JP3606905B2 - 蓄熱式空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、空気を熱源とする空気調和機において、夜間電力を利用するための蓄熱・放熱機能、及びその制御機能を備えた蓄熱式空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
蓄熱式空気調和機については、既にさまざまな開発がなされており、例えば、特開平3−144236号公報に示されているような蓄熱式空気調和機がある。
【0003】
その基本的な技術について述べると、図7に示すように、室外機1は、圧縮機2、四方弁3、室外側熱交換器4、膨張弁5、第1切替弁KV1、第1補助熱交換器7aと第2補助熱交換器7bとからなる冷媒対冷媒熱交換器HEX、蓄熱用熱交換器8aと放熱用熱交換器8bと蓄熱材である水9とからなる蓄熱槽STR、冷媒の流路を切替える第2切替弁KV2、冷媒量を調節する冷媒タンク11、及び液冷媒を搬送する冷媒搬送ポンプPMとから構成されている。また、複数の室内機13a,13bは、利用側熱交換器14a,14bから構成されている。
【0004】
また、熱源側冷凍サイクルは、圧縮機2、四方弁3、室外側熱交換器4、膨張弁5、第1切替弁KV1、冷媒対冷媒熱交換器HEXの第1補助熱交換器7aが順次環状に接続され、蓄熱槽STRの蓄熱用熱交換器8aの一端が、第1切替弁KV1に接続され蓄熱槽STRの蓄熱用熱交換器8aの他端が、冷媒対冷媒熱交換器HEXの第1補助熱交換器7aと四方弁3との間に連通してなる。
【0005】
利用側冷凍サイクルは、冷媒タンク11、冷媒搬送ポンプPM、冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補助熱交換器7b、第2切替弁KV2、室内機13a,13bの利用側熱交換器14a,14bが順次環状に接続され、蓄熱槽STRの放熱用熱交換器8bの一端が、第2切替弁KV2に接続され蓄熱槽STRの放熱用熱交換器8bの他端が、冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補助熱交換器7bと冷媒搬送ポンプPMとの間に連通してなる。
【0006】
次に、その冷凍サイクルについて説明する。この冷凍サイクルは、夜間に温水を作る暖房蓄熱運転(製氷する冷房製氷運転)と、昼間の暖房運転(冷房運転)に大きく分けることができる。尚、夜間製氷運転と昼間の冷房運転については、運転モ−ドのみの説明にとどめ詳細な説明は割愛する。
A)夜間蓄熱運転
熱源側冷凍サイクルにおいて、蓄熱槽STRが作用し、冷媒対冷媒熱交換器HEXは作用しないように第1切替弁KV1を切替える。この時、冷媒搬送ポンプPMは停止しており、利用側サイクルは作用しない。この熱源側冷凍サイクルの作用について、以下説明する。
【0007】
尚、四方弁3のモ−ドについては、圧縮機2の吐出側と室外側熱交換器4とを、かつ圧縮機2の吸入側と蓄熱槽STRとを連通する場合を冷房モ−ド、圧縮機2の吐出側と蓄熱槽STRとを、かつ圧縮機2の吸入側と室外側熱交換器4とを連通する場合を暖房モ−ドと定義する。
【0008】
また、第1切替弁KV1については熱源側冷凍サイクル内にて蓄熱槽STRと膨張弁5とを連通する設定を第1STR回路、冷媒対冷媒熱交換器HEXと膨張弁5とを連通する設定を第1HEX回路と定義する。
【0009】
A−1)暖房蓄熱運転
四方弁3を暖房モ−ド、膨張弁5を所定の開度、第1切替弁KV1を第1STR回路とする。この時、圧縮機2から送られる高温高圧の冷媒は、蓄熱槽STRの蓄熱用熱交換器8a内にて凝縮し、蓄熱材である水9を加熱する。その後、膨張弁5で減圧されて液あるいは二相状態となり、室外側熱交換器4にて蒸発し、圧縮機2へ戻る。この様な作用により、蓄熱槽STR内の水が温水となり、蓄熱されていく。
B)昼間運転
昼間時の暖房運転は、圧縮機2と室外側熱交換器4と冷媒対冷媒熱交換器HEXと冷媒搬送ポンプPMと利用側熱交換器14a,14bを作用させる通常暖房運転と、通常暖房運転に蓄熱槽STRを加えた併用暖房運転とに分けることができる。
【0010】
これらの運転パタ−ンは、室内負荷や夜間蓄熱運転で蓄熱槽STR内に蓄えられた蓄熱量の大きさに応じて使い分ける。例えば、早朝など室内負荷が大きい時には併用暖房運転を行うことにより負荷に対応でき、室内負荷が小さい場合や蓄熱槽STR内の蓄熱量か無くなった場合に、通常暖房運転へ切り替える。
【0011】
これらの運転パタ−ンにおける冷凍サイクルの作用について、以下説明する。また、第2切替弁KV2については利用側冷凍サイクル内にて冷媒対冷媒熱交換器HEXと利用側熱交換器14a,14bとを連通する設定を第2HEX回路、冷媒対冷媒熱交換器HEXと蓄熱槽HEXと利用側熱交換器14a,14bとを連通する設定を第2(HEX+STR)回路と定義する。
【0012】
B−1)通常暖房運転
熱源側冷凍サイクルは、四方弁3を暖房モ−ド、膨張弁5を所定の開度、第1切替弁KV1を第1HEX回路とする。この時、圧縮機2から送られる高温高圧の冷媒は、冷媒対冷媒熱交換器HEXの第1補助熱交換器7aにて凝縮し、膨張弁5で減圧されて液あるいは二相状態となり、室外側熱交換器4にて蒸発し、圧縮機2へ戻る。
【0013】
利用側冷凍サイクルは、第2切替弁KV2を第2HEX回路とする。冷媒タンク11から液冷媒は、冷媒搬送ポンプPMによって冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補助熱交換器7bに搬送される。ここで冷媒対冷媒熱交換器HEXの第1補助熱交換器7aにより加熱されることで蒸発してガス冷媒となり第2切替弁KV2へ向かう。
【0014】
第2切替弁KV2から流出したガス冷媒は、利用側熱交換器14a,14bへ送られる。この時、室内空気へ放熱凝縮することで暖房を行う。また、凝縮した液冷媒は冷媒タンク11に再び送られる。この様なサイクルにより暖房運転を行う。
【0015】
B−2)併用暖房運転
B−1の通常暖房運転に蓄熱槽STRの放熱用熱交換器8bを加えた運転である。熱源側冷凍サイクルは、B−1の通常暖房運転時と同じであるので省略し、利用側冷凍サイクルについて説明する。
【0016】
利用側冷凍サイクルは、第2切替弁KV2を第2(HEX+STR)回路とする。冷媒タンク11から液冷媒は、冷媒搬送ポンプPMによって冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補助熱交換器7bに搬送される。ここで冷媒対冷媒熱交換器HEXの第1補助熱交換器7aにより加熱されることで蒸発してガス冷媒となり第2切替弁KV2へ流入する。第2切替弁KV2の弁開度は、蓄熱槽STRと冷媒対冷媒熱交換器HEXの能力に合わせて調整されている。第2切替弁KV2から流出したガス冷媒は、利用側熱交換器14a,14bへ送られる。
【0017】
この時、室内空気から放熱凝縮して暖房を行う。凝縮した液冷媒は冷媒タンク11に再び送られる。この様なサイクルにより暖房運転を行う。
【0018】
この場合、室内への暖房能力は、熱源側冷凍サイクルの能力と、蓄熱槽STRの放熱用熱交換器8bでの放熱能力との和となり、暖房能力が増大する。
【0019】
これら通常暖房運転や併用暖房運転は、室内負荷や夜間蓄熱運転で蓄熱槽STR内に蓄えられた蓄熱量の大きさに応じて使い分ける。例えば、極寒期における早朝の室内負荷が大きい時には併用暖房運転とし、日中の室内負荷が小さい時や蓄熱槽STR内の蓄熱量が無くなった場合には通常暖房運転に切り替えることで、必要負荷に対応できる。
【0020】
以上のように、夜間の余剰電力エネルギーを熱に変換して蓄熱しておき、昼間にその電力を利用することにより、熱源機の設備容量を低減でき、かつ電力利用の平準化が図れる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来例では、併用暖房運転から通常暖房運転に切り替えた時の利用側冷凍サイクルにて、蓄熱槽STRの放熱用熱交換器8b内への冷媒の溜まり込みや蓄熱槽STRの放熱用熱交換器8bから冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補助熱交換器7bに冷媒が過剰に流入するため、通常暖房運転の利用側冷凍サイクル(即ち第2HEX回路)の冷媒量が適正値よりも不足若しくは過多となる。
【0022】
そして第2HEX回路中の冷媒量が適正値よりも不足の場合には、冷媒搬送ポンプPM吸入部冷媒の過冷却度が得られず二相冷媒となり冷媒搬送ポンプPMの寿命が短縮することや、過多の場合には利用側冷凍サイクルにおける冷媒対冷媒熱交換器HEXの第2補助熱交換器7b内の液分が増し熱交換器として十分効果を発揮できないため暖房能力が著しく低下し、かつ熱源側冷凍サイクルから利用側冷凍サイクルへの熱交換ができなくなるため圧縮機吐出圧力が過昇し圧縮機2が機体保護で停止するなどシステムが正常な運転が出来ないという欠点を有していた。
【0023】
そこで、本発明は上記欠点を鑑み、通常暖房運転の利用側冷凍サイクルの冷媒量を適正量に調整し得る蓄熱式空気調和機を提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の蓄熱式空気調和機は、圧縮機、第1四方弁、熱源側熱交換器、第1膨張弁、第1補助熱交換器と第2補助熱交換器とからなる冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器を順次環状に接続し、第2膨張弁と蓄熱用熱交換器と放熱用熱交換器と蓄熱材とからなる蓄熱槽の蓄熱用熱交換器との直列接続回路を、前記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器との直列接続回路に並列に接続してなる熱源側冷凍サイクルと、冷媒搬送ポンプと第2四方弁と冷媒タンクとからなるポンプユニットと、利用側熱交換器と室内流量弁と室内ファンとからなる複数の室内ユニットと、第1流量弁と前記第2補助熱交換器との直列接続回路を第2流量弁と前記放熱用熱交換器と二方弁との直列接続回路を並列に接続したものとを環状に接続してなる利用側冷凍サイクルと、前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであることを検知する運転モ−ド検知手段と、暖房運転時の前記第2補助熱交換器出口の冷媒過熱度とその保持時間を検知する冷媒過熱度検知手段と、前記第2補助熱交換器内圧力と前記放熱用熱交換器内圧力の圧力差を検知する圧力検知手段と、前記運転モ−ド検知手段と前記冷媒過熱度検知手段と前記圧力検知手段とにより得られた情報に基づいて前記第2流量弁、及び前記室内ファン、及び前記圧縮機を駆動するよう演算処理を行う第1演算処理手段とから構成された第1制御装置とを有し、前記第1演算処理手段は、前記運転モ−ド検知手段によって前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであると検知したとき、前記冷媒過熱度検知手段によって検知された前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値以下かつ所定時間以上継続するとき、前記圧力検知手段によって検知された前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以下の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高くなるまで前記室内ファンを停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高い場合には、前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値より大かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開き、前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値より大きい第2の所定値以上かつ所定時間以上継続するとき、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以上の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低くなるまで前記圧縮機を停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低い場合には、前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第2の所定値より小かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開くのである。
【0025】
また、前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであることを検知する運転モ−ド検知手段と、暖房運転時の前記冷媒搬送ポンプ入口の冷媒過冷却度とその保持時間を検知する冷媒過冷却度検知手段と、前記第2補助熱交換器内圧力と前記放熱用熱交換器内圧力の圧力差を検知する圧力検知手段と、前記運転モ−ド検知手段と前記冷媒過冷却度検知手段と前記圧力検知手段とにより得られた情報に基づいて前記第2流量弁、及び前記室内ファン、及び前記圧縮機を駆動するよう演算処理を行う第2演算処理手段とから構成された第2制御装置とを有し、前記第2演算処理手段は、前記運転モ−ド検知手段によって前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであると検知したとき、前記冷媒過冷却度検知手段によって検知された前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第3の所定値以上かつ所定時間以上継続するとき、前記圧力検知手段によって検知された前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以下の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高くなるまで前記室内ファンを停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高い場合には、前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第3の所定値より小さい第4の所定値以下かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開き、前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第4の所定値より小さい第5の所定値以下かつ所定時間以上継続するとき、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以上の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低くなるまで前記圧縮機を停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低い場合には、前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第5の所定値より大きく第4の所定値より小さい第6の所定値以上かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開くのである。
【0026】
【作用】
放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドで、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過多であるとき、第2補助熱交換器出口の冷媒過熱度が小さくなり、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過小であるとき、第2補助熱交換器出口の冷媒過熱度が大きくなる。
【0027】
そこで、本発明の蓄熱式空気調和機は、運転モ−ド検知手段によって放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであると検知したとき、冷媒過熱度検知手段によって検知された第2補助熱交換器出口の冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値以下かつ所定時間以上継続するとき、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過多であると判断し、圧力検知手段によって検知された第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力以下の場合には、第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力より高くなるまで室内ファンを停止し、第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力より高い場合には、冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値より大かつ所定時間以上継続するまで第2流量弁を所定開度まで開き、利用側冷凍サイクルにおける運転回路中の余剰冷媒を放熱用熱交換器内にため込む。
【0028】
また、第2補助熱交換器出口の冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値より大きい第2の所定値以上かつ所定時間以上継続するとき、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過小であると判断し、第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力以上の場合には、第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力より低くなるまで圧縮機を停止し、第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力より低い場合には、冷媒過熱度、及びその保持時間が第2の所定値より小かつ所定時間以上継続するまで第2流量弁を所定開度まで開き、利用側冷凍サイクルにおける運転回路中の冷媒の不足分を放熱用熱交換器内にたまっていた冷媒から補充する。
【0029】
このようにして、通常暖房運転の利用側冷凍サイクルの冷媒量を適正量に調整できる。
【0030】
また、放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドで、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過多であるとき、冷媒搬送ポンプ入口の冷媒過冷却度が大きくなり、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過小であるとき、冷媒搬送ポンプ入口の冷媒過冷却度が小さくなる。
【0031】
そこで、他の本発明の蓄熱式空気調和機は、運転モ−ド検知手段によって放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであると検知したとき、冷媒過冷却度検知手段によって検知された冷媒搬送ポンプ入口の冷媒過冷却度、及びその保持時間が第3の所定値以上かつ所定時間以上継続するとき、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過多であると判断し、圧力検知手段によって検知された第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力以下の場合には、第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力より高くなるまで室内ファンを停止し、第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力より高い場合には、冷媒過冷却度、及びその保持時間が第3の所定値より小さい第4の所定値以下かつ所定時間以上継続するまで第2流量弁を所定開度まで開き、利用側冷凍サイクルにおける運転回路中の余剰冷媒を放熱用熱交換器内にため込む。
【0032】
また、冷媒搬送ポンプ入口の冷媒過冷却度、及びその保持時間が第4の所定値より小さい第5の所定値以下かつ所定時間以上継続するとき、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過小であると判断し、第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力以上の場合には、第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力より低くなるまで圧縮機を停止し、第2補助熱交換器内圧力が放熱用熱交換器内圧力より低い場合には、冷媒過冷却度、及びその保持時間が第5の所定値より大きく第4の所定値より小さい第6の所定値以上かつ所定時間以上継続するまで第2流量弁を所定開度まで開き、利用側冷凍サイクルにおける運転回路中の冷媒の不足分を放熱用熱交換器内にたまっていた冷媒から補充する。
【0033】
このようにして、通常暖房運転の利用側冷凍サイクルの冷媒量を適正量に調整できる。
【0034】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明を行うが、従来と同一構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0035】
図1は本発明の第1の実施例の冷凍サイクル図である。
本実施例の蓄熱式空気調和機は、室外ユニット1’と、蓄熱槽STRと、ポンプユニットPUと、室内ユニット13a,13bとから構成されている。
【0036】
室外ユニット1’は、圧縮機2、第1四方弁3a、熱源側熱交換器4、第1膨張弁5a、第2膨張弁5b、第1補助熱交換器7aと第2補助熱交換器7bとからなる冷媒対冷媒熱交換器HEX、第2補助熱交換器7b用の第1流量弁RV1、蓄熱槽STRの放熱用熱交換器8b用の第2流量弁RV2、二方弁NVから構成されている。
【0037】
蓄熱槽STRは、蓄熱材である水9、蓄熱用熱交換器8a、放熱用熱交換器8bからなる。ポンプユニットPUは、冷媒タンク11、冷媒搬送ポンプPM、及び第2四方弁3bとからなる。室内ユニット13a,13bは、利用側交換器14a,14b、室内流量弁15a,15b、及び室内ファン16a,16bとから構成されている。
【0038】
また、熱源側冷凍サイクルは、圧縮機2、第1四方弁3a、熱源側熱交換器4、第1膨張弁5a、冷媒対冷媒熱交換器HEXの第1補助熱交換器7aを順次環状に接続し、第2膨張弁5bと蓄熱槽STRの蓄熱用熱交換器8aとの直列接続回路を、第1膨張弁5aと冷媒対冷媒熱交換HEX器の第1補助熱交換器7aとの直列接続回路に並列に接続してなる。
【0039】
また、利用側冷凍サイクルは、冷媒搬送ポンプPMと第2四方弁3bと冷媒タンク11とからなるポンプユニットPU、室内流量弁15a,15b、利用側熱交換器14a,14b、第2補助熱交換器7b、第1流量弁RV1を順次環状に接続し、二方弁NV(好ましくは電磁弁)と放熱用熱交換器8bと第2流量弁RV2との直列接続回路を、第2補助熱交換器7bと第1流量弁RV1との直列接続回路に並列に接続してなる。
【0040】
また、放熱用熱交換器8bを使用しない暖房運転モ−ドであることを検知する運転モ−ド検知手段19と、暖房運転時の第2補助熱交換器7b出口の冷媒過熱度とその保持時間を検知する冷媒過熱度検知手段20と、第2補助熱交換器内7b圧力と放熱用熱交換器8b内圧力の圧力差を検知する圧力検知手段21と、運転モ−ド検知手段19、冷媒過熱度検知手段20、及び圧力検知手段21により得られた情報に基づいて、第2流量弁RV2、室内ファン16a,16b、及び圧縮機2を駆動するよう演算処理を行う第1演算処理手段22とから構成された第1制御装置CN1を備えている。
【0041】
ここで、暖房運転モ−ドでの第2補助熱交換器7bの出口部に設けた圧力センサ17とサ−ミスタ18は、冷媒過熱度検知手段20の一具体例として示している。言うまでもないが、圧力センサ17から検出された圧力から求めた冷媒飽和温度に対し、サ−ミスタ18から検出した冷媒温度との差温を冷媒過熱度としている。
【0042】
また、圧力検知手段21の一具体例として、利用側冷凍サイクルの蓄熱槽STR内に設けた圧力センサ10と第2補助熱交換器7bの出口部の圧力センサ17との出力差から圧力差を検出している。
【0043】
従来例に説明した時と同様に、利用側冷凍サイクル内にて冷媒対冷媒熱交換器HEXと利用側熱交換器14a,14bとを連通する設定を第2HEX回路、冷媒対冷媒熱交換器HEXと蓄熱槽STRと利用側熱交換器14a,14bとを連通する設定を第2(HEX+STR)回路と定義する。
【0044】
次に、この第1の実施例の構成における作用を説明する。但し、第1制御装置CN1の作用以外は従来例と同一作用であることから、各運転パタ−ンの作用については説明を省略する。そして、従来例と異なる第1制御装置CN1の作用について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0045】
STEP1は、運転モ−ド検知手段19によって、昼間の暖房運転であるかどうかを検知し、昼間の暖房運転であればSTEP2に移行し、それ以外はル−チンから抜ける。
【0046】
STEP2は、運転モ−ド検知手段19によって、運転回路が第2HEX回路かどうかを検知し、第2HEX回路であればSTEP3に移行し、それ以外はル−チンから抜ける。
【0047】
STEP3は、冷媒過熱度検知手段20により検知された第2補助熱交換器7b出口の冷媒過熱度SH(HEX)が予め決められた所定値A1以上(例えば過熱度SH(HEX)≧5K)かつ所定時間T1(例えば5分)以上継続するとき、第1演算処理手段22によって第2HEX回路中の冷媒量が適正値よりも不足であると判断してSTEP4へ移行し、それ以外はSTEP5へ移行する。
【0048】
STEP4では、圧力検知手段21によって検知された放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)が第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)より高い場合であればSTEP6へ移行し、それ以外はSTEP7へ移行する。
【0049】
STEP6では、第2流量弁RV2の開度が予め決められた所定上限開度X1(例えば1000パルス)以下ならばSTEP8へ移行し、それ以外はSTEP9へ移行する。
【0050】
STEP7では、熱源側冷凍サイクルから利用側冷凍サイクルへの熱の供給を停止し第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)を強制的に低下させることを狙って、圧縮機2を停止し、再びSTEP4に移行する。
【0051】
STEP8では、第2流量弁RV2を所定値y1(例えば100パルス)開けることによって、放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)と第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)の圧力差により放熱用熱交換器7b内の冷媒を第2HEX回路に補充し、STEP9に移行する。
【0052】
STEP9は、冷媒過熱度検知手段20により検知された第2補助熱交換器7b出口の冷媒過熱度SH(HEX)が予め決められた所定値A2未満(例えば過熱度SH(HEX)<5K)かつ所定時間T2(例えば3分)以上継続するとき、第1演算処理手段22によって第2HEX回路中の冷媒量が適正値に達したと判断されSTEP10へ移行し、それ以外は再びSTEP4へ移行する。
【0053】
STEP10では、強制的に停止させていた圧縮機2を、再起動させ、STEP11に移行する。
【0054】
STEP11では、第2流量弁RV2を全閉にして、ル−チンから抜ける。
一方、STEP5では、冷媒過熱度検知手段20により検知された第2補助熱交換器7b出口の冷媒過熱度SH(HEX)が予め決められた所定値A3以下(例えば過熱度SH(HEX)≦1K)かつ所定時間T3(例えば5分)以上継続するとき、第1演算処理手段22によって第2HEX回路中の冷媒量が適正値よりも過多であると判断してSTEP12へ移行し、それ以外は第2HEX回路中の冷媒量が適正値であると判断し、ル−チンから抜ける。
【0055】
STEP12では、圧力検知手段21によって検知された放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)が第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)より高い場合であればSTEP13へ移行し、それ以外はSTEP14へ移行する。
【0056】
STEP13では、第2流量弁RV2の開度が予め決められた所定上限開度X2(例えば1000パルス)以下ならばSTEP16へ移行し、それ以外はSTEP15へ移行する。
【0057】
STEP14では、第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)を強制的に上昇させることを狙って室内ファン16a,16bを停止し、再びSTEP12に移行する。
【0058】
STEP15では、第2流量弁RV2を所定値y2(例えば100パルス)開けることによって、放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)と第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)の圧力差により、第2HEX回路中の余剰冷媒を放熱用熱交換器8b内にため込み、STEP16に移行する。
【0059】
STEP16は、冷媒過熱度検知手段20により検知された第2補助熱交換器7b出口の冷媒過熱度SH(HEX)が予め決められた所定値A4より大(例えば過熱度SH(HEX)>1K)かつ所定時間T4(例えば3分)以上継続するとき、第1演算処理手段22によって第2HEX回路中の冷媒量が適正値に達したと判断されSTEP17へ移行し、それ以外は再びSTEP12へ移行する。
【0060】
STEP17では、強制的に停止させていた室内ファン16a,16bを、暖房運転要求に応じて再起動させ、STEP18に移行する。
【0061】
STEP18では、第2流量弁RV2を全閉にして、ル−チンから抜ける。
この様にして、STEP1からSTEP18のルーチンを、暖房運転中繰り返す。
【0062】
以上の様に、上記実施例では蓄熱式空気調和機において、運転モ−ド検知手段19によって検知された放熱用熱交換器8bを使用しない暖房運転、即ち第2HEX回路での運転において、冷媒過熱度検知手段20によって検知された冷媒過熱度SH(HEX)、及びその保持時間が所定値A1以下かつ所定時間T1以上継続するとき、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過多であると判断する。
【0063】
この時、圧力検知手段21によって第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より高いと検知した場合には、第1演算処理手段22によって、冷媒過熱度SH(HEX)、及びその保持時間が所定値A2以上かつ所定時間T2以上継続するまで第2流量弁RV2を所定上限開度X1を上限に所定開度y1づつ開く。
【0064】
また、圧力検知手段21によって第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より低いと検知した場合には、第1演算処理手段22によって、第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より高くなるまで室内ファン16a,16bを停止し、冷媒過熱度SH(HEX)、及びその保持時間が所定値A2以上かつ所定時間T2以上継続するまで第2流量弁RV2を所定上限開度X1を上限に所定開度y1づつ開く。
【0065】
以上の操作により、第2HEX回路中の余剰冷媒を前記放熱用熱交換器8b内にため込むことができる。
【0066】
一方、冷媒過熱度検知手段20によって検知された冷媒過熱度SH(HEX)、及びその保持時間が所定値A3以上かつ所定時間T1以上継続するとき、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過小であると判断する。
【0067】
この時、圧力検知手段21によって第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より低いと検知した場合には、第1演算処理手段22によって、冷媒過熱度SH(HEX)が所定値A4以下かつ所定時間T4以上継続するまで第2流量弁RV2を所定上限開度X2を上限に所定開度y2づつ開く。
【0068】
また、圧力検知手段21によって第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より高いと検知した場合には、第1演算処理手段22によって、第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より低くなるまで圧縮機2を停止し、冷媒過熱度SH(HEX)が所定値A4以下かつ所定時間T4以上継続するまで第2流量弁RVを所定上限開度X2を上限に所定開度y2づつ開く。
【0069】
以上の操作により、放熱用熱交換器8bから第2補助熱交換器7bへ冷媒を流入させることができる。
【0070】
従って、放熱用熱交換器8b内への冷媒の溜まり込みや放熱用熱交換器8bから第2補助熱交換器7b側へ冷媒が過剰に流入することなく、第2HEX回路の冷媒量を適正量に制御できるので、冷媒搬送ポンプPMの吸入部の冷媒過冷却度を保持し冷媒搬送ポンプPMの信頼性の確保と暖房能力の低下防止を可能にでき、且つ熱源側冷凍サイクルから利用側冷凍サイクルへの熱交換もスム−ズにできるため圧縮機2の吐出圧力過昇を防止することができる。
【0071】
なお、第1演算処理手段22で駆動する第2流量弁RV2の代わりに2方弁NV用い、若しくは第2流量弁RV2と2方弁NVを併用しても、本実施例と同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0072】
また、第2の実施例を添付図面に基づいて説明を行うが、第1の実施例と同一構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0073】
図2は本発明の第2の実施例における冷凍サイクル図である。
本実施例の蓄熱式空気調和機は、複数の室外ユニット1’と、複数の蓄熱槽STRと、ポンプユニットPUと、複数の室内ユニット13a,13bとから構成されている。
【0074】
第2制御装置CN2は、第1の実施例における第1制御装置CN1の冷媒過熱度検知手段20の代わりに、冷媒搬送ポンプPM入口部の冷媒過冷却度SC(Ps)とその保持時間を検知する冷媒過冷却度検知手段27と、第1演算処理手段22の代わりに、冷媒過冷却度検知手段27、及び圧力検知手段21により得られた情報に基づいて第2流量弁RV2、室内ファン16a,16b、圧縮機2を駆動するよう演算処理を行う第2演算処理手段28とを備えたものである。
【0075】
ここで、暖房運転モ−ドでの冷媒搬送ポンプPM入口部に設けた圧力センサ25とサ−ミスタ26は、冷媒過冷却度検知手段27の一具体例として示している。
【0076】
次に、この第2の実施例の構成における作用を説明する。但し、本実施例はポンプユニットPUと第2制御装置CN2を除いて、第1の実施例を単純に複数にしたものと解釈でき、第2制御装置CN2の作用以外は第1の実施例と同一作用であることから、各運転パタ−ンの作用については説明を省略する。そして、第1の実施例と異なる第2制御装置CN2の作用について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0077】
STEP1は、運転モ−ド検知手段19によって、昼間の暖房運転であるかどうかを検知し、昼間の暖房運転であればSTEP2に移行し、それ以外はル−チンから抜ける。
【0078】
STEP2は、運転モ−ド検知手段19によって、運転回路が第2HEX回路かどうかを検知し、第2HEX回路であればSTEP3に移行し、それ以外はル−チンから抜ける。
【0079】
STEP3は、冷媒過冷却度検知手段27により検知された冷媒搬送ポンプPM吸入部の冷媒過冷却度SC(Ps)が予め決められた所定値A5以下(例えば過冷却度SC(Ps)≦1K)かつ所定時間T5(例えば5分)以上継続するとき、第2演算処理手段28によって第2HEX回路中の冷媒量が適正値よりも不足であると判断してSTEP4へ移行し、それ以外はSTEP5へ移行する。
【0080】
STEP4では、圧力検知手段21によって検知された放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)が第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)より高い場合であればSTEP6へ移行し、それ以外はSTEP7へ移行する。
【0081】
STEP6では、第2流量弁RV2の開度が予め決められた所定上限開度X1(例えば1000パルス)以下ならばSTEP8へ移行し、それ以外はSTEP9へ移行する。
【0082】
STEP7では、熱源側冷凍サイクルから利用側冷凍サイクルへの熱の供給を停止し第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)を強制的に低下させることを狙って、圧縮機2を停止し、再びSTEP4に移行する。
【0083】
STEP8では、第2流量弁RV2を所定値y1(例えば100パルス)開けることによって、放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)と第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)の圧力差により放熱用熱交換器7b内の冷媒を第2HEX回路に補充し、STEP9に移行する。
【0084】
STEP9は、冷媒過冷却度検知手段27により検知された冷媒搬送ポンプPM吸入部の冷媒過冷却度SC(Ps)が予め決められた所定値A6以上(例えば過冷却度SC(Ps)≧2K)かつ所定時間T6(例えば3分)以上継続するとき、第2演算処理手段28によって第2HEX回路中の冷媒量が適正値に達したと判断されSTEP10へ移行し、それ以外は再びSTEP4へ移行する。
【0085】
STEP10では、強制的に停止させていた圧縮機2を、再起動させ、STEP11に移行する。
【0086】
STEP11では、第2流量弁RV2を全閉にして、ル−チンから抜ける。
一方、STEP5では、冷媒過冷却度検知手段27により検知された冷媒搬送ポンプPM吸入部の冷媒過冷却度SC(Ps)が予め決められた所定値A7以上(例えば過冷却度SC(Ps)≧5K)かつ所定時間T7(例えば5分)以上継続するとき、第2演算処理手段28によって第2HEX回路中の冷媒量が適正値よりも過多であると判断してSTEP12へ移行し、それ以外は第2HEX回路中の冷媒量が適正値であると判断し、ル−チンから抜ける。
【0087】
STEP12では、圧力検知手段21によって検知された放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)が第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)より高い場合であればSTEP13へ移行し、それ以外はSTEP14へ移行する。
【0088】
STEP13では、第2流量弁RV2の開度が予め決められた所定上限開度X2(例えば1000パルス)以下ならばSTEP16へ移行し、それ以外はSTEP15へ移行する。
【0089】
STEP14では、第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)を強制的に上昇させることを狙って室内ファン16a,16bを停止し、再びSTEP12に移行する。
【0090】
STEP15では、第2流量弁RV2を所定値y2(例えば100パルス)開けることによって、放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)と第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)の圧力差により、第2HEX回路中の余剰冷媒を放熱用熱交換器8b内にため込み、STEP16に移行する。
【0091】
STEP16は、冷媒過冷却度検知手段27により検知された冷媒搬送ポンプPM吸入部の冷媒過冷却度SC(Ps)が予め決められた所定値A8以下(例えば過冷却度SC(Ps)≦3K)かつ所定時間T8(例えば3分)以上継続するとき、第2演算処理手段28によって第2HEX回路中の冷媒量が適正値に達したと判断されSTEP17へ移行し、それ以外は再びSTEP12へ移行する。
【0092】
STEP17では、強制的に停止させていた室内ファン16a,16bを、暖房運転要求に応じて再起動させ、STEP18に移行する。
【0093】
STEP18では、第2流量弁RV2を全閉にして、ル−チンから抜ける。
この様にして、STEP1からSTEP18のルーチンを、暖房運転中繰り返す。
【0094】
以上の様に、上記実施例では蓄熱式空気調和機において、運転モ−ド検知手段19によって検知された放熱用熱交換器8bを使用しない暖房運転、即ち第2HEX回路での運転において、冷媒過冷却度検知手段27によって検知された冷媒搬送ポンプPMの吸入部の冷媒過冷却度SC(Ps)、及びその保持時間が所定値A5以上かつ所定時間T5以上継続するとき、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過多であると判断する。
【0095】
この時、圧力検知手段21によって第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より高いと検知した場合には、第2演算処理手段28によって、冷媒過冷却度SC(Ps)、及びその保持時間が所定値A6以上かつ所定時間T6以上継続するまで第2流量弁RV2を所定上限開度X1を上限に所定開度y1づつ開く。
【0096】
また、圧力検知手段21によって第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より低いと検知した場合には、第2演算処理手段28によって、第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より高くなるまで室内ファン16a,16bを停止し、冷媒過冷却度SC(Ps)、及びその保持時間が所定値A6以上かつ所定時間T6以上継続するまで第2流量弁RV2を所定上限開度X1を上限に所定開度y1づつ開く。
【0097】
以上の操作により、第2HEX回路中の余剰冷媒を前記放熱用熱交換器8b内にため込むことができる。
【0098】
一方、冷媒過冷却度検知手段27によって検知された冷媒過冷却度SC(Ps)、及びその保持時間が所定値A7以上かつ所定時間T7以上継続するとき、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過小であると判断する。
【0099】
この時、圧力検知手段21によって第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より低いと検知した場合には、第2演算処理手段28によって、冷媒過冷却度SC(Ps)が所定値A8以下かつ所定時間T8以上継続するまで第2流量弁RV2を所定上限開度X2を上限に所定開度y2づつ開く。
【0100】
圧力検知手段21によって第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より高いと検知した場合には、第2演算処理手段28によって、第2補助熱交換器7b内圧力P(HEX)が放熱用熱交換器8b内圧力P(STR)より低くなるまで圧縮機2を停止し、冷媒過冷却度SC(Ps)が所定値A8以下かつ所定時間T8以上継続するまで第2流量弁RV2を所定上限開度X2を上限に所定開度y2づつ開く。
【0101】
以上の操作により、放熱用熱交換器8bから第2補助熱交換器7bへ冷媒を流入させることができる。
【0102】
従って、放熱用熱交換器8b内への冷媒の溜まり込みや放熱用熱交換器8bから第2補助熱交換器7b側へ冷媒が過剰に流入することなく、第2HEX回路の冷媒量を適正量に制御できるので、冷媒搬送ポンプPMの吸入部の冷媒過冷却度SC(Ps)を保持し冷媒搬送ポンプPMの信頼性の確保と暖房能力の低下防止を可能にでき、且つ熱源側冷凍サイクルから利用側冷凍サイクルへの熱交換もスム−ズにできるため圧縮機2の吐出圧力過昇を防止することができる。
【0103】
さらに、本実施例では、システム容量が大きく冷媒対冷媒熱交換器HEXが複数台ある場合には、冷媒過熱度検知手段20を用いる方法では冷媒過熱度SH(HEX)の検知箇所も複数個必要になるのに対し、冷媒過熱度検知手段20の代わりに冷媒搬送ポンプPM吸入部の冷媒過冷却度SC(Ps)を検知する冷媒過冷却度検知手段27を採用することで冷媒量の過不足の検知箇所が1箇所となるため、コストダウンも併せて効果となり得る。
【0104】
なお、第2演算処理手段28で駆動する第2流量弁RV2の代わりに2方弁NV用い、若しくは第2流量弁RV2と2方弁NVを併用しても、本実施例と同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0105】
【発明の効果】
以上のように本発明は、圧縮機、第1四方弁、熱源側熱交換器、第1膨張弁、第1補助熱交換器と第2補助熱交換器とからなる冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器を順次環状に接続し、第2膨張弁と蓄熱用熱交換器と放熱用熱交換器と蓄熱材とからなる蓄熱槽の蓄熱用熱交換器との直列接続回路を、前記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器との直列接続回路に並列に接続してなる熱源側冷凍サイクルと、冷媒搬送ポンプと第2四方弁と冷媒タンクとからなるポンプユニットと、利用側熱交換器と室内流量弁と室内ファンとからなる複数の室内ユニットと、第1流量弁と前記第2補助熱交換器との直列接続回路を第2流量弁と前記放熱用熱交換器と二方弁との直列接続回路を並列に接続したものとを環状に接続してなる利用側冷凍サイクルと、前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであることを検知する運転モ−ド検知手段と、暖房運転時の前記第2補助熱交換器出口の冷媒過熱度とその保持時間を検知する冷媒過熱度検知手段と、前記第2補助熱交換器内圧力と前記放熱用熱交換器内圧力の圧力差を検知する圧力検知手段と、前記運転モ−ド検知手段と前記冷媒過熱度検知手段と前記圧力検知手段とにより得られた情報に基づいて前記第2流量弁、及び前記室内ファン、及び前記圧縮機を駆動するよう演算処理を行う第1演算処理手段とから構成された第1制御装置とを有し、前記第1演算処理手段は、前記運転モ−ド検知手段によって前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであると検知したとき、前記冷媒過熱度検知手段によって検知された前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値以下かつ所定時間以上継続するとき、前記圧力検知手段によって検知された前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以下の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高くなるまで前記室内ファンを停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高い場合には、前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値より大かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開き、前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値より大きい第2の所定値以上かつ所定時間以上継続するとき、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以上の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低くなるまで前記圧縮機を停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低い場合には、前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第2の所定値より小かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開くのである。
【0106】
そのため、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過大であるときは、利用側冷凍サイクルにおける運転回路中の余剰冷媒を放熱用熱交換器内にため込むことができ、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過小であるときは、利用側冷凍サイクルにおける運転回路中の冷媒の不足分を放熱用熱交換器内にたまっていた冷媒から補充することができ、放熱用熱交換器内への冷媒の溜まり込みや放熱用熱交換器から第2補助熱交換器側へ冷媒が過剰に流入することなく、通常暖房運転の利用側冷凍サイクルの冷媒量を適正量に調整できるので、冷媒搬送ポンプ吸入部の冷媒過冷却度を保持し冷媒搬送ポンプの信頼性を確保でき、暖房能力の低下防止を可能でき、且つ熱源側冷凍サイクルから利用側冷凍サイクルへの熱交換もスム−ズにできるため圧縮機吐出圧力の過昇を防止することができるという効果がある。
【0107】
また、前記冷媒過熱度検知手段の代わりに、冷媒搬送ポンプ入口の冷媒過冷却度とその保持時間を検知する冷媒過冷却度検知手段と、第1演算処理手段の代わりに、運転モ−ド検知手段、冷媒過冷却度検知手段、及び圧力検知手段により得られた情報に基づいて第2流量弁、及び室内ファン、及び圧縮機を駆動するよう演算処理を行う第2演算処理手段とを備え、前記第2演算処理手段は、前記運転モ−ド検知手段によって前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであると検知したとき、前記冷媒過冷却度検知手段によって検知された前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第3の所定値以上かつ所定時間以上継続するとき、前記圧力検知手段によって検知された前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以下の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高くなるまで前記室内ファンを停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高い場合には、前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第3の所定値より小さい第4の所定値以下かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開き、前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第4の所定値より小さい第5の所定値以下かつ所定時間以上継続するとき、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以上の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低くなるまで前記圧縮機を停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低い場合には、前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第5の所定値より大きく第4の所定値より小さい第6の所定値以上かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開くのである。
【0108】
そのため、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過大であるときは、利用側冷凍サイクルにおける運転回路中の余剰冷媒を放熱用熱交換器内にため込むことができ、運転回路中の冷媒量が適正量よりも過小であるときは、利用側冷凍サイクルにおける運転回路中の冷媒の不足分を放熱用熱交換器内にたまっていた冷媒から補充することができ、放熱用熱交換器内への冷媒の溜まり込みや放熱用熱交換器から第2補助熱交換器側へ冷媒が過剰に流入することなく、通常暖房運転の利用側冷凍サイクルの冷媒量を適正量に調整できるので、冷媒搬送ポンプの信頼性確保と暖房能力の低下防止を可能とするという効果があるだけでなく、システム容量が大きく冷媒対冷媒熱交換器が複数台ある場合でも、冷媒量の過不足の検知箇所が1箇所となるため、コストダウンが図られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による蓄熱式空気調和機の冷凍サイクル図
【図2】同実施例の蓄熱式空気調和機における第1制御装置のブロック図
【図3】同実施例の蓄熱式空気調和機の動作フローチャート
【図4】本発明の第2の実施例における蓄熱式空気調和機の冷凍サイクル図
【図5】同実施例の蓄熱式空気調和機における第2制御装置のブロック図
【図6】同実施例の蓄熱式空気調和機の動作フローチャート
【図7】従来例を示す蓄熱式空気調和機の冷凍サイクル図
【符号の説明】
2 圧縮機
3a 第1四方弁
3b 第2四方弁
4 熱源側熱交換器
5a 第1膨張弁
5b 第2膨張弁
7a 第1補助熱交換器
7b 第2補助熱交換器
8a 蓄熱用熱交換器
8b 放熱用熱交換器
9 蓄熱材
11 冷媒タンク
13a,13b 室内ユニット
14a,14b 利用側熱交換器
15a,15b 室内流量弁
16a,16b 室内ファン
19 運転モード検知手段
20 冷媒過熱度検知手段
21 圧力検知手段
22 第1演算処理手段
27 冷媒過冷却度検知手段
28 第2演算処理手段
STR 蓄熱槽
HEX 冷媒対冷媒熱交換器
PM 冷媒搬送ポンプ
PU ポンプユニット
RV1 第1流量弁
RV2 第2流量弁
NV 二方弁
CN1 第1制御装置
CN2 第2制御装置

Claims (2)

  1. 圧縮機、第1四方弁、熱源側熱交換器、第1膨張弁、第1補助熱交換器と第2補助熱交換器とからなる冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器を順次環状に接続し、第2膨張弁と蓄熱用熱交換器と放熱用熱交換器と蓄熱材とからなる蓄熱槽の蓄熱用熱交換器との直列接続回路を、前記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器との直列接続回路に並列に接続してなる熱源側冷凍サイクルと、
    冷媒搬送ポンプと第2四方弁と冷媒タンクとからなるポンプユニットと、利用側熱交換器と室内流量弁と室内ファンとからなる複数の室内ユニットと、第1流量弁と前記第2補助熱交換器との直列接続回路を第2流量弁と前記放熱用熱交換器と二方弁との直列接続回路を並列に接続したものとを環状に接続してなる利用側冷凍サイクルと、
    前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであることを検知する運転モ−ド検知手段と、暖房運転時の前記第2補助熱交換器出口の冷媒過熱度とその保持時間を検知する冷媒過熱度検知手段と、前記第2補助熱交換器内圧力と前記放熱用熱交換器内圧力の圧力差を検知する圧力検知手段と、前記運転モ−ド検知手段と前記冷媒過熱度検知手段と前記圧力検知手段とにより得られた情報に基づいて前記第2流量弁、及び前記室内ファン、及び前記圧縮機を駆動するよう演算処理を行う第1演算処理手段とから構成された第1制御装置とを有し、
    前記第1演算処理手段は、前記運転モ−ド検知手段によって前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであると検知したとき、前記冷媒過熱度検知手段によって検知された前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値以下かつ所定時間以上継続するとき、前記圧力検知手段によって検知された前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以下の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高くなるまで前記室内ファンを停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高い場合には、前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値より大かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開き、前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第1の所定値より大きい第2の所定値以上かつ所定時間以上継続するとき、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以上の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低くなるまで前記圧縮機を停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低い場合には、前記冷媒過熱度、及びその保持時間が第2の所定値より小かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開くことを特徴とする蓄熱式空気調和機。
  2. 圧縮機、第1四方弁、熱源側熱交換器、第1膨張弁、第1補助熱交換器と第2補助熱交換器とからなる冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器を順次環状に接続し、第2膨張弁と蓄熱用熱交換器と放熱用熱交換器と蓄熱材とからなる蓄熱槽の蓄熱用熱交換器との直列接続回路を、前記第1膨張弁と前記冷媒対冷媒熱交換器の第1補助熱交換器との直列接続回路に並列に接続してなる熱源側冷凍サイクルと、
    冷媒搬送ポンプと第2四方弁と冷媒タンクとからなるポンプユニットと、利用側熱交換器と室内流量弁と室内ファンとからなる複数の室内ユニットと、第1流量弁と前記第2補助熱交換器との直列接続回路を第2流量弁と前記放熱用熱交換器と二方弁との直列接続回路を並列に接続したものとを環状に接続してなる利用側冷凍サイクルと、
    前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであることを検知する運転モ−ド検知手段と、暖房運転時の前記冷媒搬送ポンプ入口の冷媒過冷却度とその保持時間を検知する冷媒過冷却度検知手段と、前記第2補助熱交換器内圧力と前記放熱用熱交換器内圧力の圧力差を検知する圧力検知手段と、前記運転モ−ド検知手段と前記冷媒過冷却度検知手段と前記圧力検知手段とにより得られた情報に基づいて前記第2流量弁、及び前記室内ファン、及び前記圧縮機を駆動するよう演算処理を行う第2演算処理手段とから構成された第2制御装置とを有し、
    前記第2演算処理手段は、前記運転モ−ド検知手段によって前記放熱用熱交換器を使用しない暖房運転モ−ドであると検知したとき、前記冷媒過冷却度検知手段によって検知された前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第3の所定値以上かつ所定時間以上継続するとき、前記圧力検知手段によって検知された前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以下の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高くなるまで前記室内ファンを停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より高い場合には、前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第3の所定値より小さい第4の所定値以下かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開き、前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第4の所定値より小さい第5の所定値以下かつ所定時間以上継続するとき、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力以上の場合には、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低くなるまで前記圧縮機を停止し、前記第2補助熱交換器内圧力が前記放熱用熱交換器内圧力より低い場合には、前記冷媒過冷却度、及びその保持時間が第5の所定値より大きく第4の所定値より小さい第6の所定値以上かつ所定時間以上継続するまで前記第2流量弁を所定開度まで開くことを特徴とする蓄熱式空気調和機。
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