JP3607094B2 - 同期発振回路 - Google Patents

同期発振回路 Download PDF

Info

Publication number
JP3607094B2
JP3607094B2 JP25722998A JP25722998A JP3607094B2 JP 3607094 B2 JP3607094 B2 JP 3607094B2 JP 25722998 A JP25722998 A JP 25722998A JP 25722998 A JP25722998 A JP 25722998A JP 3607094 B2 JP3607094 B2 JP 3607094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
oscillation
output
signal
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25722998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000091909A (ja
Inventor
治也 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP25722998A priority Critical patent/JP3607094B2/ja
Priority to US09/377,059 priority patent/US6137373A/en
Publication of JP2000091909A publication Critical patent/JP2000091909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3607094B2 publication Critical patent/JP3607094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/023Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of differential amplifiers or comparators, with internal or external positive feedback
    • H03K3/0231Astable circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K4/00Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions
    • H03K4/06Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions having triangular shape
    • H03K4/08Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions having triangular shape having sawtooth shape
    • H03K4/48Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions having triangular shape having sawtooth shape using as active elements semiconductor devices
    • H03K4/50Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions having triangular shape having sawtooth shape using as active elements semiconductor devices in which a sawtooth voltage is produced across a capacitor
    • H03K4/501Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions having triangular shape having sawtooth shape using as active elements semiconductor devices in which a sawtooth voltage is produced across a capacitor the starting point of the flyback period being determined by the amplitude of the voltage across the capacitor, e.g. by a comparator
    • H03K4/502Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions having triangular shape having sawtooth shape using as active elements semiconductor devices in which a sawtooth voltage is produced across a capacitor the starting point of the flyback period being determined by the amplitude of the voltage across the capacitor, e.g. by a comparator the capacitor being charged from a constant-current source
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/24Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal directly applied to the generator

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PWM(パルス幅変調)回路に用いる信号としての、鋸歯状波もしくは三角波形状の、同期機能を有する信号を発振する同期発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
いわゆるPWM(パルス幅変調)回路に用いる信号として、鋸歯状波もしくは三角波形状の、同期機能を有する信号を発振する同期発振回路が種々開発されている。
【0003】
このような同期発振回路をデジタル機器の電源用ICに用いる場合には、通常時は、機器中のマイコン等の動作クロックと同期した信号を同期パルスとして用い、同期発振にて動作させる。しかし、電源投入時等のように、上記動作クロックが安定して供給されない時には、自走発振にて動作させる。
【0004】
このような同期発振回路の構成例(従来技術1)を図8に示す。また、図9は、図8の回路における動作説明のためのタイムチャートである。
【0005】
図8に示すように、この同期発振回路には、時定数手段51、第1電圧発生手段52、第2電圧発生手段53、第1比較手段54、第2比較手段55、状態維持手段56、論理和回路57が設けられている。時定数手段51は、時間とともに電圧V0を上昇もしくは下降させるものである。第1電圧発生手段52は、定電圧V1を発生するものである。第2電圧発生手段53は、V1より低い定電圧V2を発生するものである。第1比較手段54は、V0とV1とを比較するものである。第2比較手段55は、V0とV2とを比較するものである。状態維持手段56は、V0の上昇状態あるいは下降状態を維持するものである。論理和回路57は、第2比較手段55の出力と同期パルスとの論理和を状態維持手段56に与えるものである。
【0006】
まず、同期パルスがLowレベル(以下、Lと称する)のときを考える。図9中、上段に示すように、電源投入後、時定数手段51の出力電圧V0が上昇しようとする状態であったとすると、時定数手段51により、V0は時間とともに上昇し、やがてV1に達する。V0がV1に達すると、第1比較手段54の出力VHがHighレベル(以下、Hと称する)になり、状態維持手段56の出力が反転する。そのため、V0は下降し始める。下降し始めてVHがLになった後も、状態維持手段56の働きにより、下降状態は維持される。V0が下降してV2に達すると、第2比較手段55の出力VLがHになり、論理和回路57の出力もHになって状態維持手段56の状態を反転させる。そのため、V0は再び上昇を始める。このような動作を繰り返して、この回路は自走発振動作を行い、V0は、V1とV2との間を往復する、三角波もしくは鋸歯状波となる。
【0007】
この場合において、図9中、下段に示すように、自走発振周期よりも周期の短い同期パルスが入力される。すると、図9中、中段に示すように、同期パルスがHになった瞬間に、論理和回路57の出力もHになり、状態維持手段56の状態を反転させる。そのため、同期パルスの立ち上がりに同期してV0が上昇し始める。V0がV1に達すると、状態維持手段56の状態が反転し、V0は下降し始める。そして、次の同期パルスの入力で、状態維持手段56の状態が反転し、V0は再び上昇を始める。このような動作を繰り返して、この回路は、同期パルスに同期した同期発振動作を行う。
【0008】
上述のように、このような同期発振回路は、デジタル機器の電源用ICに用いられる場合には、通常時は同期発振にて動作し、動作クロックが安定して供給されない時には自走発振にて動作する。したがって、電源安定化のためには、同期発振時の状態と自走発振時の状態との二つの状態における発振周期が同じであることが理想である。
【0009】
しかしながら、上記従来の同期発振回路においては、同期パルスの周期が自走発振の周期より長いと、同期パルスよりも前に第2比較手段55の出力VLがHになるため、その時点で状態維持手段56の状態が反転してしまい、正常な同期発振が行われない。そのため、同期パルスの周期は自走発振の周期より短くする必要がある。その結果、同期発振時の発振周期は、自走発振時の発振周期より短くなる。また、同期発振時の発振振幅も、自走発振時の発振振幅より小さくなる。
【0010】
このような問題を解決するため、特開平1−216605号公報に開示された技術(従来技術2)によれば、図8の構成において、同期パルス検出回路が同期パルスの有無を検出し、同期パルスが存在する場合には、V2を引き下げる。これにより、第2比較手段55の出力(VL)を無効化する。それゆえ、同期発振時でも、自走発振時と等しい発振周期、発振振幅での発振を可能にしている。
【0011】
なお、発振波形が鋸歯状波で、立ち上がりの期間が短い場合には、同期パルスのデューティー比が大きいと、状態維持手段56の機能が相反する二つの入力が競合する。そのため、発振が正常に行われない。したがって、同期パルスのデューティー比はある程度小さくする必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
同期パルスは、HとLとを繰り返している。このため、上記特開平1−216605号公報に開示された技術では、同期パルスが消失したことを同期パルス検出回路が検出するためには、同期パルスが最後にLになってから、一定期間再びHにならないことを確かめる必要がある。その間は、同期パルスが実際には消失しているにもかかわらず、第2比較手段55の出力VLが無効化されてしまう。そのため、発振出力の電圧V0が一時的に、規定の下限値であるV2を大きく下回ってしまう。またそれゆえ、発振振幅が変動してしまうという問題がある。
【0013】
また、V2は、その電圧が雑音や他の回路からの干渉により変動しないように、容量(コンデンサ)で接地する場合が多いが、その場合、第2比較手段55の出力VLを無効化するためにV2を引き下げると、同期パルスが消失して無効化が解除された後、V2が元の電圧に戻るまでに時間がかかる。その結果、同期発振からスムーズに自走発振に移行することができず、その間、発振周期や発振振幅が安定しないという問題がある。
【0014】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、(1)自走発振状態のときでも、同期発振状態のときでも、発振出力の電圧について、同一の発振周期および同一の発振振幅とすることができ、またそれゆえ、自走発振状態から同期発振状態への移行の際に、発振出力の電圧を同期パルスに速やかに同期させることができ、また、(2)発振出力の電圧が規定の下限値(V2)を下回らないようにし、またそれゆえ発振振幅の変動を抑えることができ、また、(3)同期パルスが消失した後には、同期発振からスムーズに自走発振に移行して安定した発振周期や発振振幅を実現することができる同期発振回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1記載の同期発振回路は、発振出力の電圧V0を生成する発振出力生成手段と、上記電圧V0が定電圧V1より高いことを検出すると、その出力信号VHをインアクティブ状態からアクティブ状態へ移行させる第1比較手段と、上記電圧V0が、定電圧V1より低い定電圧V2より低いことを検出すると、その出力信号VLをインアクティブ状態からアクティブ状態へ移行させる第2比較手段と、上記信号VHのアクティブ状態を伝達されると、制御信号として、上記電圧V0を時間とともに下降させる下降信号を上記発振出力生成手段に出力し、一方、上記信号VLのアクティブ状態を伝達されると、制御信号として、上記電圧V0を時間とともに上昇させる上昇信号を上記発振出力生成手段に出力する状態維持手段とを備え、同期発振のための同期パルスの入力のないときには、上記状態維持手段による上記発振出力生成手段の制御に基づき自走発振し、上記同期パルスの入力のあるときには、その同期パルスに基づき同期発振する同期発振回路において、上記同期パルスがアクティブ状態のときは、上記第1比較手段および上記第2比較手段のうちの一方を無効化対象として、その出力のアクティブ状態の、上記状態維持手段への伝達を禁止し、一方、上記同期パルスがインアクティブ状態のときは、上記伝達を許可する無効化手段と、上記同期パルスがアクティブ状態からインアクティブ状態に移行したときに、上記状態維持手段の状態反転として、上記状態維持手段の上記制御信号を上記下降信号と上記上昇信号との間で切り替えさせる反転信号を上記状態維持手段に入力するエッジトリガ手段とが設けられていることを特徴としている。
【0016】
以下、説明の便宜上、発振出力の電圧V0が下降から上昇に移行するタイミングを制御する場合について説明する。しかし、発振出力の電圧V0が上昇から下降に移行するタイミングを制御する場合についても同様である。
【0017】
また、アクティブ状態がHighレベル(以下、Hと称する)でありインアクティブ状態がLowレベル(以下、Lと称する)であるとして説明するが、逆に、アクティブ状態がLでありインアクティブ状態がHであってもよい。
【0018】
また、第2比較手段がその出力VLのアクティブ状態を状態維持手段に伝達するのを禁止することを、無効化と称する。
【0019】
上記状態維持手段は、上記第1・第2比較手段の両出力に基づき、(1) 上記電圧V0を時間とともに上昇させる上記上昇信号を上記発振出力生成手段に出力する上昇制御状態と、(2) 上記電圧V0を時間とともに下降させる上記下降信号を上記発振出力生成手段に出力する下降制御状態との間で、状態反転するようになっている。そして、上記信号VHのアクティブ状態およびVLのアクティブ状態のいずれもが伝達されないと、上記電圧V0の現在の昇降状態を維持するように上記発振出力生成手段を制御する。
【0020】
(1)上記構成によれば、まず、(ア) 同期パルスがインアクティブ状態のときは、第2比較手段の出力VLは、無効化手段およびエッジトリガ回路を素通りし、状態維持手段に伝達される。そのため、自走発振が行われる。自走発振のときは、図3中、dで示すように、電圧V0は従来と同様にしてV1とV2との間で変化する。
【0021】
(イ) 同期パルスがアクティブ状態のとき、すなわち同期パルスが入力されたときは、(i) 自走発振の周期より同期パルスの周期が長い場合と、(ii)自走発振の周期より同期パルスの周期が短い場合とに分けて述べる。
【0022】
(i) 自走発振の周期よりも同期パルスの周期が長い場合には、図3中、bで示すように、発振出力の電圧V0がV2より下がり、それに応じてVLがアクティブ状態になっても、この時点では同期パルスがアクティブ状態であるので、VLは無効化手段により無効化される。その結果、VLは状態維持手段には伝達されない。そのため、V0の下降状態が維持される。同期パルスがアクティブ状態からインアクティブ状態に移行すると、その瞬間に、VLの無効化が解除される。その結果、VLが状態維持手段に伝達される。そのため、状態維持手段が状態反転し、V0が下降から上昇に移行する。
【0023】
(ii)自走発振の周期よりも同期パルスの周期が短い場合には、図3中、aで示すように、同期パルスがアクティブ状態からインアクティブ状態に移行すると、その瞬間に、エッジトリガ手段が上記反転信号を発生させて状態維持手段に伝達し、状態維持手段を状態反転させる。そのため、V0が下降から上昇に移行する。
【0024】
なお、同期パルスが消失してインアクティブ状態になると、第2比較手段の出力VLは再び、無効化手段およびエッジトリガ手段を常時素通りするようになる。
【0025】
上記(i)(ii) からわかるように、同期パルスがアクティブ状態のときは、発振出力の電圧は、上記(ii)のように自走発振の周期より同期パルスの周期が短い場合だけでなく、上記(i) のように自走発振の周期より同期パルスの周期が長い場合でも、自走発振の周期とは無関係に、同期パルスにより決まるタイミングで、下降から上昇に移行する。その結果、いずれの場合にも、発振出力には、同期パルスのアクティブ状態からインアクティブ状態への変化に同期した三角波あるいは鋸歯状波が出力される。また、それからわかるように、図3中、cで示すように、自走発振の周期と同期パルスの周期とが互いに等しい場合でも同様の結果となる。
【0026】
つまり、従来の回路(従来技術1)と異なり、同期パルスの周期を自走発振の周期より短く設定しておかずに、本構成のように、同期パルスの周期を自走発振の周期と等しくしておいても、発振出力の電圧の周期を同期発振の周期に一致させることができる。それゆえ、自走発振状態のときでも、同期発振状態のときでも、発振出力の電圧について、同一の発振周期および同一の発振振幅とすることができる。
【0027】
またそれゆえ、自走発振状態から同期発振状態への移行の際に、発振出力の電圧を同期パルスに速やかに同期させることができる。
【0028】
(2)また、自走発振状態のときでも同期発振状態のときでも同一の発振周期および同一の発振振幅とするうえで、同期パルスがインアクティブになればただちにVLの無効化を解除する。すなわち、上記公報(従来技術2)と異なり、今が同期パルスが全く出力されていない状態であることを検出できるまで待って、それからVLの無効化を解除するといった処理を行う必要がない。そのため、発振出力の電圧V0が一時的にでもV2を大きく下回ることがない。それゆえ、発振出力の電圧V0が規定の下限値(V2)を下回らないようにすることができ、またそれゆえ発振振幅の変動を抑えることができる。
【0029】
(3)また、上述のように、上記公報の技術(従来技術2)と異なり、V2を引き下げておく必要がない。それゆえ、同期パルスが消失した後は、上記公報の技術と異なり、V2を元の値に戻すための時間のロスを生むことなく、スムーズに自走発振に移行して安定した発振周期や発振振幅を実現することができる。
【0030】
請求項2記載の同期発振回路は、請求項1の構成に加えて、上記発振出力生成手段が、上記電圧V1と上記電圧V2との平均値に等しい電圧V3を発生させる中間電圧源と、第2抵抗R2と、上記電圧V3を上記第2抵抗R2に印加して、上記第2抵抗R2に流れる定電流X1を発生させる第1定電流源と、上記定電流X1に対して電流比n倍の定電流X2を発生させる第2定電流源と、互いに並列接続されて一端がそれぞれ接地された第1容量C1および第1抵抗R1と、上記定電流X2の、上記第1容量C1および上記第1抵抗R1の非接地端TNへの流入のオンオフを切り替えることにより、上記非接地端TNの電圧を昇降させる開閉手段とを備えており、上記非接地端TNの電圧を、上記発振出力の電圧V0として出力することを特徴としている。
【0031】
上記の構成により、上記第1定電流源の出力電圧は、V3であり、これが、上記電圧V1と上記電圧V2との平均値に等しい。一方、上記第2定電流源の出力電圧は、上記発振出力の電圧V0であり、上述のようにV1とV2との間で変化する。つまり、上記第1定電流源にかかる電圧(V3)と、上記第2定電流源にかかる電圧(V0)の平均値とが互いに等しい。したがって、上記第1・第2定電流源の各出力インピーダンスが低い場合でも、上記第1・第2定電流源間の電流比nを、正確に一定に保つことができる。すなわち、R1、R2、C1、V1、V2、V3と、上記nとを正確に一定に保つことができる。ここで、発振周期tとデューティー比dとは、次の式(1)および式(2)により求められる。ただし、式において、k2=V2/V1、k3=V3/V1である。
【0032】
【数1】
Figure 0003607094
【0033】
それゆえ、式(1)および式(2)により、請求項1の構成に加えて、発振周期とデューティー比との精度を向上させることができる。
【0034】
請求項3記載の同期発振回路は、請求項1の構成に加えて、上記エッジトリガ手段が、上記状態維持手段の状態反転を検出すると、上記反転信号を上記状態維持手段に入力するのを停止することを特徴としている。
【0035】
例えば上記エッジトリガ手段を微分回路で構成した場合には、微分時定数が小さすぎると、上記状態維持手段への上記反転信号の伝達が不確実になる恐れがある。一方、微分時定数が大きすぎると、上記状態反転により上記発振出力の電圧V0の昇降方向が変化した後も、上記エッジトリガ手段の上記反転信号の出力がなかなか停止せず、過度の上昇または降下によりV0がV1ないしV2の範囲を逸脱してしまう恐れがある。このように、上記状態維持手段の上記発振出力生成手段への制御が正常に行えないため、発振動作が正常に行われなくなる。
【0036】
これに対し、上記本構成によれば、上記エッジトリガ手段が、上記状態維持手段の状態反転を検出するようになっており、検出すると、上記状態維持手段を状態反転させるための上記反転信号を上記状態維持手段に入力するのを停止(解除)する。したがって、上記状態維持手段への上記反転信号の伝達が不確実になる恐れがなく、また、過度の上昇または降下によりV0がV1ないしV2の範囲を逸脱してしまう恐れがない。それゆえ、請求項1の構成に加えて、発振動作を確実に正常に行うことができる。
【0037】
また、微分回路に使用する抵抗と容量とは、上記同期発振回路を集積回路化した場合に大きな面積を必要とするが、このような部品が不要になるため、集積回路内で上記エッジトリガ手段を設けるための面積が小さくて済む。それゆえ、請求項1の構成に加えて、製造コストの増大を防止することができる。
【0038】
請求項4記載の同期発振回路は、請求項1の構成に加えて、上記無効化手段が、上記エッジトリガ手段の遅延時間以上の遅延時間を有することを特徴としている。
【0039】
請求項1の構成によれば、上記無効化手段の遅延時間が上記エッジトリガ手段の遅延時間より短いと、(a) 同期パルスの周期が自走発振の周期より短い場合には、エッジトリガ手段により指示されるタイミングで上記状態維持手段が状態反転を行うが、(b) 同期パルスの周期が自走発振の周期より長い場合には、無効化手段により指示されるタイミングで上記状態維持手段が状態反転を行う。
【0040】
このため、同期パルスと発振出力との間の位相差には、上記(a)(b)の2通りが存在することになる。この結果、自走発振周期と同期発振周期とが互いに近い場合には、発振出力の周期がこの2つの位相差間をランダムに遷移し、発振出力の周期にわずかにゆらぎが生じることがある。
【0041】
これに対して、上記本構成によれば、上記無効化手段の遅延時間が上記エッジトリガ手段の遅延時間以上である。そのため、無効化手段は、同期パルスがインアクティブ状態になってから、エッジトリガ手段の遅延時間以上経過した後に、無効化状態を解除することになる。その結果、(a) 同期パルスの周期が自走発振の周期より短い場合だけでなく、(b) 同期パルスの周期が自走発振の周期より長い場合でも、すなわち、自走発振の周期と同期パルスの周期との大小関係にかかわらず、上記状態維持手段の状態反転は、必ず、エッジトリガ手段により指示されるタイミングで行われる。したがって、発振出力の周期にゆらぎが生じない。それゆえ、請求項1の構成に加えて、より安定した同期発振を行うことができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態に係る同期発振回路は、いわゆるPWM(パルス幅変調)回路に用いる信号として、鋸歯状波もしくは三角波形状の、同期機能を有する信号を発振するものである。この同期発振回路をデジタル機器の電源用ICに用いる場合には、通常時は、機器中のマイコン等の動作クロックと同期した信号を同期パルスとして用い、同期発振にて動作させる。一方、電源投入時等のように、上記動作クロックが安定して供給されない時には、自走発振にて動作させるようになっている。
【0043】
図1および図2に示すように、この同期発振回路には、時定数手段(発振出力生成手段)11、第1電圧発生手段12、第2電圧発生手段13、第1比較手段14、第2比較手段15、状態維持手段16、無効化手段17、エッジトリガ手段18が設けられている。時定数手段11は、時間とともに電圧V0を上昇もしくは下降させるものである。第1電圧発生手段12は、定電圧V1を発生するものである。第2電圧発生手段13は、V1より低い定電圧V2を発生するものである。第1比較手段14は、V0とV1とを比較するものである。第2比較手段15は、V0とV2とを比較するものである。状態維持手段16は、V0の上昇状態あるいは下降状態を維持するものである。
【0044】
無効化手段17は、上記同期パルスがHighレベル(以下、Hと称する)のときは、上記第1比較手段14および上記第2比較手段15のうちの一方を無効化対象として、すなわち本実施の形態においては第2比較手段15を無効化対象として、その出力の上記状態維持手段16への伝達を禁止し、一方、上記同期パルスがLowレベル(以下、Lと称する)のときは、上記伝達を許可するものである。
【0045】
エッジトリガ手段18は、上記同期パルスがHからLに移行した瞬間に、上記状態維持手段16に、反転信号VL’を伝達するものである。この反転信号VL’は、上記状態維持手段16の出力信号を、V0を下降させる信号すなわち後述のスイッチSWをオフする信号から、V0を上昇させる信号すなわちスイッチSWをオンする信号へと切り替えさせるものである。
【0046】
図2に示すように、上記第1電圧発生手段12および第2電圧発生手段13は、抵抗分割電圧源として、集積回路内に形成された電圧源19内に、中間電圧源19aとともに存在している。すなわち、電圧源19内の抵抗分割にて定電圧V1,V3,V2(V1>V3>V2)が生成され、これらがそれぞれ上記第1電圧発生手段12、中間電圧源19a、第2電圧発生手段13を形成している。
【0047】
上記時定数手段11は、集積回路にて形成された定電流発生手段11aを有すしている。定電流発生手段11aは、演算増幅器OP1、第1定電流源IC1、第2定電流源IC2を有する。演算増幅器OP1、第1定電流源IC1、第2定電流源IC2は、この順に上記中間電圧源19aに接続されている。そして、第1定電流源IC1には、集積回路外に取り付けた(以後、外付けと称する)の抵抗R2が接続されており、演算増幅器OP1は、この抵抗R2の両端に上記定電圧V3が発生するように、第1・第2定電流源IC1、IC2を制御する。第1定電流源IC1および第2定電流源IC2は、1対nの電流比の定電流として、定電流X1、X2をそれぞれ発生させる。すなわち、第2定電流源IC2には、第1定電流源IC1の電流(X1)のn倍の電流(X2)が流れるようになっている。
【0048】
第2定電流源IC2の出力には、外付けのアナログのスイッチSW(開閉手段)を介して、外付けの容量C1およびそれに並列に接続された外付けの抵抗R1が接続されている。容量C1および抵抗R1の、上記スイッチSWと反対の側は接地されている。容量C1および抵抗R1の、上記スイッチSW側の端を非接地端TNと称する。この非接地端TNからの出力が時定数手段11の出力、すなわち発振出力の電圧V0となっている。この回路では、スイッチSWがオフのときは、容量C1の電荷は抵抗R1を通じて放電されるので、V0が下降する。一方、スイッチSWがオンのときは、容量C1の電荷は第2定電流源IC2により充電されるので、V0が上昇するようになっている。
【0049】
上記第1比較手段14および上記第2比較手段15は、それぞれコンパレータで構成され、第1比較手段14は、非接地端TNおよび第1電圧発生手段12に接続されている。第2比較手段15は、非接地端TNおよび第2電圧発生手段13に接続されている。
【0050】
上記状態維持手段16は、RSフリップフロップで構成されている。上記第1比較手段14の出力信号VHは、上記RSフリップフロップのリセット入力(R)に接続されている。上記第2比較手段15の出力信号VLは、無効化手段17と、エッジトリガ手段18とをこの順に介して、上記RSフリップフロップのセット入力(S)に接続されている。上記RSフリップフロップの出力(Q)は、上記スイッチSWに接続され、同期発振回路を構成している。
【0051】
上記無効化手段17は、インバータ17aとANDゲート17bとで構成されている。インバータ17aには、同期発振時には同期パルスが入力されるようになっている。ANDゲート17bには、インバータ17aの出力と第2比較手段15の出力とが入力されるようになっている。
【0052】
上記エッジトリガ手段18は、インバータ18a、微分回路18b、NANDゲート18c、およびORゲート18dがこの順に接続されて構成されている。微分回路18bは、容量C2と抵抗R3とで構成されている。インバータ18aには、同期発振時には上記同期パルスが入力されるようになっている。ORゲート18dには、無効化手段17のANDゲート17bの出力が入力されるようになっている。
【0053】
次に、動作を説明する。なお、本実施の形態では、同期パルス入力は、Hがアクティブ状態であり、Lがインアクティブ状態であるとする。しかしながら、これに限定されず、Lがアクティブ状態であって、Hがインアクティブ状態であってもよい。このような構成は、例えば、同期パルスの入力にインバータを挿入することで実現できる。
【0054】
まず、自走発振の動作を説明する。上記第1電圧発生手段12、中間電圧源19a、第2電圧発生手段13は、定電圧V1,V3,V2をそれぞれ生成する。演算増幅器OP1により、抵抗R2の両端に上記定電圧V3が発生する。第1定電流源IC1および第2定電流源IC2には、1対nの電流比の定電流X1、X2がそれぞれ発生する。第2定電流源IC2の出力が、時定数手段11の出力の電圧V0として、上記第1比較手段14および第2比較手段15に入力される。上記第1比較手段14は、V0と、第1電圧発生手段12から出力される定電圧V1とを比較し、その結果を上記出力信号VHとして出力する。上記第2比較手段15は、V0と、第2電圧発生手段13から出力される定電圧V2とを比較し、その結果を上記出力信号VLとして出力する。
【0055】
第1比較手段14の出力信号VHは、上記RSフリップフロップのリセット入力(R)に入力される。第2比較手段15の出力信号VLは、無効化手段17とエッジトリガ手段18とをこの順に通り、状態維持手段16である上記RSフリップフロップのセット入力(S)に入力される。
【0056】
まず、状態維持手段16の出力Qが入力されて、スイッチSWがオンとなり、容量C1の電荷が第2定電流源IC2により充電され、発振出力の電圧V0が時間とともに指数関数的に上昇する。
【0057】
上昇を続けて、V0がV1と等しくなったことが第1比較手段14で検出されると、VHがHになり、状態維持手段16のリセット入力(R)に入力される。その結果、スイッチSWがオフにされる。すると、容量C1は、抵抗R1を通じて放電されるので、V0が時間とともにV1からV2まで指数関数的に下降していく。
【0058】
下降を続けて、V0がV2と等しくなったことが第2比較手段15で検出されると、VLがHになり、状態維持手段16のセット入力(S)に入力される。なお、このとき、同期パルスが入力されていないので、すなわち同期パルスがインアクティブ状態であるので、出力信号VLは無効化手段17およびエッジトリガ手段18を素通りする。その結果、状態維持手段16の出力QがスイッチSWに入力されて、スイッチSWがオンにされる。すると、容量C1は、第2定電流源IC2の電流X2から抵抗R1に流れる電流を差し引いた電流により充電されるので、V0が時間とともにV2からV1まで指数関数的に上昇していく。
【0059】
これを繰り返す。これにより、発振出力の電圧V0の波形として、従来同様、図9の上段、および、図3中、dで示したような三角波、あるいは鋸歯状波の波形が得られる。
【0060】
次に、同期発振の動作を説明する。なお、同期パルスの周期と自走発振の周期とが異なる場合に、発振出力の振幅が変化するが、本実施の形態では、発振出力の高電位側を定電圧V1に維持しており、低電位側が変化するような形態としている。
【0061】
まず概略を述べる。すなわち、同期パルスがLのときは、第2比較手段15の出力は無効化手段17およびエッジトリガ手段18を素通りして、状態維持手段16のセット入力(S)に伝達される。第2比較手段15の出力がHであれば、状態維持手段16が、スイッチSWを閉じる信号をスイッチSWに伝達し、スイッチSWをオンする。そのためV0が上昇する。
【0062】
同期パルスがHのときは、第2比較手段15の出力は無効化手段17により無効化される。第2比較手段15の出力にかかわらず、同期パルスがHからLに変わると、エッジトリガ手段18によりHが状態維持手段16のセット入力(S)に伝達される。その結果、状態維持手段16が、スイッチSWを閉じる信号をスイッチSWに伝達し、スイッチSWをオンする。そのためV0が上昇する。
【0063】
いずれの場合も、V0が上昇してV1に達すると、第1比較手段14からHが状態維持手段16のリセット入力(R)に入力されるので、状態維持手段16が、スイッチSWを開く信号をスイッチSWに伝達し、スイッチSWをオフする。そのためV0が下降する。
【0064】
次に、詳細を示す。すなわち、(i) 自走発振の周期より同期パルスの周期が長い場合には、図3中、bで示すように、発振出力の電圧V0がV2より下がり、それに応じてVLがHになっても、この時点では同期パルスがHであるので、VLは無効化手段17により無効化される。その結果、VLは状態維持手段16には伝達されない。そのため、V0の下降状態が維持される。同期パルスがHからLに移行すると、その瞬間に、VLの無効化が解除される。その結果、VLが状態維持手段16に伝達される。そのため、状態維持手段16が状態反転し、V0が下降から上昇に移行する。
【0065】
(ii)自走発振の周期より同期パルスの周期が短い場合には、図3中、aで示すように、同期パルスがHからLに移行すると、その瞬間に、エッジトリガ手段18が出力信号をHにして状態維持手段16に伝達し、状態維持手段16を状態反転させる。そのため、V0が下降から上昇に移行する。
【0066】
同期パルスが消失すると、第2比較手段15の出力信号VLは再び、無効化手段17およびエッジトリガ手段18を常時素通りするようになる。
【0067】
上記(i)(ii) からわかるように、同期パルスがHのときは、発振出力の電圧は、上記(ii)のように自走発振の周期より同期パルスの周期が短い場合だけでなく、上記(i) のように自走発振の周期より同期パルスの周期が長い場合でも、自走発振の周期とは無関係に、同期パルスにより決まるタイミングで、下降から上昇に移行する。その結果、いずれの場合にも、発振出力には、同期パルスのHからLへの変化に同期した三角波あるいは鋸歯状波が出力される。また、それからわかるように、図3中、cで示すように、自走発振の周期と同期パルスの周期とが互いに略等しい場合でも同様の結果となる。
【0068】
つまり、従来の回路と異なり、同期パルスの周期を自走発振の周期より短く設定しておかずに、本構成のように、同期パルスの周期を自走発振の周期と略等しくしておいても、発振出力の電圧V0の周期を同期発振の周期に一致させることができる。それゆえ、自走発振状態のときでも、同期発振状態のときでも、発振出力の電圧V0について、同一の発振周期および同一の発振振幅とすることができる。
【0069】
またそれゆえ、自走発振状態から同期発振状態への移行の際に、発振出力の電圧を同期パルスに速やかに同期させることができる。
【0070】
また、上記無効化手段およびエッジトリガ手段は、上記のように小規模なデジタル回路により実現可能であるため、集積回路化に適している。
【0071】
また、今、上述のように、同期パルス入力がLで、同期発振回路は自走発振をしているとする。
【0072】
スイッチSWがオフのときに、上述のようにして電圧V0がV1からV2まで指数関数的に下降するのに要する時間をt1とすると、t1は次の式(3)
t1=C1・R1・ln(V1/V2) ・・・(3)
で求められる。
【0073】
スイッチSWがオンのときに、上述のようにして電圧V0がV2からV1まで指数関数的に上昇するのに要する時間をt2とすると、t2は次の式(4)で求められる。
【0074】
【数2】
Figure 0003607094
【0075】
発振周期をtとすると、t=t1+t2である。また、デューティー比をdとすると、d=t1/tである。したがって、式(3)(4)より、発振周期tおよびデューティー比dは、次の式(5)(6)のように求められる。
【0076】
【数3】
Figure 0003607094
【0077】
V2、V3はそれぞれ、V1からの抵抗分割により作られているので、たとえV1が変化しても、これらの比は一定の値を保っている。そこで、
V2=k2・V1
V3=k3・V1
となる定数k2、k3を定義し、これを式(5)、(6)に代入すると、次式(7)(8)のような結果を得る。
【0078】
【数4】
Figure 0003607094
【0079】
この結果は、発振周期tおよびデューティー比dが、外付けの抵抗R1、R2、および、同じく外付けの容量C1と、集積回路である電圧源19内の電圧比、言い換えれば抵抗比であるk2、k3、および、第1・第2定電流源同士の電流比nのみにより決定され、他の影響を受けないことを意味している。このため、集積回路化した場合に集積回路内の種々の回路素子のばらつきが、同期発振回路の発振周期およびデューティー比に与える影響が少ない。
【0080】
また、集積回路においては、電流比nおよび電圧比は、容易に高精度なものを得ることができ、また、外付けの抵抗や容量も、容易に高精度なものを得ることができる。それゆえ、本実施の形態に係る同期発振回路は、正確な発振周期と、正確なデューティー比とを、容易に得ることができる。
【0081】
また、外付けの抵抗および容量により、発振周期とデューティー比とを独立して設定することができる。すなわち、まず、上記式(8)に従い、抵抗R1とR2とを選択することにより、デューティー比dを設定する。次に、そのようにR1とR2とを選択された場合において、上記式(7)に従い、容量C1を適宜選択することにより、発振周期tを設定すればよい。
【0082】
例えばPWM制御方式の昇圧型DC/DCコンバータであって、同期発振回路の鋸歯状波のデューティー比でデッドバンド幅が決定されるようなPWM変調回路を採用したものに、本実施の形態に係る同期発振回路を用いることができる。ここで、デッドバンド幅とは、スイッチングパルスの最大デューティー比である。この場合には、外付けの抵抗および容量を上記のように選択することにより、任意の値の正確なデッドバンド幅とPWM周期とを得ることができ、非常に有用である。デッドバンド幅が、ある限界値よりも小さくなると、昇圧型DC/DCコンバータは動作不能に陥る。よって、デッドバンド幅が、最悪の場合でもこの限界値よりも小さくならないようにする必要があり、デッドバンド幅が不正確な場合は、あらかじめ十分な余裕を持たせてデッドバンド幅を設定する必要がある。その結果、効率低下の原因となる。これに対し、本発明を用いれば、デッドバンド幅を限界値に近づけることができるので、効率向上に貢献する。
【0083】
また、第1・第2定電流源IC1、IC2の出力インピーダンスは、理想的には無限大であるが、実際には、これらはバイポーラトランジスタやMOSFETで構成され、その出力インピーダンスは有限の値を持っている。特に、MOSFETを用いた場合には、その出力インピーダンスは比較的低く、第1・第2定電流源の出力端の電圧により電流値が大きく変化する。これは、第1定電流源IC1と第2定電流源IC2との電流比nが崩れる一因となる。ここで、V1,V2,V3の関係を、
V3=(V1+V2)/2 ・・・(9)
となるように設定する。第2定電流源IC2の出力端電圧はV0であり、V1からV2までの間を直線的に変化するため、式(9)の右辺は、第2定電流源IC2の出力端電圧V0の平均値となる。そのため、第1定電流源IC1の出力端電圧V3と、第2定電流源IC2の出力端電圧V0の平均値とが一致することになる。すなわち、両定電流源にかかる電圧値(平均値)が一致する。したがって、両定電流源IC1・IC2の各出力インピーダンスが低い場合でも、第1定電流源IC1の電流X1と第2定電流源IC2の電流X2との比nを、正確に一定に保つことができる。それゆえ、発振周期とデューティー比との各精度が向上する。
【0084】
なお、同期発振周期が自走発振周期よりある限界以上に長くなると、上記VLが無効化手段を通過してしまい、従来の同期発振回路同様、同期パルスを入力しても同期発振動作をせず、自走発振を起こす。そのため、本実施の形態では、同期発振動作を行う条件として、下記式(10)
自走発振周期≧同期発振周期×同期パルスのデューティー比 ・・・(10)
を満たすように、すなわちこの制限を超えないように、自走発振周期、同期発振周期、および、同期パルスのデューティー比が設定される。
【0085】
例えば、デューティー比が50%の同期パルスを入力した場合は、自走発振周期が同期発振周期の2倍以上であれば、同期発振動作を行える。なお、デューティー比が50%の同期パルスは、分周等の方法によって容易に得ることができる。このように、ある程度までは同期パルスのデューティー比が大きくても、不具合なく同期発振動作を行うことができる。
【0086】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図4および図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0087】
図4および図5に示すように、本実施の形態では、実施の形態1と異なり、第1比較手段14の出力が、無効化手段17とエッジトリガ手段18とを介して状態維持手段16のリセット入力(R)に接続され、第2比較手段15の出力はそのまま状態維持手段16のセット入力(S)に接続されている。
【0088】
同期パルスの周期と自走発振の周期とが異なる場合に、発振出力の振幅が変化するが、本実施の形態では、発振出力の低電位側を定電圧V2に維持しており、高電位側が変化するような形態としている。
【0089】
エッジトリガ手段18は、上記同期パルスがHからLに移行した瞬間に、上記状態維持手段16に、反転信号VH’を伝達する。この反転信号VH’は、上記状態維持手段16の出力信号を、V0を上昇させる信号すなわちスイッチSWをオンする信号から、V0を下降させる信号すなわちスイッチSWをオフする信号へと切り替えさせる。
【0090】
動作は基本的には実施の形態1と同様である。すなわち、同期パルスがLのときは、第1比較手段14の出力は無効化手段17およびエッジトリガ手段18を素通りして、状態維持手段16のリセット入力(R)に伝達される。第1比較手段14の出力がHであれば、状態維持手段16が、スイッチSWを開く信号をスイッチSWに伝達し、スイッチSWをオフする。そのためV0が下降する。
【0091】
同期パルスがHのときは、第1比較手段14の出力は無効化手段17により無効化される。第1比較手段14の出力にかかわらず、同期パルスがHからLに変わると、エッジトリガ手段18によりHが状態維持手段16のリセット入力(R)に伝達される。その結果、状態維持手段16が、スイッチSWを開く信号をスイッチSWに伝達し、スイッチSWをオフする。そのためV0が下降する。
【0092】
いずれの場合も、V0が下降してV2に達すると、第2比較手段15からHが状態維持手段16のセット入力(S)に入力されるので、状態維持手段16が、スイッチSWを閉じる信号をスイッチSWに伝達し、スイッチSWをオンする。そのためV0が上昇する。
【0093】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0094】
図6に示すように、本実施の形態では、実施の形態1と異なり、エッジトリガ手段18が、微分回路ではなく、Dフリップフロップ18eおよびORゲート18dとにより構成されており、同期パルスがCKに入力され、出力QがORゲート18dに入力され、リセット入力(R)は状態維持手段16としてのRSフリップフロップの出力Qに接続されている。
【0095】
同期パルスがHからLへと変化すると、Dフリップフロップ18eがトリガされ、Dフリップフロップ18eの出力QがHになる。これにより状態維持手段16がセットされる。その結果、状態維持手段16の出力QがHになる。すると、それがDフリップフロップ18eのリセット入力(R)に入力されるので、Dフリップフロップ18eがリセットされ、その出力QがLに戻る。
【0096】
実施の形態1または2のようにエッジトリガ手段に微分回路を使用した場合には、微分時定数が小さすぎると、上記状態維持手段のトリガが不確実になる。一方、微分時定数が大きすぎると、第1比較手段14の出力VHがHになるときまでにエッジトリガ手段18の出力がLにならない。すなわち、なかなかエッジトリガ手段18の出力がLにならないので、そのうちに、第1比較手段14の出力VHがHになってしまうということである。そのため、発振動作が正常に行われなくなる。これを防ぐために、時定数の決定には注意が必要となる。
【0097】
一方、上記のような本実施の形態に係る構成においては、状態維持手段16の動作を確認すると、すぐに、エッジトリガ手段18が、エッジトリガ手段18から状態維持手段16へのトリガパルス(反転信号VL’)を打ち切る。このため、上記のような問題が発生しない。また、微分回路に使用する抵抗と容量とは、集積回路化した場合に大きな面積が必要になるが、本実施の形態ではこれが不要になるため、集積回路内でエッジトリガ手段を実現するための面積が小さくて済み、製造コスト等の点で有利になる。
【0098】
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0099】
図7に示すように、本実施の形態では、実施の形態3と異なり、無効化手段17において、同期パルスとインバータ17aとの間に、遅延回路17cが設けられている。この遅延回路17cは、同期パルスがインアクティブになってからも、エッジトリガ手段18から状態維持手段16へトリガパルス(反転信号VL’)が伝播する際の遅延時間以上の間、第2比較手段15の無効化状態を維持する、すなわち無効化の解除を遅延するためのものである。
【0100】
実施の形態1ないし3においては、無効化手段17の遅延時間がエッジトリガ手段18の遅延時間より短いと、(1) 同期パルスの周期が自走発振の周期より短い場合には、エッジトリガ手段18のトリガパルスにより状態維持手段16がトリガされて状態反転するのに対し、(2) 同期パルスの周期が自走発振の周期より長い場合には、状態維持手段16は、無効化手段17からの無効化解除信号によりトリガされて状態反転する。したがって、同期パルスと発振出力との間には、上記2通りの位相差が発生することになる。そのため、本発明の目的の一つを達成するために自走発振周期と同期発振周期とを互いに近づけていったときに、自走発振周期と同期発振周期とが近いために、同期パルスと発振出力との間の位相差が、上記2通りの位相差同士の間をランダムに遷移し、そのため発振周期にわずかにゆらぎが生じることがある。
【0101】
これに対し、本実施の形態では、無効化手段17に、エッジトリガ手段18の遅延時間以上の遅延時間を生成するための遅延回路17cを上記のように挿入することにより、自走発振の周期と同期パルスの周期との大小関係にかかわらず、必ず、エッジトリガ手段18の出力で状態維持手段16にトリガをかけることができ、上記の問題を解決することができる。
【0102】
なお、図7では、エッジトリガ手段18が、実施の形態3同様、Dフリップフロップであるが、これに限定されず、実施の形態1、2同様の構成でもよい。
【0103】
なお、本発明に係る同期発振回路を、下記のように構成してもよい。すなわち、同期発振回路は、時間とともに電圧V0を上昇もしくは下降させる時定数手段と、定電圧V1を発生する第1電圧発生手段と、V1より低い定電圧V2を発生する第2電圧発生手段と、V0とV1とを比較する第1比較手段と、V0とV2とを比較する第2比較手段と、第1比較手段の出力VHを受けて、V0がV1よりも高くなったとき、時定数手段に作用してV0を下降させるとともにその状態を維持し、第2比較手段の出力VLを受けてV0がV2よりも低くなったとき、もしくは同期パルスの入力により時定数手段に作用してV0を上昇させるとともにその状態を維持する状態維持手段とを備え、V0を発振出力として得る同期発振回路において、同期パルスがアクティブの期間に第2比較手段の出力VLを無効にする無効化手段と、同期パルスのアクティブからインアクティブへの変化を検出して状態維持手段に作用し、V0を上昇させるとともにその状態を維持させるエッジトリガ手段とを備えている。
【0104】
また、上記構成において、下記のように構成してもよい。すなわち、無効化手段が、同期パルスがアクティブの期間に、第2比較手段の出力VLの代わりに、第1比較手段の出力VHを無効にする。そして、エッジトリガ手段が、同期パルスのアクティブからインアクティブへの変化を検出して状態維持手段に作用し、V0を下降させるとともにその状態を維持させる。
【0105】
また、上記構成において、下記のように構成してもよい。すなわち、時定数手段が、互いに並列接続され各々の一端が接地された第1容量C1および第1抵抗R1と、電圧V3を発生する第3電圧発生手段と、第2抵抗R2と、第3電圧発生手段の電圧V3を第2抵抗R2に印加したときに抵抗R2に流れる電流に比例した定電流を発生させる定電流発生手段と、この定電流を第1容量C1および第1抵抗R1の他端へ流入させ、もしくは流入させないようにする開閉手段SWを備え、前記他端を時定数手段の出力V0とし、開閉手段SWの開閉によりV0を上昇もくは下降させる。
【0106】
また、上記構成において、下記のように構成してもよい。すなわち、エッジトリガ手段を構成している第3電圧発生手段の電圧V3が、V1とV2との平均値となる。
【0107】
また、上記構成において、下記のように構成してもよい。すなわち、エッジトリガ手段が、同期パルスのアクティブからインアクティブへの変化により状態維持手段に作用してその状態を変化させ、その状態維持手段の状態の変化を検出して状態維持手段への作用を解除する。
【0108】
また、上記構成において、下記のように構成してもよい。すなわち、無効化手段が、同期パルスがインアクティブになってから、エッジトリガ手段の伝播遅延時間以上経過後、無効化状態を解除する。
【0109】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載の同期発振回路は、 発振出力の電圧V0を生成する発振出力生成手段と、上記電圧V0が定電圧V1より高いことを検出すると、その出力信号VHをインアクティブ状態からアクティブ状態へ移行させる第1比較手段と、上記電圧V0が、定電圧V1より低い定電圧V2より低いことを検出すると、その出力信号VLをインアクティブ状態からアクティブ状態へ移行させる第2比較手段と、上記信号VHのアクティブ状態を伝達されると、制御信号として、上記電圧V0を時間とともに下降させる下降信号を上記発振出力生成手段に出力し、一方、上記信号VLのアクティブ状態を伝達されると、制御信号として、上記電圧V0を時間とともに上昇させる上昇信号を上記発振出力生成手段に出力する状態維持手段と、を備え、同期発振のための同期パルスの入力のないときには、上記状態維持手段による上記発振出力生成手段の制御に基づき自走発振し、上記同期パルスの入力のあるときには、その同期パルスに基づき同期発振する同期発振回路において、上記同期パルスがアクティブ状態のときは、上記第1比較手段および上記第2比較手段のうちの一方を無効化対象として、その出力のアクティブ状態の、上記状態維持手段への伝達を禁止し、一方、上記同期パルスがインアクティブ状態のときは、上記伝達を許可する無効化手段と、上記同期パルスがアクティブ状態からインアクティブ状態に移行したときに、上記状態維持手段の状態反転として、上記状態維持手段の上記制御信号を上記下降信号と上記上昇信号との間で切り替えさせる反転信号を上記状態維持手段に入力するエッジトリガ手段とが設けられている構成である。
【0110】
それゆえ、自走発振状態のときでも、同期発振状態のときでも、発振出力の電圧について、同一の発振周期および同一の発振振幅とすることができるという効果を奏する。
【0111】
また、自走発振状態から同期発振状態への移行の際に、発振出力の電圧を同期パルスに速やかに同期させることができるという効果を奏する。
【0112】
また、発振出力の電圧V0が規定の下限値(V2)を下回らないようにすることができ、またそれゆえ発振振幅の変動を抑えることができるという効果を奏する。
【0113】
また、同期パルスが消失した後は、上記公報の技術と異なり、V2を元の値に戻すための時間のロスを生むことなく、スムーズに自走発振に移行して安定した発振周期や発振振幅を実現することができるという効果を奏する。
【0114】
請求項2に記載の同期発振回路は、請求項1の構成に加えて、上記発振出力生成手段が、上記電圧V1と上記電圧V2との平均値に等しい電圧V3を発生させる中間電圧源と、第2抵抗R2と、上記電圧V3を上記第2抵抗R2に印加して、上記第2抵抗R2に流れる定電流X1を発生させる第1定電流源と、上記定電流X1に対して電流比n倍の定電流X2を発生させる第2定電流源と、互いに並列接続されて一端がそれぞれ接地された第1容量C1および第1抵抗R1と、上記定電流X2の、上記第1容量C1および上記第1抵抗R1の非接地端TNへの流入のオンオフを切り替えることにより、上記非接地端TNの電圧を昇降させる開閉手段とを備えており、上記非接地端TNの電圧を、上記発振出力の電圧V0として出力する構成である。
【0115】
それゆえ、請求項1の構成による効果に加えて、発振周期とデューティー比との精度を向上させることができるという効果を奏する。
【0116】
請求項3に記載の同期発振回路は、請求項1の構成に加えて、上記エッジトリガ手段が、上記状態維持手段の状態反転を検出すると、上記反転信号を上記状態維持手段に入力するのを停止する構成である。
【0117】
それゆえ、請求項1の構成による効果に加えて、発振動作を確実に正常に行うことができるという効果を奏する。
【0118】
また、製造コストの増大を防止することができるという効果を奏する。
【0119】
請求項4に記載の同期発振回路は、請求項1の構成に加えて、上記無効化手段が、上記エッジトリガ手段の遅延時間以上の遅延時間を有する構成である。
【0120】
それゆえ、請求項1の構成による効果に加えて、より安定した同期発振を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る同期発振回路の一構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の同期発振回路の構成を示す回路図である。
【図3】図1の同期発振回路における電圧波形および各パルスを示すタイムチャートである。
【図4】本発明に係る同期発振回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の同期発振回路の構成を示す回路図である。
【図6】本発明に係る同期発振回路のさらに他の構成例を示す回路図である。
【図7】本発明に係る同期発振回路のさらに他の構成例を示す回路図である。
【図8】従来の同期発振回路の構成例を示すブロック図である。
【図9】従来の同期発振回路における電圧波形および各パルスを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
11 時定数手段(発振出力生成手段)
11a 定電流発生手段
12 第1電圧発生手段
13 第2電圧発生手段
14 第1比較手段
15 第2比較手段
16 状態維持手段
17 無効化手段
17a インバータ
17b ANDゲート
17c 遅延回路
18 エッジトリガ手段
18a インバータ
18b 微分回路
18c NANDゲート
18d ORゲート
18e Dフリップフロップ
19 電圧源
19a 中間電圧源
C1 第1容量
C2 容量
IC1 第1定電流源
IC2 第2定電流源
OP1 演算増幅器
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
R3 抵抗
SW スイッチ(開閉手段)
TN 非接地端
V0 電圧
V1、V2、V3 定電圧
VH 出力信号
VL 出力信号
VH’ 反転信号
VL’ 反転信号
X1、X2 定電流

Claims (4)

  1. 各々の信号について、電圧のHighレベルまたはLowレベルのうちの一方をアクティブレベルと称し、もう一方をインアクティブレベルと称するとき、
    発振出力の電圧V0を生成する発振出力生成手段と、
    上記電圧V0が定電圧V1より高いことを検出すると、その出力信号VHをインアクティブレベルからアクティブレベルへ移行させる第1比較手段と、
    上記電圧V0が、定電圧V1より低い定電圧V2より低いことを検出すると、その出力信号VLをインアクティブレベルからアクティブレベルへ移行させる第2比較手段と、
    上記信号VHのアクティブレベルを伝達されると、制御信号として、上記電圧V0を時間とともに下降させる下降信号を上記発振出力生成手段に出力し、一方、上記信号VLのアクティブレベルを伝達されると、制御信号として、上記電圧V0を時間とともに上昇させる上昇信号を上記発振出力生成手段に出力する状態維持手段とを備え、
    同期発振のための同期パルスの入力のないときには、上記状態維持手段による上記発振出力生成手段の制御に基づき自走発振し、上記同期パルスの入力のあるときには、その同期パルスに基づき同期発振する同期発振回路において、
    上記同期パルスの入力を受け、上記同期パルスがアクティブレベルのときは、上記第1比較手段および上記第2比較手段のうちの一方を無効化対象として、その無効化対象である第1または第2比較手段の出力のアクティブレベルの、上記状態維持手段への伝達を禁止し、一方、上記同期パルスがインアクティブレベルのときは、上記伝達を許可する無効化手段と、
    上記同期パルスの入力を受け、上記同期パルスがアクティブレベルからインアクティブレベルに移行したときに、上記状態維持手段の上記制御信号を上記下降信号と上記上昇信号との間で切り替えさせる反転信号を上記状態維持手段に入力するエッジトリガ手段とが設けられていることを特徴とする同期発振回路。
  2. 上記発振出力生成手段が、
    上記電圧V1と上記電圧V2との平均値に等しい電圧V3を発生させる中間電圧源と、
    第2抵抗R2と、
    上記電圧V3を上記第2抵抗R2に印加して、上記第2抵抗R2に流れる定電流X1を発生させる第1定電流源と、
    上記定電流X1に対して電流比n倍の定電流X2を発生させる第2定電流源と、
    互いに並列接続されて一端がそれぞれ接地された第1容量C1および第1抵抗R1と、
    上記定電流X2の、上記第1容量C1および上記第1抵抗R1の非接地端TNへの流入のオンオフを切り替えることにより、上記非接地端TNの電圧を昇降させる開閉手段とを備えており、
    上記非接地端TNの電圧を、上記発振出力の電圧V0として出力することを特徴とする請求項1記載の同期発振回路。
  3. 上記エッジトリガ手段が、上記状態維持手段の状態反転を検出すると、上記反転信号を上記状態維持手段に入力するのを停止することを特徴とする請求項1記載の同期発振回路。
  4. 上記無効化手段が、上記エッジトリガ手段の遅延時間以上の遅延時間を有することを特徴とする請求項1記載の同期発振回路。
JP25722998A 1998-09-10 1998-09-10 同期発振回路 Expired - Fee Related JP3607094B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25722998A JP3607094B2 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 同期発振回路
US09/377,059 US6137373A (en) 1998-09-10 1999-08-19 Synchronous oscillation circuit operable in self-advancing oscillation during absence of synchronizing pulses

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25722998A JP3607094B2 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 同期発振回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000091909A JP2000091909A (ja) 2000-03-31
JP3607094B2 true JP3607094B2 (ja) 2005-01-05

Family

ID=17303480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25722998A Expired - Fee Related JP3607094B2 (ja) 1998-09-10 1998-09-10 同期発振回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6137373A (ja)
JP (1) JP3607094B2 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1017938C2 (nl) * 2001-04-25 2002-10-29 Univ Delft Tech FM-demodulator.
SE0104401D0 (sv) * 2001-12-21 2001-12-21 Bang & Olufsen Powerhouse As Syncronized controlled oscillation modulator
GB2416968A (en) * 2004-07-30 2006-02-08 Hewlett Packard Development Co Clock circuit for RFID tag which forces a change in oscillator state in response to transition in received signal to achieve immediate synchronisation
US7466178B2 (en) * 2005-02-15 2008-12-16 Fred Mirow Multivibrator with reduced average offset voltage
JP4685602B2 (ja) * 2005-11-16 2011-05-18 ローム株式会社 三角波発生回路、それを用いたインバータ、発光装置、液晶テレビ
US8710820B2 (en) 2010-03-31 2014-04-29 Crane Electronics, Inc. Switched capacitor hold-up scheme for constant boost output voltage
WO2012116263A1 (en) 2011-02-24 2012-08-30 Crane Electronics, Inc. Ac/dc power conversion system and method of manufacture of same
US8824167B2 (en) 2011-07-18 2014-09-02 Crane Electronics, Inc. Self synchronizing power converter apparatus and method suitable for auxiliary bias for dynamic load applications
US8885308B2 (en) 2011-07-18 2014-11-11 Crane Electronics, Inc. Input control apparatus and method with inrush current, under and over voltage handling
US8829868B2 (en) 2011-07-18 2014-09-09 Crane Electronics, Inc. Power converter apparatus and method with output current sensing and compensation for current limit/current share operation
US8890630B2 (en) * 2011-07-18 2014-11-18 Crane Electronics, Inc. Oscillator apparatus and method with wide adjustable frequency range
US8866551B2 (en) 2012-09-10 2014-10-21 Crane Electronics, Inc. Impedance compensation for operational amplifiers used in variable environments
EP2717468A1 (en) * 2012-10-02 2014-04-09 Dialog Semiconductor GmbH Area efficient single capacitor CMOS relaxation oscillator
JP5959422B2 (ja) * 2012-11-30 2016-08-02 株式会社東芝 クロック再生回路、受光回路、光結合装置、並びに周波数シンセサイザ
US9831768B2 (en) 2014-07-17 2017-11-28 Crane Electronics, Inc. Dynamic maneuvering configuration for multiple control modes in a unified servo system
US9041378B1 (en) 2014-07-17 2015-05-26 Crane Electronics, Inc. Dynamic maneuvering configuration for multiple control modes in a unified servo system
US9230726B1 (en) 2015-02-20 2016-01-05 Crane Electronics, Inc. Transformer-based power converters with 3D printed microchannel heat sink
US9160228B1 (en) 2015-02-26 2015-10-13 Crane Electronics, Inc. Integrated tri-state electromagnetic interference filter and line conditioning module
US9293999B1 (en) 2015-07-17 2016-03-22 Crane Electronics, Inc. Automatic enhanced self-driven synchronous rectification for power converters
US9780635B1 (en) 2016-06-10 2017-10-03 Crane Electronics, Inc. Dynamic sharing average current mode control for active-reset and self-driven synchronous rectification for power converters
US9742183B1 (en) 2016-12-09 2017-08-22 Crane Electronics, Inc. Proactively operational over-voltage protection circuit
US9735566B1 (en) 2016-12-12 2017-08-15 Crane Electronics, Inc. Proactively operational over-voltage protection circuit
US9979285B1 (en) 2017-10-17 2018-05-22 Crane Electronics, Inc. Radiation tolerant, analog latch peak current mode control for power converters
KR102509824B1 (ko) * 2018-06-15 2023-03-14 삼성전자주식회사 발진기
US10425080B1 (en) 2018-11-06 2019-09-24 Crane Electronics, Inc. Magnetic peak current mode control for radiation tolerant active driven synchronous power converters

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2748385B2 (ja) * 1988-02-24 1998-05-06 富士電機株式会社 同期発振回路
US5592128A (en) * 1995-03-30 1997-01-07 Micro Linear Corporation Oscillator for generating a varying amplitude feed forward PFC modulation ramp
JP3625572B2 (ja) * 1996-05-21 2005-03-02 富士通株式会社 発振回路及びそれを利用したpll回路
US5912593A (en) * 1997-06-09 1999-06-15 Microchip Technology, Incorporated IC (current-capacitor) precision oscillator having frequency and duty cycle controls

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000091909A (ja) 2000-03-31
US6137373A (en) 2000-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3607094B2 (ja) 同期発振回路
EP1058385B1 (en) Comparator circuit
CN101341647B (zh) 开关调节器斜率补偿产生器电路
JP2531742B2 (ja) 電圧制御発振回路
JP4089672B2 (ja) 発振回路及びこの発振回路を有する半導体装置
EP1931029B1 (en) Sawtooth oscillator having controlled endpoints and methodology therefor
US20100134197A1 (en) Oscillator having feedback path which is capable of supplying reduced voltage potential to oscillation circuit
JP3721360B2 (ja) 周期的な信号を生成するための電気回路
US6646513B1 (en) Oscillator circuit having an improved capacitor discharge circuit
JP3981612B2 (ja) 三角波発生装置、パルス幅変調信号生成装置、及び外部同期/内部同期/非同期切替装置
US8264266B2 (en) Clock with regulated duty cycle and frequency
US20020075083A1 (en) Oscillator
EP0477907A2 (en) A constant current circuit and an oscillating circuit controlled by the same
KR0168079B1 (ko) 클럭발생장치
US7446597B2 (en) Voltage-controlled current source and frequency scanner using the same
JP3721924B2 (ja) 半導体集積回路
JPWO2005008895A1 (ja) チャージポンプ回路
JP3093140B2 (ja) 無安定マルチバイブレータ
JP2007028455A (ja) パルス幅変調回路およびスイッチングアンプ
JP3004701B2 (ja) 電圧制御発振器
JPH1141069A (ja) Cr発振回路
JPH1032926A (ja) 電源電圧制御回路
JP3774038B6 (ja) パワーオンリセット信号発生回路
JP3774038B2 (ja) パワーオンリセット信号発生回路
JPS6058714A (ja) 電圧制御発振器

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071015

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees