JP3608906B2 - アプリケーション統合環境におけるページデータ出力方法および出力装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
アプリケーション統合環境におけるページデータ出力方法および出力装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンピュータ上に搭載された複数のアプリケーションによって作成された部品データの画像を統合して処理するアプリケーション(画像統合アプリケーション)によって、1ページの画像を表すデータを出力するページデータ出力方法および出力装置に関する。詳しくは、画像統合アプリケーションによって作成された1ページデータ中の、他のアプリケーションによって作成されて組み込まれた部品データを、忠実に再現し、1ページのデータを出力するページデータ出力方法および出力装置、並びに、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ(パーソナルコンピュータ、ワークステーション等)において、マルチタスクが可能なOS(オペレーティングシステム)すなわち複数のタスクを並列して、あるいは組み合わせて実行できるOSが採用されている。このようなOSでは、例えば、「マイクロソフト・ウインドウズ(Microsoft Windows )」(Microsoft Inc.の商標。以下、単に「ウインドウズ」と呼ぶ。)のOSにおける「OLE(Object linking and embedding)」や、「マッキントッシュ」のOSにおける「OpenDoc(オープンドック)」(Apple Computer Inc. の商標)のような、タスク間のデータリンクを図る機能が備えられている。この機能を利用することによって、複数のアプリケーションによって作成された部品データを統合して処理することが可能である。
【0003】
例えば、「ウインドウズ」のアプリケーション・ソフトとして、代表的なワードプロセッサ用の「Microsoft Word(ワード)」(Microsoft Inc.の商標)、表計算用の「Microsoft Excel(エクセル)」(Microsoft Inc.の商標)がある。 この時、ワードプロセッサ用ソフトで作成された文書データ中に、データリンク機能により、表計算用ソフトで作成された表データをリンクして、文書と表をまとめた1ページデータが作成可能である。このように、他のアプリケーション・ソフトで作成された画像部品を含む1ページ画像を作成するアプリケーション・ソフト(上記の例ではワードプロセッサ用ソフト)を、「画像統合アプリケーション」と呼ぶ。また、リンクされた画像部品を作成したアプリケーション・ソフト(上記の例では表計算用ソフト)を、「リンクアプリケーション」と呼ぶ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、画像統合アプリケーションによって作成されたページデータをPDL(ページ記述言語)に変換し、例えばプリンタ等の出力機器にその1ページ画像出力する場合、出力を実行する画像統合アプリケーション自身で処理された画像部品は忠実にPDLで記述されて出力される。一方、リンクアプリケーションのデータは、画像統合アプリケーションが利用可能なデータ形式に変換されて、画像統合アプリケーションのデータとして出力される。通常は、リンクアプリケーションから画像統合アプリケーションに供給されるのはコンピュータの出力解像度に対応したイメージデータ(例えばビットマップ・データ)である。従って、リンクアプリケーションの部品データに関しては、本来のアプリケーションで可能な文字の表現や図形の表現ができないことになり、品質が劣化してしまうという問題があった。
【0005】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、画像統合アプリケーションによって作成された1ページ画像のページデータを出力する際に、リンクアプリケーションによって作成されて1ページ画像中に組み込まれた部品データを、忠実に再現して出力する技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、第1の発明は、
コンピュータによって実行される第1のアプリケーションによって作成された1ページ画像内に前記第1のアプリケーションによって処理された第1の部品を含み、かつ、前記1ページ画像内に第2のアプリケーションによって処理された第2の部品が組込まれている時に、前記1ページ画像をPDLデータの形式で出力するページデータ出力方法であって、
(a)前記第1のアプリケーションが、前記1ページ画像を表す内部データから、前記第1の部品の画像を記述する第1の部品記述データを生成する工程と、
(b)前記第1のアプリケーションが前記内部データの中において前記第2の部品の存在を検出した時に、前記第2のアプリケーションに対して、前記第2の部品の画像を記述する部品記述データの生成を指示する工程と、
(c)前記第2のアプリケーションが、前記指示に応じて前記第2の部品の画像を記述する第2の部品記述データを生成する工程と、
(d)前記第1の部品記述データと前記第2の部品記述データとに基づいて、前記1ページ画像を表すPDLデータを生成する工程と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
ここで、「部品記述データ」とは、文字や図形などの画像の部品を、部品ごとに記述するデータを意味する。例えばPDLデータや、メタファイルなどが部品記述データに相当する。部品記述データは、文字や図形などの部品を、出力装置の解像度に関係なく表現する。従って、部品記述データを出力装置の解像度に応じて展開することによって、文字や図形を忠実に再現することができる。また、自然画像などの絵柄の部品の部品記述データは、絵柄のビットマップ・データを含んでいるが、これを出力装置の解像度に応じて変換することができる。
【0008】
第1の発明によれば、第2のアプリケーションで作成された第2の部品を部品記述データの形式で第1のアプリケーションに渡すことができるので、文字や図形を忠実に出力でき、また、絵柄を必要に応じて解像度を変換して出力できる。この結果、異なる解像度や異なる性能の出力装置を用いて高品質な出力結果を得ることができる。従って、第1のアプリケーションによって作成された1ページ画像のページデータを出力する際に、第2のアプリケーションによって作成されて1ページ画像中に組み込まれた部品を、忠実に再現して出力することができる。
【0009】
上記第1の発明において、
前記第1の部品記述データは、PDLデータのデータ形式を有し、
前記第2の部品記述データは、メタファイルのデータ形式を有しているとともに、
前記工程(d)は、
前記第2の部品記述データをPDLデータに変換する工程と、
前記第1の部品記述データであるPDLデータと、変換された前記第2の部品のPDLデータとを配列することによって、前記1ページ画像を表すPDLデータを生成する工程とを備えることが好ましい。
【0010】
メタファイルも部品記述データなので、このメタファイルをPDLデータに変換することができる。こうして得られた第2の部品のPDLデータを、第1の部品のPDLデータとともに配列すれば、1ページ画像を表すPDLデータを生成することができる。
【0011】
あるいは、上記第1の発明において、
前記第1の部品記述データは、PDLデータ形式とは異なる所定の中間データ形式を有する第1の部品中間データであり、
前記第2の部品記述データは、メタファイルのデータ形式を有しているとともに、
前記工程(d)は、
(1)前記第2の部品記述データを前記中間データ形式の第2の部品中間データに変換する工程と、
(2)前記第1と第2の部品中間データを配列することによって、前記1ページ画像を表すページ画像中間データを生成する工程と、
(3)前記ページ画像中間データをPDLデータに変換する工程と、
を備えることが好ましい。
【0012】
第1の部品と第2の部品を、共通の中間データ形式に変換するようにすれば、この中間データから1ページ画像のPDLデータを生成することができる。
【0013】
前記1ページ画像を表す内部データは、前記第1と第2の部品の間の所定の画像効果を表わす画像効果情報を含み、
前記工程(2)は、
前記画像効果情報を前記ページ画像中間データに組み込む工程を含む、
ことが好ましい。
【0014】
ここで、「画像効果」とは、「カブセ」や「色フチ」などの処理で得られる画像効果を意味している。このような画像効果を表す画像効果情報をページ画像中間データに組み込むようにすれば、このページ画像中間データをPDLデータに変換することによって、画像効果を反映した1ページ画像のPDLデータを得ることができる。
【0015】
第2の発明は、
コンピュータによって実行される第1のアプリケーションによって作成された1ページ画像内に前記第1のアプリケーションによって処理された第1の部品を含み、かつ、前記1ページ画像内に第2のアプリケーションによって処理された第2の部品が組込まれている時に、前記1ページ画像をPDLデータの形式で出力するページデータ出力装置であって、
前記1ページ画像を表す前記第1のアプリケーションの内部データから、前記第1の部品の画像を記述する第1の部品記述データを生成するとともに、前記内部データの中において前記第2の部品の存在を検出した時に、前記第2のアプリケーションに対して、前記第2の部品の画像を記述する部品記述データの生成を指示する第1のデータ処理手段と、
前記指示に応じて前記第2の部品の画像を記述する第2の部品記述データを生成する第2のデータ処理手段と、
前記第1の部品記述データと前記第2の部品記述データとに基づいて、前記1ページ画像を表すPDLデータを生成する合成処理手段と、
を備えることを特徴とする。
【0016】
第2の発明も、上記第1の発明と同様な作用・効果を有しており、第1のアプリケーションによって作成された1ページ画像のページデータを出力する際に、第2のアプリケーションによって作成されて1ページ画像中に組み込まれた部品を、忠実に再現して出力することができる。
【0017】
第3の発明は、
コンピュータシステムのマイクロプロセッサで実行されることによって、第1のアプリケーションによって作成された1ページ画像内に前記第1のアプリケーションによって処理された第1の部品を含み、かつ、前記1ページ画像内に第2のアプリケーションによって処理された第2の部品が組込まれている時に、前記1ページ画像をPDLデータの形式で出力するコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、
(A)前記第1のアプリケーションが、前記1ページ画像を表す内部データから、前記第1の部品の画像を記述する第1の部品記述データを生成する工程と、
(B)前記第1のアプリケーションが前記内部データの中において前記第2の部品の存在を検出した時に、前記第2のアプリケーションに対して、前記第2の部品の画像を記述する部品記述データの生成を指示する工程と、
(C)前記第2のアプリケーションが、前記指示に応じて前記第2の部品の画像を記述する第2の部品記述データを受け取り、前記第1の部品記述データと前記第2の部品記述データとに基づいて、前記1ページ画像を表すPDLデータを生成する工程と、
を実現するコンピュータプログラムを記録する。
【0018】
第3の発明も、上記第1、第2の発明と同様な作用・効果を有しており、第1のアプリケーションによって作成された1ページ画像のページデータを出力する際に、第2のアプリケーションによって作成されて1ページ画像中に組み込まれた部品を、忠実に再現して出力することができる。
【0019】
【発明の他の態様】
この発明は、以下のような他の態様も含んでいる。第1の態様は、第2の発明において、
前記第1の部品記述データは、PDLデータのデータ形式を有し、
前記第2の部品記述データは、メタファイルのデータ形式を有しているとともに、
前記合成手段は、
前記第2の部品記述データをPDLデータに変換する手段と、
前記第1の部品記述データであるPDLデータと、変換された前記第2の部品のPDLデータとを配列することによって、前記1ページ画像を表すPDLデータを生成する手段とを備える。
【0020】
第2の態様は、第2の発明において、
前記第1の部品記述データは、PDLデータ形式とは異なる所定の中間データ形式を有する第1の部品中間データであり、
前記第2の部品記述データは、メタファイルのデータ形式を有しているとともに、
前記合成手段は、
前記第2の部品記述データを前記中間データ形式の第2の部品中間データに変換する第1の手段と、
前記第1と第2の部品中間データを配列することによって、前記1ページ画像を表すページ画像中間データを生成する第2の手段と、
前記ページ画像中間データをPDLデータに変換する第3の手段と、
を備える。
【0021】
第3の態様は、第2の態様において、
前記1ページ画像を表す内部データは、前記第1と第2の部品の間の所定の画像効果を表わす画像効果情報を含み、
前記第2の手段は、
前記画像効果情報を前記ページ画像中間データに組み込む手段を含む。
【0022】
第4の態様は、コンピュータシステムのマイクロプロセッサによって実行されることによって、上記の発明の各工程または各手段を実現するソフトウェアプログラムを通信回線を介して供給するプログラム供給装置である。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明の実施例を適用するページデータ出力システムを示すブロック図である。このページデータ出力システムは、基幹伝送路に伝送路N0、N1が接続されたネットワークシステムである。伝送路N0には複数のコンピュータC1〜Cnが接続され、伝送路N1には出力機OPが接続されている。コンピュータC1〜Cnは一般的なコンピュータシステムであり、図2にコンピュータの構成例を示した。コンピュータは、CPU10と、実行するソフトウエアプログラムを記憶するメモリ20と、キーボード、マウス、タブレット等の入力/指定手段30(通常複数を備える)と、表示手段としてのCRT(モニタ)40と、外部記憶手段としてのハードディスク装置50と、インタフェースI/Fとを備える。
【0024】
メモリ20には、画像統合アプリケーションによって作成された部品データを処理する画像統合アプリケーション・データ処理手段62と、リンクアプリケーションによって作成された部品データを処理するリンクアプリケーション・データ処理手段64と、画像統合アプリケーション・データ処理手段62により処理されたデータと、リンクアプリケーション・データ処理手段64により処理されたデータとを合成する合成処理手段66と、ページデータを出力機OPに転送する転送処理手段68の各機能を実現するソフトウエアプログラムが記憶される。これらの各手段はCPU10が実行することによって実現される。すなわち、画像統合アプリケーション・データ処理手段62は、画像統合アプリケーションをCPU10が実行することによって実現される。また、リンクアプリケーション・データ処理手段64は、リンクアプリケーションをCPU10が実行することによって実現される。なお、合成処理手段66や転送処理手段68の機能を画像統合アプリケーション・データ処理手段62に含めるようにしてもよい。作成されたページデータを出力機OPに出力する際には、CPU10が画像統合アプリケーション・データ処理手段62と、リンクアプリケーション・データ処理手段64と、合成処理手段66を実行する。処理手段62、64、66実行後のページデータは、転送処理手段68により伝送路N0に伝送され、図1に示した基幹伝送路に伝送される。基幹伝送路に伝送されたページデータは、伝送路N1に伝送され、出力機OPに伝送されて出力される。これらの各機能を含むソフトウエアプログラム(アプリケーションプログラム)は、フロッピーディスクやCD−ROM等の携帯型記憶媒体(記録媒体)に格納され、携帯型記憶媒体(可搬型記憶媒体)からメモリ20またはハードディスク装置50に転送される。
【0025】
コンピュータで実行されるアプリケーションプログラムとして、実行される画像統合アプリケーションとリンクアプリケーションを例に説明する。以下では、ひとつのリンクアプリケーションを用いた例について説明するが、実際には複数のリンクアプリケーションを用いることができる。
【0026】
図3は本発明の実施例における処理手順を示すフローチャートである。ステップS1においてプリントが指示されると、ステップS2において1ページデータの出力が開始される。この時、画像統合アプリケーションで処理される部品とリンクアプリケーションで作成された部品(オブジェクト)は別々の手順により処理される。すなわち、画像統合アプリケーションで処理される部品については、ステップS21において画像統合アプリケーション・データ処理手段62によって、後述する出力処理が実行される。この処理実行中に、リンクアプリケーションで作成された部品が検出されると、その部品の処理がリンクアプリケーションに渡される。リンクアプリケーションで作成された部品については、ステップS22において、リンクアプリケーション・データ処理手段64によって、後述する出力処理が実行される。合成処理手段66は、ステップS21とステップS22で処理された別々の出力用データを、ステップS23で合成処理し、1ページデータ(PDLデータ)として出力する。このようにしてステップS2において出力された1ページデータは、ステップS3において出力機OPに転送され、ステップS4において出力機OPでプリントが実行される。
【0027】
本発明は、図3のステップS2における処理手順に特徴を有するものであり、以下で更に説明を加える。
【0028】
A.第1実施例:
図4は、第1実施例における、ステップS2のページデータ出力処理の詳細なデータの流れを示す図である。ここで図4は、図5に示す1ページ画像のページデータをプリントする場合の実施例を示している。図5は、画像統合アプリケーションにより作成された部品である文字列L1および図形F1と、リンクアプリケーションにより作成された部品PPとで構成された1ページ画像である。部品PPは、文字列PP1と図形PP2とで構成されている。図4に示すように、図5の1ページ画像を表す画像統合アプリケーションの内部データは、文字列L1と図形F1と部品PPとをそれぞれ表すデータを含んでいる。但し、部品PPを表す内部データは、リンクアプリケーションにリンクされていることを示すリンク情報と、リンクアプリケーションのデータ形式によって部品PPを表すデータとを含んでいる。
【0029】
ユーザにより1ページ画像のプリントが指示されると、画像統合アプリケーション・データ処理手段62が、内部データに関して、文字列L1、図形F1、部品PPの順に出力処理を開始する。この時、画像統合アプリケーションで処理される部品である文字列L1と図形F1の内部データは、画像統合アプリケーション・データ処理手段62によって、PDLで記述されたPDLデータにそれぞれ変換される。次に、画像統合アプリケーション・データ処理手段62によって、部品PPの内部データに含まれるリンク情報が検出されると、その出力処理がリンクアプリケーション・データ処理手段64に渡される。リンクアプリケーション・データ処理手段64は、部品PPの内部データに含まれている文字列PP1と図形PP2を、それぞれメタオブジェクト(後述する)に変換する。変換されたメタオブジェクトは、合成処理手段66によってPDLデータに変換される。このPDLデータは、文字列L1および図形F1のPDLデータと合成処理されて、PDL記述された1ページデータが作成される。図4に示すように、合成された1ページデータでは、文字列L1、図形F1、文字列PP1、図形PP2のPDLデータがこの順に配列されており、画像統合アプリケーションの内部データにおいては1つの部品PPであったデータが、文字列PP1と図形PP2のPDLデータに置き代わった構成となる。合成された1ページデータは転送処理手段68よって出力機OPに転送され、実際にプリントが実行される。
【0030】
本実施例は、リンクアプリケーションで作成された部品PPの内部データを、その出力時にメタファイル・フォーマットのメタオブジェクト(MetaObject)に変換して出力し(Meta変換)、メタオブジェクトからPDLデータに変換する処理を行うことに特徴を有する。メタファイル・フォーマットは、マルチタスクOSのグラフィックス描画ルーチンである描画関数と1対1に対応するオブジェクト・コードで記述したデータフォーマットである。従って、メタファイル・フォーマットで構成されたメタオブジェクトは、その部品を忠実に再現しうるデータである。なお、このマルチタスクOSは、例えば、Microsoft Inc.の「ウインドウズ」であり、その描画関数は、GDI(グラフィック・デバイス・インタフェース)に対応する。
【0031】
図6に、リンクアプリケーションにより作成された部品PPのメタオブジェクトの例を示した。上から3行は1番目の部品である文字列PP1の例を示し、残り2行は2番目の部品である図形PP2の例を示している。実際のメタオブジェクトはオブジェクト・コードで表されているが、図6では図示の便宜上、対応するGDI関数で表される記述の形式で表現している。1行目は文字列PP1のフォント定義、2行目は文字列PP1の位置指定、3行目は文字列PP1の実際の文字列である。4行目は図形PP2の色指定、5行目は図形PP2の図形の関数記述である。メタファイルは、文字列、図形等のデータを描画関数に対応するオブジェクト・コードで記述したものであり、デバイスに依存しないデータを扱うことができるため、異なる解像度や異なる性能のデバイス上に高品質な出力結果をもたらすことができる。また、メタファイルはPDLと同じように、部品ごとに、その部品の画像を記述したオブジェクト指向の部品データである。従って、各部品のメタファイルを、PDLデータに変換することも可能である。
【0032】
図4に示すように、合成処理手段66は、このメタオブジェクトをPDL変換して各部品(文字列PP1と図形PP2)のPDLデータを生成する。合成処理手段66は、更に、画像統合アプリケーション・データ処理手段62から与えられた文字列L1と図形F1のPDLデータの後に、文字列PP1と図形PP2のPDLデータを合成する。なお、画像統合アプリケーション・データ処理手段62からは、最終的なPDLデータの中で部品PPデータが挿入されるべき位置を示す情報が合成処理手段66に与えられており、この位置に文字列PP1と図形PP2のPDLデータが挿入される。この結果、各部品L1、F1、PP1,PP2のPDLデータがこの順に配列されて、出力される。
【0033】
以上のように、第1実施例によれば、画像統合アプリケーションによって作成された1ページ画像のページデータを出力する際に、リンクアプリケーションによって作成されて1ページ画像中にリンクされた部品データを、忠実に再現して出力することができる。
【0034】
B.第2実施例:
図7は、第2実施例における、ステップS2のページデータ出力処理の詳細なデータの流れを示す図である。ここで、図7は、第1実施例と同様に図5に示した1ページデータをプリントする場合の別の実施例を示している。
【0035】
ユーザにより1ページ画像のプリントが指示されると、画像統合アプリケーション・データ処理手段62が、内部データに関して、文字列L1、図形F1、部品PPの順に出力処理を開始する。出力されたデータはPDLで記述されたPDLデータに変換される前に、一旦、第1の中間データ(後述する)に変換される。そして、部品PPの内部データに含まれるリンク情報が検出されると、その出力処理がリンクアプリケーション・データ処理手段64に渡される。リンクアプリケーション・データ処理手段64は、部品PPの内部データに含まれている文字列PP1と図形PP2を、それぞれメタオブジェクトに変換する。変換されたメタオブジェクトは、合成処理手段66によって第2の中間データに変換される。この第2の中間データは、文字列L1および図形F1の第1の中間データと合成処理されて、1ページデータが作成される。図7に示すように、合成された1ページ画像中間データ(第3の中間データ)では、文字列L1、図形F1、文字列PP1、図形PP2のデータがこの順に配列されており、画像統合アプリケーションの内部データにおいては1つの部品PPであったデータが、文字列PP1と図形PP2の中間データに置き代わった構成となる。合成された1ページ画像中間データ(第3の中間データ)は、更に、PDLで記述されたPDLデータに変換される。PDLデータに変換された1ページデータは転送処理手段68によって出力機OPに転送され、実際にプリントが実行される。
【0036】
第2の実施例は、画像統合アプリケーションで処理された部品のデータおよびリンクアプリケーションで作成された部品のデータを、共通構造の第1および第2の中間データとし、これらの中間データを用いて合成処理し、合成処理後の第3の中間データをPDL変換することに特徴を有する。この中間データは、部品ごとの画像を記述したオブジェクト指向のデータであればよく、そのデータ構造は任意である。
【0037】
図8(A)に本実施例における画像統合アプリケーションにより処理された1ページデータの第1の中間データの構造例を、図8(B)にリンクアプリケーションにより作成された部品PPの第2の中間データの構造例を示す。また、図9に合成処理後の第3の中間データの構造例を示す。例えば図8(A)に示すように、1組みの中間データは、「ヘッダ」と、「部品オフセット」と、「部品要素ポインタ」と、「部品属性データ」とが階層的に配列された構造を有する。図8(A)の「ページデータ・ヘッダ」は、1ページ画像を構成する各部品の「部品オフセット」の格納先を示すポインタや、ページサイズおよびページの色情報などのページ画像の属性情報を有する。「部品オフセット」は、1ページ上の原点からの各部品の出力位置(オフセット)や、各部品の「部品要素ポインタ」の格納先を示すポインタを有する。「部品要素ポインタ」は、各部品を構成する「部品属性データ」の格納先を示すポインタ、および部品のサイズや回転情報などを有する。「部品属性データ」には、各部品の文字列データ、図形の座標、塗り色などが格納されている。このように中間データは階層的に構成されている。図8(A)の下部に示すように、リンクアプリケーションによって作成された部品PPの中間データの「部品属性データ」には、部品PPをはめ込む枠の座標と、リンクアプリケーションのリンク情報とが含まれるだけであり、部品PPの画像を表すデータは格納されていない。部品PPの画像を表すデータは、図8(B)に示すように、リンクアプリケーションで作成される第2の中間データに含まれている。
【0038】
合成処理手段66でデータを合成する場合において、画像統合アプリケーションにより処理された第1の中間データとリンクアプリケーションにより作成された部品PPの第2の中間データを合成する際には、図8(A)に示した部品PPのページ上のオフセットPOと、図8(B)に示した文字列PP1の部品PP上のオフセットOPP1および図形PP2の部品PP上のオフセットOPP2から、図9に示した文字列PP1のページ上のオフセットPOP1および図形PP2のページ上のオフセットPOP2が導き出される。このように、中間データでは、部品を構成するデータが決まった配列で保持されているため、各部品のデータを別々に処理することができる。
【0039】
図7に示すように、合成処理手段66は、リンクアプリケーションから出力されたメタオブジェクトを変換して各部品(文字列PP1と図形PP2)の第2の中間データを生成する。合成処理手段66は、更に、画像統合アプリケーション・データ処理手段62から与えられた文字列L1と図形F1の第1の中間データの後に、文字列PP1と図形PP2の第2の中間データを付加することによって合成する。なお、画像統合アプリケーション・データ処理手段62から合成処理手段66に与えられた第1の中間データにおいて、部品PPの中間データは、図8(A)に示したように、部品PPのページ上のオフセット、はめ込む枠の情報、リンクアプリケーションのリンク情報を有している。合成処理時には、図8(B)に示した文字列PP1と図形PP2の中間データと部品PPの中間データから、上述したようなオフセット計算処理などの各種データ処理を行い、部品PPの中間データが、文字列PP1および図形PP2の中間データに置き代わる。この結果、図9に示すように、各部品L1、F1、PP1,PP2の中間データがこの順に配列される。この中間データが、更に、PDL変換されて、PDLデータを出力する。
【0040】
以上のように、第2実施例は、データの出力処理過程において、中間データを用いることによりそのデータ処理を容易に実行できるようにしたものであり、基本的に第1実施例とほぼ同様な効果を有する。即ち、第2実施例によれば、画像統合アプリケーションによって作成された1ページ画像のページデータを出力する際に、リンクアプリケーションによって作成されて1ページ画像中に組み込まれた部品データを、忠実に再現して出力することができる。
【0041】
C.第3実施例:
第3実施例は、画像統合アプリケーションによる部品とリンクアプリケーションによる部品間に、画像効果が施された1ページ画像を出力する場合に、特に有効な実施例である。ここで、「画像効果」とは、「カブセ」や「色フチ」のように、部品に対して所定の効果を付す処理、または、その処理によって得られた効果を言う。「カブセ」とは、多色印刷の際に画像間に白すじが発生するのを防止するために、例えば、図10(A)に示すように、画像R1と画像R2との境界部分に、画像R1とR2とが重なり合った領域をつくる処理である。また、「色フチ」とは、例えば、図10(B)に示すように画像Aと画像B(文字)が重なって配置されている場合に、文字の輪郭を明確にするために、文字を特定の色で縁どりする処理である。
【0042】
図11は、第3実施例における、ステップS2のページデータ出力処理の詳細なデータの流れを示す図である。ここで図11は、図5に示す1ページ画像の中の部品PP(文字列PP1と図形PP2)に対して、図12(A)に示すように「色フチ」CPPが施された場合の実施例を示している。
【0043】
ユーザにより1ページ画像のプリントが指示されると、画像統合アプリケーション・データ処理手段62、リンクアプリケーション・データ処理手段64、合成処理手段66により、第2実施例と同様に1ページ画像のページデータが出力される。文字列L1、図形F1、部品PPの出力処理過程は、第2実施例と同様であるので、説明を省略し、ここでは、画像効果「色フチ」の出力過程について説明する。
【0044】
「色フチ」が施されている場合には、画像統合アプリケーション・データ処理手段62から出力される中間データは、図13に示すように、図8(A)に示した第1の中間データに「色フチ」CPPのフラグCFが追加されたデータとなる。この「色フチ」CPPのフラグCFは、「色フチ」に関連する部品PP、F1を示す情報および「色フチ」の幅と色の情報を含んでいる。合成処理手段66は、図11に示すように、画像統合アプリケーションの文字列L1と図形F1の中間データと、リンクアプリケーションの文字列PP1および図形PP2の中間データとを合成する際に、「色フチ」CPPのフラグCFから文字列PP1に関する「色フチ」CPP1のフラグCF1、および図形PP2に関する「色フチ」CPP2のフラグCF2を生成し、合成後の中間データとして各部品データの後に配列して保持する。
【0045】
図14は、合成処理後の第3の中間データの構造を示す説明図である。「色フチ」CPP1のフラグCF1は、「色フチ」に関連する文字列PP1とF1を示す情報および「色フチ」の幅と色の情報を含んでいる。また、「色フチ」CPP2のフラグCF2は、「色フチ」に関連する部品PPとF1を示す情報および「色フチ」の幅と色の情報を含んでいる。合成処理手段66は、更に、合成された第3の中間データをPDLデータに変換する。この変換において、文字列PP1の「色フチ」CPP1のフラグCF1および図形PP2の「色フチ」CPP2のフラグCF2が検出されると、図12(B)に示すような文字列PP1の「色フチ」CPP1および図形PP2の「色フチ」CPP2が生成される。これは、図12(C)に示すように、「色フチ」処理に関係する2つの部品FaとFbから、「色フチ」処理の対象となる部分の形状を抽出し、抽出された部分Fabと「色フチ」の幅および色情報とから「色フチ」領域Cabを生成することにより実行される。従って、図14に示す中間データをPDLデータに変換する際に、文字列PP1の「色フチ」CPP1のフラグCF1が検出されると、フラグCF1内の部品情報から、処理対象となる部品F1、PP1が特定される。そして、処 理対象である図形F1の図形の座標F(1)と、文字列PP1の文字列データF(2)とから、「色フチ」が施される部分Fab(図12(C))が抽出され、これとフラグ内の「色フチ」の幅および色情報を元に、PDL変換された文字列PP1の「色フチ」CPP1が生成される。また、図形PP2の「色フチ」CPP2も、同様の処理が行われる。図形PP2の「色フチ」CPP2のフラグが検出されると、フラグ内の部品情報から、図14に示した図形F1の図形の座標F (1)と図形PP2の図形の座標F(3)から「色フチ」が施される部分が抽出され、これとフラグ内の「色フチ」の幅および色情報を元に、PDL変換された図形PP2の「色フチ」CPP2が生成される。このようにして、生成された「色フチ」のPDLデータは、図11に示すように配列変換されて、「色フチ」の対象となっている部品の後に出力される。
【0046】
ところで、画像効果を組み込む処理を、メタオブジェクトやPDLデータ等の部品記述データに対して行う方法も考えられる。しかし、メタオブジェクトやPDLデータでは、部品データの区切りが一見しては判別できないため、1ページ画像のデータをすべて解析しなければその処理内容がわからない。従って、メタオブジェクトやPDLデータにおいて、画像効果を施した1ページ画像を出力する場合には、結局インタプリタが必要になり、処理が非常に複雑となる。一方、本実施例においては、階層構造に保持された中間データを用いているので、上述したように画像効果を容易に処理することができる。
【0047】
図15は、PDLデータでは表現できない画像効果の例を示す説明図である。図15においては、チント図形F10(一様な色で内部が塗られた図形)の境界上に、文字L10が配置されている。文字L10の周囲には、「白フチ」C10が画像効果として設定されている。但し、文字L10の右半分はチント図形F10の外側に突出しており、「白フチ」C10は、文字列L10の周囲のうちで、チント図形F10の内部にある部分だけ形成されている。PDLでは、文字L10の周囲全部に「白フチ」を形成するような画像効果は文字L10の属性として直接的に記述できるが、図15のように、文字L10の周囲の一部にのみ「白フチ」を形成するような画像効果を文字L10の属性として記述することはできない。これに対して、上述した第3実施例では、図15のような画像効果を、内部データから一旦中間データに変換した後で、独立した部品としてPDLデータで記述する。従って、図15のように、部品の属性として記述できないような画像効果も、PDLデータの形式で出力することが可能である。
【0048】
このように、第3実施例によれば、画像効果を施した1ページ画像を出力する場合にも、その画像効果を忠実に反映した高精度な出力が可能である。
【0049】
なお、この発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
【0050】
(1)第1〜第3実施例において、リンクアプリケーションの出力である部品記述データの例として、メタファイルフォーマットのメタオブジェクトを用いているが、これに限定する必要はない。部品記述データは、出力装置に依存しないデータ記述であり、文字をフォントのまま忠実に出力でき、図形をベクトルのまま忠実に出力でき、絵柄は必要に応じて解像度を変換して出力できる形式の部品記述データであればよい。
【0051】
(2)第2〜第3実施例において、使用した中間データとしては、例えば図14に示した構造以外の種々の構造のデータを利用することができる。中間データは、画像統合アプリケーションによるデータと、リンクアプリケーションによるデータとをそれぞれ変換して得られる共通構造のデータであって、各部品のデータが並列的に扱える形式のファイルデータであればよい。
【0052】
(3)第3実施例において、画像効果として「色フチ」を例に説明したが、これに限定されるものではなく、任意の画像効果が実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を適用するページデータ出力システムを示す図。
【図2】コンピュータシステムの構成例を示す図。
【図3】本発明の実施例における処理手順を示すフローチャート。
【図4】第1実施例における、ステップS2のページデータ出力処理の詳細なデータの流れを示す図。
【図5】画像統合アプリケーションとリンクアプリケーションにより作成された1ページ画像を示す図。
【図6】リンクアプリケーションにより作成された部品PPのメタオブジェクトの例を示す説明図。
【図7】第2実施例における、ステップS2のページデータ出力処理の詳細なデータの流れを示す図。
【図8】第2実施例における画像統合アプリケーションにより処理された第1の中間データおよびリンクアプリケーションにより作成された部品PPの第2の中間データの構造例を示す説明図。
【図9】第2実施例における合成処理後の第3の中間データの構造例を示す説明図。
【図10】画像効果の例を示す図。
【図11】第3実施例における、ステップS2のページデータ出力処理の詳細なデータの流れを示す図。
【図12】図5に示した1ページ画像における画像効果「色フチ」の実施例を示す図。
【図13】第3実施例における画像統合アプリケーションにより処理された第1の中間データの構造例を示す説明図。
【図14】第3実施例における合成処理後の第3の中間データの構造例を示す説明図。
【図15】PDLデータでは表現できない画像効果の例を示す説明図。
【符号の説明】
10…CPU
20…メモリ
30…入力/指定手段
40…CRT
50…ハードディスク装置
62…画像統合アプリケーション・データ処理手段
64…リンクアプリケーション・データ処理手段
66…合成処理手段
68…転送処理手段
C1…コンピュータ
C2…コンピュータ
Cn…コンピュータ
F1…図形
L1…文字列
N0…伝送路
N1…伝送路
OP…出力機
PP…部品
PP1…文字列
PP2…図形
Claims (6)
- コンピュータによって実行される第1のアプリケーションによって作成された1ページ画像内に前記第1のアプリケーションによって処理された第1の部品を含み、かつ、前記1ページ画像内に第2のアプリケーションによって処理された第2の部品が組込まれている時に、前記1ページ画像をPDLデータの形式で出力するページデータ出力方法であって、
(a)前記第1のアプリケーションが、前記1ページ画像を表す内部データから、前記第1の部品の画像を記述する第1の部品記述データを生成する工程と、
(b)前記第1のアプリケーションが前記内部データの中において前記第2の部品の存在を検出した時に、前記第2のアプリケーションに対して、前記第2の部品の画像を記述する部品記述データの生成を指示する工程と、
(c)前記第2のアプリケーションが、前記指示に応じて前記第2の部品の画像を記述する第2の部品記述データを生成する工程と、
(d)前記第1の部品記述データと前記第2の部品記述データとに基づいて、前記1ページ画像を表すPDLデータを生成する工程と、
を備えることを特徴とするページデータ出力方法。 - 請求項1記載のページデータ出力方法であって、
前記第1の部品記述データは、PDLデータのデータ形式を有し、
前記第2の部品記述データは、メタファイルのデータ形式を有しているとともに、
前記工程(d)は、
前記第2の部品記述データをPDLデータに変換する工程と、
前記第1の部品記述データであるPDLデータと、変換された前記第2の部品のPDLデータとを配列することによって、前記1ページ画像を表すPDLデータを生成する工程と、
を備える、ページデータ出力方法。 - 請求項1記載のページデータ出力方法であって、
前記第1の部品記述データは、前記工程(d)で生成されるPDLデータの形式とは異なる所定の中間データ形式を有する第1の部品中間データであり、
前記第2の部品記述データは、メタファイルのデータ形式を有しているとともに、
前記工程(d)は、
(1)前記第2の部品記述データを前記中間データ形式の第2の部品中間データに変換する工程と、
(2)前記第1と第2の部品中間データを配列することによって、前記1ページ画像を表すページ画像中間データを生成する工程と、
(3)前記ページ画像中間データをPDLデータに変換する工程と、
を備える、ページデータ出力方法。 - 請求項3記載のページデータ出力方法であって、
前記1ページ画像を表す内部データは、前記第1と第2の部品の間の所定の画像効果を表わす画像効果情報を含み、
前記工程(2)は、
前記画像効果情報を前記ページ画像中間データに組み込む工程を含む、ページデータ出力方法。 - コンピュータによって実行される第1のアプリケーションによって作成された1ページ画像内に前記第1のアプリケーションによって処理された第1の部品を含み、かつ、前記1ページ画像内に第2のアプリケーションによって処理された第2の部品が組込まれている時に、前記1ページ画像をPDLデータの形式で出力するページデータ出力装置であって、
前記1ページ画像を表す前記第1のアプリケーションの内部データから、前記第1の部品の画像を記述する第1の部品記述データを生成するとともに、前記内部データの中において前記第2の部品の存在を検出した時に、前記第2のアプリケーションに対して、前記第2の部品の画像を記述する部品記述データの生成を指示する第1のデータ処理手段と、
前記指示に応じて前記第2の部品の画像を記述する第2の部品記述データを生成する第2のデータ処理手段と、
前記第1の部品記述データと前記第2の部品記述データとに基づいて、前記1ページ画像を表すPDLデータを生成する合成処理手段と、
を備えることを特徴とするページデータ出力装置。 - コンピュータシステムのマイクロプロセッサで実行されることによって、第1のアプリケーションによって作成された1ページ画像内に前記第1のアプリケーションによって処理された第1の部品を含み、かつ、前記1ページ画像内に第2のアプリケーションによって処理された第2の部品が組込まれている時に、前記1ページ画像をPDLデータの形式で出力するコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、
(A)前記第1のアプリケーションが、前記1ページ画像を表す内部データから、前記第1の部品の画像を記述する第1の部品記述データを生成する工程と、
(B)前記第1のアプリケーションが前記内部データの中において前記第2の部品の存在を検出した時に、前記第2のアプリケーションに対して、前記第2の部品の画像を記述する部品記述データの生成を指示する工程と、
(C)前記第2のアプリケーションが、前記指示に応じて生成した前記第2の部品の画像を記述する第2の部品記述データを受け取り、前記第1の部品記述データと前記第2の部品記述データとに基づいて、前記1ページ画像を表すPDLデータを生成する工程と、
を実現するコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
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