JP3608169B2 - 半導体メモリ装置 - Google Patents

半導体メモリ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3608169B2
JP3608169B2 JP2002129315A JP2002129315A JP3608169B2 JP 3608169 B2 JP3608169 B2 JP 3608169B2 JP 2002129315 A JP2002129315 A JP 2002129315A JP 2002129315 A JP2002129315 A JP 2002129315A JP 3608169 B2 JP3608169 B2 JP 3608169B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
data
transistor
level
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002129315A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002343085A (ja
Inventor
巧 那須
賢孝 斎藤
康史 市村
洋 池田
孝助 池田
嘉誠 松本
聡 中山
Original Assignee
日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社 filed Critical 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
Priority to JP2002129315A priority Critical patent/JP3608169B2/ja
Publication of JP2002343085A publication Critical patent/JP2002343085A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3608169B2 publication Critical patent/JP3608169B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Dram (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体メモリに係わり、特にSRAM(Static Random Access Memory)に関する。
【0002】
【従来の技術】
図30に示すように、従来のSRAMにおける一般的なメモリセルは6個のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ300〜310で構成されている。このメモリセルにおいて、PMOS(P−channel MOS)トランジスタ300とNMOS(N−channel MOS)トランジスタ302、およびPMOSトランジスタ304とNMOSトランジスタ306はそれぞれCMOS(Complementary MOS)インバータ312,314を構成し、これらのCMOSインバータ312,314がクロスカップルで相互に接続されてデータラッチ回路またはフリップフロップを構成している。両側のNMOSトランジスタ308,310は、このフリップフロップ内の相補的な一対のクロスカップル・ノードで与えられるデータ・ストレージノードN1,N2とビット線対BL,BL−との間を電気的に導通または分離(遮断)するためのトランスファゲートを構成している。
【0003】
このメモリセルにデータが書き込まれるときには、ワード線WLがHレベルに活性化されることによって、両トランスファゲート308,310がオン状態となり、予めビット線対BL,BL−上に供給されている相補的な論理レベルを有する一対の電圧信号がデータ・ストレージノードN1,N2にそれぞれ入力(書き込み)される。
【0004】
データを保持するスタンバイ期間中は、両トランスファゲート308,310がオフ状態となり、データ・ストレージノードN1,N2の電位の論理レベルはフリップフロップのデータラッチ機能によって保持される。
【0005】
このメモリセルよりデータが読み出されるときは、ビット線対BL,BL−がハイインピーダンス状態にされたうえで、ワード線WLがHレベルに活性化されることによって、両トランスファゲート308,310がオン状態となり、データ・ストレージノードN1,N2より相補的な論理レベルを有する一対の電圧信号がビット線対BL,BL−上に出力され、それらビット線対BL,BL−間の電位差をセンスアンプ(図示せず)が検知増幅して1ビットのデータを読み出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような6トランジスタ形のSRAMセルは、データ保持部をフリップフロップで構成し、各CMOSインバータ312,314においてオフ状態の片側のトランジスタに流れるリーク電流をオン状態の他方のトランジスタが速やかに吸収または補充するため、データ・ストレージノードN1,N2の電位はスタティック状態で安定に保持され、リフレッシュ動作が不要で、高速の書き込み/読み出し動作が可能である。しかしながら、なにぶんにも6個のトランジスタを使う回路構成であるため、メモリセル面積が大きくなるという不具合がある。1個のトランジスタと1個のキャパシタとで構成されるDRAM(Dynamic RAM)のメモリセルと比較して、一般の6トランジスタ形SRAMセルは格段に大きな(同じプロセスであれば約8倍の)レイアウト面積を必要としている。
【0007】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、データ保持の安定性を保証しつつレイアウト面積の縮小を実現するスタティック形の半導体メモリ装置を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の別の目的は、データ書き込みまたは読み出しの信頼性および高速動作を保証しつつレイアウト面積の縮小を実現するスタティック形の半導体メモリ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の半導体メモリ装置は、1ビットのデータを電圧の論理レベルの形態で電気的に記憶するためのデータ・ストレージノードと、ビット線と前記データ・ストレージノードとの間に接続され、その制御端子がワード線に接続されている第1のトランジスタと、前記データ・ストレージノードと所定の論理レベルを有する第1の基準電位を与える第1の基準電圧端子との間に接続されている第2のトランジスタと、入力端子が前記データ・ストレージノードに接続され、出力端子が前記第2のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するメモリセルと、モニタノードと、前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する第2の基準電位が印加される電圧端子と前記モニタノードとの間に接続されている第3のトランジスタと、前記モニタノードと前記第1の基準電位と同じ電位が印加される電圧端子との間に接続されている第4のトランジスタと、入力端子が前記モニタノードに接続され、出力端子が前記第4のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するモニタセルと、前記モニタノードの電圧に応答してパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、前記パルス信号生成回路から出力されるパルス信号に応答して前記ワード線の電位と前記第3のトランジスタの制御端子に印加される電位とを制御し、前記データ・ストレージノードに記憶されているデータを保持するための電流を前記ビット線から前記データ・ストレージノードに前記第1のトランジスタを介して供給するためのワード線制御回路と、前記メモリセルのデータ・ストレージノードに所望のデータを書き込むため、前記ビット線を前記データの値に対応する論理レベルの電位に駆動すると共に、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にするデータ書き込み回路と、前記メモリセルのデータストレージノードに記憶されているデータを読み出すため、前記ビット線を前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する電位にプリチャージした上で、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にし、それによって前記ビット線の電位が時間的に変化する特性に基づいて前記記憶データを検出するデータ読み出し回路とを有し、前記データ書き込み回路が、前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有するデータを前記データ・ストレージノードに書き込む際に、前記第2のトランジスタを流れる電流を弱めるように前記第1の基準電圧端子の電位を前記第1の基準電位よりも所定の値だけ高く又は低くする基準電圧制御回路を有する。
【0010】
また、本発明の第2の半導体メモリ装置は、1ビットのデータを電圧の論理レベルの形態で電気的に記憶するためのデータ・ストレージノードと、ビット線と前記データ・ストレージノードとの間に接続され、その制御端子がワード線に接続されている第1のトランジスタと、前記データ・ストレージノードと所定の論理レベルを有する第1の基準電位を与える第1の基準電圧端子との間に接続されている第2のトランジスタと、入力端子が前記データ・ストレージノードに接続され、出力端子が前記第2のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するメモリセルと、モニタノードと、前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する第2の基準電位が印加される電圧端子と前記モニタノードとの間に接続されている第3のトランジスタと、前記モニタノードと前記第1の基準電位と同じ電位が印加される電圧端子との間に接続されている第4のトランジスタと、入力端子が前記モニタノードに接続され、出力端子が前記第4のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するモニタセルと、前記モニタノードの電圧に応答してパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、前記パルス信号生成回路から出力されるパルス信号に応答して前記ワード線の電位と前記第3のトランジスタの制御端子に印加される電位とを制御し、前記データ・ストレージノードに記憶されているデータを保持するための電流を前記ビット線から前記データ・ストレージノードに前記第1のトランジスタを介して供給するためのワード線制御回路と、前記メモリセルのデータ・ストレージノードに所望のデータを書き込むため、前記ビット線を前記データの値に対応する論理レベルの電位に駆動すると共に、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にするデータ書き込み回路と、前記メモリセルのデータ・ストレージノードに記憶されているデータを読み出すため、前記ビット線を前記第1の基準単位とは逆の論理レベルを有する電位にプリチャージした上で、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にし、それによって前記ビット線の電位が時間的に変化する特性に基づいて前記記憶データを検出するデータ読み出し回路とを有し、前記データ書き込み回路が、前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有するデータを前記データ・ストレージノードに書き込む際に、前記第2のトランジスタのオン状態からオフ状態への切り換わりを速めるように前記反転回路における出力の論理レベルの反転を速める反転促進回路を有する。
【0011】
更に、本発明の第3の半導体メモリ装置は、1ビットのデータを電圧の論理レベルの形態で電気的に記憶するためのデータ・ストレージノードと、ビット線と前記データ・ストレージノードとの間に接続され、その制御端子がワード線に接続されている第1のトランジスタと、前記データ・ストレージノードと所定の論理レベルを有する第1の基準電位を与える第1の基準電圧端子との間に接続されている第2のトランジスタと、入力端子が前記データ・ストレージノードに接続され、出力端子が前記第2のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するメモリセルと、モニタノードと、前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する第2の基準電位が印加される電圧端子と前記モニタノードとの間に接続されている第3のトランジスタと、前記モニタノードと前記第1の基準電位と同じ電位が印加される電圧端子との間に接続されている第4のトランジスタと、入力端子が前記モニタノードに接続され、出力端子が前記第4のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するモニタセルと、前記モニタノードの電圧に応答してパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、前記パルス信号生成回路から出力されるパルス信号に応答して前記ワード線の電位と前記第3のトランジスタの制御端子に印加される電位とを制御し、前記データ・ストレージノードに記憶されているデータを保持するための電流を前記ビット線から前記データ・ストレージノードに前記第1のトランジスタを介して供給するためのワード線制御回路と、前記メモリセルのデータ・ストレージノードに所望のデータを書き込むため、前記ビット線を前記データの値に対応する論理レベルの電位に駆動すると共に、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にするデータ書き込み回路と、前記メモリセルのデータ・ストレージノードに記憶されているデータを読み出すため、前記ビット線を前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する電位にプリチャージした上で、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にし、それによって前記ビット線の電位が時間的に変化する特性に基づいて前記記憶データを検出するデータ読み出し回路とを有し、前記データ読み出し回路が、前記メモリセルのデータ・ストレージノードに記憶されているデータを読み出す際に、前記第2のトランジスタを流れる電流を強めるように前記第1の基準電圧端子の電位を前記第1の基準電位よりも所定の値だけ高く又は低くする基準電圧制御回路を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図29を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0015】
図1に、本発明の実施形態におけるSRAMセルの一構成例を示す。このSRAMセルは、2つのMOSトランジスタ10,12と1つの反転回路14とで構成される。PMOSトランジスタ10は、ソース端子がビット線BLに接続され、ドレイン端子がデータ・ストレージノードNaに接続され、ゲート端子がワード線WLに接続される。NMOSトランジスタ12は、ソース端子がLレベルの基準電位VSS(たとえば零ボルト)を与える電源電圧端子に接続され、ドレイン端子がデータ・ストレージノードNaに接続され、ゲート端子が反転回路14の出力端子に接続されている。反転回路14の入力端子はデータ・ストレージノードNaに接続される。
【0016】
このSRAMセルにおいて、論理値“1”のデータを書き込むときは、図2に示すように、ビット線BLを論理値“1”に対応するたとえばHレベルの基準電位VDD(たとえば1.8ボルト)に給電またはプリチャージしたうえで、ワード線WLをアクティブなLレベルの電位たとえばVSSに駆動してPMOSトランジスタ10をオンさせ、ビット線BL上のHレベル電位(VDD)でデータ・ストレージノードNaの電位を引き上げる。データ・ストレージノードNaの電位がHレベルになると、反転回路14の出力端子より論理反転したLレベルの電圧がNMOSトランジスタ12のゲート端子に与えられ、NMOSトランジスタ12はオフ状態となる。
【0017】
上記のような論理値“1”のデータの書き込みが終了した後は、図3に示すように、ビット線BLの電位をスタンバイ用のHレベル(VDD)に保持する一方で、ワード線WLの電位を非活性状態のHレベルたとえばVDDに戻し、PMOSトランジスタ10をオフ状態とする。これにより、データ・ストレージノードNaはHレベルの電位でフローティング状態となり、反転回路14を介してNMOSトランジスタ12がオフ状態にラッチされることで、データ・ストレージノードNaの記憶データ(Hレベルまたは“1”)が保持される。
【0018】
このSRAMセルにおいて、論理値“0”のデータを書き込むときは、図4に示すように、ビット線BLの電位を論理値“0”に対応するLレベル(VSS)に下げたうえで、ワード線WLをアクティブなLレベル(VSS)に駆動してPMOSトランジスタ10をオンさせ、ビット線BL上のLレベル電位(VSS)でデータ・ストレージノードNaの電位を引き下げる。データ・ストレージノードNaの電位がLレベルになると、反転回路14の出力端子より論理反転したHレベルの電圧がNMOSトランジスタ12のゲート端子に与えられ、NMOSトランジスタ12はオン状態となる。
【0019】
上記のような論理値“0”のデータの書き込みが終了した後は、図5に示すように、ビット線BLの電位をスタンバイ用のHレベル(VDD)に戻す一方で、ワード線WLの電位を非活性状態のHレベル(VDD)に戻し、PMOSトランジスタ10をオフ状態にする。反転回路14を介してNMOSトランジスタ12がオン状態にラッチされることで、データ・ストレージノードNaの記憶データ(“0” またはLレベル)が保持される。
【0020】
上記のように、このSRAMセルにおいて、論理値“0”のデータを記憶するときは、データ・ストレージノードNaとLレベルの電源電圧VSSとの間に接続されているデータラッチ用のNMOSトランジスタ12がオン状態に保持されるため、データ・ストレージノードNaはスタティック状態でLレベルの電位を保持する(図5)。
【0021】
一方、論理値“1”のデータを記憶するときは、両トランジスタ10,12のいずれもオフ状態となるため、データ・ストレージノードNaはフローティング状態でHレベルの電位を保持する(図3)。この場合、NMOSトランジスタ12のリーク電流Ioff−Nがデータ・ストレージノードNaの電位(Hレベル)をLレベル側に下げる方向に作用する。この問題に対しては、PMOSトランジスタ10のリーク電流Ioff−PがNMOSトランジスタ12のリーク電流Ioff−Nよりも大きくなるように(それによって上記のようなデータ・ストレージノードNaの電位の低下がキャンセルされるように)プロセス技術で制御する方法が考えられる。
【0022】
しかし、本実施形態においては、図6に示すように、スタンバイ期間中にワード線WLの電位を非アクティブなHレベルの基準電圧VDDからアクティブなLレベル側に幾らかシフトした値Vに制御して、PMOSトランジスタ10のリーク電流Ioff−P(またはオン電流)によってNMOSトランジスタ12のリーク電流Ioff−Nを相殺または補償させる回路制御の技法がより確実で効果的である。このワード線WLの電圧制御(VDD→V)は定常的または持続的に行ってもよく、あるいは周期的または断続的に行ってもよい。
【0023】
このSRAMセルにおいて、データを読み出すときは、ビット線BLの電位をHレベル(VDD)にプリチャージしておいて、ワード線WLをアクティブなLレベル(VSS)に駆動してPMOSトランジスタ10をオンさせる。
【0024】
データ・ストレージノードNaにHレベルの電位が記憶されているときは、ビット線BLの電位はプリチャージ電位(VDD)付近に留まるので、論理値“1”のデータを検出(読み出し)できる。
【0025】
データ・ストレージノードNaにLレベルの電位が記憶されているときは、ビット線BLの電位がプリチャージ電位(VDD)より若干下がるので、その電位変化(低下)から論理値“0”のデータを検出(読み出し)できる。この場合、ビット線BL側からオン状態のPMOSトランジスタ10を介して大きな電流が流入する。しかし、データラッチ用のオン状態のNMOSトランジスタ12側の電流駆動能力が高いため、ビット線BL側からの電流をそのソース端子ないし電源電圧端子(VSS)側に速やかに引き込むことができる。もっとも、NMOSトランジスタ12における電流引き込み能力をより一層高めるために、このトランジスタ12のソース端子に接続されるLレベルの電源電圧を定常時の基準値(VSS)よりも適当に低いレベルの電圧に下げてもよい。
【0026】
図7に示すように、反転回路14は、たとえばCMOSインバータで構成することができる。このCMOSインバータにおいて、PMOSトランジスタ16およびNMOSトランジスタ18の各ゲート端子が入力端子としてデータ・ストレージノードNaに接続され、両トランジスタ16,18のそれぞれのドレイン端子間のノードNbが出力端子としてNMOSトランジスタ12のゲート端子に接続される。
【0027】
このSRAMセルでは、論理値“0”(Lレベル)のデータを書き込むときは、オン状態のNMOSトランジスタ12が大きな電流駆動能力で電流を引き込むため、特別な手法を用いなくても高速動作を保証できる。
【0028】
一方、論理値“1”(Hレベル)のデータを書き込むときは、NMOSトランジスタ12をオンからオフに切り換える速度が重要である。この切換または反転速度を向上させるために、図8に示すように、ワード線WLの活性化と連動してPMOSトランジスタ16のソース端子に接続されるHレベルの電源電圧Vcを定常時の基準レベル(VDD)からLレベル側に下げる技法が効果的である。この技法によれば、インバータ出力(Nbの電位)の反転(H→L)をビット線BL側からだけでなく、電源電圧Vc側からも促進して、NMOSトランジスタ12をオフにする速度を高め、データ・ストレージノードNaにHレベルのデータを書き込む速度を向上させることができる。
【0029】
図9に、別の実施形態におけるSRAMセルの構成を示す。このSRAMセルでは、NMOSトランジスタ20がトランスファゲートを構成し、PMOSトランジスタ22がデータラッチ部を構成している。PMOSトランジスタ22のソース端子はHレベルの電位Vmを与える電源電圧端子に接続されている。
【0030】
このSRAMセルにおいて、論理値“1”のデータを書き込むときは、図10に示すように、ビット線BLをHレベルの電位VDDに駆動したうえで、ワード線WLをアクティブなHレベルの電位Vpに駆動してNMOSトランジスタ20をオンさせ、ビット線BL上のHレベル電位(VDD)でデータ・ストレージノードNaの電位をHレベルに引き上げる。また、図示のように、PMOSトランジスタ22のソース端子側の電源電圧Vmを基準電圧VDDとする。そうすると、インバータ14の出力端子より論理反転したLレベルの電圧がPMOSトランジスタ22のゲート端子に与えられ、PMOSトランジスタ22はオン状態となる。NMOSトランジスタ20のしきい値Vtが高いためにビット線BL側からの書き込み電流が制限される場合は、ワード線WLの活性化電圧Vpを基準電源電圧VDDよりもしきい値Vt以上高くすることで、書き込み速度を向上させることができる。
【0031】
論理値“0”のデータを書き込むときは、図11に示すように、ビット線BLを基準のLレベルの電位(VSS)に駆動したうえで、ワード線WLをアクティブなHレベル(VDDまたはVp)に駆動してNMOSトランジスタ20をオンさせ、ビット線BL上のLレベル電圧(VSS)でデータ・ストレージノードNaの電位をLレベルまで引き下げる。そうすると、インバータ14の出力端子より論理反転したHレベルの電圧がPMOSトランジスタ22のゲート端子に与えられ、PMOSトランジスタ22はオフ状態となる。この書込み動作の速度を上げるために、図7および図8について上記した技法と同様の原理で、インバータ14においてNMOSトランジスタ18のソース端子に接続されるLレベルの電源電圧を定常時の基準電位(VSS)からHレベル側に引き上げてもよい。また、図11に示すようにPMOSトランジスタ22のソース端子側の電源電圧Vmを基準電圧VDDよりも低くすることにより、PMOSトランジスタ22を流れる電流を弱くし、これによって論理値“0”のデータ書き込み動作を高速に行うことができる。
【0032】
図12に、論理値“0”のデータを保持しているスタンバイ期間中の各部の状態を示す。このスタンバイ期間中は、両トランジスタ20,22のいずれもオフ状態となるため、データ・ストレージノードNaはLレベルの電位でフローティング状態となる。なお、図示のように、PMOSトランジスタ22のソース端子側の電源電圧Vmは基準電圧VDDである。
【0033】
この場合、PMOSトランジスタ22のリーク電流Ioff−Pがデータ・ストレージノードNaの電位(Lレベル)をHレベル側に引き上げる方向に作用する。この問題に対しても、図6について上記した技法を適用することができる。すなわち、スタンバイ期間中にワード線WLの電位を非アクティブなLレベルの基準電圧VSSからアクティブなHレベル側に適当にシフトした値Vに制御することによって、NMOSトランジスタ20のリーク電流Ioff−N(またはオン電流)によるノード電位引き下げ効果がPMOSトランジスタ22のリーク電流Ioff−Pによるノード電位引き上げ効果に勝るようにして、データ・ストレージノードNaの電位または論理レベルを安定に保持することができる。
【0034】
また、CMOSインバータ14において入力(Naの電位)に対する出力(Nbの電位)のトリップ・ポイントが下がるように両MOSトランジスタ16,18のW(チャネル幅)/L(チャネル長)比を設定することによっても、データ・ストレージノードNaの電位ないし論理レベルの安定化をはかれる。
【0035】
なお、論理値“1”のデータを記憶するときは、データ・ストレージノードNaとHレベルの電源電圧VDDとの間に接続されているデータラッチ用のPMOSトランジスタ22がオン状態に保持されるため、データ・ストレージノードNaはスタティック状態でHレベルの電位を保持する。
【0036】
このSRAMセルにおいて、データを読み出すときは、ビット線BLの電位をLレベル(VSS)に下げておいて、ワード線WLをHレベル(VDD)に活性化してNMOSトランジスタ20をオンさせる。
【0037】
データ・ストレージノードNaにLレベルの電位が記憶されているときは、ビット線BLの電位はLレベルのままとなり、論理値“0”のデータが検出(読み出し)される。
【0038】
データ・ストレージノードNaにHレベルの電位が記憶されているときは、オン状態のデータラッチ用PMOSトランジスタ22がNMOSトランジスタ20を介してビット線BLの電位をHレベル側に持ち上げることにより、論理値“1”のデータが検出(読み出し)される。この場合、ビット線BLの容量が大きくてHレベルへの電位上昇が容易でないときは、ワード線WLの駆動電圧をHレベル基準電圧VDDよりも高い値(Vp)に設定する技法や、さらにはPMOSトランジスタ22のソース端子の電位を基準電圧VDDよりも高い値に設定する技法が効果的である。
【0039】
図13に、さらに別の実施形態におけるSRAMセルの構成を示す。このSRAMセルでは、データ・ストレージノードNaとビット線BLとの間に接続されるNMOSトランジスタ24がトランスファゲートを構成し、データ・ストレージノードNaとLレベルの電源電圧(VSS)との間に接続されるNMOSトランジスタ26がデータラッチ部を構成し、NMOSトランジスタ28,30が反転回路14を構成している。反転回路14において、NMOSトランジスタ28は、定常的にオン状態のデプレーション型であり、そのゲート端子とドレイン端子(ノードNb)とが相互に接続され、負荷トランジスタとして機能する。
【0040】
このSRAMセルにおいて、たとえば論理値“1”のデータを書き込むときは、ビット線BLをHレベルの基準電位VDDに給電したうえで、ワード線WLをアクティブなHレベルの電位(VDDまたはVp)に駆動してNMOSトランジスタ24をオンさせ、ビット線BL上のHレベル電位(VDD)でデータ・ストレージノードNaの電位をHレベルに引き上げる。そうすると、インバータ14において、NMOSトランジスタ30がオン状態となり、出力端子(Nb)よりLレベルの電圧がNMOSトランジスタ26のゲート端子に与えられ、NMOSトランジスタ26はオフ状態となる。この場合にも、NMOSトランジスタ24のしきい値Vtが高くてビット線BL側からの書込み電流が制限される場合は、ワード線WLの活性化電圧Vpを基準電圧VDDよりもしきい値Vt以上高くすることで、書込み動作を高速化することができる。
【0041】
図14に、このSRAMセルにおいて、論理値“1”のデータを保持しているスタンバイ期間中の各部の状態を示す。このスタンバイ期間中は、両トランジスタ24,26のいずれもオフ状態となるため、データ・ストレージノードNaはフローティング状態でHレベルの電位を保持する。この場合にも、スタンバイ期間中にワード線WLの電位を非アクティブなLレベルの基準電圧VSSからアクティブなHレベル側に幾らかシフトした値Vpに制御することによって、NMOSトランジスタ24のリーク電流Ioff−N(またはオン電流)がNMOSトランジスタ26のリーク電流Ioff−Nをキャンセルするようにし、データ・ストレージノードNaの電位ないし論理レベルを安定に保持することができる。
【0042】
上記したように、本発明によるSRAMセルは、4個のトランジスタで構成されるものであり、従来一般の6トランジスタ形SRAMと比べてメモリセルのレイアウト面積を大幅(およそ75%)に縮小し、大容量高密度なSRAMを実現することが可能である。しかも、上記したように、データの一方の論理値に対しては完全スタティック型であるとともに、他方の論理値に対してもフローティング型またはダイナミック型であるものの回路上の制御(あるいはプロセス制御)により安定したデータ保持または記憶を保証できる。また、データの書き込みまたは読み出しにおいても、高速かつ信頼性の高い動作を保証できる。
【0043】
次に、図15〜図28図につき本発明の一実施形態におけるSRAMを説明する。
【0044】
図15に、この実施形態におけるSRAMの構成を示す。このSRAMは、同一の半導体チップ上に集積回路として形成されたメモリセルアレイ40、アドレスバッファ42、制御部44、データバッファ46、アドレスデコーダ48およびワード線ドライバ50を有する。メモリセルアレイ40は、上記したような本発明のSRAMセルで構成されている。
【0045】
このSRAMに対してメモリアクセスが行われるときは、外部の回路(図示せず)より、所定ビット数のアドレスA〜Aがアドレスバッファ42に入力されるとともに、所定の制御信号CRが制御部44に与えられる。そのメモリアクセスがデータの書き込みである場合は、外部からの所定ビット数のデータDINがデータバッファ46を介してメモリセルアレイ40に格納される。データの読み出しである場合は、上記ビット数のデータDOUTがメモリセルアレイ40よりデータバッファ46を介して外部に出力される。
【0046】
アドレスデコーダ48は、入力アドレスA〜Aをデコードし、メモリセルアレイ40内のいずれか1つのワード線WLを選択または活性化するための信号をワード線ドライバ50に与えるとともに、メモリセルアレイ40内のいずれか1本または複数本のビット線BLを後述するデータ入出力セレクト線(SEL)を介して選択するように構成されている。
【0047】
図16に、メモリセルアレイ40の構成例を示す。このメモリセルアレイ40はデータのビット数(i)と等しい個数のブロックBL0〜BLi−1に分割され、1つのデータを1ビットずつ各ブロックBL0〜BLi−1に分配して記憶する。データを書き込むときは、入力データDINを構成する各ビット・データDIN0〜DINi−1がアドレス指定された各ブロックBL0〜BLi−1内の1つのメモリセルに同時に書き込まれる。データを読み出すときは、アドレス指定された各ブロックBL0〜BLi−1内の1つのメモリセルより同時に読み出された各ビット・データQ0〜Qi−1が1つに組み合さって出力データDOUTとなる。
【0048】
ブロックBL0〜BLi−1には所定数(n+1)のワード線WLB(0)〜WLB(n)が横断して配線されている。このうち、前半部の半数WLB0 〜WLBmは各ブロックBLの上部領域を横断し、後半部の半数WLBm+1 〜WLBnは各ブロックBLの下部領域を横断している。そして、上部領域および下部領域の外側端部には、データ読み出し時に比較基準電圧を与える後述するダミーセルを活性化させるためのダミーセル選択線UDWLB,LDWLBが横断して配線されている。
【0049】
ブロックBL0〜BLi−1の中心部には、メモリアクセス時に所定のビット線を選択するためのデータ入出力セレクト線IOSELが上部領域側分(ULIOSEL0,UWIOSEL0,ULIOSEL1,UWIOSEL1)と下部領域側(LLIOSEL0,LWIOSEL0,LLIOSEL1,LWIOSEL1)とに区分されて各々横断して配線されている。ブロックBL0〜BLi−1の最下部には、後述するデータ入力回路またはセンスアンプの動作を制御するための制御線WRITE,READ,EQ,SAENが横断して配線されている。
【0050】
図17および図18に、メモリセルアレイ40を形成する各ブロックBLj(j=0,1,‥‥n)内の回路構成例を示す。図17に示すように、各ブロックBLj内では所定数のセルが上下と左右にそれぞれ2分割され、4組G1,G2,G3,G4に区分されている。
【0051】
上部の2組G1,G3においては、上部ダミーセル選択線UDWLBおよび上部ワード線WLB0 〜WLBmが通る位置にそれぞれ上部ダミーセルUDCおよびSRAMセルMC0〜MCmが縦一列に配置されている。各SRAMセルMC0〜MCmの構成はたとえば図7の構成に相当するものでよい。各SRAMセルMC0〜MCmにおいて、ビット線BL0〜BLmは上部ローカル・データ入出力線UBITに共通接続され、トランスファゲート用のPMOSトランジスタ10のゲート端子は各対応するワード線WLB0 〜WLBmに個別に接続され、反転回路14のPMOSトランジスタ16のソース端子は上部基準電位線USLに共通接続されている。
【0052】
上部ローカル・データ入出力線UBITは、上部ダミーセルUDCの出力端子に接続されるとともに、NMOSトランジスタ56(0),56(1)を介して第1のグローバル・データ入出力線GIOに接続可能であり、さらにはNMOSトランジスタ68(0),68(1)を介して下部の組G2,G4における下部基準電位線LSLとも接続可能となっている。
【0053】
また、上部ローカル・データ入出力線UBITは、PMOSトランジスタ58(0),58(1)を介してプリチャージ用のHレベルの電源電圧VDDにも接続可能となっている。NMOSトランジスタ56(0)およびPMOSトランジスタ58(0)のそれぞれのゲートにはデータ入出力セレクト線ULIOSEL0が接続され、NMOSトランジスタ56(1)およびPMOSトランジスタ58(1)のそれぞれのゲートにはデータ入出力セレクト線ULIOSEL1が接続されている。
【0054】
上部基準電位線USLは、NMOSトランジスタ60(0),60(1)を介して第2のグローバル・データ入出力線GIO−に接続可能であり、さらにはNMOSトランジスタ64(0),64(1)を介して下部の組G2,G4における下部ローカル・データ入出力線LBITとも接続可能となっている。また、上部基準電位線USLは、PMOSトランジスタ62(0),62(1)を介してプリチャージ用のHレベルの電源電圧VDDにも接続可能となっている。NMOSトランジスタ60(0)およびPMOSトランジスタ62(0)のそれぞれのゲートにはデータ入出力セレクト線UWIOSEL0が接続され、NMOSトランジスタ60(1)およびPMOSトランジスタ62(1)のそれぞれのゲートにはデータ入出力セレクト線UWIOSEL1が接続されている。
【0055】
上部ダミーセルUDCは、PMOSトランジスタ52とNMOSトランジスタ54とから構成されている。より詳細には、NMOSトランジスタ54は、ドレイン端子がPMOSトランジスタ52のドレイン端子と相互接続され、ソース端子がLレベルの基準電位たとえばVSSの電源電圧端子に接続され、ゲート端子がHレベルの基準電位たとえばVDDの電源電圧端子に接続されている。PMOSトランジスタ52は、ドレイン端子が上記のようにNMOSトランジスタ54のドレイン端子と相互接続され、ソース端子が比較基準電圧出力端子として上部ローカル・データ入出力線UBITに接続され、ゲート端子が上部ダミーセル選択線UDWLBに接続されている。
【0056】
下部の2組G2,G4においては、下部ワード線WLBm+1 〜WLBn および下部ダミーセル選択線LDWLBが通る位置にそれぞれSRAMセルMCm+1〜MCnおよび下部ダミーセルLDCが縦一列に配置されている。各SRAMセルMCm+1〜MCnの構成は上部SRAMセルMC0〜MCmの構成と同じであってよい。各SRAMセルMCm+1〜MCnにおいて、ビット線BLm+1〜BLnは下部ローカル・データ入出力線LBITに共通接続され、トランスファゲート用のPMOSトランジスタ10のゲート端子は各対応するワード線WLBm+1 〜WLBnに個別に接続され、反転回路14のPMOSトランジスタ16のソース端子は下部基準電位線LSLに共通接続されている。
【0057】
下部ローカル・データ入出力線LBITは、下部ダミーセルLDCの出力端子に接続されるとともに、NMOSトランジスタ64(0),64(1)を介して第2のグローバル・データ入出力線GIO−に接続可能であり、さらにはNMOSトランジスタ60(0),60(1)を介して上部の組G1,G3における上部基準電位線USLとも接続可能となっている。
【0058】
また、下部ローカル・データ入出力線LBITは、PMOSトランジスタ66(0),66(1)を介してプリチャージ用のHレベルの電源電圧VDDにも接続可能となっている。NMOSトランジスタ64(0)およびPMOSトランジスタ66(0)のそれぞれのゲートにはデータ入出力セレクト線LLIOSEL0が接続され、NMOSトランジスタ64(1)およびPMOSトランジスタ66(1)のそれぞれのゲートにはデータ入出力セレクト線LLIOSEL1が接続されている。
【0059】
下部基準電位線LSLは、NMOSトランジスタ68(0),68(1)を介して第1のグローバル・データ入出力線GIOに接続可能であり、さらにはスイッチ用のNMOSトランジスタ56(0),56(1)を介して上部の組G1,G3における上部ローカル・データ入出力線UBITにも接続可能となっている。また、下部基準電位線LSLは、PMOSトランジスタ70(0),70(1)を介してプリチャージ用のHレベルの電源電圧VDDにも接続可能となっている。NMOSトランジスタ68(0)およびPMOSトランジスタ70(0)のそれぞれのゲートにはデータ入出力セレクト線LWIOSEL0が接続され、NMOSトランジスタ68(1)およびPMOSトランジスタ70(1)のそれぞれのゲートにはデータ入出力セレクト線LWIOSEL1が接続されている。
【0060】
下部ダミーセルLDCは、PMOSトランジスタ72とNMOSトランジスタ74とから構成されている。より詳細には、NMOSトランジスタ74は、ドレイン端子がPMOSトランジスタ72のドレイン端子と相互接続され、ソース端子がLレベル基準電位VSSに接続され、ゲート端子がHレベル基準電位VDDに接続されている。PMOSトランジスタ72は、ドレイン端子が上記のようにNMOSトランジスタ74のドレイン端子と相互接続され、ソース端子が比較基準電圧出力端子として下部ローカル・データ入出力線LBITに接続され、ゲート端子が下部ダミーセル選択線LDWLBに接続されている。PMOSトランジスタ72およびNMOSトランジスタ74は、上部ダミーセルLDCにおけるPMOSトランジスタ52およびNMOSトランジスタ54とそれぞれ同一の特性を有するものであってよい。
【0061】
図18に示すように、各ブロックBLjの最下部には、データ入力回路80およびセンスアンプ90が設けられている。
【0062】
データ入力回路80は、ドライバ回路を構成する2段のインバータ82,83と、反転回路を構成するインバータ84と、一対のトランスファゲート用のNMOSトランジスタ86,88とを有する。両NMOSトランジスタ86,88のゲート端子には書き込み用制御信号WRITEが与えられる。この制御信号WRITEがHレベルになると、両NMOSトランジスタ86,88がそれぞれオン状態となり、データバッファ46からの対応する入力ビット・データDINjがドライバ回路(82,83)よりNMOSトランジスタ86を介して第1のグローバル・データ入出力線GIOに供給されると同時に、この入力ビット・データDINjを論理反転させた反転ビット・データDINj−がインバータ84よりNMOSトランジスタ88を介して第2のグローバル・データ入出力線GIO−に供給されるようになっている。制御信号WRITEがLレベルになっている間は、両NMOSトランジスタ86,88はオフ状態で、データ入力回路80はグローバル・データ入出力線GIO,GIO−から電気的に分離される。
【0063】
センスアンプ90は、トランスファゲート92,94と、プリチャージ回路96と、増幅回路98と、データ出力回路100とで構成されている。トランスファゲート92,94はNMOSトランジスタからなり、それらのゲート端子には読み出し用の制御信号READが与えられる。この制御信号READがLレベルになっている時は両トランスファゲート92,94がオフ状態で、センスアンプ内の一対のデータ入出力線MO,MO−はそれぞれグローバル・データ入出力線GIO, GIO−から電気的に分離される。制御信号READがHレベルになっている時は、両トランスファゲート92,94がオン状態となり、センスアンプ内の両データ入出力線MO,MO−はそれぞれグローバル・データ入出力線GIO,GIO−に電気的に接続される。
【0064】
プリチャージ回路96は、センスアンプ内の両データ入出力線MO,MO−とプリチャージ用のHレベルの電源電圧VDDとの間にそれぞれ接続される一対のPMOSトランジスタ104,106と、両データ入出力線MO,MO−間に接続されるイコライズ用のPMOSトランジスタ102とからなり、それぞれのゲート端子にはプリチャージ用の制御信号EQが与えられる。この制御信号EQがLレベルになると、各トランジスタ102,104,106がオン状態となり、Hレベルの電源電圧VDDがセンスアンプ内の両データ入出力線MO,MO−に給電される。制御信号EQがHレベルになると、各トランジスタ102,104,106がオフ状態となり、両データ入出力線MO,MO−はプリチャージ用電源電圧VDDから電気的に分離され、ハイインピーダンス状態となる。
【0065】
増幅回路98は一対のCMOSインバータをクロスカップルで相互接続してなるラッチ型であり、そのクロスカップルの一対のノードE,E−がそれぞれデータ入出力線MO,MO−に電気的に接続されている。両PMOSトランジスタ108,110のソース端子はHレベルの電源電圧VDDに接続されて、両NMOSトランジスタ112,114のソース端子はスイッチ用のNMOSトランジスタ116を介してLレベルの電源電圧VSSに接続されている。イネーブル信号SAENがHレベルになると、NMOSトランジスタ116がオンすることにより、増幅回路98が動作して、ノードE,E−ないしデータ入出力線MO,MO−上の電位を差動(検知)増幅するようになっている。
【0066】
データ出力回路100は、クロスカップルで相互接続された一対のNANDゲート118,120と、出力バッファを構成する2段のインバータ122,124とを含んでおり、増幅回路98のノードEまたはデータ入出力線MO側に得られる電位の論理レベルをラッチして、1ビットの読み出しデータQjを出力する。
【0067】
図18に示すように、グローバル・データ入出力線GIO,GIO−にもプリチャージ回路125が設けられている。このプリチャージ回路125は、グローバル・データ入出力線GIO,GIO−とプリチャージ用のHレベルの電源電圧VDDとの間にそれぞれ接続される一対のPMOSトランジスタ126,127と、両グローバル・データ入出力線GIO,GIO−の間に接続されるイコライズ用のPMOSトランジスタ128とからなり、それぞれのゲート端子にはORゲート129を介して書き込み用の制御信号WRITEおよび読み出し用の制御信号READが与えられる。これらの制御信号WRITE ,READ のいずれも非アクティブなLレベルである期間中は、各トランジスタ126,127,128が全てオン状態を維持し、Hレベルの電源電圧VDDが両グローバル・データ入出力線GIO,GIO−に給電される。制御信号WRITE ,READ のいずれか一方がアクティブなHレベルになると、各トランジスタ126,127,128が全てオフ状態となり、両グローバル・データ入出力線GIO,GIO−はプリチャージ用電源電圧VDDから電気的に分離され、ハイインピーダンス状態となる。
【0068】
本実施形態における制御部44は、メモリセルアレイ40内の各メモリセルMCに記憶されるデータを安定に維持するためのメモリリフレッシュ機能を備えている。図19に示すように、制御部44は、このリフレッシュ機能のため、ワード線ドライバ50をリフレッシュ・イネーブル状態かもしくはリフレッシュ・リセット状態に選択的に切り換えるためのステート切換部130と、メモリアクセスまたはアクティブサイクル中のリフレッシュ動作を制御するための第1のリフレッシュ制御部132と、スタンバイサイクル中のリフレッシュ動作を制御するための第2のリフレッシュ制御部134と、スタンバイサイクルにおけるリフレッシュの状況をモニタするためのリフレッシュ・モニタ部136とを有している。
【0069】
図20に、ステート切換部130およびワード線ドライバ50の回路構成例を示す。ワード線ドライバ50は、メモリセルアレイ40内に配線されているワード線WLB0〜WLBnをそれぞれ個別的に駆動するための駆動回路50(1)〜50(n)を含んでいる。
【0070】
各駆動回路50(j)においては、Hレベルの電源電圧VDDとLレベルの電源電圧VSSとの間に、PMOSトランジスタ140およびNMOSトランジスタ142,144の直列回路と、PMOSトランジスタ146,148およびNMOSトランジスタ150の直列回路とが設けられている。
【0071】
PMOSトランジスタ140は、PMOSトランジスタ148を介して各ワード線WLBjの電位をHレベルの電源電圧VDDに引き上げるための駆動トランジスタであり、そのゲート端子には後述するステート切換部130よりステート切換信号SWが与えられる。PMOSトランジスタ140のドレイン端子側のノードFaには、後述する第2のリフレッシュ制御部134(図22)からのリフレッシュ用ワード線駆動出力線REF−STBが接続されている。NMOSトランジスタ142は、アクティブサイクル中のリフレッシュに際してPMOSトランジスタ148を介して各ワード線WLBjの電位をHレベルの電源電圧VDDからLレベル側に引き下げるための駆動トランジスタであり、そのゲート端子には後述する第1のリフレッシュ制御部132(図21)よりリフレッシュ制御信号REFAが与えられる。NMOSトランジスタ144は、NMOSトランジスタ142の導通時に流れる駆動電流を所定値に制限するための定電流回路を構成し、そのゲート端子には後述する駆動電圧発生回路176(図21)より電流駆動信号DRIが与えられる。
【0072】
NMOSトランジスタ150は各ワード線WLBjをアクティブなLレベルの電源電圧VSSに引き下げるための駆動トランジスタである。PMOSトランジスタ148は、各ワード線WLBjの電位をHレベル側またはLレベル側に切り換えるためのスイッチである。両トランジスタ148,150のゲート端子には、アドレスデコーダ48からの各対応するワード線選択信号x−dec(j)が与えられる。PMOSトランジスタ146は、ソース端子がHレベルの電源電圧VDDに接続され、ゲート端子とドレイン端子が相互に接続されてワード線駆動ノードFaに接続されている。このPMOSトランジスタ146は、フェールセーフ回路を構成するものであり、定常時はオフ状態を保ち、リフレッシュ動作時にワード線駆動ノードFaの電位が下がりすぎて所定の下限値に達したときにオンして、ノードFaの電位をHレベルの基準レベルVDD側に戻すようになっている。
【0073】
なお、ワード線ドライバ50には、上部ダミーセル選択線UDWLBおよび下部ダミーセル選択線LDWLBを選択的に活性化するためのダミーセル駆動回路(図示せず)も含まれている。データ読み出しサイクルにおいていずれか1本のワード線WLBが選択されて活性化される時、これと同期してダミーセル駆動回路はその選択されたワード線WLBのブロック内配置位置に応じて上部ダミーセル選択線UDWLBまたは下部ダミーセル選択線LDWLBのいずれか一方を選択的にアクティブなLレベル(VSS)に駆動するようになっている。
【0074】
より詳細には、選択されたワード線WLBがブロックBL内の上部領域に位置するものであるとき、つまり上部ワード線WLB0 〜WLBmの中のいずれかであるときは、反対側の下部ダミーセル選択線LDWLBをアクティブなLレベル(VSS)に駆動して、下部ダミーセルLDCより所定の比較基準電圧evを発生させる。また、選択されたワード線WLBがブロックBL内の下部領域に位置するものであるとき、つまり下部ワード線WLBm+1 〜WLBnの中のいずれかであるときは、反対側の上部ダミーセル選択線UDWLBをアクティブなLレベル(VSS)に駆動して、上部ダミーセルUDCより所定の比較基準電圧evを発生させるようになっている。
【0075】
ステート切換部130は、NORゲート152,156および反転回路154,158で構成されている。NORゲート152の一方の入力端子には、後述するリフレッシュモニタ部136(図23)からのリセット信号RSTが与えられる。反転回路154の入力端子には、現時のメモリサイクルの状態(アクティブサイクル/スタンバイサイクル)を示すモードフラグまたはステータス信号EZが制御部44内の所定の回路(図示せず)より与えられる。反転回路154の出力端子はNORゲート152の他方の入力端子に接続され、NORゲート152の出力端子はNORゲート156の一方の入力端子に接続されている。NORゲート156の他方の入力端子には、第1のリフレッシュ制御部132(図21)よりリフレッシュ・イネーブル制御信号REF−ENが与えられる。
【0076】
ステート切換部130において、リフレッシュ・イネーブル制御信号REF−ENは、第1のリフレッシュ制御部132がリフレッシュ動作を行う間だけHレベルとなり、それ以外の時はLレベルを維持する。ステータス信号EZはアクティブサイクル中はLレベルを維持し、スタンバイサイクル中はHレベルを維持する。リフレッシュモニタ部136からのリセット信号RSTはアクティブサイクル中はLレベルを維持し、スタンバイサイクル中は周期的にリフレッシュをリセットさせる時だけ一時的にHレベルとなる。
【0077】
図21に、アクティブサイクル用の第1のリフレッシュ制御部132の回路構成例を示す。このリフレッシュ制御部132に入力されるリフレッシュ起動信号RSTCLKは、定常時はLレベルを維持し、アクティブサイクルにおいて各データ書き込みまたは各読み出し動作の終了直後にリフレッシュ動作のために一定時間だけHレベルとなる。
【0078】
したがって、RSTCLKがLレベルを維持する定常時では、反転回路168,174の出力端子にそれぞれ得られるリフレッシュ・イネーブル信号REF−ENおよびリフレッシュ制御信号REFAのいずれもLレベルに保たれる。
【0079】
しかし、メモリアクセスが行われ、その書き込みまたは読み出し動作の終了直後にリフレッシュ起動信号RSTCLKがHレベルになると、そのHレベルの立ち上がりの時点から遅延回路160,162の遅延時間を足し合わせた時間だけ一時的にリフレッシュ・イネーブル信号REF−ENがHレベルになるとともに、遅延回路160の遅延時間に相当する時間だけ一時的にリフレッシュ制御信号REFAがHレベルとなる。
【0080】
図21には、各ワード線駆動回路50(j)の定電流用NMOSトランジスタ144に電流駆動信号DRIを供給するための駆動電圧発生回路176の回路構成例をも示している。この駆動電圧発生回路176は、1個または複数個のPMOSトランジスタ178と1個または複数個のNMOSトランジスタ180とを直列に接続してなり、一方の端のPMOSトランジスタ178のソース端子をHレベルの電源電圧VDDに接続し、他方の端のNMOSトランジスタ180のソース端子をLレベルの電源電圧VSSに接続してなる。そして、各PMOSトランジスタ178のゲート端子をLレベルの電源電圧VSSに接続し、各NMOSトランジスタ180のゲート端子とドレイン端子とを相互接続している。この構成により、PMOSトランジスタ178が駆動トランジスタとして、NMOSトランジスタ180が負荷トランジスタとしてそれぞれ機能し、両トランジスタ間のノードよりVDDとVSSとの中間に設定された一定電圧の駆動信号DRIが得られる。
【0081】
図22に、スタンバイサイクル用の第2のリフレッシュ制御部134の回路構成例を示す。この構成例では、リフレッシュサイクル制御回路182と、リフレッシュ用ワード線駆動回路196と、リフレッシュモニタ駆動回路198とを有している。
【0082】
リフレッシュサイクル制御回路182は、遅延回路184、反転回路186,190,192、NANDゲート188およびNORゲート194で構成されており、リフレッシュ・モニタ部136からのリセット信号RSTと、制御部44内部のステータス信号EZとを入力し、内部リフレッシュ制御信号REF−INを出力する。
【0083】
リフレッシュ用ワード線駆動回路196はNMOSトランジスタからなる。このNMOSトランジスタ196は、ソース端子がLレベルの電源電圧VSSに接続され、ドレイン端子がリフレッシュ用ワード線駆動出力線REF−STBを介して各ワード線駆動回路50(0)〜50(n)のノードFaに接続され、ゲート端子にはリフレッシュサイクル制御回路182からの内部リフレッシュ制御信号REF−INが与えられる。
【0084】
リフレッシュモニタ駆動回路198は、Hレベルの電源電圧VDDとLレベルの電源電圧VSSとの間にPMOSトランジスタ200とNMOSトランジスタ202とPMOSトランジスタ204とを直列接続してなる。PMOSトランジスタ200とNMOSトランジスタ202のゲート端子にはリフレッシュサイクル制御回路182からの内部リフレッシュ制御信号REF−INが与えられ、両トランジスタ200,202間のノードよりリフレッシュモニタ部136向けのリフレッシュモニタ駆動信号MT−STBを出力する。PMOSトランジスタ204は、ドレイン端子が電源電圧VSSに接続され、ゲート端子とドレイン端子とが相互接続されており、そのソース端子が駆動用のNMOSトランジスタ202のソース端子に接続され、負荷トランジスタとして機能する。
【0085】
上記したように、ステータス信号EZは、アクティブサイクル中は常時Lレベル、スタンバイサイクル中は常時Hレベルを維持する。したがって、アクティブサイクル中は、リフレッシュサイクル制御回路182において反転回路192およびNORゲート194の論理回路が働いて出力の内部リフレッシュ制御信号REF−INが常時Lレベルに保たれる。これにより、リフレッシュサイクル制御回路182は、オフ状態つまり休止状態に置かれる。また、リフレッシュモニタ駆動回路198においては、NMOSトランジスタ202がオフ状態で、PMOSトランジスタ200がオン状態となり、リフレッシュモニタ起動信号MT−STRは非アクティブな電圧VDDの電圧レベルを維持する。
【0086】
スタンバイサイクル中は、リセット信号RSTがLレベルになっている間は反転回路190の出力がLレベルで、NORゲート194の出力つまり内部リフレッシュ制御信号REF−INがHレベルとなる。したがって、リフレッシュ用ワード線駆動回路196のNMOSトランジスタがオン状態となり、リフレッシュ用ワード線駆動出力線REF−STBを介して各ワード線駆動回路50(0)〜50(n)のノードFaの電位、ひいては各PMOSトランジスタ148を介して各ワード線WLB0〜WLBnの電位をHレベルの基準電位VDDからLレベル側に所定の勾配で漸次引き下げるようになっている。一方、リフレッシュモニタ駆動回路198においては、PMOSトランジスタ200がオフ状態に転じるとともに、NMOSトランジスタ202がオン状態となり、リフレッシュモニタ駆動信号MT−STRの電圧をHレベルの基準電圧VDDからLレベル側に所定の勾配で漸次引き下げるようになっている。後述するように、このリフレッシュモニタ駆動信号MT−STRの漸次的な電圧レベル低下に応動してリフレッシュ・モニタ部136がリフレッシュサイクルのためのモニタ動作を行う。
【0087】
リフレッシュ・モニタ部136からのリセット信号RSTがLレベルからHレベルに変わると、リフレッシュサイクル制御回路182においては遅延回路184の遅延時間に相当する時間だけ一時的に内部リフレッシュ制御信号REF−INがLレベルになる。これにより、リフレッシュ用ワード線駆動回路196およびリフレッシュモニタ駆動回路198がそれぞれリセットされる。そして、リセット信号RSTがLレベルに戻ると、内部リフレッシュ制御信号REF−INもHレベルに戻り、リフレッシュ用ワード線駆動回路196およびリフレッシュモニタ駆動回路198の上記動作が再開するようになっている。
【0088】
図23に、リフレッシュ・モニタ部136の回路構成例を示す。この構成例のリフレッシュ・モニタ部136は、メモリセルアレイ40内のメモリセルMCに擬した構成を有するモニタセル210と、このモニタセル210を所定の条件でリセットするためのリセット部230とを有している。
【0089】
モニタセル210において、PMOSトランジスタ212は、ソース端子がHレベルの基準電位たとえばVDDの電源電圧端子に接続され、ドレイン端子がモニタノードMaに接続され、ゲート端子に上記リフレッシュ制御部134のリフレッシュモニタ駆動回路198からのリフレッシュモニタ起動信号MT−STRが与えられる。NMOSトランジスタ214は、ソース端子が抵抗216を介してLレベルの基準電位たとえばVSSの電源電圧端子に接続され、ドレイン端子がモニタノードMaに接続されている。CMOSインバータ218は、入力端子つまりPMOSトランジスタ220およびNMOSトランジスタ222のゲート端子がモニタノードMaに接続され、出力端子つまりPMOSトランジスタ220およびNMOSトランジスタ222のドレイン端子(ノードMb)がNMOSトランジスタ214のゲート端子に接続されている。PMOSトランジスタ220のソース端子は抵抗224を介してHレベルの電源電圧VDDに接続され、NMOSトランジスタ222のソース端子はLレベルの電源電圧VSSに直接接続されている。
【0090】
このように、モニタセル210の構成はメモリセルアレイ40内のメモリセルMCの構成に似せられている。後述する理由から、好ましくは、モニタセル210内のPMOSトランジスタ212、NMOSトランジスタ214、CMOSインバータ218(PMOSトランジスタ220、NMOSトランジスタ222)が、それぞれ対応するメモリセルMC内のPMOSトランジスタ10、NMOSトランジスタ12、CMOSインバータ14(PMOSトランジスタ16、NMOSトランジスタ18)と構成または特性を同じくするように設計されてよい。
【0091】
リセット部230は、リセットまたは初期化時にモニタセル210内のモニタノードMaおよびインバータ・ノードMbをそれぞれLレベルの基準電位VSSおよびHレベルの基準電位VDDにプリチャージするためのNMOSトランジスタ232およびPMOSトランジスタ234を有している。さらに、インバータ・ノードMbからリセット信号RSTを生成するための反転回路236と、リセット信号RSTに応動して所定時間(遅延回路238の遅延時間)だけ両プリチャージ用トランジスタ232,234をアクティブ(オン状態)にしてモニタセル210にリセットをかけるためのリセット起動回路(遅延回路238、NANDゲート240、反転回路242、244)を有している。
【0092】
このリフレッシュ・モニタ部136は、スタンバイサイクル中にリフレッシュ制御部134と連動または同期して機能する。モニタセル210がリセット部230によって初期化またはリセットされると、モニタノードMaの電位がLレベルの基準電位VSSにプリチャージされ、NMOSトランジスタ214はオン状態となる。
【0093】
この初期化後に、リフレッシュ制御部134からのリフレッシュモニタ駆動信号MT−STRの電圧レベルがHレベルの基準電圧VDDからLレベル側に所定の勾配で漸次下がり、これにつれてPMOSトランジスタ212の漏れ電流ないし通電電流(モニタ電流)Iが次第に増大するようになっている。一方、NMOSトランジスタ214がオン状態なので、PMOSトランジスタ212よりモニタノードMaに供給されたモニタ電流IはNMOSトランジスタ214および抵抗216を介して基準電圧VSSの端子へ引き込まれる。
【0094】
したがって、初期化後は時間が経つにつれてモニタ電流Iが次第に増大し、それにつれてモニタノードMaの電位がLレベルの基準電位VSSからHレベル側に上昇する。そして、モニタノードMaの電位が所定の設定値またはしきい値を越えると、インバータ218においてノードMbの電位が論理反転し、それまでのHレベルからLレベルに変わる。そうすると、NMOSトランジスタ214がオフになるとともに、反転回路236よりHレベルのリセット信号RSTが出力されるようになっている。モニタノードMaの電位の反転しきい値は抵抗216,224の抵抗値で設定調整できる。
【0095】
リセット信号RSTがHレベルになると、リフレッシュ・モニタ部136内でリセット部230が作動し、NMOSトランジスタ232およびPMOSトランジスタ234をそれぞれオンさせて、モニタノードMaおよびインバータ・ノードMをそれぞれLレベル、Hレベルの基準電位に初期化する。
【0096】
また、リセット信号RSTがHレベルになると、上記スタンバイサイクル用のリフレッシュ制御部134およびステート切換部130でも初期化の動作または制御が行われる。リフレッシュ制御部134では、リフレッシュモニタ駆動回路198において、駆動用のNMOSトランジスタ202がオフするとともに、代わりにリセット用のPMOSトランジスタ200がオンし、リフレッシュモニタ駆動信号MT−STBをHレベルの基準電圧レベルVDDに戻す。ステート切換部130では、Hレベルのリセット信号RSTに応動してステート切換信号SWがLレベルとなり、各ワード線駆動回路50(j)のPMOSトランジスタ140をオンさせる。これによって、各ワード線WLBjがPMOSトランジスタ140,148を介して電源電圧VDDによりHレベルの基準電位VDDに戻される。
【0097】
リフレッシュ・モニタ部136において上記のようにモニタセル210内でモニタ電流Iが流れ、かつこの電流Iが次第に増大していく間、スタンバイサイクル用のリフレッシュ制御部134によりリフレッシュ用ワード線駆動出力線REF−STBおよび各ワード線駆動回路50(0)〜50(n)を介して各ワード線WLB0〜WLBnの電位が非アクティブなHレベルの基準電位VDDからLレベル側に所定の勾配で漸次下がることにより、メモリセルアレイ40内の各メモリセルMCではトランスファゲートのPMOSトランジスタ10のリーク電流Ioff−Pが漸次増大し、それによってデータラッチ用のNMOSトランジスタ12のリーク電流Ioff−Nによるデータ・ストレージノードNaの電位の低下、特に論理値“1”のデータを記憶するときのHレベルの電位の低下が回復またはリフレッシュされる。
【0098】
そして、リフレッシュ・モニタ部136においてモニタ電流Iが設定値に達してリセット信号RSTがLレベルからHレベルに変わると、各メモリセルMCでは各ワード線WLBの電位がHレベルの基準電位VDDに戻って、PMOSトランジスタ10が遮断し、1回のリフレッシュサイクルが終了するようになっている。
【0099】
次に、図24〜図26につき、本実施形態におけるSRAMの主要な動作を説明する。
【0100】
スタンバイサイクル中は、メモリセルアレイ40の各ブロックBLjにおいて書き込み用の制御信号WRITEおよび読み出し用の制御信号READはそれぞれ非アクティブなLレベルに保たれ、これによりデータ入力回路80およびセンスアンプ90はグローバル・データ入出力線GIO,GIO−から電気的に遮断される。
【0101】
一方、データ入出力セレクト線IOSEL(ULIOSEL0,UWIOSEL0,ULIOSEL1,UWIOSEL1,LLIOSEL0,LWIOSEL0,LLIOSEL1,LWIOSEL1)のいずれも非アクティブなLレベルに保たれ、これにより上部ローカル・データ入出力線UBIT、上部基準電位線USL、下部ローカル・データ入出力線LBIT、上部基準電位線LSLはそれぞれオン状態のPMOSトランジスタ58,60,66,70を介してHレベルの電源電圧VDDでプリチャージされる。
【0102】
また、制御信号WRITE,READのいずれもLレベルであることにより、両グローバル・データ入出力線GIO,GIO−に対するプリチャージ回路125がオン状態またはアクティブ状態となり、両グローバル・データ入出力線GIO,GIO−もHレベルの電源電圧VDDでプリチャージされる。
【0103】
制御部44においては、スタンバイサイクル中にステータス信号EZがHレベルに保たれる(図24)。これにより、ステート切換部130はHレベルの切換信号SWを出力し、ワード線ドライバ50における各ワード線駆動回路50(j)のPMOSトランジスタ140をオフ状態とする。各ワード線駆動回路50(j)においては、アドレスデコーダ48からの各ワード線選択信号x−dec(j)が非アクティブなLレベルを維持するため、駆動用のNMOSトランジスタ150がオフ状態で、スイッチのPMOSトランジスタ148がオン状態になる。これにより、スタンバイサイクル用のリフレッシュ制御部134のリフレッシュ用ワード線駆動回路196のワード線駆動出力線REF−STBが、各ワード線駆動回路50(j)内のノードFaおよびオン状態のPMOSトランジスタ148を介して各ワード線WLBjに電気的に接続される。
【0104】
そして、リフレッシュ制御部134においては、ステータス信号EZがHレベルに保たれることにより、リフレッシュサイクル制御回路182、リフレッシュ用ワード線駆動回路196およびリフレッシュモニタ駆動回路198がそれぞれイネーブル状態で作動する。上記したように、リセット信号RSTがHレベルになるとリフレッシュ制御部134内の各部がリセットまたは初期化され、RSTがLレベルに戻るとリフレッシュサイクルのための各部の動作が開始される。
【0105】
すなわち、初期化後に、リフレッシュ用ワード線駆動回路196よりワード線駆動出力線REF−STBを介して各ワード線WLBjに与えられる電位が初期レベルのVDDから時間の経過につれて一定の勾配で漸次低下し(図24)、これによって各メモリセルMCにおいてはトランスファゲートのPMOSトランジスタ10のリーク電流Ioff−Pが漸次増大し、データ・ストレージノードNaにおける記憶データ(特にHレベルのデータ)がリフレッシュされる。一方、そのような各メモリセルMCのリフレッシュと並行して、リフレッシュモニタ駆動回路198より出力されるリフレッシュモニタ駆動信号MT−STBの電圧レベルが初期レベルのVDDから時間の経過につれて一定の勾配で漸次低下し(図24)、これによりリフレッシュモニタ部136のモニタセル210においてはPMOSトランジスタ212を流れるモニタ電流Iが次第に増大し、モニタノードMaの電位が時間の経過につれて次第に上昇する。
【0106】
そして、モニタノードMaの電位が所定のしきい値を越えると、リフレッシュモニタ部136でリセット信号RSTがLレベルからHレベルに反転し、これに応動してモニタセル210におけるモニタ動作がいったん終了し、リフレッシュ制御部134内の各部がリセットされるとともに、ステート切換部130の制御により各ワード線駆動回路50(j)において各ワード線WLBjを非アクティブなHレベルの基準電位VDDに戻す。
【0107】
上記のようなスタンバイサイクルにおけるリフレッシュ動作においては、図24に示すように、リフレッシュ制御部134より各ワード線WLBjおよびリフレッシュモニタ部136にそれぞれ与えられるワード線電圧REF−STBおよびリフレッシュモニタ駆動信号MT−STBが同じタイミングで(同期して)Hレベルの基準電位VDDとそれよりも低い電位Vy,Vxとの間で鋸波形で周期的に振れる。それらの振れ幅[VDD−Vy],[VDD−Vx]は、上記したようにモニタセル210内のモニタノードMaの電位が反転するしきい値によって、つまり抵抗216,224の抵抗値によって設定調整できる。
【0108】
ところで、実際の半導体デバイスでは、プロセスの変動または誤差によってトランジスタの特性にある程度のばらつきが出るのが通例である。本実施形態のSRAMでは、メモリセルアレイ40内の各メモリセルMCにおいてPMOSトランジスタ10とNMOSトランジスタ12とが互いに電流を流し合う上での強弱関係が重要な特性となる。特に、スタンバイサイクルにおけるリフレッシュでは、各ワード線WLBjの電位を一定の勾配で漸次下げることによって、PMOSトランジスタ10のリーク電off−Pを次第に増大させるようにしているが、PMOSトランジスタ10とNMOSトランジスタ12との間の強弱関係次第でデータ・ストレージノードNaの電位(特にHレベルの電位)の回復速度は変動する。PMOSトランジスタ10の方がNMOSトランジスタ12よりも比較的強くなっている場合は回復速度が速く、反対にPMOSトランジスタ10よりもNMOSトランジスタ12の方が比較的強くなっている場合は回復速度が遅い。
【0109】
この点の問題に関して、本実施形態のSRAMでは、モニタセル210内でモニタノードMaを挟んで互いに電流を流し合うPMOSトランジスタ212とNMOSトランジスタ214とが各メモリセルMCにおいてデータ・ストレージノードNaを挟んで互いに電流を流し合うPMOSトランジスタ10とNMOSトランジスタ12とにそれぞれ擬せられているため、各メモリセルMCにおけるPMOSトランジスタ10とNMOSトランジスタ12との間の強弱関係のばらつきが同じ程度でモニタセル210におけるPMOSトランジスタ212とNMOSトランジスタ214との間にも生じる。
【0110】
このため、各メモリセルMCにおいてPMOSトランジスタ10の方がNMOSトランジスタ12よりも比較的強くなっているときは、モニタセル210においてもPMOSトランジスタ212の方がNMOSトランジスタ214よりも同程度に強くなっているため、データ・ストレージノードNaの電位回復速度が速くなる分だけリフレッシュサイクルの周期が短くなり、結果的に各メモリセルMCにおけるデータ・ストレージノードNaの電位は設定通りの適度な加減でリフレッシュされる。このとき、ワード線電圧REF−STBおよびリフレッシュモニタ駆動信号MT−STBの振れ幅[VDD−Vy],[VDD−Vx]は、それぞれの標準値よりも小さくなる。
【0111】
また、各メモリセルMCにおいてPMOSトランジスタ10よりもNMOSトランジスタ12の方が比較的強くなっているときは、モニタセル210においてもPMOSトランジスタ212よりもNMOSトランジスタ214の方が同程度に強くなっているため、データ・ストレージノードNaの電位回復速度が遅くなる分だけリフレッシュサイクルの周期が長くなり、結果的に各メモリセルMCにおけるデータ・ストレージノードNaの電位は設定通りの適度な加減でリフレッシュされる。このとき、ワード線電圧REF−STBおよびリフレッシュモニタ駆動信号MT−STBの振れ幅[VDD−Vy],[VDD−Vx]はそれぞれの標準値よりも大きくなる。
【0112】
図25および図26に、アクティブサイクルにおける各部の信号または電位の波形またはタイミングを示す。
【0113】
図25では、一例として、メモリセルアレイ40内の或るブロックBLj(図17)において上部領域の左側の列で最後尾に位置するSRAMセルMCmに論理値“1”のビットデータDINjを書き込む「書き込みサイクル」と、その直後に該SRAMセルMCmから記憶データ(“1”)を読み出す「読み出しサイクル」を示している。
【0114】
アクティブサイクルに入ると、ステータス信号EZがLレベルになる(図25)。これによって、スタンバイサイクル用のリフレッシュ制御部134(図22)では、リフレッシュサイクル制御回路182より出力される内部リフレッシュ制御信号REF−INがLレベルに保持され、リフレッシュ用ワード線駆動回路196およびリフレッシュモニタ駆動回路198がオフ状態またはディセーブル状態となる。また、ステート切換部(図20)では、NORゲート152の出力がLレベルとなり、出力のステート切換信号SWの論理レベルはアクティブサイクル用のリフレッシュ制御部132からのリフレッシュ・イネーブル信号REF−ENに依存するようになる。
【0115】
書き込みサイクルでは、書き込み/読み出しのモードフラグまたはステータス信号WZがLレベルになる(図25)。そして、アドレスバッファ42にアドレスA〜Aが取り込まれると同時に、データバッファ46に入力データDIN(DIN0〜DINn)が取り込まれる。この例では、ブロックBLjに対応するビット・データDINjは論理値“1”(Hレベル)である(図25)。
【0116】
次に、クロックCLKがHレベルに立ち上がると、アドレスデコーダ48が入力アドレスA〜Aをデコードして、そのアドレスで指定される第m行のワード線WLBmを選択するためのワード線選択信号x−dec(m)を択一的にアクティブなHレベルとする。これにより、ワード線ドライバ50においては、この唯一Hレベルのワード線選択信号x−dec(m)を受けるワード線駆動回路50(m)だけがワード線駆動モードとなり、駆動用のNMOSトランジスタ150をオン状態とし、対応するワード線WLBmをアクティブなLレベルに駆動する。他の全てのワード線駆動回路50(0)〜50(m−1),50(m+1)〜50(n)は、スタンバイ状態に置かれ、それぞれ対応するワード線WLB0〜WLBm−1,WLBm+1〜WLBnを非アクティブなHレベルに維持する。
【0117】
一方、書き込み用の制御信号WRITEがアクティブなHレベルとなり、これにより各ブロックBL0〜BLnのデータ入力回路80においてはトランスファゲートのNMOSトランジスタ86,88がオン状態となり、入力ビット・データDINjおよび反転ビット・データDINj−がそれぞれグローバル・データ入出力線GIO,GIO−に供給される。この例では、ブロックBLjにおいて、DINj(GIO)はHレベル,DINj−(GIO−)はLレベルである。
【0118】
また、データ入出力セレクト線(ULIOSEL0,UWIOSEL0,ULIOSEL1,UWIOSEL1),(LLIOSEL0,LWIOSEL0,LLIOSEL1,LWIOSEL1)においては、ULIOSEL0とUWIOSEL0だけが選択的にアクティブなHレベルとなり、他は全て非アクティブなLレベルに維持される。
【0119】
ULIOSEL0 およびUWIOSEL0がHレベルになることで、各ブロックBL0〜BLnでは、トランスファゲート用のNMOSトランジスタ56(0)およびスイッチ用のNMOSトランジスタ60(0)が選択的にオン状態となり、上部領域の左の列のSRAMセルMC0〜MCmに対する上部ローカル・データ入出力線UBITおよび上部基準電位線USLがそれらのトランジスタ56(0),60(0)を介してグローバル・データ入出力線GIO,GIO−に電気的に接続される。
【0120】
したがって、上記のようにワード線WLBmがアクティブなLレベルに駆動されると、各ブロックBL0〜BLnにおいて、該当のSRAMセルMCmのトランスファゲートのPMOSトランジスタ10がオンし、Hレベルの入力ビット・データDINjがグローバル・データ入出力線GIO、上部ローカル・データ入出力線UBITおよびビット線BLmを介して当該データ・ストレージノードNaに書き込まれる。この時、反転ビット・データDINj−のLレベル電位がグローバル・データ入出力線GIO−および上部基準電位線USLを介して当該SRAMセルMCm内でCMOSインバータ14を構成しているPMOSトランジスタ16のソース端子に図7の電源電圧Vcとして与えられる。すなわち、図8の技法が用いられ、これによって当該SRAMセルMCmにHレベル(論理値“1”のデータ)を高速に書き込むことができる。
【0121】
上記のようにしてデータの書き込みが完了すると、ワード線選択信号x−dec(m)およびデータ入出力セレクト線ULIOSEL0 ,UWIOSEL0が非アクティブなLレベルに戻される。これにより、各ブロックBL0〜BLnにおいて、それまでオン状態であったNMOSトランジスタ56(0),60(0)がオフ状態に変わると同時に、それと入れ違いにPMOSトランジスタ58(0),62(0)がオン状態となり、該当の上部ローカル・データ入出力線UBITおよび上部基準電位線USLが再びHレベルの電源電圧VDDでプリチャージされる。
【0122】
その直後に、リフレッシュ制御部132(図21)においては、制御部44内のタイミング回路より与えられるリフレッシュ起動信号RSTCLKがそれまでの非アクティブなLレベルからアクティブなHレベルに変わる。そうすると、出力のリフレッシュ・イネーブル信号REF−ENおよびリフレッシュ制御信号REFAがそれぞれアクティブなHレベルとなる。ここで、REFAは遅延回路160の遅延時間に相当する時間だけHレベルを維持し、REF−ENは遅延回路160,162の遅延時間の和に相当する時間だけHレベルを維持する。
【0123】
これにより、ワード線ドライバ50の各ワード線駆動回路50(0)〜50(n)においてPMOSトランジスタ140がオフ状態になると同時に、NMOSトランジスタ142がオン状態となり、各ワード線WLB0〜WLBnがオン状態のPMOSトランジスタ148およびノードFaを介してNMOSトランジスタ142,144により所定の定電流でLレベル側に駆動される。各ワード線WLB0〜WLBnが一斉に活性化され、メモリセル40内の全てのメモリセルMCにおいてトランスファゲートのPMOSトランジスタ10がオンし、電源電圧VDDでプリチャージされている各上部ローカル・データ入出力線UBITまたは各下部ローカル・データ入出力線LBITないし各ビット線BLよりオン状態の各PMOSトランジスタ10を介して各データ・ストレージノードNaに電流が供給される。この各データ・ストレージノードNaへの電流は、リフレッシュ制御部132におけるリフレッシュ制御信号REFAがHレベルを持続する時間だけ流れる。
【0124】
したがって、Hレベルのデータが記憶されている各メモリセルMCにおいては、各ビット線BL側から各データ・ストレージノードNaへの電流供給によりデータラッチ用のNMOSトランジスタ12のリーク電流による電位低下分が補償される。つまり、記憶がリフレッシュされる。一方、Lレベルのデータが記憶されている各メモリセルMCにおいては、ラッチ用のNMOSトランジスタ12がオン状態であるため、各ビット線BL側から各データ・ストレージノードNaに供給された電流は速やかにオン状態のNMOSトランジスタ12を介してLレベルの電源電圧VSSへ吸い込まれる。このため、記憶データ(Lレベル)何の影響も受けない。
【0125】
図25において、読み出しサイクルに入ると、書き込み/読み出しのモードフラグWZがHレベルになる。この例では、直前の書き込みサイクルで入力されたアドレスA〜Aがアドレスバッファ42に維持される。
【0126】
また、図25には図示しないが、読み出しサイクルが開始された時点で、センスアンプ90においては、プリチャージ用の制御信号EQがLレベルとなり、プリチャージ用の各PMOSトランジスタ102,104,106がオン状態になる。これにより、センスアンプ90内のデータ入出力線MO,MO−がHレベルの電源電圧VDDでプリチャージされる。この段階では、まだトランスファゲート92,94はオフ状態にあり、センスアンプ90内のデータ入出力線MO,MO−はグローバル・データ入出力線GIO,GIO−から電気的に分離されている。グローバル・データ入出力線GIO,GIO−の方はプリチャージ回路125によりHレベルの電源電圧VDDでプリチャージされている。また、ローカルデータ入出力線UBIT,LBITおよび基準電位線USL,LSLの方はそれぞれオン状態のPMOSトランジスタ58,66,62,70を介して個別的にHレベルの電源電圧VDDでプリチャージされている。
【0127】
次に、クロックCLKがHレベルに立ち上がると、直前の書き込みサイクルと同様に、アドレスデコーダ48がワード線選択信号x−dec(m)を唯一アクティブなHレベルにし、これによりワード線ドライバ50内のワード線駆動回路50(m)が選択されたワード線WLBmを唯一アクティブなLレベルに駆動する。また、この読み出しサイクルで上部領域に位置するワード線WLBmが選択されたことで、ワード線ドライバ50内のダミーセル駆動回路により下部領域側のダミーセルLDCに対するダミーセル選択線LDWLBがアクティブなLレベルに駆動される。
【0128】
一方、読み出し用の制御信号READがアクティブなHレベルとなり、これによって各ブロックBL0〜BLnのセンスアンプ90においてトランスファゲートのNMOSトランジスタ92,94がオン状態となる。これと同時に、プリチャージ用の制御信号EQがHレベルとなって、プリチャージトランジスタ102,104,106の全部がオフ状態となり、センスアンプ90内のデータ入出力線MO,MO−はHレベルの基準電位VDDでハイインピーダンス状態のままトランスファゲート92,94を介してそれぞれグローバル・データ入出力線GIO,GIO−に電気的に接続される。この時、グローバル・データ入出力線GIO,GIO−の方も、制御信号READがHレベルになったことで、プリチャージ回路125が遮断するため、Hレベルの基準電位VDDでハイインピーダンス状態となっている。
【0129】
また、データ入出力セレクト線(ULIOSEL0,UWIOSEL0,ULIOSEL1,UWIOSEL1),(LLIOSEL0,LWIOSEL0,LLIOSEL1,LWIOSEL1)においては、ULIOSEL0とLLIOSEL0だけが選択的にアクティブなHレベルとなり、他は全て非アクティブなLレベルに維持される。
【0130】
ULIOSEL0がHレベルになることで、プリチャージ用のPMOSトランジスタ58オフ状態になるとともにトランスファゲート用のNMOSトランジスタ56(0)がオン状態となる。これによって、ビット線BLmないし上部ローカル・データ入出力線UBITと第1のグローバル・データ入出力線GIOとセンスアンプ90内の第1のデータ入出力線MOとがそれぞれHレベルの基準電位VDDのままハイインピーダンス状態で相互に電気的に接続される。
【0131】
一方、LLIOSEL0がHレベルになることで、プリチャージ用のPMOSトランジスタ66(0)がオフ状態となるとともにトランスファゲート用のNMOSトランジスタ64(0)がオン状態となる。これによって、下部ローカル・データ入出力線LBITと第2のグローバル・データ入出力線GIO−とセンスアンプ90内の第2のデータ入出力線MO−とがそれぞれHレベルの基準電位VDDのままハイインピーダンス状態で相互に電気的に接続される。
【0132】
したがって、上記のようにワード線WLBmがアクティブなLレベルに駆動されると、各ブロックBL0〜BLnにおいて、該当のSRAMセルMCmのトランスファゲートのPMOSトランジスタ10がオンし、このPMOSトランジスタ10を介してデータ・ストレージノードNaに記憶されていた電位がビット線BLmないし上部ローカル・データ入出力線UBITに読み出される。この例では、該当のSRAMセルMCmよりHレベルが読み出されるため、ビット線BLmの電位はHレベルのプリチャージ電位または基準電位VDD付近に留まる。このビット線BLm上の読み出し電圧信号は、上部ローカル・データ入出力線UBIT、第1のグローバル・データ入出力線GIOおよびセンスアンプ90内の第1のデータ入出力線MOを介して増幅回路98の第1のノードEに与えられる。
【0133】
一方、上記のように下部ダミーセル選択線LDWLBがアクティブなLレベルに駆動されることで、下部ダミーセルLDCの出力用のPMOSトランジスタ72がオンする。そうすると、Hレベルの基準電位VDDにプリチャージされていた下部ローカル・データ入出力線LBIT側からオン状態のPMOSトランジスタ72およびNMOSトランジスタ74を介してLレベルの電源電圧VSS側に放電電流が流れる。これにより、PMOSトランジスタ72のドレイン端子には、Hレベルのプリチャージ電位VDDから時間の経過につれて一定の勾配で低下する電圧つまり比較基準電圧evが生成される。この比較基準電圧evの低下する勾配は、両トランジスタ72,74のオン抵抗によって設定調整できる。
【0134】
上記のようにして下部ダミーセルLDCより出力される比較基準電圧evは、下部ローカル・データ入出力線LBIT、第2のグローバル・データ入出力線GIO−およびセンスアンプ90内の第2のデータ入出力線MO−を介して増幅回路98の第2のノードE−に与えられる。
【0135】
この例では、上記のように該当のSRAMセルMCmよりHレベルが読み出されたため、第1のノードE側の入力電圧(読み出し電圧信号)はHレベルの基準電位VDD付近にあり、第2のノードE−側の入力電圧(比較基準電圧)よりも高くなっている。所定のタイミングでセンスアンプイネーブル信号SAENがHレベルに活性化されると、センスアンプ90の増幅回路98が動作して、両ノードE,E−間の電位差を差動増幅することにより、第1のノードEないし第1のデータ入出力線MOの電位がHレベルの基準電位VDDに引き上げられると同時に、第2のノードE−ないし第2のデータ入出力線MO−の電位はLレベルの基準電位VSSに引き下げられる。その結果、データ出力回路100よりHレベル(論理値“1”)のビット・データQjが出力される。
【0136】
上記のようにしてセンスアンプ90内でデータ読み出しの検知増幅が行われている間に、ワード線選択信号x−dec(m)およびデータ入出力セレクト線ULIOSEL0 ,LLIOSEL0が非アクティブなLレベルに戻される。これにより、各ブロックBL0〜BLnにおいて、該当の上部ローカル・データ入出力線UBITおよび下部ローカル・データ入出力線LBITがそれぞれグローバル・データ入出力線GIO,GIO−から電気的に分離され、再びHレベルの電源電圧VDDでプリチャージされる。
【0137】
その直後に、リフレッシュ制御部132(図21)において、上記した書き込みサイクルのときと同様のタイミングで、出力のリフレッシュ・イネーブル信号REF−ENおよびリフレッシュ制御信号REFAがそれぞれ一定時間だけアクティブなHレベルとなる。これにより、上記した書き込みサイクルのときと同様の動作で、メモリセル40内の各メモリセルMCにおいてトランスファゲートのPMOSトランジスタ10がオンし、各データ・ストレージノードNaの電位は、記憶データがHレベルであれば各ビット線BL側のHレベルのプリチャージ電圧VDDでリフレッシュされ、記憶データがLレベルであれば何の影響も受けることなくそのままの電位で保持される。
【0138】
図26の例では、メモリセルアレイ40内の或るブロックBLj(図17)において下部領域の左側列の先頭に位置するSRAMセルMCm+1に論理値“0”のビットデータDINjを書き込む「書き込みサイクル」と、その直後に該SRAMセルMCm+1から記憶データ(“0”)を読み出す「読み出しサイクル」を示している。図25の例と異なるのは、データの書き込み/読み出しが行われるSRAMセルMCの位置(上部領域か下部領域かの違い)とデータの論理値(HレベルかLレベルかの違い)である。以下では、主としてそれらの相違点に関係する事項を説明する。
【0139】
書き込みサイクルでは、各ブロックBLにおいて、データ入出力セレクト線LLIOSEL0 ,LWIOSEL0が選択的にアクティブなHレベルに活性化され、対応する列の下部ローカルデータ入出力線UBITおよび下部基準電位線USLが当該SRAMセルMCm+1へのデータ(Lレベル)の書き込みに用いられる。また、当該SRAMセルMCm+1に対応するワード線WLBm+1が選択的に活性化される。当該SRAMセルMCm+1に対応するビット線BLm+1には、データ入力回路80より入力ビット・データDINj(“0”)の逆の論理の電圧(Hレベル)が第2のグローバル・データ入出力線GIO−および下部ローカルデータ入出力線UBITを介して与えられる。これにより、当該SRAMセルMCm+1にはデータ“0”として負論理でHレベルが書き込まれる。なお、この時、入力ビット・データDINj−のLレベル電位がグローバル・データ入出力線GIOおよび下部部基準電位線LSLを介して当該SRAMセルMCm+1内でCMOSインバータ14を構成しているPMOSトランジスタ16のソース端子に図7の電源電圧Vcとして与えられる。
【0140】
そして、書き込み動作が終了すると、その直後に上記と同様にしてリフレッシュ制御部132によるリフレッシュ動作がメモリセルアレイ40内の全てのSRAMセルMCに対して行われる。
【0141】
読み出しサイクルでは、データ入出力セレクト線ULIOSEL0 ,LLIOSEL0が選択的にアクティブなHレベルに活性化され、対応する列の下部ローカルデータ入出力線UBITが第2のグローバル・データ入出力線GIO−に電気的に接続されるとともに、対応する列の上部基準電位線USLが第1のグローバル・データ入出力線GIOに電気的に接続される。ワード線WLBm+1が活性化されると同時に上部ダミーセル選択線UDWLBが活性化される。これにより、当該SRAMセルMCm+1よりHレベルが対応ビット線BLm+1を介して下部ローカルデータ入出力線UBITないし第2のグローバル・データ入出力線GIO−に読み出されると同時に、上部ダミーセルUDCからの比較基準電圧evが上部基準電位線US Lないし第1のグローバル・データ入出力線GIOに読み出される。
【0142】
センスアンプ90においては、増幅回路98の第1ノードE側に第1のグローバル・データ入出力線GIOからの比較基準電圧evが入力されるとともに、第2ノードE−側には第2のグローバル・データ入出力線GIO−からのHレベル付近に留まっている読み出し電圧信号が入力されることにより、データ出力回路100の出力端子には正論理でLレベル(“0”)のビットデータQjが得られる。
【0143】
そして、読み出し動作が終了すると、その直後に上記と同様にしてリフレッシュ制御部132によるリフレッシュ動作がメモリセルアレイ40内の全てのSRAMセルMCに対して行われる。
【0144】
上記したように、このSRAMでは、アクティブサイクルにおいて1回の書き込みサイクルまたは読み出しサイクルが行われる都度、ついでに(直後に)、リフレッシュ制御部132の制御により全ワード線WLB0〜WLBnを単時間だけ活性化してビット線BL上のプリチャージ電位で全SRAMセル内の記憶データ(厳密にはHレベル)をリフレッシュする動作(ヒドン・リフレッシュ)が行われる。
【0145】
スタンバイサイクルにおいて、上記した実施態様では、リフレッシュ制御部134およびリフレッシュモニタ部136により各ワード線WLBjの電位VWLをHレベルの基準電位VDDとそれよりも低い不定な(変動性の)電位Vxとの間で鋸波形で周期的に振るようにした。
【0146】
図28に、本発明の一実施形態におけるリフレッシュ方式を示す。このリフレッシュ方式は、図28に示すように、ワード線電位VWLをHレベルの基準電位VDD(厳密にはその付近の電圧レベル)と一定の電位Vcとの間でパルス的に下げるものである。この方式では、1周期がオン(駆動)時間tonとオフ(休止)時間toffとからなるため、オン時間tonにおけるワード線電位VWLの振幅(VDD−Vc)は上記鋸波形方式における振幅(VDD−Vx)よりも格段に大きくなるように選ばれる。また、消費電力や非リフレッシュデータ(この例ではLレベル)の安定性の面から、オン時間tonは必要最小限に選ばれてよい。
【0147】
図27に示すように、このリフレッシュ方式においては、半導体チップ毎にプロセスのばらつきに応じて上記オン時間tonを必要最小限の時間とするためにSRAMセルMCに似せたモニタセル250を用いてよい。このモニタセル250におけるPMOSトランジスタ252、NMOSトランジスタ254、CMOSインバータ256(PMOSトランジスタ258、NMOSトランジスタ260)の各素子は、SRAMセルにおけるPMOSトランジスタ10、NMOSトランジスタ12、CMOSインバータ14(PMOSトランジスタ16、NMOSトランジスタ18)の各素子にそれぞれ対応している。また、モニタセル250におけるモニタノードMcおよびインバータノードMdは、SRAMセルMCにおけるデータ・ストレージノードNaおよびインバータノードNbにそれぞれ対応している。
【0148】
リフレッシュ部262は、ワード線ドライバ(50)を介して各ワード線WLBjの電位VWLを一定周期TsでVcまで立ち下げ、これと同時にモニタセル250におけるPMOSトランジスタ252のゲート電位Vgを所定の深さ(振幅)で立ち下げる。この時、モニタセル250におけるモニタノードMcおよびインバータノードMdはリセット回路(図示せず)によりそれぞれLレベルの基準電位VSSおよびHレベルの基準電位VDDに初期化またはプレチャージされている。
【0149】
そうすると、各SRAMセルMCでは、トランスファゲートのPMOSトランジスタ10が導通またはオンして、ビット線BL側のHレベルの基準電位VDDによってデータ・ストレージノードNaのHレベルの記憶データがリフレッシュされる。この間、モニタセル250では、PMOSトランジスタ252が導通またはオンして、Hレベルの電源電圧VDDからの充電電流によりモニタノードMcの電位が上昇する。そして、モニタノードMcの電位が所定のインバータ256のしきい値を越えてHレベルになると、インバータノードMdの電位がLレベルに変わり、これに応動してリフレッシュ制御部262がワード線電位VWLを非アクティプなHレベルの基準電位(VDD)に戻す。
【0150】
なお、上記した実施態様におけるリフレッシュ方式は、図29に示すような4トランジスタ形SRAMセルにも適用可能である。このSRAMセルは、相補的な一対のデータ・ストレージノードND,ND−と、トランスファゲート用の一対のPMOSトランジスタ270,274と、データラッチ用の一対のNMOSトランジスタ272,276とから構成され、ビット線対BL,BL−を用いる。
【0151】
このSRAMセルにおいて、データ・ストレージノードNDにHレベルを書き込むときは、ビット線対BL,BL−をそれぞれHレベル、Lレベルの基準電位に駆動しておいて、ワード線WLをLレベルに活性化し、両PMOSトランジスタ270,274を同時にオンさせる。データ・ストレージノードNDにLレベルを書き込むときは、ビット線対BL,BL−上の電圧の論理レベルを上記と反対にする。データを読み出すときは、ビット線対BL,BL−をそれぞれ同一電位たとえばHレベルの基準電位にプリチャージしておいて、ワード線WLをLレベルに活性化して両PMOSトランジスタ270,274を同時にオンさせ、ビット線対BL,BL−上の電位を比較(差動増幅)して、HレベルもしくはLレベルを判定する。
【0152】
スタンバイサイクル中は、データ・ストレージノードND,ND−の一方がオン状態に保持され、他方はオフ状態に保持される。たとえば、データ・ストレージノードNDにHレベルが記憶されるときは、NMOSトランジスタ276はオン状態に保持され、NMOSトランジスタ272はオフ状態に保持される。
【0153】
しかし、NMOSトランジスタ272のリーク電流によってフローティング状態のデータ・ストレージノードNDの電位が低下するという問題がある。そこで、スタンバイサイクルあるいはアクティブサイクル中に上記実施形態と同様のリフレッシュを行うことによって、データ・ストレージノードND,ND−の電位を安定に保持することができる。
【0154】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データ保持の安定性を保証しつつ、あるいはデータ書き込みまたは読み出しの信頼性および高速動作を保証しつつレイアウト面積の大幅な縮小化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるSRAMセルの一構成例を示す回路図である。
【図2】図1のSRAMセルにおいてデータ(Hレベル)の書き込みを説明するための回路図である。
【図3】図1のSRAMセルにおいてデータ(Hレベル)書き込み後のスタンバイ期間中の各部の状態を説明するための回路図である。
【図4】図1のSRAMセルにおいてデータ(Lレベル)の書き込みを説明するための回路図である。
【図5】図1のSRAMセルにおいてデータ(Lレベル)書き込み後のスタンバイ期間中の各部の状態を説明するための回路図である。
【図6】図1のSRAMセルに対するリフレッシュ方式を説明するための回路図である
【図7】実施形態におけるSRAMセルの別の構成例を示す回路図である。
【図8】図7のSRAMセルにおいてデータ書き込み速度を上げるための一手法を説明するためのタイミング図である。
【図9】実施形態におけるSRAMセルの別の構成例を示す回路図である。
【図10】実施形態においてSRAMセルへのデータ書き込み速度を上げるための一手法を説明するためのタイミング図である。
【図11】図10のSRAMセルにおいてデータ(Lレベル)の書き込みを説明するための回路図である。
【図12】図10のSRAMセルにおいてデータ(Lレベル)書き込み後のスタンバイ期間中の各部の状態を説明するための回路図である。
【図13】実施形態におけるSRAMセルの別の構成例を示す回路図である。
【図14】図13のSRAMセルにおいてデータ(Hレベル)書き込み後のスタンバイ期間中の各部の状態を説明するための回路図である。
【図15】一実施形態におけるSRAMの構成を示すブロック図である。
【図16】実施形態のSRAMにおけるメモリセルアレイの構成を示すブロック図である。
【図17】実施形態のSRAMにおいてメモリセルアレイを構成する各ブロック内の構成を示す回路図である。
【図18】実施形態のSRAMにおいてメモリセルアレイを構成する各ブロック内の構成を示す回路図である。
【図19】実施形態のSRAMにおけるリフレッシュ部の構成を示すブロック図である。
【図20】実施形態のSRAMにおけるステート部およびワード線ドライバの構成を示す回路図である。
【図21】実施形態のSRAMにおけるアクティブサイクル用のリフレッシュ制御部の構成を示す回路図である。
【図22】実施形態のSRAMにおけるスタンバイサイクル用のリフレッシュ制御部の構成を示す回路図である。
【図23】実施形態のSRAMにおけるリフレッシュモニタ部の構成を示す回路図である。
【図24】実施形態のSRAMにおけるスタンバイサイクル中の主要な各部の信号または電圧の波形を示す図である。
【図25】実施形態のSRAMにおけるアクティブサイクル中の主要な各部の信号または電圧の波形を示す図である。
【図26】実施形態のSRAMにおけるアクティブサイクル中の主要な信号または電圧の波形を示す図である。
【図27】実施態様におけるスタンバイサイクル用リフレッシュ機能の方式を説明するための図である。
【図28】実施態様におけるリフレッシュ方式(図27)による主要な電圧の波形を示す図である。
【図29】実施態様におけるリフレッシュ方式の適用可能な他の4チャンネル形SRAMセルの構成を示す回路図である。
【図30】従来の6チャンネル形SRAMセルの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
10 (トランスファゲート用)PMOSトランジスタ
12 (データラッチ用)NMOSトランジスタ
14 反転回路
16 (CMOSインバータ14の)PMOSトランジスタ
18 (CMOSインバータ14の)NMOSトランジスタ
20 (トランスファゲート用)NMOSトランジスタ
22 (データラッチ用)PMOSトランジスタ
24 (トランスファゲート用)NMOSトランジスタ
26 (データラッチ用)NMOSトランジスタ
40 メモリセルアレイ
44 制御部
48 アドレスデコーダ
50 ワード線ドライバ
50(0)〜50(n),50(j) ワード線駆動回路
BL0〜BLn,BLj (メモリセルアレイ分割)ブロック
MC0〜MCn SRAMセル
UDC 上部ダミーセル
LDC 下部ダミーセル
56(0),56(1) NMOSトランジスタ
58(0),58(1) PMOSトランジスタ
60(0),60(1) NMOSトランジスタ
62(0),62(1) PMOSトランジスタ
64(0),64(1) NMOSトランジスタ
66(0),66(1) PMOSトランジスタ
68(0),68(1) NMOSトランジスタ
70(0),70(1) PMOSトランジスタ
GIO,GIO− グローバル・データ入出力線
UBIT 上部ローカル・データ入出力線
LBIT 下部ローカル・データ入出力線
USL 上部基準電位線
LSL 下部基準電位線
80 データ入力回路
90 センスアンプ
125 プリチャージ回路
130 ステート切換部
132 アクティブサイクル用のリフレッシュ制御部
134 スタンバイサイクル用のリフレッシュ制御部
136 リフレッシュモニタ部
210 モニタセル
250 モニタセル
262 リフレッシュ部

Claims (7)

  1. 1ビットのデータを電圧の論理レベルの形態で電気的に記憶するためのデータ・ストレージノードと、ビット線と前記データ・ストレージノードとの間に接続され、その制御端子がワード線に接続されている第1のトランジスタと、前記データ・ストレージノードと所定の論理レベルを有する第1の基準電位を与える第1の基準電圧端子との間に接続されている第2のトランジスタと、入力端子が前記データ・ストレージノードに接続され、出力端子が前記第2のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するメモリセルと、
    モニタノードと、前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する第2の基準電位が印加される電圧端子と前記モニタノードとの間に接続されている第3のトランジスタと、前記モニタノードと前記第1の基準電位と同じ電位が印加される電圧端子との間に接続されている第4のトランジスタと、入力端子が前記モニタノードに接続され、出力端子が前記第4のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するモニタセルと、
    前記モニタノードの電圧に応答してパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、
    前記パルス信号生成回路から出力されるパルス信号に応答して前記ワード線の電位と前記第3のトランジスタの制御端子に印加される電位とを制御し、前記データ・ストレージノードに記憶されているデータを保持するための電流を前記ビット線から前記データ・ストレージノードに前記第1のトランジスタを介して供給するためのワード線制御回路と、
    前記メモリセルのデータ・ストレージノードに所望のデータを書き込むため、前記ビット線を前記データの値に対応する論理レベルの電位に駆動すると共に、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にするデータ書き込み回路と、
    前記メモリセルのデータ・ストレージノードに記憶されているデータを読み出すため、前記ビット線を前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する電位にプリチャージした上で、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にし、それによって前記ビット線の電位が時間的に変化する特性に基づいて前記記憶データを検出するデータ読み出し回路と、
    を有し、
    前記データ書き込み回路が、前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有するデータを前記データ・ストレージノードに書き込む際に、前記第2のトランジスタを流れる電流を弱めるように前記第1の基準電圧端子の電位を前記第1の基準電位よりも所定の値だけ高く又は低くする基準電圧制御回路を有する半導体メモリ装置。
  2. 1ビットのデータを電圧の論理レベルの形態で電気的に記憶するためのデータ・ストレージノードと、ビット線と前記データ・ストレージノードとの間に接続され、その制御端子がワード線に接続されている第1のトランジスタと、前記データ・ストレージノードと所定の論理レベルを有する第1の基準電位を与える第1の基準電圧端子との間に接続されている第2のトランジスタと、入力端子が前記データ・ストレージノードに接続され、出力端子が前記第2のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するメモリセルと、
    モニタノードと、前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する第2の基準電位が印加される電圧端子と前記モニタノードとの間に接続されている第3のトランジスタと、前記モニタノードと前記第1の基準電位と同じ電位が印加される電圧端子との間に接続されている第4のトランジスタと、入力端子が前記モニタノードに接続され、出力端子が前記第4のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するモニタセルと、
    前記モニタノードの電圧に応答してパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、
    前記パルス信号生成回路から出力されるパルス信号に応答して前記ワード線の電位と前記第3のトランジスタの制御端子に印加される電位とを制御し、前記データ・ストレージノードに記憶されているデータを保持するための電流を前記ビット線から前記データ・ストレージノードに前記第1のトランジスタを介して供給するためのワード線制御回路と、
    前記メモリセルのデータ・ストレージノードに所望のデータを書き込むため、前記ビット線を前記データの値に対応する論理レベルの電位に駆動すると共に、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にするデータ書き込み回路と、
    前記メモリセルのデータ・ストレージノードに記憶されているデータを読み出すため、前記ビット線を前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する電位にプリチャージした上で、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にし、それによって前記ビット線の電位が時間的に変化する特性に基づいて前記記憶データを検出するデータ読み出し回路と、
    を有し、
    前記データ書き込み回路が、前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有するデータを前記データ・ストレージノードに書き込む際に、前記第2のトランジスタのオン状態からオフ状態への切り換わりを速めるように前記反転回路における出力の論理レベルの反転を速める反転促進回路を有する半導体メモリ装置。
  3. 1ビットのデータを電圧の論理レベルの形態で電気的に記憶するためのデータ・ストレージノードと、ビット線と前記データ・ストレージノードとの間に接続され、その制御端子がワード線に接続されている第1のトランジスタと、前記データ・ストレージノードと所定の論理レベルを有する第1の基準電位を与える第1の基準電圧端子との間に接続されている第2のトランジスタと、入力端子が前記データ・ストレージノードに接続され、出力端子が前記第2のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するメモリセルと、
    モニタノードと、前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する第2の基準電位が印加される電圧端子と前記モニタノードとの間に接続されている第3のトランジスタと、前記モニタノードと前記第1の基準電位と同じ電位が印加される電圧端子との間に接続されている第4のトランジスタと、入力端子が前記モニタノードに接続され、出力端子が前記第4のトランジスタの制御端子に接続され、前記入力端子に入力した電圧と逆の論理レベルを有する電圧を前記出力端子に出力する反転回路とを有するモニタセルと、
    前記モニタノードの電圧に応答してパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、
    前記パルス信号生成回路から出力されるパルス信号に応答して前記ワード線の電位と前記第3のトランジスタの制御端子に印加される電位とを制御し、前記データ・ストレージノードに記憶されているデータを保持するための電流を前記ビット線から前記データ・ストレージノードに前記第1のトランジスタを介して供給するためのワード線制御回路と、
    前記メモリセルのデータ・ストレージノードに所望のデータを書き込むため、前記ビット線を前記データの値に対応する論理レベルの電位に駆動すると共に、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にするデータ書き込み回路と、
    前記メモリセルのデータ・ストレージノードに記憶されているデータを読み出すため、前記ビット線を前記第1の基準電位とは逆の論理レベルを有する電位にプリチャージした上で、前記ワード線を所定の電位に駆動して前記第1のトランジスタをオン状態にし、それによって前記ビット線の電位が時間的に変化する特性に基づいて前記記憶データを検出するデータ読み出し回路と、
    を有し、
    前記データ読み出し回路が、前記メモリセルのデータ・ストレージノードに記憶されているデータを読み出す際に、前記第2のトランジスタを流れる電流を強めるように前記第1の基準電圧端子の電位を前記第1の基準電位よりも所定の値だけ高く又は低くする基準電圧制御回路を有する半導体メモリ装置。
  4. 前記ワード線制御回路が、前記ワード線をアクティブな第1の電位とする第1の時間と非アクティブな第2の電位とする第2の時間とが前記パルス信号に応じて繰り返されるように前記ワード線を制御する請求項1、2又は3に記載の半導体メモリ装置。
  5. 前記ワード線制御回路による前記ワード線の電位と前記第3のトランジスタの制御端子の電位との制御が前記メモリセルに対するデータの書き込み又は読み出しが所定時間以上継続して行われないスタンバイ期間中に行われる請求項1、2、3又は4に記載の半導体メモリ装置。
  6. 前記メモリセルの反転回路と前記モニタセルの反転回路が2つのMOSトランジスタを有するインバータ回路を有する請求項1、2、3、4又は5に記載の半導体メモリ装置。
  7. 前記インバータ回路がCMOSインバータである請求項6に記載の半導体メモリ装置。
JP2002129315A 2002-04-30 2002-04-30 半導体メモリ装置 Expired - Fee Related JP3608169B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129315A JP3608169B2 (ja) 2002-04-30 2002-04-30 半導体メモリ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002129315A JP3608169B2 (ja) 2002-04-30 2002-04-30 半導体メモリ装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000078858A Division JP3326560B2 (ja) 2000-03-21 2000-03-21 半導体メモリ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002343085A JP2002343085A (ja) 2002-11-29
JP3608169B2 true JP3608169B2 (ja) 2005-01-05

Family

ID=19194304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002129315A Expired - Fee Related JP3608169B2 (ja) 2002-04-30 2002-04-30 半導体メモリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3608169B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100560948B1 (ko) * 2004-03-31 2006-03-14 매그나칩 반도체 유한회사 6 트랜지스터 듀얼 포트 에스램 셀
JP5066855B2 (ja) * 2005-07-26 2012-11-07 富士通株式会社 Sram,半導体記憶装置,sramにおけるデータ維持方法,及び電子装置
US10887540B2 (en) * 2016-08-22 2021-01-05 Sony Semiconductor Solutions Corporation Solid-state imaging apparatus, method for driving solid-state imaging apparatus, and electronic equipment

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002343085A (ja) 2002-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3326560B2 (ja) 半導体メモリ装置
US6181640B1 (en) Control circuit for semiconductor memory device
JP4929668B2 (ja) 半導体メモリ
US7505341B2 (en) Low voltage sense amplifier and sensing method
US8964478B2 (en) Semiconductor device
JP2007257682A (ja) 半導体メモリデバイスとその動作方法
JP2002042476A (ja) スタティック型半導体記憶装置
WO2006073060A1 (ja) 半導体記憶装置
JP4249602B2 (ja) 半導体記憶装置
KR0184092B1 (ko) 다이나믹형 메모리
US20010017794A1 (en) Semiconductor memory device
US7489581B2 (en) Semiconductor memory
JP3608169B2 (ja) 半導体メモリ装置
US8400850B2 (en) Semiconductor storage device and its cell activation method
KR960003597B1 (ko) 반도체장치와 그 동작방법
JPH1021688A (ja) 半導体記憶装置
JP2003100079A (ja) 半導体記憶装置
US20050052909A1 (en) Semiconductor memory device
JPH11306782A (ja) 半導体記憶装置
JP2001184866A (ja) 半導体記憶装置
US7606087B2 (en) Semiconductor memory device and over driving method thereof
TW202119416A (zh) 記憶體寫入裝置及方法
JP3192709B2 (ja) 半導体記憶装置
JPH1097790A (ja) 半導体記憶装置
JPH0757470A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040930

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3608169

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees