JP3608577B2 - ディスクプレーヤーのローディングユニット昇降装置 - Google Patents

ディスクプレーヤーのローディングユニット昇降装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数枚のミニディスクが収納でき且つその収納された任意のミニディスクを順次選択して連続した演奏が可能なディスクプレーヤーにおけるローディングユニット昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数枚のディスクが収納でき且つその収納された任意のディスクを順次選択して連続した演奏が可能なディスクプレーヤーとして、特開昭61−230671号公報に開示してあるように階段カムを備えたプレートを摺動させることによりローディングユニットを昇降させるものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディスクプレーヤーにあっては、前記プレートにはディスクの枚数だけ階段カムが必要であるために、ディスクが多数の場合、前記プレートが大きくなり、また、このプレートの摺動ストロークも長くなって、装置が大型化するという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その目的とするところは、回転する回転カム機構によりローディングユニットを昇降動させ得て装置を小型化することが可能なディスクプレーヤーのローディングユニット昇降装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、発明は、ケースの左、右側面部に形成されたローディングユニットのシャーシユニットの左右にそれぞれ設けた、ガイドシャフトを上下方向に案内する一対のガイド孔と、回転により前記ガイドシャフトを上下方向に同期して移動させる一対の回転カム機構とを、備えて構成しており、前記回転カム機構が、プレート本体の内面部に、これの回転中心イを通る半径方向の直線ホに対して線対称の湾曲した一方及び他方の溝状カム部と両溝状カム部が交差する部分に位置して両溝状カム部を連絡するための連結部とより成り且つマガジンにおける複数段階のディスク収納領域に対応すると共に、前記ガイドシャフトが挿入される案内カムを形成した左右の外側カムプレートと、プレート本体に、これに回転中心イを通る半径方向の直線ハに対して線対称であり且つ前記外側カムプレートの案内カムの一方および他方の溝状カム部が交差する部分に合わされて一方および他方の溝状カム部を連ねると共に、前記ガイドシャフトが貫通する孔状カムを有する左右外側カムプレートと、左右の前記外側カムプレートを同期回転させる同期回転駆動機構とで構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
かかる構成により、前記回転カム機構を回転させることにより、ローディングユニットのシャーシの左右に設けたガイドシャフトを、これらのガイドシャフトを上下方向に案内するケースのガイド孔と共に、ガイドシャフトを上下方向に移動させてローディングユニットを昇降させる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係わるローディングユニット昇降装置を備えたディスクプレーヤーの一部省略した斜視図、図2は同ディスクプレーヤーの分解斜視図、図3はマガジンの一部省略した分解斜視図である。なお、図面においてM−1方向が前、U−1方向が後、L−1方向が左、R−1方向が右である。また、図3においては、トレーストッパー24の図示が省略されている。
【0009】
ディスクプレーヤーは、マガジン1と、ベースユニット2と、昇降ユニット3と、ローディングユニット4とにより構成されている。前記マガジン1は、図3乃至図9に示すように箱状のケース5を備えており、このケース5は後面および下面が解放されていて、前面部5a、左、右面部5b、5cおよび上面部5eを有しており、下面には蓋体5fがねじ止めにより固着されている。また、左面部5bには上下方向に沿う凹陥部6が形成してある。
【0010】
左、右面部5b、5cの内面には、前後方向に沿う案内溝6L、6Rが上下方向に所定の間隔をおいて複数(9個)形成してあり、前記凹陥部6には案内溝6Lに連なるスリット7が案内溝6Lと同数形成してある。また、前記前面部5aの内面には、左側に寄せて上下方向に沿う凹部8が形成してあり、また、前面部5aの内面には、左右に上下方向に沿う当接部9L、9Rが形成してあり、当接部9Lには前記案内溝6L、6Rと同じレベルに係止溝10が形成してある。また、前記ケース5の左、右面部5b、5cの外面の下側には前後方向に沿うガイド溝11が形成してある。前記上面部5eの内面には左側に位置させてストッパー受け部11aが形成してある。
【0011】
又、前面部5aの左側には、ディスク(ミニディスク)MDを係止するディスクホルダーばね12が上下方向に所定の間隔をおいて複数(10個)取り付けてある。これらのディスクホルダーばね12には係合突起12aが形成してある。
【0012】
前記蓋体5fの外面(下面)には、前後方向に沿う左右のガイド凸条13L、13Rと、前後方向に沿うガイド溝14とが形成してあり、また、蓋体5fの後縁部の中央部には切欠部15が形成してあり、この切欠部15の中央には係合凹部16が、また、切欠部15の左側でその外面(下面)には係止溝部31がそれぞれ形成してあり、この係止溝部31はカム部31aと係止部31bとを有している。また、前記蓋体5fの左側には押し釦孔30が形成してある。
【0013】
前記ケース5内には複数枚(9枚)のトレー17が出入れ可能に挿入してあって、これらのトレー17によって、ディスクMDを収納するディスク収納領域Fが複数区画されている。すなわち、前記トレー17は図10に示すようにその左、右縁部にガイド部18L、18Rを有し、また、トレー17の前縁部の左側には引っ掛け部17aと係止部17bとが形成してある。また、トレー17の左側には前後方向に長孔20が形成してあり、この長孔20の後部は前部より大きい大径孔部19にしてある。また、トレー17の中央部にはストッパー片部21が前方に向けて形成してあり、このストッパー片部21の先端上部には突起部22が形成してある。また、トレー17の左部には押し部23が形成してある。
【0014】
そして、上記のように構成された前記トレー17は、その左右のガイド部18L、18Rを案内溝6L、6Rに摺動可能に挿入してケース5内に差し込まれており、前記トレー17の引っ掛け部17aは前記凹部8に挿入され、また、前記係止部17bは前記係止溝10に係脱可能に係止されていて、前記トレー17の押し部23は前記スリット7を貫通していて、この押し部23は前記凹陥部6内に表出している。
【0015】
複数枚のトレー17が上記のようにケース5内に挿入された状態では、各トレー17の長孔20は上下方向に一致する。そして、これらの長孔20内にはトレーストッパー24が貫通している。すなわち、このトレーストッパー24は図9に示すようにロッド状のストッパー本体25に大径部25aと小径部25bとを交互の複数づつ形成し、ストッパー本体25の下部にばね座部26を形成し、ストッパー本体25の下端部を押し釦部27にしたものであり、ストッパー本体25のばね座部26より上方には可動ばね座体28が移動可能に設けてあり、この可動ばね座体28と前記ばね座部26との間に弾性体であるスプリング29が設けてある。
【0016】
そして、前記トレーストッパー24は、上下に一致した前記長孔18の大径孔部19内に挿入されて、ストッパー本体25の上端部が前記ストッパー受け部11aに挿入され、前記可動ばね座体28は最下位のトレー17の下面に接しており、前記ケース5の下面に蓋体5fが取り付けられた状態では前記ばね座部26が蓋体5fに接していて、前記押し釦部27が蓋体5fに設けた押し釦孔30から表出している。
【0017】
前記ベースユニット2はベースプレート72とマガジンベース33を備えており、このベースプレート72の前部にマガジンベース33が固着してあり、このマガジンベース33には正面門型のトッププレート73が固着してある。そして、ベースユニット2の正面には、マガジンベース33とトッププレート73の上部部位73aとに連結された2本の支柱34、35が配置してあり、これらの支柱34、35によりトッププレート73内は左右および中央のマガジン収容口a、c、bを画成している。そして、前記支柱34、35の下部にはフランジ状のガイド36、37が形成してある。
【0018】
そして、前記マガジンベース33には、前記支柱34、35の後方に位置させて切り起し片からなるガイド38、39,40、41が設けてあり、前記トッププレート73の左側面部73Lと前記ガイド38との間の空間部分が左のマガジン収容部Aであり、前記ガイド39と前記ガイド40との間の空間部分が中央のマガジン収容部Bであり、前記ガイド41と前記トッププレート73の右側面部73Rとの間の空間部分が右のマガジン収容部Cであって、マガジン収容口aは左のマガジン収容部Aに、マガジン収容口bは中央のマガジン収容部Bに、マガジン収容口cは右のマガジン収容部Cにそれぞれ対向している。
【0019】
マガジンホルダー500を構成する左右および中央のマガジン収容部A、C、Bの底面部(マガジンベース33の上面)には、マガジン案内機構42と、マガジンロック機構43と、ロック解除機構44と、マガジン排出機構45とがそれぞれ設けてある。
【0020】
そして、左のマガジン収容部Aの前記マガジン案内機構42は、マガジン収容部Aの底面部の中央の右寄りに前後方向に所定の間隔をおいて設けた複数のガイドピン46と、前記支柱34の下部のガイド36と、前記ガイド38と、トッププレート73の左側面部73Lとで構成されている。中央のマガジン収容部Bの前記マガジン案内機構42は、マガジン収容部Bの底面部の中央の右寄りに前後方向に所定の間隔をおいて設けた複数のガイドピン46と、前記支柱34の下部のガイド36、37と、前記ガイド39、40で構成されている。
【0021】
また、右のマガジン収容部Cの前記マガジン案内機構42は、マガジン収容部Cの底面部の中央の右寄りに前後方向に所定の間隔をおいて設けた複数のガイドピン46と、前記支柱35の下部のガイド37と、前記ガイド41と、トッププレート73の右側面部73Rとで構成されている。また、左右および中央のマガジン収容部A、C、Bの天井であるトッププレート73の上部部位73aには、前後のマガジン押えローラー47、48が板ばね49に回転可能に保持された上部押え機構74が設けてある。
【0022】
前記マガジンロック機構43は左右および中央のマガジン収容部A、C、Bにそれぞれ設けてある。図12に示すようにマガジンロック機構43は左右方向に移動するロックプレート50を備えており、このロックプレート50の右部は、この右部に形成された左右方向に長い長孔52に、マガジンベース33に設けたピン部材54を摺動可能に挿入して保持されている。そして、前記ロックプレート50の左部には係止用ピン部材56が取り付けてあって、この係止用ピン部材56は、マガジンベース33の後部左側に形成された左右方向に長い長孔57を貫通していてマガジンベース33の上方、すなわちマガジン収容部A、B、C内に突入している。そして、前記ロックプレート50はスプリング75により右方向に付勢されている。また、前記ロックプレート50には前、後側カム孔部61C、61が形成してある(図13参照)。
【0023】
前記ロック解除機構44は左右および中央のマガジン収容部A、C、Bにそれぞれ設けてある。左および中央のロック解除機構44A、44Bは、前記マガジンベース33にピン部材77A、77Bにより回転可能にその中央部で支承されたトリガープレート58A、58Bを備えており、このトリガープレート58A、58Bの後端部の干渉部58Aa、干渉部58Baは、図21に示すように前記マガジンベース33の後縁部に形成された左右方向に沿うスリット59A、59Bを貫通して後方に突出しており、また、トリガープレート58A、58Bには、ピン部材77A、77Bにより後部に位置させてカム60A、60Bが設けてあって、このカム60A、60Bが、前記ロックプレート50の左側に形成した後側カム孔部61に挿入してある。また、前記トリガープレート58A、58Bは、その前端部のばね係止部58Ab、58Bbに引っ掛けられたスプリング76A、76Bによりその干渉部58Aa,58Baが当該装置の後側に位置するように付勢されている。
【0024】
また、右のロック解除機構44Cは左および中央のロック解除機構44A、44Bとは同構成ではあるが、トリガープレート58Cの後端部の干渉部58Caは前記マガジンベース33の後縁部に形成された左右方向に沿うスリット59Cを貫通して後方に突出しており、トリガープレート58Cには、ピン部材77Cにより前部に位置させてカム60Cが設けてあって、このカム60Cが、前記ロックプレート50の左側に形成した前側カム孔部61Cに挿入してある。そして、前記トリガープレート58Cは、その前端部のばね係止部58Cbに引っ掛けられたスプリング76Cにより前方に付勢されている。
【0025】
上記のように左および中央のロック解除機構44A、44Bでは、トリガープレート58A、58Bのカム60A、60Bが、前記ロックプレート50の後側カム孔部61に挿入してあり、右のロック解除機構44Cでは、トリガープレート58Cのカム60Cが、前記ロックプレート50の前側カム孔部61Cに挿入してあるために、マガジン1のロック解除状態では、トリガープレート58A、58Bは図12に仮想線で示すように左に傾き、トリガープレート58Cは図12に仮想線で示すように右に傾いている。
【0026】
また、図21に示すように前記マガジンベース33の後縁部に形成された左右方向に沿うスリット59A、59B、59Cの内、中央と右のスリット59B、59Cは同じレベルにあり、左のスリット59Aは中央のスリット59Bより高い水平位置にある。これは前記干渉部58Aa、58Ba、58Caに干渉するローディングユニット4の第1、第2の作動片115、116が異なるためである。
【0027】
また、前記マガジン排出機構45はマガジンベース33に形成された前後方向に沿う前後の長孔62、63に摺動保持ピン64、65により保持されたラック部材66を備えており、このラック部材66はスプリング67により常に前方に付勢されている。また、前記ラック部材66は、そのラック66aで、前記マガジンベース33の裏面に固着されたダンパー68の回転側のギヤ69に噛み合っている。
【0028】
前記昇降ユニット3は前記ベースプレート72上を左右にスライド移動し、前記マガジン収容部A、B、C内の1つのマガジン1を選択すると共に、内部のローディングユニット4の上下動作を行い、目的のディスクMDを選択するものである。すなわち、前記昇降ユニット3はローディングユニット4を左右方向に移動するスライド機構71と、前記ローディングユニット4を上下方向に移動する昇降機構84とを備えている。
【0029】
前記スライド機構71は図22に示すようにスライドベース53とこのスライドベース53の左右移動を行うスライド駆動機構71aを有しており、このスライドベース53の下面部に設けた左右の摺動ピン53a、53b、53cが、前記ベースプレート72に左右方向に沿う左右のスライド孔74a、74b、75に挿入してある。
【0030】
前記スライド駆動機構71aは、前記ベースプレート72の上面に左右方向に沿わせて固着されたラック部材76と、前記スライドベース53の前側下部の取付部77に固着された走行用モーター78と、前記スライドベース53の前側部に取り付けられて走行用モーター78の駆動により回転するギヤ機構79とを備えており、このギヤ機構79は走行用モーター78の出力軸78aに固着されたウォーム80と、このウォーム80に噛み合うウォームギヤ81とこのウォームギヤ81にギヤ列82を介して連係するラックギヤ83とを有しており、このラックギヤ83が前記ラック部材76のラック76aに噛み合っている。
【0031】
また、前記スライドベース53には位置検出用の光センサー310と位置検出用のスイッチ311がそれぞれ取り付けてある。この光センサー310は、図26に示すように前記昇降ユニット3と共に、移動して前記ベースプレート72に形成されたスリット72aを読み取り、また、前記スイッチ311は、図27に示すように前記ラック部材76に形成されたカム312を検出し、初期位置を設定するためのものである。
【0032】
前記スライドベース53には、ローディングユニット4の上下動作を行う昇降機構84が設けてある。この昇降機構84は図19、図20に示すようにケース70を備えており、このケース70は前面が開口した箱形状をしている。そして、このケース70の左、右側面部70L、70Rの中央部には上下方向に沿うガイド孔84L、84Rが形成してある。そして、このケース70はスライドベース53の左右のケース取付部53dに取り付けられている。
【0033】
また、前記昇降機構84は、前記ケース70の左、右側面部70L、70Rの中央部の支軸85に回転可能に取り付けられた円盤状の内、外側カムプレート86L、87L,86R、87Rと、外側カムプレート87L、87Rを同期回転させる同期回転駆動機構105とを備えており、これらで回転カム機構600を構成している。左右の内側カムプレート86L、86Lには図31に示すように孔状カム88が形成してあり、この孔状カム88は回転中心(支軸85)イを通る半径方向の直線ハに対して線対称であり、外から内にかけて直線カム部89、曲りカム部90、括れカム部91、膨出カム部92が形成してある。
【0034】
また、左の内側カムプレート86Lの周部には、図31において前記直線ハに対して時計回り方向の50度の位置ロから反時計回り方向に伸びるばね片部93が切り起こしてあり、このばね片部93の先端部には外方に突出する突起95が形成してある。また、内側カムプレート86L、86Rの周部の、前記ばね片部93とは反対側に位置する部分は切欠部97になっていて、この切欠部97に所定の間隔をおいて一対の噛合い歯部98が形成してある。
【0035】
前記外側カムプレート87L、87Rは、図32、図33に示すように円盤状のプレート本体87aを有し、このプレート本体87aの周部はギヤ100になされており、プレート本体87aの内面部には、これの回転中心イを通る半径方向の直線ホに対して線対称の案内カム101が形成してある。この案内カム101は、一方の溝状カム部102と、他方の溝状カム部103とを備えていて、前記プレート本体87aを図32において直線ホを0度の位置とすると、一方の溝状カム部102は、直線ホから反時計回り方向に約90度に至っており、他方の溝状カム部103は直線ホから時計回り方向に約90度に至っていて、両溝状カム部101、102は0度上で交差している。そして、前記プレート本体87aの中心部には両溝状カム部102、103を連絡するための楕円形状の凹陥部よりなる連絡部99が形成してある。また、前記プレート本体87aの周部には、図32に示すように0度の位置から時計回り、反時計回り方向にそれぞれ58度の位置に凹部104、105が形成してある。
【0036】
前記案内カム101は、図38に示すように前記マガジン1における10段階のディスク収納領域Fに対応している。そして、一方の溝状カム部102の端部を10段目とし、他方の溝状カム部103の端部を1段目として、溝状カム部102、103の回転時における、後述するシャーシユニット107の上、下側シャフト300L、300R、301L、301Rの位置を1段目から10段目に分けてあり(図34の丸数字)、これらの位置の検出は、前記スライドベース72の上面に固設された光センサー321が、同期軸106に設けた検出用円盤320の回転を検出することで行われる。
【0037】
また、前記同期回転駆動機構105は、図23乃至図25に示すように前記スライドベース53のケース取付部53dの左、右側部に回転可能に支承された同期軸106を備えており、この同期軸106の左、右端部にはギヤ107A、108Aが固着してあり、左のギヤ107Aは前記外側カムプレート87Lの周部のギヤ100に、右のギヤ108Aは前記外側カムプレート87Rの周部のギヤ100にそれぞれ噛み合っている。また、前記ケース取付部110には駆動モーター111が固着してあり、この駆動モーター111の出力軸111aは、減速ギヤ機構112を介して前記同期軸106に連係している。
【0038】
前記ローディングユニット4はシャーシユニット107とフローティングユニット108とを備えており、このシャーシユニット107は、図35に示すようにローディングモーター109を含むパワートレイン110と、マガジン1からの一次引き出し機構111と、メカニカルロック機構(図示せず)とを有し、前記フローティングユニット108は、ドライブユニットとディスクMDの引き込み圧着を行うホルダーユニット(いずれも図示せず)とを有する。そして、左、右側面部114b、114cの中央部の上下には上、下側のガイドシャフト300L、300R、301L、301Rが取り付けてある。
【0039】
また、前記シャーシユニット107の前面下部には第1の作動片115が、また、シャーシユニット107の左側面の前端部には第1の作動片115より高いレベルに位置させて第2の作動片116がそれぞれ設けてある。第1の作動片115は、前記マガジンベース33の後縁部に形成された中央と右のスリット59B、59Cから突出する前記干渉部58Ba、58Caに干渉するものであり、第2の作動片116は、左のスリット59Aから突出する前記干渉部58Aaに干渉するものである。
【0040】
そして、前記ローディングユニット4のシャーシユニット107の左右のガイドシャフト300L、300R、301L、301Rは、前記昇降ユニット3のケース70の左、右側面部70L、70Rに形成したガイド孔84l、84Rの挿入してあって、左のガイドシャフト300L、301Lは左の内側カムプレート86Lの孔状カム88を貫通して左の外側カムプレート87Lの案内カム101に挿入してあるし、右のガイドシャフト300R、301Rは右の内側カムプレート86Rの孔状カム88を貫通して右の外側カムプレート87Rの案内カム101に挿入してある。
【0041】
次に上記のように構成されたディスクプレーヤーの作動を説明する。前記マガジン1の各トレー17にはデイスクMDが収容してあり、このデイスクMDは、例えば誤消去防止用の穴又は所定の穴部にデイスクホルダーばね12の係合突起12aが係合することにより保持されている。また、前記トレー17のストッパー片部21の突起部22が前記デイスクMDのターンテーブル用の穴に係止されていて衝撃時の脱落防止を行っている。又、この突起部22の弾発力によりMDカートリッジ内のディスクMDがカートリッジ内壁に押圧され、ディスクMDとカートリッジとのがたつきが防止される。
【0042】
前記デイスクMDのストックピッチが各7mmと狭い為、目的のデイスクMDが素早く交換できないことが予測されるために、この実施例では、トレー17ごとデイスクMDを押し出すことにより交換を容易にしている。
【0043】
このデイスクMDの交換は、前記トレーストッパー24をスプリング29に抗して押すことにより、このトレーストッパー24を軸方向に移動させて、トレーストッパー24の大径部25aが位置していたトレー17の大径孔部19に小径部25bを位置させる。そして、ケース5のスリット7より外部に突出しているトレー17の押し部23を指に引っ掛けて引くことによりトレー17を引きだし、このトレー17の引っ掛け部17aに端部が押されてデイスクMDが引き出される。この場合、前記トレーストッパー24の小径部25aは長孔20の大径孔部19からこの長孔20の後部に入る。
【0044】
上記のように各トレー17に前記デイスクMDを収容したマガジン1は、前記ベースユニット2の左右および中央のマガジン収容部A、C、Bに着脱可能に装着される。すなわち、左のマガジン収容部Aにおいては、これのマガジン収容口aにマガジン1を挿入して、このマガジン1の蓋体5fに形成されたガイド溝14に、前記マガジン案内機構42のガイドピン46を挿入し、また、マガジン1の右面部のガイド溝11に支柱34のガイド36を挿入する。この状態でマガジン1を押し込むことにより、マガジン1の蓋体5fの後縁部に形成された係合凹部16に前記マガジン排出機構45の摺動ピン65が係合し、ラック部材66がマガジン1の移動と共に、スプリング67に抗して移動する。
【0045】
このマガジン1の押し込みの終点付近で、このマガジン1の蓋体5fに形成された係止溝部31に、前記マガジンロック機構ト43の係止用ピン部材56が挿入されて、この係止用ピン部材56が前記係止溝部31のカム面31aに案内されて左方向に移動して係止溝部31の係止部31aに挿入係止される。この場合、図17に示すように前記係止用ピン部材56の移動によりロックプレート50がスプリング57に抗して移動し、前記係止解除機構44のトリガープレート58を左方向に回動させる。
【0046】
右のマガジン収容部Cにマガジン1を収容する場合には、マガジン1の左面部のガイド溝11に支柱35のガイド37が挿入されるし、中央のマガジン収容部Bにマガジン1を収容する場合には、マガジン1の左,右面部のガイド溝11に支柱34、35のガイド36、37が挿入されるようになる。
【0047】
また、前記マガジン1は立方体であるために、このマガジン1の下面(蓋体5f)側に押出し力の作用点があると、このマガジン1に作用点を中心に後方に倒れるような回転モーメントを生じるが、上記にようにマガジン1のガイド溝11に支柱34(35)のガイド36(37)が挿入してあるために、この回転モーメントによる倒れを抑えることができる。
【0048】
「マガジン1の選択動作(左右スライド動作)」
前記スライド駆動機構71aの走行用モーター78を駆動することによりギヤ機構79を介してラックギヤ83を回転させて、このラックギヤ83のラック部材76のラック76a上の転動により昇降機構84(昇降ユニット3)を左右方向に移動させる。
【0049】
また、位置検出用の光センサー310は昇降ユニット3と共に、移動して前記ベースプレート72に形成されたスリット72aを読取り、マガジン収容部A、C、Bに位置するマガジン1の選択と排出を行う。また、位置検出用のスイッチ311は、スライドベース53と共に、移動して、ラック部材76に形成されたカム312を検出し初期位置を設定する。実施例では、アクセス速度やバランスに有利な中心(マガジン収容部B位置)を初期位置(スタンド・バイ)に設定するため、2接点スイッチを使用している。
【0050】
「マガジン1の選択動作(上下動作)」
昇降ユニット3の同期回転駆動機構105の駆動モーター111の駆動により、減速ギヤ機構112を介して同期軸106を回転させて、この同期軸106の左右のギヤ107A、108Aを介して左右の外側カムプレート87L、87Rを同期回転させる。
【0051】
昇降機構84が上下動可能に保持するローディングユニット4が最上部(マガジンの最上部ディスク収納位置である10段目選択状態)にある時、ローディングユニット4の上側のガイドシャフト300L、300Rは左右の内側カムプレート86L,86Rの一方の直線カム部89を介して左右の外側カムプレート87L、87Rの案内カム101の一方の溝状カム部102NISOUNYUUSARE,該カム部102の規制を受けているが、ローディングユニット4の下側のガイドシャフト301L、301Rは左右の内側カムプレート86L,86Rの膨出カム部92を介して、左右の外側カムプレート87L,87Rの連絡部99に挿入されている(図34(1)参照)。
【0052】
この状態で、左右の外側カムプレート87L、87Rを図34において右回転(時計回り方向)に回転すると、溝状カム部102により規制を受けている上側のガイドシャフト300L、300Rにより、前記ローディングユニット4が下降っする。このとき下側のガイドシャフト301L、301Rは溝状カム部102の規制を受けずフリーである。そして、前記ローディングユニット2は下降を続け、図34(2)のように7段目の位置を通過し、図34(3)に示す6段目から5段目に至ると、上、下側のガイドシャフト300L、300R、301L、301Rが2ヶの溝状カム部102、103と係合する状態になり、4段目に至ると、下側のガイドシャフト301L、301Rが溝状カム部103の規制を受け、上側のガイドシャフト300L、300Rはフリーになる。そして、左右の外側カムプレート87L、87Rの右回転により図34(5)に示す最下部(1段目選択)に状態になる。
【0053】
ところで、外側カムプレート87L、87Rの案内カム101は溝状カム部102、103が交差する位置を持つために、何等かの規制を行わないとガイドシャフト300L、300R、301L、301Rが目的の溝状カム部102、103に収まらない。
つまり、ローディングユニット4が下降する場合を例にとれば、上側のガイドシャフト300L,300Rが図34(1)のように溝状カム部102の▲10▼の位置から▲9▼,▲8▼と移動して▲7▼の位置に達した(図34(2))後は、該ガイドシャフト300L,300Rが溝状カム部103側(▲3▼の位置)に移動しないように、すなわち溝状カム部102の▲6▼に移動するように規制する必要がある。そのために、前記内側カムプレート86L、86Rの孔状カム88を並用している。
【0054】
上記のように外側カムプレート87L、87Rによりローディングユニット4が10段目の位置から下降を始めると、内側カムプレート86L、86Rにも回転力が与えられるが、この内側カムプレート86L、86Rに形成された孔状カム88の一方の直線カム部89に係合するガイドシャフト300L、300Rの規制を受けるため、回転ができない。
【0056】
ローディングユニット4が下降を続け、7段目の位置を過ぎると、ガイドシャフト300L,300Rが一方の曲りカム部90内に達するので、内側カムプレート86L,86Rは回転可能となる。内側カムプレートは86L,86R、そのばね辺部93により所定の弾発力で外側カムプレート87L,87Rと接しているので、その後、外側カムプレート87L,87Rの回転につれて内側カムプレート86L,86Rも同方向に付勢される。これによりギヤ107A,108Aが一対の噛合い歯部98の一方に噛合い、その噛合いの間だけ内側カムプレート86L,86Rは外側カムプレート86L,87Rと同期して回転する。
【0057】
この同期回転中において、上側ガイドシャフト300L,300Rは、内側カムプレート86L,86Rの一方の曲りカム部90、及び外側カムプレート87L,87Rの領域a(図32)内を通過する。
【0058】
この通過後は、ギヤ107A、108Aと一方の噛合い歯部98との噛合いが外れ、該ギヤ107A、108Aは、一対の噛合い歯部98間に位置する。また上側のガイドシャフト300L,300Rが括れカム部91の端部に移動するので、その後、外側カムプレート87L,87Rのみが回転を続け、内側カムプレート86L,86Rの回転は禁止される(図34(2))。
【0059】
このとき、ガイドシャフト300L,300Rは溝状カム部103と溝状カム部102との交点に位置するが、該シャフト300L,300Rは括れカム部91に案内されて、溝状カム部103側には移動せず、そのまま溝状カム部102側を進む(図34(3))。
【0060】
ガイドシャフト300L,300Rの回転が進むと、上側のガイドシャフト300L,300Rは、括れカム部91から膨出カム部92に移動し、該シャフト300L,300Rは外側カムプレート87L,87Rと同方向に回転可能となるが、今度は下側のガイドシャフト301L,301Rが膨出カム部92から括れカム部91側に移動し、これによりまだ内側カムプレート86L,86Rの回転規制は成されたままである。
【0061】
またこの際、上側のガイドシャフト300L,300Rは、溝状カム部102から連絡部99側に抜け出ようとするが、下側のガイドシャフト301L,301Rが、連絡部99から溝状カム部103側に入り込む(図34(3))。これにより、ローディングユニット4の昇降制御は、上側のガイドシャフト300L,300Rから下側のガイドシャフト301L,301Rに受け渡されて継続されることになる。
【0062】
外側カムプレート87L,87Rの回転がさらに進むと、図34(4)に示すように下側ガイドシャフト301L,301Rは括れカム部91から曲りカム部90に移動する。これにより、同図(2)に関して前述したように、内側カムプレート86L,86Rが外側カムプレート87L,87Rの回転力により同方向に付勢され、これにより、ギヤ107A、108Aが一対の噛合い歯部98の他方に噛合い、その噛合いの間だけ内側カムプレート86L,86Rは外側カムプレート87L,87Rと同期して回転する。この同期回転中において、上側のガイドシャフト300L,300Rは、内側カムプレート86L,86Rの他方の曲りカム部90、及び外側カムプレート87L,87Rの領域a(図32)内を通過する(図34(4))。
【0063】
この通過後は、ギヤ107A、108Aと他方の噛合い歯部98との噛合いが外れる。また下側ガイドシャフト301L,301Rが直線カム部89の端部に移動するので、その後、外側カムプレート87L,87Rのみが回転を続け、内側カムプレート86L,86Rの回転は禁止される。
【0064】
この時、ガイドシャフト301L,301Rは溝状カム部103と溝状カム部102との交点に位置するが、該シャフト301L,301Rは直線カム部89に案内されて、環状カム部103側には移動せず、そのまま溝状カム部102側を進む。このようにして最終的にローディングユニット4の下降制御を行うことができる。
【0065】
前記ローディングユニット4が上昇する場合には、左右の外側カムプレート87L、87Rを左回転(反時計回り方向)に回転され、上記の下降の場合とは逆動作になる。なお、外側カムプレート87L、87Rの案内カム101を同期軸端のギヤ107A、108Aの回転でローディングユニットが1段シフトできるように決定してある。
【0066】
図32に示されるような回転カムを用いて物体(被制御物体)の昇降動作を行う場合には、その動作ストロークは最大で回転カムの半径分のストロークとなるが、本実施例のように、カム溝を交差させ(すなわち溝状カム部102と溝状カム部103とを交差させ)、かつその交差部分において所定のカム溝に案内すべく制御用の部材(内側カムプレート86L、86R)を設けたので、被制御物体の動作ストロークは、回転カムの半径分を超えるストロークとすることができる。
【0067】
また上記の実施例では、交差する2つのカム溝(溝状カム部102と溝状カム部103)の中間部に連絡部99を設け、この連絡部99を用いて前記各カム溝により支持されるピン(上側ガイドシャフト300L、300R及び下側ガイドシャフト301L、301R)を切り換える(持ち変える)ようにしたが、連絡部99を設けず、単一のカム溝を用いて閉曲線をつくり、単一のピンのみで被制御物体を制御するようにしても良い。
【0068】
なお、前述のように、上側ガイドシャフト300L、300R、及び下側ガイドシャフト301L、301Rがそれぞれ曲りカム部90に達した時点で、各ガイドシャフトに対する規制がなくなり、この時点(同期開始タイミング)で内側カムプレート86L、86Rが外側カムプレート87L、87Rの回転につれて回転され、この結果、噛合い歯部98がギヤ107A、108Aと噛合するのであるが、この噛合(すなわち各ガイドシャフトに対する規制がなくなった時点における、内側カムプレート86L、86Rの回転動作)を確実に行うために、図31に示すように、ばね片部93の、外側カムプレート87L、87R側の面における端部に突起95を設けると共に、前記同期開始タイミングにおける内側カムプレート86L、86Rの突起95に対向する外側カムプレート87L、87Rの表面に、該突起95と係合可能な凹部104、105(図32)を形成しておくと良い。
【0069】
このように内側カムプレート86L、86Rの同期開始タイミングにおいて、突起95と凹部104又は105とが係合することにより、内側カムプレート86L、86Rは、外側カムプレート87L、87Rの回転動作に同期して確実に回転することができる。
【0070】
前記ローディングユニット4が前記スライド機構71および昇降機構84のそれぞれの作動によりマガジン1の所定のディスク取出し位置に来ると、シャーシユニット107に設けられた一次引出し機構11が作動してディスクMDを所定量引っ張り出し、次に、一次引出し機構11が逆作動してディスクMDを前記ローディングユニット4内に引き込み、ディスクMDの掴みを解除し、2次ローディングに備える。
【0071】
次に、ローディングユニット4の二次引出し機構が作動してディスクMDをホルダー内に引き込む。そして、このディスクMDをターンテーブル上に位置させる。そして、前記メカニカルロック機構が作動してフローテングユニット4のサスペンションシャーシを解放する。
【0072】
また、ディスクMDのエジェクト動作は、外部からのエジェクト信号によりモーター108を逆転しディスクMDのエジェクトをローディングと逆の動作で行う。
【0073】
前記マガジン1をマガジンホルダーから排出する場合には、前記ローディングユニット4の第1、第2の作動片115、116がトリガープレート58A、58B、58Cの干渉部58Aa、58Ba、58Caに干渉してこのトリガープレート58A、58B、58Cを回動させることにより行われる。
【0074】
すなわち、左のマガジン収納部Aに収納されたマガジン1の排出は次のようになされる。図38に示すように前記ローディングユニット4が前記スライド機構71および昇降機構84のそれぞれの作動によりア位置に位置した状態から前記スライド機構71の作動により左方向に移動して前記ローディングユニット4の第2の作動片116が前記トリガープレート58Aの干渉部58Aaに干渉し、このトリガープレート58Aを左方向の回動させることにより、前記ロックプレート50を移動して前記係止用ピン部材56を前記係止溝部31の係止部31aから外すし、前記ラック部材66がスプリング67のばね力により引き戻されて前記摺動ピン64が移動してマガジン1を排出する。この場合、前記ラック部材66のラック66aに噛み合っているギヤ69が回転してダンパー68が働き、前記マガジン1の排出速度を調整する。
【0075】
また、中央のマガジン収納部Bに収納されたマガジン1の排出は次のようになされる。図38に示すように前記ローディングユニット4が前記スライド機構71および昇降機構84のそれぞれの作動によりイ位置に位置した状態から前記スライド機構71の作動により左方向に移動して前記ローディングユニット4の第2の作動片116が前記トリガープレート58Bの干渉部58Baに干渉し、このトリガープレート58Bを左方向の回動させることにより、前記ロックプレート50を移動して前記係止用ピン部材56を前記係止溝部31の係止部31aから外すし、前記ラック部材66がスプリング67のばね力により引き戻されて前記摺動ピン64が移動してマガジン1を排出する。この場合、前記ラック部材66のラック66aに噛み合っているギヤ69が回転してダンパー68が働き、前記マガジン1の排出速度を調整する。
【0076】
また、右のマガジン収納部Cに収納されたマガジン1の排出は次のようになされる。図38に示すように前記ローディングユニット4が前記スライド機構71および昇降機構84のそれぞれの作動によりウ位置に位置した状態から前記スライド機構71の作動により右方向に移動して前記ローディングユニット4の第2の作動片116が前記トリガープレート58Cの干渉部58Caに干渉し、このトリガープレート58Cを右方向の回動させることにより、前記ロックプレート50を移動して前記係止用ピン部材56を前記係止溝部31の係止部31aから外すし、前記ラック部材66がスプリング67のばね力により引き戻されて前記摺動ピン64が移動してマガジン1を排出する。この場合、前記ラック部材66のラック66aに噛み合っているギヤ69が回転してダンパー68が働き、前記マガジン1の排出速度を調整する。
【0077】
このように、マガジン1のエジェクト動作をローディングユニット4によるスライド動作で行い、その位置がディスクMDの選択動作エリア内にあるため、一部のランダムアクセスを禁止する必要がある。
【0078】
以上説明したように、本発明は、ケースの左、右側面部に形成されたローディングユニットのシャーシユニットの左右にそれぞれ設けた、ガイドシャフトを上下方向に案内する一対のガイド孔と、回転により前記ガイドシャフトを上下方向に同期して移動させる一対の回転カム機構とを、備えて構成しており、前記回転カム機構が、プレート本体の内面部に、これの回転中心イを通る半径方向の直線ホに対して線対称の湾曲した一方及び他方の溝状カム部と両溝状カム部が交差する部分に位置して両溝状カム部を連絡するための連結部とより成り且つマガジンにおける複数段階のディスク収納領域に対応すると共に、前記ガイドシャフトが挿入される案内カムを形成した左右の外側カムプレートと、プレート本体に、これに回転中心イを通る半径方向の直線ハに対して線対称であり且つ前記外側カムプレートの案内カムの一方および他方の溝状カム部が交差する部分に合わされて一方および他方の溝状カム部を連ねると共に、前記ガイドシャフトが貫通する孔状カムを有する左右外側カムプレートと、左右の前記外側カムプレートを同期回転させる同期回転駆動機構とで構成したことから、前記回転カム機構が、プレート本体の内面部に、これの回転中心イを通る半径方向の直線ホに対して線対称の湾曲した一方及び他方の溝状カム部と両溝状カム部が交差する部分に位置して両溝状カム部を連絡するための連結部とより成り且つマガジンにおける複数段階のディスク収納領域に対応すると共に、前記ガイドシャフトが挿入される案内カムを形成した左右の外側カムプレートと、プレート本体に、これに回転中心イを通る半径方向の直線ハに対して線対称であり且つ前記外側カムプレートの案内カムの一方および他方の溝状カム部が交差する部分に合わされて一方および他方の溝状カム部を連ねると共に、前記ガイドシャフトが貫通する孔状カムを有する左右外側カムプレートと、左右の前記外側カムプレートを同期回転させる同期回転駆動機構とで構成することにより、この同期回転機構の駆動により左右の前記外側カムプレートを同期回転させ、ローディングユニットのシャーシの左右に設けたガイドシャフトを、これらのガイドシャフトを上下方向に案内するケースのガイド孔および内側カムプレートと共に、ガイドシャフトを上下方向に移動させてローディングユニットを昇降させることができる。このために、ディスクの枚数が多くなっても装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるローディングユニット昇降装置を備えたディスクプレーヤーの一部省略した斜視図である。
【図2】同ディスクプレーヤーの一部省略した分解斜視図である。
【図3】マガジンの分解斜視図である。
【図4】同マガジンの後面図である。
【図5】同マガジンにおいてトレーを除いた状態の平面図である。
【図6】同マガジンの左面図である。
【図7】図5のD−D線に沿う断面図である。
【図8】トレーストッパーの装着状態の断面図である。
【図9】トレーストッパーの側面図である。
【図10】トレーの平面図である。
【図11】ベースユニットにおけるマガジンホルダーの平面図である。
【図12】マガジンベースの裏側部におけるマガジン案内機構と、マガジンロック機構と、ロック解除機構と、マガジン排出機構との構成説明図である。
【図13】マガジンロック機構のロックプレートの平面図である。
【図14】図13のE方向からの矢視図である。
【図15】ロック解除機構のトリガープレートの正面図である。
【図16】同トリガープレートの平面図である。
【図17】マガジンのロック状態の説明図である。
【図18】(1)、(2)はマガジンの排出の説明図である。
【図19】昇降ユニットの正面図である。
【図20】同昇降ユニットの側面図である。
【図21】図20G−G線方向からの矢視図である。
【図22】スライド機構の平面図である。
【図23】同期回転駆動機構の平面図である。
【図24】図23のH方向からの矢視図である。
【図25】図23のI方向からの矢視図である。
【図26】光センサーとその検出部の説明図である。
【図27】スイッチとその検出部の説明図である。
【図28】(1)は光センサーの出力信号の説明図である。
(2)はスイッチの出力信号の説明図である。
【図29】昇降機構の平面図である。
【図30】同昇降機構のケースとこのケースに上下動可能に設けられたローディングユニットのシャーシ部分の正面図である。
【図31】内側カムプレートの側面図である。
【図32】外側カムプレートの内面図である。
【図33】図32のJ−J線に沿う断面図である。
【図34】(1)〜(5)はフローテイングユニットが最上位から最下位に移動する場合の内、外側カムプレートの挙動説明図である。
【図35】ローディングユニットのシャーシの平面図である。
【図36】同シャーシの正面図である。
【図37】同シャーシの側面図である。
【図38】マガジンの排出説明図である。
【符号の説明】
1 マガジン
4 ローディングユニット
70 ケース
84L,84R ガイド孔
107 シャーシユニット
300L,300R,301L,301R ガイドシャフト
600 回転カム機構
MD ディスク

Claims (1)

  1. ケースの左、右側面部に形成されたローディングユニットのシャーシユニットの左右にそれぞれ設けた、
    ガイドシャフトを上下方向に案内する一対のガイド孔と、回転により前記ガイドシャフトを上下方向に同期して移動させる一対の回転カム機構とを、
    備えて構成しており、前記回転カム機構が、
    プレート本体の内面部に、これの回転中心イを通る半径方向の直線ホに対して線対称の湾曲した一方及び他方の溝状カム部と両溝状カム部が交差する部分に位置して両溝状カム部を連絡するための連結部とより成り且つマガジンにおける複数段階のディスク収納領域に対応すると共に、前記ガイドシャフトが挿入される案内カムを形成した左右の外側カムプレートと、
    プレート本体に、これに回転中心イを通る半径方向の直線ハに対して線対称であり且つ前記外側カムプレートの案内カムの一方および他方の溝状カム部が交差する部分に合わされて一方および他方の溝状カム部を連ねると共に、前記ガイドシャフトが貫通する孔状カムを有する左右外側カムプレートと、
    左右の前記外側カムプレートを同期回転させる同期回転駆動機構とで構成したことを特徴とするディスクプレーヤーのローディングユニット昇降装置。
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