JP3608828B2 - 伸縮継手の取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、略鉛直な縦方向に延びる空隙と略水平な横方向に延びる空隙とを挟んで隣接する2つの建物の相対的な変位を許容し、かつ各建物間の各空隙を塞ぐために用いられる伸縮継手の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、典型的な従来の技術の伸縮継手6,7の取付構造を示す斜視図である。図9に示すように2つの建物の各躯体4,5は屋外に臨む外表面4a,5aを同一平面内に配置して隣接して設けられる。各躯体4,5間には、空隙1,2が形成される。この空隙1,2をそれぞれ塞ぐために各伸縮継手6,7がそれぞれ設けられる。伸縮継手6は、下方に配置される躯体4に固定される内方水切り部材9と上方に配置される躯体5に固定される外方水切り部材8と、パッキン3が設けられ、外方水切り部材8に取付けられる補強板11とを含む。パッキン3は、たとえば合成樹脂などの弾発性を有する材料から成り、内方水切り部材9に弾発的に当接される。このような伸縮継手6によって空隙1が塞がれる。
【0003】
伸縮継手7は、偏平なカバープレート10を備え、このカバープレート10は、空隙2の幅よりも大きな幅を有する。このカバープレート10は、各躯体4,5の外表面4a,5aに支持された状態で、外表面4a,5aに当接する方向にたとえば引張コイルばねなどによって弾発的に付勢されて設けられる。このような伸縮継手7によって空隙2が塞がれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術では、各躯体4,5の外表面4a,5aが同一平面内に形成されること、外表面4a,5aに垂直方向の変位が少ないことが前提とされており、伸縮継手7は、各躯体4,5の外表面4a,5aに支持されて設けられる構成である。このため、たとえば一方の躯体4が他方の躯体5に対して部分的に嵌まり込み、躯体4の残余の部分が図9の紙面に対して垂直手前側に存在するおよび躯体同士が、垂直方向に空隙の幅とほぼ同じ大きさで変位する場合に、各躯体4,5の外表面4a,5a間にわたって伸縮継手7を設けることができない。すなわち、従来の技術では、一方の躯体が他方に躯体に部分的に嵌まり込んで設けられ、かつ各躯体間に略鉛直な縦方向に延びる空隙と略水平な横方向に延びる空隙とが形成される場合に、各外壁面4a,5aにわたってカバープレート10を設けて、縦方向および横方向に延びる各空隙を塞ぐことができない。またカバープレート7が躯体4あるいは5と干渉し、各躯体4,5の変位を十分に許容することができない。
【0005】
したがって本発明の目的は、一方の躯体が他方の躯体に対して外方に突出して設けられるような2つの躯体間の空隙を、各躯体間の相対的な変位を可及的に大きな許容幅で許容した状態で塞ぐことができる伸縮継手の取付構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1躯体と、この第1躯体に空隙をあけて隣接する第2躯体とが設けられ、前記空隙は、略鉛直方向に延びる第1空隙と、第1空隙に連なり略水平方向に延びる第2空隙とからなり、
第1躯体には、横カバープレートがヒンジによって角変位可能に設けられ、この横カバープレートによって、第2空隙が塞がれ、
第2躯体には、縦カバープレートがヒンジによって角変位可能に設けられ、この縦カバープレートによって、第1空隙が塞がれ、横カバープレートと、縦カバープレートとがパッキンを介して当接し、
前記第1空隙には、縦カバープレートの背後に縦止水板が設けられ、前記第2空隙には、横カバープレートの背後に横止水板が設けられ、
縦止水板の下端部と横止水板との連結部に、下方から臨んで排水パネルが設けられることを特徴とする伸縮継手の取付構造である。
【0008】
【作用】
本発明に従えば、第1躯体と第2躯体とが空隙をあけて隣接し、第1および第2躯体の間に形成される前記空隙は、略鉛直方向に延びる第1空隙と、略水平方向に延びる第2空隙とからなる。横カバープレートが第1躯体にヒンジによって角変位可能に設けられ、第2空隙が塞がれる。これによって、横カバープレートは、その上部が角変位中心となるように設けられることになり、屋外から空隙内に雨水などが浸入することを防止することができる。また、縦カバープレートが第2躯体にヒンジによって角変位可能に設けられる。これによって、各躯体が相対的に近接するように変位した場合、縦カバープレートと第1躯体とが干渉することなく前記変位を可及的に大きな許容幅で許容することができる。横カバープレートと、縦カバープレートとがパッキンを介して当接するため、漏れが防止できる。
【0009】
前記第1空隙には、縦カバープレートの背後に縦止水板が設けられ、前記第2空隙には、横カバープレートの背後に横止水板が設けられる。これによって各空隙における水密性が向上される。縦止水板の下端部と横止水板との連結部には、下方から臨んで排水パネルが設けられる。これによって、縦止水板および横止水板によって連結部に導かれた水を空隙内に浸入させることなく排水することができ、水密性を向上することができる。
【0010】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例の伸縮継手20,21,22,23,24の取付構造を示す断面図である。一方の建物の第1躯体としての躯体25と、他方の建物の第2躯体としての躯体26とは隣接して設けられる。前記他方の建物の躯体26は、一方の建物の躯体25から外方に、すなわち図1の紙面に対して垂直手前側に突出した状態で設けられる。このように設けられる各躯体25,26は、空隙27,28,29,30,31をあけて隣接する。
【0011】
空隙27,29,31は、鉛直方向に延びて形成され、空隙28,30は、略水平方向、すなわち水平方向に対して僅かに傾斜して形成される。これらの各空隙27〜31を塞ぐために、各伸縮継手20〜24が設けられる。
【0012】
各躯体25,26は、たとえば急激な地震あるいは不等な地盤沈下などによって、鉛直方向X、鉛直方向Xに直交して、たとえば空隙27において各躯体25,26を相対的に近接/離反する方向すなわち図1の紙面に平行である左右方向Y、あるいは鉛直方向Xに直交して、図1の紙面に垂直であり、躯体25の内外方向である前後方向Zに相対的に変位するおそれがある。このような各躯体25,26の相対的な変位を許容した状態で、各空隙27〜31を塞ぐ必要がある。
【0013】
図2は、図1のセクションIIを拡大し、簡略化して示す斜視図である。図解を容易にするため、後述するたとえばカバープレート33、天井パネル158、水返しパネル159および止水板160などは、厚みを省略して示す。空隙27を塞ぐ伸縮継手20は、縦カバープレートであるカバープレート32を備え、空隙28を塞ぐ伸縮継手21は、横カバープレートであるカバープレート33を備える。
【0014】
図3は、伸縮継手20を示す水平断面図である。伸縮継手20は、躯体26に固定される縁材35と、縁材35に固定されるヒンジ36と、このヒンジ36を介して躯体26に連結されるカバープレート32と、躯体25に固定される縁材37と、この縁材37に取付けられる止水パネル38と、カバープレート32を屋外44から屋内54に向けて弾発的に付勢する引張コイルばね39とを含む。縁材35は、断面形状が正方形状である中空の長尺材であって、鋼鉄から成る。この縁材35は、空隙20に沿って鉛直方向Xに延びて設けられ、たとえば図示しないアンカーボルトなどによって躯体26に固定される。この縁材35には、躯体25に向けて突出して取付部材40が固定されてる。取付部材40には、山形鋼であるヒンジ取付片42が固定される。
【0015】
ヒンジ36は、2つのヒンジ片45,46を有し、各ヒンジ片45,46はヒンジピン47によって鉛直な軸線まわりに相対的に角変位可能に設けられる。各ヒンジ片45,46のうち一方のヒンジ片45は、ヒンジ取付片42に固定される。これによってヒンジ36が躯体26に取付けられる。また他方のヒンジ片46には取付部材50が固定される。
【0016】
取付部材50には、躯体25に向けて延びる補強体61が取付けられる。補強体61は、鋼鉄から成り、鉛直方向Xに相互に間隔をあけて複数に設けられる、この補強体61を屋外44側から覆ってカバープレート32が取り付けられる。カバープレート32は、アルミニウム合金から成り、鉛直方向Xおよび左右方向Yに延びる平面と平行に設けられる平坦部55と、この平坦部55の躯体26寄りの端部に連なり、ほぼ直角に屋内54に向けて屈曲し、その先端から躯体26に向けて突出する取付突部57と、平坦部55の躯体25寄りの端部に連なり、ほぼ直角に屋内54に向けて屈曲し、その先端から躯体25に向けて突出する取付突部59とを有する。このようなカバープレート32は、鉛直方向Xに延びて設けられ、取付突部57が取付部材50に固定され、取付部59が補強体69に固定される。これによってカバープレート32は、ヒンジ36を介して躯体26に連結され、躯体26に対して角変位することができる。
【0017】
このようにカバープレート32の背後、すなわち屋内54側に補強体61を設けることによって、前述の地震や地盤沈下あるいは風などによる外力によって、カバープレート32が変形したり、破損したりすることを防止することができる。
【0018】
また補強体61は、カバープレート32の取付部59が固定される部分よりも躯体25に突出する部分62を有する。この部分62には、端カバー81が設けられ、この端カバー81は、補強体61を屋外44側から覆っている。
【0019】
端カバー81はカバープレート32に連結される。端カバー81は、アルミニウム合金から成り、鉛直方向Xに延びて設けられ、屋内54に臨んでパッキン88が設けられる。このパッキン88は鉛直方向Xに延びて設けられ、たとえば合成樹脂などの摺動性を有する材料から成る。この端カバー81とカバープレート32との連結部に、形成される凹所には、バックアップ材89およびシール材90が打設され、水密性が達成される。
【0020】
また、縁材35には、山形鋼であり、縁材に固定される取付部材91を介して、アルミニウム合金から成る縁材カバー92が固定される。この縁材カバー92は、鉛直方向Xに延びて設けられる。縁材35と縁材カバー92との連結部に形成される凹所には、バックアップ材99およびシール材100が打設され、水密性が達成される。また縁材カバー92の躯体25寄りの端部には、屋外44に臨んで弾発性を有する材料から成るシール材101が設けられる。
【0021】
また取付部材50には、カバープレート32の取付部57とともにアルミニウム合金から成るヒンジカバー102が取付けられる。このヒンジカバー102は、鉛直方向Xに延びて設けられ、ヒンジ36を屋外44側から覆った状態で、取付部材50に固定される。このヒンジカバー102とカバープレート32の連結部に形成される凹所には、バックアップ材107およびシール材108が打設され、これによって水密性が達成されている。またヒンジカバー102の躯体26寄りの端部は、縁材カバー92に取付けられたシール材101の弾発性によってシール材101と弾発的に接している。これによって縁材カバー92とヒンジカバー102との間が塞がれて水密性が達成されている。
【0022】
縁材37は、鋼鉄から成る山形鋼であり、長尺材である。この縁材37は、鉛直方向Xに延びて設けられ、たとえば図示しないアンカーボルトなどによって躯体25に固定される。また躯体25には、複数の鋼鉄から成る部材によって構成される取付体111がたとえば図示しないアンカーボルトなどによって固定される。
【0023】
縁材37を屋外44側から覆い、取付部材109〜113を躯体26側から覆うようにしてアルミニウム合金から成る止水パネル38が鉛直方向Xに延びて設けられる。止水パネル38は、鉛直方向Xに延びて設けられ、カバープレート32の平坦部55と平行に配置される当接部115を有する。このような止水パネル38は、縁材37および取付体111に固定され、躯体25に取付けられる。またこの止水パネル38は、当接部115が端カバー81の突部86に取付けられたパッキン88が臨むように配置される。躯体25との連結部形成される凹所には、バックアップ材124およびシール材125が打設され、これによって水密性が達成されている。
【0024】
また躯体26には取付部材127,128,129が固定される。取付部材127〜129は、いずれも鋼鉄から成る型材であって、取付部材127,129は山形鋼であり、取付部材128は溝形鋼である。このような取付部材127〜129によって止水パネル130が躯体26に取付けられる。
【0025】
この止水パネル130は、アルミニウム合金から成り鉛直方向Xに延びて設けられ、躯体26に固定される。縁材35と止水パネル130との連結部に形成される凹所には、バックアップ材136およびシール材137が打設され、これによって水密性が達成されている。
【0026】
また取付部材128には、止水パネル130とともにばね取付部材138が固定される。このばね取付部材138は、鋼鉄から成る山形鋼である。このばね取付部材138には、係止孔141が形成される。引張コイルばね39は、その一端部に鉤状に形成された係止部142が形成され、この係止部142をばね取付部材138の係止孔141に挿通して係止し、引張コイルばね39の一端部が躯体26に係止される。
【0027】
カバープレート32の背後に設けられる補強体61には、ばね係止片143がたとえば溶接などによって取付けられており、また引張コイルばね39の他端部には、外周面におねじが形成される係止部144が形成され、この係止部144をばね取付片143に挿通し、ナット部材145を係止部144に螺着して、引張コイルばね39の他端部が補強体61に連結され、したがってカバープレート32に連結される。このようにして引張コイルばね39によってカバープレート32が屋外44から屋内54に向けて弾発的に付勢される。これによって端カバー81に設けられるパッキン88が止水パネル38の当接部115に弾発的に当接され、したがって水密性が達成される。
【0028】
また、引張コイルばね39の他端部におねじが形成される係止部144を設け、ナット部材145を螺着してカバープレート32に連結することによって、ナット部材145の締め付け具合によって、引張コイルばね39の張力を調整して、カバープレート32に対する付勢の強度を調節することができる。
【0029】
また、前述のようにカバープレート32を補強体61の屋外44側から取付ける構造とすることによって、たとえば引張コイルばね39の取付作業などを行った後にカバープレート32を取付けることができ、作業性を向上することができる。
【0030】
また取付体111および取付部材129には、鋼鉄から成る止水板取付片146,147がそれぞれ取付けられる。これらの各止水板取付片146,147間にわたってたとえば合成ゴムから成る止水板148が鉛直方向Xに延びて設けられる。これによって水密性が向上される。
【0031】
止水板取付片146,147は、鋼鉄から成り鉛直方向Xに延びて設けられる。止水パネル38と止水板148の連結部に形成される凹所にはバックアップ材153およびシール材154が打設され、これによって水密性が達成されている。また止水パネル130と止水板148との連結部に形成される凹所には、バックアップ材155およびシール材156が打設され、これによって水密性が達成されている。
【0032】
このように構成される伸縮継手27によって、各躯体25,26の相対的な変位を許容した状態で、空隙20が塞がれ、各部材の連結部および部材間の当接部にパッキン88およびシール材90,100,101,108,125,137,154,156を設けることによって、高い水密性を達成して、空隙20を塞ぐことができる。
【0033】
再び図2を参照して、空隙28を塞ぐために用いられる伸縮継手21は、配置される方向が異なるものの、伸縮継手20とほぼ同様の構成を有するので、前述のように簡略化した図面によって、要部のみ説明する。空隙28は、空隙27に近接するにつれて下方に傾斜して形成される。伸縮継手21は、躯体25にヒンジ157によって連結される横カバープレートであるカバープレート33と、躯体25に取付けられる天井パネル158と、躯体26に取付けられる水返しパネル159と、天井パネル158と水返しパネル159とにわたって設けられる止水板160と、カバープレート33を屋外44から屋内54に向けて付勢する引張コイルばね161とを有する。
【0034】
カバープレート33は、アルミニウム合金から成り、空隙28の延びる方向に沿って設けられる。このカバープレート33の上端部は、前述のようにヒンジ57によって躯体25に連結され、これによってカバープレート33は、躯体25に対して角変位することができる。またカバープレート33の下端部には、カバープレート33の縁材の延びる方向に沿ってたとえば合成樹脂などの弾発性を有する材料から成るパッキン162が設けられる。このカバープレート33のカバープレート32に臨む部分には、屋外44に向けて突出して補助カバー163が設けられる。
【0035】
図4は補助カバー163を示す断面図である。この補助カバー163は、カバープレート33の下端部に連なり、屋内54から屋外44に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜部176と、この傾斜部176の屋外44寄りの端部から下方に立下がる立下がり部177と、この立下がり部177の下端部から屋内54に向けて屈曲する屈曲部178とを有する。このような補助カバー163の下端部には、屈曲部178にたとえばリベット179によって固定されるパッキン164が設けられる。このパッキン164はたとえば合成樹脂などの弾発性を有する材料から成る。このパッキン164は、カバープレート32の上端部に弾発的に当接され、これによて水密性が達成されている。この補助カバー163は、カバープレート32を上方から覆うように設けらる。
【0036】
このようにカバープレート33に補助カバー163を設け、さらにパッキン164を設けることによって、たとえば各躯体25,26の変位によってカバープレート32,33が前述のように角変位されても、補助カバー163およびパッキン164がカバープレート32の上端部に臨んだ状態を維持することができ、これによって水密性を維持して、雨水などが屋外から空隙27内に浸入することを防止することができる。またカバープレート33の空隙27寄りの長手方向の一端部には、パッキン164に連なるたとえば合成樹脂などの弾発性を有する材料から成るパッキン165が設けられ、このパッキン165は弾発的に止水パネル38に当接されて水密性が達成されている。
【0037】
天井パネル158は、空隙28の延びる方向に沿って設けられ、躯体25を下方から覆って固定される。カバープレート33の上端部と天井パネル158との間にはシール材112が設けられ、これによって水密性が達成されている。またこの天井パネル158は、空隙27寄りの長手方向一端部166に屋内54に向けて延出する延出部167を有する。この延出部167によって、止水板148の上端部が上方から覆われる。
【0038】
水返しパネル159は、アルミニウム合金から成り空隙28の延びる方向に沿って設けられる。この水返しパネル159は、屋内54から屋外44に向かうにつれて下方に傾斜する勾配を有する傾斜基部168と、この傾斜基部168の屋外44寄りの端部に連なり下方に屈曲する屈曲部169と傾斜基部168の屋内54寄りの端部に連なり上方に向けて立上がる立上がり部170と、この立上がり部170の上端部から屋外44に向けて屈曲する屈曲部171と、この屈曲部171の屋外44寄りの端部に連なりほぼ直角に下方に屈曲する折返し部172とを有する。
【0039】
このような水返しパネル159は、屈曲部169が躯体26に固定され、傾斜基部168の屋内54寄りの端部が取付部材173によって躯体26に固定される。このような水返しパネル159は、上述のような屋外44に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜基部168が設けられ、この傾斜基部の屋内寄りの端部には、立上がり部170、屈曲部171および折返し部172が設けられる。これによって雨水などが屋内54から屋外44に向けて移動するように構成されており、屋外44から空隙28内に雨水などが浸入することを確実に防止している。
【0040】
さらに天井パネル158と水返しパネル159とにわたって合成ゴムなどから成る止水板160が空隙28の延びる方向に沿って設けられ、これによってさらに水密性が向上されている。またこの止水板160は、天井パネル158の延出部167の下方において空隙27に設けられる止水板148と連結され、その連結部はたとえば接着剤などによって相互に接着され、この連結部から雨水などが屋内54側に浸入することを防止している。また前述の天井パネル58の一端部166は、止水パネル38と連結され、その連結部には図示しないシール材が設けられている。
【0041】
さらに、水返しパネル159の空隙27寄りの端部は、前述の止水パネル130と連結されており、その連結部には図示しないシール材が設けられており、これによって水密性が達成されている。
【0042】
引張コイルばね161は、その一端部が取付部材174によって上方に配置される躯体25に連結され、その他端部はカバープレート33に連結される。これによってカバープレート33は、屋外44から屋内54に向けて弾発的に付勢される。この引張コイルばね161の弾発的な付勢によって、カバープレート33の下端部に設けられるパッキン162が水返しパネル159の屈曲部169に弾発的に当接され、これによって水密性が達成される。またカバープレート33を、上方に配置される躯体25に連結し、下端部が変位するように構成することによって、上方から落ちてくる雨水などが空隙28内に浸入しにくい構造とすることができ、高い水密性を達成することができる。
【0043】
またカバープレート33は、躯体25の屋外44に臨む外表面175よりも距離Lだけ屋内54寄りの位置に設けられ、これによって躯体25の外表面175を伝って降りてくる雨水などが空隙28内に浸入しにくくすることができ、さらに水密性を向上することができる。伸縮継手21は、空隙28を塞ぎ、空隙27を塞ぐために設けられる伸縮継手20の上方に臨んで設けられる。
【0044】
これによって空隙27に向かうにつれて下方に傾斜する空隙28を塞ぐために設けられる伸縮継手21の作用によって雨水などが空隙27に向けて移動したとしても、止水パネル38、止水パネル130および止水板148によってその雨水が屋内54に向けて浸入することを確実に防止することができる。
【0045】
このように空隙27を塞ぐ伸縮継手20と、空隙28を塞ぐ伸縮継手21とを相互に連結し、各部材へそれぞれの連結部にパッキン169、165およびシール材などが設けられることによって水密性を達成して、屋外44から空隙27,28内に雨水などが浸入することを防止することができる。
【0046】
図5は、図1のセクションVを拡大し、簡略化して示す斜視図であり、図6は図1のセクションVIを拡大し、簡略化して示す斜視図である。図5および図6は、図2と同様に図解を容易にするためにカバープレート33,181、天井パネル158、水返しパネル159、止水板160,184および止水パネル182,183などは、厚みを省略して示す。
【0047】
空隙29を塞ぐために設けられる伸縮継手22は、伸縮継手20と類似の構成を有するので、要部についてのみ説明する。伸縮継手20には、ヒンジ180によって躯体26に連結されるカバープレート181と、躯体26に取付けられる止水パネル182と、躯体25に取付けられる止水パネル183と、各止水パネル182,183間にわたって設けられる止水板184と、カバープレート181を屋外44から屋内54に向けて弾発的に付勢する引張コイルばね185とを有する。
【0048】
カバープレート181は、アルミニウム合金から成り、鉛直方向Xに延びて設けられる。このカバープレート181は、躯体26に設けられる縁材186に前述のようにヒンジ180によって連結され、鉛直な軸線まわりに躯体26に対して角変位可能に設けられている。カバープレート181と縁材186との間にはシール材187が打設されており、これによって水密性が達成されている。躯体26には、縁材186から屋内54に延びて止水パネル182が設けられる。この止水パネル182は、アルミニウム合金から成り、鉛直方向Xに延びて設けられる。この止水パネル182と縁材186との間には図示しないシール材が設けられており、これによって水密性が達成されている。
【0049】
躯体25には、アルミニウム合金から成り、鉛直方向Xに延びて止水パネル183が設けられる。またカバープレート181は、躯体25寄りの端部にたとえば合成樹脂などの弾発性を有する材料から成るパッキン188が鉛直方向Xに延びて設けられる。引張コイルばね185は、その一端部が躯体26に固定され他端部がカバープレート181に連結されている。カバープレート181は、この引張コイルばね185によって屋外44から屋内54に向けて弾発的に付勢される。この引張コイルばね185の付勢によってカバープレート181に設けられるパッキン188は、止水パネル183に弾発的に当接される。これによって各躯体25,26が相対的に変位しても、その変位を許容した状態で空隙29を塞ぎ、水密性を達成して屋外44から空隙29内に雨水が浸入することを防止することができる。
【0050】
さらに各止水パネル182,183間にわたってたとえば合成ゴムなどから成る止水板184が、鉛直方向Xに延びて設けられている。これによってさらに水密性が向上されている。
【0051】
このような伸縮継手22に設けられるカバープレート181の上端は、水平面内に形成される。空隙28を塞ぐために設けられる伸縮継手21は、空隙29を塞ぐために設けられる伸縮継手22を上方から覆う状態で設けられる。その伸縮継手21のカバープレート33は、伸縮継手22のカバープレート181に臨む部分に補助カバー189が設けられる。この補助カバー189は、図4に示すカバープレート33の空隙27寄りの端部に設けられる補助カバー163と同様の構成を有するので同一の参照符号を付し説明は省略する。この補助カバー189は、カバープレート33の下端部において外部44に向けて突出して設けられており、パッキン164をカバープレート181の上端部に当接させた状態で設けられている。このように前後方向Zに幅を有する補助カバー189によって、カバープレート181の上端部を覆うことによって各躯体25,26の相対的な変位によってカバープレート181が前述のように角変位されても、補助カバー189がカバープレート181を上方から覆った状態を保つことができる。さらにパッキン164をカバープレート181の上端部に当接した状態を保つことができ、これによって外部44から内部54に向けて雨水などが浸入することを確実に防止することができる。またカバープレート33の空隙29寄りの他端部には補助カバー189に設けられるパッキン164につられてパッキン190が設けられる。このパッキン190はたとえば合成樹脂などの弾発性を有する材料から成り、このパッキン190は伸縮継手22に備えられる止水パネル183に弾発的に当接され、これによって水密性が達成されている。
【0052】
また伸縮継手21に備えられる水返しパネル168と伸縮継手22に備えられる止水パネル182とを連結されており、この連結部には図示しないシール材が設けられており、この連結部が雨水などが空隙28あるいは29内に浸入することを防止することができる。また伸縮継手21に備えられる天井パネル158と伸縮継手22に備えられる止水パネル183とは連結されており、この連結部には図示しないシール材が設けられており、水密性が達成されて雨水などが空隙28あるいは29内に浸入することを防止している。さらにまた伸縮継手21に備えられる天井パネル158の空隙29寄りの他端部には、屋内54に向けて延出する延出部191が設けられる。この延出部191は、伸縮継手22に備えられる止水板184の上端部を覆っている。また伸縮継手21に備えられる止水板160と伸縮継手22に備えられる止水板184とは、天井パネル158の延出部184の下方において相互に連結され、この連結部は、たとえば接着剤などによって相互に接着され、水密性が達成されている。
【0053】
このように空隙28を塞ぐ伸縮継手21と空隙29を塞ぐ伸縮継手22とが相互に連結され、各部材のそれぞれの連結部においてパッキン164,190およびシール材などが設けられることによって水密性を達成することができ、屋外44から空隙28,29内に雨水などが浸入することを防止することができる。
【0054】
伸縮継手22に備えられるカバープレート181の下端部は、躯体26の空隙33に臨む上面26aまで延びて形成される。その下端部にはパッキン187に連なるパッキン192が設けられる。このパッキン192はたとえば合成樹脂などの弾発性を有する材料から成り、躯体26の上面26aに弾発的に当接されている。これによって各躯体25,26の相対的な変位によってカバープレート181が前述のように角変位されても、パッキン192が上面26aに弾発的に当接されるので、水密性を維持し、外部44から空隙29内に雨水が浸入することを防止することができる。
【0055】
図6に示すように、空隙30は、空隙29から離反するにつれて下方に傾斜して形成され、その空隙30を塞ぐために設けられる伸縮継手23は、伸縮継手21と類似の構成を有するので要部についてのみ説明し、同様の構成を有する部分には同一の参照符号を付し説明は省略する。
【0056】
伸縮継手23に備えられるカバープレート33の伸縮継手22に備えられるカバープレート181に臨む部分には補助カバー193が設けられる。この補助カバー193はカバープレート181に横方向から臨んで設けられるので、鉛直方向Xに延びて設けられている。しかしながら断面形状は、前述の図4に示す補助カバー163と同様の形状を有するので、同一の形状を有する部分には同一の参照符号を付し説明を省略する。補助カバー193は、上カバー部193aとしたカバー部193bとを有し、下カバー部193bでカバープレート33に取付られている。各カバー部193a,193bは、相対的に変位可能に設けられ、図示しない圧縮コイルばねによって、相互に離反するように弾発的に付勢されている。これによって、カバープレート33が、各躯体25,26の相対的な変位によって各変位される場合、下カバー部193bに対して、上カバー部193aが変位することによって、補助カバー193が、躯体25と干渉しカバープレート33の変位を妨げることを防止することができる。また、各カバー部193a,193bが相互に離反するように付勢することによって、カバープレート33が各変位されても、各カバープレート33,181間に隙間が生じること防止することができる。
【0057】
この補助カバー193に設けられるパッキン164は、カバープレート22の遊端部22aに弾発的に当接され、これによって水密性が達成さてれている。さらに補助カバー193は前後方向Zに幅を有しており、カバープレート181が角変位されても、そのカバープレート181の遊端部22aに常に横方向から臨んだ状態を保つことができる。これによって各躯体25,26が相対的に変位しても伸縮継手22に備えられるカバープレート181と伸縮継手23に備えられるカバープレート33との間に隙間が生じることを防止して、雨水などが外部44から空隙29あるいは30内に浸入することを確実に防止することができる。また補助カバー193の下端部にはカバープレート181の下端部に設けられるパッキン192およびカバープレート33の下端部に設けられるパッキン162に連なるパッキン194が設けられる。このパッキン194は、たとえば合成樹脂などの弾発性を有する材料から成り、躯体26の上面26aに弾発的に当接され、これによって水密性が達成されている。
【0058】
また伸縮継手22に備えられる止水パネル183と伸縮継手23に備えられる天井パネル158とは連結されており、この連結部には図示しないシール材が設けられており、これによって水密性が達成され雨水などが屋外44から空隙29あるいは30内に浸入することを防止している。さらに伸縮継手22に備えられる止水パネル182と伸縮継手23に備えられる水返しパネル159は連結されており、その連結部には図示しないシール材が設けられており水密性が達成されている。また水返しパネル159の空隙29に臨む側の端部には、排水パネル195が屋内54に延びて設けられる。この排水パネル195は、伸縮継手22に備えられる止水板184を下方から覆うように設けられている。すなわち止水板184の下端部の開放部が排水パネル195によって塞がれる。この止水板184と伸縮継手23に備えられる止水板160とは、排水パネル195の上方において連結される。この連結部は、たとえば接着剤などによって接着され水密性が達成されている。
【0059】
このように鉛直方向に延びる空隙を塞ぐための伸縮継手20に備えられる止水板184と、略水平方向に延びる空隙30を塞ぐための伸縮継手23に備えられる止水板160との連結部を排水パネル195によって下方から覆うことによって、たとえば止水板184を伝って降りてきた雨水などが下方に落下してしまうことを防止し、受け止めることができる。
【0060】
またこの排水パネル195は水返しパネル159の傾斜基部168と同様の傾斜を有しており、受け止めた水を屋外44に向けて移動させることができる。さらに水返しパネル159に設けられる立上がり部70、屈曲部171および折返し部170には排水パネル195にわたって設けられており、雨水などが屋内54に向けて浸入することを確実に防止することができる。また伸縮継手22に備えられるカバープレート181の下端部に設けられたパッキン192には排水孔196が形成されており、排水パネル195を有する水返しパネル159によって屋外44に向けて移動される水は、この排水孔196を介して屋外44に排出される。
【0061】
空隙30は空隙29から空隙31に向かうにつれて下方に傾斜して形成されており、この空隙30を塞ぐために設けられる伸縮継手23は空隙30と同様に空隙29から空隙31に向かうにつれて下方に傾斜して形成される。したがって伸縮継手22によって屋内54への浸入が防止された雨水など伸縮継手23に備えられる水返しパネル159によって屋外44に向けて排出されると同時に空隙31に向けて導かれる。
【0062】
このように空隙29を塞ぐ伸縮継手22と、空隙30を塞ぐ伸縮継手23とを相互に連結し、各部財のそれぞれの連結部にパッキン164およびシール材などを設けることによって水密性を達成して、屋外44から空隙29,30内に雨水などが浸入することを防止することができる。
【0063】
図7は図1のセクションVIIを拡大し、簡略化して示す斜視図である。図7は、図2、図5および図6と同様に図解を容易にするためにカバープレート33,181、天井パネル158、水返しパネル159、止水板160,184および止水パネル182,183などの厚みを省略して示す。空隙31を塞ぐために設けられる伸縮継手24は、図5および図6に示す伸縮継手22と同様の構成を有するので、重複を避けて説明は省略する。
【0064】
空隙31を塞ぐために設けられる伸縮継手24に備えられるカバープレート181は、図5に示す空隙29を塞ぐために設けられる伸縮継手22に備えられるカバープレート181と同様にその上端が水平面内に配置されて形成される。また空隙30を塞ぐために設けられる伸縮継手23に備えられるカバープレート33には、伸縮継手24に備えられるカバープレート181の上端に臨んで補助カバー197が設けられる。
【0065】
この補助カバー197は、図5に示す補助カバー182と同様の構成を有するので同一の参照符号を付し説明は省略する。この補助カバー197は、図5に示す補助カバー189と同様の効果を得ることができる。すなわち各躯体25,26の相対的な変位によって伸縮継手24に備えられるカバープレート181が角変位しても、補助カバー197が伸縮継手24の補助カバー181の上端部に臨んだ状態を保つことができる。これによって伸縮継手23に備えられるカバープレート33と伸縮継手24に備えられるカバープレート181との間に隙間が生じることを防止して、屋外44から空隙30,31内に雨水などが浸入することを防止することができる。さらに伸縮継手23に備えられるカバープレート33の空隙31寄りの端部には補助カバー197に設けられるパッキン164に連なるパッキン198が設けられる。このパッキン198は、たとえば合成樹脂などの弾発性を有する材料から成り、伸縮継手24に備えられる止水パネル183に弾発的に当接され、これによって水密性が達成されている。また伸縮継手23に備えられる止水板160と伸縮継手24に備えられる止水板184とは相互に連結され、その連結部はたとえば接着剤などによって接着されて水密性が達成されている。
【0066】
また伸縮継手23に備えられる水返しパネル159と伸縮継手24に備えられる止水パネル182とは連結されておりその連結部には図示しないシール材が設けられており、これによって水密性が達成されている。また伸縮継手23に備えられる天井パネル158と伸縮継手24に備えられる止水パネル183とは連結されており、その連結部には図示しないシール材が設けられており、これによって水密性が達成されている。
【0067】
さらに伸縮継手23に備えられる天井パネル158には、空隙31寄りの端部に屋内54の向けて延出する延出部199が形成され、この延出部199は、伸縮継手24に備えられる止水板184との上方およびこの止水板184と伸縮継手23に備えられる止水板160との連結部を上方から覆っている。このようにして空隙30と空隙31とが連なる部分が伸縮継手23と伸縮継手24とによって塞がれ、各躯体25,26が相対的に変位しても、その変位を許容した状態で、空隙30,31を塞ぐことができる。すなわち各伸縮継手23,24間の連結部は各伸縮継手21,22間の連結部と同様に水密性を達成することができる。
【0068】
上述の実施例において、空隙29,31は、鉛直方向に延びて形成されていたけれども、鉛直方向に対してたとえ僅かに傾斜して略鉛直方向に延びる空隙と、この空隙に連なり水平方向に対して僅かに傾斜して略水平方向に延びる空隙とを塞ぐために本発明に従う伸縮継手の取付構造が実施されても、図1〜図7に示す実施例と同様の効果を得ることができる。すなわち、鉛直方向あるいは鉛直方向から僅かに傾斜する略鉛直方向に延びる空隙と、この略鉛直方向に延びる空隙に連なり水平方向あるいは水平方向から僅かに傾斜した略水平方向に延びて形成される空隙とを塞ぐために、本発明に従う伸縮継手の取付構造を実施することができる。略鉛直方向に延びる空隙を塞ぐ伸縮継手のカバープレートは屋外寄りに突出する躯体にヒンジによって連結し、略水平方向に延びる空隙を塞ぐために設けられる伸縮継手のカバープレートを上方に配置させる躯体にヒンジによって連結することによって、各躯体が相対的に変位しても、その変位を許容した状態で、空隙を塞ぎ、各カバープレートの連結部において隙間が生じることを防止して高い水密性を達成することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、第1躯体に隣接して第2躯体が設けられ、これらの第1および第2躯体間には、略鉛直方向に延びる第1空隙と第1空隙に連なり略水平方向に延びる第2空隙とが形成される。第1空隙は第2躯体にヒンジによって角変位可能に設けられる縦カバープレートによって塞がれる。これによって第1および第2躯体が相対的に変位に対して、縦カバープレートの角変位によって各躯体間の変位を可及的に大きな許容幅で許容した状態で第1空隙を塞ぐことができ、外部から第1空隙内に雨水などが浸入すること防止することができる。また第2空隙は第1躯体にヒンジによって角変位可能に設けられる横カバープレートによって塞がれる。これによって横カバープレートの角変位中心をその上部に設けることができ、雨水や上方から第1躯体を伝って降りてくる水などが屋外から第2空隙内に浸入することを防止することができる。また、横カバープレートと縦カバープレートとは、パッキンを介して、連続しており、水の浸入を防止する。
【0070】
このような伸縮継手において、縦カバープレートの背後には縦止水板が設けられ、横カバープレートの背後には横止水板が設けられる。これによって水密性がさらに向上され、屋外から屋内へ向けて雨水などが浸入することを確実に防止することができる。また縦止水板の下端部と横止水板との連結する部分に下方から臨んで排水パネルが設けられる。これによって縦止水板および横止水板によって導かれる雨水などが縦止水板の下方に落下し、屋外から空隙内に浸入することを防止して排水することができ、高い水密性を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の伸縮継手20〜24の取付構造を示す断面図である。
【図2】図1のセクションIIを拡大し、簡略化して示す斜視図である。
【図3】伸縮継手20を示す水平断面図である。
【図4】補助カバー163を示す鉛直断面図である。
【図5】図1のセクションVを拡大し、簡略化して示す斜視図である。
【図6】図1のセクションVIを拡大し、簡略化して示す斜視図である。
【図7】図1のセクションVIIを拡大し、簡略化して示す斜視図である。
【図8】典型的な従来技術の伸縮継手6,7の取付構造を示す斜視図である。
【図9】その伸縮継手6,7が設けられる空隙1,2を挟んで隣接する躯体4,5を示す正面図である。
【符号の説明】
1,2,27〜31 空隙
4,5,25,26 躯体
6,7,20〜24 伸縮継手
32,33,181 カバープレート
36,157,180 ヒンジ
38,130,182,183 止水パネル
39,161,185 引張コイルばね
44 屋外
54 屋内
163,189,193,197 補助カバー

Claims (1)

  1. 第1躯体と、この第1躯体に空隙をあけて隣接する第2躯体とが設けられ、前記空隙は、略鉛直方向に延びる第1空隙と、第1空隙に連なり略水平方向に延びる第2空隙とからなり、
    第1躯体には、横カバープレートがヒンジによって角変位可能に設けられ、この横カバープレートによって、第2空隙が塞がれ、
    第2躯体には、縦カバープレートがヒンジによって角変位可能に設けられ、この縦カバープレートによって、第1空隙が塞がれ、横カバープレートと、縦カバープレートとがパッキンを介して当接し、
    前記第1空隙には、縦カバープレートの背後に縦止水板が設けられ、前記第2空隙には、横カバープレートの背後に横止水板が設けられ、
    縦止水板の下端部と横止水板との連結部に、下方から臨んで排水パネルが設けられることを特徴とする伸縮継手の取付構造。
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