JP3609392B2 - 伸び測定試験器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、靴下やパンティストッキング等、伸びやすさが重要な品質の一つとなる製品を引っ張ったときの伸びを測定する伸び測定試験器に関する。
【0002】
【従来の技術】
繊維製品には、靴下やパンティストッキング等、伸びやすさが重要な品質の一つとなっているものがある。このような繊維製品では、品質管理のために、製品の一部を引っ張ってその部分の伸びを測定する試験が行われている場合が多い。この伸び測定試験では、測定者が被測定物の測定対象部の両側を手で持って引っ張るか、あるいはクランプ等で測定対象部の一端側を保持して他端側を手で持って引っ張り、このときの伸びを測定する方法がよく採用される。
【0003】
このように測定者が手で被測定物を引っ張る方法では、測定は簡単に行えるが、測定者によって引っ張り方が異なり、測定対象部に加わる引張力に差が生じるため、測定結果のばらつきが大きい問題がある。
【0004】
これに対して、被測定物の測定対象部の一端側を保持して他端側に錘をぶら下げるようにしたり、電動モータやエアシリンダ等の引張力の駆動源とその出力を自在に制御できる制御機構とを備えた伸び測定試験器を使用すれば、測定対象部を一定の引張力で引っ張ることができる。
【0005】
しかし、錘を用いる方法では、製品に急激に引張力がかからないように、測定者がゆっくりと錘をはなす必要があり、測定作業が面倒で効率が悪い。
【0006】
一方、引張力を一定に制御できるような伸び測定試験器は、一般に大きくて持ち運びがしにくい等、使い勝手がよくないし、メンテナンスも面倒である。また、このような大がかりな試験器を導入すれば、コストも大幅に増加する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明の課題は、測定精度が高く、かつコンパクトで使い勝手のよい伸び測定試験器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、被測定物の測定対象部をその両側で保持して引っ張り、引っ張られた測定対象部の伸びを測定する伸び測定試験器において、前記被測定物の測定対象部の一端側を保持する保持手段を測定対象部の引張方向にスライド自在に設け、この保持手段を挟んで前記測定対象部が引っ張られる側と反対の側に定荷重渦巻ばねを配し、この定荷重渦巻ばねの先端を前記保持手段に連結して、前記測定対象部をその他端側へ引っ張ったときに、前記保持手段がスライドして定荷重渦巻ばねが巻き戻され、前記測定対象部に一定の引張力が加わるようにしたのである。
【0009】
すなわち、被測定物の測定対象部の一端側を保持して測定対象部の引張方向にスライドする保持手段に、この保持手段を挟んで測定対象部が引っ張られる側と反対の側に配した定荷重渦巻ばねの先端を連結することにより、簡単な構成で、測定者によらず測定対象部を一定の引張力で引っ張ることができるようにしたのである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。図1および図2は、第1の実施形態を示す。この伸び測定試験器は、靴下1用で、図1に示すように、靴下1の測定対象部1aの一端部を保持する保持手段としてのクランプ2を、長尺の基台3上に固定したレール4にスライド自在に取り付け、このクランプ2を挟んで測定対象部1aが引っ張られる側と反対の側に定荷重渦巻ばね5を2つ配し、各ばね5の先端部5aをクランプ2に連結したものである。
【0011】
前記クランプ2は、基台3上のレール4に案内されて摺動するテーブル6の上面に取付部材7が固定されており、この取付部材7に、テーブル6上面との間で靴下1を挟持する挟持部材8を支持するアーム9と、アーム9を介して挟持部材8を昇降させるためのレバー10とが取り付けられている。そして、これらの取付部材7とアーム9とレバー10とでリンク機構を構成することによりこのクランプ2の靴下保持構造が形成されており、図1に示したようにレバー10を垂直に立てたときは、挟持部材8が下降して靴下1を挟持し、レバー10をばね5側へ倒すと、挟持部材8が上昇して靴下1を解放するようになっている。
【0012】
また、クランプ2のテーブル6には、巻尺11の目盛付き鋼帯11aの先端部が所定の位置に固定されている。この巻尺11は、鋼帯11aを巻き込むケース11bが基台3と別体の移動台12に取り付けられている。なお、移動台12は、測定を行わないときは基台3に重ねた状態で持ち運べるようになっている。
【0013】
前記各定荷重渦巻ばね5は、基台3上に立設された2つの側壁13の間に、互いに干渉しないように位置をずらして取り付けられており、それぞれの先端部5aが連結部材14を介してクランプ2のテーブル6の端部に連結されている。なお、各ばね5には、それぞれの巻き戻し荷重の合計が靴下1の測定対象部1aを引っ張るのに適当な大きさとなるものが選定されている。また、ばねの数は2つに限らず、1つでも3つ以上でもよい。
【0014】
この伸び測定試験器で靴下1の伸びを測定するときは、図2に示すように、移動台12を靴下1引張方向の適当な位置まで移動させて巻尺11の鋼帯11aを延ばし、クランプ2で靴下1の測定対象部1aの一端側を保持した後、測定対象部1aの他端側を手で持ってレール4の延長線に沿って引っ張る。このとき、クランプ2がレール4に案内されて引張方向にスライドするとともに、クランプ2に連結された各定荷重渦巻ばね5が巻き戻され、測定対象部1aに一定の引張力が加わる。そして、この一定の引張力が加わった状態の測定対象部1aの寸法を巻尺11で測ればよい。
【0015】
上述した伸びの測定方法では、測定者によらず靴下1の測定対象部1aを一定の引張力で引っ張ることができ、測定対象部1aの伸びを精度よく測定することができる。また、測定作業も極めて簡単である。
【0016】
しかも、この伸び測定試験器は、駆動源や制御機構を備えたものに比べて、構成が簡単でコンパクトなため、持ち運ぶことができる等、使い勝手がよく、メンテナンスもしやすい。また、試験器のコストも非常に安い。
【0017】
図3は第2の実施形態を示す。この実施形態では、基台3の延長線上まで延ばしたレール15に、第1のクランプ16と第2のクランプ17とをスライド自在に取り付け、これらの各クランプ16、17で図示省略した靴下の測定対象部の一端側と他端側をそれぞれ保持するようになっている。第1のクランプ16は、第1の実施形態のクランプと同じ構成のものであり、第2のクランプ17は、その靴下保持構造が第1のクランプ16と逆向きに形成されたものである。また、第2のクランプ17のテーブル18には、巻尺11のケース11bが取り付けられており、テーブル18先端部にはこのクランプ17を手でスライドさせるためのグリップ19が設けられている。その他の部分の構成は第1の実施形態と同じである。
【0018】
従って、第2のクランプ17をグリップ19を握ってレール15先端側へスライドさせることにより、前記靴下の測定対象部を正確にレール15に沿って引っ張ることができ、測定精度をさらに向上させることができる。
【0019】
なお、この発明は、靴下やパンティストッキング等の繊維製品以外の製品の伸びの測定を行う試験器にも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、この発明の伸び測定試験器は、被測定物の測定対象部の一端側を保持して測定対象部の引張方向にスライドする保持手段に、この保持手段を挟んで測定対象部が引っ張られる側と反対の側に配した定荷重渦巻ばねの先端を連結したものであるから、測定者によらず測定対象部を一定の引張力で引っ張ることができ、測定精度が高い。また、構成が簡単でコンパクトなため、使い勝手がよく、メンテナンス性やコスト面でも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の伸び測定試験器の斜視図
【図2】図1の伸び測定試験器の測定時の状態を示す斜視図
【図3】第2の実施形態の伸び測定試験器の斜視図
【符号の説明】
1 靴下
1a 測定対象部
2 クランプ
3 基台
4 レール
5 定荷重渦巻ばね
5a 先端部
6 テーブル
7 取付部材
8 挟持部材
9 アーム
10 レバー
11 巻尺
11a 鋼帯
11b ケース
12 移動台
13 側壁
14 連結部材
15 レール
16、17 クランプ
18 テーブル
19 グリップ
Claims (1)
- 被測定物の測定対象部をその両側で保持して引っ張り、引っ張られた測定対象部の伸びを測定する伸び測定試験器において、前記被測定物の測定対象部の一端側を保持する保持手段を測定対象部の引張方向にスライド自在に設け、この保持手段を挟んで前記測定対象部が引っ張られる側と反対の側に定荷重渦巻ばねを配し、この定荷重渦巻ばねの先端を前記保持手段に連結して、前記測定対象部をその他端側へ引っ張ったときに、前記保持手段がスライドして定荷重渦巻ばねが巻き戻され、前記測定対象部に一定の引張力が加わるようにしたことを特徴とする伸び測定試験器。
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