JPH04337580A - 磁気ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク等の磁気
記録媒体に浮上状態で情報を記録・再生する磁気ヘッド
に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、浮上型の磁気ヘッドは、磁気記
録媒体の移動に伴って磁気ヘッドの媒体対向面との間に
形成される空気流の圧力を利用して、磁気ヘッドの媒体
対向面を磁気記録媒体の表面より所定間隔だけ浮上させ
て、情報を記録・再生するように形成されている。

【０００３】最近においては、磁気記録媒体に対する記
録密度の高密度化の要請があり、そのために種々の提案
がなされている。

【０００４】例えば、特開昭６４−２１７１３号公報に
は、磁気ヘッドの外形寸法を比較的小さな所定範囲とす
ることにより、磁気ヘッドの磁気記録媒体からの浮上距
離を小さくして、記録密度を高密度にする磁気ヘッドが
提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載の従来例は、磁気ヘッドの外形寸法を小さく限
定するものであり、形状がコンパクトになる利点がある
ものの、従前の磁気ヘッドの設計条件等を適用すること
ができず、全く新たに磁気ヘッドを設計製作する必要が
あり、コストも高くなるという問題点があった。また、
外形寸法を前記所定の範囲におさめることのできない磁
気ヘッドに対しては、適用することができず、汎用性に
乏しいものであった。これは前記従来例が、磁気ヘッド
の質量を小さく抑えて、磁気ヘッドを支持するスライド
−ジンバル系の共振周波数を高くして、前記浮上距離を
小さくしているからである。

【０００６】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、磁気ヘッドの外形寸法を限定することなく、磁
気ヘッドの媒体対向面と磁気記録媒体の表面との間に形
成される空気流の圧力を圧力低下手段によって従前の磁
気ヘッドより更に低下させて、磁気ヘッドと磁気記録媒
体との間のギャップを極めて小さいものとさせ、磁気記
録媒体にに対する記録密度を高密度化を更に向上させ、
しかも従前の磁気ヘッドにも容易に適用することができ
、汎用性の高い磁気ヘッドを提供することを目的とする
。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の磁気ヘッドは、磁気記録媒体の表面と空気
流を介して媒体対向面を対向させる磁気ヘッドにおいて
、前記媒体対向面に前記空気流の圧力を低下せしめる圧
力低下手段を形成したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明の磁気ヘッドによれば、圧力低下手段が
磁気ヘッドの媒体対向面と磁気記録媒体の表面との間に
形成される空気流の圧力を従前の磁気ヘッドより更に低
下させて、磁気ヘッドと磁気記録媒体との間のギャップ
を極めて小さいものとさせ、磁気記録媒体にに対する記
録密度を更に高密度化させる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１から図４につい
て説明する。

【００１０】図１から図４は本発明の１実施例を示す。

【００１１】本実施例は記録・再生素子に薄膜ヘッドを
用いた磁気ヘッドに適用したものであり、トレーディン
グエッジに圧力低下手段を形成したほかは従来と同様に
形成されている。

【００１２】更に説明すると、磁気ヘッド１は、浮上ス
ライダ２とそのトレーディングエッジに形成されている
薄膜ヘッド３とによって構成されている。浮上スライダ
２のリーディングエッジの媒体対向面４側には、空気の
流入を円滑にするための傾斜したベベル５が形成されて
いる。また、浮上スライダ２の媒体対向面４には、磁気
記録媒体６の移動方向と平行に２本の溝７、７を刻設す
ることにより両側に２本のレール８、８が形成されてお
り、中央部は一段低く形成されている。前記薄膜ヘッド
３は各レール８のトレーディングエッジ部分に、それぞ
れギャップ３ａを媒体対向面４に形成するようにして設
けられている。

【００１３】そして、本実施例の磁気ヘッド１は、図３
に示すように、磁気記録媒体６への情報の記録・再生時
には、薄膜ヘッド３が設けられているトレーディングエ
ッジ部分を磁気記録媒体６に最接近させるようににして
浮上する。

【００１４】そこで、本実施例においては、磁気ヘッド
１のトレーディングエッジを更に磁気記録媒体６に接近
させるために、各レール８の媒体対向面４のトレーディ
ングエッジ側に圧力低下手段としてそれぞれ２本の溝９
、９をレール８と平行に刻設している。２本の溝９、９
は薄膜ヘッド３の媒体対向面４部分に形成されているギ
ャップ３ａ、３ａを両側から挟む位置に形成されている
。各溝９の深さ、長さおよび幅は、溝９を空気が流通す
ることによりトレーディングエッジ部分の空気流の圧力
を低下せしめるのに有効に機能する大きさとするとよく
、更に薄膜ヘッド３のギャップ３ａの深さや、磁気記録
媒体６の磁気保持力Ｈｃを考慮して決定するとよい。

【００１５】次に、本実施例の作用を説明する。

【００１６】情報の記録・再生を行なう場合に、磁気記
録媒体６が所定の速度で移動すると、図３に示すように
、磁気ヘッド１のベベル５より空気が媒体対向面４と磁
気記録媒体１との間に巻込まれて行き空気流が形成され
、その空気流の保有する圧力すなわち磁気ヘッド１を浮
上させる力と、磁気ヘッドを支持するサスペンション（
図示せず）の磁気記録媒体に向かう保持力とが釣合って
、磁気ヘッド１が磁気記録媒体より浮上する。

【００１７】この浮上距離について図４により説明する
と、本実施例のような圧力低下手段を有しない鎖線で示
した従前の磁気ヘッドは、浮上距離を３μｍより小さく
することができなかった。

【００１８】これに対し、本実施例の磁気ヘッド１にお
いては、圧力低下手段としての溝９があるために、磁気
ヘッド１の媒体対向面４と磁気記録媒体１との間に形成
された楔状の空気流の最後流位置において、空気の一部
が前記溝９を通して磁気ヘッド１のトレーディングエッ
ジより後流側に流通することとなり、溝９部分における
空気流の保有する圧力が低下し、その低下分だけ磁気ヘ
ッド１が磁気記録媒体６に近接する。これにより磁気ヘ
ッド１の浮上距離は０．１から０．０５μｍまで低減さ
せられる。

【００１９】従って、本実施例によれば、磁気ヘッド１
の浮上距離を極めて小さく設定して、磁気記録媒体６に
対する記録密度を一層高密度にして、情報の記録・再生
を行なうことができる。しかも、本実施例によれば、磁
気ヘッド１自身の形状は、圧力低下手段としての溝９を
形成するほかは、従前の磁気ヘッドと全く同様であり、
汎用性も優れたものとなる。また、溝９はレール８を形
成するための機械加工の際に同時に行なうことができ、
製作も容易であり、コストも低廉なものとなる。

【００２０】なお、前記実施例における圧力低下手段は
溝９とされているが、空気を後流側に流通させ得るもの
であれば、穴、透孔等の手段やこれらを組合せることに
より設計条件等に応じて設けてもよい。

【００２１】また、前記実施例は薄膜ヘッドに適用した
ものであるが、バルク加工をもって製されるフェライト
ヘッドにも同様にして適用することができる。例えば、
モノシリック型、コンポジット型等のように、フェライ
トコアをフェライトスライダのトレーディングエッジに
形成している場合には、そのトレーディングエッジに溝
９等の圧力低下手段を形成するとよい。

【００２２】また、圧力低下手段を形成する位置は、磁
気ヘッドにおいて磁気記録媒体に最も接近させようとす
る位置の部分とするとよい。

【００２３】また、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更することができる。

【００２４】

【発明の効果】このように本発明の磁気ヘッドは構成さ
れ作用するものであるから、磁気ヘッドの外形寸法を限
定することなく、磁気ヘッドの媒体対向面と磁気記録媒
体の表面との間に形成される空気流の圧力を圧力低下手
段によって従前の磁気ヘッドより更に低下させて、磁気
ヘッドと磁気記録媒体との間のギャップを極めて小さい
ものとさせ、磁気記録媒体にに対する記録密度を更に高
密度化させ、しかも従前の磁気ヘッドにも容易に適用す
ることができ、汎用性の高いものとなる等の効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の磁気ヘッドの１実施例の要部を示す斜
視図

【図２】本発明の磁気ヘッドの全体を示す斜視図

【図３
】本発明の磁気ヘッドが磁気記録媒体から浮上している
状態を示す側面図

【図４】本発明および従来例の磁気ヘッドが磁気記録媒
体から浮上している状態を示す拡大側面図

【符号の説明】

１　　磁気ヘッド ３　　薄膜ヘッド ９　　溝

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　磁気記録媒体と空気流を介して対向す
   る磁気ヘッドにおいて、前記磁気ヘッドの媒体対向面に
   前記空気流の圧力を低下せしめる圧力低下手段を形成し
   たことを特徴とする磁気ヘッド。