JP3721924B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スイッチング電源用などの半導体集積回路で、特に、スイッチング電源などをソフトスタートさせる機能を有する半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
4は、ソフトスタート機能を有するスイッチング電源回路の構成図である。この構成図は、スイッチング電源用の半導体集積回路51(以下、ICという)と、外付けのCR回路59a、59bと、C回路60と、FB回路57と、このIC51で制御されるMOSFET52と、トランス53と、直流電源58と、トランス53の出力側に接続される図示しないダイオードと、出力電圧検出部55と、この出力電圧検出部55からのフィードバック信号で駆動されるフォトカプラー56とで構成される。図中の54は負荷である。また、VDDはIC51の電源電圧である。尚、前記のCはコンデンサ、Rは抵抗、FBはフィードバックを示す。
【0003】
図4において、スイッチング電源回路が起動した後(電源が投入された後)、IC51の電源電圧VDDは短時間で上昇し、最終到達電圧に達するが、C51、C52、C53の電圧は徐々に上昇する。このとき、IC51のOUT端子から、時間と共に、パルス幅が広くなる矩形波電圧が出力され、この矩形波電圧がMOSFET52のゲートに与えられると、トランス53を介して負荷54へ供給される電力は、時間と共に増大する。つまり、電源投入後、負荷54への電力供給をソフトスタートさせる。
【0004】
また、負荷54へ供給される電圧が低下した場合、電圧検出部55から出力される検出電圧でフォトカプラー56が動作し、このフォトカプラー56の出力電流が減少する。この減少した電流をFB回路57に入力して、FB回路57からFB端子に低い電圧が出力される。この低い電圧をIC51が受けると、OUT端子から広いパルス幅の矩形波電圧が出力されて、負荷54への供給電圧を上昇させて、電圧低下を補償し、一定の高さの電圧が常時、負荷に供給される。
【0005】
図5は、従来のスイッチング電源用ICの回路図である。このIC51は、OPアンプ65(演算増幅器)で構成されたボルテージフォロア回路63と、OPアンプ66で構成された反転増幅回路64と、第1バイブレータ67と、第2バイブレータ68と、ダイオードD61、D62と、抵抗R61、R62、R63と、AND回路70と、バッファ回路71と、クロック回路69とが形成される半導体チップ61と、この半導体チップ61とボンディングワイヤで接続される各端子とで構成される。各端子は、外部のRC回路59a、59bの抵抗とコンデンサの接続点と接続するCS端子、CR1端子、CR2端子および出力端子であるOUT端子と、フィードバック信号をフォトカプラー56とFB回路57を経由して半導体チップ51に伝送するFB端子とで構成されている。
【0006】
図6は、図5の回路の動作波形で、同図(a)は各点の波形、同図(b)は同図(a)のf点の波形を時間軸を長くして表したものである。
図4と図5および図6を用いて、IC51の動作と各部の波形を説明する。電源が投入されると、a点のCS端子からボルテージフォロア回路63に、徐々に上昇するCR回路59aのコンデンサC51の電圧(図6(a)のa点の波形)が入力される。このボルテージフォロア回路63の出力電圧であるb点の電圧(図6(a)のb点の波形)も徐々に上昇し、この電圧が反転増幅回路64に入力され、この電圧が、基準電圧Eを超えるまでの期間は、一定の高い電圧(VDD)が出力され、基準電圧Eを超えた時点から、反転増幅回路64の出力電圧であるc点の電圧は、コンデンサC51電圧の上昇に伴って、減少する(図6(a)のc点の波形)。
【0007】
d点の電圧は、C53の電圧であり、クロック回路69から出力されるクロック信号が第1バイブレータ67に入力されるまでは、VDDからR63を介して充電されて、VDDの電圧となっている。クロック信号が第1バイブレータ67に入力されると、第1バイブレータ67が動作して、C53を放電させる。そのため、d点の電圧は低下する。この電圧が所定の値になった時点で、第1バイブレータ67への放電は停止し、入力段回路62からC53へ充電電流が流れてd点の電圧は上昇し、再びVDDに戻る。このとき、負荷への供給電圧は小さいために、FB端子からの流入電流の寄与は極めて小さい。
【0008】
d点の電圧の上昇率は、入力段回路62からの電流の大きさに依存する。この電流の大きさは、c点の電圧の高さに依存する。従って、c点の電圧が時間と共に低下する領域では、d点の電圧の上昇率は時間と共に低下する。従って、d点の電圧の落ち込み期間は、時間と共に拡大する(図6(a)のd点の波形)。
このd点の電圧と、クロック回路69からのクロック信号(図6(a)のckの波形)が、第1バイブレータ67に入力されると、第1バイブレータ67のQ端子から、クロック信号に同期して、c点の電圧がVDDの期間では、狭い一定のパルス幅の信号、c点の電圧が時間と共に低くなる期間では、時間と共にパルス幅(W1)(c点の落ち込み期間と一致する)が拡大する矩形波信号が出力される(図6(a)のe1点の波形)。
【0009】
一方、C52の電圧は、クロック信号が第2バイブレータ68へ入力されるまでは、R52を介して充電され、VDDの電圧となっている。クロック信号が入力されると、第2バイブレータ68が動作して、C52を放電させる。そのため、C52の電圧は低下する。この電圧が所定の値になった時点で、第2バイブレータ68への放電は停止し、R52を介して充電電流が流れて、C52の電圧は上昇し、再びVDDに戻る。このC52の電圧の上昇率はC52×R52の時定数で決まり一定である。そのため、C52の電圧の落ち込み期間も一定である。
【0010】
このC52の電圧とクロック信号が第2バイブレータ68に入力されると、第2バイブレータ68のQバー端子から、クロック信号と同期し、Q端子からの出力信号とは逆相の信号で、パルス幅(W2)が一定の矩形波信号が出力される(図6(a)のe2点の波形)。
前記のQ端子から出力されるパルス幅が徐々に広がる矩形波信号と、Qバー端子から出力される一定のパルス幅の矩形波信号とをAND回路70に入力すると、AND回路70の出力信号は、Qの矩形波信号のパルス幅がQバーの矩形波信号のパルス幅より小さい期間は、パルス幅が零で、大きくなった時点から、パルス幅(ΔW)が徐々に広がる矩形波信号が出力される(図6(a)のf点の波形)。この信号をバッファ回路71に入力し、バッファ回路71から、図4のMOSFET52を駆動できるゲート信号に整形して、OUT端子に出力する。このOUT端子から、初期のバルス幅が零で、徐々にパルス幅が広がる矩形形電圧が出力される。この矩形波電圧でMOSFET52が駆動されると、前記したように、負荷54に徐々に増大する電力が供給され、負荷54への電力供給がソフトスタートされる。
【0011】
前記したように、定常状態において、負荷54に供給される電圧が低下した場合は、FB端子から印加されるフィードバック電圧も低下し、そのためC53の電圧が低下し、OUT端子からの出力電圧のパルス幅が拡がる。その結果、負荷54へは、低下した電圧を補償する電圧が供給されて、負荷への供給電圧は一定の電圧に戻る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来の半導体集積回路では、このソフトスタート機能を、ボルテージフォロア回路と反転増幅回路で構成される回路に持たせていた。しかし、これらの回路を構成する部品点数は数十点と極めて多い。そのために、従来の半導体集積回路は製造コストが高かった。
【0013】
この発明の目的は、前記の課題を解決して、部品点数が少なく、製造コストが低い、ソフトスタート機能を有する半導体集積回路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、電源電圧を外部のそれぞれコンデンサの一端と抵抗の一端が接続されてなる第1CR直列回路と第2CR直列回路の抵抗の他端にそれぞれ印加し、第1CR直列回路を構成する第1コンデンサの一端の電圧を印加する入力段回路と、該入力段回路の出力電圧とフィードバック電圧とをそれぞれ抵抗を介して外部コンデンサに印加し、該外部コンデンサ電圧とクロック信号に基づいてパルス幅とパルスの開始タイミングがそれぞれ定まる正相の第1矩形波信号を出力する第1バイブレータと、前記第2CR直列回路を構成する第2コンデンサの一端の電圧とクロック信号に基づいてパルス幅とパルスの開始タイミングがそれぞれ定まる、前記第1矩形波信号とは逆相の第2矩形波信号を出力する第2バイブレータと、前記第1矩形波信号と第2矩形波信号との論理和を出力するAND回路とを具備し、電源投入後時間とともにパルス幅が拡大し、所定時間経過後は一定のパルス幅となるパルス信号を前記AND回路から出力する半導体集積回路において、前記フィードバック電圧は前記AND回路の出力によりスイッチング素子のスイッチング動作が制御されるスイッチング電源の出力電圧を検出して生成されるものであって、前記スイッチング電源から負荷に供給される前記出力電圧が低下すると前記フィードバック電圧も低下し、前記入力段回路が、pチャネルMOSFETで構成され、該pチャネルMOSFETのソースに電源電圧が印加され、前記pチャネルMOSFETのゲートに、前記第1CR直列回路を構成する第1コンデンサの一端の電圧が印加され、前記pチャネルMOSFETのドレインから、入力段回路の出力信号が出力される構成とする。
【0015】
前記入力段回路が、2段の電流ミラー回路で構成され、第1のpチャネルMOSFETおよび第1,第2のnチャネルMOSFETを有し、前記第1のpチャネルMOSFETのドレイン,前記第1のnチャネルMOSFETのドレインとゲートおよび前記第2のnチャネルMOSFETのゲートが接続され、前記電源電圧が前記第1のpチャネルMOSFETのソースに接続され、前記第1CR直列回路を構成する第1コンデンサの一端の電圧が前記第1のpチャネルMOSFETのゲートに入力される1段目の電流ミラー回路と、第2,第3のpチャネルMOSFETを有し、前記第2のpチャネルMOSFETのドレインとゲートおよび前記第3のpチャネルMOSFETのゲートが前記第2のnチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記電源電圧が前記第2,第3のpチャネルMOSFETのソースに接続され、前記第3のpチャネルMOSFETのドレインから前記入力段回路の出力信号を出力する2段目の電流ミラー回路とを具備する構成とするとよい。さらに、前記第2のpチャネルMOSFETのドレインに接続され該接続点から流れ込む電流が、前記AND回路の出力によりスイッチング素子のスイッチング動作が制御されるスイッチング電源の出力電圧を検出して生成されるフィードバック信号に応じて変化するフィードバック回路を設け、前記スイッチング電源から負荷に供給される前記出力電圧が低下すると前記接続点から前記フィードバック回路に流れ込む電流が小さくなるようにした構成とするとよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1実施例の半導体集積回路を示す図である。半導体集積回路(IC1)は、従来の点線で示したIC51の部分に相当する回路図を示す。また、入力段回路2は、図5の入力段回路62に相当しており、この発明では、pチャネルMOSFET3と抵抗R3で構成されている。VDD端子とpチャネルMOSFET3のソースと接続し、CS端子とpチャネルMOSFET3のゲートと接続し、pチャネルMOSFET3のドレインと抵抗R3の一端と接続し、R3の他端とCR1端子を介してコンデンサC1の一端と接続する。この入力段回路2の機能は、図5の入力段回路62と同じであるが、部品点数が2個と、大幅に低減している。そのため、製造コストが大幅に低減できる。
【0017】
図1において、電源が投入されたとき、コンデンサC0の電圧は徐々に上昇する。そのため、pチャネルMOSFET3のゲートには、VDD−C0のゲート電圧が印加される。このゲート電圧は、しきい値電圧に対して高い電圧であるため、pチャネルMOSFET3はオン状態となり、pチャネルMOSFETとR3を介して流れる電流がC1に流入する。C0の電圧が時間と共に上昇すると、ゲート電圧が低くなり、pチャネルMOSFET3に流れる電流は絞られる。さらにゲート電圧が低くなり、しきい値以下になるとpチャネルMOSFET3はオフ状態となりC1に流れる電流は停止する。
【0018】
h点の電圧は、初期がVDDで、時間と共に低下する波形となり、図6(a)のc点の電圧の一定領域後の波形に相当する。
従って、C1、第1バイブレータ4の出力、第2バイブレータ5の出力およびAND回路6の出力の各波形は、図6(a)のd点、e1、e2おとびfの波形と同等の波形となる。そのため、バッファ回路7を介してOUT端子から、初期のバルス幅が零で、徐々にパルス幅が広がる矩形形電圧が出力される。この矩形波電圧でMOSFET52が駆動されると、負荷54に徐々に増大する電力が供給され、負荷54への電力供給がソフトスタートされる。
【0019】
尚、入力段回路2以外の箇所は図5の入力段回路62以外の箇所に相当し、図中のD11はD62、R11はR62、R1はR63、4は67、5は68、6は70、7は71、8は69に相当する。また、負荷へ電力供給を速く立ち上げるために、図中のR3を削除する場合もあり得る。
図2は、この発明の第2実施例の半導体集積回路を示す図である。図1に相当する箇所が、電流ミラー回路が2段で構成されている。VDD端子とpチャネルMOSFET21、22、23のソースと接続し、CS端子とpチャネルMOSFET21のゲートと接続し、pチャネルMOSFET21のドレインとnチャネルMOSFET24のドレイン接続する。nチャネルMOSFET24のドレインとnチャネルMOSFET25のゲートと接続する。pチャネルMOSFET22のドレインとpチャネルMOSFET23のゲートを接続する。pチャネルMOSFET22のドレインとnチャネルMOSFET25のドレインを接続する。nチャネルMOSFET24のソースと、nチャネルMOSFET25のソースと、グランドGNDをそれぞれ接続する。pチャネルMOSFET23のドレインと抵抗R21の一端を接続する。
【0020】
1段目の電流ミラー回路は、pチャネルMOSFET21、nチャネルMOSFET24、nチャネルMOSFET25で構成され、2段目の電流ミラー回路は、pチャネルMOSFET22、pチャネルMOSFET23、nチャネルMOSFET25で構成される。pチャネルMOSFET23のドレインと抵抗R21を接続する。入力段回路20の入力はpチャネルMOSFET21のゲートで、出力は抵抗R21の他端である。
【0021】
図1と違って、電流ミラー回路を構成する各MOSFETの面積を変えることで、入力段回路20の出力電流(pチャネルMOSFET23のドレイン電流)を任意に変えることができる。その結果、CR1端子に接続するC1の電圧の落ち込み期間が時間と共に拡大する割合を任意に調整できる。
この回路は、図1よりは、部品点数は多いが、図5の回路に比べるとやはり大幅に低減している。そのため、製造コストも低減できる。
【0022】
尚、負荷へ電力供給を速く立ち上げるために、図中のR21を削除する場合もあり得る。
図3は、この発明の第3実施例の半導体集積回路を示す図である。図1の回路のFB端子と接続するFB回路10とフォトカプラー11を除去し、図2の回路のpチャネルMOSFET22に相当するpチャネルMOSFET32のドレインに、FB信号伝送の回路であるフォトカプー37とFB回路38を追加し、接続した回路である。尚、図中の31、33、34、35およびR31は、図2の21、23、24、25およびR21にそれぞれ相当する。
【0023】
電源投入時の入力段回路30の動作は、図2の入力段回路20と同じであるので、説明は省略する。
定常状態で、負荷に印加される電圧が低下すると、FB回路38に流れ込む電流が小さくなり、pチャネルMOSFET33のドレイン電流が小さくなる。これは入力段回路30の出力電流が小さくなることを意味する。この入力段回路30の出力電流が小さくなると、前記で説明したように、IC1のOUT端子から出力される矩形波電圧のパルス幅が拡がり、負荷に供給される電圧は上昇する。その結果、電圧低下は補償されて一定の電圧が負荷に供給される。
この回路は、図5の回路と比べると部品点数は大幅に低減している。そのため製造コストも低減できる。
【0024】
【発明の効果】
この発明によれば、従来のボルテージフォロワ回路と反転増幅回路で構成される入力段回路を、MOSFET1個または2段の電流ミラー回路で構成することで、大幅に部品点数を低減できる。その結果、製造コストの低減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の半導体集積回路を示す図
【図2】この発明の第2実施例の半導体集積回路を示す図
【図3】この発明の第3実施例の半導体集積回路を示す図
【図4】ソフトスタート機能を有するスイッチング電源回路の構成図
【図5】従来のスイッチング電源用ICの回路図
【図6】図5の回路の動作波形で、(a)は各点の波形、(b)は(a)のf点の波形を時間軸を長くして表した図
【符号の説明】
1 IC
2 入力段回路
3 pチャネルMOSFET
4 第1バイブレータ
5 第2バイブレータ
6 AND回路
7 バッファ回路
8 クロック回路
9 半導体チップ
10、38 FB回路
11、37 フォトカプラー
21、22、23、31、32、33 pチャネルMOSFET
24、25、34、35 nチャネルMOSFET
C0、C1、C2 コンデンサ
R0、R1、R2、R3、R11、R21、R31 抵抗
D11 ダイオード

Claims (3)

  1. 電源電圧を外部のそれぞれコンデンサの一端と抵抗の一端が接続されてなる第1CR直列回路と第2CR直列回路の抵抗の他端にそれぞれ印加し、第1CR直列回路を構成する第1コンデンサの一端の電圧を印加する入力段回路と、該入力段回路の出力電圧とフィードバック電圧とをそれぞれ抵抗を介して外部コンデンサに印加し、該外部コンデンサ電圧とクロック信号に基づいてパルス幅とパルスの開始タイミングがそれぞれ定まる正相の第1矩形波信号を出力する第1バイブレータと、前記第2CR直列回路を構成する第2コンデンサの一端の電圧とクロック信号に基づいてパルス幅とパルスの開始タイミングがそれぞれ定まる、前記第1矩形波信号とは逆相の第2矩形波信号を出力する第2バイブレータと、前記第1矩形波信号と第2矩形波信号との論理和を出力するAND回路とを具備し、電源投入後時間とともにパルス幅が拡大し、所定時間経過後は一定のパルス幅となるパルス信号を前記AND回路から出力する半導体集積回路において、
    前記フィードバック電圧は前記AND回路の出力によりスイッチング素子のスイッチング動作が制御されるスイッチング電源の出力電圧を検出して生成されるものであって、前記スイッチング電源から負荷に供給される前記出力電圧が低下すると前記フィードバック電圧も低下し、 前記入力段回路が、pチャネルMOSFETで構成され、該pチャネルMOSFETのソースに電源電圧が印加され、前記pチャネルMOSFETのゲートに、前記第1CR直列回路を構成する第1コンデンサの一端の電圧が印加され、前記pチャネルMOSFETのドレインから、入力段回路の出力信号が出力されることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 電源電圧を外部のそれぞれコンデンサの一端と抵抗の一端が接続されてなる第1CR直列回路と第2CR直列回路の抵抗の他端にそれぞれ印加し、第1CR直列回路を構成する第1コンデンサの一端の電圧を印加する入力段回路と、該入力段回路の出力電圧とフィードバック電圧とをそれぞれ抵抗を介して外部コンデンサに印加し、該外部コンデンサ電圧とクロック信号に基づいてパルス幅とパルスの開始タイミングがそれぞれ定まる正相の第1矩形波信号を出力する第1バイブレータと、前記第2CR直列回路を構成する第2コンデンサの一端の電圧とクロック信号に基づいてパルス幅とパルスの開始タイミングがそれぞれ定まる、前記第1矩形波信号とは逆相の第2矩形波信号を出力する第2バイブレータと、前記第1矩形波信号と第2矩形波信号との論理和を出力するAND回路を具備し、電源投入後時間とともにパルス幅が拡大し、所定時間経過後は一定のパルス幅となるパルス信号を前記AND回路から出力する半導体集積回路において、
    前記フィードバック電圧は前記AND回路の出力によりスイッチング素子のスイッチング動作が制御されるスイッチング電源の出力電圧を検出して生成されるものであって、前記スイッチング電源から負荷に供給される前記出力電圧が低下すると前記フィードバック電圧も低下し、
    前記入力段回路が、2段の電流ミラー回路で構成され、
    第1のpチャネルMOSFETおよび第1,第2のnチャネルMOSFETを有し、前記第1のpチャネルMOSFETのドレイン,前記第1のnチャネルMOSFETのドレインとゲートおよび前記第2のnチャネルMOSFETのゲートが接続され、前記電源電圧が前記第1のpチャネルMOSFETのソースに接続され、前記第1CR直列回路を構成する第1コンデンサの一端の電圧が前記第1のpチャネルMOSFETのゲートに入力される1段目の電流ミラー回路と、
    第2,第3のpチャネルMOSFETを有し、前記第2のpチャネルMOSFETのドレインとゲートおよび前記第3のpチャネルMOSFETのゲートが前記第2のnチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記電源電圧が前記第2,第3のpチャネルMOSFETのソースに接続され、前記第3のpチャネルMOSFETのドレインから前記入力段回路の出力信号を出力する2段目の電流ミラー回路とを具備することを特徴とする半導体集積回路。
  3. 電源電圧を外部のそれぞれコンデンサの一端と抵抗の一端が接続されてなる第1CR直列回路と第2CR直列回路の抵抗の他端にそれぞれ印加し、第1CR直列回路を構成する第1コンデンサの一端の電圧を印加する入力段回路と、該入力段回路の出力電圧を抵抗を介して外部コンデンサに印加し、該外部コンデンサ電圧とクロック信号に基づいてパルス幅とパルスの開始タイミングがそれぞれ定まる正相の第1矩形波信号を出力する第1バイブレータと、前記第2CR直列回路を構成する第2コンデンサの一端の電圧とクロック信号に基づいてパルス幅とパルスの開始タイミングがそれぞれ定まる、前記第1矩形波信号とは逆相の第2矩形波信号を出力する第2バイブレータと、前記第1矩形波信号と第2矩形波信号との論理和を出力するAND回路を具備し、電源投入後時間とともにパルス幅が拡大し、所定時間経過後は一定のパルス幅となるパルス信号を前記AND回路から出力する半導体集積回路において、
    前記入力段回路が、2段の電流ミラー回路で構成され、
    第1のpチャネルMOSFETおよび第1,第2のnチャネルMOSFETを有し、前記第1のpチャネルMOSFETのドレイン,前記第1のnチャネルMOSFETのドレインとゲートおよび前記第2のnチャネルMOSFETのゲートが接続され、前記電源電圧が前記第1のpチャネルMOSFETのソースに接続され、前記第1CR直列回路を構成する第1コンデンサの一端の電圧が前記第1のpチャネルMOSFETのゲートに入力される1段目の電流ミラー回路と、
    第2,第3のpチャネルMOSFETを有し、前記第2のpチャネルMOSFETのドレインとゲートおよび前記第3のpチャネルMOSFETのゲートが前記第2のnチャネルMOSFETのドレインに接続され、前記電源電圧が前記第2,第3のpチャネルMOSFETのソースに接続され、前記第3のpチャネルMOSFETのドレインから前記入力段回路の出力信号を出力する2段目の電流ミラー回路とを具備し、前記第2のpチャネルMOSFETのドレインに接続され該接続点から流れ込む電流が、前記AND回路の出力によりスイッチング素子のスイッチング動作が制御されるスイッチング電源の出力電圧を検出して生成されるフィードバック信号に応じて変化するフィードバック回路を設け、前記スイッチング電源から負荷に供給される前記出力電圧が低下すると前記接続点から前記フィードバック回路に流れ込む電流が小さくなるようにしたことを特徴とする半導体集積回路。
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