JP3606539B2 - 運送コンテナ用パネル枠及びそれを用いた運送コンテナ - Google Patents

運送コンテナ用パネル枠及びそれを用いた運送コンテナ Download PDF

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  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組み立て・分解が自在で、荷物の段積保管・運搬を一貫して行うことができる運送コンテナ用パネル枠及びそれを用いた運送コンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
荷物を運搬する際には、通常、木製、あるいは合成樹脂製のパレット上に荷物を載置し、フォークリフト等によりパレットごと荷物を持ち上げて、目的の場所まで移送する。また、上記パレット上の荷物をさらに遠方の別の場所に移送する場合には、パレット上の荷物をコンテナ等に積替えて搬送するか、ストレッチフィルム等を用いてパレット上の荷物を固定し、荷崩れを防止するようになっている。
【0003】
ところが、上記したパレットからコンテナへの荷物の積替え作業は、非常に効率の悪いものである。また、荷崩れ防止を目的として使用されるストレッチフィルム等は使い捨てとなるため、コストアップを招来するものとなる。そこで、これらの問題を解決するものとして、平板状のパレットの四方に直立した壁面部材を設けた構造のボックスパレットを用い、荷物を入れたボックスパレットごとトラック等に載せて搬送することも考えられる。
【0004】
しかしながら、最近では、パレット上への積み上げを自動化するために、移載ロボットを用いることがある。この場合、上記ボックスパレットでは、底面をなすパレットに対して側面をなす位置にあるパネルが直立した状態で4面とも一体的に固定されたものとなっているため、このパネルが妨げとなって、上記移載ロボットを利用して効率良くパレット上に荷物を積上げることができない。従って、このボックスパレットを用いて荷物を搬送する場合には、手作業で荷物を積み込まなければならず、かえって作業効率が低下する。
【0005】
そこで、この問題に対処するため、パレット上に設けられるパネルを着脱可能なものとした運送コンテナとすることが可能である。すなわち、図10に示すように、パレット51上の各コーナに、パネル52…を嵌挿させる溝を有したパレットコーナ53…を設置し、パネル52…を設置する前のパレット51上に荷物をロボットで積載して、その後パレットコーナ53…を設置し、縁に金属のパネル側縁枠54…及びパネルコーナ50…をリベットにて取り付けたパネル52…をパレットコーナ53…の溝に嵌挿してコンテナの側面を覆い、運送コンテナとすることが可能である。
【0006】
ここで、上記パネルコーナ50は、図11に示すように、パネル52を両側から挟み込むように対向して設けられ、底面側で接合されているパネル支持部50a・50aを有しており、このパネル支持部50a・50aの一端部には、金属のパネル側縁枠54に嵌合される凸部50bが設けられている。また、パネル支持部50a・50aの上部には、リベットを貫通させるための連通孔50c・50cが設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のパネルを着脱可能にした運送コンテナでは、使用頻度が高くなるにつれ積荷の横方向への接触やその他外側からパネル52…への外力によりパネル52…がパネル側縁枠54…及びパネルコーナ50…ごと破損することがある。特に、パネル側縁枠54…とパネルコーナ50…の凸部50b…とは接触領域が小さいために結合が弱く、この部分にかかりやすい積荷の荷重によってパネル側縁枠54…及び凸部50b…が破損しやすい。また、パネル52…の材料として、軽いプラスチックや段ボールを使用する場合には、パネル52…も破損しやすいものとなる。
【0008】
パネル52…は、例えばCチャンネル等の定型の金属枠からなるパネル側縁枠54…及びパネルコーナ50…にリベットによって取り付けられているため、これらが一度破損すると修理が不可能となる。従って、これらをリサイクルするためには再成形が必要となり、再び運送コンテナを組み立てるに際して材料費用が多くかかる。また、リベット打ちといった煩雑な工程が必要であるため、運送コンテナの組み立て費用も多くかかるという問題点を有している。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、パネル及びパネル枠の外力に対する耐久性を向上させて、組立て費用並びにパネル及びパネル枠の交換費用を低減し得る運送コンテナ用パネル枠及びそれを用いた運送コンテナを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の運送コンテナ用パネル枠は、上記課題を解決するために、荷物が載置されるパレットのパネル取り付け部に形成された嵌挿溝に嵌挿されるべく、運送コンテナの側面を覆うために上記パレットの上側に設けられるパネルの周縁に取り付けられる運送コンテナ用パネル枠において、断面がコの字形状で上記パネルの側縁を補強すると共にコの字の内面における側端部から上記パネルの側縁に沿う方向に係止部が設けられたパネル側縁補強部材と、上記パネル側縁補強部材の側端部から嵌挿され上記係止部に係止されることにより、隣接する2つの上記パネル側縁補強部材を結合する略L字形状の第1結合部材と、2枚の挟持板が互いに平行に保持されるよう連結部と一体形成され、これら2枚の挟持板が上記第1結合部材と上記パネルとを同時に挟持する第2結合部材とが設けられていることを特徴としている。
【0011】
上記の発明によれば、まず、略L字形状の第1結合部材をパネルのコーナ部に当接させ、略L字形状の第1結合部材の両端をパネル側縁補強部材の側端部に嵌挿することにより、第1結合部材と隣接する2つのパネル側縁補強部材とを結合すると共に、パネルの側縁にパネル側縁補強部材を取り付ける。パネル側縁補強部材は、断面がコの字形状をしており、コの字の内面における側端部からパネルの側縁に沿う方向に設けられている係止部に第1結合部材のL字の端部が係止される。従って、第1結合部材とパネル側縁補強部材との結合部分は、外力に対して強い耐久性を有するものとなり、パネル側縁補強部材は第1結合部材から外れにくくなる。
【0012】
次に、2枚の挟持板が互いに平行に保持されるよう連結部と一体形成された第2結合部材によって第1結合部材とパネルとを同時に挟持することにより、第1結合部材とパネルとを強固に結合させる。
【0013】
上記のように、第1結合部材がパネル側縁補強部材に強固に結合されると共に、第1結合部材とパネルとが強固に結合されるため、第1結合部材・第2結合部材・パネル側縁補強部材から構成されるパネル枠全体がパネルと強固に結合した状態となる。
【0014】
従って、パネル及びパネル枠は、積荷の大きな荷重や外力がかかってもそれに耐え得るものとなる。また、パネルに金属の枠をリベットで結合するといった煩雑な工程が省かれ、パネル枠を容易にパネルに取り付けることができると共に、材料費用及び組み立て費用が削減される。
【0015】
この結果、パネル及びパネル枠の外力に対する耐久性を向上させて、組立て費用並びにパネル及びパネル枠の交換費用を低減し得る運送コンテナ用パネル枠を提供することができる。
【0016】
請求項2に係る発明の運送コンテナ用パネル枠は、上記課題を解決するために、請求項1記載の運送コンテナ用パネル枠において、上記パネル側縁補強部材における上記係止部はレール状の突起であり、上記第1結合部材は上記突起が嵌挿される嵌挿溝を有することを特徴としている。
【0017】
上記の発明によれば、第1結合部材をパネル枠に嵌挿する際、第1結合部材に設けられている嵌挿溝が、パネル枠の側端部付近に設けられたレール状の突起に噛み合う。パネル側縁補強部材に設けられる係止部をレール状の突起としたことにより、第1結合部材とパネル側縁補強部材との結合部分が長いものとなり、それだけ第1結合部材とパネル側縁補強部材とは結合力を増す。従って、両者がパネルに取り付けられている状態において、パネルにかかる外力に対して非常に強い抵抗力を有するものとなり、パネル側縁補強部材は第1結合部材からより外れにくくなる。
【0018】
請求項3に係る発明の運送コンテナ用パネル枠は、上記課題を解決するために、請求項1または2記載の運送コンテナ用パネル枠において、上記パネルの各コーナを挟む2辺の側縁にはそれぞれパネル凹部が形成される一方、上記第1結合部材には一方の上記パネル凹部に嵌合される第1凸部と、他方のパネル凹部の内側壁に沿って挿入される第2凸部と、他方のパネル凹部において上記第2凸部が挿入されたときに空間として残る嵌合凹部に対向する対向凹部とが形成されている一方、上記第2結合部材の上記連結部は上記対向凹部と嵌合凹部との間を往復移動可能に設けられ、上記連結部を上記パネル側へ移動させると上記連結部が上記嵌合凹部に嵌合されて上記第1結合部材をパネルに固定する固定位置となる一方、上記連結部を上記第1結合部材側へ移動させると上記連結部が上記対向凹部に嵌合されて上記第1結合部材のパネルへの固定を解除する解除位置となることを特徴としている。
【0019】
上記の発明によれば、パネルのコーナを挟む2辺の側縁にはそれぞれパネル凹部が設けられており、第1結合部材には一方のパネル凹部に嵌合する第1凸部が設けられている。従って、第1凸部が一方のパネル凹部に嵌合され、第1結合部材とパネルとが一体固定されやすくなると共に、第1結合部材が、第1凸部が嵌合されている側のパネル側縁に沿って移動するのを阻止することができる。
【0020】
一方、第1結合部材は、他方のパネル凹部の内側壁に沿って挿入される第2凸部を有しており、また、第2凸部がパネル凹部に挿入されたときに空間として残る嵌合凹部に対向した対向凹部を有している。
【0021】
ここで、第2結合部材は、第1結合部材とパネルとを嵌合させる前に2枚の挟持板で挟持することにより第1結合部材に取り付けられている。このとき第2結合部材の連結部は第1結合部材の対向凹部に嵌合されている。第2結合部材を取り付けた第1結合部材をパネルに嵌合させると、対向凹部と嵌合凹部とが対向することにより第2結合部材の連結部が往復移動することができる間隙が形成される。この間隙内において、第2結合部材をパネル側へ移動させると連結部がそれに伴ってパネル側へ移動し、連結部が嵌合凹部に嵌合される。連結部が嵌合凹部に嵌合されることにより、嵌合凹部を構成している第1結合部材の第2凸部とパネルとの密着性が高まり、第1結合部材とパネルとがロックされた状態となる。
【0022】
従って、第1結合部材とパネルとは非常に強固に結合されると共に、第1結合部材が、第2凸部が挿入されている側のパネル側縁に沿って移動するのを阻止することができる。
【0023】
また、この状態から第2結合部材を第1結合部材側へ移動させると連結部がそれに伴って第1結合部材側へ移動し、連結部が対向凹部に嵌合される。このとき、連結部は嵌合凹部から外れるため、第1結合部材とパネルとのロックが解除され、第1結合部材をパネルから取り外すことができる。
【0024】
請求項4に係る発明の運送コンテナ用パネル枠は、上記課題を解決するために、請求項3記載の運送コンテナ用パネル枠において、上記第2結合部材に設けられた2枚の上記挟持板には、これらが上記第1結合部材と上記パネルとを同時に挟持した状態において上記第1結合部材側を向く端部に凹状切り欠き部が形成され、上記第1結合部材には上記凹状切り欠き部の周縁の下部に位置する部位に溝が形成されていることを特徴としている。
【0025】
第2結合部材によって第1結合部材とパネルとが結合された状態の運送コンテナ用パネル枠を分解するには、第2結合部材の2枚の挟持板をパネル側から第1結合部材側へ摺動させ、第2結合部材の連結部を第1結合部材の第2凸部とパネル凹部とによって形成される嵌合凹部から外す必要がある。ところが、連結部が嵌合凹部に嵌合されているため、第1結合部材とパネルとが非常に強固に結合されており、第2結合部材の2枚の挟持板を容易には摺動させることができない。
【0026】
上記の発明によれば、第2結合部材に設けられた2枚の挟持板には、第1結合部材とパネルとが結合した状態において第1結合部材側を向く端部に凹状切り欠き部が形成されている。また、第1結合部材にはこの凹状切り欠き部の周縁の下部に位置する部位に溝が形成されているため、凹状切り欠き部とこの溝とによって溝内部への挿入孔が形成される。この挿入孔から溝内部にドライバなどの工具を差し込み、第1結合部材に密着している挟持板の一端を持ち上げて第1結合部材から引き離し、引き離された挟持板を第1結合部材側に引っ張ることにより第2結合部材を第1結合部材側へ移動させることができる。この結果、パネルから第1結合部材を容易に取り外すことが可能となる。従って、2枚の挟持板に上記のような凹状切り欠き部が形成されていると運送コンテナ用パネル枠を容易に分解することができる。
【0027】
請求項5に係る発明の運送コンテナは、上記課題を解決するために、荷物が載置されるパレットのパネル取り付け部に形成された嵌挿溝に嵌挿されるべく、運送コンテナの側面を覆うために上記パレットの上側に設けられるパネルの周縁に取り付けられる運送コンテナ用パネル枠を用いた運送コンテナにおいて、断面がコの字形状で上記パネルの側縁を補強すると共にコの字の内面における側端部から上記パネルの側縁に沿う方向に係止部が設けられたパネル側縁補強部材と、上記パネル側縁補強部材の側端部から嵌挿され上記係止部に係止されることにより、隣接する2つの上記パネル側縁補強部材を結合する略L字形状の第1結合部材と、2枚の挟持板が互いに平行に保持されるよう連結部と一体形成され、これら2枚の挟持板が上記第1結合部材と上記パネルとを同時に挟持する第2結合部材とが設けられていることを特徴としている。
【0028】
上記の発明によれば、運送コンテナを組み立てるときは、まず、略L字形状の第1結合部材をパネルのコーナ部に当接させ、略L字形状の第1結合部材の両端をパネル側縁補強部材の側端部に嵌挿することにより、第1結合部材と隣接する2つのパネル側縁補強部材とを結合すると共に、パネルの側縁にパネル側縁補強部材を取り付ける。パネル側縁補強部材は、断面がコの字形状をしており、コの字の内面における側端部からパネルの側縁に沿う方向に設けられている係止部に第1結合部材のL字の端部が係止される。従って、第1結合部材とパネル側縁補強部材との結合部分は、パネルの側縁に対して働く外力に対して強い耐久性を有するものとなり、パネル側縁補強部材は第1結合部材から外れにくくなる。
【0029】
次に、2枚の挟持板が互いに平行に保持されるよう連結部と一体形成された第2結合部材によって第1結合部材とパネルとを同時に挟持することにより、第1結合部材とパネルとを強固に結合させる。
【0030】
上記のように、第1結合部材がパネル側縁補強部材に強固に結合されると共に、第1結合部材とパネルとが強固に結合されるため、第1結合部材・第2結合部材・パネル側縁補強部材から構成されるパネル枠全体がパネルと強固に結合した状態となる。
【0031】
従って、パネル及びパネル枠は、積荷の大きな荷重や外力がかかってもそれに耐え得るものとなる。また、パネルに金属の枠をリベットで結合するといった煩雑な工程が省かれ、パネル枠を容易にパネルに取り付けることができると共に、材料費用及び組み立て費用が削減される。
【0032】
また、このようにしてパネル枠が取り付けられたパネルを、パレット上のパネル取付け部に形成された嵌挿溝に嵌挿させるだけでコンテナの側面を覆うことができ、運送コンテナを容易かつ強固に組み立てることができる。さらに、このような運送コンテナは、分解するときには、組み立てと逆の手順を踏めばよいので容易に分解することもできる。従って、運送コンテナの組み立てと分解とが短時間でできるので、荷物の積み降ろしの効率を向上することができる。
【0033】
この結果、パネル及びパネル枠の外力に対する耐久性を向上させて、組立て費用並びにパネル及びパネル枠の交換費用を低減し得る運送コンテナ用パネル枠を用いた運送コンテナを提供することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0035】
本実施の形態のパネル枠が適用される運送コンテナは、図3に示すように、パレット1と、パネル取付け部としてのパレットコーナ2…と、パネル枠3…と、パネル枠3…に固定されたパネル7…とから構成されている。
【0036】
上記パレット1は、木材、あるいはポリプロピレン等の合成樹脂からなっており、その各側面に、フォークリフトのフォークが挿入される挿入口1a…を有している。また、パレット1の上面における各コーナ部には、挿入孔1b…が2箇所ずつ計8箇所に設けられており、ここには上記パレットコーナ2…の下部に設けられた突起2a…が挿入されるようになっている。
【0037】
上記パレットコーナ2は、2枚のほぼ同じ大きさの略L字形状の内壁2bと外壁2cとが上下に段違いで、平行に対峙したものからなっている。すなわち、パレットコーナ2は、略L字形状の内壁2bと、この内壁2bに対して所定の間隔で平行に設けられた略L字形状の外壁2cとを有していると共に、図4(a)(b)(c)に示すように、これら内壁2bと外壁2cとの間には底板2dが設けられている。そして、これら内壁2b、外壁2c及び底板2dで囲まれることによりパネル枠3に固定されたパネル7・7を挿入するための嵌挿溝2eが形成されている。
【0038】
このパレットコーナ2…の底板2d…の下面側には上述した突起2a…が設けられており、これら突起2a…をパレット1のコーナ部に設けられた前記挿入孔1b…に挿入することにより、これらパレットコーナ2…をパレット1に容易に取り付け得るものとなっている。
【0039】
また、パレットコーナ2の下部では、同図(c)に示すように、外壁2cが内壁2bより下方に位置がずれた状態になっている。このため、上記突起2a…が挿入孔1b…に挿入された状態では、上記底板2d…の下面が上記パレット1の上面に当接し、かつ底板2d…よりも下方に突出している外壁2c…は上記パレット1におけるコーナ部の外周を覆うようになっている。
【0040】
また、図4(a)(b)(c)に示すように、上記底板2dには、嵌挿溝2eに嵌挿される2枚の上記パネル7・7の交点となる位置に、上向きの凸部2fが設けられており、この凸部2fは、1つのパネル7のコーナに取り付けられる後述するパネルコーナ4の嵌合孔4fに嵌合されるようになっている。
【0041】
さらに、上記底板2d上には、上記凸部2fから各L字の端部側に向かう中程の位置に立ち上げ壁2g・2gが設けられている。上記立ち上げ壁2g・2gは、パネルコーナ4・4が嵌挿溝2eに嵌挿されたときに、パネルコーナ4・4に設けられた後述する凹部4g・4gに係止されることにより、パネルコーナ4・4が嵌挿溝2eに沿って移動するのを規制するために形成されているものである。
【0042】
一方、本実施の形態のパネル枠3は、図5に示すように、第1結合部材としてのパネルコーナ4…と、第2結合部材としてのパネルコーナ固定板5…と、パネル側縁補強部材としてのパネル側縁枠6…とから構成される。
【0043】
上記パネルコーナ4は、図6(c)に示すように略L字形状をしており、同図(b)(c)に示すように、L字の両端部の外側縁付近には後述するパネル側縁枠6のレール状の突起6a・6aが嵌挿される嵌挿溝4a・4aが設けられている。また、パネルコーナ4におけるL字の一端のパネル7側を向く側面には後述するパネル7の2つのパネル凹部7b・7cのうち一方のパネル凹部7bに嵌合される第1凸部4b、L字のパネル7側を向く側面のうち第1凸部4bが設けられている側面とは別の側面の中程には他方のパネル凹部7cの内側壁に沿って挿入される第2凸部4cが各々パネル7側へ向かう方向に突出して設けられていると共に、L字の他端にはパネル7の他の凹部7dに嵌合される凸部4dが設けられている。さらに、第2凸部4cに隣接して、後述する嵌合凹部8に対向する対向凹部4eが設けられている。
【0044】
一方、同図(a)(c)に示すように、パネルコーナ4におけるL字のコーナ部には前述したパレットコーナ2に設けられている凸部2fが嵌合される嵌合孔4fが設けられており、パネルコーナ4のL字の外側壁のうちパレットコーナ2の嵌挿溝2eに嵌挿される側の外側壁には、嵌挿溝2eに沿う方向へのパネルコーナ4の移動を規制するために設けられている立ち上げ壁2gが引っ掛かる凹部4gが設けられている。
【0045】
また、パネルコーナ4のL字の表裏両面には溝4h…が設けられており、これらの溝4h…はパネルコーナ4の重量を軽減し、材料費用を低減するためのものである。さらに、パネルコーナ4には、後述するパネルコーナ固定板5がパネルコーナ4とパネル7とをロックした際に挟持板5a・5aの一端に設けられている凹状切り欠き部5c・5cの周縁の下部に位置する部位に溝4i・4iが設けられている。これらの溝4i・4iと凹状切り欠き部5c・5cとによって、パネルコーナ4を挟持している挟持板5a・5aをパネルコーナ4から引き離す部材を挿入する挿入孔9・9が形成される。
【0046】
また、クロスハッチを施したクロスハッチ部4j・4jは、後述するパネルコーナ固定板5の2枚の挟持板5a・5aが挟持し得る部分であり、パネル枠3を組み立てるときに挟持板5a・5aがこの部分の表面を摺動する。
【0047】
上記パネルコーナ固定板5は、図7(a)〜(d)に示すように、平行な2枚の挟持板5a・5aと、挟持板5a・5aの間にそれらを一体的に保持する連結部5bとを有する。また、挟持板5a・5aには、後述するように、パネル3が組み立てられた状態において挟持板5a・5aのパネルコーナ4側を向く一端に凹状切り欠き部5c・5cがそれぞれ設けられている。
【0048】
連結部5bは、断面がコの字形状をしており、後述するように、パネルコーナ固定板5が嵌合凹部8に嵌合された際にコの字の外側壁が嵌合凹部8の内側壁に密着するようになっている。
【0049】
ここで、本実施の形態では、上記パネルコーナ4は、例えば6ナイロン等のエンジニアリングプラスチックからなり、軽くて丈夫なものとするために、さらに10〜30%のガラス繊維が入っている。また、上記パネルコーナ固定板5は、後述するようにパネル7からの取り外しの際に挟持板5a・5aをある程度曲げる必要があるため、フレキシブルな素材からなるのが好ましく、例えば6ナイロン等のエンジニアリングプラスチックのみからなっている。
【0050】
上記パネル側縁枠6は、例えばアルミニウム等の金属からなり、図8に示すように、断面がコの字形状をしており、コの字の内面には側端部からパネルの側縁に沿う方向に係止部としてのレール状の突起6a・6aが設けられている。この突起6a・6aは、上述したパネルコーナ4の嵌挿溝4a・4aに嵌挿されることによりパネルコーナ4と2つの隣接するパネル側縁枠6・6とを結合する。
【0051】
一方、上記パネル枠3が取り付けられるパネル7は、例えば発泡ポリプロピレンからなり、図9に示すように、長方形状の板からコーナ部7a…を凹凸状に切り欠いたものであり、コーナを挟む2つの側縁の一方にパネル凹部7b…が、他方にパネル凹部7c…と凹部7d…とが形成されている。パネル凹部7b…には上述したパネルコーナ4に設けられている第1凸部4b…が嵌合され、パネル凹部7c…には内側壁に沿って第2凸部4c…が挿入され、また、凹部7d…には凸部4d…が嵌挿される。
【0052】
次に、上記パネル枠3の組み立て方法及び、パネル7へのパネル枠3の取り付け方法について説明する。
【0053】
まず、パネルコーナ固定板5の挟持板5a・5aでパネルコーナ4を挟み込む。このとき、挟持板5a・5aを、凹状切り欠き部5c・5cが設けられている側の一端から図6(c)に示す矢印P方向にクロスハッチ部4j・4jの表面を摺動させながら、連結部5bを対向凹部4eに嵌合されるまで押し込む。すると、挟持板5a・5aはクロスハッチ部4j・4j全体を挟持する状態となる。
【0054】
次に、パネル側縁枠6に設けられている突起6a・6aをパネルコーナ4の嵌挿溝4a・4aに嵌挿させてパネルコーナ4と2つの隣接するパネル側縁枠6・6とを結合させると共に、パネルコーナ4の第1凸部4bをパネル7のパネル凹部7bに嵌合させ、第2凸部4cをパネル凹部7cの内側壁に沿って挿入すると共に、凸部4dを凹部7dに嵌合させる。このとき、パネル7の側縁はパネル側縁枠6のコの字の内面側に嵌挿されると共に、挟持板5a・5aのパネル側を向く端部によって挟持される。この状態を表したのが図2である。パネルコーナ4の第1凸部4bがパネル7のパネル凹部7bに嵌合することによって、パネルコーナ4の矢印Q方向への移動を阻止することができる。また、パネルコーナ4の第2凸部4cの外側壁の一部はパネル7のパネル凹部7cの内側壁の一部に当接された状態になっており、これにより、空間として残る嵌合凹部8が形成される。また、嵌合凹部8に対向して対向凹部4eが位置している。従って、パネルコーナ固定板5の連結部5bは対向凹部4eと嵌合凹部8とで形成される間隙内を往復移動することができるようになる。図2においては連結部5bは対向凹部4eと嵌合した状態にあり、パネルコーナ4とパネル7とはまだ十分に結合されていない。
【0055】
次に、図2の状態からパネルコーナ固定板5をパネル7側へ移動させると、それに伴い、上記間隙内において連結部5bもパネル7側へ移動し、図1に示すように、連結部5bは嵌合凹部8に嵌合される。これにより、パネルコーナ4の第2凸部4cとパネル7のパネル凹部7cとが当接している部分同士が互いに密着し、パネルコーナ4とパネル7とはロックされた状態となる。この結果、パネルコーナ4の矢印R方向への移動が阻止され、図2の矢印Q方向への移動阻止と併せてパネルコーナ4はパネル7に非常に強く結合される。
【0056】
従って、パネル7の周囲を取り囲むパネル枠3を組み立てるには、上述したパネルコーナ4、パネルコーナ固定板5、及びパネル側縁枠6の結合方法によって、パネルコーナ4…、パネルコーナ固定板5…をパネル7の4隅に取り付けると共に、パネル側縁枠6…をパネル7の4辺に取り付ければよい。
【0057】
この結果、パネル7をパネル枠3に容易かつ強固に結合させることができるようになり、パネル枠3及びパネル7は外力に対して非常に高い耐久性を持つと同時に、パネル7に金属の枠をリベットで結合するといった煩雑な工程が省かれ、材料費用及び組み立て費用が削減される。
【0058】
また、逆に、パネル7に取り付けたパネル枠3を取り外そうとすると、パネルコーナ固定板5をパネルコーナ4側へ移動させて、連結部5bを嵌合凹部8から外す必要がある。しかし、連結部5bは非常に強固に嵌合凹部8に嵌合されているため、挟持板5a・5aをパネルコーナ4側へ摺動させることは容易ではない。そこで、以下のようにするとパネル7からパネル枠3を取り外すことが容易になる。
【0059】
図1のようにパネル枠3が組み立てられた状態では、パネルコーナ固定板5の2枚の挟持板5a・5aに設けられている凹状切り欠き部5c・5cは、パネルコーナ4の溝4i・4iのほぼ上方に位置している。このとき、凹状切り欠き部5c・5cと溝4i・4iとで挿入孔9・9が形成されるので、挿入孔9・9から溝4i・4i内部にマイナスドライバなどの工具を差し込み、凹状切り欠き部5c・5cが形成されている辺りの挟持板5a・5aを持ち上げると、挟持板5a・5aの一端がパネルコーナ4の表面から離れる。従って、パネルコーナ4から離れた挟持板5a・5aの一端をパネルコーナ4側へ引っ張ることによりパネルコーナ固定板5をパネルコーナ4側へ移動させることができるようになる。すると、連結部5bによってロックされていたパネルコーナ4とパネル7とは取外し可能な状態となると同時に、パネル側縁枠6をパネル7から取り外すこともできるようになる。パネル7からパネルコーナ4及びパネル側縁枠6を取り外した後、パネル側縁枠6をパネルコーナ4から引き抜き、パネルコーナ4からパネルコーナ固定板5を取り外すと、パネル3を構成していた全ての部材が元通りに分解される。
【0060】
このように、パネル3を構成する全ての部材とパネル7とは組み立て・分解に際してリベット打ちなどの工程が不要であるため、これらの部材は破損しない限り何度でも再利用することができる。
【0061】
この結果、パネル及びパネル枠の外力に対する耐久性を向上させて、組立て費用並びにパネル及びパネル枠の交換費用を低減し得る運送コンテナ用パネル枠を提供することができる。
【0062】
次に、上記構成の運送コンテナ用パネル枠4を用いた運送コンテナの製造方法を説明する。
【0063】
運送コンテナを製造する際には、まず、前述した方法でパネル枠3…を組み立てパネル7…に取り付ける。パネル枠3…が取り付けられたパネル7…を、パレット1上のパレットコーナ2…に形成された嵌挿溝2e…に嵌挿させるとコンテナの側面を覆うことができる。
【0064】
またこのとき、各パネルコーナ4…に形成されている嵌合孔4f…はパレットコーナの底板2d…上に設けられている凸部2f…に嵌合され、パレットコーナ2…とパネル7…とが容易に固定される。また、凸部2f…の一つに嵌合される嵌合孔4f…は各パネルコーナ4に一つずつ設けられているので、凸部2fに嵌合された嵌合孔4fを有するパネルコーナ4を取り付けたパネル7に隣接する他のパネル7は、パレット1上の他端のコーナに設けられたパレットコーナ2の底板2d上に設けられている凸部2fに嵌合される。従って、パネル枠3…と結合された全てのパネル7…がパレットコーナ2…に固定されることになる。従って、容易に運送コンテナを製造することができる。
【0065】
さらに、このような運送コンテナは、分解するときには、組み立てとほぼ逆の手順を踏めばよいので容易に分解することもできる。パネル枠3の分解に際しては、前述したように、パネルコーナ4の溝4i・4iとパネルコーナ固定板5の凹状切り欠き部5c・5cとによって形成される挿入孔9・9(図1参照)を利用する方法が好ましく、この工程のみが組み立て時と異なる。但し、この方法はパネル枠3の分解を困難にするものではない。従って、運送コンテナの組み立てと分解とが短時間でできるので、荷物の積み降ろしの効率を向上することができる。
【0066】
この結果、パネル及びパネル枠の外力に対する耐久性を向上させて、組立て費用並びにパネル及びパネル枠の交換費用を低減し得る運送コンテナ用パネル枠を用いた運送コンテナを提供することができる。
【0067】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の運送コンテナ用パネル枠は、以上のように、荷物が載置されるパレットのパネル取り付け部に形成された嵌挿溝に嵌挿されるべく、運送コンテナの側面を覆うために上記パレットの上側に設けられるパネルの周縁に取り付けられる運送コンテナ用パネル枠において、断面がコの字形状で上記パネルの側縁を補強すると共にコの字の内面における側端部から上記パネルの側縁に沿う方向に係止部が設けられたパネル側縁補強部材と、上記パネル側縁補強部材の側端部から嵌挿され上記係止部に係止されることにより、隣接する2つの上記パネル側縁補強部材を結合する略L字形状の第1結合部材と、2枚の挟持板が互いに平行に保持されるよう連結部と一体形成され、これら2枚の挟持板が上記第1結合部材と上記パネルとを同時に挟持する第2結合部材とが設けられているものである。
【0068】
それゆえ、第1結合部材はパネル側縁補強部材に嵌挿されるだけで係止部により係止され、容易にパネル側縁補強部材を第1結合部材に結合することができる。
【0069】
また、第2結合部材の2枚の挟持板によって第1結合部材とパネルとを同時に挟持することができるため、第1結合部材とパネルとを容易かつ強固に結合することができる。
【0070】
従って、パネルをパネル枠に容易かつ強固に結合させることができるようになると共に、パネルに金属の枠をリベットで結合するといった煩雑な工程が省かれ、パネル及びパネル枠を構成する各部材を再利用することができ、材料費用及び組み立て費用が削減される。
【0071】
この結果、パネル及びパネル枠の外力に対する耐久性を向上させて、組立て費用並びにパネル及びパネル枠の交換費用を低減し得る運送コンテナ用パネル枠を提供することができるという効果を奏する。
【0072】
請求項2に係る発明の運送コンテナ用パネル枠は、以上のように、請求項1記載の運送コンテナ用パネル枠において、上記パネル側縁補強部材における上記係止部はレール状の突起であり、上記第1結合部材は上記突起が嵌挿される嵌挿溝を有するものである。
【0073】
それゆえ、簡単な構成で第1結合部材とパネル側縁補強部材とを強固に結合することができ、これによって、請求項1に係る発明の効果に加えて、大きな外力が第1結合部材とパネル側縁補強部材とに作用しても両者が互いに外れるのを防止することができるという効果を奏する。
【0074】
請求項3に係る発明の運送コンテナ用パネル枠は、以上のように、請求項1または2記載の運送コンテナ用パネル枠において、上記パネルの各コーナを挟む2辺の側縁にはそれぞれパネル凹部が形成される一方、上記第1結合部材には一方の上記パネル凹部に嵌合される第1凸部と、他方のパネル凹部の内側壁に沿って挿入される第2凸部と、他方のパネル凹部において上記第2凸部が挿入されたときに空間として残る嵌合凹部に対向する対向凹部とが形成されている一方、上記第2結合部材の上記連結部は上記対向凹部と嵌合凹部との間を往復移動可能に設けられ、上記連結部を上記パネル側へ移動させると上記連結部が上記嵌合凹部に嵌合されて上記第1結合部材をパネルに固定する固定位置となる一方、上記連結部を上記第1結合部材側へ移動させると上記連結部が上記対向凹部に嵌合されて上記第1結合部材のパネルへの固定を解除する解除位置となるものである。
【0075】
それゆえ、第1凸部が一方のパネル凹部に嵌合され、第1結合部材とパネルとが一体固定されやすくなると共に、第1結合部材が、第1凸部が嵌合されている側のパネル側縁に沿って移動するのを防止することができる。
【0076】
また、連結部が嵌合凹部に嵌合されることにより、嵌合凹部を構成している第1結合部材の第2凸部とパネルとの密着性が高まり、第1結合部材とパネルとがロックされた状態となるため、第1結合部材が、第2凸部が挿入されている側のパネル側縁に沿って移動するのを防止することができる。
【0077】
これにより、請求項1または2に係る発明の効果に加えて、第1結合部材とパネルとがさらに強固に結合されるという効果を奏する。
【0078】
請求項4に係る発明の運送コンテナ用パネル枠は、以上のように、請求項3記載の運送コンテナ用パネル枠において、上記第2結合部材に設けられた2枚の上記挟持板には、これらが上記第1結合部材と上記パネルとを同時に挟持した状態において上記第1結合部材側を向く端部に凹状切り欠き部が形成され、上記第1結合部材には上記凹状切り欠き部の周縁の下部に位置する部位に溝が形成されているものである。
【0079】
それゆえ、凹状切り欠き部と第1結合部材の溝とによって形成される溝内部への挿入孔から溝内部にドライバなどの工具を差し込み、第1結合部材に密着している挟持板の一端を持ち上げて第1結合部材から引き離し、引き離された挟持板を第1結合部材側に引っ張ることにより第2結合部材を第1結合部材側へ移動させることができる。
【0080】
従って、請求項3に係る発明の効果に加えて、運送コンテナ用パネル枠を容易に分解することができるという効果を奏する。
【0081】
請求項5に係る発明の運送コンテナ用パネル枠を用いた運送コンテナは、以上のように、荷物が載置されるパレットのパネル取り付け部に形成された嵌挿溝に嵌挿されるべく、運送コンテナの側面を覆うために上記パレットの上側に設けられるパネルの周縁に取り付けられる運送コンテナ用パネル枠を用いた運送コンテナにおいて、断面がコの字形状で上記パネルの側縁を補強すると共にコの字の内面における側端部から上記パネルの側縁に沿う方向に係止部が設けられたパネル側縁補強部材と、上記パネル側縁補強部材の側端部から嵌挿され上記係止部に係止されることにより、隣接する2つの上記パネル側縁補強部材を結合する略L字形状の第1結合部材と、2枚の挟持板が互いに平行に保持されるよう連結部と一体形成され、これら2枚の挟持板が上記第1結合部材と上記パネルとを同時に挟持する第2結合部材とが設けられていることを特徴とする運送コンテナ用パネル枠を用いたものである。
【0082】
それゆえ、第1結合部材はパネル側縁補強部材に嵌挿されるだけで係止部により係止され、容易にパネル側縁補強部材を第1結合部材に結合することができる。
【0083】
また、第2結合部材の2枚の挟持板によって第1結合部材とパネルとを同時に挟持することができるため、第1結合部材とパネルとを容易かつ強固に結合することができる。
【0084】
従って、パネルをパネル枠に容易かつ強固に結合させることができるようになると共に、パネルに金属の枠をリベットで結合するといった煩雑な工程が省かれ、パネル及びパネル枠を構成する各部材を再利用することができ、材料費用及び組み立て費用が削減される。
【0085】
また、このようにしてパネル枠が取り付けられたパネルを、パレット上のパネル取付け部に形成された嵌挿溝に嵌挿させるだけでコンテナの側面を覆うことができ、運送コンテナを容易かつ強固に組み立てることができる。さらに、このような運送コンテナは、分解するときには、組み立てと逆の手順を踏めばよいので容易に分解することもできる。従って、運送コンテナの組み立てと分解とが短時間でできるので、荷物の積み降ろしの効率を向上することができる。
【0086】
この結果、パネル及びパネル枠の外力に対する耐久性を向上させて、組立て費用並びにパネル及びパネル枠の交換費用を低減し得る運送コンテナ用パネル枠を用いた運送コンテナを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるパネル枠のパネルコーナ固定板が固定位置にある状態を示す構成図である。
【図2】上記パネル枠のパネルコーナ固定板が解除位置にある状態を示す構成図である。
【図3】上記パネル枠を用いた運送コンテナを示す分解斜視図である。
【図4】上記運送コンテナのパレットコーナを示すものであり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線矢視断面図、(c)は(a)のB−B線矢視断面図である。
【図5】上記パネル枠を示す正面図である。
【図6】上記パネル枠のパネルコーナを示すものであり、(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図である。
【図7】上記パネル枠のパネルコーナ固定板を示すものであり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は(a)のC−C線矢視断面図である。
【図8】上記パネル枠のパネル側縁枠を示す側面図である。
【図9】上記運送コンテナのパネルを示す正面図である。
【図10】従来のパネル枠を用いた運送コンテナを示す分解斜視図である。
【図11】従来のパネル枠のパネルコーナを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 パレット
2 パレットコーナ(パネル取り付け部)
2e 嵌挿溝
3 パネル枠
4 パネルコーナ(第1結合部材)
4a 嵌挿溝
4b 第1凸部
4c 第2凸部
4e 対向凹部
4i 溝
5 パネルコーナ固定板(第2結合部材)
5a 挟持板
5b 連結部
5c 凹状切り欠き部
6 パネル側縁枠(パネル側縁補強部材)
6a 突起(係止部)
7 パネル
7b パネル凹部
7c パネル凹部
8 嵌合凹部

Claims (5)

  1. 荷物が載置されるパレットのパネル取り付け部に形成された嵌挿溝に嵌挿されるべく、運送コンテナの側面を覆うために上記パレットの上側に設けられるパネルの周縁に取り付けられる運送コンテナ用パネル枠において、
    断面がコの字形状で上記パネルの側縁を補強すると共にコの字の内面における側端部から上記パネルの側縁に沿う方向に係止部が設けられたパネル側縁補強部材と、
    上記パネル側縁補強部材の側端部から嵌挿され上記係止部に係止されることにより、隣接する2つの上記パネル側縁補強部材を結合する略L字形状の第1結合部材と、
    2枚の挟持板が互いに平行に保持されるよう連結部と一体形成され、これら2枚の挟持板が上記第1結合部材と上記パネルとを同時に挟持する第2結合部材とが設けられていることを特徴とする運送コンテナ用パネル枠。
  2. 上記パネル側縁補強部材における上記係止部はレール状の突起であり、上記第1結合部材は上記突起が嵌挿される嵌挿溝を有することを特徴とする請求項1記載の運送コンテナ用パネル枠。
  3. 上記パネルの各コーナを挟む2辺の側縁にはそれぞれパネル凹部が形成される一方、上記第1結合部材には一方の上記パネル凹部に嵌合される第1凸部と、他方のパネル凹部の内側壁に沿って挿入される第2凸部と、他方のパネル凹部において上記第2凸部が挿入されたときに空間として残る嵌合凹部に対向する対向凹部とが形成されている一方、上記第2結合部材の上記連結部は上記対向凹部と嵌合凹部との間を往復移動可能に設けられ、上記連結部を上記パネル側へ移動させると上記連結部が上記嵌合凹部に嵌合されて上記第1結合部材をパネルに固定する固定位置となる一方、上記連結部を上記第1結合部材側へ移動させると上記連結部が上記対向凹部に嵌合されて上記第1結合部材のパネルへの固定を解除する解除位置となることを特徴とする請求項1または2記載の運送コンテナ用パネル枠。
  4. 上記第2結合部材に設けられた2枚の上記挟持板には、これらが上記第1結合部材と上記パネルとを同時に挟持した状態において上記第1結合部材側を向く端部に凹状切り欠き部が形成され、上記第1結合部材には上記凹状切り欠き部の周縁の下部に位置する部位に溝が形成されていることを特徴とする請求項3記載の運送コンテナ用パネル枠。
  5. 荷物が載置されるパレットのパネル取り付け部に形成された嵌挿溝に嵌挿されるべく、運送コンテナの側面を覆うために上記パレットの上側に設けられるパネルの周縁に取り付けられる運送コンテナ用パネル枠を用いた運送コンテナにおいて、
    断面がコの字形状で上記パネルの側縁を補強すると共にコの字の内面における側端部から上記パネルの側縁に沿う方向に係止部が設けられたパネル側縁補強部材と、上記パネル側縁補強部材の側端部から嵌挿され上記係止部に係止されることにより、隣接する2つの上記パネル側縁補強部材を結合する略L字形状の第1結合部材と、2枚の挟持板が互いに平行に保持されるよう連結部と一体形成され、これら2枚の挟持板が上記第1結合部材と上記パネルとを同時に挟持する第2結合部材とが設けられていることを特徴とする運送コンテナ用パネル枠を用いた運送コンテナ。
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