合することによって規制される。
【0039】
前記第1作動レバー43が図4における右回動方向に操作されると、ロックリンク47は保持バネ50の弾性力に抗して非ロック位置Cからロック位置D方向へと水平移動する。そして、第1作動レバー43が鉛直位置Yを越えて回動されると、ロックリンク47は保持バネ50の弾性力により一気にロック位置Dへと移動される。ロックリンク47の右側方向(図4参照)への移動は、係合片47aの内側面と第2ストッパ片51bとが係合することによって規制される。この後、ロックリンク47は保持バネ50の弾性力によりロック位置Dに保持される。
【0040】
図4に示すように、各インターロック機構41a〜41eは第1作動レバー43及びロックリンク47を介して互いに連結されている。従って、インターロック機構41a〜41eのうち、いずれか一つの第1作動レバー43が非ロック位置A(図4参照)からロック位置B(図4参照)へ回動操作されると、これに連動して、残りの他の第1作動レバー43もロックリンク47を介して非ロック位置A(図4参照)からロック位置B(図4参照)へと移動することとなる。
【0041】
一方、図2及び図4に示すように、前記第2作動レバー44の先端はピン52を介して、第1ロック部材としてのロック部材53の連結部53aに回動自在に連結されている。図6に示すように、連結部53aの上部には平断面略コの字状のロック部53bが形成されており、図4における左側が開口されている。
【0042】
ロック部53bの右側壁53c略中央には開口部54が上下方向に延出して形成されており、同右側壁53cに隣接し、互いに対向する前後両側壁53d, 53e(図6参照)の略中央にはそれぞれ長孔55が上下方向に延出して形成されている。両長孔55には密閉ケース13に立設されたガイドピン56が挿通されており、前記ロック部材53は同ガイドピン56にガイドされて長孔55が許容する上下両端間の範囲内で相対移動可能とされている。
【0043】
従って、前記保守機構操作軸42が回動操作されたとき、ロック部材53は第2作動レバー44を介して図4に実線で示す非連係位置Eと図4に二点鎖線で示す連係位置F(図4におけるインターロック機構41bを参照)との間を移動可能とされている。
【0044】
そして、ロック部材53が非連係位置Eに保持されている場合、前記ガイドピン56は長孔55の上端に位置し、ロック部材53が連係位置Fに保持されている場合、前記ガイドピン56は長孔55の下端に位置する。即ち、ロック部材53の上下方向への移動はガイドピン56によって規制される。
【0045】
図2及び図4に示すように、前記密閉ケース13の上部には主回路駆動軸61が回動自在に支持され、その外端部は密閉ケース13から外面に突出されている。主回路駆動軸61の内端部(図示略)は密閉ケース13内部の主接点開閉操作機構(図示略)に連結されている。
【0046】
主回路駆動軸61の外端部(図2参照)には主接点ロック板62が一体回動可能に装着されている。主接点ロック板62には規制部62a及び連結部62bが形成されており、略くの字状をなしている。主接点ロック板62は主回路駆動軸61の回動に伴って、図4に実線で示す投入位置Gと図4に二点鎖線で示す開放位置Hとの間を揺動可能とされている。
【0047】
主接点ロック板62が投入位置G(図4参照)に保持されている場合、前記規制部62aは前記ロック部材53の上方に突出し、移動軌跡内に位置している。この結果、ロック部材53の上方への移動は規制部62aにより規制されることとなる。従って、前記保守機構操作軸42及び第2作動レバー44は回動操作不可能となっている。
【0048】
また、主接点ロック板62が開放位置H(図4参照)に保持されているとき、規制部62aはロック部材53の移動軌跡外に位置している。この結果、ロック部材53の上方への移動は許容されることとなる。従って、前記保守機構操作軸42及び第2作動レバー44は回動操作可能となっている。
【0049】
図2及び図4に示すように、前記密閉ケース13における保守機構操作軸42の下方には、主回路開閉軸63が回動自在に支持され、その外端部が密閉ケース13から外面に突出されている。主回路開閉軸63の内端部(図示略)は密閉ケース13内部の主回路開閉接点31a〜31e(図3参照)に連結されている。従って、主回路開閉軸63の回動に伴って、前記主回路開閉接点31a〜31e(図3参照)は投入又は開放可能となっている。主回路開閉軸63の外端部(図2参照)には主回路開閉レバー64が一体回動可能に装着されている。
【0050】
主回路開閉軸63は前記制御器16から投入信号が出力されたとき、自動開閉機構を介して回動可能とされている。そして、主回路開閉軸63の回動に伴って、主回路開閉レバー64は図4に実線で示す投入位置Iと図4に二点鎖線で示す開放位置Jとの間を揺動可能となっている。
【0051】
主回路開閉レバー64と主接点ロック板62の連結部62bとの間には、連結リンク67がピン65, 66を介して連結されている。従って、主回路開閉レバー64の投入位置Iと開放位置Jとの間の揺動に連動して、前記主接点ロック板62は投入位置G(図4参照)と開放位置H(図4参照)との間を揺動することとなる。
【0052】
図2及び図4に示すように、前記密閉ケース13における保守機構操作軸42と主回路駆動軸61との間には、ハンドル操作軸68が回動自在に支持され、その外端部が密閉ケース13から外面に突出されている。ハンドル操作軸68の内端部(図示略)は密閉ケース13内部の主接点開閉機構(図示略)に作動連結されており、外端部(図2参照)にはハンドル操作ロック板69が一体回動可能に装着されている。
【0053】
ハンドル操作軸68及びハンドル操作ロック板69は、非連係位置E(図4参照)に保持されたロック部材53の開口部54に対向している。従って、ロック部材53が非連係位置E(図4参照)に保持された状態で、ハンドル操作軸68が回動されたとき、ハンドル操作ロック板69は図4に実線で示す非ロック位置Kとロック位置Lとの間を揺動可能とされている。
【0054】
前記ロック位置Lは、ハンドル操作ロック板69がロック部材53の開口部54内に係入した位置であり、ロック部材53の非連係位置E(図4参照)から連係位置F(図4参照)への移動はハンドル操作ロック板69と主接点ロック板62により規制される。ハンドル操作ロック板69が非ロック位置Kに保持されている場合、ハンドル操作ロック板69はロック部材53の移動軌跡外に位置している。
【0055】
そして、ロック部材53が連係位置F(図4参照)に保持されているとき、ロック部材53の開口部54は相対的にハンドル操作軸68及びハンドル操作ロック板69の上方に位置している。即ち、ハンドル操作ロック板69の非ロック位置Kからロック位置Lへの移動は、ロック部53bの右側壁53cにより規制され、ハンドル操作軸68は回動不能となっている。(図4において二点鎖線で示されるハンドル操作ロック板69の回動位置は、通常の動作状況を示すものである。)
インターロック機構41a〜41eは、保守開閉接点34a〜34e間のインターロックを行う第1インターロック手段、及び主回路開閉接点31a〜31eとこれに対応する保守開閉接点34a〜34eとの間のインターロックを行う第2インターロック手段を備えている。第1インターロック手段は、前記第1作動レバー43、操作ロックピン45、ロックリンク47及び保持バネ50等から構成されている。また、第2インターロック手段は、前記第2作動レバー44、ロック部材53、主接点ロック板62及びハンドル操作ロック板69等から構成されている。
【0056】
図7に示すように、前記保守機構操作軸42は前面パネル18及び前面パネル18に固定されたプレート71を貫通し、前面に突出している。保守機構操作軸42の外端面には、回動表示板72が取付部73にて一体回動可能に固定されている。従って、保守機構操作軸42の回動状態は前面パネル18上で作業者が容易に確認でき、確実な操作が得られる。
【0057】
次に、前記多回路ガス開閉器11の作用について説明する。
まず、前記主回路開閉接点31a〜31eの自動及び手動投入時におけるインターロック機構41a〜41eの作用を図4に従って説明する。
【0058】
(1−1) 保守開閉接点34a〜34eの開放状態において、多回路ガス開閉器11を自動投入する場合、遠隔操作等によって制御器16から投入信号が出力される。すると、主回路駆動軸61は主接点開閉機構(図示略)を介して左回動(図4参照)すると共に、主接点ロック板62は開放位置Hから投入位置Gへと移動する。すると、連結リンク67は上方に移動されると共に、主回路開閉レバー64は開放位置Jから投入位置Iへと移動し、主回路開閉軸63は左回動(図4参照)する。この結果、主回路開閉接点31a〜31eは投入される。
【0059】
(1−2) 一方、保守開閉接点34a〜34eの開放状態において、多回路ガス開閉器11を手動投入する場合、ロック部材53は非連係位置Eに保持されている。従って、ハンドル操作ロック板69の非ロック位置Kからロック位置Lへの回動、及び主接点ロック板62の開放位置Hから投入位置Gへの回動は許容されている。
【0060】
(1−3) この状態で、ハンドル操作軸68を右回動操作(図4参照)すると、ハンドル操作ロック板69は非ロック位置Kからロック位置Lへと移動する。この結果、ハンドル操作ロック板69はロック部材53の開口部54内に進入する。また、ハンドル操作軸68の回動に連動して、主回路駆動軸61は主接点開閉機構(図示略)を介して、左回動(図4参照)すると共に、主接点ロック板62は開放位置Hから投入位置Gへと移動する。すると、連結リンク67は上方へ移動されると共に、主回路開閉レバー64は開放位置Jから投入位置Iへと移動し、主回路開閉軸63は左回動(図4参照)する。この結果、主回路開閉接点31a〜31eは投入される。
【0061】
(1−4) 主回路開閉接点31a〜31eを開放する場合には、前記投入時と逆の操作を行う。
次に、前記主回路開閉接点31a〜31eの投入状態において、保守開閉接点34a〜34eが投入操作された場合のインターロック機構41a〜41eの作用を図8に従って説明する。
【0062】
(2−1) 主回路開閉接点31a〜31eの投入状態において、主接点ロック板62は投入位置Gに保持されている。即ち、主接点ロック板62の規制部62aはロック部材53の上方に位置している。
【0063】
(2−2) この状態で、保守機構操作ハンドル91にて保守機構操作軸42が右回動(図8参照)されると、ロック部材53は上方へ移動しようとする。 (2−3) ところが、ロック部材53の上方への移動(非連係位置Eから連係位置Fへの移動)は、同ロック部材53の上端が規制部62aに当接することにより規制される。即ち、ロック部材53は上方に移動することができず、ロック部材53の非連係位置Eから連係位置Fへの移動は途中で阻止される。
【0064】
(2−4) 従って、保守機構操作ハンドル91による保守機構操作軸42は回動不能とされ、保守開閉接点34a〜34eは投入不能とされる。この結果、主回路開閉接点31a〜31eの投入状態において、投入された主回路開閉接点31a〜31eに対応する保守開閉接点34a〜34eの誤投入は防止される。
【0065】
次に、保守開閉接点34a〜34eの投入時におけるインターロック機構41a〜41eの作用を図8及び図9に従って説明する。
(3−1) 主回路開閉接点31a〜31eの開放状態において、主接点ロック板62は開放位置Hに保持されていると共に、ハンドル操作ロック板69は非ロック位置Kに保持されている。従って、ロック部材53の非連係位置E(図8参照)から連係位置F(図9参照)までの移動は許容されている。
【0066】
(3−2) この状態で、保守機構操作軸42を非接触位置から1相接触位置を介して3相接触位置まで右回動操作すると、保守開閉接点34a〜34e(図3参照)は3相全て投入される。
【0067】
(3−3) また、前記保守機構操作軸42の右回動に連動して、ロック部材53は第2作動レバー44を介して非連係位置Eから連係位置Fへと移動すると共に、ロックリンク47は第1作動レバー43を介して非ロック位置Cからロック位置Dへと移動する。この結果、投入された保守開閉接点34a〜34eに対応する主回路開閉接点31a〜31eは投入不能とされる。
【0068】
尚、保守機構操作軸42の右回動時に第1作動レバー43が作動することは後に説明する。
次に、前記保守開閉接点34a〜34eの投入状態において、主回路開閉接点31a〜31eが投入操作された場合のインターロック機構41a〜41eの作用を図9に従って説明する。
【0069】
(4−1) 保守開閉接点34a〜34eの投入状態において、ロック部材53は連係位置F(図4におけるインターロック機構41bを参照)に保持されている。このとき、開口部54はハンドル操作ロック板69の上方に位置している。
【0070】
(4−2) この状態で、ハンドル操作軸68が手動操作ハンドルにて右回動操作(図9参照)されると、ハンドル操作ロック板69は右回動(図9参照)しようとする。
【0071】
(4−3) ところが、ハンドル操作ロック板69の右回動は、同ハンドル操作ロック板69がロック部材53の右側壁53cに当接することにより規制される。即ち、ハンドル操作ロック板69は投入方向に回動することができず、ハンドル操作ロック板69の非ロック位置Kからロック位置Lへの移動は途中で規制される。
【0072】
(4−4) この結果、手動操作ハンドルによる主回路開閉接点31a〜31eの投入操作の継続は阻止される。従って、保守回路36の投入状態における手動操作ハンドルによる主回路開閉接点31a〜31eの誤投入は防止されることとなる。
【0073】
(4−5) 一方、保守開閉接点34a〜34eの投入状態において、遠隔操作等により前記制御器16から投入信号が出力された場合、主回路駆動軸61は、主回路開閉機構(図示略)を介して左回動(図9参照)されて、主接点ロック板62は左回動しようとする。
【0074】
ところが、主接点ロック板62の左回動は、同主接点ロック板62がロック部材53の上部右側壁53c(図9参照)に当接することにより規制される。即ち、主接点ロック板62は投入方向に回転することができず、主接点ロック板62の開放位置Hから投入位置Gへの移動は途中で規制される。
【0075】
この結果、遠隔操作による主回路開閉接点31a〜31eの投入操作の継続は阻止される。従って、保守回路36の投入状態における遠隔操作による主回路開閉接点31a〜31eの誤投入は防止されることとなる。
【0076】
次に、保守機構操作ハンドル91による保守機構操作部23a〜23e操作時の作用を図4、図10及び図11に従って説明する。
(5−1) 主回路開閉接点31a〜31eが開放状態において、各保守機構操作軸42のフラット面42a, 42bの切欠き方向と第1作動レバー43に設けられた操作ロックピン45との位置関係は、図10に示すように、保守機構操作ハンドル91の係合切欠94内への両者挿入可能な状態であり、保守機構操作軸42に対し保守機構操作ハンドル91の装着が可能となっている。
【0077】
(5−2) 接地しようとするいずれか一回路の保守機構操作軸42に保守機構操作ハンドル91を装着して右回動させると、第1作動レバー43が非ロック位置Aからロック位置Bへ回動され、これに連動して他の第1作動レバー43もロックリンク47を介して非ロック位置Aからロック位置Bへ回動する。
【0078】
(5−3) よって、他の保守機構操作軸42と第1作動レバー43の操作ロックピン45との位置関係は、図11に示すように、保守機構操作ハンドル91の係合切欠94内への保守機構操作軸42の挿入動作を操作ロックピン45が不可能な状態にロックし、他の保守機構操作軸42の投入操作が阻止される。
【0079】
従って、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
・ ロック部材53とロックリンク47とを、保守機構操作軸42の操作にそれぞれ連動させた。即ち、主回路開閉接点31a〜31eの開放状態において、保守開閉接点34a〜34eのうちいずれかひとつ(本実施形態では保守開閉接点34b)を投入した場合、ロック部材53は非連係位置Eから連係位置Fへ移動すると共に、ロックリンク47は非ロック位置Cからロック位置Dへと移動するようにした。逆に、保守開閉接点34a〜34eの開放状態において、主回路開閉接点31a〜31eを投入した場合、主接点ロック板62は開放位置Hから投入位置Gへと移動するようにした。
【0080】
この結果、保守開閉接点34bに対応する主回路開閉接点31b、及び投入操作されない他の保守開閉接点34a, 34c〜34eは投入不可能とされる。また、ロック部材53の非連係位置Eから連係位置Fへの移動が規制され、保守開閉接点34a〜34eは投入不可能となる。従って、主回路開閉接点31a〜31eと各主回路開閉接点31a〜31eに対応する保守開閉接点34a〜34eとは、どちらか一方のみ投入可能となっており、主回路開閉接点31a〜31eと各主回路開閉接点31a〜31eに対応する保守開閉接点34a〜34eとの同時投入を防止することができる。また、保守開閉接点34a〜34eはいずれか1つのみ投入操作可能とされており、保守開閉接点34a〜34eの同時投入を防止することができる。
【0081】
・ ロックリンク47と保守機構操作軸42との連動は、保守機構操作ハンドル91を介して行われるように構成した。即ち、保守機構操作ハンドル91にて保守機構操作軸42が投入操作されると、ロックリンク47は第1作動レバー43を介して非ロック位置Cからロック位置Dへと移動されるようにした。この結果、保守機構操作ハンドル91により1つの保守開閉接点(本実施形態では保守開閉接点34b)が投入されると同時に、投入されない他の全て保守開閉接点34a, 34c〜34eはロックリンク47により投入操作不可能とされる。従って、確実に保守開閉接点34a〜34eの同時投入を防止することができる。
【0082】
・ 前記ロック部材53を上下動可能に連動する第2作動レバー44を保守機構操作軸42に対して一体回動可能に連結した。また、前記保守機構操作ハンドル91の挿入時にのみ、ロックリンク47を水平移動可能とする第1作動レバー43を保守機構操作軸42に対して回動可能に連結した。
【0083】
即ち、保守機構操作ハンドル91により、保守機構操作軸42が投入操作されると、第2作動レバー44は保守機構操作軸42と一体回動し、投入操作された保守機構操作軸42に対応するロック部材53は非連係位置Eと連係位置Fとの間を上下移動するようにした。また、保守機構操作軸42が投入操作されると、ロックリンク47は第1作動レバー43を介してロック位置Dと非ロック位置Cとの間を水平移動されると共に、このロックリンク47の水平移動に連動して、投入操作されない他の第1作動レバー43は非ロック位置Aとロック位置Bとの間を揺動するようにした。この結果、ロック部材53とロックリンク47とを連動させるための複雑な機構が不要とされる。従って、ロック部材53及びロックリンク47を簡単な構成で連動させることができる。
【0084】
・ 前記第1作動レバー43の保守機構操作ハンドル挿入側には、保守機構操作軸42の軸心と平行、且つ保守機構操作軸42に近接して、操作ロックピン45を突設した。即ち、第1作動レバー43は、操作ロックピン45が回動操作されることにより非ロック位置Aとロック位置Bとの間を揺動するようにした。この結果、保守機構操作ハンドルにて、保守機構操作軸42を回動操作すると、保守機構操作ハンドルの回動力は操作ロックピン45を介して第1作動レバー43に伝達される。従って、保守機構操作軸42の回動操作に連動して、第1作動レバー43を回動操作することができる。
【0085】
・ 保守機構操作軸42には、同保守機構操作軸42と保守機構操作ハンドル91とを係合回動可能とするフラット面42a, 42bを形成し、保守機構操作ハンドル91の保守機構操作軸42への挿入は、係合切欠94がフラット面42a, 42bに案内されることにより行われるようにした。この結果、係合切欠94とフラット面42a, 42bとが係合することによって、保守機構操作ハンドル91の回動力は、保守機構操作軸42に伝達される。従って、保守機構操作ハンドル91にて保守機構操作軸42を回動操作することができる。
【0086】
・ ロックリンク47には、同ロックリンク47を、保守開閉接点34a〜34eが投入状態に保持されるロック位置Dと、保守開閉接点34a〜34eが開放状態に保持される非ロック位置Cとに、それぞれ保持するための保持バネ50を設けた。即ち、ロックリンク47は、保持バネ50の弾性力により、ロック位置D及び非ロック位置Cに保持されるようにした。従って、ロックリンク47をロック位置D及び非ロック位置Cに保持することができる。
【0087】
・ 保持バネ50は、第1作動レバー43の鉛直位置Yを基準に、互いに反対方向に付勢するように構成した。即ち、第1作動レバー43が非ロック位置Aに保持されている場合、保持バネ50の付勢方向は、ロックリンク47を非ロック位置Cに保持する方向に働くようにした。また、第1作動レバー43がロック位置Bに保持されている場合、保持バネ50の付勢方向は、ロックリンク47をロック位置Dに保持する方向に働くようにした。この結果、ロックリンク47をロック位置D及び非ロック位置Cのそれぞれに保持するための部材を別々に設ける必要がない。従って、インターロック機構41a〜41eの構成を簡単にすることができる。
【0088】
・ ハンドル操作軸68にハンドル操作ロック板69を一体回動可能に装着し、同ハンドル操作ロック板69を非ロック位置Kとロック位置Lとの間を揺動可能とした。また、ロック部材53の右側壁53cには開口部54を形成し、ロック部材53が非連係位置Eに保持されている場合、ハンドル操作ロック板69は開口部54内に進入可能とした。逆に、ロック部材53が連係位置Fに保持されている場合、ハンドル操作ロック板69は右側壁53cに当接し、開口部54内には進入不可能とした。この結果、保守開閉接点34a〜34eの投入状態における主回路開閉接点31a〜31eの投入は防止される。従って、主回路開閉接点31a〜31eと保守開閉接点34a〜34eとの同時投入を防止することができる。
【0089】
・ 主回路駆動軸61に主接点ロック板62を一体回動可能に装着し、同主接点ロック板62を投入位置Gと開放位置Hとの間を揺動可能とした。即ち、主回路開閉接点31a〜31eが投入されている場合、ロック部材53の上方への移動は規制部62aにより規制されるようにした。この結果、主回路開閉接点31a〜31eの投入状態における保守開閉接点34a〜34eの投入は防止される。従って、主回路開閉接点31a〜31eと保守開閉接点34a〜34eとの同時投入を防止することができる。
【0090】
尚、前記実施形態は以下のように変更して実施してもよい。
・ 保守機構操作ハンドル91の取り付けを不能とするのではなく、保守機構操作軸42は投入操作可能であるものの、これらを投入操作しても、保守開閉接点34a, 34c〜34eの投入を防止可能とするような機構を設けてもよい。このようにしても、保守開閉接点34a〜34e間の同時投入を防止することができる。
【0091】
・ ハンドル操作軸68を回動不能とするのではなく、手動投入操作は可能であるものの、手動投入操作をしても、投入状態の保守開閉接点34bに対応する主回路開閉接点31bの投入を防止可能とするような機構を設けてもよい。このようにしても、投入された保守開閉接点34baとこれに対応する主回路開閉接点31bとの同時投入を防止することができる。
【0092】
以上、一実施形態について説明したが、実施形態から把握できる請求項記載発明以外の技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
・ 複数の保守開閉接点(34a〜34e)のうち、いずれか1つの保守開閉接点の投入操作に連動して、投入操作された保守開閉接点に対応する主回路開閉接点及び投入操作されない他の全ての保守開閉接点を投入不能又は投入操作不能にロックすると共に、複数の主回路開閉接点(31a〜31e)のうち、いずれか1つの主回路開閉接点の投入時に、同主回路開閉接点に対応する保守開閉接点を投入不能又は投入操作不能にロックするインターロック機構(41a〜41e)を備えた多回路開閉器。
【0093】
このようにしても、主回路開閉接点と各主回路開閉接点に対応する保守開閉接点との同時投入を防止することができると共に、複数の保守開閉接点の同時投入を防止することができる。
【0094】
・ 複数の保守開閉接点(34a〜34e)のうち、いずれか1つの保守開閉接点が投入されたとき、保守ロック部材(47)を非ロック位置(C)からロック位置(D)に移動して、投入されない他の全ての保守開閉接点の投入を不能にする保守開閉接点間のインターロック方法。
【0095】
このようにすれば、複数の開閉接点間の同時投入を防止することができる。
【0096】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、主回路開閉接点と同主回路開閉接点に対応する保守開閉接点との同時投入を防止することができると共に、各保守開閉接点間の同時投入を防止することができる。
【0097】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、確実に各保守開閉接点間の同時投入を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、第1ロック部材及び第2ロック部材を簡単な構成で連動させることができる。
【0098】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、保守機構操作軸の回動操作に連動して、保守作動部材を操作ロック部材を介して回動させることができる。
【0099】
請求項5に記載の発明によれば、請求項3又は請求項4に記載の発明の効果に加えて、保守機構操作ハンドルにて保守機構操作軸を回動操作することができる。
【0100】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、第2ロック部材をロック位置及び非ロック位置に保持することができる。
【0101】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加えて、インターロック機構の構成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多回路ガス開閉器の正面図。
【図2】密閉ガスケースの要部左側面図。
【図3】多回路ガス開閉器の概略回路図。
【図4】インターロック機構の正面図。
【図5】インターロック機構の要部拡大平面図。
【図6】(a)は、インターロック機構の要部拡大断面図。
(b)は、ロック部材の要部概略右側面図。
【図7】密閉ガスケースの要部拡大左側面図。
【図8】インターロック機構の要部拡大正面図。
【図9】インターロック機構の要部拡大正面図。
【図10】保守回路開放状態における保守機構操作ハンドルと操作ロックピンとの相関関係を示す保守機構操作部の要部正面図。
【図11】保守回路1回路のみ投入後における保守機構操作ハンドルと操作ロックピンとの相関関係を示す保守機構操作部の要部正面図。
【符号の説明】
11…多回路ガス開閉器、31a〜31e…主回路開閉接点、34a〜34e…保守開閉接点、41a〜41e…インターロック機構、
45…操作ロックピン(操作ロック部材)、47…ロックリンク(第2ロック部材)、42…保守機構操作軸(投入開放手段)、42a, 42b…フラット面(回り止め回動伝達手段)、43…第1作動レバー(保守作動部材)、
44…第2作動レバー(主作動部材)、50…保持バネ(保持手段)、
53…ロック部材(第1ロック部材)、91…保守機構操作ハンドル、
C…非ロック位置(47)、D…ロック位置(47)、E…非連係位置(53)、F…連係位置(53)、Y…鉛直位置(43)。

Claims (7)

  1. 複数の保守開閉接点(34a〜34e)のうち、いずれか1つの保守開閉接点の投入操作に連動して、投入操作された保守開閉接点に対応する主回路開閉接点及び投入操作されない他の全ての保守開閉接点を投入不能にロックすると共に、
    複数の主回路開閉接点(31a〜31e)のうち、いずれか1つの主回路開閉接点の投入時に、同主回路開閉接点に対応する保守開閉接点を投入不能にロックするインターロック機構(41a〜41e)を備えた多回路開閉器(11)において、
    前記インターロック機構(41a〜41e)は、複数の保守開閉接点(34a〜34e)と各保守開閉接点にそれぞれ対応した主回路開閉接点(31a〜31e)との間をインターロックするための各回路毎に設けられた第1ロック部材(53)と、
    1つの保守開閉接点を投入したとき、投入されない他の保守開閉接点を投入不能にインターロックするための第2ロック部材(47)とを含み、
    同第1及び第2ロック部材(53,47)を、各保守開閉接点(34a〜34e)の投入開放を行う投入開放手段(42)にそれぞれ連動させた多回路開閉器。
  2. 前記第2ロック部材(47)と投入開放手段との連動は、保守機構操作ハンドル(91)を介して行われるように構成した請求項1に記載の多回路開閉器。
  3. 前記投入開放手段を構成する保守機構操作軸(42)に対して、
    前記第1ロック部材(53)を、ロック不能な非連係位置(E)とロック可能な連係位置(F)との間を移動可能に連動する主作動部材(44)を連結すると共に、
    前記保守機構操作ハンドル(91)の挿入時にのみ、前記第2ロック部材(47)を、ロック不能な非ロック位置(C)とロック可能なロック位置(D)との間を移動可能とする保守作動部材(43)を、回動可能に連結した請求項1又は請求項2に記載の多回路開閉器。
  4. 前記保守作動部材(43)の保守機構操作ハンドル挿入側には、保守機構操作軸(42)に近接して、操作ロック部材(45)を突設し、同操作ロック部材(45)に対して、保守機構操作ハンドル(91)にて操作可能とした請求項3に記載の多回路開閉器。
  5. 前記保守機構操作軸(42)には、同保守機構操作軸(42)と保守機構操作ハンドル(91)とを係合回動可能とする回り止め回動伝達手段(42a, 42b)を設けた請求項3又は請求項4に記載の多回路開閉器。
  6. 前記第2ロック部材(47)には、同第2ロック部材(47)を、保守開閉接点投入状態のロック位置(D)と、保守開閉接点開放状態の非ロック位置(C)とに、それぞれ保持するための保持手段(50)を設けた請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の多回路開閉器。
  7. 前記保守作動部材(43)は、その中心が鉛直線上に位置する鉛直位置(Y)を挟んで移動自在に設けられており、前記保持手段(50)は、保守作動部材(43)の鉛直位置(Y)を基準に、互いに反対方向に付勢するバネである請求項6に記載の多回路開閉器。
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