JP3604002B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路構成部の構成の解析を防止し、回路の模倣、複製あるいは情報の改ざんを困難とする半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置では、一般に基板上に多数の半導体素子が配され、それぞれの半導体素子の電極間に配線が施された構成を備えている。このような半導体装置では、上記の構成をα線、湿気、応力などの外部雰囲気の影響から保護するために、回路構成部が酸化シリコン、窒化シリコンといった絶縁性の保護膜で覆われている。これにより、湿気混入などによる誤動作、応力による特性変動等を防止することができる。
【0003】
また、半導体装置の回路における回路構成部は、開発に長時間を要したものや、独創性に優れたものもあり、他人により模倣、複製されないようにしておくことが好ましいものも存在する。また、半導体装置の回路には、重要情報が記憶された記憶素子もあり、情報が改ざんされないようにしておくことが好ましいものもある。
【0004】
しかし、上述した保護膜は、回路構成部を外部雰囲気から保護する目的で配設されており、光学的には可視光、遠赤外線透過性の良好なものが多く、可視光顕微鏡やIR顕微鏡による保護膜を介しての回路構成部の認識を容易にしている。それにより、回路構成部の模倣、複製、記憶素子部における情報の改ざんを招くおそれがある。従来、それらを防止するために以下のような手法が採られている。
【0005】
(1)特開平1−165129号公報に開示された構造では、図14に示すように、集積回路は半導体基板に配設された多数の半導体素子が相互に配線されている回路構成部40と、これらを覆う絶縁性の保護膜42とを有する。保護膜42は例えば窒化シリコンにて構成され、その中には導電性の金属膜43が配設されている。回路構成部40の表面は、機密保護が必要でない領域では保護膜42のみによって覆われており、主要部領域では保護膜42の下層部42a、金属膜43および保護膜42の上層部42bが順次覆っている。
【0006】
これにより、保護膜42をエッチングしても、上記の機密保護が必要でない領域上に位置する保護膜42全体、および上記の主要部領域を覆う金属膜43上の保護膜42における上層部42bのみが除去される。従って、金属膜43が除去されないために機密保護が必要な主要部は露出せず、視認できない。また、この状態で金属膜43をエッチングして除去しても、金属膜43と同材質、例えばアルミニウムから成る配線パターン41が除去されるので、回路構成部40については解析できない。このように、回路構成部40の主要部を絶縁性の保護膜42を介して導電性の金属膜43で覆うことにより、集積回路が他者によって模倣、複製されるのを防止している。
【0007】
(2)特開平11−154674号公報には、図15に示すような構造が開示されている。具体的には、集積回路が形成された半導体基板50の一主面上に二酸化珪素(SiO)からなる絶縁体分離層51を堆積し、絶縁体分離層51にアルミニウムからなり、かつ集積回路と接続された第1、第2の配線52、53およびアルミニウムからなる遮蔽層54を埋め込んで形成している。また、遮蔽層54に開口部54a、54bを設け、開口部54a、54b内の遮蔽層54と同じ層内にアルミニウムからなる接続層55、56を形成している。さらに、接続層55の両端をWからなるビア57を介して第1の配線52の切断端部52aと接続し、接続層56の両端をWからなるビア58を介して第2の配線53の切断端部53aと接続し、遮蔽層54の表面に表面保護層51aを形成している。
【0008】
この構造において、集積回路は遮蔽層54によって隠蔽され、また、遮蔽層54と接続層55、56は同じ材料からなり、かつ同じ層内に形成されているので、遮蔽層54をエッチングにより除去すると接続層55、56も同時に除去される。こうして、上記配線を光学的に遮蔽する遮蔽層54を形成し、該遮蔽層54と同じ層内に上記配線の一部をなす接続層55、56を形成することにより回路動作状態での観測が阻止でき、不法行為が目的である回路動作状態の解析を防止している。
【0009】
(3)特開平10−270562号公報には、図16に示すような構造が開示されている。この構造では、シリコン基板61上にポリシリコンのゲートおよび配線62が形成され、絶縁膜63、65の上にそれぞれ金属第1層配線64、金属第2層配線66が形成された多層配線構造を有する。なお、金属第2層配線66はパッシベーション膜67によって覆われている。絶縁膜65の上部には、不透明な導電性遮蔽膜60が同一層において金属第2層配線66とギャップを保って形成されている。
【0010】
この構造において、集積回路は導電性遮蔽層60によって隠蔽され、また、導電性遮蔽膜60を除去すると同層にある配線が寸断される。このように、光学的に内部観測を阻止する防御機構を有することにより、半導体集積回路のリバースエンジニアリングを防止している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の構造では次のような問題がある。
【0012】
(1)の構造では金属膜43上に下層部42aと同じ材料から成る上層部42bが存在しているので、保護膜42のエッチングを金属膜43が露出した状態で止めることにより、金属膜43のみのエッチングが可能となる。従って、この状態で下層回路構成の認識が可能となり、回路測定も可能となる。
【0013】
(2)の構造では遮蔽金属膜の除去時に、配線にダメージを与えることによって回路動作の解析を防止することを目的としている。しかし、遮蔽層54及びこれと同層の接続層55、56の上層保護膜を化学的または物理的に除去後、フォトリソグラフィにて遮蔽層54のみを露出させれば、遮蔽金属膜を除去することが可能である。また、(3)の構造でも同様にして、導電性遮蔽層60を除去することが可能である。
【0014】
このように、従来の技術では回路の模倣、複製及び情報の改ざんの防止策から容易に回避する方法が存在し、回路情報の完全な保護が困難であった。
【0015】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、効果的に回路の視認を防止し、また、確実に内部回路の解析が防止できる半導体装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、上記の課題を解決するために、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記回路構成部の主要部を覆うように設けられた遮光膜と、遮光膜を完全に被覆するように積層され、かつ耐食性を有する膜材料で形成された被覆膜と、該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、上記被覆膜を形成した材料よりも耐食性において劣る導電性材料から成り、抵抗成分を有する抵抗配線と、該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する抵抗検知回路とを備えており、上記抵抗配線が、上記抵抗検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有していることを特徴としている。
【0017】
あるいは、本発明の半導体装置は、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記本体配線上に成膜され、表面が平坦化加工されている絶縁性保護膜と、該絶縁性保護膜上に上記回路構成部の主要部を覆うように設けられた遮光膜と、該遮光膜を完全に被覆するように積層され、かつ耐食性を有する膜材料で形成された被覆膜と、該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、上記被覆膜を形成した材料よりも耐食性において劣る導電性材料から成り、抵抗成分を有する抵抗配線と、該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する抵抗検知回路とを備えており、上記抵抗配線が、上記抵抗検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有していることを特徴としている。
【0018】
上記の構成によれば、遮光性を有しているため可視光及びIR光を通しにくい性質を持つ遮光膜が回路構成部の主要部を覆うように配されているので、下層回路パターンを認識不可能とすることができる。また、被覆膜が耐食性を有する材料で形成されているので、被覆膜を薬液処理等によって除去することは困難である。
【0019】
しかも、抵抗配線が被覆膜を形成した材料よりも耐食性において劣る導電性材料から成っておれば、抵抗配線は耐食性が劣るため、被覆膜を化学的に除去しようとしても先に抵抗配線が劣化するので、抵抗配線の抵抗値の変化を敏感にすることができる。また、抵抗配線の抵抗値が変化すると、それが検知回路によって検知される。この検知結果を利用して、例えば回路構成部が動作不良を引き起こすようにしておけば、回路構成部の特性測定を不可能にすることができる。
【0020】
さらに、抵抗配線が第2配線部を有することによって、遮光膜の視認性をより困難にすることができる。また、第1配線部と第2配線部とは同一材料から成っているので、両配線部を同じ工程で形成することができる。加えて、回路構成部を覆う保護膜の表面を平坦化すれば、下層配線の形状が表面段差として浮き上がらないので、段差による配線パターンの認識を不可能とすることができる。
【0021】
前記記載の発明における半導体装置は、被覆膜が酸化アルミニウムから成っていることが好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、膜材料が酸化アルミニウムであることにより、被覆膜の耐食効果を大きくすることができる。
【0023】
前記記載の発明における半導体装置は、酸化アルミニウムが染色処理されていることが好ましい。
【0024】
上記の構成によれば、酸化アルミニウムを染色することにより、酸化アルミニウム膜が遮光性を有することができる。
【0025】
本発明の他の半導体装置は、上記の課題を解決するために、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記回路構成部の主要部を覆うように積層され、かつ耐食性を有する遮光膜と、該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、抵抗成分を有する抵抗配線と、該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する検知回路とを備えており、上記抵抗配線が、上記抵抗検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有していることを特徴としている。
【0026】
あるいは、本発明の他の半導体装置は、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記本体配線上に成膜され、表面が平坦化加工されている絶縁性保護膜と、上記回路構成部の主要部を覆うように積層され、かつ耐食性を有しており、その表面と上記絶縁性保護膜の表面が同一平面上に平坦化されている遮光膜と、該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、抵抗成分を有する抵抗配線と、該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する検知回路とを備えており、上記抵抗配線が上記検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有していることを特徴としている。
【0027】
上記の構成によれば、遮光膜が耐食性を有することにより遮光膜を除去しがたくすることができ、また遮光膜が回路構成部を覆うように配されているので、下層回路パターンを認識不可能とすることができる。しかも、遮光膜を保護するための耐食性を有する他の膜が不要になる。さらに、下層パターンを確認する目的で、化学的または物理的に(例えば、研磨)遮光膜または抵抗配線が除去された時に、抵抗配線に断線等が生じた結果、抵抗配線の抵抗が増加すると、その変化が検知回路によって検知される。この検知結果を利用して、例えば回路構成部が動作不良を引き起こすようにしておけば、回路構成部の特性測定を不可能にすることができる。
【0028】
さらに、抵抗配線が第2配線部を有することによって、遮光膜の視認性をより困難にすることができる。また、第1配線部と第2配線部とは同一材料から成っているので、両配線部を同じ工程で形成することができる。加えて、回路構成部を覆う保護膜および遮光膜の表面を平坦化すれば、下層配線の形状が表面段差として浮き上がらないので、段差による配線パターンの認識を不可能とすることができる。
【0029】
本発明のさらに他の半導体装置は、上記の課題を解決するために、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記回路構成部の主要部を覆うように設けられた遮光膜と、該遮光膜を完全に被覆するように積層され、かつ耐食性を有する膜材料で形成された被覆膜と、上記本体配線上に開口する開口部を有する第1絶縁性保護膜と、該開口部を封じる第2絶縁性保護膜とを持つ絶縁性保護膜を備えていることを特徴としている。
【0030】
あるいは、本発明のさらに他の半導体装置は、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記回路構成部の主要部を覆うように積層され、かつ耐食性を有する遮光膜と、上記本体配線上に開口する開口部を有する第1絶縁性保護膜と、該開口部を封じる第2絶縁性保護膜とを持つ絶縁性保護膜を備えていることを特徴としている。
【0031】
上記の構成によれば、回路解析を目的として第2絶縁性保護膜が化学的に除去された時、本体配線上の第1絶縁性保護膜の開口部が現れる。それゆえ、開口部を介して侵入してくる薬液等によって本体配線に直接ダメージを与えることが可能となる。
【0032】
前記記載の発明における半導体装置は、絶縁性保護膜の表面が平坦化加工されていることが好ましい。
【0033】
上記の構成によれば、回路構成部を覆う保護膜の表面を平坦化することにより、下層配線の形状が保護膜表面段差として浮き上がらないので、段差による配線パターンの認識を不可能とすることができる。
【0034】
前記記載の発明における半導体装置は、遮光膜がタンタルまたはニオブから成っていることが好ましい。
【0035】
上記の構成によれば、遮光膜をタンタルまたはニオブの金属膜とすることにより、遮光膜の耐食性を高くすることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態および参考の形態について図1ないし図13に基づいて説明する。
【0037】
〔実施の形態1〕
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0038】
図1は、本発明の実施の一形態である半導体装置の要部断面図である。シリコン基板上に回路主要部1aおよび抵抗検知回路部1bを形成した半導体基板1上には、該半導体基板1上の回路主要部1aにおける各半導体素子を接続するための配線2が設けられている。
【0039】
回路主要部1aは、機密保護を必要とする、回路構成部の主要部である。また、図2に抵抗検知回路部1bの一例を示す。
【0040】
抵抗検知回路部1bは、抵抗R1と、インバータ素子25とを備えている。抵抗R1は後述の抵抗検知用上部配線9となる抵抗R2と直列に接続され、その接続点Pはインバータ素子25の入力端子に接続されている。また、抵抗R1の他端は電圧Vccの電源ラインに接続され、抵抗R2の他端は接地されている(GND)。インバータ素子25は、上記の接続点Pの電圧レベルを反転して出力する。
【0041】
抵抗R2は抵抗検知用上部配線9(後述の抵抗検知兼遮光用上部配線10)の持つ抵抗成分であり、配線が除去された後その抵抗値は増大する。絶縁性保護膜4下には抵抗R1が抵抗体として形成されると共に、インバータ素子25が形成される。ここで抵抗R2の抵抗値は抵抗R1の抵抗値より小さくなるように設定されている。
【0042】
インバータ素子25は、通常の状態では、接続点Pの電位がインバータ素子25の反転閾値より小さいので、ハイレベルの出力信号outを出力する。一方、インバータ素子25は、抵抗R2の抵抗値が増大して接続点Pの電位がインバータ素子25の反転閾値を越えると、ローレベルの出力信号outを出力する。
【0043】
配線2より下層部分を保護するために、半導体基板1の上層全体を絶縁性保護膜4が覆っており、その内部には、上記配線2と、抵抗検知用上部配線9と、遮光膜5と、酸化アルミニウム膜7と、遮光用上部配線8とが形成されている。絶縁性保護膜4は、半導体基板1上に形成される下層の保護膜4aと、保護膜4a上に形成される上層の保護膜4bとから成っている。抵抗検知用上部配線9は、保護膜4a上に形成されるとともに、保護膜4aを貫通する接続部3を介して抵抗検知回路部1bに接続されている。遮光膜5は、抵抗検知用上部配線9と同様に保護膜4a上に形成されるとともに、回路主要部1aを覆うように配置されている。酸化アルミニウム膜7は、遮光膜5を完全に被覆するように配置され、遮光用上部配線8はさらに酸化アルミニウム膜7上に配置されている。
【0044】
遮光膜5は導電性金属膜であり、少なくとも可視光、IR光を通しにくくするような遮光性を有しているので、回路主要部1aの視認を防止できる。また、遮光用上部配線8も遮光性を有しているので、該遮光用上部配線8が回路主要部1aを覆うように配置されることによって、より効果的に視認を防止できる。さらに、酸化アルミニウム膜7を染色し、遮光性を持たせることで、下層回路パターンの視認性をより低下させることができる。
【0045】
酸化アルミニウムは、絶縁性を有し耐食効果の非常に大きな材料であるので、遮光膜5上に酸化アルミニウム膜7を配置することによって、該酸化アルミニウム膜7は遮光膜5が薬液などによって化学的に剥離されることを防ぐことができる。また、遮光用上部配線8と抵抗検知用上部配線9は同一材料で形成されているので一度の工程で形成することができる。しかも、その材料は、酸化アルミニウム膜7より耐食性が劣る材料であるので、酸化アルミニウム膜7の薬液除去を試みた際、抵抗検知用上部配線9の方が酸化アルミニウム膜7よりも先に薬液に侵される。
【0046】
この結果、抵抗検知用上部配線9の断線や細りが生じると、抵抗R2の抵抗値が増大することによって接続点Pの電位が上昇し、インバータ素子25の反転閾値を越えると出力信号outが反転する。これにより抵抗検知回路部1bは抵抗値の増大を検知して、本体回路に内蔵されるCPUに信号の変化を認識させることでソフト側で本体の誤動作や動作不能を働きかけたり、あるいは抵抗R2の抵抗値を異常な増大そのものによって回路の誤動作を引き起こすことができる。
【0047】
このように、回路主要部1aを見るために、化学的に遮光用上部配線8の剥離(薬液除去)を試みたとき、同時に、該遮光用上部配線8と同一材料で形成されている抵抗検知用上部配線9に断線や細りが生じ、その結果、該抵抗検知用上部配線9の抵抗値が増加する。その抵抗値の増加を抵抗検知回路部1bで検知させることで、本体回路に誤動作や動作不能を起こさせるか、あるいは、抵抗検知用上部配線9の抵抗値の異常な増大そのものによって回路の誤動作を引き起こすことができる。
【0048】
上記構造をとることにより、まず外部から内部回路を視認できなくなり、さらに抵抗検知用上部配線9の膜を剥離しようとすると回路が正常に動作しなくなるため、上記構造の半導体装置は、内部回路の解析を防止することができる。
【0049】
本実施の形態の半導体装置の製作手順を図3に示す工程フロー図に基づいて説明する。 まず、図3(a)に示すように、回路主要部1aを有する半導体基板1上に、アルミニウムまたはその他の導電性金属膜を、例えばスパッタ法にて900nmの厚さで成膜し、レジストパターニング及びドライエッチングを行い配線2を形成する。その配線2上に酸化シリコン、窒化シリコン等の保護膜4aを、例えばプラズマCVD法(以下P−CVD法と称する)にて2000nmの厚さで成膜する(図3(b))。上記の保護膜4aの表面における配線2上の隆起した部分を、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法にて1000nmの厚さ分削り、表面モホロジーを無くし平坦にする(図3(c))。
【0050】
次に、配線2と同様またはそれ以外の材料から成る導電性金属膜、または金属に類似した遮光性、導電性を有する材料から成る薄膜、例えば窒化チタニウム膜をスパッタ法にて300nmの厚さで成膜し、レジストパターニング、ドライエッチングにより該薄膜をパターニングして、回路主要部1aに所望の形状の遮光膜5を形成する(図3(d))。その遮光膜5の存在しない保護膜4aの表面部分をレジスト13で被覆しパターニングする(図3(e))。このとき、後の工程で酸化アルミニウム膜7となる部分を遮光膜5に完全に被覆させるため、レジスト13のパターン端部を遮光膜5より少し離しておく。
【0051】
アルミニウム膜14を、例えばスパッタ法にて基板全体に150nmの厚さで成膜する(図3(f))。続いて、前記アルミニウム膜14の酸化を陽極酸化法にて行う。基板を酒石酸アンモニウム等の電解液に浸し、基板上のアルミニウム膜14に数10V程度のプラス電圧を印加し、アルミニウム膜14の厚さ分を酸化する。酸化膜には微細な孔が存在するので、沸騰純水に浸して封孔処理を行う。これにより、基板上全面に酸化アルミニウム膜7が形成される(図3(g))。
【0052】
上記封孔処理を行う前に基板を染料液に浸漬させることにより、酸化アルミニウム膜7の染色を行ってもよい。封孔処理をする前における酸化アルミニウム膜7は、多孔性であり微細な孔が存在するので、染料液に浸すと染料分子が孔の中に被着し、染色される。ここで使用される染料としては、酸性染料、酸性含金属錯塩、酸性媒染等の染料群の中から選ばれる。化学構造的な面から言えば、モノアゾ染料、ジスアゾ染料、アンスラキノン染料、フタロシアニン染料、トリフェニルメタン染料等が挙げられる。また、酸化アルミニウム膜7への染料の被着量のコントロールは、定濃度染色中の染色時間の調整で行う。
【0053】
染料を酸化アルミニウム膜7に被着させた後、基板を沸騰純水に浸して封孔処理を行う。これにより、酸化アルミニウム膜7に染料を固定することができ、酸化アルミニウム膜7は染色される。こうして、酸化アルミニウム膜7の染色を行うことで、外部からの内部回路の視認性をさらに悪化させることができる。
【0054】
さらに、基板表面をスクラブすることにより、レジスト13底部付近の比較的酸化膜のステップカバレッジが弱い部位からレジスト13上までの酸化アルミニウム膜7をこすり落とし、その後レジスト13を剥離液を用いて除去する。形成された酸化アルミニウムパターンにバリが存在する場合は、その状態にて基板表面をスクラブすることによりバリの除去を行い(リフトオフ法)、洗浄を行う。こうして、遮光膜5上に酸化アルミニウム膜7が形成される(図3(h))。
【0055】
そして、抵抗検知回路部1b上の保護膜4aにパターニングエッチを施し、タングステンプラグを設けることにより接続部3を形成する(図3(i))。その後、遮光膜5と同様またはそれ以外の材料、すなわち耐食性の面で酸化アルミニウム膜7よりも劣る材料から成る導電性金属膜、または金属に類似した遮光性、導電性を有する材料から成る薄膜、例えば窒化チタニウム膜17をスパッタ法にて300nmの厚さで成膜し、その上に形成されたレジスト15のパターニング及びドライエッチングを行い、回路主要部1a上に遮光用上部配線8となる部分と、抵抗検知回路部1b上に、抵抗検知用上部配線9となる部分を同時に形成する(図3(j))。最後に、保護膜4bを例えばP−CVD法にて、300nmの厚さで成膜する(図3(k))。
【0056】
以上の工程により、図1に示した構造が製作される。このように、図1に示した半導体回路構造は、既存のプロセス技術を用いて容易に実現できる。
【0057】
なお、図1に示した本実施の形態1の半導体装置は、パターニングによって電気的に切り離された遮光用上部配線8と抵抗検知用上部配線9とを備えているが、その代わりに図4(半導体装置の要部断面図)に示すように、抵抗検知と遮光とを兼ねた上部配線である抵抗検知兼遮光用上部配線10を備えていてもかまわない。
【0058】
該抵抗検知兼遮光用上部配線10は、絶縁性保護膜4を介して酸化アルミニウム膜7の上層に配置されており、また、接続部3を介して上記抵抗検知回路部1bに接続されている。ただし、絶縁性保護膜4は、前述の保護膜4bに代えて保護膜4c、4dを有している。保護膜4cは、酸化アルミニウム膜7を覆うように保護膜4a上に形成されている。保護膜4dは、保護膜4c上に形成された抵抗検知兼遮光用上部配線10を覆うように保護膜4c上に形成されている。
【0059】
抵抗検知兼遮光用上部配線10は、抵抗値の変化を検知する素子としての機能(抵抗検知用上部配線9)と遮光性を有する膜としての機能(遮光用上部配線8)とを兼ね備えている。従って、回路主要部1aを視認するために抵抗検知兼遮光用上部配線10を物理的(研磨等)または化学的(薬液処理等)に除去しようとすれば、抵抗検知兼遮光用上部配線10に断線や細りが生じてその抵抗値が増加する。そのため、図1の構成と比較すると、抵抗検知回路部1bをより敏感に動作させることができる。
【0060】
ここで、上記のように構成される半導体装置の製作手順を図5に示す工程フロー図に基づいて説明する。なお、ここでは、酸化アルミニウム膜7を形成するまで(図5(a)ないし(h))は図1に示した半導体装置の製作工程(図3(a)ないし(h))と同じ工程であるので、その説明を省略し、それ以降について説明する。
【0061】
絶縁性保護膜4cを、酸化アルミニウム膜7を覆うように保護膜4a上に、例えばP−CVD法にて300nmの厚さで成膜し、抵抗検知回路部1bにパターニングエッチを行い、タングステンプラグを設けることにより接続部3を形成する(図5(i))。次に、遮光膜5と同様またはそれ以外の材料、すなわち耐食性で酸化アルミニウム膜7よりも劣る材料から成る導電性金属膜、または金属に類似した遮光性、導電性を有する材料から成る薄膜、例えば窒化チタニウム膜をスパッタ法にて300nmの厚さで成膜し、その上にレジスト16を形成する(図5(j))。そのレジスト16に対し、パターニング、ドライエッチング、レジスト剥離を施すことにより回路主要部1a、抵抗検知回路部1b上に抵抗検知兼遮光用上部配線10を形成する(図5(k))。最後に、絶縁性保護膜4dを、例えばP−CVD法にて300nmの厚さで成膜する(図5(l))。こうして、図4の構造が製作される。
【0062】
〔実施の形態2〕
本発明の第2の実施の形態について図6ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において、実施の形態1における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0063】
図6は、本発明の実施の一形態である半導体装置の要部断面図である。本実施の形態に係る半導体装置は、図6に示すように、実施の形態1と同様、回路主要部1aと抵抗検知回路部1bを形成した半導体基板1上に、配線2、接続部3、絶縁性保護膜4、遮光用上部配線8、抵抗検知用上部配線9とを備えている。また、遮光用上部配線8と抵抗検知用上部配線9は、同層に配されており、遮光用上部配線8の半導体基板1側の面には耐食性を有する耐食性遮光膜6が設置されている。絶縁性保護膜4は、半導体基板1上に形成される下層の保護膜4eと、保護膜4e上に形成される上層の保護膜4fから成っている。
【0064】
上記のように構成される半導体装置では、実施の形態1の遮光膜5と同様、耐食性遮光膜6によって回路主要部1aの視認を防止することができる。しかも、遮光膜5の代わりに耐食性の高いタンタル、ニオブなどの金属膜からなる耐食性遮光膜6を用いることにより、図1のように酸化アルミニウム膜7を配置しなくてもよくなり、耐食性遮光膜6そのものを除去し難くすることができ視認防止効果を高めることができる。
【0065】
本実施の形態の半導体装置の製作手順を図7に示す工程フロー図に基づいて説明する。
【0066】
まず、図7(a)に示すように、回路主要部1aを有する半導体基板1上に、アルミニウムまたはその他の導電性金属膜を、例えばスパッタ法にて900nmの厚さで成膜し、レジストパターニング及びドライエッチングを行い配線2を形成する。その配線2上に酸化シリコン、窒化シリコン等の保護膜4eを、例えばP−CVD法にて2000nmの厚さで成膜する(図7(b))。上記の保護膜4eの表面における配線2上の隆起した部分を、例えばCMP法にて1000nmの厚さ分削り、表面モホロジーを無くし平坦にする(図7(c))。
【0067】
次に、保護膜4e表面にレジスト18でパターニング及びドライエッチングを行い、主要回路部1a上部に窪みを形成する(図7(d))。この窪みの深さは耐食性遮光膜6の厚さと同等であれば良い。続いて、耐食性遮光膜6を基板全体に、例えばタンタルまたはニオブ膜をスパッタ法にて150nmの厚さで成膜を行う(図7(e))。その耐食性遮光膜6をメタルCMP法にて金属膜厚分を削り取る(図7(f))。この処理により保護膜4eの窪みを形成していない部分の耐食性遮光膜6のみを削り取ることができる。
【0068】
そして、抵抗検知回路部1b上の保護膜4eに、パターニングエッチを施し、タングステンプラグを設けることにより接続部3を形成する(図7(g))。その後、耐食性遮光膜6よりも耐食性の面で劣る材料から成る導電性金属膜、または金属に類似した、遮光性、導電性を有する材料から成る薄膜、例えば窒化チタニウム膜17をスパッタ法にて300nmの厚さで成膜し、その上に形成されたレジスト19により(図7(h))パターニングをする(図7(i))。最後に、保護膜4fを、例えばP−CVD法にて300nmの厚さで成膜する(図7(j))。
【0069】
以上の工程により、図6に示した構造が製作される。このように、図6に示した半導体回路構造は、既存のプロセス技術を用いて容易に実現できる。
【0070】
なお、図6に示した本実施の形態2の半導体装置は、パターニングによって電気的に切り離された遮光用上部配線8と抵抗検知用上部配線9とを備えているが、その代わり図8(半導体装置の要部断面図)に示すように、抵抗検知と遮光とを兼ねた上部配線である抵抗検知兼遮光用上部配線10を備えていてもかまわない。
【0071】
該抵抗検知兼遮光用上部配線10は、絶縁性保護膜4を介して耐食性遮光膜6の上層に配置されており、また、接続部3を介して上記抵抗検知回路部1bに接続されている。ただし、絶縁性保護膜4は、前述の保護膜4fに代えて保護膜4g、4hを有している。保護膜4gは耐食性遮光膜6を覆うように保護膜4e上に形成されている。保護膜4hは、保護膜4g上に形成された抵抗検知兼遮光用上部配線10を覆うように保護膜4g上に形成されている。
【0072】
抵抗検知兼遮光用上部配線10は、抵抗値の変化を検知する素子としての機能(抵抗検知用上部配線9)と遮光性を有する膜としての機能(遮光用上部配線8)とを兼ね備えている。従って、回路主要部1aを視認するために抵抗検知兼遮光用上部配線10を物理的(研磨等)、化学的(薬液処理等)に除去しようとすれば、抵抗検知兼遮光用上部配線10に断線や細りが生じてその抵抗値が増加する。そのため、図6の構成と比較すると、抵抗検知回路部1bをより敏感に動作させることができる。
【0073】
ここで、上記のように構成される半導体装置の製作手順を図9に示す工程フロー図に基づいて説明する。なお、耐食性遮光膜6を形成するまで(図9(a)ないし(f))は図6に示した半導体装置の製作工程(図7(a)ないし(f))と同じ工程であるので、その説明を省略し、それ以降について説明する。
【0074】
保護膜4gを、耐食性遮光膜6を覆うように保護膜4e上に例えばP−CVD法にて300nmの厚さで成膜し、抵抗検知回路部1bに、パターニングエッチを行い、タングステンプラグを設けることにより接続部3を形成する(図9(g))。次に、耐食性遮光膜6と同様またはそれ以下の耐食性の材料から成る導電性金属膜、または金属に類似した遮光性、導電性を有する材料から成る薄膜、例えば窒化チタニウム膜をスパッタ法にて300nmに厚さで成膜し、その上に形成されたレジスト20によりパターニングを施す(図9(h))。また、レジスト20のドライエッチングにより回路主要部1a上に抵抗検知兼遮光用上部配線10を形成する(図9(i))。最後に、保護膜4hを、例えばP−CVD法にて300nmの厚さで成膜する(図9(j))。こうして、図8の構造が製作される。
【0075】
〔参考の形態〕
本発明の参考の形態について図10ないし図13に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本参考の形態において、実施の形態1における構成要素と同等の機能を有する構成要素については、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0076】
図10は、本発明の参考の一形態である半導体装置の要部断面図である。シリコン基板上に回路主要部1aを形成した半導体基板1上において、回路主要部1aにおける各半導体素子を接続するための配線2が設けられている。
【0077】
配線2より下層部分を保護するために、半導体基板1の上層全体を絶縁性保護膜4が覆っており、その内部には、上記配線2と、遮光膜5と、酸化アルミニウム膜7と、上部配線11とが形成されている。絶縁性保護膜4は、半導体基板1上に形成され、開口部12を有している下層の保護膜4iと、保護膜4i上に形成され、開口部12を封じている上層の保護膜4jとから成っている。また、保護膜4iの開口部個数は制限しない。遮光膜5は、保護膜4i上に形成されていると共に、回路主要部1aを覆うように配置されている。酸化アルミニウム膜7は、遮光膜5を完全に覆うように配置され、上部配線11は、さらに酸化アルミニウム膜7上に配置されている。
【0078】
上記の構成では、遮光膜5だけでなく上部配線11も遮光性を有しているので、該上部配線11が回路主要部1aを覆うように配置することによって、より効果的に視認を防止できる。さらに、酸化アルミニウム膜7を染色し、遮光性を持たせることで、下層回路パターンの視認性をより低下させることができる。
【0079】
配線2上に開口部12を有する第1絶縁性保護膜として保護膜4iを設け、その上層を第2絶縁性保護膜として保護膜4jで被せることより、剥離解析時に薬液処理にて遮光部分を除去しようとした際、上部配線11だけでなく、外部より回路主要部1aに信号を伝達する配線2にも薬液ダメージを与えることができ、薬液ダメージによる配線2の断線や細りによる抵抗値の異常増加によって回路の正常動作を損なわせることができる。
【0080】
本参考の形態の半導体装置の製作手順を図11に示す工程フロー図に基づいて説明する。
【0081】
まず、図11(a)に示すように、回路主要部1aを有する半導体基板1上に、アルミニウムまたはその他の材料から成る導電性金属膜を、例えばスパッタ法にて900nmの厚さで成膜し、レジストパターニング及びドライエッチングを行い配線2を形成する。その配線2上に酸化シリコン、窒化シリコン等の保護膜4iを、例えばP−CVD法にて2000nmの厚さで成膜する(図11(b))。上記の保護膜4iの表面における配線2上の隆起した部分を、例えばCMP法にて1000nmの厚さ分削り、表面モホロジーを無くし平坦にする(図11(c))。
【0082】
次に、配線2と同様またはそれ以外の材料から成る導電性金属膜、または金属に類似した遮光性、導電性を有する材料から成る薄膜、例えば窒化チタニウム膜をスパッタ法にて300nmの厚さで成膜し、レジストパターニング、ドライエッチングにより該薄膜をパターニングして、回路主要部1aに所望の形状の遮光膜5を形成する(図11(d))。その遮光膜5の存在しない保護膜4iの表面部分をレジスト21で被覆しパターニングする(図11(e))。このとき、後の工程で酸化アルミニウム膜7となる部分を遮光膜5に完全に被覆させるため、レジスト21のパターン端部は遮光膜5より少し離しておく。
【0083】
アルミニウム膜14を、例えばスパッタ法にて基板全体に150nmの厚さで成膜する(図11(f))。続いて、前記アルミニウム膜14の酸化を陽極酸化法にて行い、酸化アルミニウム膜7を基板上全面に形成する(図11(g))。さらに、基板表面をスクラブすることにより、レジスト21底部付近の比較的酸化膜のステップカバレッジが弱い部位からレジスト21上までの酸化アルミニウム膜7をこすり落とし、その後レジスト21を剥離液を用いて除去する。形成された酸化アルミニウムパターンにバリが存在する場合はその状態にて基板表面をスクラブすることによりバリの除去を行い、洗浄を行う。こうして遮光膜5上に酸化アルミニウム膜7が形成される(図11(h))。
【0084】
そして、遮光膜5と同様またはそれ以外の材料すなわち耐食性の面で酸化アルミニウム膜7よりも劣る材料から成る導電性金属膜、または金属に類似した遮光性、導電性を有する材料から成る薄膜、例えば窒化チタニウム膜をスパッタ法にて300nmに厚さで成膜し、その上に形成されたレジスト22のパターニング(図11(i))、及びドライエッチングを行い、回路主要部1a上に上部配線11を形成する(図11(j))。
【0085】
最後に、保護膜4iの配線2を覆っている部分に、パターニングエッチにて開口部12
を設け(図11(k))、その上に保護膜4jを、例えばP−CVD法にて300nmの
厚さで成膜し(図11(l))、開口部12を覆う。
【0086】
以上の工程により、図10に示した構造が製作される。このように、図10に示した半導体回路構造は、既存のプロセス技術を用いて容易に実現できる。
【0087】
なお、図10に示した本参考の形態の半導体装置は、耐食性を有する膜として酸化アルミニウム膜7を配置したが、その代わりに図12(半導体装置の要部断面図)に示すように、遮光膜5に耐食性を持たせてもかまわない。遮光膜5に耐食性を持たせた膜を耐食性遮光膜6とし、該耐食性遮光膜6上には上部配線11が配置されている。
【0088】
上記耐食性遮光膜6によって回路主要部1aの視認を防止することができる。しかも、遮光膜5の代わりに、耐食性の高い、タンタル、ニオブなどの金属膜からなる耐食性遮光膜6を用いることにより、図10のように酸化アルミニウム膜7を配置しなくてもよくなり、耐食性遮光膜6そのものを除去し難くすることができ視認防止効果を高めることができる。
【0089】
ここで、上記のように構成される半導体装置の製作手順を、図13に示す工程フロー図に基づいて説明する。
【0090】
まず、図13(a)に示すように、回路主要部1aを有する半導体基板1上に、アルミニウムまたはその他の材料から成る導電性金属膜を、例えばスパッタ法にて900nmの厚さで成膜し、レジストパターニング及びドライエッチングを行い配線2を形成する。その配線2上に酸化シリコン、窒化シリコン等の保護膜4kを、例えばP−CVD法にて2000nmの厚さで成膜する(図13(b))。上記の保護膜4kの表面における配線2上の隆起した部分を、例えばCMP法にて1000nmの厚さ分削り、表面モホロジーを無くし平坦にし(図13(c))、その上に形成されたレジスト23のパターニング及びドライエッチングを行い、回路主要部1a上の保護膜4kに窪みを形成する(図13(d))。この窪みの深さは耐食性遮光膜6の厚さと同等であれば良い。
【0091】
次に、耐食性遮光膜6を基板全体に、例えばタンタルまたはニオブ膜をスパッタ法にて150nmの厚さで成膜を行い(図13(e))、基板表面の耐食性遮光膜6をメタルCMP法にて金属膜厚分を削り取る(図13(f))。この処理により保護膜4kの窪みを形成していない部分の耐食性遮光膜6のみを削り取ることができる。
【0092】
そして、耐食性遮光膜6と同様またはそれ以外の材料すなわち耐食性の面で酸化アルミニウム膜よりも劣る材料から成る導電性金属膜、または金属に類似した遮光性、導電性を有する材料から成る薄膜(上部配線11)、例えば窒化チタニウム膜をスパッタ法にて300nmに厚さで成膜し、レジスト24によりパターニングし(図13(g))、その後ドライエッチングにより耐食性遮光膜6上部に上部配線11を形成する(図13(h))。
【0093】
最後に、保護膜4kの配線2を覆っている部分に、パターニングエッチにて開口部12を設け(図13(i))、その保護膜4k上に保護膜4lを、例えばP−CVD法にて300nmの厚さで成膜し(図13(j))、開口部12を覆う。こうして、図12に示した構造が製作される。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、本発明の半導体装置は、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記回路構成部の主要部を覆うように設けられた遮光膜と、遮光膜を完全に被覆するように積層され、かつ耐食性を有する膜材料で形成された被覆膜と、該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、上記被覆膜を形成した材料よりも耐食性において劣る導電性材料から成り、抵抗成分を有する抵抗配線と、該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する抵抗検知回路とを備えており、上記抵抗配線が、上記抵抗検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有している構成である。
【0095】
あるいは、本発明の半導体装置は、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記本体配線上に成膜され、表面が平坦化加工されている絶縁性保護膜と、該絶縁性保護膜上に上記回路構成部の主要部を覆うように設けられた遮光膜と、該遮光膜を完全に被覆するように積層され、かつ耐食性を有する膜材料で形成された被覆膜と、該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、上記被覆膜を形成した材料よりも耐食性において劣る導電性材料から成り、抵抗成分を有する抵抗配線と、該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する抵抗検知回路とを備えており、上記抵抗配線が、上記抵抗検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有している構成である。
【0096】
これにより、遮光性を有しているため可視光及びIR光を通しにくい性質を持つ遮光膜が回路構成部の主要部を覆うように配され、また、被覆膜は耐食性を有する材料で形成されているので、下層回路パターンを認識不可能とすることができ、また、被覆膜の薬液処理等による除去を困難にすることができる。従って、内部回路の解析を困難にできるといった効果を奏する。
【0097】
しかも、抵抗配線が被覆膜を形成した材料よりも耐食性において劣る導電性材料から成っているので、被覆膜を化学的に除去しようとしても先に抵抗配線が劣化するので、抵抗配線の抵抗値の変化を敏感にすることができる。また、その抵抗値の変化の検知結果を利用して、例えば回路構成部が動作不良を引き起こすようにしておけば、回路構成部の特性測定を不可能にすることができる。従って、半導体装置における回路情報をより確実に保護することができるという効果を奏する。
【0098】
さらに、抵抗配線が第2配線部を有することによって、遮光膜の視認性をより困難にすることができる。また、第1配線部と第2配線部とは同一材料から成っているので、両配線部を同じ工程で形成することができる。従って、遮光膜の視認性をより困難にすると共に、製作工程を簡素化することができるといった効果を奏する。加えて、回路構成部を覆う保護膜の表面を平坦化すれば、下層配線の形状が表面段差として浮き上がらないので、段差による配線パターンの認識を不可能とすることができる。従って、内部回路の視認を防止できるといった効果を奏する。
【0099】
上記の半導体装置は、被覆膜が酸化アルミニウムから成ることにより、遮光膜上に、耐食効果の大きい酸化アルミニウムから成る被覆膜を配することになり、該遮光膜を除去しがたくすることができる。従って、下層回路パターンの視認性をより低下させることができるといった効果を奏する。
【0100】
また、酸化アルミニウムが染色処理されていることにより、酸化アルミニウム膜に遮光性を持たせることができる。従って、下層回路パターンの視認性をさらに低下させることができるといった効果を奏する。
【0101】
本発明の他の半導体装置は、以上のように、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記回路構成部の主要部を覆うように積層され、かつ耐食性を有する遮光膜と、該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、抵抗成分を有する抵抗配線と、該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する検知回路とを備えており、上記抵抗配線が、上記検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有している構成である。
【0102】
あるいは、本発明の他の半導体装置は、以上のように、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記本体配線上に成膜され、表面が平坦化加工されている絶縁性保護膜と、上記回路構成部の主要部を覆うように積層され、かつ耐食性を有しており、その表面と上記絶縁性保護膜の表面が同一平面上に平坦化されている遮光膜と、該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、抵抗成分を有する抵抗配線と、該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する検知回路とを備えており、上記抵抗配線が上記検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有している構成である。
【0103】
これにより、遮光膜が回路構成部の主要部を覆うので、下層回路パターンの視認性を低下させることができ、また、遮光膜そのものが除去しがたくなるので、遮光膜を保護するための耐食性を有する他の膜が不要となる。従って、視認性の困難な半導体装置をより簡素な構造で提供できるといった効果を奏する。さらに、下層パターンを確認する目的で、化学的または物理的に(例えば、研磨)遮光膜または抵抗配線が除去された時に、抵抗配線に断線等が生じた結果、抵抗配線の抵抗が増加すると、その変化が検知回路によって検知される。この検知結果を利用して、例えば回路構成部が動作不良を引き起こすようにしておけば、回路構成部の特性測定を不可能にすることができる。従って、回路動作状態での観測を阻止することができ、内部回路の解析を困難にできるといった効果を奏する。
【0104】
さらに、抵抗配線が第2配線部を有することによって、遮光膜の視認性をより困難にすることができる。また、第1配線部と第2配線部とは同一材料から成っているので、両配線部を同じ工程で形成することができる。従って、遮光膜の視認性をより困難にすると共に、製作工程を簡素化することができるといった効果を奏する。加えて、回路構成部を覆う保護膜および遮光膜の表面を平坦化すれば、下層配線の形状が表面段差として浮き上がらないので、段差による配線パターンの認識を不可能とすることができる。従って、内部回路の視認を防止できるといった効果を奏する。
【0105】
本発明のさらに他の半導体装置は、以上のように、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記回路構成部の主要部を覆うように設けられた遮光膜と、該遮光膜を完全に被覆するように積層され、かつ耐食性を有する膜材料で形成された被覆膜と、上記本体配線上に開口する開口部を有する第1絶縁性保護膜と、該開口部を封じる第2絶縁性保護膜とを持つ絶縁性保護膜を備えている構成である。
【0106】
あるいは、本発明のさらに他の半導体装置は、以上のように、半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、上記回路構成部の主要部を覆うように積層され、かつ耐食性を有する遮光膜と、上記本体配線上に開口する開口部を有する第1絶縁性保護膜と、該開口部を封じる第2絶縁性保護膜とを持つ絶縁性保護膜を備えている構成である。
【0107】
これにより、回路解析を目的として第2絶縁性保護膜が化学的に除去された時、本体配線上の第1絶縁性保護膜の開口部が現れることによって、開口部を介して侵入してくる薬液等によって本体配線に直接ダメージを与えることが可能となる。従って、内部回路の解析を困難にできるといった効果を奏する。
【0108】
上記のさらに他の半導体装置は、絶縁性保護膜の表面が平坦化加工されていることにより、下層配線の形状も保護膜表面段差として浮き上がらず、配線パターンを認識不可能とすることができる。従って、内部回路の視認を防止できるといった効果を奏する。
【0109】
上記の他の半導体装置またはさらに他の半導体装置は、遮光膜がタンタルまたはニオブから成ることにより、遮光膜が耐食性の高い金属膜となり、遮光膜を除去しがたくすることができる。従って、下層回路パターンの視認性を低下させることができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る半導体装置の要部の構造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1及び2の半導体装置が共通して備える抵抗検知回路部の構成を示す回路図である。
【図3】(a)ないし(k)は、上記半導体装置を製作する工程を示す工程フロー図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る他の半導体装置の要部の構造を示す断面図である。
【図5】(a)ないし(l)は、上記半導体装置を製作する工程を示す工程フロー図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る半導体装置の要部の構造を示す断面図である。
【図7】(a)ないし(j)は、上記半導体装置を製作する工程を示す工程フロー図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る他の半導体装置の要部の構造を示す断面図である。
【図9】(a)ないし(j)は、上記半導体装置を製作する工程を示す工程フロー図である。
【図10】本発明の参考の形態に係る半導体装置の要部の構造を示す断面図である。
【図11】(a)ないし(l)は、上記半導体装置を製作する工程を示す工程フロー図である。
【図12】本発明の参考の形態に係る他の半導体装置の要部の構造を示す断面図である。
【図13】(a)ないし(j)は、上記半導体装置を製作する工程を示す工程フロー図である。
【図14】従来の半導体装置の要部の構造を示す断面図である。
【図15】従来の他の半導体装置の要部の構造を示す断面図である。
【図16】従来のさらに他の半導体装置の要部の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
1a 回路主要部(回路構成部)
1b 抵抗検知回路部(抵抗検知回路)
2 配線(本体配線)
3 接続部
4 絶縁性保護膜
4i、4k 保護膜(第1絶縁性保護膜)
4j、4l 保護膜(第2絶縁性保護膜)
5 遮光膜
6 耐食性遮光膜(耐食性を有する遮光膜)
7 酸化アルミニウム膜(被覆膜)
8 遮光用上部配線 (抵抗配線、第1配線部)
9 抵抗検知用上部配線 (抵抗配線、第2配線部)
10 抵抗検知兼遮光用上部配線(抵抗配線)
11 上部配線
12 開口部

Claims (7)

  1. 半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、
    上記回路構成部の主要部を覆うように設けられた遮光膜と、
    該遮光膜を完全に被覆するように積層され、かつ耐食性を有する膜材料で形成された被覆膜と、
    該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、上記被覆膜を形成した材料よりも耐食性において劣る導電性材料から成り、抵抗成分を有する抵抗配線と、
    該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する抵抗検知回路とを備えており、
    上記抵抗配線が、上記抵抗検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有していることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、
    上記本体配線上に成膜され、表面が平坦化加工されている絶縁性保護膜と、
    該絶縁性保護膜上に上記回路構成部の主要部を覆うように設けられた遮光膜と、
    該遮光膜を完全に被覆するように積層され、かつ耐食性を有する膜材料で形成された被覆膜と、
    該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、上記被覆膜を形成した材料よりも耐食性において劣る導電性材料から成り、抵抗成分を有する抵抗配線と、
    該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する抵抗検知回路とを備えており、
    上記抵抗配線が、上記抵抗検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有していることを特徴とする半導体装置。
  3. 上記被覆膜が酸化アルミニウムから成ることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 上記酸化アルミニウムが、染色処理されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、
    上記回路構成部の主要部を覆うように積層され、かつ耐食性を有する遮光膜と、
    該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、抵抗成分を有する抵抗配線と、
    該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する検知回路とを備えており、
    上記抵抗配線が、上記検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有していることを特徴とする半導体装置。
  6. 半導体基板に形成された回路構成部と、半導体基板上に配置された本体配線とが接続された構造を有する半導体装置において、
    上記本体配線上に成膜され、表面が平坦化加工されている絶縁性保護膜と、
    上記回路構成部の主要部を覆うように積層され、かつ耐食性を有しており、その表面と上記絶縁性保護膜の表面が同一平面上に平坦化されている遮光膜と、
    該遮光膜と同層もしくは該遮光膜より上層に設けられ、抵抗成分を有する抵抗配線と、
    該抵抗配線の抵抗値の変化を検知する検知回路とを備えており、
    上記抵抗配線が上記検知回路に接続された第1配線部と、該第1配線部と同一材料で形成され、上記遮光膜を覆う第2配線部とを有していることを特徴とする半導体装置。
  7. 上記遮光膜が、タンタルまたはニオブから成ることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置。
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