JP3606179B2 - 車両用シートの回転装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シートの回転装置に関し、特に、同心状に配設されたインナリングとアウタリングを、ボールを介在させて相対回転自在とした回転装置の構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4にこの種のシート回転装置の一例を示す。回転装置は同心状に配設されたインナリング1とアウタリング2を有し、インナリング1はその下面の周方向複数個所で例えば車両フロアにボルト固定され、一方、アウタリング2には、上面の周方向複数個所にネジ穴23が設けられて、これらネジ穴23内に装着されるボルトによって車両用シートが載置固定される。インナリング1の外周面と、これに近接対向するアウタリング2の内周面には、図5に示すように各中央に全周に延びる三角溝3,4が形成されており、対向する三角溝3,4によって形成される略菱形断面の空間S内には多数のボール5が互いに接するように挿置されている。これらボール5は球面上の4箇所が空間Sの各斜辺に接しており、これによってアウタリング2はインナリング1に対して水平および垂直方向のいずれにも位置決めされつつ回転自在である。
【0003】
なお、ボール5は、周方向の一箇所で上方へ開放する円形挿入口6(図4)を経て上記空間S内へ挿入されており、この挿入口6は、インナリング1の外周面とアウタリング2の内周面の、周方向の一箇所に互いに対向して上下方向へ形成された半円溝14,24により構成されている。このように、ボール5を互いに接するように多数連続的に配置する理由は、回転装置の使用中にスリップ等によってボール5が偏在してしまうのを防止するためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の回転装置は、構造が簡易で耐久性にも優れるという長所があるが、インナリングとアウタリングを切削加工で製造する必要があるとともに、挿入口から三角溝空間内へ多数のボールを挿入する手間を要する等のために製造コストが高くなるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、製造の手間やボール数を削減して低コストで実現することができる車両用シートの回転装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第1発明は、同心状に配設されて一方がシート側に、他方が車両フロア側にそれぞれ固定されるインナリング(1)とアウタリング(2)を有し、インナリング(1)の外周面の上下方向中央に形成された凹溝(3)と、アウタリング(2)の内周面の上下方向中央に形成された凹溝(4)とを対向させて、対向する凹溝(3,4)により形成される空間(S)内にボール(5)を配置してインナリング(1)に対してアウタリング(2)を保持しつつ相対回転可能とした車両用シートの回転装置において、インナリング(1)とアウタリング(2)をそれぞれ、二個のリング(11,21)(12,22)を結合して構成し、かつ上記インナリング(1)の周方向の複数位置に上記空間(S)内へ突出する第1のボールストッパ部(31)を設け、上記アウタリング(2)の周方向に第1のボールストッパ部(31)と同数かつ同間隔で上記空間(S)内へ突出する第2のボールストッパ部(41)を設けて、これら第1および第2のボールストッパ(31,41)の間にそれぞれ少なくとも一つのボール(5)を配置する。
【0007】
本第1発明において、上下方向で互いに対称形状とした上側リングと下側リングは負角となる面を有しないから、いずれもプレス成形によって製造することができ、従来の切削加工に比して製造の手間が軽減される。また、上側リングと下側リングを結合する前にボールを配置しておくことにより、従来のように挿入口から空間内へボールを一個づつ挿入する手間も要しない。これらにより、製造コストを大きく削減することがでる。また、インナリングとアウタリングが相対回転して第1のボールストッパ部と第2のボールストッパ部が接近するとこれらの間にボールが挟持され、この結果、これ以上の相対回転が規制される。したがって、回転装置外に別体の回転規制部材を設けることなくインナリングとアウタリングの相対回転範囲を決定することができる。また、インナリングとアウタリングの相対回転端においてボールが両ボールストッパ部によって挟持され、位置決めされる。したがって、特にボールストッパ部間に複数のボールを配置する場合に、スリップ等によってボール相互の間隔が変動してもインナリング等が上記相対回転端に至る毎にボール間隔が初期化され、ボールの偏在が防止される。
【0012】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1には回転装置を構成するインナリング1とアウタリング2を周方向の一ヶ所で切断した斜視断面図を示す。図において、同心状に配置されたインナリング1とアウタリング2には、対向する外周面の中央と内周面の中央にそれぞれ凹溝たる三角溝3,4が形成されており、対向する三角溝3,4によって形成される略菱形断面の空間S内にボール5が配置されて、その球面上の4箇所が上記空間Sの各斜辺に接し、インナリング1とアウタリング2を位置決めしつつ相対回転可能としている。従来技術で説明したように、インナリング1はその下面の周方向複数位置で例えば車両フロアにボルト固定され、一方、アウタリング2はその上面の周方向複数位置で車両用シートにボルト固定される。
【0014】
インナリング1およびアウタリング2は共に、上下で互いに対称形の上側リング11,21と下側リング12,22を結合して構成されている。すなわち、インナリング1の上側リング11は略長方形の断面をなし、その内周上縁は強化リブ13として一定幅部分が上方へ突出するとともに、内周下半は外方へ向かう傾斜面11aとなっている。一方、下側リング12は上記三角溝3の頂点を通る水平面に対して上側リング11を反転させた形状をなし、これら上側リング11と下側リング12を重ね合わせて結合することによってインナリング1が構成されるとともに、上側リング11の内周下半の傾斜面11aと下側リング12の内周上半の傾斜面12aとで内周方向へ開く上記三角溝3が形成されている。
【0015】
アウタリング2もインナリング1と同様に、上側リング21とこれを反転させた形状の下側リング22を結合して構成され、上側リング21の内周下半の傾斜面21aと下側リング22の内周上半の傾斜面22aとで内周方向へ開く上記三角溝4が形成されている。以上の上側リング11,21と下側リング12,22は負角となる面を有しないから、従来のような切削によることなく、厚板をプレス成形することによって容易に製造することができ、しかも下側リングは上側リングと同形状のものを成形してこれを反転させて使用するだけであるから、製造の手間が大幅に削減され、コストの低減を図ることができる。
【0016】
また、ボール5は、各下側リング12,22上に上側リング11,21を重ねるのに先だって、両下側リング12,22の傾斜面12a,22aによって形成された上方へ開くV空間内に配置すれば良いから、従来のように挿入口を経て一個づつボールを挿入する必要がなく、ボール配置の手間が軽減されて、これによってもコスト低減が実現される。
【0017】
アウタリング2には図2に示すように三角溝の一部にボールストッパ部41が突出形成されている。ボールストッパ部41はその上半と下半が、三角溝4の頂点を通る水平面に対して上下で互いに対称形状をなしてそれぞれ上側リング21と下側リング22の一部に形成されており、これら上側リング21と下側リング22を重ねることによって三角溝4の中央にその全体形状が現れる。ボールストッパ部41の両端面41a,41bは上記ボール5の外周に倣った凹状球面となっている。図3に示すように、ボールストッパ部41はアウタリング2の周方向へ等間隔で5箇所に形成されている。同様の形状のボールストッパ部31(図3)がインナリング1にも形成されており、上記アウタリング2のボールストッパ部41からずれた位置で、周方向へ等間隔で5箇所に形成されている。アウタリング2が図3に示す反時計方向回転端に至った時にはそのボールストッパ部41は実線で示す位置にあり、これとインナリング1のボールストッパ31との間に、空間S(図1)内の各3個づつのボール5が挟持されている。
【0018】
このような構造の回転装置において、アウタリング2およびこれと一体のボールストッパ部41が図3の時計方向へ回転すると、これに伴ってボール5も時計方向へ空間S内を転動するが、ボール5の移動量はアウタリング2の移動量の半分であるから、先頭のボール5がインナリング1に形成された時計方向前方のボールストッパ部31へ到達する(図3の矢印x)間に、アウタリング2に形成されたボールストッパ部41は上記ボールストッパ部31を越えて大きく時計方向へ移動し(図3の矢印y)、上記ボールストッパ部31からスタートしたボール5の最後尾のものに当接して、3個のボール5を新たなボールストッパ部31との間で挟持する。これにより、ボール5のそれ以上の転動が規制され、アウタリング2もそれ以上の時計方向回転が規制される。
【0019】
この状態からアウタリング2が反時計方向へ戻り回転すると、アウタリング2のボールストッパ部41がそれぞれ矢印yの起点まで戻るとともに、ボール5もそれぞれ矢印xの起点へ戻り、ボールストッパ31,41間に3個のボールが挟持された初期の状態になってアウタリング2のそれ以上の反時計方向回転が規制される。
【0020】
このようにして、アウタリング2、すなわち車両用シートの回転範囲の規制が、回転装置外に別体の回転規制手段を設けることなく、ボール5とボールストッパ31,41とで実現される。そして、アウタリング2の回転に伴い各3個のボール5が転動する際にスリップを生じて前後のボール5の間隔が変動しても、アウタリング2の両回転端で3個のボール5はボールストッパ部31,41間に互いに接するように挟持され、アウタリング2が回転する毎にボール間隔は初期化される。この結果、ボール間隔が大きく変動することはないから、従来のように空間S内に連続してボール5を配置しておく必要はなく、本実施形態のようにインナリング2のボールストッパ部31間に各3個のボール5を配置すれば良いから、ボール数が大幅に削減されてコストの低減が実現される。
【0021】
なお、ボールストッパ部31間に配置されるボール数は1個以上であれば特に制限されないが、荷重耐久性等とコスト低減の兼ね合いで最適数が決められる。また、アウタリング2の回転規制を回転装置外に設けた回転規制部材で行う場合には、アウタリング2のボールストッパ部41は形成する必要がない。この場合にもボール5は隣り合うボールストッパ31間しか移動しないから、ボール5が大きく偏在してしまうという不具合は生じず、従来のように空間S内に連続してボール5を配置しておく必要はない。さらに、上記実施形態とは反対に、インナリング1を車両シート側に、アウタリング2をフロア側にそれぞれ固定するようにしても良い。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明の車両用シートの回転装置は、製造の手間が軽減されるとともに、ボール数も少なくすることができるから、低コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、回転装置を周方向の一ヶ所で切断した斜視断面図である。
【図2】アウタリングを周方向の一ヶ所で切断した斜視断面図である。
【図3】回転装置作動時のボールとボールストッパ部の平面位置関係を示す図である。
【図4】回転装置の全体斜視図である。
【図5】従来の回転装置を周方向の一ヶ所で切断した斜視断面図である。
【符号の説明】
1…インナリング、11…上側リング、12…下側リング、2…アウタリング、21…上側リング、22…下側リング、3,4…三角溝、31,41…ボールストッパ部、5…ボール、S…空間。

Claims (1)

  1. 同心状に配設されて一方がシート側に、他方が車両フロア側にそれぞれ固定されるインナリングとアウタリングを有し、前記インナリングの外周面の上下方向中央に形成された凹溝と、前記アウタリングの内周面の上下方向中央に形成された凹溝とを対向させて、対向する前記凹溝により形成される空間内にボールを配置して前記インナリングに対してアウタリングを保持しつつ相対回転可能とした車両用シートの回転装置において、前記インナリングとアウタリングをそれぞれ、二個のリングを結合して構成し、かつ前記インナリングの周方向の複数位置に前記空間内へ突出する第1のボールストッパ部を設けるとともに、前記アウタリングの周方向に前記第1のボールストッパ部と同数かつ同間隔で前記空間内へ突出する第2のボールストッパ部を設けて、これら第1および第2のボールストッパ部の間にそれぞれ少なくとも一つのボールを配置したことを特徴とする車両用シートの回転装置。
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