JP3604549B2 - 紙葉類の異物判別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速搬送される紙葉類を光学的に読み取り、該読み取り信号に基づいて紙葉類の異物の存在を判別する紙葉類の異物判別装置に関し、特に、光沢性のないメンディングテープ等の異物が、高速搬送される紙葉類に貼着されているか否かを判別する紙葉類の異物判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙幣、小切手、証券又は証書等の紙葉類にテープが貼り付けられているか否かを検出する技術が知られている。
【0003】
例えば、特開昭64−13695号公報には、紙幣表面の所定箇所への入射光に対応し、反射法則に基づく反射光の進路上で所定箇所から所定距離の位置に第1の受光素子を設け、また入射光の入射面内にあり所定箇所を通る所定直線上で所定箇所から所定距離の位置に第2の受光素子を設け、これらの受光素子の比率を設定値と比較して粘着テープにより修復された紙幣を検出する損傷紙幣判別装置が開示されている。
【0004】
また、特開平4−129953号公報には、被検体の紙葉に発光器から光を照射し、紙葉からの直接の反射光を第1の受光器で受光し、また紙葉からの散乱反射光を第2の受光器で受光し、これらの受光器からの出力信号の波形を比較して、紙葉にセロハンテープが貼着してあるか否かを検出する紙葉搬送装置のセロハンテープ検出装置が開示されている。
【0005】
これらの従来技術に代表される従来の紙葉類の異物検出装置では、2つの受光素子を用いて紙葉表面に貼着された光沢性の高いセロハンテープ等を検出することとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の紙葉類の異物検出装置では、光沢性の強いセロハンテープ等は検出できるものの、メンディングテープのような光沢性が弱い異物を検出することは難しい。
【0007】
この点について説明すると、まず紙葉類の一つである紙幣の表面粗さは、新券で5〜10μm程度であるが、紙幣が損耗して毛羽立つと表面粗さはさらに大きくなるため、表面粗さが0.1μm程度以下のセロハンテープだけでなく、表面粗さが1μm程度のメンディングテープを検出できるようにも思える。
【0008】
ところが、紙幣からの反射光は、紙幣の表面粗さにのみ依存するのではなく、紙幣を照射する光の波長や照射角度にも依存する。
【0009】
このため、肉眼で物体を覗き込むような角度で紙幣を検査したとしても、肉眼の場合と同様に、紙幣とメンディングテープの光沢性の違いを判別することができなくなるのである。
【0010】
特に、紙幣上のテープ検出は、通常紙葉が高速搬送される状態で非接触の検査によって行われるため、紙幣面の傾き変動や上下変動などの姿勢変化が生じ、正反射光と拡散反射光との比率などを用いたとしても、検出精度が劣化することとなる。
【0011】
これらのことから、高速搬送される紙葉類に対してメンディングテープ等の光沢性のないテープが貼られているか否かをいかに効率良く検出するかが重要な課題となっている。
【0012】
そこで、本発明では上記課題を解決して、光沢性のないメンディングテープ等の異物が、高速搬送される紙葉類に貼着されているか否かを効率良く判別することができる紙葉類の異物判別装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、高速搬送される紙葉類から該紙葉類の表面に貼付された光沢性の低いテープの存在を判別する紙葉類の異物判別装置において、前記紙葉類を照射するための所定の波長の光を出力する光源と、前記光源から出力された光を反射して前記紙葉類の搬送方向に対して所定の照射角度で該紙葉類の表面を照射する第1のミラーと、前記紙葉類の表面で所定の反射角度で反射された光を反射する第2のミラーと、前記紙葉類の搬送方向に沿ってアレイ状に配設され、前記第2のミラーで反射された光を受光する複数の受光素子と、前記複数の受光素子のうちの最大受光量を得た受光素子の受光データと該最大受光量を得た受光素子に隣接する受光素子の受光データとに基づいて前記テープの存在を判別する判別手段と、前記第2のミラーと前記複数の受光素子との間に設けられ、前記受光素子のアレイ方向に対しては結像作用を及ぼさず、かつ、前記受光素子のアレイ方向と直交する方向に対しては結像作用を及ぼす光学素子とを具備し、前記テープの表面粗さによる該テープからの反射光の位相の相対的ずれ量のばらつきの度合いが鏡面反射成分と拡散反射成分が共に存在する範囲となるように、前記光源から出力される光の波長および前記第1のミラーによる前記紙葉類の表面に対する光の照射角度を設定することを特徴とする。
【0014】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記テープは、メンディングテープであり、前記光源は、前記紙葉類の搬送面に対して略垂直方向に波長が略1.3μmの赤外光を出力し、前記第1のミラーは、前記光源から出力された光を略78度の照射角度で前記紙葉類の表面を照射するように配設され、前記第2のミラーは、前記紙葉類の表面から略78度の反射角度で反射された光を前記紙葉類の搬送面に略垂直方向に反射するように配設されることを特徴とする。
【0015】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記判別手段は、前記複数の受光素子のうちの最大受光量を得た受光素子の受光データと該最大受光量を得た受光素子に隣接する受光素子の受光データとの比率を算定する比率算定手段と、前記比率算定手段で算出した比率から反射光量分布の尖がり度を示すパラメータを算出するパラメータ算出手段とを具備し、前記パラメータ算出手段で算出したパラメータに基づいて前記テープの存在を判別することを特徴とする。
【0016】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記判別手段は、所定のしきい値を記憶する記憶手段と、前記パラメータ算出手段で算出したパラメータと前記記憶手段に記憶した所定のしきい値とを比較する比較手段とを具備し、前記比較手段の比較出力に基づきして前記テープの存在を判別することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、高速搬送される紙幣にメンディングテープが貼られているか否かを判別する場合を示すこととする。
【0020】
図1は、本実施の形態で用いる紙幣判別装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
同図に示すように、この紙幣判別装置100は、反射光量検出部110及び検出処理部120に大別される。
【0022】
まず、反射光量検出部110は、赤外光光源111から照射角度θで検査点へ赤外光を照射し、この検査点の位置から反射角θで反射する正反射光を受光し得る位置にフォトダイオードアレイ112を配設する。
【0023】
フォトダイオードアレイ112は、8個のフォトダイオード素子を図中のx方向に並べたアレイ構造を有し、各フォトダイオードアレイ112からの出力は、それぞれアンプ113で増幅し、マルチプレクサ114を介してA/Dコンバータ115でA/D変換される。
【0024】
一方、検出処理部120は、バッファメモリ120aと、チャンネル選択部120bと、比率演算部120cと、パラメータ算出部120dと、しきい値記憶部120eと、判定部120fとから構成される。
【0025】
バッファメモリ120aは、A/Dコンバータ115が出力したデジタルデータを一時記憶するメモリであり、データの一時記憶と並行して該記憶したデータを順次チャンネル選択部120bに出力する。
【0026】
チャンネル選択部120bは、バッファメモリ120aを介して受け取ったフォトダイオードアレイ112で検出したチャンネル1〜8の受光データの並びに対して、光量が最大となるチャンネルを正反射光量として選択し、さらにこのチャンネルと隣接するチャンネルを拡散反射光量として選択する。すなわち、正反射光量が一つであるのに対し、拡散反射光量は二つ存在することになる。
【0027】
比率演算部120cは、チャンネル選択部120bによって選択されたチャンネルの受光データから拡散反射光量の正反射光量に対する比率の演算を行う。この場合、拡散反射光量が二つ存在することから二つの比率を求めることになる。
パラメータ算出部120dは、比率演算部120cによって求められた二つの比率を乗算してパラメータを求める。但し、チャンネル1が正反射光量である場合には、チャンネル2の拡散反射光量から比率を求め、この比率と同じ比率を乗算してパラメータを求める。また、チャンネル8が正反射光量である場合には、チャンネル7の拡散反射光量から比率を求め、この比率と同じ比率を乗算してパラメータを求める。
【0028】
しきい値記憶部120eは、パラメータ算出部120dで求められたパラメータと比較するために予め設定されたしきい値を記憶する。
【0029】
判定部120fは、パラメータ算出部120dで求められたパラメータとしきい値記憶部120eに記憶したしきい値とを比較して、紙幣Bの表面上の粘着テープの存在の有無を判定し、結果を出力する。
【0030】
次に、図1に示す赤外光光源111及びフォトダイオードアレイ112からなるセンサ系(以下「センサ部3」と言う。)の具体的な構成について説明する。
【0031】
図2(a)は、図1に示す赤外光光源111及びフォトダイオードアレイ112からなるセンサ部3の側面図であり、同図(b)はその上面図である。
【0032】
同図(a)に示すように、赤外光光源111は、波長1.3μmの半導体レーザ40及びコリメータレンズ41によって形成され、ミラー42を介して検査点に照射角78°で赤外光を照射する。
【0033】
そして、検査点を通過する紙幣から反射角78°前後の範囲内で反射される赤外光は、ミラー42及びシリンドリカルレンズ2を介して、8チャンネルのフォトダイオードアレイ112に到達する。
【0034】
また、コリメータレンズ41とフォトダイオードアレイ112の下方には、それぞれミラー42が配置されている。これらミラー42は、半導体レーザ40から照射された光の照射角と反射角が78°で一対になるよう鏡面を傾けて設けている。
【0035】
さらにミラー42の下には、紙幣Bの搬送路43が設けられ、紙幣Bの短手側から見て搬送路43の下中央部には、紙幣Bを搬送方向Fに搬送する搬送ローラ44が配設されている。
【0036】
なお、実際には搬送ローラ44以外にも多数のローラが設けられている。また、本実施の形態では、ミラー42と搬送ローラ44との間の隙間は1mmとし、ミラー42と搬送路43との間の隙間は2mmとする。
【0037】
また、図2(b)に示すように、半導体レーザ40とフォトダイオードアレイ112の対は、紙幣Bの搬送方向Fに並行して複数設けられ、紙幣Bの複数の検査点を同時に検査できることとしている。
【0038】
なお、ここでは、半導体レーザ40の波長を1.3μmとしたが、波長が正確に1.3μmである必要はなく、1.3μm近辺の波長であれば良い。同様に、ここでは検査点への照射角を78°としたが、照射角が正確に78°である必要はなく、78°近辺の照射角であれば良い。
【0039】
次に、図2に示すシリンドリカルレンズ2について具体的に説明する。
【0040】
図3は、図2に示すシリンドリカルレンズ2の説明図であり、同図に示すように、検査点とフォトダイオードアレイ112との間に設けられたシリンドリカルレンズは、フォトダイオードアレイ112のアレイ方向(図中のx方向)ではなく、該アレイ方向と光軸(図中のz方向)との両方に対して垂直な方向(図中のy方向)に係わる集光を行うレンズである。
【0041】
すなわち、高速搬送される紙幣Bは、紙幣搬送方向に上下振動するとともに、紙幣搬送方向と垂直の方向に紙幣面がローリングするため、かかる両方の紙幣変化に対応する必要がある。
【0042】
ここで、紙幣搬送方向に対する紙幣Bの姿勢変化は、図中x方向に設けたフォトダイオードアレイ112で吸収できることとなるが、かかるフォトダイオードアレイ112のみでは、紙幣搬送方向と垂直の方向に紙幣面がローリングした場合に対応できない。
【0043】
そこで、本実施の形態では、検査点とフォトダイオードアレイ112との間にシリンドリカルレンズ2を設けて図中のy方向についての集光を行うことにより、紙幣Bの姿勢変化により正反射位置がy方向に変動しても、検出したい部分の反射光分布をフォトダイオードアレイ112に集光できるようにしている。
【0044】
なお、ここではシリンドリカルレンズ2を用いることとしたが、ロッドレンズやホログラム回折光学素子等を用いることもできる。
【0045】
次に、図1に示す赤外光光源111が発光する赤外光の波長、照射角及び反射角について図4〜図6を用いて具体的に説明する。
【0046】
図4は、本実施の形態で着目した表面粗さの概念を示す図である。
【0047】
同図に示すように、表面粗さとは、表面凹凸の高さのばらつき度合いを統計量で表わしたものであり、ここでは、この表面粗さの大きさをRsで表わすことにする。
【0048】
ここで、同図に示すような表面粗さを有する紙幣に光を照射すると、照射領域内の各点から反射された光の位相は、それぞれの点における凹凸の高さに応じて相対的にずれる。
【0049】
図5は、図4に示す表面粗さによって反射光の光の位相がずれる様子を示す図である。
【0050】
同図に示すように、X2 における高さは零(Δh(X2 )=0)であるので、光線2の光路長は、光線1の光路長よりも線分ABと線分BCの長さの和だけ長くなり、光線2の位相よりも光線1の位相が進み位相ずれが生じる。
【0051】
ここで、反射光の各点Xにおける位相のずれ量をΔφ(X)とすると、Δφ(X)は、
Figure 0003604549
となる。ここで、λは照射光の波長を示し、θは照射角度を示す。
【0052】
そして、ある表面粗さを持つ紙幣からの反射光の鏡面反射成分と拡散反射成分との比率は、この位相の相対的なずれ量Δφ(X)のばらつき度合いRφにより決まる。
【0053】
このばらつき度合いRφは、Δφに対して次の統計計算を行うことにより数値化することができる。
【0054】
Rφ=<Δφ(X)>1/2
ただし、<α(X)>は変数αの位置Xについての平均演算を意味する。
【0055】
そして、このRφと表面粗さRsとの関係は、
Rφ=(4πRs・cosθ)/λ
として示すことができる。
【0056】
上式より、ばらつき度合いRφは、表面粗さRsのみならず照射光の波長λと照射角度θにも依存することが分かる。
【0057】
このように、ある任意の表面粗さを持つ紙幣からの反射光は、鏡面反射成分(正反射方向に生じる)と拡散反射成分とから形成され、鏡面反射成分と拡散反射成分との比率は、表面粗さRs自身に依存するのはもちろんのこと、それ以外に照射光の波長λの大きさと物体への光の照射角度θにも依存する。
【0058】
したがって、紙幣の表面粗さが同じ場合でも、照射光の波長λ及び照射角度θが異なれば、反射光の鏡面反射成分と拡散反射成分との比率が異なる結果となり、光を用いて表面粗さを測定する場合には、照射光の波長λ及び照射角度θを適切な条件に設定する必要があることが分かる。
【0059】
このように、ばらつき度合いRφによって、反射光の鏡面反射成分と拡散反射成分との比率は変化するが、このことは両成分の反射角度分布が互いに異なるときに、このRφによって反射光の反射角度分布が変化することを意味する。
【0060】
図6は、ばらつき度合いRφによって反射光の反射角度分布が変化する様子を示す図である。なお、同図(a)はRφ=0で鏡面反射成分のみが存在する場合を示し、同図(b)は0<Rφ<2π程度の場合を示し、同図(c)はRφ>2π程度で拡散反射成分のみが存在する場合を示している。なお、これらの図では、正反射位置の最大光量で正規化した反射角度分布を示している。
【0061】
図6(c)に示すように、Rφの大きさが2πと同程度かそれ以上になると、反射光は拡散反射成分のみとなり、Rφの大きさの変化よる反射角度分布の変化は生じなくなる。
【0062】
したがって、メンディングテープと紙幣との表面粗さの違いを、反射角度分布の違いとして表すためには、少なくとも表面粗さが小さいメンディングテープに対してそのRφの値が2πよりも小さく(経験的に0.5π程度)なるように、照射光の波長λと照射角度θとを設定する必要がある。
【0063】
表面粗さが1μm程度であるメンディングテープに対してそのRφの値を0.5π程度にするためには、照射光の波長λと照射角度θの両方を比較的大きな値に設定する必要がある。
【0064】
しかしながら、照射角度θを余り大きな角度に設定するとセンサ設計上の困難が生じるため、照射角度θをできるだけ小さな値とすべく、波長λを大きな値(可視光よりも波長の長い赤外光)に設定する。
【0065】
現在、コスト面も含めて実用的な光源で波長λが一番長いものは、光通信用光源として使われている1.3μm波長のもの(半導体レーザ若しくはLED)である。
【0066】
そこで、本実施の形態では、赤外光光源111から照射される赤外光の波長λを1.3μmとし、照射角度θはセンサ設計上ほぼ限界の角度78°に設定している。
【0067】
この設定では、表面粗さが1μm程度のメンディングテープに対するRφ値は0.64π程度になり、また表面粗さが5μm程度の紙幣に対するRφ値は3π程度となる。
【0068】
次に、図1に示すフォトダイオードアレイ112の具体的な構成について説明する。
【0069】
図7は、図1に示すフォトダイオードアレイ112の具体的な構成を示す図である。なお、同図(a)はフォトダイオードアレイ112の側面図を示し、同図(b)は正面図を示している。
【0070】
同図に示すように、ここでは直径1mm(反射角度にして1°分に相当)のフォトダイオード素子9を2mm(反射角度にして約2°)ピッチで一次元配列した8チャンネルのフォトダイオードアレイ112を用いている。
【0071】
このフォトダイオードアレイ112は、紙幣Bの姿勢変化がない時の正反射光の位置がフォトダイオードアレイ112の4チャンネル目と5チャンネル目との中間に位置するように配置し、この位置を中心として検出できる反射光量分布の角度範囲は、紙幣B面上の検出点Pからの見込み角度にして約±8°となる。
【0072】
以上、図1に示す紙幣判別装置100の構成について説明した。
【0073】
次に、図1に示す紙幣判別装置100の動作について説明する。
【0074】
まず、同図の反射光量検出部110において、搬送方向Fで搬送速度1000mm/secで高速搬送される紙幣B表面上の検出点に、赤外光光源111から照射角度78°で波長1.3μmの赤外光が照射される。
【0075】
そして、この照射ビームはコリメータレンズ41によって平行光とされ、そのビーム径は約1.5mmとなる。この平行光は図2(a)に示すセンサ部3のミラー42によってその進行方向を変えられるが、これは光路を折り曲げることによりセンサ部3のコンパクト化を図るためである。なお、検出点Pから反射の法則によって78°前後の範囲内で反射される反射光は、ミラー42及びシリンドリカルレンズ2を介してフォトダイオードアレイ112で検出される。
【0076】
ここで、赤外光光源111からの照射光が波長1.3μmの赤外光であり、照射角度が78°であることとすると、紙幣Bにメンディングテープを貼り付けた場所の検出点Pにおける反射光量分布は、図8(a)に示すように紙幣Bのみの場合の反射光量分布と大きく異なる。
【0077】
なお、図8(b)には、照射光が波長0.63μmの可視光であり、照射角度が78°とした場合の反射光量分布を示しており、この場合にはメンディングテープの反射光量分布が紙幣Bの反射光量分布と差異がない。
【0078】
このことから、本実施の形態のように、適切な照射光の波長と照射角度を設定してはじめて、紙幣のみの場合とメンディングテープを貼り付けた場合との反射光量分布の違いを明確にできる。
【0079】
また、フォトダイオードアレイ112で検出された8チャンネル分の反射光量出力は、8個のアンプ113によってそれぞれ並列に増幅され、マルチプレクサ114において時系列データに変換される。この時系列データにおける受光データの並びの順は、フォトダイオードアレイ112におけるチャンネルの並びの順と一致する。
【0080】
この受光データは、A/Dコンバータ115により順次A/D変換され、紙幣が検出点にさしかかってから紙幣が検出点を抜ける迄、繰返し検出処理部120に出力され、バッファメモリ120aに記憶される。
【0081】
次に、図1に示す検出処理部120の処理手順について説明する。ただし、しきい値記憶部120eには、すでにしきい値が格納済みであるものとする。
【0082】
図9は、図1に示す検出処理部120の処理手順を示すフローチャートである。
【0083】
同図に示すように、チャンネル選択部120bによりフォトダイオードアレイ112で検出したチャンネル1〜8の出力データから、出力が最大となるチャンネルを見つけ出し、この最大出力を正反射光量ISとし、そのチャンネル番号をimaxとする。
【0084】
ここで、このimaxが2〜7の場合には、(imax−1)番目のチャンネル出力が拡散反射光量ID1とされ、(imax+1)番目のチャンネル出力が拡散反射光量ID2とされる。
【0085】
また、imaxが1の場合には、(imax−1)番目すなわち0番目のチャンネルが存在せず、(imax+1)番目すなわち2番目のチャンネル出力が拡散反射光量ID2となる。
【0086】
さらに、imaxが8の場合には、(imax+1)番目すなわち9番目のチャンネルが存在せず、(imax−1)番目すなわち7番目のチャンネル出力が拡散反射光量ID1となる(ステップ801)。
【0087】
次に、imaxが2〜7であるか否かを確認し(ステップ802)、2〜7である場合には、R1=ID1/IS、R2=ID2/ISの演算を行い(ステップ803)、imaxが1となる場合には、R1=R2=ID2/ISの演算を行い(ステップ804〜805)、imaxが8となる場合には、R2=R1=ID1/ISの演算を行う(ステップ806〜807)。なお、imaxが1〜8のいずれにも該当しない場合にはエラーと判定して(ステップ808)、処理を終了する。
【0088】
次に、パラメータ算出部120dが、紙幣B表面上のテープの有無の判定指標となるパラメータSをS=R1×R2の算定式を用いて算定する(ステップ809)。なお、このパラメータSの逆数は、反射光量分布中にどの程度の正反射光量が含まれるかによって変化するため、正反射位置前後での反射光量分布の尖がり度を表わすことになる。
【0089】
次に、判定部120fが、紙幣B表面上の各点で得られたパラメータSの値と、しきい値記憶部120eに予め記憶されたしきい値とを比較し(ステップ810)、一点でもパラメータSの値が記憶されたしきい値以下であればテープ有りと判定し(ステップ811)、全ての点でしきい値より大きければテープ無しと判定する(ステップ812)。
【0090】
上記一連の処理を行うことにより、紙幣の姿勢変化として、図1におけるx方向への正反射位置の変動すなわち反射方向の変動を引き起こすような姿勢変化が生じた場合であっても、紙幣表面上のテープの有無による差異を精度良く検出することができる。
【0091】
以上、検出処理部120の処理手順について説明した。
【0092】
次に、図1に示す紙幣判別装置100を用いた紙幣表面上のテープ判別結果の一例について説明する。
【0093】
図10は、図1に示す搬送紙幣B表面上の検出点でのフォトダイオードアレイ112の出力(反射光量分布)を示す図であり、同図(a)にはテープが存在しない紙幣部分の出力例を示し、同図(b)にはメンディングテープ部分の出力例を示し、同図(c)にはセロファンテープ部分の出力例を示している。なお、この出力結果は、8チャンネル出力中の最大出力で各チャンネル出力を正規化している。なお、この最大出力をとるチャンネル位置は、高速搬送される紙幣の姿勢変化によって変位する。
【0094】
同図に示すように、セロファンテープの場合はもちろんのこと、メンディングテープの場合であっても、紙幣と比べて出力分布(反射角度分布)の形が明らかに相違する。
【0095】
すなわち、テープが貼り付けられている部分では、同図(b)及び(c)に示すように、反射光量分布が正反射位置で尖がった分布となるので、パラメータSの値が小さくなる。
【0096】
これに対して、テープが存在しない紙幣の部分は、同図(a)に示すように、反射光量分布がほとんど拡散反射光のみの平坦な分布となるので、パラメータSの値が大きくなる。
【0097】
次に、上記パラメータSの分布について説明する。
【0098】
図11は、演算結果であるパラメータSの紙幣Bの搬送方向1ライン上での分布を示す図であり、同図(a)にはテープが存在しない部分の結果例を示し、同図(b)にはメンディングテープが存在する部分の結果例を示し、同図(c)にはセロファンテープが存在する部分の結果例を示している。なお、テ−プはいずれも12mm幅(搬送方向に対して)のものとし、搬送方向は紙幣の短手方向とした。
【0099】
同図に示すように、テープが存在する部分はテープが存在しない部分と比べてパラメータSが小さい値となるため、適当なしきい値(ここでは0.6とする。)を設定することにより、正確にセロファンテープ及びメンディングテープを検知することができる。
【0100】
なお、本実施の形態では、照射用光源として1.3μm半導体レーザを用いることとしたが、1.3μm発光のLEDや白色ランプと1.3μmを中心とする狭波長帯域幅の光を透過する光学フィルターとを組み合わせたもの等を用いることもできる。
【0101】
また、本実施の形態では、光源の波長を1.3μmとし、照射角度を78°とした場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、光源の波長を1.5μmとし、照射角度を76°にした場合に適用することもできる。
【0102】
さらに、ここではフォトダイオードアレイにおける光電変換素子のアレイ数を8個としたが、紙葉の姿勢変化による正反射光位置の変動をカバーできる範囲内であれば何個並べてもよい。
【0103】
また、フォトダイオードアレイの代わりにCCDを用い、ラインセンサに代えてエリアセンサを用いることもできる。
【0104】
さらに、フォトダイオードアレイにおけるフォトダイオード素子の配列方向とシリンドリカルレンズの結像作用を及ぼす方向は、互いに直交してさえすれば、xy平面内においていかなる方向に配置してもよい。
【0105】
また、ここでは紙幣上で一点でもパラメータSがしきい値以下であればテープ有りと判定することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、紙幣上の各点におけるパラメータSのうち有限の大きさを持つ領域内でのSの値の平均値を算出し、この平均値とこれに対して設定されたしきい値とを比較し、テープ有無の判定を行うこともできる。
【0106】
さらに、ここでは本発明を紙幣判別装置に適用することとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、表面粗さが異物の粗さと異なるものであれば、小切手、証券、帳票、シート、書類等の各種紙葉類に適用することができる。
【0107】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は、紙葉類に所定の角度で光を照射して、紙葉類からの反射光の分布を取得し、このうち最大受光量となる位置の受光データと、その近傍位置の受光データとに基づき紙葉類表面の異物の存在を検出するよう構成したので、光沢性のないメンディングテープ等の異物が、高速搬送される紙葉類に貼着されているか否かを効率良く判別することができる。
【0108】
また、受光素子のアレイ方向に対しては結像作用を及ぼさず受光素子のアレイ方向と光軸との両方に対して垂直な方向に結像作用を及ぼす光学素子を配置するよう構成したので、高速搬送される紙葉類の姿勢変化により、いかなる方向への反射方向の変動が生じても、紙葉表面上の異物の有無を精度良く検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態で用いる紙幣判別装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示す赤外光光源及びフォトダイオードアレイからなるセンサ部の側面図及び上面図。
【図3】図2に示すシリンドリカルレンズの説明図。
【図4】本実施の形態で着目した表面粗さの概念を示す図。
【図5】図4に示す表面粗さによって反射光の光の位相がずれる様子を示す図。
【図6】ばらつき度合いRφによって反射光の反射角度分布が変化する様子を示す図。
【図7】図1に示すフォトダイオードアレイの具体的な構成を示す図。
【図8】反射光量分布を示す図。
【図9】図1に示す検出処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図10】図1に示す搬送紙幣B表面上の検出点でのフォトダイオードアレイの出力(反射光量分布)を示す図。
【図11】演算結果であるパラメータSの紙幣Bの搬送方向1ライン上での分布を示す図。
【符号の説明】
100…紙幣判別装置、 110…反射光量検出部、 3…センサ部、
111…赤外光光源、 112…フォトダイオード、
9…フォトダイオード素子、 B…紙幣、 搬送方向…F、 P…検出点、
113…アンプ、 114…マルチプレクサ、 115…A/Dコンバータ
120…検出処理部、 120a…バッファメモリ、
120b…チャンネル選択部、 120c…比率演算部、
120d…パラメータ算出部、 120e…しきい値記憶部、
120f…判定部

Claims (4)

  1. 高速搬送される紙葉類から該紙葉類の表面に貼付された光沢性の低いテープの存在を判別する紙葉類の異物判別装置において、
    前記紙葉類を照射するための所定の波長の光を出力する光源と、
    前記光源から出力された光を反射して前記紙葉類の搬送方向に対して所定の照射角度で該紙葉類の表面を照射する第1のミラーと、
    前記紙葉類の表面で所定の反射角度で反射された光を反射する第2のミラーと、
    前記紙葉類の搬送方向に沿ってアレイ状に配設され、前記第2のミラーで反射された光を受光する複数の受光素子と、
    前記複数の受光素子のうちの最大受光量を得た受光素子の受光データと該最大受光量を得た受光素子に隣接する受光素子の受光データとに基づいて前記テープの存在を判別する判別手段と、
    前記第2のミラーと前記複数の受光素子との間に設けられ、前記受光素子のアレイ方向に対しては結像作用を及ぼさず、かつ、前記受光素子のアレイ方向と直交する方向に対しては結像作用を及ぼす光学素子と
    を具備し、
    前記テープの表面粗さによる該テープからの反射光の位相の相対的ずれ量のばらつきの度合いが鏡面反射成分と拡散反射成分が共に存在する範囲となるように、前記光源から出力される光の波長および前記第1のミラーによる前記紙葉類の表面に対する光の照射角度を設定する
    ことを特徴とする紙葉類の異物判別装置。
  2. 前記テープは、
    メンディングテープであり、
    前記光源は、
    前記紙葉類の搬送面に対して略垂直方向に波長が略1.3μmの赤外光を出力し、
    前記第1のミラーは、
    前記光源から出力された光を略78度の照射角度で前記紙葉類の表面を照射するように配設され、
    前記第2のミラーは、
    前記紙葉類の表面から略78度の反射角度で反射された光を前記紙葉類の搬送面に略垂直方向に反射するように配設される
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類の異物判別装置。
  3. 前記判別手段は、
    前記複数の受光素子のうちの最大受光量を得た受光素子の受光データと該最大受光量を得た受光素子に隣接する受光素子の受光データとの比率を算定する比率算定手段と、
    前記比率算定手段で算出した比率から反射光量分布の尖がり度を示すパラメータを算出するパラメータ算出手段と
    を具備し、
    前記パラメータ算出手段で算出したパラメータに基づいて前記テープの存在を判別する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の紙葉類の異物判別装置。
  4. 前記判別手段は、
    所定のしきい値を記憶する記憶手段と、
    前記パラメータ算出手段で算出したパラメータと前記記憶手段に記憶した所定のしきい値とを比較する比較手段と
    を具備し、
    前記比較手段の比較出力に基づきして前記テープの存在を判別する
    ことを特徴とする請求項3記載の紙葉類の異物判別装置。
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