JP3608977B2 - 管状部材配設方法,管状部材配設構造及び管状部材保護体 - Google Patents

管状部材配設方法,管状部材配設構造及び管状部材保護体 Download PDF

Info

Publication number
JP3608977B2
JP3608977B2 JP12248599A JP12248599A JP3608977B2 JP 3608977 B2 JP3608977 B2 JP 3608977B2 JP 12248599 A JP12248599 A JP 12248599A JP 12248599 A JP12248599 A JP 12248599A JP 3608977 B2 JP3608977 B2 JP 3608977B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular member
side layer
layer portion
protector
tubular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12248599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000314149A (ja
Inventor
秀武 本村
宏明 多田
Original Assignee
新キャタピラー三菱株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新キャタピラー三菱株式会社 filed Critical 新キャタピラー三菱株式会社
Priority to JP12248599A priority Critical patent/JP3608977B2/ja
Publication of JP2000314149A publication Critical patent/JP2000314149A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3608977B2 publication Critical patent/JP3608977B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/28Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets
    • E02F3/36Component parts
    • E02F3/38Cantilever beams, i.e. booms;, e.g. manufacturing processes, forms, geometry or materials used for booms; Dipper-arms, e.g. manufacturing processes, forms, geometry or materials used for dipper-arms; Bucket-arms
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2264Arrangements or adaptations of elements for hydraulic drives
    • E02F9/2271Actuators and supports therefor and protection therefor
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2264Arrangements or adaptations of elements for hydraulic drives
    • E02F9/2275Hoses and supports therefor and protection therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Shovels (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管状部材の磨耗損傷防止に有効な管状部材配設方法,管状部材配設構造及び管状部材保護体に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記管状部材は、上記各分野の機器において使用されており、例えば電気・電子配線,光学的のグラスファイバ配線,油圧配管,エア配管等に使用されている。
この管状部材は、上記のように各分野の産業に使用されており、相対的に動きのある部材間の間に配設される上記管状部材の場合や、単一の部材に配設される上記管状部材であっても、その部材自身から発生する振動が大きい場合には、上記管状部材と上記部材との間の相対変位の長さ分だけ余裕をもって配設し、上記管状部材と上記部材との間の相対変位による伸縮,移動等で上記管状部材が上記部材に当接し摺動するので、上記の管状部材及び部材のいずれか一方にグロメット等の緩衝部材を設けている。
【0003】
次に、上記管状部材が使用されている、例えば建設機械の油圧ショベルついて説明する。
図7に示されるように、下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に設けられ、この上部旋回体12の一側にオペレータを防護するキャブ13が設けられ、上部旋回体12の略中央部に作業装置14が設けられている。
【0004】
上記の作業装置14は、上部旋回体12のスイングフレーム15の横軸21Aを介して第1ブーム21の基端部が上下方向に回動自在に軸支され、この第1ブーム21の先端部に縦軸22により第2ブーム23の基端部が左右方向に回動自在に軸支され、この第2ブーム23の先端部に縦軸24により第3ブーム25が左右方向へ回動自在に軸支され、更にこの第3ブーム25に横軸26によりアーム27が上下方向へ回動自在に軸支され、このアーム27の先端に横軸28によりバケット29が上下方向へ回動自在に軸支されている。
【0005】
そして、上記の第1ブーム21から第3ブーム25に至る一連の部材は、オフセットブームと呼ばれている。
このオフセットブームはオフセット機構30を備えており、このオフセット機構30は、図8に示したように第1ブーム21から突設されたブラケット31と、第3ブーム25から突設されたブラケット32との間に、第2ブーム23と平行で縦軸22, 24間と等しい軸間距離を有するロッド33がピンにより連結され、又、第1ブーム21から突設されたブラケット34と、第2ブーム23から突設されたブラケット35との間にピンによりオフセットシリンダ36が連結されたものである。
【0006】
第1ブーム21は上部旋回体12との間に設けられたブームシリンダ37により上下方向に回動され、第2ブーム23は前記オフセットシリンダ36により左右方向に回動され、アーム27は第3ブーム25に取付けられたアームシリンダ38により上下方向に回動され、バケット29はアーム27上に取付けられたバケットシリンダ39により上下方向に回動される。
【0007】
このような建設機械において、作業装置14に配設された油圧駆動系の油圧ラバーホースの支持部は固定点として設計されるのが一般的である。
一方、作業装置14が伸縮、屈伸する部分では、図8に示したように予め油圧ラバーホースのルーティングにホース弛み部分42を付けておき、油圧ラバーホースの長さ変動をこのホース弛み部分42の伸縮により吸収するようにしている。
【0008】
例えば、図7,図8に示されるように、オフセットブームの側面に配設されてオフセットシリンダ36,アームシリンダ38及びバケットシリンダ39に圧油を供給する油圧ラバーホース41には、図8に示したように第1ブーム21と第2ブーム23との間、第2ブーム23と第3ブーム25との間、第3ブーム25とアーム27との間にて、オフセット動作やアーム動作に対応できるように、ホース弛み部分42が設けられている。
【0009】
しかし、このホース弛み部分42により油圧ラバーホース41の長さ変動を十分吸収できない場合は、作業装置の動きにより油圧ラバーホース41のホース弛み部分42が大きく彎曲して、構造物と干渉し、磨耗損傷しやすい。
これを防止するために、図8に示されるように、油圧ラバーホース41の全長に金属密着コイルガード43を装着し、これらをオフセットブームの側面に設けられた支持部材44で支持することにより、油圧ラバーホース41そのものをガードする場合がある。
【0010】
この場合、金属密着コイルガード43は、その構造上、油圧ラバーホース41の全長にわたって必要であり、重量がかさむと共に、コストが高いものになる。
又、金属密着コイルガード43が構造物との干渉により磨耗したときは交換を要するが、そのためには、油圧ラバーホース41の着脱も必要であり、金属密着コイルガード43のみを簡単に交換できず、作業が容易でない。
【0011】
更に、油圧ラバーホース41の取り外す時に、油圧ラバーホース41内部から油の漏れや流出の恐れがあり、作業上の注意を要するとともに、油の流出などは環境上好ましくない。
又、オフセットシリンダ36と共に油圧ラバーホース41等を全体的にガードカバー(図示せず)で覆って、油圧ラバーホース41などを保護すると共に動きを規制する場合もあるが、大型で比較的高価なガードカバーが別途必要であると共に、ガードカバーの内面と摺動して磨耗した油圧ラバーホース41を交換する必要もあり、ガードカバー及び油圧ラバーホース41の脱着作業が容易でなく、コストもかかる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の上記のような局部的なホース弛み部分42のみで油圧ラバーホース41の長さ変動を吸収する場合は、ホース弛み部分42が大きく彎曲して、構造物と干渉する問題があり、この問題を防止するために、油圧ラバーホース41の全長に金属密着コイルガード43を装着する場合は、上記のように重量がかさむと共に、コストが高くなる。
【0013】
更に、この金属密着コイルガード43が磨耗損傷した場合は、この金属密着コイルガード43を交換する際に、油圧ラバーホース41の着脱作業などに伴い、作業が容易でないと共に、ホースからの油漏れる恐れがある。
又、ガードカバーは、大型で比較的高価であると共に、上記ガードカバー及び油圧ラバーホース41の交換作業が容易でないと共に、コストも高くなる。
【0014】
更に、上記油圧ラバーホース41を、図7に示した、例えば作業装置14の第1ブーム21を構成する閉断面の中空状構造物の下部に設けられた開口部より内部に導入して第1ブーム21の上部に設けられた開口部より導出し上記各油圧シリンダに供給するように配設しめて、油圧ラバーホース41の他部材との干渉による破損を防止したり、油圧ラバーホース41を第1ブーム21内に内装することにより油圧ショベル全体の外観を向上するようにしている。
【0015】
そして、上記した、例えば第1ブーム21の上下部に設けられた各開口部の内周縁に沿ってグロメットを嵌合せしめて上記開口部と油圧ラバーホース41との干渉を防止するようにしているが、これはあくまでも固定されたものが前提であり、油圧ショベルのフロント油圧ラインのように動く部分の適用は、適切な使用とは言えない。
【0016】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、管状部材の長さ変動を上記管状部材の全体的な移動及び支持母材側に弛みをもたせて配設した上記管状部材で吸収できる管状部材の円滑な摺動を可能とすると共に、上記管状部材の磨耗損傷を防止できる管状部材配設方法,管状部材配設構造及び管状部材保護体を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の本発明の管状部材配設方法は、管状部材の略移動可能範囲に対応するように設けられた支持母材側の部位に支持部材を設け、上記支持母材側の部位の外表面に係合され装着手段により上記支持部材に結合せしめられる摩擦係数の大きい材質で構成された管状部材結合側層部と、上記管状部材結合側層部の管状の内周面に自身の管状の外周面が当接して一体的に設けられ上記管状部材が挿通される摩擦係数の小さい材質で構成された滑り面側層部とを備えた管状部材保護体を設け、上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部を上記支持部材に装着し、上記管状部材保護体の上記滑り面側層部の内周面内を介して上記管状部材が容易に摺動して移動できるようにしたことを特徴としている。
請求項2記載の本発明の管状部材配設方法は、請求項1記載の構成において、上記支持部材は、上記支持母材側に設けられる開口部で構成し、上記装着手段は上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部の外周面に沿って断面コ字状の凹溝が形成される凹部が設けられ、上記凹部の弾性力により上記凹部を上記支持母材側に設けられる開口部に取付けるようにしたことを特徴としている。
請求項3記載の本発明の管状部材配設方法は、請求項2記載の構成において、上記支持部材は、U字形状に形成され、上記U字形状の谷部の内周面にリング状部に形成され上記U字形状の両自由端が上記支持母材側に取付けられるように構成し、上記管状部材結合側層部の外周に沿って設けられた上記凹部の弾性力により上記支持部材を挟持せしめ且つ上記U字形に形成された支持部材のリング状部に嵌合せしめられ上記リング状部の内周面内で上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部の外周部が挟持されるようにしたことを特徴としている。
請求項4記載の本発明の管状部材配設方法は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、上記滑り面側層部と上記管状部材結合側層部とを識別できる識別手段と、上記滑り面側層部が磨耗し上記管状部材結合側層部の上記識別手段の部位に到達したことを検出する検出手段の作動により警告を発生せしめる警告手段との、うちの少なくともいずれか一方の手段により上記管状部材保護体の使用状態を知ることができるようにしたことを特徴としている。
【0018】
求項記載の本発明の管状部材配設構造は、管状部材の略移動可能範囲に対応するように設けられた支持母材側の部位に支持部材を設け、上記支持母材側の部位の外表面に係合される装着手段により結合せしめられる摩擦係数の大きい材質で構成された管状部材結合側層部と、上記管状部材結合側層部の管状の内周面に自身の管状の外周面が当接して管状部材結合側層部と一体的に設けられ上記管状部材が挿通される摩擦係数の小さい材質で構成された滑り面側層部とを、有した管状部材保護体を設け、上記管状部材保護体を上記支持部材に装着し、上記管状部材保護体の上記滑り面側層部の内周面内を介して上記管状部材が容易に摺動して移動できるようにしたことを特徴としている。
請求項6記載の本発明の管状部材配設構造は、請求項5記載の構成において、上記装着手段は上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部の外周面に沿って断面コ字状の凹溝が形成される凹部が設けられ、上記凹部の弾性力により上記支持母材側に設けられる上記支持部材である開口部に取付けられるように構成したことを特徴としている。
請求項7記載の本発明の管状部材配設構造は、請求項5又は6載の構成において、上記支持部材は、U字形状に形成され、上記U字形状の谷部の内周面にリング状部が形成され上記U字形状の両自由端が上記支持母材側に取付けられるように構成し、上記凹部の弾性力により上記U字形状に形成された支持部材を挟持せしめ且つ上記U字形状に形成された上記支持部材のリング状部に嵌合せしめられ上記リング状部の内周面内で上記管状部材保護体の外周部を挟持し、上記支持部材のU字状の両端部が上記支持母材側に取付けられるように構成したことを特徴としている。
【0020】
求項記載の本発明の管状部材配設構造は、請求項5〜7のいずれか1項に記載の構成において、上記滑り面側層部と上記管状部材結合側層部とを識別できる識別手段と、上記滑り面側層部が磨耗し上記管状部材結合側層部の上記識別手段の部位に到達したことを検出する検出手段の作動により警告を発生せしめる警告手段との、うちの少なくともいずれか一方の手段により上記管状部材保護体の使用状態を知ることができるように構成したことを特徴としている。
【0021】
求項記載の本発明の管状部材保護体は、管状部材の移動可能範囲に対応するように設けられた上記支持母材側の部位部に設けられた支持部材に装着手段により結合せしめられる摩擦係数の大きい材質で構成された管状部材結合側層部と、上記管状部材結合側層部の管状の内周面に自身の管状の外周面が当接して上記管状部材結合側層部と一体的に設けられ上記管状部材が挿通されるように構成され摩擦係数の小さい材質で構成された滑り面側層部とに、より構成されたことを特徴としている。
【0022】
請求項10記載の本発明の管状部材保護体は、請求項記載の構成において、上記の滑り面側層部,管状部材結合側層部及び上記管状部材結合側層部に設けられた芯材層部が一体的に構成されていることを特徴としている
【0023】
請求項11記載の本発明の管状部材保護体は、請求項10記載の構成において、上記の滑り面側層部と管状部材結合側層部とが、識別できる識別手段を備えたことを特徴としている。
請求項12記載の本発明の管状部材保護体は、請求項10又は11記載の構成において、上記の滑り面側層部と管状部材結合側層部とを識別できる識別手段と、上記滑り面側層部が磨耗し上記管状部材結合側層部に到達したことを検出する検出手段の作動により警告する警告手段との、うちの少なくともいずれか一方の手段を備えたことを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図6について説明する。なお、必要に応じて、図7,図8も参照する。
図1は本発明の一実施形態を示す概略斜視説明図、図2は図1の管状部材保護体の概略斜視図、図3は図1の3A─3A線に沿う断面の要部を示す概略説明図、図4は本発明の他の実施形態を示す概略説明図、図5は図4の5A─5A線に沿う断面の要部を示す概略説明図、図6は第1ブームの開口部の説明図であり、(A)は図4の矢視6Yの部分を示す拡大説明図、(B)は図6(A)の6B─6B線に沿う断面の要部を示す概略説明図である。
【0025】
図1は本発明の管状部材配設方法,管状部材配設構造及び管状部材保護体を建設機械の油圧ショベルに適用した場合について説明する。
このような建設機械は、従来技術(図7参照)で既に説明したように、下部走行体11上に上部旋回体12が旋回可能に設けられている。
図1において、51は、図7,図8に示された油圧ショベルのオフセットブームにおける第1ブーム21,第2ブーム23,アーム27等に相当する支持母材であり、この支持母材51の側面には、丸鋼棒などをU字形に形成した支持部材52が溶接付などにより取付けられ、U字の谷部に管状部材である油圧ラバーホース41を貫通せしめて支持するリング状部52aを有し、この支持部材52により油圧ラバーホース41が移動可能に支持されている。
【0026】
この支持部材52のリング状部52a内側には、管状部材である油圧ラバーホース41の移動が可能に、管状部材保護体53が一体的に装着されている。
この管状部材保護体53は、本実施形態の場合には円形環状に形成され外周面に沿ってリング状の凹部Sが設けられ、支持部材52のリング状部52a(以下、単に支持部材52と称することもある)に着脱可能に構成されている。
【0027】
そして、管状部材保護体53は支持部材52に一体的に装着されて支持部材52に保持せしめる機能と、油圧ラバーホース41の磨耗損傷を防止するため、少なくとも油圧ラバーホース41と接触する表面側の磨耗係数を小さく構成された摺動パーツとしての機能とを有している。
そして、この管状部材保護体53の必要長さは、図4に示したように作業装置14の動きに伴う油圧ラバーホース41の弛み部分42の伸縮長さによって決定される。
【0028】
又、図1〜図3に示したように、管状部材保護体53は、装着手段Wによって支持部材52に取付けられている。
そして、上記の装着手段Wは、本実施形態の場合には支持部材52のリング状部52a内周面からリング状部52aに挟持せしめられるように装着され自身の弾性力により挟持される本体部53aが、図2に示したように円形環状に形成されている。
【0029】
又、図2に示したように本体部53aの半径方向に位置する箇所で切断された部位54の切断一端部54aと切断他端部54bとが、図示しないが支持部材52に装着する前は上記切断部が開口している状態を保持されると共に、切断一端部54aと切断他端部54bを当接するように内方に撓ませられるように拡縮可能に設けられ、管状部材保護体53の外周に設けられた凹部Sを支持部材52に挿脱できるように構成されている。
【0030】
又、図1〜図3に示されるように、この管状部材保護体53は、管状部材である油圧ラバーホース41と接触する内周側に摩擦係数の小さい材質で、即ち摩擦係数が小さく構成された滑り面側層部57と、支持部材52に挟持される凹部Sを有する外周側に摩擦係数の大きい材質で構成された支持部材結合側層部58と、滑り面側層部57内に設けられる支持部材52に対する挟持力を強化せしめる芯材層部59とが、一体的に構成したものである。
【0031】
この芯材層部59は必ずしも必要なものではなく、例えば弾性材で構成される本体部53自身の弾性力により凹部Sを介して支持部材52に挟持せしめるようにしてもよい。
又、滑り面側層部57は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などにより構成し、支持部材結合側層部58は、例えば、ラバー(ゴム)などにより形成し、芯材層部59は、例えば、板ばねなどにより構成する。
【0032】
この管状部材保護体53の滑り面側層部57及び芯材層部59又は支持部材結合側層部58には、異なる色で特に相互に目立つ色で着色したり、材料を換えたり、又別途設けられる色別部材を埋め込んでおいて、これらのいずれかの手段を、上記の滑り面側層部57及び芯材層部59又は支持部材結合側層部58を識別できるようにした識別手段57aとして構成する。
【0033】
そして、例えば管状部材41が管状部材保護体53の滑り面側層部57を摺動して滑り面側層部57が磨耗することにより、芯材層部59又は支持部材結合側層部58に設けられる識別手段57aが露出し、管状部材保護体53の交換時期であることを識別することができるので、事前に管状部材41の磨耗損傷を効果的に防止することができる。
【0034】
又、識別手段57aに到達したことを検出する検出手段57Sを管状部材保護体53に設ければ、更に管状部材41の磨耗損傷を効果的に防止することができる。
即ち、検出手段は、図6(B)に模式的に示したように管状部材保護体53内の滑り面側層部57の下面に当接する支持部材結合側層部58側に電気回路Rを構成する配線を予め埋め込んでおき、上記使用に伴い滑り面層部57が磨耗し、次いで上記の埋め込んであった配線が上記の磨耗で切れ、この断線により電気信号が途絶えるように構成すればよく、例えばこの断線による電気信号の途絶えにより、図示しないアラームがなったり、警告ランプが消灯するようにして上記磨耗を知らせるようにしてもよい。
【0035】
次に、図示された実施形態の作用効果について説明する。
図1〜図3に示したように円形環状に形成された管状部材保護体53の凹部Sを支持部材52のリング状部52aの内周面側より挟持せしめる。
又、支持部材52に狂気された管状部材保護体53の外周面の凹部Sの挟持力を強化するための、芯材層部59の締付力により、支持部材52に管状部材保護体53が弾性力で確実に固定される。
【0036】
又、上記のように支持部材52に挟持された管状部材保護体53の貫通孔に油圧ラバーホース41を挿入する時に、油圧ラバーホース41をその長さ方向の片側に引寄せた状態で、管状部材保護体53が取付けられた支持部材52に油圧ラバーホース41を嵌挿すると、その後油圧ラバーホース41を支持部材52のリング状部52a内周面で容易にずらすことができる。
【0037】
一方、管状部材保護体53の内周側は、極めて摩擦係数の小さい材質で構成された滑り面側層部57により油圧ラバーホース41と接触しているから、油圧ラバーホース41の滑らかな摺動が可能の状態となっている。
即ち、管状部材保護体53は、本体部53aの凹部Sの弾性力又はバネ材等からなる芯材層部59の弾性力により外側の支持部材結合側層部58を支持部材52に挟持させて、その挟持力に基づく摩擦力により強固に取付けると共に、上記のように管状部材保護体53の内周側の摩擦係数を小さく構成された滑り面側層部57は、油圧ラバーホース41に対して滑らかな摺動を可能とする。
【0038】
このようにして、油圧ラバーホース41に対して摺動パーツとして機能する管状部材保護体53を介して、支持母材51側に沿って配設された油圧ラバーホース41を支持部材52にて滑らかに摺動できるように移動自在に支持したから、例えば油圧ショベルの作業装置14における可動部分(例えば、図7に示された第1ブーム21と第2ブーム23との間、第2ブーム23と第3ブーム25との間、第3ブーム25とアーム27との間)に設けられたホース弛み部分42とは別の任意のホース部分でも、油圧ラバーホース41はその長さ方向などに自由に動くことができ、油圧ラバーホース41の弛み部分42での伸縮作用を、油圧ラバーホース41の他の部分にも作用させて、その時に生ずる油圧ラバーホース長さ変動を油圧ラバーホース41の全体的な動きにより吸収することができる。
【0039】
又、油圧ラバーホース41を上記の支持部材52により固定的に支持する場合であって、上記各構造物間の弛みをもたせて配設した時でも、上記実施形態と同様に管状部材保護体53により滑らかに摺動させることができるので、上記実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
又、管状部材保護体53の滑り面側層部57の磨耗が進行して、限界に達したときは、滑り面側層部57と異なる芯材層部59の色が現れるから、この芯材層部59の色を視覚的に識別した時点で、管状部材保護体53を新品と交換すればよい。
【0040】
この管状部材保護体53の交換は、管状部材保護体53の上記切断部位の一端部54a,他端部54bを内方に縮小するように撓ませてから管状部材保護体53のみを支持部材52から取外し、新しい円形環状の管状部材保護体53を前記のように装着することにより、支持母材51側から油圧ラバーホース41を取外すことなく、管状部材保護体53を簡単に取付けることができる。
【0041】
従って、上記のように、可動部分を多く持つ作業装置14で油圧ラバーホース41を配設するルーティングにおいて、油圧ラバーホース41のホース長さ変動を円滑に吸収できるから、ルーティングが適切になり、これにより油圧ラバーホースのルーティング設計の自由度を向上させることができる。
又、油圧ラバーホース41の局部(弛み部分42)に材料の疲労が集中することがないので、磨耗、伸縮及び捩れによる破損事故を防止でき、油圧ラバーホース41の寿命を大幅に延ばすことができる。
【0042】
更に、管状部材保護体53は、油圧ラバーホース41に部分的に装着でき、従来のガードカバーのような大型構造物を設ける必要がなくなり、構造の簡素化、コスト低減を図れる。
その上、管状部材保護体53は、取付け及び取外しが簡単であるので、後付け及び交換が容易である。
【0043】
又、管状部材保護体53のみの交換で済み、ホース全体を交換する必要がないから、油の漏れや流出の恐れもなく、交換作業を容易に行え、しかも環境にも優しい。
又、例えば、滑り面側層部57と異なる芯材層部59の色により、管状部材保護体53の交換時期を目視で判別でき、メンテナンス性が良い。
【0044】
更に、渦巻形状のホース保護体53は上記したように切断の部位54を設けたので、支持部材52のリング状部52aに対しフレキシブルであり、ある範囲内では支持部材52や上記の開口部21L,21U,15U等に装着できる。
次に、本発明の他の実施形態を図4〜図6について説明する。尚、必要に応じて図7,図8も参照する。
【0045】
上記実施形態は支持母材51である、例えば第1ブーム23の外壁に管状部材41を支持部材52により配設する場合であったが、本発明の他の実施形態は、図4〜図6に示したように従来技術(図7参照)で説明した中空状の構造物に構成された第1ブーム21,第2ブーム23,アーム27等の、本実施形態では第1ブーム21の下部に設けられた開口部21Lから上記管状部材41を導入し上部に設けられた開口部21Uから導出するように配設するようにしたものであり、上記実施形態と実質的に同一部位には同一符号を付して説明する。
【0046】
この第1ブーム21は、図8に示したようにスイングフレーム15に軸21Aを介して上下方向に回動可能に枢支されており、上板21aと下板21bと側板21c,21dとからなり、その断面が閉断面になるように構成されている。
そして、図4に示したように第1ブーム21の上記の上下開口部21L,21U及びスイングフレーム15に設けられた開口部15Uには、図4,図5に示した横長の矩形状に形成され、上記開口部21L,21U及び15Uの内周縁に沿って挿脱される、矩形環状に形成されその外周面に凹部Sを有するように形成された管状部材保護体53が装着されている。
【0047】
上記の矩形環状の管状部材保護体53は、上記実施形態と同様に外周面に沿って凹部Sの弾性力により装着されており、必要に応じて上記のようにバネ材等からなる芯材層部59の弾性力により挟持力を強化することもできる。
本発明のその他の実施形態は上記のように構成されているので、作業装置14の動きにより油圧ラバーホース41のホース弛み部分42が大きく彎曲して構造物である開口部21L,21U及び15Uの内周縁と干渉しても、管状部材保護体53の滑り面側層部57により滑らかに摺動できるように移動自在に支持しされているので、油圧ラバーホース41の弛み部分42での伸縮や油圧ラバーホース41の長さの変動を油圧ラバーホース41の全体的な動きにより効果的に吸収することができる。
【0048】
又、上記の本発明の実施形態及び他の実施形態の管状部材保護体53は、円形環状及び矩形環状に形成されているが、外観形状が凹形状,半円形状,板状,L断面板状等でもよく、要するに支持母体51側に配設された管状部材41の移動可能範囲に対応する支持母体51側の部位に管状部材保護体53が取付けられていれば上記実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
【0049】
そして、上記の管状部材保護体53の支持母材側への装着手段Wは接着結合,螺合結合,弾性結合等で構成ししてもよく、上記各実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の管状部材配設方法によれば、管状部材の略移動可能範囲に対応するように設けられた支持母材側の部位に支持部材を設け、上記支持母材側の部位の外表面に係合され装着手段により上記支持部材に結合せしめられる摩擦係数の大きい材質で構成された管状部材結合側層部と、上記管状部材結合側層部の管状の内周面に自身の管状の外周面が当接して一体的に設けられ上記管状部材が挿通される摩擦係数の小さい材質で構成された滑り面側層部とを備えた管状部材保護体を設け、上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部を上記支持部材に装着し、上記管状部材保護体の上記滑り面側層部の内周面内を介して上記管状部材が容易に摺動して移動できるようにしたので、上記管状部材保護体により上記支持部材に対し滑らかに摺動でき、上記管状部材の長さの変動を上記管状部材全体の動きも吸収することができ、又上記管状部材の局部的な磨耗、伸縮及び捩れによる破損事故を防止して、上記管状部材の寿命を延ばすことができる。
【0051】
又、上記管状部材が移動する部分に対応する上記支持母材側に上記管状部材保護体を取付け、上記管状部材が上記管状部材保護体に対し滑らかに摺動できるようにして、上記管状部材が全体的に自由に動けるようにすることで、上記管状部材の長さ変動を上記管状部材全体の動きで吸収せしめ、上記管状部材の局部的な磨耗、伸縮及び捩れによる破損事故を防止し、上記管状部材の寿命を延ばすことができる。
請求項2記載の本発明の管状部材配設方法によれば、請求項1記載の構成において、上記支持部材は、上記支持母材側に設けられる開口部で構成し、上記装着手段は上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部の外周面に沿って断面コ字状の凹溝が形成される凹部が設けられ、上記凹部の弾性力により上記凹部を上記支持母材側に設けられる開口部に取付けるようにしたので、作業装置の動きにより管状部材(油圧ラバーホース)のホース弛み部分が大きく彎曲して構造物である上記開口部の内周縁と干渉しても、管状部材保護体の滑り面側層部により滑らかに摺動できるように移動自在に支持されている。
又、上記油圧ラバーホースの弛み部分での伸縮や油圧ラバーホースの長さの変動を油圧ラバーホースの全体的な動きにより効果的に吸収することができる。
請求項3記載の本発明の管状部材配設方法によれば、請求項2記載の構成において、上記支持部材は、U字形状に形成され、上記U字形状の谷部の内面にリング状部に形成され上記U字形状の両自由端が上記支持母材側に取付けられるように構成し、上記管状部材結合側層部の外周に沿って設けられた上記凹部の弾性力により上記支持部材を挟持せしめ且つ上記U字形に形成された上記支持部材のリング状部に嵌合せしめられ上記リング状部の内周面内で上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部の外周部が挟持されるようにしたので、その後上記油圧ラバーホースを上記支持部材のリング状部内周面で容易にずらすことができる。一方、上記管状部材保護体の内周側は、極めて摩擦係数の小さい材質で構成された上記滑り面側層部により上記油圧ラバーホースと接触しているから、上記油圧ラバーホースの滑らかな摺動が可能の状態となっている。
請求項4記載の本発明の管状部材配設方法によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成において、上記滑り面側層部と上記管状部材結合側層部とを識別できる識別手段と、上記滑り面側層部が磨耗し上記管状部材結合側層部の上記識別手段の部位に到達したことを検出する検出手段の作動により警告を発生せしめる警告手段との、うちの少なくともいずれか一方の手段により上記管状部材保護体の使用状態を知ることができるようにしたので、事前に上記管状部材の摩耗損傷を効果的に防止することができる。
【0052】
請求項5記載の本発明の管状部材配設構造によれば、管状部材の略移動可能範囲に対応するように設けられた支持母材側の部位に支持部材を設け、上記支持母材側の部位の外表面に係合される装着手段により結合せしめられる摩擦係数の大きい材質で構成された管状部材結合側層部と、上記管状部材結合側層部の管状の内周面に自身の管状の外周面が当接して管状部材結合側層部と一体的に設けられ上記管状部材が挿通される摩擦係数の小さい材質で構成された滑り面側層部とを、有した管状部材保護体を設け、上記管状部材保護体を上記支持部材に装着し、上記管状部材保護体の上記滑り面側層部の内周面内を介して上記管状部材が容易に摺動して移動できるようにしたので、上記支持母材側に沿って配設された上記管状部材を、上記管状部材保護体により上記支持部材に対して滑らかに摺動せしめて、上記管状部材の長さの変動を吸収せしめることができると共に、上記管状部材の局部的な磨耗、伸縮及び捩れによる破損事故を防止でき、上記管状部材の寿命を延ばすことができる。
【0053】
更に、上記管状部材が接触の可能性のある上記支持母材側の必要な箇所のみに上記管状部材保護体を部分的に挿脱できるから、安価な管状部材配設構造が提供でき、又上記管状部材を取外す必要がないので、例えば従来例のように取外した管状部材内の油の漏れや流出の恐れがない。
又、上記管状部材保護体の交換ができ整備性を向上せしめることができる。
【0054】
又、上記管状部材保護体の取付け及び取外しが容易になり、整備性を、更に向上せしめることができる。
請求項6記載の本発明の管状部材配設構造によれば、請求項5記載の構成において、上記装着手段は上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部の外周面に沿って断面コ字状の凹溝が形成される凹部が設けられ、上記凹部の弾性力により上記支持母材側に設けられる上記支持部材である開口部に取付けられるように構成したので、作業装置の動きにより上記管状部材(油圧ラバーホース)のホース弛み部分が大きく彎曲して構造物である上記開口部の内周縁と干渉しても、上記管状部材保護体の上記滑り面側層部により滑らかに摺動できるように移動自在に支持しされているので、上記油圧ラバーホースの弛み部分での伸縮や上記油圧ラバーホースの長さの変動を上記油圧ラバーホースの全体的な動きにより効果的に吸収することができる。
請求項7記載の本発明の管状部材配設構造によれば、請求項5又は6載の構成において、上記支持部材は、U字形状に形成され、上記U字形状の谷部の内面にリング状部を形成し上記U字形状の両自由端が上記支持母材側に取付けられるように構成し、上記凹部の弾性力により上記U字形状に形成された支持部材を挟持せしめ且つ上記U字形状に形成された上記支持部材のリング状部に嵌合せしめられ上記リング状部の内周面内で上記管状部材保護体の外周部を挟持し、上記支持部材のU字状の両端部が上記支持母材側に取付けられるように構成したので、上記支持母材側に沿って配設された上記管状部材を、上記管状部材保護体により上記支持部材に対して滑らかに摺動せしめて、上記管状部材の長さの変動を吸収せしめることができると共に、上記管状部材の局部的な磨耗、伸縮及び捩れによる破損事故を防止でき、上記管状部材の寿命を延ばすことができる。
【0055】
請求項記載の本発明の管状部材配設構造によれば、請求項5〜7いずれかの記載の構成において、上記滑り面側層部と上記管状部材結合側層部とを識別できる識別手段と上記滑り面側層部が磨耗し上記管状部材結合側層部の上記識別手段の部位に到達したことを検出する検出手段の作動により警告を発生せしめる警告手段との、うちの少なくともいずれか一方の手段により上記管状部材保護体の使用状態を知ることができるように構成したので、請求項5〜7のいずれかの効果に加え、上記の認識手段又は上記警告手段のにより上記管状部材保護体を新品と交換して上記管状部材の破損を事前に防止することができる。
【0056】
請求項9記載の本発明の管状部材保護体によれば、求項記載の本発明の管状部材保護体は、管状部材の略移動可能範囲に対応するように設けられた上記支持母材側の部位部に設けられた支持部材に装着手段により結合せしめられる摩擦係数の大きい材質で構成された管状部材結合側層部と、上記管状部材結合側層部の管状の内周面に自身の管状の外周面が当接して上記管状部材結合側層部と一体的に設けられ上記管状部材が挿通されるように構成され摩擦係数の小さい材質で構成された滑り面側層部とに、より構成されているので、上記管状部材が接触の可能性のある上記支持母材側の必要な箇所のみに管状部材保護体を部分的に挿脱できるから、安価な管状部材保護体を作ることができ、又上記管状部材を取外す必要がないので、例えば従来例のように取外した上記管状部材内の油の漏れや流出の恐れがない。
【0057】
又、上記支持母材側から上記管状部材を取外すことなく、上記管状部材保護体を上記支持母部材側に簡単に脱着でき、装着や交換に要する作業性を向上できる。
【0058】
請求項10記載の本発明の管状部材保護体によれば、請求項記載の構成において、上記の滑り面側層部,管状部材結合側層部及び上記管状部材結合側層部に設けられる芯材層部は一体的に構成されているので、請求項の効果に加え、上記管状部材を取外すことなく上記管状部材の必要な箇所のみに部分的に挿脱でき、装着や交換に要する作業性を向上することができる。
【0060】
請求項11記載の本発明の管状部材保護体によれば、請求項10記載の構成において、上記の滑り面側層部と管状部材結合側層部とが、識別できる上記識別手段を備えているので、請求項10の効果に加え、上記の滑り面側層部が交換時期にきていることを容易に認識することができる。
請求項12記載の本発明の管状部材保護体によれば、請求項10又は11記載の構成において、上記の滑り面側層部と管状部材結合側層部とを識別できる識別手段と上記滑り面側層部が磨耗し上記管状部材結合側層部に到達したことを検出できる検出手段の作動により警告する警告手段との、うちの少なくともいずれか一方の手段を備えているので、請求項10又は11の効果に加え、上記認識手段により上記滑り面側層部が磨耗を素早く認識し、又は上記検出手段が検出した検出信号を、例えばオペレータ室の警告装置に伝達せしめて事前に管状部材保護体の交換時期に達していることを知らせる管状部材保護体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す概略斜視説明図である。
【図2】図1の管状部材保護体の概略斜視図である。
【図3】図1の3A─3A線に沿う断面の要部を示す概略説明図である。断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す概略説明図である。
【図5】図4の5A─5A線に沿う断面の要部を示す概略説明図である。
【図6】図5は第1ブームの開口部の説明図であり、(A)は図4の矢視6Yの部分を示す拡大説明図、(B)は図6(A)の6B─6B線に沿う断面を示す概略説明図である。
【図7】従来例の油圧ショベルの側面を示す概略説明図である。
【図8】図7の第2ブームの要部を示す拡大説明図である。
【符号の説明】
11 下部走行体
12 上部旋回体
13 キャブ
14 作業装置
15 スイングフーム
15U 開口部
21 第1ブーム
21L 開口部
21U 開口部
23 第2ブーム
22,24 縦軸
25 第3ブーム
27 アーム
29 バケット
35 ブラケット
36 オフセットシリンダ
38 アームシリンダ
39 バケットシリンダ
41 管状部材(油圧ラバーホース)
42 弛み部分
51 支持母体
52 支持部材
52a リング状部
53 管状部材保護体
53a 本体部
54 切断された部位
57 滑り面側層部
58 支持部材結合側層部
59 芯材層部
S 凹部
W 装着手段

Claims (12)

  1. 管状部材の略移動可能範囲に対応するように設けられた支持母材側の部位に支持部材を設け、
    上記支持母材側の部位の外表面に係合され装着手段により上記支持部材に結合せしめられる摩擦係数の大きい材質で構成された管状部材結合側層部と、上記管状部材結合側層部の管状の内周面に自身の管状の外周面が当接して一体的に設けられ上記管状部材が挿通される摩擦係数の小さい材質で構成された滑り面側層部とを備えた管状部材保護体を設け、
    上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部を上記支持部材に装着し、上記管状部材保護体の上記滑り面側層部の内周面内を介して上記管状部材が容易に摺動して移動できるようにしたことを特徴とする、管状部材配設方法。
  2. 上記支持部材は、上記支持母材側に設けられる開口部で構成し、
    上記装着手段は上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部の外周面に沿って断面コ字状の凹溝が形成される凹部が設けられ、上記凹部の弾性力により上記凹部を上記支持母材側に設けられる開口部に取付けるようにしたことを特徴とする、請求項1記載の管状部材配設方法。
  3. 上記支持部材は、U字形状に形成され、上記U字形状の谷部の内周面にリング状部を形成し上記U字形状の両自由端が上記支持母材側に取付けられるように構成し、
    上記管状部材結合側層部の外周に沿って設けられた上記凹部の弾性力により上記支持部材を挟持せしめ且つ上記U字形に形成された支持部材のリング状部に嵌合せしめられ上記リング状部の内周面内で上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部の外周部が挟持されるようにしたことを特徴とする、請求項2記載の管状部材配設方法。
  4. 上記滑り面側層部と上記管状部材結合側層部とを識別できる識別手段と、上記滑り面側層部が磨耗し上記管状部材結合側層部の上記識別手段の部位に到達したことを検出する検出手段の作動により警告を発生せしめる警告手段との、うちの少なくともいずれか一方の手段により上記管状部材保護体の使用状態を知ることができるようにしたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の管状部材配設方法。
  5. 管状部材の略移動可能範囲に対応するように設けられた支持母材側の部位に支持部材を設け、
    上記支持母材側の部位の外表面に係合される装着手段により結合せしめられる摩擦係数の大きい材質で構成された管状部材結合側層部と、上記管状部材結合側層部の管状の内周面に自身の管状の外周面が当接して上記管状部材結合側層部と一体的に設けられ上記管状部材が挿通される摩擦係数の小さい材質で構成された滑り面側層部とを、有した管状部材保護体を設け、
    上記管状部材保護体を上記支持部材に装着し、上記管状部材保護体の上記滑り面側層部の内周面内を介して上記管状部材が容易に摺動して移動できるようにしたことを特徴とする、管状部材配設構造。
  6. 上記装着手段は上記管状部材保護体の上記管状部材結合側層部の外周面に沿って断面コ字状の凹溝が形成される凹部が設けられ、上記凹部の弾性力により上記支持母材側に設けられる上記支持部材である開口部に取付けられるように構成したことを特徴とする、請求項5記載の管状部材配設構造。
  7. 上記支持部材は、U字形状に形成され、上記U字形状の谷部の内周面にリング状部が形成され上記U字形状の両自由端が上記支持母材側に取付けられるように構成し、上記凹部の弾性力により上記U字形状に形成された支持部材を挟持せしめ且つ上記U字形状に形成 された上記支持部材のリング状部に嵌合せしめられ上記リング状部の内周面内で上記管状部材保護体の外周部を挟持し、上記支持部材のU字状の両端部が上記支持母材側に取付けられるように構成したことを特徴とする、請求項5又は6記載の管状部材配設構造。
  8. 上記滑り面側層部と上記管状部材結合側層部とを識別できる識別手段と、上記滑り面側層部が磨耗し上記管状部材結合側層部に到達したことを検出する検出手段の作動により警告を発生せしめる警告手段との、うちの少なくともいずれか一方の手段により上記管状部材保護体の使用状態を知ることができるように構成したことを特徴とする、請求項5〜7のいずれか1項に記載の管状部材配設構造。
  9. 管状部材の略移動可能範囲に対応するように設けられた上記支持母材側の部位部に設けられた支持部材に装着手段により結合せしめられる摩擦係数の大きい材質で構成された管状部材結合側層部と、
    上記管状部材結合側層部の管状の内周面に自身の管状の外周面が当接して上記管状部材結合側層部と一体的に設けられ上記管状部材が挿通されるように構成され摩擦係数の小さい材質で構成された滑り面側層部とに、より構成されたことを特徴とする、管状部材保護体。
  10. 上記の滑り面側層部,管状部材結合側層部及び上記管状部材結合側層部に設けられた芯材層部が一体的に構成されていることを特徴とする、請求項記載の管状部材保護体。
  11. 上記の滑り面側層部と管状部材結合側層部とが、識別できる識別手段を備えたことを特徴とする、請求項10記載の管状部材保護体。
  12. 上記の滑り面側層部と管状部材結合側層部とを識別できる識別手段と、上記滑り面側層部が磨耗し上記管状部材結合側層部に到達したことを検出する検出手段の作動により警告する警告手段との、うちの少なくともいずれか一方の手段を備えたことを特徴とする、請求項10又は11記載の管状部材保護体。
JP12248599A 1999-04-28 1999-04-28 管状部材配設方法,管状部材配設構造及び管状部材保護体 Expired - Fee Related JP3608977B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12248599A JP3608977B2 (ja) 1999-04-28 1999-04-28 管状部材配設方法,管状部材配設構造及び管状部材保護体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12248599A JP3608977B2 (ja) 1999-04-28 1999-04-28 管状部材配設方法,管状部材配設構造及び管状部材保護体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000314149A JP2000314149A (ja) 2000-11-14
JP3608977B2 true JP3608977B2 (ja) 2005-01-12

Family

ID=14837025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12248599A Expired - Fee Related JP3608977B2 (ja) 1999-04-28 1999-04-28 管状部材配設方法,管状部材配設構造及び管状部材保護体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3608977B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2816970B1 (fr) * 2000-11-23 2003-08-08 Liebherr Hydraulikbagger Fleche industrielle, notamment pour des appareils de manutention
JP3822133B2 (ja) * 2002-05-09 2006-09-13 株式会社クボタ 旋回作業機の油圧配管構造
JP4217687B2 (ja) * 2005-03-14 2009-02-04 ヤンマー株式会社 ローダの配管構造
JP5184391B2 (ja) * 2009-01-21 2013-04-17 株式会社クボタ バックホーのオフセットブーム構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000314149A (ja) 2000-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101101571B1 (ko) 밀폐형 케이블류 보호안내장치
JP5902313B2 (ja) ブームスウィング型掘削機の油圧配管固定装置
EP2558399B1 (en) Arrangement related to guiding of hoses and/or cables
JP3608977B2 (ja) 管状部材配設方法,管状部材配設構造及び管状部材保護体
KR20070003589A (ko) 케이블류 보호안내장치
EP1767709B1 (en) Protective device for cylinder
US20110252913A1 (en) Umbilical member arrangement unit of robot arm section
JP2014503720A (ja) ブームスイング式掘削機の油圧配管固定装置
CN111186386B (zh) 防护罩及具有其的车辆
AU775535B2 (en) Piping structure of working machine
KR19990088296A (ko) 건설기계의간이어태치먼트착탈장치부착아암
JP5046138B2 (ja) アタッチメントホースのクランプ構造
KR101454624B1 (ko) 링크용 보호덮개
CN105247140A (zh) 用于施工机械的管道固定装置
KR20120072520A (ko) 건설기계의 회동부 각도 센서 장착 구조
JP2001279700A (ja) 作業機械の配管構造
JPH11325324A (ja) ホース配設方法、ホース配設装置およびホース保護体
JPH07328981A (ja) 作業用ロボットのケーブル類保持装置
JPH11200409A (ja) スイング式作業機の可撓管の配置構造
JP5978160B2 (ja) 油圧配管の保護カバー素材および油圧式建設機械
JP5345496B2 (ja) 作動油の噴出抑制装置
JP2872583B2 (ja) シールリングの収納構造
CN112192613A (zh) 一种机器人的防护服
KR200404396Y1 (ko) 다관절 로봇의 케이블 처리구조
JP2020011342A (ja) ロボット用のジャケット

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040921

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041012

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees