JP3609049B2 - プレス成形装置 - Google Patents

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洋一郎 勝亦
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平板状のワークをプレスにより折り曲げ成形するプレス成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレス成形装置において、図22のような平板状のワークWを折り曲げ成形する場合に、ワークWにパイロット穴201を形成し、該パイロット穴201に上型に取り付けられたパイロットピンを嵌入させ、折り曲げ成形時のワークWのずれを規制するようにしている。
【0003】
前記パイロットピンとしては、例えば図23〜図26に示すようなものがある。図23はショルダー式と言われており、上型203にパイロットピン205を固定したものである。従って、上型203によって下型に対しワークWをプレス成形する際に、パイロットピン205が前記パイロット穴201に嵌入してワークWのずれを規制することができる。
【0004】
前記ワークWとして、例えばトラックの荷台フレーム等である場合に、その仕様の変更によってパイロット穴201を図22のように元の位置からHだけずらしたパイロット穴201A等とする場合がある。この場合には、図23のパイロットピン205を取り外し、前記パイロット穴201Aの移動距離Hと等しい距離に予め規定された取り付け穴にパイロットピン205Aの取り付け位置を変更し、上記パイロット穴201からパイロット穴201Aへの変更に対応することができる。
【0005】
図24はボールロック式と言われているもので、パイロットピン207をパイロットピン207Aに位置変更することによって同様に対応することができる。
【0006】
図25はねじ込み式と言われているもので、パイロットピン209をパイロットピン209Aに位置変更することで、同様に対応することができる。
【0007】
図26は収納式と言われているもので、パイロットピン211,213が上型203に対し出没自在に取り付けられており、パイロット穴201に対してはパイロットピン211が突出して対応し、パイロット穴201Aに対してはパイロットピン213が突出すると共にパイロットピン211がワークWに押されて引っ込み、同様に対応することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図23〜図26に示すものは何れの場合も、パイロットピン205,205A、207,207A、209,209A、211,213間の構造的な取付スパンとの関係から、移動距離Hを一定以上に狭くすることができず、図23の場合には45mm、図24の場合には50mm、図25の場合には42mm、図26の場合には80mmが限界となっていた。
【0009】
一方、ワークWにおいては、仕様の変更によりパイロット穴201,201A間の変更距離Hが30mm等と狭くなる場合もあり、図23〜図26のような構造では対応することができず、パイロットピンの位置の異なった上型パンチを複数製作する必要があった。このため、製作コストが著しく増大すると共に、上型パンチの変更作業も大掛かりなものとなって、作業性が著しく損なわれるという問題があった。さらに、交換した上型パンチをストックするスペースも必要であり、スペース上不利であるという問題があった。
【0010】
本発明は、簡単に製造することができ、変更を容易に行うことができ、しかもストックスペースを不要とするプレス成形装置の提供を課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上型と下型とのプレスにより平板状のワークを折り曲げ成形すると共に、前記上型に取り付けられたパイロットピンを前記ワークのパイロット穴に嵌入させて前記折り曲げ成形時のワークのずれを規制するプレス成形装置において、前記上型に、前記パイロットピンを移動可能に支持し、前記上型と前記パイロットピンとの一方にチェック凹部を設け、同他方に前記チェック凹部に先端球面部が嵌合し付勢力に抗して前記チェック凹部から離間する方向へ退避可能なチェック体を設け、前記上型に設けられるチェック凹部又はチェック体は、前記ワークの種別毎のパイロット穴の位置に対応して複数設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載のプレス成形装置であって、前記パイロットピンに、前記移動可能に支持するためのヘッド部を設け、前記上型に、前記ヘッド部を移動可能に支持するガイドレールを設け、前記チェック凹部は、前記ガイドレールに沿って複数形成され、前記チェック体は、前記ヘッド部に設けられスプリングで付勢されたチェックボールであることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載のプレス成形装置であって、前記下型に設けられ前記ワークを所定の付勢力で支えるパッドに、前記パイロットピンの先端を嵌入させ得る逃げ溝を前記パイロットピンの移動方向に沿って連続形成したことを特徴とする。
【0014】
【発明の効果】
請求項1の発明では、上型と下型とのプレスにより平板状のワークを折り曲げ成形すると共に、前記上型に取り付けられたパイロットピンを前記ワークのパイロット穴に嵌入させて、前記折り曲げ成形時のワークのずれを規制することができる。
【0015】
しかも、ワークの仕様変更によってパイロット穴の位置に変更があった場合には、上型に対してパイロットピンを移動させ、他のチェック凹部に対してチェック体を付勢力をもって嵌合させることにより、前記パイロットピンを上型に対し変更されたパイロット穴の位置に対応して容易に位置決めることができる。
【0016】
前記パイロットピンの移動に際しては、パイロットピンの先端球面部によりチェック凹部から容易に退避することができ、パイロットピンの位置変更を容易に行わせることができる。
【0017】
このようにして、パイロットピンは、パイロット穴のより小さな位置の変更にも対応することができながら、パイロットピンと上型との間にチェック凹部とチェック体とを設定するだけであるため、簡単に製造することができる。またパイロットピンの位置の変更も、パイロットピンを移動させるだけでチェック凹部及びチェック体の嵌脱により容易に行うことができ、作業性が著しく向上する。さらにパイロットピン等を別に備える必要がなく、ストックスペースが不要となる。
【0018】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、パイロットピンのヘッド部をガイドレールに沿って移動させ、ガイドレールの何れかのチェック凹部にパイロットピンのヘッド部のチェックボールをスプリングの付勢力によって嵌合させることにより、パイロットピンの移動及び位置決めをより確実に行うことができる。
【0019】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明の効果に加え、前記下型に設けられ、前記ワークを所定の付勢力で支えるパッドに、前記ガイドピンの先端を嵌入させる逃げ溝を前記パイロットピンの移動方向に沿って連続形成したため、パイロットピンをいずれの位置へ変更してもプレス成形時にパイロットピンの先端が逃げ溝に嵌入することができ、プレス成形を円滑に行わせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の一実施形態を適用したプレス成形装置の概略全体斜視図、図2は同側面図、図3は要部の断面図である。まず、図1,図2,図3のように、プレス成形装置1は、上型3と下型5とを備えている。
【0021】
前記上型3は、クランク式又は、液圧(油圧)式プレス機械の上部スライダーに支持され昇降する構成となっている。この上型3には、パンチプレート7が取り付けられており、該パンチプレート7に嵌合して取り付けられているガイドレール9に位置決め用のパイロットピン11が支持されている。
【0022】
前記下型5は、ボルスター13に入子15が支持されており、この入子15間にパッド17が昇降可能に支持されている。このパッド17の支持は、エア、油圧、ガス、ばね等によって付勢されたクッションピン19を介して行われている。前記パッド17には、逃げ溝21が設けられ、前記ガイドピン11の先端を嵌入させる構成となっている。
【0023】
従って、入子15上に配置されたワークWに対し、上型3を下降させると、パイロットピン11の先端がワークWのパイロット穴23に嵌入し、ワークWの位置決めを行うことができる。この状態で上型3をさらに下降させると、パンチプレート7が入子15間に嵌入し、ワークWは折り曲げ成形される。このときワークWをパッド17が所定の付勢力で支えることになる。このパッド17に対しては、前記パイロットピン11の先端が逃げ溝21内に嵌入し、記ワークWの折り曲げ成形を円滑に行わせることができる。
【0024】
図4は前記パンチプレート7を反転させて、パイロットピン11側を示す要部斜視図である。この図4のように、前記ガイドレール9は、前記ワークWの幅方向(図2の紙面直行方向)に沿って長く形成され、このガイドレール9に沿ってパイロットピン11が複数支持されている(図4では1個のみ示す)。これらパイロットピン11はガイドレール9に対し矢印A,B方向へ移動可能であり、これらパイロットピン11をガイドレール9に対し規定の位置で位置決めることができる。従って、前記上型3に、前記パイロットピン11が移動可能に支持された構成となっている。
【0025】
前記パンチプレート7は、図5,図6のようになっている。図5はパンチプレート7の下面図、図6はパンチプレート7の断面図である。図5,図6のように、パンチプレート7にはガイドレール取付溝25が設けられている。このガイドレール取付溝25は、前記ガイドレール9に対応しパンチプレート7に沿って長く形成されている。
【0026】
前記ガイドレール9は、図7,図8のようになっている。図7は前記ガイドレール9の下面図、図8はガイドレール9の断面図である。このガイドレール9は、その幅が前記パンチプレート7のガイドレール取付溝25の幅に対応しており、該ガイドレール取付溝25に嵌合して取り付けられる。
【0027】
前記ガイドレール9には、前記パイロットピン11を移動可能に支持するためにその下面に長手方向に沿ってパイロットピン取付凹部29が設けられている。このパイロットピン取付凹部29内の面であるガイドレール9の下向きの面31には、その幅方向中央部にチェック凹部33が設けられている。このチェック凹部33は、ガイドレール9に沿って複数形成されているもので、前記ワークWの種別毎のパイロット穴23の位置に対応して複数設けられている。このガイドレール9のパイロット取付凹部29両側には、段部35が設けられている。この段部35には図4のようにガイドレール9の縁金37が取り付けられている。
【0028】
前記パイロットピン11の構成は、図9,図10のようになっている。図9はパイロットピンの正面図、図10は同平面図である。この図9,図10のように、パイロットピン11には、前記ガイドレール9に移動可能に支持するためのヘッド部39が設けられている。このヘッド部39には、両側に鍔部41が形成されている。この鍔部41は前記ガイドレール9のパイロットピン取付凹部29内において、下向きの面31と縁金37との間に移動可能に挟持される構成となっている。このヘッド部39の上面に、後述するチェック体が設けられる構成となっている。前記ヘッド部39の上面にはねじ穴43,45が設けられている。ねじ穴45は中央のねじ穴43の周囲に等間隔で配置されている。
【0029】
図11はボールプランジャ47の断面図であり、このボールプランジャ47が前記ねじ穴43,45に取り付けられている。このボールプランジャ43は、プランジャケース49にコイルスプリング51を介してスチール製のボール53を保持したものである。前記プランジャケース49の外面には雄ねじ部55が設けられ、該雄ねじ部55に緩み防止処理57が施されている。前記プランジャケース49の先端にはボールプランジャ用レンチを係合させる六角穴59が設けられている。このボールプランジャ47を前記ねじ穴43,45にねじ込んで取り付けている。
【0030】
そして、中央のねじ穴43に取り付けられたボールプランジャ47のボール53は、前記チェック凹部33に嵌合する球面部を有し、コイルスプリング51で付勢されたチェックボールを構成している。すなわち中央のねじ穴43におけるボール53は本実施形態においてチェック体を構成し、前記パイロットピン11に、前記チェック凹部33に嵌合する先端球面部を有したチェック体を設けた構成となっている。
【0031】
また前記ねじ穴45にねじ込まれたボールプランジャ47のボール53は、前記ヘッド部39の上面でチェック体としてのチェックボールの周囲に等間隔で配置され、ガイドレール9の下向きの面31に弾接する支持ボールを構成している。尚、このねじ穴45及びこのねじ穴45にねじ込まれたボールプランジャ47を省略することも可能である。
【0032】
前記パッド17は、図12,図13のようになっている。図12は前記パッド17の平面図、図13は同側面図である。図12,図13のように、パッド17は、前記ワークWを所定の付勢力で支えるもので、前記パンチプレート7と同様にワークWの幅方向に沿って長く形成されている。このパッド17には、長手方向に沿って逃げ溝61が設けられている。この逃げ溝61は前記パイロットピン11の先端を嵌入させるものである。
【0033】
そして、前記パイロットピン取付凹部29内に前記パイロットピン11のヘッド部39が嵌合して取り付けられ、段部35に縁金37が締結固定され、パイロットピン11のヘッド部39が縁金37とガイドレール9の下向きの面31との間にスライド可能に支持される。
【0034】
前記パイロットピン11において、前記中央のねじ穴43にねじ込んで固定されたボールプランジャ47のボール53がチェックボールとして前記チェック凹部33に嵌合し、パイロットピン11は前記ガイドレール9に位置決められる。また周囲のねじ穴45にねじ込まれたボールプランジャ47のボール53は、支持ボールとしてガイドレール9の下向きの面31に弾接する。この支持ボールの弾接によって、パイロットピン11をガイドレール9に安定して支持させることができる。
【0035】
前記ガイドレール9は、パンチプレート7のガイドレール取付溝25に嵌め込まれ、ボルトによって締結固定されている。
【0036】
そしてこのような構成のプレス成形装置1によって、前記のようにパイロットピン11によりワークWの位置決めを行いながら、ワークWを折り曲げ成形することができる。
【0037】
一方、図22で説明したように、ワークWの仕様の変更によってパイロット穴23の位置に変更を生じることがある。この場合は、パイロットピン11をガイドレール9に沿って移動させる。移動に際し、前記パイロットピン11にガイドレール9長手方向への移動力を作用させると、チェックボールとしてのボール53がチェック凹部33の開口縁から反力を受ける。この反力でボール53はコイルスプリング51の付勢力に抗してチェック凹部33から離間する方向へ退避し、チェック凹部33を乗り上げる。この状態でパイロットピン11をガイドレール9に沿ってさらに移動させると、チェックボールとしてのボール53が移動方向で次のチェック凹部33上に来たとき、コイルスプリング51の付勢力によりチェック凹部33内に落ち込み、パイロットピン11がその位置で位置決められる。この位置が所望の位置であれば、パイロットピン11の移動は終了する。
【0038】
前記パイロットピン11の移動位置が所望の位置でなければ、さらにパイロットピン11を移動させ、同様な動作を行わせることにより所望の位置で位置決める。
【0039】
前記パイロットピン11が前記ガイドレール9に沿って移動するときには、前記鍔部41が前記縁金37と前記下向きの面31との間でガイドされ、円滑な移動を行わせることができる。同時に前記支持ボールの弾接によって、パイロットピン11をガイドレール9に安定して円滑に移動させることができる。
【0040】
前記チェック凹部33は、ワークWの種別毎のパイロット穴23の位置に対応しているため、ワークWの種別の変更に拘わらず、パイロットピン11をワークWのパイロット穴23に正確に対向させることができる。
【0041】
前記パイロットピン11の移動距離は、チェック凹部33相互の間隔に応じて決定することができる。このチェック凹部33相互の間隔は、従来のようなパイロットピンの付け替えに比較し、チェック凹部33を隣接して設けることで極めて小さくすることもでき、パイロットピン11の変更距離を例えば30mm等の小さな間隔に設定することも極めて容易に行うことができる。
【0042】
またパイロットピン11の位置の変更は、パイロットピン11をガイドレール9に沿って移動させるだけであるため、パイロットピン11の位置の異なる上型パンチを複数個製作する必要がなく、製造コスト低減を図ることができる。
【0043】
さらにガイドレール9に沿ってパイロットピン11を移動させるだけで位置を変更することができるため、変更作業を極めて容易に行うことができる。
【0044】
前記パイロットピン11の位置違いの上型パンチを複数個用意する必要がないため、ストックスペースを不要にすることができ、スペース的に有利である。
(第2実施形態)
図14〜図16は、本発明の第2実施形態を示している。図14は要部の拡大断面図、図15はパイロットピンの分解断面図、図16はヘッド部の平面図である。尚、第1実施形態と対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0045】
第1実施形態においては、パイロットピン11をヘッド部を含めて一体に形成したが、本実施形態ではパイロットピン11Aが2つの部分で構成されたものである。すなわちパイロットピン11Aは、ピン本体63とヘッドリング65とからなっている。
【0046】
前記ピン本体63には、前記ヘッドリング65と共にヘッド部39Aを構成する鍔部67及び胴部69が設けられている。このピン本体63の上面中央部にねじ穴43Aが設けられている。前記ヘッドリング65には、前記ピン本体63の鍔部67が嵌合する周溝71と、前記胴部69が嵌合する嵌合穴73が設けられている。前記ヘッドリング65の左右両側には、鍔部41Aが設けられている。
【0047】
そして、前記ヘッドリング65の嵌合穴73にピン本体63の胴部69を嵌合させ、鍔部67を周溝71に嵌合させて、ヘッド部39Aを構成する。前記ねじ穴43Aには、前記ボールプランジャ47がねじ込まれる。前記鍔部41Aは、前記同様縁金37とガイドレール9の下向きの面31との間に移動可能に挟持され、ガイドレール9に対しパイロットピン11Aの取り付けが行われている。前記ボール53は、チェックボールとしてガイドレール9側のチェック凹部33にコイルスプリング51の付勢力を介して嵌入する。すなわち、本実施形態においても、ボール53がチェック凹部33に嵌入することによって、パイロットピン11Aがガイドレール9に位置決められる。
【0048】
前記パイロットピン11Aにガイドレール9に沿った方向への移動力を与えると、前記同様にしてパイロットピン11Aの位置を変更することができる。このパイロットピン11Aがガイドレール9に沿って移動するときには、鍔部41Aが縁金37と下向きの面31との間でガイドされ、円滑な移動を行わせることができる。
【0049】
こうして本実施形態においても、第1実施形態とほぼ同様な作用効果を奏することができる。また本実施形態においては、パイロットピン11Aを分割して構成しているので、ヘッドリング65の鍔部41A等が摩耗したときには、ヘッドリング65のみを容易に交換することができる。
(第3実施形態)
図17〜図21は本発明の第3実施形態を示している。図17は上型の側面図、図18はパイロットピンの正面図、図19は同側面図、図20は同平面図、図21は同下面図である。尚、第1実施形態と対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0050】
本実施形態においては、チェック凹部がガイドレールの横向きの面に設けられ、チェック体としてのチェックボールはパイロットピン11Bのヘッド部39Bの側面に設けられたものである。
【0051】
すなわち上型3Aのパンチプレート7Aには、一対のガイドレール9Aがボルト等によって締結固定されている。前記ガイドレール9Aの横向きの面75には、前記チェック凹部33と同様な構成のチェック凹部(図示せず)が複数設けられている。
【0052】
前記パイロットピン11Bのヘッド部39Bには、横方向に貫通する移動方向前後一対のねじ穴43Bが設けられている。この各ねじ穴43Bには、両側の開口端それぞれにボールプランジャ47がねじ込んで固定されている。従って、前後一方のボールプランジャ47のボール53が、パイロットピン11Bのヘッド部39の側面において、チェック体としてのチェックボールを構成し、チェック体がヘッド部39Bの側面に設けられた構成となっている。この場合他方のボール53は、ガイドレール9Aの横向きの面75に弾接する支持ボールを構成する。尚、チェックボールはヘッド部39Bの左右側面に設けられているが、側面の一方側にのみ設ける構成にすることもできる。ねじ穴43Bを1個とし、チェックボールのみ設ける構成にすることもできる。前記ヘッド部39Bには、一対の鍔部41Bが設けられている。
【0053】
前記パンチプレート7Aには、パイロットピン取付凹部29Aが設けられ、このパイロットピン取付凹部29Aの下向きの面31Aと前記一対のガイドレール9A間に前記パイロットピン11Bの鍔部41Bが図17の紙面直交方向に移動可能に挟持されている。
【0054】
前記チェックボールとしてのボール53は、前記ガイドレール9Aのいずれかのチェック凹部にコイルスプリング51の付勢力を介して嵌入し、パイロットピン11Bが規定の位置で位置決められている。
【0055】
前記パイロットピン11Bの位置を変更する際には、パイロットピン11Bに移動方向への力を加えると、前記同様にボール53がコイルスプリング51の付勢力に抗してチェック凹部33を乗り上げ、所定の次のチェック凹部に嵌入させて位置決めることができる。このとき鍔部41Bがガイドレール9Aとパンチプレート7Aの下向きの面31Aとの間にガイドされるので、パイロットピン11Bを円滑に移動させることができる。
【0056】
前記パイロットピン11Bは、ねじ穴43Bの両側において、移動方向前後一対の各ボール53の内一方がチェックボールとしてチェック凹部に嵌入し確実に位置決めを行わせることができる。
【0057】
前記パイロットピン11Bの移動に際しても、各ボール53がパイロットピン11Bのヘッド部39Bの側面両側において、ガイドレール9Aの横向きの面に接触するため、安定した移動を行わせることができる。
【0058】
こうして本実施形態においても、上記第1実施形態とほぼ同様な作用効果を奏することができる。また本実施形態では、チェック凹部及びチェックボールを横向きに設けたので、ガイドピン11Bのヘッド部39B周辺の高さ方向の寸法をコンパクトに収めることができ、高さ方向を全体的に小型にすることが可能である。
【0059】
尚、上記実施形態では、チェック体をボール53で構成したが、パイロットピンの移動に際し、付勢力に抗してチェック凹部33から離間する方向へ退避できればよく、先端が球面部として構成されたピン等によって構成することも可能である。
【0060】
その他、上型と下型とのプレスにより平板状のワークWを折り曲げ成形すると共に、前記上型に取り付けられたパイロットピンを前記ワークのパイロット穴に嵌入させて前記折り曲げ成形時のワークのずれを規制するプレス成形装置において、前記上型に、前記パイロットピンを移動可能に支持し、前記上型と前記パイロットピンとの一方にチェック凹部を設け、同他方に前記チェック凹部に先端球面部が嵌合し付勢力に抗して前記チェック凹部から離間する方向へ退避可能なチェック体を設け、前記上型に設けられるチェック凹部又はチェック体は、前記ワークWの種別毎のパイロット穴の位置に対応して複数設けられていることを特徴とするプレス成形装置であって、前記パイロットピンに、前記移動可能に支持するためのヘッド部を設け、前記上型に、前記ヘッド部を移動可能に支持するガイドレールを設け、前記チェック凹部は、前記ガイドレールに沿って複数形成され、前記チェック体は、前記ヘッド部に設けられスプリングで付勢されたチェックボールであることを特徴とするプレス成形装置。
【0061】
前記プレス成形装置であって、前記チェック凹部は、前記ガイドレールの下向きの面に設けられ、前記チェック体は、前記ヘッド部の上面に設けられたことを特徴とするプレス成形装置。
【0062】
従って、チェック凹部及びチェック体を1組にすることができ、構造を簡単にすることができる。
【0063】
前記プレス成形装置であって、前記ヘッド部の上面に、前記チェック体の周囲に等間隔で配置され前記ガイドレールの下向きの面に弾接する支持ボールを設けたことを特徴とするプレス成形装置。
【0064】
従って、パイロットピンを移動させるときに、周囲の支持ボールがガイドレールに弾接するためパイロットピンの移動を安定して行わせることができる。
【0065】
前記プレス成形装置であって、前記チェック凹部は、前記ガイドレールの横向きの面に設けられ、前記チェック体は、前記ヘッド部の側面に設けられたことを特徴とするプレス成形装置。
【0066】
従って、上下方向のスペースをとることがなく、装置が上下方向に大型化するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプレス成形装置の上型、下型を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態に係り、上型、下型を示す正面図である。
【図3】第1実施形態に係り、要部の拡大断面図である。
【図4】第1実施形態に係り、パンチプレートを反転させ、パイロットピン側を示す斜視図である。
【図5】第1実施形態に係り、パンチプレートの下面図である。
【図6】第1実施形態に係り、パンチプレートの断面図である。
【図7】第1実施形態に係り、ガイドレールの下面図である。
【図8】第1実施形態に係り、ガイドレールの断面図である。
【図9】第1実施形態に係り、パイロットピンの正面図である。
【図10】第1実施形態に係り、パイロットピンの平面図である。
【図11】第1実施形態に係り、ボールプランジャの断面図である。
【図12】第1実施形態に係り、パッドの平面図である。
【図13】第1実施形態に係り、パッドの側面図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係る要部の拡大断面図である。
【図15】第2実施形態に係り、パイロットピンの一部を断面した分解図である。
【図16】第2実施形態に係り、ヘッドリングの平面図である。
【図17】本発明の第3実施形態に係る上型の一部断面で示した正面図である。
【図18】第3実施形態に係るパイロットピンの正面図である。
【図19】第3実施形態に係り、パイロットピンの側面図である。
【図20】第3実施形態に係り、パイロットピンの平面図である。
【図21】第3実施形態に係り、パイロットピンの下面図である。
【図22】ワークを示す斜視図である。
【図23】従来例に係り、上型にパイロットピンを支持した状態の断面図である。
【図24】他の従来例に係り、上型にパイロットピンを支持した状態の断面図である。
【図25】他の従来例に係り、上型にパイロットピンを支持した状態の断面図である。
【図26】他の従来例に係り、上型にパイロットピンを支持した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 プレス成形装置
3 上型
5 下型
7,7A パンチプレート
9,9A ガイドレール
11,11A,11B パイロットピン
17 パッド
21 逃げ溝
23 パイロット穴
31 下向きの面
33 チェック凹部
39,39A,39B ヘッド部
51 コイルスプリング
53 ボール(チェック体、チェックボール、支持ボール)
75 横向きの面

Claims (3)

  1. 上型と下型とのプレスにより平板状のワークを折り曲げ成形すると共に、前記上型に取り付けられたパイロットピンを前記ワークのパイロット穴に嵌入させて前記折り曲げ成形時のワークのずれを規制するプレス成形装置において、
    前記上型に、前記パイロットピンを移動可能に支持し、
    前記上型と前記パイロットピンとの一方にチェック凹部を設け、同他方に前記チェック凹部に先端球面部が嵌合し付勢力に抗して前記チェック凹部から離間する方向へ退避可能なチェック体を設け、
    前記上型に設けられるチェック凹部又はチェック体は、前記ワークの種別毎のパイロット穴の位置に対応して複数設けられていることを特徴とするプレス成形装置。
  2. 請求項1記載のプレス成形装置であって、
    前記パイロットピンに、前記移動可能に支持するためのヘッド部を設け、
    前記上型に、前記ヘッド部を移動可能に支持するガイドレールを設け、
    前記チェック凹部は、前記ガイドレールに沿って複数形成され、
    前記チェック体は、前記ヘッド部に設けられスプリングで付勢されたチェックボールであることを特徴とするプレス成形装置。
  3. 請求項1又は2記載のプレス成形装置であって、
    前記下型に設けられ前記ワークを所定の付勢力で支えるパッドに、前記パイロットピンの先端を嵌入させ得る逃げ溝を前記パイロットピンの移動方向に沿って連続形成したことを特徴とするプレス成形装置。
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