JP3605020B2 - 表示パネル収納ラック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルが接続されて作動状態にされる表面が目視検査される表示パネルのうちの小寸法の小パネルを多段に載せられるように形成されていて温度環境を与える恒温槽に入れられる表示パネル収納ラックであって前記小パネルを立てて載置可能なように前記多段に形成された載置部及び前記表面の反対の裏面から前記小パネルを傾けて支持可能なように前記多段に形成された支持部を備えた表示パネル収納ラックにに関し、液晶モジュールの製造工程中の検査工程におけるエージング実施中の目視検査に利用される。
【0002】
【従来の技術】
液晶モジュール収納ラックとしては、例えば片面が3段4列で背中合わせに2面に形成されたものが提案されている(特開2000−9551号公報参照)。この収納ラック及びこれを用いた恒温槽は、熱風循環系等の面で従来の装置を大幅に改善したものになっているが、液晶モジュールの収納棚としては、常に例えば3段の棚として使用されるようになっている。そのため、検査すべき液晶モジュールの最大サイズは1段の棚の寸法によって決まってくる。従って、これ以上のサイズのものは取り扱えない。又、最大サイズ用に大きな寸法の棚にすれば、例えばその1/2の最小サイズの液晶モジュールを載せるようにモジュールサイズを大幅に変更するときに、仮に同じラックを使用するとすれば、棚の使用面積率が大幅に低下すると共に、良好な空気流れが得られなくなる。その結果、検査すべき液晶モジュールサイズを大サイズ又は小サイズ間で大幅に変更するときには、収納ラックそのものを取り替えることになる。
【0003】
しかしながら、そのように収納ラックそのものを取り替えるとすれば、段取り変え作業が大変で多大な作業時間のロスも発生する。又、大型収納ラックで設置時の安定性等の点からキャスター付きにしない場合には、その重量が作業者の大きな負担になる等の問題がある。
【0004】
又、液晶モジュールを動作状態で目視検査するための動作用のケーブルを結合するときには、モジュールを棚に立てた状態にして、その上端を前側に倒してこの部分を人が体で保持し、モジュールの裏面や側端部を上から見える状態にしてケーブルの結合作業を行っていた。しかしながら、このようなケーブルの結合作業方法では、作業性が悪いと共に、モジュールを落とすおそれがある等の点から作業の安全性が確保されない。
【0005】
一方、液晶モジュールをパレットに装着して収納ラックに搭載するようにした表示パネル検査装置も提案されている(特許3044193号公報参照)。この装置では、作業環境の良い場所でケーブルの接続作業を行うことができ、作業性の改善等が図られている。しかしながら、大小差の大きい液晶モジュールを扱う場合には、パレットや収納ラックを複数種類準備して取り替えて使用する必要かあり、前記の従来技術の装置と同様の問題を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そして近年では、液晶モジュールの大型化が進展し、中小形のものに加えて大型のもののエージング及びそのときの目視検査の必要性が高まっている。そこで本発明は、従来技術に於ける上記問題を解決し、小型から大型までの表示パネルの一連の目視検査作業の容易化、作業時間の短縮、作業時の安全性の確保等の図られた表示パネル収納ラックを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ケーブルが接続されて作動状態にされる表面が目視検査される表示パネルを多段に載せられるように形成されていて温度環境を与える恒温槽に入れられる表示パネル収納ラックであって前記表示パネルを立てて載置可能なように前記多段に形成された載置部及び前記表面の反対の裏面から前記表示パネルを傾けて支持可能なように前記多段に形成された支持部を備えた表示パネル収納ラックにおいて、
前記載置部のうちの少なくとも一部分は前記表示パネルが立てられたときの前記表面の方向及び前記裏面の方向に位置変更可能に形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、上記に加えて、前記支持部のうちの少なくとも一部分は前記表示パネルが立てられたときの前記表面の方向及び前記裏面側の方向に位置変更可能に形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明の特徴に加えて、前記表示パネルを前記表面を下にして横にした状態で載置可能なように前記表面の損傷を防止できる接触面を備え前記載置部とほぼ同じ高さ位置に設けられた仮置き台部を有することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1の発明の特徴に加えて、前記表示パネルが前記仮置き台部に前記横にした状態で載置されたときの前記表示パネルの上方の位置に前記ケーブルを少なくとも一部分垂らした状態で固定する固定部を設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明を適用した表示パネル収納ラックの構造例を示し、図3は収納ラックが恒温槽の中に入れられた状態を示す。
表示パネル収納ラックは、ケーブル1、2が接続されて作動状態にされる表面3aが目視検査される表示パネルである液晶モジュール3を多段として図1の例では5段で且つ複数列として4列に載せられるように形成されていて、80℃程度の温度環境を与える恒温槽100に入れられる。
【0012】
このように目視検査される表示パネル3は小寸法の小パネルである小型モジュール31から図3、図6等に示す大寸法の大パネルである大型モジュール32までで構成されている。そして図1の収納ラックは、小型モジュール31を立てて載置可能なように5段に形成された小型モジュール31の載置部である棚4(41〜45)及び表面の反対の裏面3bから小型モジュール31を傾けて支持可能なように5段に形成された支持部である角度調整棒5を備えている。
【0013】
棚4のうちの少なくとも一部分として本例では第2段及び第4段のものは、液晶モジュール3が立てられたときの表面3aの方向であるX1 方向及び裏面3bの方向であるX2 方向に位置変更可能に移動棚42及び44になっている。又、角度調整棒5のうちの少なくとも一部分として本例では全ての段のものは、前記X1 方向及びX2 方向に位置変更可能に形成されている。
【0014】
又、仮置き台部である作業台6(61〜65)が設けられる。作業台6は、小型モジュール31より大寸法の大パネルである大型モジュール32を含み液晶モジュール3を表面3aを下にして横にした状態で載置可能なように表示面となる表面3aの損傷を防止できる接触面としてラバー等の柔軟材からなる接触面6aを備えていて、棚4とほぼ同じ高さ位置に設けられる。本例の作業台6は図示の如く格子状に形成されている。
【0015】
又、液晶モジュール3が作業台6上に横にした状態で載置されたときにその上方の位置には、ケーブル1、2をその自由端までの長さが適当な長さになるようにして少なくとも一部分垂らした状態で固定する固定部である本例ではインバータユニット7及びインターフェース基板8が設けられている。
【0016】
以上のような表示パネル収納ラックは、自立強度を持たせるために枠体構造になっていて、4本の支柱9、これらの間を結合する結合板10、前記作業台6のうち固定棚41、43及び45と一体形成された固定作業台61、63及び65、幅方向結合部材11等で構成されている。そして本例では、棚4、角度調整棒5、作業台6等の構成部分が恒温槽100の中心100cを中心として両側に対称に配置されている。このようにすれば、同じ数の液晶モジュールを処理するときに、装置の小形化やコスト低減を図ることができる。なお、一部の図を除き、対称構造の一面側だけを示している。
【0017】
液晶モジュール3には電源を供給するためのケーブル端3c及び動作信号を受け入れるためのコネクタ3dが取り付けられていて、ケーブル1、2はそれぞれこれらの結合部に結合される。又、ケーブル1、2が固定されているインバータユニット7及びインターフェース基板8は、支柱9及び結合板10に取り付けられるケーブルや回路基板を介して、恒温槽100の上部又は側部等に設けられ前記直流電源や動作信号を供給する図示しない操作制御盤と接続される。
【0018】
エージング及び目視検査の対象となる液晶モジュール3は、寸法の異なる液晶モジュールの混載が可能なように本例では小型及び大型モジュール31及び32になっているが、図3(b)に示す如く、これらは更に、小型最小モジュール31Sと小型モジュール31M及び大型最大モジュール32Lと大型モジュール32Mで構成されている。これらの液晶モジュール3の表面3aは目視検査されるが、そのときには、表面3aに直角又はこれに近い範囲内の角度の方向から見えるようにすることが望ましい。
【0019】
本例の恒温槽100は、図3に示す如く、断熱壁101及び外部からの透視性があり開閉される扉102に囲われていて、その上部には、モータ103で回転駆動される送風機104、ダクト105、加熱器106等が配設され、液晶モジュール3のエージングのための前記80℃程度の高温空気を矢印の如く循環させるように構成されている。なお、本例で上部に配置されている送風系を、図において紙面に直角方向の恒温槽の側面に配置し、図において矢印で示す上下の空気流れ方向を上記紙面に直角の横方向にした側面送風配置も、本例の配置と全く同等に採用することができる。
【0020】
棚4は、作業台6と一体的に形成されていて、その先端位置には、液晶モジュール3を載せたときの位置保持用の滑り止め4aが設けられている。そして、前記の如く棚4のうち位置変更可能に形成された移動棚42及び44は、作業台6のうちの移動可能になっている移動作業台62、64が幅方向結合材11内で幅方向でもあるX1 −X2 方向に移動可能に支持されることにより、同方向に移動可能になっている。なお図示を省略しているが、移動棚42、44は、移動範囲の両端位置を含み適当な位置でストッパーによって位置保持されるようになっている。固定棚41、43、45は、前記の如く作業台6のうちの固定作業台61、63、65に取り付けられることにより、位置を固定されている。
【0021】
角度調整棒5は、支柱9に固定されこれからX1 方向に突出し複数の溝を備えた溝部材12の何れかの溝に嵌め込まれることにより、X1 −X2 方向の適当な位置に設定されるようになっていて、それによって液晶モジュール3を適当な傾斜角で支持することができる。なお、角度調整用の支持部としては、例えば棒の両端をガイド溝に入れて連続的に移動して適当な位置で固定できるような、公知の種々の機構を用いることができる。又本例では、全ての段で角度調整可能にしているが、例えば下方の段で検査員による視点位置の差がそれ程問題にならないような場合には、傾斜角を固定するようにしてもよい。
【0022】
作業台6は、液晶モジュール3のうちの大型最大モジュール32Lまで載置可能になっているが、本例では、棚4の滑り止め4aの上端部を含めて32Lの半分以上の部分を載せて安定して支持できるようにしている。なお、滑り止め4aの上端にもラバー等の柔軟材が設けられる。
【0023】
以上のような表示パネル収納ラックは次のように使用されその作用効果を発揮する。
例えば小型モジュール31の検査を行うときには、図1(a)に示す如く、これらを表示パネル収納ラックに5段4列に載置・陳列する。そのため、図2(b)のように、液晶モジュール3(31)を表面3aを下側にし且つ下端3eを奥側であるX2 方向の端になるよう横にして作業台6の上面及び棚4の滑り止め4aの上端位置に置く。このとき、作業台6及び滑り止め4aの上面が柔軟材になっているので、液晶モジュールの表示面となる表面3aが傷などの損傷を受けることがない。
【0024】
この状態で図4(a)に示す如くケーブル1、2の自由端部を液晶モジュール3のケーブル端3c及びコネクタ3dに結合する。このとき、液晶モジュール3を人が支持することなく作業台6上に載せているので、結合作業が容易である。又、液晶モジュールを落とすようなことがなく、作業時の安全が確保される。更に、ケーブル結合時には、結合部が十分見えると共に液晶モジュール3の上で作業できるので、従来のようにモジュールの両側端から腕を入れて作業するような必要性がなくなり、モジュール間隔を狭くして積載時の面積効率を良くすることができる。
【0025】
又、ケーブル1、2が液晶モジュール3を横にしたときの上方に設けられたインバータユニット7及びインターフェース基板8に結合されてこれから垂らされた状態になっているので、このケーブルを取ってモジュール側に接続する作業が極めて容易である。なお、ケーブルが長いときには、その一部を結合板10に掛けて置いてもよい。
【0026】
このようなケーブル1、2の結合作業時には、角度調整棒5をX2 方向に退避させ、図3の視線で示すように、奥側にある液晶モジュール3の下端3eまで見える状態にする。ケーブルが接続されると、図4(b)に示す如く角度調整棒5を目的位置としてX1 方向の先端位置又はその次の位置に置き換え、(c)のように角度調整棒5にもたれさせて目的とする傾斜角に設置する。このときには、(d)のように液晶モジュール3を矢印で示す如く順次起こしていけばよい。従って、所定位置への立て掛け設置が極めて容易である。又、液晶モジュール3のこのような立て掛け方法と前記のようなケーブル1、2の固定位置との関係で、自由な状態にあるケーブル1、2を余分な長さを最小にして十分短くすることができる。その結果、液晶モジュール3を横にして置いたり立ち上げるときに、ケーブルが邪魔になったり煩わしくなくなり、全作業がやり易くなる。更に、液晶モジュール3を作動状態にするLCDドライブ信号を高速化するためにはケーブル長さに制限があるが、このようにケーブル長さを最短にすることにより、高速ドライブ可能なLCDの性能を低下させることなくエージング処理することができる。
【0027】
1枚の液晶モジュールを所定位置に設置すると、順次他のモジュールを設置して行き、全てのモジュールの設置が終了すると、扉102を閉めて試験室107を形成させ、恒温槽100を運転する。即ち、加熱器106をオンにし、送風機104を運転してダクト105から80℃程度の高温空気を吹き出し、矢印の如く試験室107を通過させ戻し側の風路108を経由するように循環させる。このときには、液晶モジュール3が風のガイド面を形成し、良好な空気循環が保たれる。この場合、空気流れを円滑にするために、前述の如く作業台6を格子状にすることが望ましい。但し、横方向空気循環方式を採用する場合には、作業台6が空気循環を妨げないので、これを平板状のものにしてもよい。
【0028】
加熱空気が循環して液晶モジュール3がその温度に加熱されると、図示しない操作制御盤からケーブル1、2を介して液晶モジュール3に電源や動作信号を供給し、モジュールを動作状態にして一定時間エージングする。
【0029】
エージング中又はその終了の前後には、図5に示す如く液晶モジュール3の表面3aの表示状態を目視検査する。この場合、液晶モジュール3が小型中間モジュール31Mであれば、5段載置で図の実線の傾斜角であっても、視線L1 、L2 、L3 のように、通常の背丈の人が最も目視状態の良い表面3aに直角の方向から31Mの上下端を見ることができる。又、最上段の31Mでは、踏台200を仮置きすることによって視線L4 のようにその上端まで見ることができる。なお、小型最小モジュール31Sの場合には、二点鎖線で示すように最下段のものを大きく傾けることにより、視線L5 のように視点を高くしたりモジュールに近づくことによってより見やすくすることができる。即ち、角度調整棒5の位置を調整することにより、目視検査を容易化したり目視検査の精度向上を図ることができる。
【0030】
目視検査が終了すると、扉102を開いて検査されるべき液晶モジュールを交換する。このときには、検査済みのモジュールのケーブル接続を解除する。この解除作業は結合作業のときと反対の順序で行われる。このときにも、液晶モジュールを作業台上に仮置きできるので、作業を容易に安全に且つ迅速に行うことができる。
【0031】
5段4列の小型モジュール31の試験をした後大型モジュール32の試験を行うときには段取り変えを行う。この段取り変えは、図6に示すように、移動棚42及び44をX2 の方向に移動させて退避した位置にするだけである。従って、段取り変えには殆ど手間や時間を必要としない。
【0032】
段取り変えを終了すると、小型モジュール31のときと同様の方法でケーブル結合やモジュールの立て掛け等の作業を行う。この場合、大型モジュール32では、上記の如く移動棚42、44を退避させて邪魔にならない位置にしておいて、棚4のうち固定棚41、43及び45にモジュールを立てて置き2段分の間隔を使用する。このように大型モジュールでは寸法が大きく重量も重いので、図4に示す如くこれを作業台6上において作業するという作業の容易化及び安全性の確保が特に有効になる。
【0033】
なお、検査すべき小型モジュール31が残っていたり、大型と小型とを並行的に検査するようなときには、移動棚42を移動させることなく、又は第2段を移動棚でなく固定棚にして、移動棚44だけを移動させるようにする。これにより、1、2段に小型モジュールを載せ3、5段に大型モジュールを載せ、両方のモジュールを検査することもできる。
【0034】
大型モジュールのうちの大型最大モジュール32Lを図6の如く3段3列に所定位置に設置すると、小型モジュールのとき同様に恒温槽を運転し、そのエージング及び目視検査を行う。このときには、大型最大モジュール32Lは図6(a)及び図5の二点鎖線で示すような載置状態になる。その結果、3段3列に搭載しても、モジュールが高温空気循環のためのガイド面を形成でき、良好な空気流れが確保される。この点は横横方向空気循環方式の恒温槽であっても全く同じである。なお、従来の如く棚を固定して使用する場合に、これを大型最大モジュール用に3段に製作すれば、小型モジュール31を検査する場合には、図5において2段及び4段で大きな穴が明いて高温空気が短絡する状態になり、空気循環が乱れることになる。
【0035】
又、大型最大サイズモジュール32Lのうちの最上段のものの傾斜角を大きくするように角度調整棒5で調整することにより、視線L6 に示す如く、適当な踏み台200に上がることにより、モジュールの最上部まで容易に目視検査することができる。
なお、移動棚42、44を退避させて大型モジュール32を検査した後に小型モジュール31を検査するときには、今度は移動棚42、44を表面側であるX1 方向に移動させることになる。
【0036】
【発明の効果】
以上の如く本発明によれば、請求項1の発明においては、表面が目視検査される表示パネルを立てて載置可能なように多段に形成された載置部のうちの少なくとも一部分を、表示パネルが立てられたときの表面の方向及び裏面の方向に位置変更可能に形成しているので、一連の工程で当該表示パネル及びこれより大きい大サイズの大パネルまでの表示パネルを最適な状態で目視検査することができる。
【0037】
即ち、小サイズの表示パネルである小パネルで例えば5段用の表示パネル収納ラックにおいて、小パネルと大パネルとを入れ替えて検査する場合に、小パネルから大パネルへ全入れ替えするときには、第2、第4段の載置部を可動にしてこれを裏面の方向に退避させ、例えば1段及び2段で小パネルを検査し3段以上で大パネルを検査する場合には、第4段の載置部を可動にして裏面の方向に退避させることにより、第1段、3段及び5段に大パネルを載せて大パネルだけを検査したり、第1段及び第2段に小パネルを載せると共に第3段及び第5段に大パネルを載せて両方のパネルを同時に検査することができる。なお、例えば第2段と第4段の載置部を退避させて大パネルを検査した後に小パネルを検査するときには、これらの載置部を表面側に前進移動させればよい。
【0038】
以上の如く、位置変更可能に形成された載置部の進退移動のみにより、小パネルと大パネルとの間で検査すべき表示パネルを変更することができる。その結果、従来の如く表示パネル収納ラックそのものを取り替える必要がなくなり、段取り変えの手間や時間を殆ど必要とせず、極めて容易な作業で小パネルから大パネルまで目視検査することができる。
【0039】
又、支持部により表示パネルを多段に傾けて載置しているので、恒温槽で表示パネルに温度環境を与えるときに表示パネル自体が加熱空気流れのガイド作用をするが、載置部の進退移動によって大小パネルを変更できるので、例えば大パネル用のラックをそのまま小パネル用に用いる装置に較べてラックにおけるパネル表面の面積専有率が大きくなり、空気流れが乱れず表示パネルへ与える温度環境を良好に維持することができる。
【0040】
請求項2の発明においては、支持部のうちの少なくとも一部分を表示パネルが立てられたときの表面の方向及び裏面の方向に位置変更可能に形成しているので、支持部の位置を調整することにより、表示パネルの傾斜角を調整し、目視検査を容易化したり目視検査の精度を向上させることができる。特に小型パネルから大型パネルに変更すると、多段の最上段パネルではその上端までの高さが高くなり、小パネルと同じ傾斜角にすると目視検査時の目の位置が高くなり過ぎるが、このようなときに支持部を表面の方向に前進させてパネルの傾斜角を大きくすることにより、視点を下げて目視検査を容易にすることができる。
【0041】
請求項3の発明においては、表示パネルを表面を下にして横にした状態で載置可能なように載置部とほぼ同じ高さ位置に仮置き台部を設けるので、上記の如く表示パネルを仮置き台部に置いてケーブルの結合作業をすることができる。この場合、仮置き台は表面の損傷を防止できる接触面を備えているので、表示面となる表面側を仮置き台に載せても、傷が付く等の不具合は発生しない。そして、表示パネルを人が支持することなくケーブル結合作業ができるので、作業を容易に迅速に且つ安全に行うことができる。特に、大型の表示パネルでは寸法が大きく重量も重いので、上記の作業の容易化及び安全性の確保が特に有効になる。
【0042】
又、仮置き台を載置部とほぼ同じ高さ位置に設けて表示パネルをその表面を下側にした伏せた状態で仮置き台に載せられるので、表示パネルの下端側を同じ高さ位置で支点状に動かして起こして行くことにより、そのまま表面を見える側にして立て掛けられるため、表示パネルの立て掛け設置作業も容易である。
【0043】
更に、表示パネルを置いた状態でその上で作業できるので、表示パネルの両側の作業のためのスペースを最小にすることができる。その結果、表示パネル収納ラック及びこれを入れる恒温槽への表示パネルの収納量を多くすることができる。
【0044】
請求項4の発明においては、表示パネルが仮置き台部に横にした状態で載置されたときの表示パネルの上方の位置にケーブルを少なくとも一部分垂らした状態で固定する固定部を設けるので、ケーブルの垂らされた部分を持てるのでケーブル取りが容易になり、これを表示パネル側に結合する作業を一層容易にすることができる。
【0045】
又、表示パネルを裏向けに横にしてこれを起こして行く立て掛け方法と横にした表示パネルの上方に固定部を設けたこととにより、垂らされるケーブル長さを最小限に短くすることができる。その結果、ケーブル端が短いことと垂らされていることから、表示パネルを置いたり立ち上げるときにケーブルが邪魔にならず、これらの作業が極めてやり易くなる。更に、表示パネルを作動状態にするLCDドライブ信号を高速化するためにはケーブル長さに制限があるが、このようにケーブル長さを最短にすることにより、高速ドライブ可能なLCDの性能を低下させることなくエージング処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した表示パネル収納ラックの構造例を示す斜視図で、(a)は全体図で(b)はその一部分の拡大図である。
【図2】上記表示パネル収納ラックの一部分を拡大して示した斜視図であり、(a)及び(b)はそれぞれ表示パネルを立てた状態及び横にした状態の図である。
【図3】(a)は上記表示パネル収納ラックを恒温槽に入れた状態の説明図で、(b)は検査されるべき各種大きさの表示パネルの側面状態を示す説明図である。
【図4】(a)乃至(d)は上記表示パネルのケーブル結合及び立て掛け時の作業の説明図である。
【図5】上記表示パネル収納ラックを恒温槽に入れて目視検査するときの状態を示す説明図である。
【図6】本発明を適用した表示パネル収納ラックに大型の表示パネルを載せた状態を示す斜視図で、(a)は全体図で(b)はその一部分の拡大図である。
【符号の説明】
1、2 ケーブル
3 液晶モジュール(表示パネル)
3a 表面
3b 裏面
4 棚(載置部)
42、44 固定棚(載置部)
5 角度調整棒(支持部)
6 作業台(仮置き台部)
6a ラバー面(接触面)
7 インバータユニット(固定部)
8 インターフェース基板(固定部)
31 小型モジュール(表示パネル)
32 大型モジュール(表示パネル)
100 恒温槽
X1 表面の方向
X2 裏面の方向
Claims (4)
- ケーブルが接続されて作動状態にされる表面が目視検査される表示パネルを多段に載せられるように形成されていて温度環境を与える恒温槽に入れられる表示パネル収納ラックであって前記表示パネルを立てて載置可能なように前記多段に形成された載置部及び前記表面の反対の裏面から前記表示パネルを傾けて支持可能なように前記多段に形成された支持部を備えた表示パネル収納ラックにおいて、
前記載置部のうちの少なくとも一部分は前記表示パネルが立てられたときの前記表面の方向及び前記裏面の方向に位置変更可能に形成されていることを特徴とする表示パネル収納ラック。 - 前記支持部のうちの少なくとも一部分は前記表示パネルが立てられたときの前記表面の方向及び前記裏面側の方向に位置変更可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル収納ラック。
- 前記表示パネルを前記表面を下にして横にした状態で載置可能なように前記表面の損傷を防止できる接触面を備え前記載置部とほぼ同じ高さ位置に設けられた仮置き台部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示パネル収納ラック。
- 前記表示パネルが前記仮置き台部に前記横にした状態で載置されたときの前記表示パネルの上方の位置に前記ケーブルを少なくとも一部分垂らした状態で固定する固定部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の表示パネル収納ラック。
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