JP3609593B2 - 契約業務サポートシステム、契約業務サポート方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、コンピュータネットワークにおけるデータ処理方法に関し、より詳しくは、電話を使用した契約業務をサポートする改良されたシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電話にて金融取り引きをはじめとした商品取引きまたは商品受注等の契約業務を行うに際し、電話を受けるオペレータの入力時の不正防止を行う為に下記の方法を用いていた。
【0003】
1)電話を通じて依頼をうけた内容をデータ入力し、依頼を受けた人間とは別の人が依頼を受けた内容を再度、依頼者に対して復唱する等により行っていた。
2)電話を通じて依頼をうけた内容をデータ入力し、依頼を受けた内容をFAXや郵便等により送信/郵送する等により行っていた。
【0004】
1)の方法を行う場合、1つの取り引きに2名の人を必要とすること、何れも人が介在する為利用者から見ての不安は完全には解消出来ないところがあった。また、2)の方法では、即時性がない為不正あるいはミスがあっても後から判明するといった問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の一つの目的は、電話を用いた契約を行うに際し、電話を受けるオペレータの入力時の不正や入力ミスを防止することのできるシステムを提供することにある。
【0006】
本発明の他の一つの目的は、省力化・自動化・即時性を有するシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
依頼者からの電話をオペレータ用構内電話機によって受けたオペレータは、依頼者との会話による契約の内容に応じてデータ入力装置に契約データを入力する。この契約データは、音声データである取引内容確認メッセージに変換され、依頼者の電話に送られる。これにより、依頼者に対して依頼をうけた内容を正確に直接リアルタイムで確認することができ、電話を受けるオペレータの入力時の不正防止を行うことができるとともに省力化・自動化・即時性によるサービス向上がはかれる。
【0008】
本発明の一態様においては、
(a)複数のオペレータ用構内電話機と、
(b)回線を介して依頼者の電話機からの電話を前記オペレータ用構内電話機のうちの一つに接続する自動電話交換機と、
(c)オペレータが取引内容に応じて契約データを入力することによって固定音片特定情報と、被音声合成情報を含む取引内容確認依頼メッセージを生成するオペレータ端末と、
(d)前記自動電話交換機によって接続された一つのオペレータ用構内電話機と、契約データが入力されたオペレータ端末との対応関係を管理する自動電話交換機−コンピュータ間制御装置と、
(e)前記生成された取引内容確認依頼メッセージを解析し、前記固定音片特定情報に対応する予め格納された固定音片を特定する一方、前記被音声合成情報を音声合成することにより、音声データである取引内容確認メッセージを生成する音声応答装置とを含み、
(f)前記自動交換機は、前記取引内容確認メッセージを前記依頼者の電話機に音声復唱し、前記音声応答装置は、依頼者からの取引内容の確認結果を示す確認結果信号を確認結果の内容を解析し、前期確認結果信号が肯定を意味すると判断された場合には、前記オペレータ端末に取り引きパケットを送信することを指示することを特徴とする契約業務サポートシステムが提供される。
【0009】
本発明の他の一態様においては、
(a)複数のオペレータ用構内電話機と、
(b)回線を介して依頼者の電話機からの電話を前記オペレータ用構内電話機のうちの一つに接続する自動電話交換機と、
(c)オペレータが取引内容に応じて契約データを入力することによって取引内容確認依頼メッセージを生成するオペレータ端末と、
(d)前記生成された取引内容確認依頼メッセージの少なくとも一部を音声合成することにより、音声データである取引内容確認メッセージに変換する音声応答装置とを含み、
(e)前記自動交換機は、予め登録された前記自動電話交換機によって接続された一つのオペレータ用構内電話機と、契約データが入力されたオペレータ端末との対応関係の情報に基づいて前記取引内容確認を前記依頼者の電話機に送信することを特徴とする契約業務サポートシステムが提供される。
【0010】
本発明の他の一態様においては、
(a)複数のオペレータ用構内電話機と、
(b)回線を介して依頼者の電話機からの電話を前記オペレータ用構内電話機のうちの一つに接続する自動電話交換機と、
(c)オペレータが取引内容に応じて契約データを入力することによって取引内容確認依頼メッセージを生成するオペレータ端末と、
(d)前記自動電話交換機によって接続された一つのオペレータ用構内電話機と、契約データが入力されたオペレータ端末との対応関係を管理する自動電話交換機−コンピュータ間制御装置と、
(e)前記生成された取引内容確認依頼メッセージの少なくとも一部を音声合成することにより、音声データである取引内容確認メッセージに変換する音声応答装置とを含み、
(f)前記自動交換機は前記取引内容確認を前記依頼者の電話機に送信することを特徴とする契約業務サポートシステムが提供される。
【0011】
本発明の他の一態様においては、
(a)複数のオペレータ用構内電話機と、
(b)回線を介して依頼者の電話機からの電話を前記オペレータ用構内電話機のうちの一つに接続する自動電話交換機と、
(c)オペレータが取引内容に応じて契約データを入力することによって固定音片特定情報と、被音声合成情報を含む取引内容確認依頼メッセージを生成するオペレータ端末と、
(d)前記生成された取引内容確認依頼メッセージを解析し、前記固定音片特定情報に対応する予め格納された固定音片を特定する一方、前記被音声合成情報を音声合成することにより、音声データである取引内容確認メッセージを生成する音声応答装置とを含み、
(e)前記自動交換機は、予め登録された前記自動電話交換機によって接続された一つのオペレータ用構内電話機と、契約データが入力されたオペレータ端末との対応関係の情報に基づいて前記取引内容確認を前記依頼者の電話機に送信することを特徴とする契約業務サポートシステムが提供される。
【0012】
本発明の他の一態様においては、
(a)依頼者の電話機からの電話を前記オペレータ用構内電話機のうちの一つに接続する段階と、
(b)オペレータが取引内容に応じて契約データをオペレータ端末から入力することによって固定音片特定情報と、被音声合成情報を含む取引内容確認依頼メッセージを生成する段階と、
(c)前記生成された取引内容確認依頼メッセージを解析し、前記固定音片特定情報に対応する予め格納された固定音片を特定する一方、前記被音声合成情報を音声合成することにより、音声データである取引内容確認メッセージを生成する段階と、
(d)前記接続された一つのオペレータ用構内電話機と、契約データが入力されたオペレータ端末との対応関係を管理するテーブルに基づいて、前記取引内容確認メッセージを前記依頼者の電話機に音声復唱する段階と、
(e)依頼者からの取引内容の確認結果を示す確認結果信号を確認結果の内容を解析する段階と、
(f)前期確認結果信号が肯定を意味すると判断された場合には、前記オペレータ端末に取り引きパケットを送信することを指示する段階と、
を含む契約業務サポート方法が提供される。
【0013】
【実施例】
A.ハードウエア構成
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図1を参照すると、本発明の好適な実施例で使用される音声処理プロセッサ、データ入力装置、音声合成プロセッサ、または自動電話交換機−コンピュータ間制御装置のハードウェア構成の概観図が示されている。音声処理プロセッサ、データ入力装置、音声合成プロセッサ、または自動電話交換機−コンピュータ間制御装置は、中央処理装置(CPU)1とメモリ4とを含んでいる。CPU1とメモリ4は、バス2を介して、補助記憶装置としてのハードディスク装置13とを接続してある。フロッピーディスク装置(またはMO、CD−ROM等の記憶媒体駆動装置)20はフロッピーディスクコントローラ19を介してバス2へ接続されている。
【0014】
フロッピーディスク装置(またはMO、CD−ROM等の記憶媒体駆動装置)20には、フロッピーディスク(またはMO、CD−ROM等の記憶媒体)が挿入され、このフロッピーディスク等やハードディスク装置13、ROM14には、オペレーティングシステムと協働してCPU等に命令を与え、本発明を実施するためのコンピュータ・ソフトウエアを記録することができ、メモリ4にロードされることによって実行される。このコンピュータ・ソフトウエアは圧縮し、または、複数に分割して、複数の媒体に記録することもできる。本発明の好適な実施例において、後述する音声プロセッサのハードディスクには、IBM社製のDirectTalk/6000等の音声応答ソフトウエアが格納されている。また、音声合成装置のハードディスクには、IBM社製のProTalker等の音声合成ソフトウエアが格納されている。
【0015】
音声処理プロセッサ、データ入力装置、音声合成プロセッサ、または自動電話交換機−コンピュータ間制御装置は更に、ユーザ・インタフェース・ハードウェアを備えたシステムとすることができ、ユーザ・インタフェース・ハードウェアとしては、例えば、入力をするためのポインティング・デバイス(マウス、ジョイスティック等)7またはキーボード6や、視覚データをユーザに提示するためのディスプレイ12があり、また、パラレルポート16を介してプリンタを接続するも可能である。この音声処理プロセッサ、データ入力装置、音声合成プロセッサ、または自動電話交換機−コンピュータ間制御装置は、シリアルポート15を介してモデムを接続することが可能であり、シリアルポート15およびモデムまたはトークンリングや通信アダプタ18等を介してネットワークに接続し、他のコンピュータシステムと通信を行っている。
【0016】
このように、本発明の音声処理プロセッサ、データ入力装置、音声合成プロセッサ、または自動電話交換機−コンピュータ間制御装置は、通常のパーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション、汎用機や、これらの組合せによって実施可能であることを容易に理解できるであろう。ただし、これらの構成要素は例示であり、その全ての構成成要素が本発明の必須の構成要素となるわけではない。特に音声処理プロセッサ、音声合成プロセッサ、または自動電話交換機−コンピュータ間制御装置は、ユーザインタフェース等は不要であり、CPUやメモリ等の基本的なデータ処理機能と通信機能があれば足りる。
【0017】
音声処理プロセッサ、、データ入力装置、音声合成プロセッサ、自動電話交換機−コンピュータ間制御装置ともに、オペレーティング・システムとしては、WindowsNT(マイクロソフトの商標)、Windows95(マイクロソフトの商標)、Windows3.x(マイクロソフトの商標)、OS/2(IBMの商標)、AIX(IBMの商標)上のX−WINDOWシステム(MITの商標)などの、標準でGUIマルチウインドウ環境をサポートするものや、PC−DOS(IBMの商標)、MS−DOS(マイクロソフトの商標)などのキャラクタ・ベース環境のもの、さらにはOS/Open(IBMの商標)VxWorks(Wind River Systems, Inc.の商標)等のリアルタイムOSでも実現可能であり、特定のオペレーティング・システム環境に限定されるものではない。
【0018】
この一方、自動電話交換機200としては、ルーセントテクノロジー社製のDefinity G3i/G3kやノーザンテレコム社製のMelidian−1等によって実施可能であり、音声応答装置150は、IBM社製のDirectTalk/6000等の音声応答ソフトウエアとIBM9295等のハードウエアを搭載したRS/6000等のPCで実現可能である。
【0019】
B.システム構成
次に、図2のブロック図を参照して、本発明の好適な実施例における契約業務サポートシステムのシステム構成について説明する。
【0020】
図2は、契約業務サポートシステム50における処理要素の一実施例を示す機能ブロック図である。本発明の好適な実施例における取引業務サポートシステム50は、オペレータ用構内電話機281、283、285と、公衆回線270を介して依頼者の電話機からの電話をオペレータ用構内電話機281、283、285に接続する自動電話交換機200と、取引内容に応じて契約データを入力するオペレータ端末(データ入力端末)110、120、130と、オペレータ用構内電話機281、283、285と、オペレータ端末110、120、130との対応関係を管理する自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250と、オペレータ端末110、120、130から入力された契約データを、音声データである取引内容確認メッセージに変換する音声応答装置150及び音声合成プロセッサ140とを含んでいる。
【0021】
依頼者電話機271、273は、電話機能を有する通常の電話機、携帯電話機、PHS、または電話機能を有するコンピュータである。依頼者電話機271、273は、通常の電話機能を使用して自動電話交換機200側に電話することにより、公衆回線網270または専用線を介して自動電話交換機200と接続することができる。
【0022】
自動電話交換機200は、複数のトランク回路201、203を有しており、呼処理プロセッサ230および、時分割スィッチ(NW)210を使用して、依頼者電話機271、273からの電話を音声応答装置150へ通話転送する。また、呼状態記憶部237に記憶された回線毎の空き状況の情報を検索することによって、音声応答装置150の通話回線(合成音声再生用回線)が複数ある場合に空き回線を選択することができる。
【0023】
本発明の好適な実施例において、自動電話交換機200に含まれる呼処理プロセッサ230は、トランク回路監視制御部231、時分割スィッチ(NW)制御部233、加入者回路監視制御部235、呼状態記憶部237、呼処理制御部239、インタフェース制御部241、及び監視イベント記憶部243を含んでいる。
【0024】
トランク回路監視制御部231は、トランク回路監視制御バス211を監視し、各トランク回路201、203の稼働状況を検査する。トランク回路監視制御部231の検出した情報は、呼処理制御部239に渡される。
【0025】
時分割スィッチ(NW)制御部233は、呼処理制御部239の指示に基づいて時分割スィッチ(NW)210の切り換えを行う。加入者回路監視制御部235は、複数の加入者回路221〜227を加入者回路監視バス213を介して監視・制御しており、加入者回線274〜277及びオペレータ用構内電話機281〜285からの起呼・ダイアル・復旧等のイベントを検出し、その情報を呼処理制御部239に渡している。
【0026】
呼状態記憶部237は、自動電話交換機200の管理する各回線の空き状況、接続先情報等を管理している。インタフェース制御部241は、自動電話交換機−コンピュータ関制御装置250からの指示を受信し、呼処理に渡すとともに、呼処理制御部239からの指示を受信してインタフェース245を介して自動電話交換機−コンピュ−タ関制御装置250に渡す。
【0027】
呼処理制御部239は、トランク制御部231、加入者回路制御部235、インタフェース制御部241からのイベント指示を受けて呼状態記憶部237及び関しイベント記憶部243を更新している。また、NW制御部253、トランク制御部231、加入者回路制御部235を介して交換処理を行っている。さらに、関しイベント記憶部243に監視される対象として登録のあるイベントについてはインタフェース制御部241、インタフェース245、251を介して自動交換機−コンピュ−タ間制御装置250にイベントの通知を行う。
【0028】
インタフェース114、124、134、141、187、191、246、251、261、291は、各装置間の通信接続を可能にするための通信カードである。
【0029】
この一方、自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250は、自動交換機200に対して、転送等のコマンドを指示を送信し、自動交換機200からの応答等の監視イベントを受信する。
【0030】
本発明の好適な実施例において、自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250は、インタフェース251、インタフェース制御部253、PBX−コンピュータ間制御部255、電話/端末対応記憶部257、データメールBOX259、及びLANインタフェース261を含んでいる。インタフェース制御部253は、インタフェース251を介して自動電話交換機200との間で通信を行っている。
【0031】
PBX−コンピュータ間制御部255は、電話/端末対応記憶部257に格納されたオペレータ用構内電話機281、283、285とオペレータ用データ入力端末110、120、130の対応関係を検査し、オペレータ用データ入力端末110、120、130から送信されたメッセージパケットをどの回線に対応付けるかを決定している。また、オペレータ用データ入力端末110、120、130から送信されたメッセージパケットをデータメールBOX259を介して音声応答装置150へ、また、これと反対に音声応答装置150から送られたメッセージパケットをオペレータ用データ端末110、120、130へ送信する。
【0032】
データメールBOX259は、オペレータ用データ入力端末110、120、130からの入力に基づいて生成された音声応答装置180において音声応答されるべきメッセージの原形となるメッセージパケットや音声応答装置150からオペレータ用データ端末110、120、130に送られるメッセージパケット等を保持している。
【0033】
この一方、オペレータ端末110、120、130は、オペレータ用構内電話機281、283、285を通じて依頼者からの依頼をうけたオペレータが、その依頼の内容を入力するデータ入力装置であり、キーボード111、121、131やポインテフィングデバイス等のデータ入力手段と、入力結果や処理結果を表示するためのディスプレイ113、123、133、LAN190に接続するためのインタフェース114、124、134、入出力の制御を行う入出力制御部117、127、137を含んでいる。
【0034】
本発明の好適な実施例におけるオペレータ端末110、120、130はさらに、自動交換機−コンピュータ間制御部255との間でLAN190及びインタフェース114、124、134、261を介してメッセージの授受を行うPBX−コンピュータ制御インタフェース115、125、135と、キーボード111、121、131との間で入出力を制御する入出力制御部117、127、137とディスプレイ113、123、133及びキーボード111、121、131からの入力を受けてPBX−コンピュータ制御インターフェース115、125、135とのやり取りを通して業務処理を行い取引処理290に取引処理を依頼するデータ入力業務処理部116、126、136を含んでいる。
【0035】
音声応答装置150は、受領したデジタル音声データの編集、音声信号への変換、回線への音声出力を行っている。本発明の好適な実施例において、音声応答装置150は、アナログ電話回線制御ユニット151、153、155、157、バッファメモリ161、163、165、167、メモリバス171、制御バス173、音声処理プロセッサ180、音声応答処理部181、音声合成編集部183、固定音片記憶部185、音声合成プロセッサとの間の通信インタフェース187、メモリ189を含んでいる。
【0036】
アナログ電話回線制御ユニット151、153、155、157は、アナログ構内回線274〜277に対応し、プッシュ信号受信回路及び、デジタル−アナログ変換回路を内臓し、加入者回路221〜224へのアナログ回線インタフェースと音声処理プロセッサ180との間でバス173で接続されており、アナログ回線制御、音声信号の送出、プッシュホン信号の受信を行っている。また、バッファメモリ161、163、165、167は、アナログ変換されるべきデジタルデータを一時的に格納している。
【0037】
そして、音声処理プロセッサ180は、音声応答処理部181と音声合成編集部183とを含んでいる。音声応答処理部181は、音声に変換されるメッセージ・パケットを受領し、音声合成編集部183、固定音片記憶部185、メモリ189等を使用して受領したメッセージパケットに対応するデジタルの音声データを生成している。
【0038】
音声合成編集部183は、受領したメッセージ・パケットの内容を解析して固定音片記憶部185に格納された固定音片を取り出し、また、メッセージ・パケットに含まれる変動部分の音声合成を音声合成プロセッサ140に依頼する。音声合成編集部183は、更に取り出した固定音片と音声合成プロセッサ140によって音声合成された音声データを編集する。
【0039】
音声合成プロセッサ140は、音声編集制御部183から渡されたデータテキストをデジタルの音声データに変換する。
【0040】
LAN(Local Area Network)190は、データ入力装置110、120、130、音声応答装置150、自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250及び取引処理装置290の相互間でデータを転送している。
【0041】
オペレータ端末110、120、130から送信された取引指示メッセージ580に基づいた取引処理を行っている。
【0042】
以上図2に示す各機能ブロックを説明したが、これらの機能ブロックは、論理的機能ブロックであり、各々1つのまとまりを持ったハードウエアやソフトウエアによって実現されることを意味するのではなく、複合し、または共通したハードウエアやソフトウエアによって実現可能である。また、この図2に示す全ての機能ブロックが本発明に必須の構成要素という訳ではない。
【0043】
例えば、音声合成部145を音声処理プロセッサ180内に置くことにより音声合成装置140は不要であり、また、各オペレータ端末110、120、130に自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250の機能であるオペレータ用構内電話機281、283、285とオペレータ端末110、120、130の対応付けをする機能や各種コマンドやメッセージの送信機能を持たせることにより自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250は不要になる。この場合、各オペレータ端末110、120、130から送信するメッセージに対応する対応するオペレータ用構内電話機281、283、285の識別情報を含ませることとなる。
【0044】
C.動作説明
以下、図2に示した本発明の好適な実施例における契約業務サポートシステム50の動作を図3に示すシステムの動作手順を示すフローチャートにそって各部の働きについて説明する。
【0045】
取引利用者の外線電話機(依頼者電話機)271から、公衆回線網270を介して発信する(ブロック301)。
【0046】
この取引利用者の発信は、公衆回線網270を介して自動電話交換機200側に着信する(ブロック303)。具体的には、自動電話交換機200のトランク回路201、203に着信し、この例においてはトランク回路201に着信している。
【0047】
このトランク回線201への着信が発生すると、自動電話交換機200に備えられた呼処理プロセッサ230のトランク監視制御部231により検出される。トランク監視制御部231はこの着信を検出すると、呼処理プロセッサ230の呼処理制御部239にオペレータ用構内電話機281、283、285への接続を要求する。呼処理制御部239は、呼状態記憶部237を参照して、現在空いているオペレータ用構内電話機281、283、285を検索する。
【0048】
図6は、本発明の好適な実施例における呼状態記憶部243の管理する情報の内容である。この呼状態記憶部243においては、構内回線の状況を管理する構内回線管理テーブルが格納されており、本発明の好適な実施例における自動電話交換記200の利用可能な構内回線431の状態433、接続先識別情報435、転送依頼元識別子436、回線グループ437を管理している。回線の状態433の情報としては、現在空いている/Busyの他、呼処理に必要な資源の状態を示す情報がある。接続先識別子433は、接続先の公衆回線270に接続するトランク回路201、203及び加入者回路221〜227を識別する情報である。
【0049】
グループ437には、この回線が音声応答装置150側に接続されている回線か、オペレータ用構内電話機281、283、285に接続されている回線かを識別する情報が格納されている。
【0050】
検索により、現在空いているオペレータ用構内電話機281、283、285が見つかった場合には、加入者回路制御部235を介して該空いているオペレータ用構内電話機281、283、285の1つに対応する加入者回路225、226、227に着信指示を行う(ブロック305)。この例においては、オペレータ用構内電話機281に対応する加入者回路227に対して着信指示がなされている。
【0051】
本発明の好適な実施例において、検索により、現在空いているオペレータ用構内電話機281、283、285が見つからなかった場合には、通話中として処理し、取引利用者の外線電話機271に対し、通話中を示す信号を送信する。
【0052】
オペレータ用構内電話機281への着信にオペレータが応答すると、その応答を加入者回路227が検出し、その情報は加入者回路制御部235を介して呼処理制御部239に伝達される。これに対し、呼処理制御部239は、呼状態記憶部237のオペレータ用構内電話機281に対応する回線の情報を更新する。
【0053】
具体的には、回線状況433をBusyに、接続先識別子435にトランク201の識別情報をセットする。この一方、時分割スイッチ(NWスイッチ)制御部233を使用して、時分割スイッチ(NWスイッチ)210をオペレータ用構内電話機281とトランク回路201の通話が成立するようにスイッチの切り換えを行う。
【0054】
本発明の好適な実施例において、オペレータは、依頼者と会話して依頼内容をデータ入力装置110に入力する。さらにオペレータは、入力データ内容の確認指示をキーボード111またはマウス等のポインティング・デバイスから入力する(ブロック307)。
【0055】
入出力制御部117は、これを検出してデータ入力業務処理部116が取引内容確認依頼メッセージをPBX−コンピュータ制御インタフェース115及びLANインタフェース114を介して自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250に送る。
【0056】
図9は、本発明の好適な実施例における取引内容確認依頼メッセージの一実施例である。本発明の好適な実施例においては、オペレータが取引利用者の外線電話機からの要求に応答して、該取引利用者の口座から指定された口座への振り込み等を行っている。図の取引内容確認依頼メッセージ510においては、このメッセージが取引内容確認依頼メッセージであることを判別するためのコマンドコード511やこの取引内容確認依頼コードが振り込みを指示するためのメッセージであることを示す取り引き種別コード513等のコード部、振込先銀行515、支店517、振込先口座番号518、振込先氏名519、金額521等の内容部、オペレータ端末ID523等を含んでいる。また、後述する音声合成プロセッサ140が正しく音声合成することを可能にするためにアクセント、ピッチ、抑揚、発音等の属性情報を含ませることも有効である。
【0057】
本発明の好適な実施例において、データ入力業務処理部116は、オペレータ端末ID523を自動的にセットし、コード部をオペーレータが選択したパネルに応じてセットしている。内容部(テキスト部+数字データ)にセットする情報は、銀行コード等の入力内容を識別するための情報であっても、そのまま公知の音声合成ソフトウエアによって音声合成することが可能なかな漢字混りのテキスト情報であっても良い。本発明の好適な実施例においては、テキスト部は、漢字かな混りの文字コードがセットされている。
【0058】
このメッセージが自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250のLANインタフェース261に到着すると、PBX−コンピュータ間制御部255はこれを検出する。
【0059】
自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250のPBX−コンピュータ間制御部255は、取引内容確認依頼メッセージ510内のオペレータ端末IDフィールド523からオペレータ端末110の識別子を求め、電話機/端末対応記憶部257を検索して対応する電話機281の識別番号入手する。図4は、本発明の好適な実施例における電話機/端末対応記憶部257の一実施例を示す概念図である。
【0060】
本発明の好適な実施例の電話機/端末対応記憶部257においては、オペレータ端末110、120、130と、それに対応するオペレータ用構内電話機281、283、285が管理されたテーブルを有している。
【0061】
本発明の好適な実施例においては、自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250内が電話機/端末対応記憶部257を備えることによって、オペレータ端末110、120、130と、オペレータ用構内電話機281、283、285の対応付けを判断しているが、オペレータ端末110、120、130側に、各々それに対応するオペレータ用構内電話機281、283、285の情報を管理させ、取引内容確認依頼メッセージ510等に、対応するオペレータ用構内電話機の識別情報を含ませて送信することによって、自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250がオペレータ端末110、120、130に対応するオペレータ用構内電話機281、283、285を判断することもできる。
【0062】
この場合、オペレータの交代時にオペレータ識別情報とともに使用するオペレータ用構内電話機281、283、285の識別情報をオペレータ端末110、120、130に入力することもできる。また、一人のオペレータが複数のオペレータ用構内電話機281、283、285に対応する態様においては、取引発生毎に、取引に対応するオペレータ用構内電話機281、283、285の識別情報をオペレータ端末110、120、130に入力することも可能である。
【0063】
そして、PBX−コンピュータ間制御部255は、取引内容確認依頼メッセージ510をデータメールBOX259にセットする。具体的には、図8の本発明の好適な実施例において使用されるデータメールBOX259の概念図に示すように、PBX−コンピュータ間制御部255は、電話機/端末対応記憶部257から入手した対応するオペレータ用構内電話機281に対応付けて取引内容確認依頼メッセージ510の内容をメール内容447にセットする。
【0064】
さらに、自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250に対して、オペレータが依頼者電話機271の通話を通話中のオペレータ用構内電話機281から音声応答装置150の空き回線274〜277に転送するために、インタフェース制御部253、インタフェース251を介して自動電話交換機200の呼処理プロセッサ230に対し、指示コマンド540を送信する。
【0065】
図10は、本発明の好適な実施例における指示コマンド540の概念図である。本発明の好適な実施例の指示コマンド540は、このコマンドが指示コマンドであることを識別可能にするためのコマンドコード541と転送元を識別するための転送依頼電話機ID543と転送先グループ番号545を含んでいる。ここでは、転送依頼電話機ID543に取引内容確認依頼メッセージ510に含まれるオペレータ端末ID523の値から、電話/端末対応記憶部257により求められた対応するオペレータ用構内電話機ID(281)がセットされ、転送先グループ番号545には、音声応答回線グループを選択することを示すフラグ(1)がセットされる。
【0066】
自動電話交換機200のインタフェース制御部241は、インタフェース245への指示コマンド540の受信を検出し、該指示コマンド540を呼処理制御部239に渡す。
【0067】
これを受領した呼処理制御部239は、この指示コマンド540を分析し、呼状態記憶部243より空いている音声応答用音声回線274〜277を求める。このとき、呼処理制御部239は、呼状態記憶部237の回線インタフェース274の状態433を「着信中」に、トランク201の識別情報を転送依頼先識別子435に、オペレータ用構内電話機のIDを転送依頼元識別子436にセットする。
【0068】
本発明の好適な実施例においては、オペレータ用端末110、120、130の数以上の音声応答用音声回線274を用意しているので、常に空き状態の音声応答用音声回線274〜277が利用可能になっている。この例においては、音声応答用音声回線274が選択される。
【0069】
そして、呼処理制御部239は、加入者回路制御部235を介して、選択された音声応答用音声応答回線274に対応する加入者回路221に着信指示を行う。
【0070】
この着信指示に音声応答装置150が自動応答すると応答を加入者回路221が検出する。呼処理部239は、これに応答して、呼状態記憶部243を更新する。具体的には、自動応答した音声応答回線274の回線状況433をBusyに、さらに呼処理に必要な情報をセットする。
【0071】
この一方、呼処理部239は、時分割スイッチ(NWスイッチ)制御部233を使用して、時分割スイッチ(NWスイッチ)210を音声応答用音声回線274とトランク回路201の通話が成立するようにスイッチの切り換えを行う(ブロック309)。
【0072】
この間、呼処理制御手段は、監視イベントメモリ243を参照しインタフェース274の回線に応答監視のフラッグが立っている場合には,自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250に転送応答メッセージ(図11)をインタフェース245、251等を経由して送信する。
【0073】
図11は、本発明の好適な実施例における転送応答メッセージ550の概念図である。本発明の好適な実施例の転送応答メッセージ550は、このメッセージが応答メッセージであることを識別可能にするためのコマンドコード551と応答した音声応答回線274を識別するための応答電話ID553と対応する依頼者電話機を識別するための転送依頼電話ID555の情報を含んでいる。ここでは、応答電話ID553に応答音声回線274の識別IDの値がセットされ、転送依頼電話ID555には、呼状態記憶部237の呼状態テーブル430で、内線識別子431が音声応答回線281に対応する転送依頼元識別子436にある内容(この場合、オペレータ用構内電話機281のID)がセットされる。
【0074】
PBX−コンピュータ間制御手段255は、この転送応答メッセージ550を受信して、データメールBOX259の着信電話識別子443を転送応答メッセージ550の応答先電話IDの値に更新し、受け取り先としてセットする。
【0075】
この一方、音声応答装置150において、音声応答用音声回線274に着信した呼は、アナログ電話回線制御ユニット151により検出され、制御バス173を介して音声応答制御部181に送られる。音声応答制御部181は、アナログ電話回線制御ユニット151に自動応答指示を出した後、LANインタフェース191を介して自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250にデータメール受信要求コマンド560を送信する。
【0076】
図12は、本発明の好適な実施例におけるデータメール受信要求コマンド560の概念図である。本発明の好適な実施例のデータメール受信要求コマンド560は、このコマンドがデータメール受信要求コマンドであることを識別可能にするためのコマンドコード561とメールを取り出す際にメールの着信先を識別するための要求電話ID563と、メール内容を受信する場合のアドレスを識別するための戻りアドレス565の情報を含んでいる。ここでは、要求電話ID563に音声応答用音声回線274を識別するための情報がセットされ、戻りアドレス565には、音声応答部181の返信アドレスがセットされる。
【0077】
PBX−コンピュータ間制御部255は、インタフェース261を介してこのデータメール受信要求コマンド560を受領し、データメールBOX259を要求電話ID563をキーにサーチして音声応答用音声回線274宛てのメッセージ447を取り出す。そして、データメール受信要求コマンド560の戻りアドレス565の情報を利用してインタフェース261を介して要求元である音声応答制御部181にメッセージ447(取引内容確認依頼メッセージ510)を送付する。
【0078】
取引内容確認依頼メッセージ510を受領した音声応答制御部181は、同メッセージを音声応答制御部181に渡す。音声編集部183は、このメッセージの内容を解析し、取引内容確認依頼メッセージ510の取引種別コード513に対応する固定音片記憶部185をサーチする。その一方、インタフェース187を介して音声合成プロセッサ140に取引内容確認依頼メッセージ510の内容部を送信する。本発明の好適な実施例においては銀行名、支店名の変更等に柔軟に対応できるように、漢字かな混りのテキストとして音声合成プロセッサ140に送信されるが、取引内容確認依頼メッセージ510に銀行コードや支店コードを含める態様においては、これらのコードに対応する固定音片を固定音片記憶部185に記憶させても良い。
【0079】
音声合成プロセッサ140は音声合成部145により受信テキストをメモリ143上にディジタル信号データとして生成し、インタフェース141、187を介して音声編集部183に返送する。本発明の好適な実施例において、音声合成プロセッサ140は、独立した機能ブロックとして実現されているが、音声応答装置150内に組込んでも良い。
【0080】
音声合成プロセッサ140からディジタル信号データを受領した音声編集部183は、メモリ189上に図13に示すようなメッセージに編集し、音声応答制御部181に制御を渡す。音声応答制御部181は、この編集データをバス171を介してメモリ161に送信し、アナログ電話回線制御ユニット151を起動して図13のメッセージをアナログ波形データとして再生する。
【0081】
利用者は、電話機からこのメッセージを聞いた後、プシュホンにて1#または#2を入力、音声応答制御部181は、アナログ電話回線制御ユニット151、メモリ・バス171等を経由してその信号情報を受領する。そして、音声応答制御部181は、この信号によって利用者の確認(OK/NG)を判定する。利用者の確認の判定は本発明の好適な実施例において音声応答制御部181が行っているが、この信号情報を他の処理要素に送信することにより、他の処理要素(例えば、データ入力業務処理部116、126、136やデータ入力装置110、120、130にサービスを提供するサーバ)によっても実施可能である。
【0082】
音声応答制御部181は、判定結果に基づいて図14に示す意志確認メッセージ570を生成する。
【0083】
図14の本発明の好適な実施例における意志確認メッセージ570の概念図に示すように、本発明の好適な実施例の意志確認メッセージ570は、このコマンドが意志確認メッセージであることを識別可能にするためのコマンドコード571と使用している音声応答回線(この場合は274)を識別するための音声応答回線ID573と、判定結果情報575と、取引確認を依頼したオペレータを識別するための転送先オペレータID577の情報を含んでいる。ここでは、音声応答回線ID573に音声応答回線274の識別子がセットされ、判定結果情報575にはOKであることを示す「0」がセットされ、転送先オペレータID577には、オペレータ用端末IDとして取引内容確認依頼メッセージ510のオペレータID523の情報がセットされる。
【0084】
音声応答制御部181は、この意志確認メッセージ570をLANインタフェース191経由で自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250に送る。PBX−コンピュータ間制御部255は、インタフェース261を介してこのメッセージを受信する。
【0085】
自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250内のPBX−コンピュータ間制御部255は、受信メッセージ570内の転送先オペレータID577のフィールドから対応するオペレータ用構内電話機281のIDを電話機/端末対応記憶部257から求め、転送元回線274の識別子と共に転送コマンド540(図10)にセットする。そして、この転送コマンド540を、インタフェース261を介して自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250に送信し、音声応答回線274の通話をオペレータ用構内電話機281に転送するよう指示する。また、音声応答回線274の識別番号を発呼電話識別子443に、オペレータ用構内電話機281の識別子を着呼電話機識別子443に、意志確認メッセージ570をデータメールBOX440にセットする。
【0086】
この一方、自動交換機200では、転送コマンド540が、インタフェース245、インタフェース制御部241を経由して呼処理制御部239に渡される。この転送コマンド540が検出されると呼処理制御部239は、コマンドの内容を分析し、音声応答回線274からオペレータ用構内電話機281に対応する加入者回路227に転送指示を行う。
【0087】
オペレータ用構内電話機281への着信にオペレータが応答すると応答を加入者回路227が検出し、これに応答して呼処理部239が呼状態記憶部243を更新する。また、時分割スイッチ(NWスイッチ)制御部233を使用して、時分割スイッチ(NWスイッチ)210を加入者回路227とトランク回路201の通話が成立するようにスイッチの切り換えを行う(ブロック309)。
【0088】
この間、呼処理部239は、監視Event記憶部243を参照し、オペレータ用構内電話機281の回線に応答監視のフラッグが立っているか否かを検査する。応答監視のフラッグが立っている場合には,自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250に転送応答メッセージ550(図11)をインタフェース制御部241、インタフェース245等を経由して送信しする。
【0089】
PBX−コンピュータ間制御部255は、この転送応答メッセージ550を受信して、転送依頼電話IDを発呼電話識別子441に持つ行をサーチすることにより、応答オペレータを示す応答電話ID553をデータメールBOX259のメッセージの受取り先として着信電話識別ID443(図6)にセットする。オペレータが端末110から意志確認結果の表示指示のキーボード入力を行うと、データ入力業務処理部116は、図12のデータメール要求コマンド560の要求電話IDにオペレータ端末110の識別子をセットし、LANインタフェース114を介して自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250に送信する。これを受領したPBX−コンピュータ間制御部255は、電話/端末登録記憶部257からオペレータ用構内電話機281のIDを求め、これをキーにデータメールBOX259をサーチする。そして、オペレータ用構内電話機281宛てのメッセージを取り出し、要求元のデータ入力業務処理部116に返送する。
【0090】
このメッセージを受領したデータ入力業務処理部116は、データメール要求560を自動電話交換機−コンピュータ間制御装置250にLAN190経由で送信し、意志確認メッセージ570(図14)を受け取り、意志確認の結果を表示装置113に表示する。OKであれば、LAN190を介して、取引処理装置290に取引指示メッセージ580を送信する。
【0091】
本発明の好適な実施例において使用されている取引指示メッセージ580においては、図15に示すように、このメッセージが取引指示メッセージであることを判別するためのコマンドコード581やこのコードが振込を指示するためのメッセージであることを示す取引種別コード582、振込元銀行583、振込元支店584、振込元口座番号585、振込先氏名586、振込先銀行587、支店588、振込先口座番号589、金額591、オペレータ端末ID592等を含んでいる。取引処理部293はこのデータを受領し、従来より銀行システムにおいて使用されている振込トランザクションデータを発生させる。
オペレータ端末110が取引指示メッセージ580を送出後、オペレータ用構内電話281、283、285または依頼者電話機271、273の切断と共に各部にて終了処理を行う。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電話を用いた契約を行うに際し、電話を受けるオペレータの入力時の不正や入力ミスを防止することのできるシステムを提供することができる。
【0093】
また、本発明によれば、省力化・自動化・即時性を有するシステムを提供することができる。
【0094】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における契約業務サポートシステムのハードウェア構成の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の契約業務サポートシステムの処理要素の一実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明の好適な実施例における契約業務サポートシステムの動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の好適な実施例における電話/端末対応記憶部の内容を示す概念図である。
【図5】本発明の好適な実施例における固定音片記憶部の内容を示す概念図である。
【図6】本発明の好適な実施例における呼状態記憶部の内容を示す概念図である。
【図7】本発明の好適な実施例における監視イベント記憶部の内容を示す概念図である。
【図8】本発明の好適な実施例におけるデータメールボックスの内容を示す概念図である。
【図9】本発明の好適な実施例における取引内容確認依頼メッセージの内容を示す概念図である。
【図10】本発明の好適な実施例における転送コマンドの内容を示す概念図である。
【図11】本発明の好適な実施例における転送応答メッセージの内容を示す概念図である。
【図12】本発明の好適な実施例におけるデータメール要求の内容を示す概念図である。
【図13】本発明の好適な実施例における取引内容確認メッセージの内容を示す概念図である。
【図14】本発明の好適な実施例における意志確認メッセージの内容を示す概念図である。
【図15】本発明の好適な実施例における取引指示メッセージの内容を示す概念図である。
【符号の説明】
110、120、130 オペレータ端末(データ入力装置)
111、121、131 キーボード
113、123、133 ディスプレイ
114、124、134 LANへのインタフェース
115、125、135 PBX−コンピュータ制御インタフェース
116、126、136 データ入力業務処理部
117、127、137 入出力制御部
140 音声合成プロセッサ
141 音声応答装置との接続インタフェース
143 メモリバッファ
145 音声合成部
147 バス
150 音声応答装置
151、153、155、157 アナログ電話回線制御ユニット
161、163、165、167 バッファメモリ
171 メモリバス
173 制御バス
180 音声処理プロセッサ
181 音声応答処理部
183 音声合成編集部
185 固定音片記憶部
187 音声合成プロセッサとの間の通信インタフェース
189 メモリ
190 LAN(Local Area Network)
200 自動電話交換機
201、203 トランク回路
210 時分割スィッチ(NW)
211 トランク回路監視制御バス
213 加入者回路監視制御バス
221〜227 加入者回路
230 呼処理プロセッサ
231 トランク回路監視制御部
233 時分割スィッチ(NW)制御部
235 加入者回路監視制御部
237 呼状態記憶部
239 呼処理制御部
241 インタフェース制御部
243 監視イベント記憶部
245 インタフェース
250 自動電話交換機−コンピュータ間制御装置
251 インタフェース
253 インタフェース制御部
255 PBX−コンピュータ間制御部
257 電話/端末対応記憶部
259 データメールBOX
261 LANインタフェース
270 公衆回線網
271、273 依頼者電話機
274〜277 音声応答装置側構内回線インタフェース
281、283、285 オペレータ用構内電話機
290 取引処理装置
291 インタフェース
293 取引処理部
Claims (3)
- (a)複数のオペレータ用構内電話機と、
(b)呼状態記憶部により前記複数のオペレータ用構内電話機の状態を管理する呼処理プロセッサを含み、依頼者の電話機からの電話を前記複数のオペレータ用構内電話機のうちの現在空いているオペレータ用構内電話のうちの一つに接続する自動電話交換機と、
(c)オペレータが前記複数のオペレータ用構内電話のうちの1つを用いて依頼者と会話した取引内容に応じて固定音片を特定するための固定音片特定情報と被音声合成情報を含む契約データとオペレータ端末IDとを含む取引内容確認依頼メッセージを生成するデータ入力処理部と、オペレータの入力データ確認指示を検出する入出力制御部とを含む複数のオペレータ端末と、
(d)前記複数のオペレータ端末の各々に対応するオペレータ用構内電話機の対応関係を管理する電話/端末対応関係記憶部と、前記取引内容確認依頼メッセージに含まれるオペレータ端末IDを解析し、対応するオペレータ用構内電話を特定するとともに、該特定されたオペレータ用構内電話の通話を音声応答装置の回線に転送することを前記自動電話交換機に指示する転送指示コマンドを生成するPBX−コンピュータ間制御部と、前記契約データを音声応答装置に送信するために前記契約データを保持するデータ・メールボックスを含む自動電話交換機−コンピュータ間制御装置と、
(e)前記転送指示コマンドにより前記音声応答装置に前記依頼者との通話呼が着信したことに応答して前記自動電話交換機−コンピュータ間制御装置に前記依頼者に対応する契約データの送信を指示するデータメール受信要求コマンドを生成する音声応答制御部と、前記データメール受信要求コマンドを受けた前記自動電話交換機−コンピュータ間制御装置から送信された契約データを解析し、固定音片特定情報に対応する部分と、被音声合成情報に対応する部分を特定し、前記固定音片特定情報に対応する予め格納された固定音片を取得し、前記被音声合成情報に対応する部分を音声合成部に合成させたものに組み合わせることにより、前記依頼者との通話呼において再生する音声データを含む取引内容確認メッセージを生成する音声編集部とを含む音声応答装置と、
(f)受領した取引指示メッセージに基づいて取引に必要な処理を実行する取引処理装置とを含み、
(g)前記音声応答制御部はさらに、再生された取引内容確認メッセージを聞いた前記依頼者からの取引内容の確認結果を示す確認結果信号を受領し、前記確認結果信号を解析した結果、前記確認結果信号が肯定を意味すると判断された場合には、前記自動電話交換機−コンピュータ間制御装置を介して前記依頼者に対応するオペレータのオペレータ用端末に確認結果信号が肯定を意味する旨の情報を送信し、前記取引処理装置に前記契約データに基づく取引指示メッセージを送信することを特徴とする契約業務サポートシステム。 - (a)複数のオペレータ用構内電話機と、
(b)依頼者の電話機からの電話を前記複数のオペレータ用構内電話機のうちの一つに接続する自動電話交換機と、
(c)オペレータが取引内容に応じて契約データを入力するオペレータ端末であって、前記契約データは、依頼者と会話した取引内容に応答した固定音片を特定するための固定音片特定情報と、被音声合成情報とを含み、
(d)前記契約データを、前記固定音片特定情報により特定される固定音片と前記被音声合成情報の音声合成されたものとを組み合わせた音声データを含む取引内容確認メッセージに変換する音声応答装置と、
(e)前記自動電話交換機によって接続された一つのオペレータ用構内電話機と、契約データが入力されたオペレータ端末との対応関係を、取引内容確認依頼メッセージに含まれるオペレータ端末IDを使用して管理する自動電話交換機−コンピュータ間制御装置とを含み、
前記自動電話交換機は、前記一つのオペレータ用構内電話機と接続する前記依頼者の通話を前記音声応答装置に接続する回線に切り替え、前記依頼者に対し、前記依頼者に対応したオペレータ端末を介して入力され、かつ音声データに変換された契約データを含む前記取引内容確認メッセージを送ることを特徴とする契約業務サポートシステム。 - (a)依頼者が電話機から、公衆回線網を介して自動電話交換機側に発信する段階と、
(b)自動電話交換機に備えられた呼処理プロセッサのトランク監視制御部が前記発信に対応する呼の着信を検出する段階と、
(c)トランク監視制御部が、前記着信に応答して、呼処理プロセッサの呼処理制御部に複数のオペレータ用構内電話機のうちの1つへの接続を要求する段階と、
(d)前記複数のオペレータ用構内電話機の状態を記憶する呼状態記憶部を参照することにより、現在空いているオペレータ用構内電話機を検索する段階と、
(e)検索により、現在空いているオペレータ用構内電話機が見つかった場合には、加入者回路制御部を介して該空いているオペレータ用構内電話機の1つに着信指示を行う段階と、
(f)該着信指示のあったオペレータ用構内電話機にオペレータが応答したことに応答して、呼状態記憶部の情報を更新する段階と、
(g)該応答したオペレータが、前記依頼者と会話したことに基づいて、該オペレータが前記依頼者からの依頼内容を契約データとしてデータ入力装置に入力する段階と、
(h)該オペレータが前記契約データの入力後、入力データ内容の確認指示を入力する段階と、
(i)該オペレータに対応する前記オペレータ端末のデータ入力業務処理部が前記契約データと該オペレータ端末を特定するオペレータ端末IDと、依頼者と会話した取引内容に応答した固定音片特定情報と被音声合成情報とを含む取引内容確認依頼メッセージを生成し、自動電話交換機−コンピュータ間制御装置に送る段階と、
(j)前記自動電話交換機−コンピュータ間制御装置が前記段階(i)で生成された前記取引内容確認依頼メッセージを受領する段階と、
(k)前記自動電話交換機−コンピュータ間制御装置のPBX−コンピュータ間制御部が、前記オペレータ端末IDを参照し、オペレータ用端末とオペレータ用構内電話機の組み合わせを予め登録および管理している電話機/端末対応記憶部を検索することにより、前記取引内容確認依頼メッセージのオペレータ端末IDに対応するオペレータ用構内電話機識別子を特定する段階と、
(l)前記取引内容確認依頼メッセージを前記段階(k)で特定されたオペレータ用構内電話機識別子と関連付けて保存する段階と、
(m)前記依頼者の電話機との通話をオペレータ用構内電話機から音声応答装置の空き回線に切り替えるために、前記自動電話交換機−コンピュータ間制御装置が前記呼処理プロセッサに対し、前記オペレータ用構内電話機識別子を含む転送指示コマンドを送信する段階と、
(n)前記転送指示コマンドを受領したことに応答して、前記呼処理プロセッサの呼処理制御部が、呼状態記憶部を探索し、利用可能な音声応答用音声回線を特定する段階と、
(o)前記呼処理制御部が、前記段階(n)で特定された音声応答用音声回線に対応する加入者回路に着信指示を行う段階と、
(p)前記呼処理制御部が、前記自動電話交換機−コンピュータ間制御装置に前記段階(n)で特定された音声応答用音声回線を特定する音声応答用音声回線識別子を含む転送応答メッセージを送信する段階と、
(r)前記自動電話交換機−コンピュータ間制御装置から前記音声応答装置に前記取引内容確認依頼メッセージを前記音声応答用音声回線識別子に関連付けて送信する段階と、
(s)前記依頼者の電話機と前記音声応答装置の通話を前記音声応答用音声回線を介して接続する段階と、
(t)前記音声応答装置が受信した前記取引内容確認依頼メッセージに対応し、前記固定音片特定情報により取得された固定音片と被音声合成情報により音声合成したものとを 組み合わせて前記契約データを音声データとして変換した取引内容確認メッセージを生成する段階と、
(u)前記段階(t)で生成した取引内容確認メッセージをアナログ波形データとして再生し、前記音声応答用音声回線を介して前記依頼者の電話機に送る段階と、
(v)前記依頼者が、前記取引内容確認メッセージを聞いた後、前記依頼者の電話機の所定のボタンを押すことにより契約内容の確認を行なう段階と、
(w)前記依頼者が、電話機の所定のボタンを押すことにより発生した確認結果信号を前記音声応答制御部が解析する段階と、
(x)前記段階(w)で解析した結果、前記音声応答制御部が、契約内容を前記依頼者が確認したと判定した場合には、前記契約データの取引処理装置への送信を許容し、前記音声応答制御部が契約内容を前記依頼者が否認したと判定した場合には、前記契約データの取引処理装置への送信を禁止する段階と、
を含む契約業務サポート方法。
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