JP3606885B2 - 浮上型薄膜磁気ヘッド - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は磁気ディスク装置等に用いられる浮上型薄膜磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、浮上型薄膜磁気ヘッドは、半導体製造プロセスに使用される薄膜技術を利用して半導体プロセスレベルのパターン精度で製造され高記憶密度化が図られるとともに、磁気記録媒体に対して低浮上化が研究されますます高速化、高密度記録対応型で小型化のための開発がなされている。
【0003】
以下に従来の浮上型薄膜磁気ヘッドについて説明する。図4は従来の浮上型薄膜磁気ヘッドの全体斜視図であり、図5は従来の浮上型薄膜磁気ヘッドの電磁変換素子部の拡大平面図である。図4において1はAl2 O3 −TiC等のセラミック材料または酸化物磁性材料によって構成されたスライダー、2,3はスライダー1の磁気記録媒体対向面側に形成されたレール部、4A′,4B′はレール部2,3の各端部に固着された電磁変換素子部、5は電磁変換素子部4A′,4B′を保護するためのAl2 O3 等からなる保護膜、6,7はレール部2,3の表面を高度の平面度に仕上げられた浮上面、8,9はスライダー1を浮上させるためにレール部2,3の各端部に形成された空気流入用のテーパー部、10は中央溝、aは空気流入方向を示し、電磁変換素子部4A′,4B′は、テーパー部8,9とは、反対側の空気流出側に配設されている。
【0004】
また、図5において、21′は上部磁性コア、22′は導体コイル、23,24は引き出し線、25は磁気トラック幅、26はレール部2,3の短手方向のレール幅、27,28は磁気トラック幅の中心線とレール幅の中心線である。 以上のように構成された従来の浮上型薄膜磁気ヘッドについて、以下その動作を説明する。磁気記録媒体上を浮上型薄膜磁気ヘッドが低浮上量で浮上しながらスライダー1の空気流出側に配設された電磁変換素子部4A′または4B′で記録再生を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、磁気記録媒体の記録再生の際、磁気記録媒体の中心からみて、外周側にあるトラックの方が、内周側のトラックよりも記録波長(トラックに沿った記録間隔)が長く、その出力も大きいのであるが、レール幅の中心線28に、磁気トラック幅の中心線27が位置しているため、記録容量を低下させるという問題点を有していた。即ち、浮上型薄膜磁気ヘッドは、磁気トラック幅の中心線27に対し、レール幅の中心線28が重なるため、浮上型薄膜磁気ヘッドが、磁気記録媒体の最外周側にあるとき、磁気記録媒体に浮上型薄膜磁気ヘッドのレール幅の中心線28から、外側の位置までの間に、記録できない領域が生じ、その分だけ、記録容量を減少させるという問題点があった。そこで、レール幅の中心線28より磁気トラック幅の中心線27を外側に位置させようとすると従来の構造では導体コイル22′がスライダー1よりはみ出て製品化できないという構造上の問題点も有していた。
【0006】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、磁気トラック幅の中心線を、レール幅の中心線より極力外側に位置させることにより、出力の増大化、磁気特性の著しい向上を図ることのできる、かつ、磁気記録媒体に対し記録容量の増大化をも図ることのできる高性能な浮上型薄膜磁気ヘッドの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の浮上型薄膜磁気ヘッドは、電磁変換素子部の形成時において、磁気トラック幅の中心線に対して、導体コイル捲線部を内側に傾けて形成を行う構造とした。具体的には、中央溝によって区画されたレール部を有するスライダと、スライダのレール部端面に設けられた電磁変換素子部と、電磁変換素子部に設けられた導体コイルとを備え、電磁変換素子部の磁気トラック幅の中心線が、レール部のレール幅の中心線よりも外側に位置するように電磁変換素子部が配置され、導体コイルの捲線部の中心がレール幅の中心線よりも中央溝側に配置された構成からなる。
【0008】
【作用】
この構成によって、磁気トラック幅の中心線に対し、導体コイル捲線部をスライダーの内側に傾けて形成したので、導体コイル部がスライダーの内側に位置し、レール幅の中心線に対して、磁気トラック幅の中心線を外側に位置させることができる。この結果磁気記録媒体の最外周まで記録再生を行うことができるので記録容量を増大させることができる。
【0009】
【実施例】
以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例における浮上型薄膜磁気ヘッドの全体斜視図、図2は本発明の一実施例における浮上型薄膜磁気ヘッドの電磁変換素子部の拡大平面図である。
【0010】
図1、図2において1はスライダー、2,3はレール部、5は保護膜、6,7は浮上面、8,9はテーパー部、10は中央溝、23,24は引き出し線、25は磁気トラック幅、26はレール幅、27は磁気トラック幅の中心線、28はレール幅の中心線であり、これらは従来の浮上型薄膜磁気ヘッドと同様なものなので同一の符号を付し説明を省略する。21は磁気トラック幅の中心線27がレール幅の中心線28よりも外側に配置された上部磁性コア、22は捲線部の中心がレール幅26の中心もしくは中央溝10側に配置された導体コイルである。
【0011】
図2において、電磁変換素子部4Aは磁気トラック幅の中心線27がレール幅の中心線28よりも外側に位置され、導体コイル22の捲線部の中心が磁気トラック幅の中心線27よりも角度Qだけスライダー1の内側に形成されている。従って、レール幅の中心線28に対して、磁気トラック幅の中心線27を外側に位置することができるので切削加工等を容易に施すこともできる。
【0012】
以上のように構成された本実施例の浮上型薄膜磁気ヘッドについて、以下その動作を説明する。図3は本発明の一実施例における浮上型薄膜磁気ヘッドを用いて磁気ディスクに記録再生を行う状態を示した平面図である。図3において29は磁気記録媒体であり、bは磁気記録媒体29の中心側でのストロークエンドの中心径を示している。
【0013】
従来の浮上型薄膜磁気ヘッドはスライダー1のレール幅26が、0.3mmから0.5mm、磁気トラック幅25が、約0.01mmで、レール幅の中心線28より外側には、0.15mmから0.25mmの磁気記録媒体29の記録再生領域に無駄を生じていたが、本実施例によれば磁気トラック幅の中心線27が、レール幅の中心線28より外側に位置しているため磁気記録媒体29の記録再生領域を最大限に利用することができることがわかる。
【0014】
また、同じヘッドストロークの場合、磁気記録媒体29の中心側でのストロークエンドの中心径bは大きくなり、それだけ、記録波長を短くして(周波数を上げて)、記録線密度を上げ、全体として記録容量を増大させることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明は、中央溝によって区画されたレール部を有するスライダと、スライダのレール部端面に設けられた電磁変換素子部と、電磁変換素子部に設けられた導体コイルとを備え、電磁変換素子部の磁気トラック幅の中心線が、レール部のレール幅の中心線よりも外側に位置するように電磁変換素子部が配置され、導体コイルの捲線部の中心がレール幅の中心線よりも中央溝側に配置させているので、出力の増大化、磁気特性の向上化を図ることができ、かつ、磁気記録媒体の可能な限り最外周まで記録再生を行うことができるため、記録容量の増大化を図ることのできる高性能な浮上型薄膜磁気ヘッドを実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における浮上型薄膜磁気ヘッドの全体斜視図
【図2】本発明の一実施例における浮上型薄膜磁気ヘッドの電磁変換素子部の拡大平面図
【図3】本発明の一実施例における浮上型薄膜磁気ヘッドを用いて磁気ディスクに記録再生を行う状態を示した平面図
【図4】従来の浮上型薄膜磁気ヘッドの全体斜視図
【図5】従来の浮上型薄膜磁気ヘッドの電磁変換素子部の拡大平面図
【符号の説明】
1 スライダー
2,3 レール部
4A,4A′,4B,4B′ 電磁変換素子部
5 保護膜
6,7 浮上面
8,9 テーパー部
10 中央溝
21,21′ 上部磁性コア
22,22′ 導体コイル
23,24 引き出し線
25 磁気トラック幅
26 レール幅
27 磁気トラック幅の中心線
28 レール幅の中心線
29 磁気記録媒体
a 空気流入方向
b ストロークエンドの中心径
Claims (1)
- 中央溝によって区画されたレール部を有するスライダと、前記スライダのレール部端面に設けられた電磁変換素子部と、前記電磁変換素子部に設けられた導体コイルとを備え、前記電磁変換素子部の磁気トラック幅の中心線が、前記レール部のレール幅の中心線よりも外側に位置するように前記電磁変換素子部が配置され、前記導体コイルの捲線部の中心が前記レール幅の中心線よりも前記中央溝側に配置されていることを特徴とする浮上型薄膜磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01606293A JP3606885B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 浮上型薄膜磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01606293A JP3606885B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 浮上型薄膜磁気ヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06301922A JPH06301922A (ja) | 1994-10-28 |
JP3606885B2 true JP3606885B2 (ja) | 2005-01-05 |
Family
ID=11906095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01606293A Expired - Lifetime JP3606885B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 浮上型薄膜磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3606885B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-03 JP JP01606293A patent/JP3606885B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06301922A (ja) | 1994-10-28 |
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