JP3609501B2 - 両開きドアの召合わせ部のシール装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、両開きドアの召合わせ部のシール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のシール装置として、図4に示したものが従来から知られている。このシール装置は、両開きドア21、21の召合わせ面に上下方向に延びる案内溝22を設け、一方の案内溝22にシール支持体23を組込み、そのシール支持体23の表面に取付けた弾性を有するシール部材24を他方の案内溝22に組込んだシール受け部材25の表面に弾性接触させて、召合わせ部をシールしている。
【0003】
上記のシール装置においては、ドアの寸法精度や組立て精度、あるいはドアの変形によってシール部材の接触圧が変化するため、シール支持体23、およびシール受け部材25のそれぞれに調整ねじ26をねじ係合し、その調整ねじ26の回動操作によってシール支持体23とシール受け部材25とを相対的に移動させてシール部材24のシール受け部材25に対する接触圧を調整できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記シール装置においては、シール支持体23の表面に設けたシール取付溝27の底面にねじ孔28を設け、そのねじ孔28に調整ねじ26をねじ係合しているため、シール部材24の接触圧の調整の都度、シール部材24を取外して調整ねじ26を回動させる必要があり、調整に手間がかかるという問題点がある。
【0005】
また、上記シール装置においては、シール性の向上を図るため、シール部材24に2条の弾性接触片29を設け、各接触片29をシール受け部材25の表面に弾性接触させるようにしているが、2条の接触片29が弾性接触する面は、平坦面30であるため、ドアの開閉時における接触片29の弾性変形量が大きく、その変形はドア21、21の回転抵抗となり、ドア21、21の開閉に比較的大きな力を必要とする。
【0006】
この発明の課題は、シール部材の接触圧の調整が簡単にできるようにすること、およびドアの開閉に要する力の軽減化を図ることを技術的課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この発明においては、両開きドアの召合わせ面のそれぞれに上下方向に延びる案内溝を設け、一方の案内溝に上下方向に長いシール支持体を、他方の案内溝に上下方向に長いシール受け部材を組込み、上記シール支持体およびシール受け部材のそれぞれに表面から裏面に貫通する複数のねじ孔を形成し、各ねじ孔にねじ係合した調整ねじのねじ孔からドア内部側に突出する先端部を回転自在に支持し、前記シール支持体の表面には上下方向に延びる帯状の2枚のシール部材を取付け、前記シール受け部材には各シール部材の先端縁が単独に弾性接触する一対の凸円状の弧状面を形成した構成を採用している。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
【0009】
図1に示すように、扉枠1の出入口2を開閉する2枚のドア3a、3bは、扉枠1の竪枠4に取付けたヒンジ5を中心として回動自在に支持されている。
【0010】
図2に示すように、ドア3a、3bの召合わせ面には上下方向に延びる溝6が形成され、各溝6に案内部材7が挿入されている。この案内部材7は、図3に示すビス8の締付けによりドア3a、3bに固定されている。
【0011】
案内部材7の表面には上下方向に延びる案内溝9が設けられ、一方の案内部材7の案内溝9にシール支持体10が組込まれている。また、他方の案内部材7の案内溝9にシール受け部材11が組込まれている。
【0012】
シール支持体10およびシール受け部材11は上下方向に長く延びている。このシール支持体10およびシール受け部材11には表面から背面に貫通する複数のねじ孔12が上下方向に所要の間隔をおいて設けられ、各ねじ孔12にねじ係合した調整ねじ13の一端面に六角レンチが係合可能な角孔14が設けられている。
【0013】
調整ねじ13の他端には小径軸部15が一体に設けられ、その小径軸部15は案内部材7に形成された孔16に挿入されて回転自在に支持され、かつ抜け止めされている。
【0014】
シート支持体10の表面にはねじ孔12を挾む両側に上下方向に延びる2条のシール溝17が形成され、各シール溝17に帯状のシール部材18が挿入されている。
【0015】
一方、シール受け部材11には、各シール部材18と対向する位置に一対の凸円状の弧状面19が形成され、各弧状面19にシール部材18が単独に弾性接触している。
【0016】
図2はドア3a、3bの閉鎖状態を示す。同図において上部を屋外とし、下部を屋内とし、ドア3a、3bのそれぞれが屋外側に回動し得るものであるとすると、2枚のシール部材18は、対向する弧状面19の屋外側の側面と弾性接触してドア3a、3bの召合わせ部をシールしている。
【0017】
図2に示す状態から、一方のドアを開放すると、屋外側のシール部材18は弧状面19から離反すると共に、屋内側のシール部材18は屋外側の弧状面19を通過する際、その弧状面19との接触によって弾性変形し、その変形量もきわめて小さい。
【0018】
このため、ドアの回転初期における回転抵抗は小さく、ドアを軽い力で開放させることができる。
【0019】
シール部材18の接触圧の調整に際しては、ドア3a、3bを開放し、調整ねじ13の角孔14に六角レンチを挿入して、調整ねじ13を回転させ、シール支持体10とシール受け部材11の少なくとも一方を他方に対して移動させる。
【0020】
ここで、シール支持体10の移動による接触圧の調整に際し、調整ねじ13の角孔14は2枚のシール部材18間に臨んでいるため、シール部材18を取外すことなく調整ねじ13を回動させることができ、調整作業が容易である。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、この発明においては、シール支持体の移動によるシール部材の接触圧の調整に際して、シール部材を取外す必要がないため、簡単に調整することができる。
【0022】
また、シール支持体に取付けた2枚のシール部材をシール受け部材の表面に設けた凸円状の弧状面にそれぞれ単独に接触させるようにしたので、ドアの開閉時における一方のシール部材の弾性変形量がきわめて小さく、ドアの開閉に要する操作力の軽減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す一部切欠正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】図2のIII −III 線に沿った断面図
【図4】従来のシール装置を示す断面図
【符号の説明】
3a、3b ドア
9 案内溝
10 シール支持体
11 シール受け部材
12 ねじ孔
13 調整ねじ
18 シール部材
19 弧状面
Claims (1)
- 両開きドアの召合わせ面のそれぞれに上下方向に延びる案内溝を設け、一方の案内溝に上下方向に長いシール支持体を、他方の案内溝に上下方向に長いシール受け部材を組込み、上記シール支持体およびシール受け部材のそれぞれに表面から裏面に貫通する複数のねじ孔を形成し、各ねじ孔にねじ係合した調整ねじのねじ孔からドア内部側に突出する先端部を回転自在に支持し、前記シール支持体の表面には上下方向に延びる帯状の2枚のシール部材を取付け、前記シール受け部材には各シール部材の先端縁が単独に弾性接触する一対の凸円状の弧状面を形成した両開きドアの召合わせ部のシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26697595A JP3609501B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 両開きドアの召合わせ部のシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26697595A JP3609501B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 両開きドアの召合わせ部のシール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09112155A JPH09112155A (ja) | 1997-04-28 |
JP3609501B2 true JP3609501B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=17438319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26697595A Expired - Fee Related JP3609501B2 (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | 両開きドアの召合わせ部のシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3609501B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109458102A (zh) * | 2018-11-09 | 2019-03-12 | 南方雄狮创建集团股份有限公司 | 一种防风沙地弹门 |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP26697595A patent/JP3609501B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09112155A (ja) | 1997-04-28 |
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