JP2004165378A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】保護対象回路の回路構成の解析を防止し、保護対象回路の模倣、複製、及び情報の改善を困難にする半導体装置の提供。
【解決手段】回路構成の模倣、複製等から保護すべき集積回路10A,10Bが基板4上に形成されており、これらの集積回路10A,10Bと接続された実配線11,12を含む実配線層5a,5bを備えるとともに、実配線層5a,5bに含まれる実配線11,12と接続されていない疑似配線15,16を含む疑似配線層5c,5dを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】回路構成の模倣、複製等から保護すべき集積回路10A,10Bが基板4上に形成されており、これらの集積回路10A,10Bと接続された実配線11,12を含む実配線層5a,5bを備えるとともに、実配線層5a,5bに含まれる実配線11,12と接続されていない疑似配線15,16を含む疑似配線層5c,5dを備えている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保護対象回路の回路構成の解析を防止し、保護対象回路の模倣、複製、及び情報の改善を困難にする半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置は、一般に多数の半導体素子を基板上に備えており、夫々の半導体素子間を配線により接続した構成としている。このような半導体装置に含まれる半導体素子は、湿気、応力、放射線等の外界の影響により劣化することが知られている。そこで、保護対象とすべき回路(以下、保護対象回路と称する)を酸化シリコン又は窒化シリコン等の絶縁性を有する保護膜で覆い、湿気混入による誤動作、応力による特性変化等を防止するようにしている。
また、前記保護対象回路は、開発に長時間を要したもの、独創性に優れたものも含まれることがあり、他者により模倣、複製がされないようにしておくことが望ましい。また、前記保護対象回路には、重要な情報が記憶された記憶素子も含まれる場合があり、前記情報が改竄されないようにしておくことが望ましい。
【0003】
しかしながら、前述の保護膜は、保護対象回路を外界からの影響から保護する目的で配設されており、光学的には可視光又は遠赤外線に対して透過性が良好なものが多く、可視光顕微鏡又はIR顕微鏡(IR : Infrared)により、保護対象回路を視認することが可能となっている。そのため、保護対象回路の模倣、複製、記憶素子に記憶された情報の改竄の虞が生じていた。そこで、従来では、このような保護対象回路の模倣、複製、情報の改竄を防止すべく、以下で説明するような半導体装置が提案されていた(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0004】
特許文献1に開示された半導体装置は、図8に示すように、半導体基板に配設された多数の半導体素子に配線41を施して構成した保護対象の回路構成部40と、当該回路構成部40を覆う絶縁性の保護膜42とを備えている。保護膜42は、例えば窒化シリコンにて形成され、その内部には配線41と同じ材質で形成された金属膜43が介装されている。回路構成部40の表面は、機密保護が重視されない領域では保護膜42のみによって覆われており、機密保護をすべき領域では保護層42及び金属膜43によって覆われている。
【0005】
このような構成の半導体装置では、保護膜42をエッチングした場合に、機密保護が重視されない領域上に配設されている部分の保護膜42と、前記金属膜43の外側に配設されている部分の保護膜42とが除去される。したがって、金属膜43が除去されないために機密保護が必要な主要部は露出せず、視認できない。また、金属膜43の上層の保護膜42を除去した後、金属膜43をエッチングにより除去した場合には、金属膜43と同材質の配線41が除去されるので、回路構成部40の解析を行うことができない。
このように、特許文献1で開示された半導体装置では、回路構成部40の主要部を絶縁性の保護膜42を介して導電性の金属膜43で覆うことにより、回路構成部40が他者によって模倣、複製されるのを防止している。
【0006】
特許文献2に開示された半導体装置は、図9に示すように、保護対象となる集積回路が形成された半導体基板50の一面側に酸化シリコンからなる絶縁体分離層51を堆積し、絶縁体分離層51にアルミニウムからなり、かつ集積回路と接続された第1、第2の配線52、53、及びアルミニウムからなる遮蔽層54を介装して形成している。また、遮蔽層54に開口部54a、54bを設け、開口部54a、54b内の遮蔽層54と同じ層内にアルミニウムからなる接続層55、56を形成している。さらに、接続層55の両端をタングステンからなるビア57を介して第1の配線52の切断端部52aと接続し、接続層56の両端をタングステンからなるビア58を介して第2の配線53の切断端部53aと接続し、遮蔽層54の表面に表面保護層51aを形成している。
【0007】
この構造において、集積回路は遮蔽層54によって隠蔽され、また、遮蔽層54と接続層55、56は同じ材料からなり、かつ同じ層内に形成されているので、遮蔽層54をエッチングにより除去した場合、接続層55、56も同時に除去される。こうして、上記配線を光学的に遮蔽する遮蔽層54を形成し、該遮蔽層54と同じ層内に上記配線の一部をなす接続層55、56を形成することにより回路動作状態での観測が阻止でき、不法行為が目的である回路動作状態の解析を防止している。
【0008】
特許文献3に開示された半導体装置は、図10に示すように、シリコン基板61上にポリシリコンのゲート及び配線62が形成され、絶縁膜63、65の上にそれぞれ金属第1層配線64、金属第2層配線66が形成された多層配線構造を有する。なお、金属第2層配線66はパッシベーション膜67によって覆われている。絶縁膜65の上部には、不透明な導電性遮蔽膜60が同一層において金属第2層配線66とギャップを保って形成されている。
【0009】
この構造において、集積回路は導電性遮蔽膜60によって隠蔽され、また、導電性遮蔽膜60を除去した場合、同層にある配線が寸断される。このように、光学的に内部観測を阻止する防御機構を有することにより、半導体集積回路のリバースエンジニアリングを防止している。
【0010】
特許文献4に開示された半導体装置は、図11に示すように、半導体基板に形成された回路構成部71bと、半導体基板上に配置された本体配線75とが接続された構造を有する半導体装置において、前記回路構成部71bの主要部を覆うように設けられた遮蔽膜75と、遮蔽膜75を完全に被覆するように積層され、かつ耐食性を有する膜材料で形成された被覆膜77とを備えることで、内部回路の視認を防止している。
【0011】
【特許文献1】
特開平1−165129号公報
【特許文献2】
特開平11−154674号公報
【特許文献3】
特開平10−270562号公報
【特許文献4】
特開2001−345427号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した半導体装置には以下で説明する問題点を有している。特許文献1に開示された半導体装置では、回路構成部40上に堆積させてある保護膜42のうち、金属膜43よりも上位に位置する層をエッチングにより除去して金属膜43の表面を露出させることができる。そして、金属膜43をエッチングにより除去することによって配線41にダメージを与えることなく、下位層の回路構成部40の構成を光学的顕微鏡のような光学的手段により観察することが可能となり、また、電子ビームテスタ等の電気的な手法により回路構成部40の回路測定が可能となる。
【0013】
また、特許文献2に開示された半導体装置は、遮蔽金属膜の除去時に、配線にダメージを与えることによって回路動作の解析を防止するようにしている。しかし、遮蔽層54及びこれと同層の接続層55,56の上層保護膜を化学的又は物理的に除去後、フォトソリグラフィにて遮蔽層54のみを露出させることにより、遮蔽金属膜を除去することが可能である。また、特許文献3に開示された半導体装置でも同様の手法により導電性遮蔽膜60を除去することが可能である。
【0014】
このように、特許文献1〜3に開示された従来技術には、保護対象となる回路の模倣、複製、及び前記回路に記憶された情報の改竄に対する防止策を容易に回避し得る方法が存在し、回路情報の保護が困難であるという問題点を有している。
【0015】
また、特許文献4に開示された従来技術では、保護対象となる回路の模倣、複製等を防止するために、既存の製造工程に新たな工程を追加して遮蔽膜75を形成しなければならず、半導体装置自体の製造コストを押し上げるという問題点を有している。
【0016】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、基板上に形成された保護対象回路を保護すべく形成された保護層を備え、該保護層は、保護対象回路へ接続された配線を含む実配線層、及び前記配線と非接続の配線を含む疑似配線層を備える構成とすることにより、保護対象回路の模倣、複製等を防止することができ、製造コストを低く抑えることが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、基板と、該基板上に形成された保護対象回路と、該保護対象回路を保護すべく形成された保護層とを備える半導体装置において、前記保護層は、前記保護対象回路へ接続された配線を含む実配線層、及び前記配線と非接続の配線を含む疑似配線層を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、回路構成の模倣、複製等から保護すべき保護対象回路と、該保護対象回路へ接続された配線を含む実配線層とを備えるとともに、実配線層に含まれる配線と接続されていない配線を含む疑似配線層を備えているため、疑似配線層の配線のみを取り除いて保護対象回路の解析を行うことが困難となり、保護対象回路の模倣、複製等を防止することが可能となる。特に、実配線層の配線と類似の配線構造を有する疑似配線層を設けることにより、実配線層と疑似配線層との区別が困難となり、疑似配線層のみの除去が困難となる。
【0019】
本発明の半導体装置は、前記疑似配線層が、前記実配線層と同層、又は前記実配線層の上側に形成されていることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、疑似配線層が、実配線層と同層又はその上側に形成されているため、実配線層と疑似配線との区別が困難であり、疑似配線層のみを取り除いた保護対象回路の解析が防止される。
【0021】
本発明の半導体装置は、前記疑似配線層が遮光性を有することを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、実配線層と同層又はその上側に形成された疑似配線層が遮光性を有するため、光学顕微鏡等による光学的な手段により保護対象回路を解析することを困難にすることが可能となる。
【0023】
本発明の半導体装置は、前記疑似配線層が前記実配線層と同一の材料により形成されていることを特徴とする。
【0024】
本発明にあっては、疑似配線層を実配線層と同一の材料により形成するため、新たな製造工程を付加することなく製造することができ、製造コストを低く抑えることが可能となる。また、機械的手段および光学的手段による疑似配線層の除去を困難にすることが可能となる。
【0025】
本発明の半導体装置は、前記疑似配線層の配線と接続されており、ダミー信号を生成する手段、及び前記配線を通じて生成されたダミー信号を外部へ送信する手段を有する信号送信回路を更に備えることを特徴とする。
【0026】
本発明にあっては、疑似配線層に含まれる配線にダミー信号を送信する信号送信回路を備えている。したがって、電子ビームテスタ等により非接触解析を行った場合、疑似配線層の配線にもダミー信号が送信されているため、疑似配線層の配線を観測している場合であっても、実配線層の配線層と観測しているかのように錯覚させることができ、実配線層の配線を利用した保護対象回路の解析が困難となり、保護対象回路の模倣、複製等を防止することが可能となる。
【0027】
本発明の半導体装置は、前記配線を介して前記信号送信回路と接続されており、前記信号送信回路から送信されたダミー信号を受信する手段を有する信号受信回路を更に備えることを特徴とする。
【0028】
本発明にあっては、疑似配線層の配線を通じてダミー信号を受信する信号受信回路を備えている。したがって、疑似配線層の配線が除去された場合には、信号受信回路がダミー信号を受信できないこととなり、そのとき、保護対象回路の動作を停止させることで、保護対象回路の不正な解析を防止することが可能となる。
【0029】
本発明の半導体装置は、前記信号受信回路は、受信したダミー信号の信号レベルを検出する手段と、検出した信号レベルに基づいて、前記配線の異常の有無を判定する手段と、該手段の判定結果を報知するための報知信号を生成する手段と、生成した報知信号を外部へ送信する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0030】
本発明にあっては、受信したダミー信号の信号レベルを検出し、検出した信号レベルに基づいて疑似配線層の配線に異常が有るか否かを判断するようにしている。したがって、疑似配線層の除去、電子ビームテスタ等による不正な解析等を行った場合、ダミー信号の信号レベルによりそれらを検知することができ、不正を検知した場合に、例えば、保護対象回路の動作を停止させることで、保護対象回路の動作中の解析を防止することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係る半導体装置の上面図であり、図2はその断面図である。図中1は本実施の形態の半導体装置であり、半導体装置1は、半導体基板4、保護対象となる集積回路10A,10B、及び集積回路10A,10Bを保護するための保護層5を備える。
半導体基板4はシリコン、プラスチック、ポリイミド等の材料により形成された基板であり、当該半導体基板4上には集積回路10A,10Bがマウントされている。集積回路10A,10Bには、機密情報が記憶されている場合があり、また、集積回路10A,10Bの回路構成自体に工夫が施されている場合がある。そのため、他者による情報の改竄、並びにその回路構成に対する解析、模倣、及び複製を防止する必要があり、集積回路10A,10Bを覆うように保護層5を設けている。本実施の形態に係る保護層5には、集積回路10A,10Bへアクセスする為の実配線を含んだ実配線層5a,5b、及び当該実配線層5a,5bの配線と類似の配線パターンを有する疑似配線を含んだ疑似配線層5c,5dが含まれており、疑似配線層5c,5dを設けることによって、集積回路10A,10Bが外部から視認されることを防止して、記憶された情報の改竄、回路構成の模倣等を防止するようにしている。
【0032】
保護層5は、酸化シリコン、窒化シリコン等の絶縁性材料により形成されており、外界の水分、放射線、熱等による集積回路10A,10Bの劣化を防止している。保護層5を半導体基板4上に形成する際、まずその一部をスパッタ法、CVD法、蒸着法等の公知手法を用いて形成する。
次いで、集積回路10A,10B上の保護層5に適宜の数のコンタクトホールを開設した後、スパッタ法、CVD法、蒸着法等の公知手法によりアルミニウム、銅、金のような導電性材料を堆積させて、コンタクトホールを前記導電体材料により充填し、集積回路10A,10Bとの接続部13,13を形成するとともに、保護層5上に所定の厚みを有する導電体層を形成する。そして、フォトレジストを用いたドライエッチングにより前記導電体層を選択的に取り除いて所望の配線パターンを形成し、実配線11,11,…11、及び疑似配線15,15,…,15を形成する。
実配線11及び疑似配線15の材料としては、遮光性及び導電性を有する材料であれば金属材料に限定される必要はなく、多結晶シリコン等も用いることができる。また、実配線11と疑似配線15とは電気的に接続されていない必要があり、フォトレジストによるパターニングの際に、実配線用のパターンと疑似配線用のパターンとの間に隙間を設けたパターンを用いるようにしている。
【0033】
次いで、パターンニングされた実配線11,…,11、及び疑似配線15,…,15上に、前記絶縁性材料をスパッタ法等により堆積させて保護層5の一部を形成した後、実配線11及び疑似配線15とコンタクトをとるためのコンタクトホールを適宜数だけ開設する。そして、導電性材料をスパッタ法等により堆積させて、実配線11との接続部14、及び疑似配線15との接続部18を形成するとともに、所定の厚みを有する導電体層を形成する。そして、再度、フォトレジスタを用いたドライエッチングにより導電体層を選択的に取り除いて所望の配線パターンを形成し、実配線12,12,…12、及び疑似配線16,16,…,16を形成する。更に、スパッタ法等により前記絶縁性材料を堆積させて保護層5を形成する。
【0034】
本実施の形態では、実配線11と疑似配線15とを同一の材料、類似の配線パターンで形成しているため、両者を区別することは困難となる。そのため、疑似配線15のみを取り除いて、集積回路10A,10Bの回路構成の模倣等が防止される。また、図2に示したように、集積回路10B及び当該集積回路10B上に形成された実配線11は、疑似配線15,15,16により遮蔽されており、光学顕微鏡等の光学的な手段によって集積回路10Bが解析されることを防止している。
また、疑似配線15等は実配線11等と同一の製造工程で形成されるため、疑似配線15等を形成するための製造工程を別途設ける必要がなくなり、リバースエンジニアリングの防止を可能にした半導体装置を安価に形成することができる。
【0035】
実施の形態2.
図3は本実施の形態に係る半導体装置の断面図である。本実施の形態の半導体装置2は、実施の形態1に示した半導体装置1と同様に、半導体基板4、当該半導体基板4上にマウントされた集積回路10A,10B、及び集積回路10A,10Bを保護するための保護層5を備えている。
また、保護層5には、集積回路10A,10Bへ接続された実配線21,22及びそれらを接続するための接続部23,24を備え、集積回路10A,10B及び実配線21,22から電気的に離隔した疑似配線25,26、及び疑似配線25,26の間を接続する接続部28を備えている。
本実施の形態では、更に、ダミー信号を送受信する送受信回路20,20が半導体基板4にマウントされており、送受信回路20,20と疑似配線25,25との間を接続部27,27により接続して、疑似配線25,25にダミー信号を伝搬させている。
【0036】
図4は送受信回路20の接続例を説明する回路図である。2つの送受信回路20,20は、ダミー信号線200により接続されている。ダミー信号線200は、疑似配線25,26、及びそれらの接続部27,28により構成されている。送受信回路20は、後述するように信号送信部及び信号受信判定部の2つの回路により構成されている(図5参照)。信号送信部は、種信号A及び種信号Bを第1クロック信号により切り替えて第2クロック信号がローレベルのときにのみ信号(ダミー信号)をダミー信号線200へ送信する。送受信回路20の一方にはインバータ205を介した第2クロック信号が入力されており、第2クロック信号がハイレベルのとき、信号受信判定部が他方の送受信回路20の出力信号を取り込む。そして、信号受信判定部が比較判定して一致しない場合は、不一致信号としてハイレベルの信号を出力する。不一致信号を送信するための不一致信号線210は、ダミー信号線200と共通にして疑似配線25,26、及びそれらの接続部27,28を利用してもよく、また、別の信号線を設けるようにしてもよい。
【0037】
図5は送受信回路20の回路構成を示す回路図である。送受信回路20は、前述したように信号送信部20a及び信号受信判定部20bの2つの回路により構成されている。
信号送信部20aは、外部から入力された種信号A,種信号Bを第1クロック信号により切替える多重化回路201、該多重化回路201の出力とインバータ203により反転された第2クロック信号との論理積をとる論理積回路202、第2クロック信号がローレベルのときにその出力端子をオープンにするTTL回路204を備えている。
すなわち、信号送信部20aでは、第2クロック信号がローレベルのときにダミー信号線200にダミー信号を出力することになる。
【0038】
信号受信判定部20bは、外部から入力された種信号A,種信号Bを第1クロック信号により切替える多重化回路211、該多重化回路211の出力と第2クロック信号との論理積をとる論理積回路212、前記TTL回路204と接続されており、第2クロック信号がハイレベルのときにその出力端子をオープンにするTTL回路214、論理積回路212及びTTL回路214の排他的論理和をとる排他的論理和回路213、該排他的論理和回路213に接続されており、第2クロック信号がハイレベルのときに出力端子をオープンにするTTL回路215を備えている。
すなわち、信号受信判定部20bでは、電子ビームテスタ等による不正な解析が行われたことを検知することができ、その結果を不一致信号として取り出すことができるため、例えば、集積回路10A,10Bに動作停止信号を発信し半導体装置2の全体を停止させることにより、不正な解析を防止することが可能となる。
【0039】
なお、本実施の形態では、半導体装置2に同一構成の送受信回路20,20を一組にして設ける構成としたが、一方には信号送信部20aのみを設け、他方には信号受信判定部20bのみを設ける構成としてもよい。また、一方の送受信回路20を省略する構成であってもよい。更に、第2クロック信号を多層クロック信号とすることで、2点間接続から多点間接続に対応することができる。
【0040】
実施の形態3.
図6は本実施の形態に係る半導体装置の上面図であり、図7はその断面図である。本実施の形態の半導体装置3は、実施の形態2と同様に、半導体基板4、当該半導体基板4上にマウントされた集積回路10A,10B及び送受信回路20,20、及びそれらを保護するための保護層5を備えている。
また、保護層5は、集積回路10A,10Bへ接続された実配線31,32及びそれらを接続するための接続部33,34を備える。また、集積回路10A,10B及び実配線31,32から電気的に離隔しており、送受信回路20,20へ接続された疑似配線35,36、及びそれらを接続するための接続部37,38を備えている。
本実施の形態では、更に、最上位の配線層として集積回路10A,10B、及び実配線32から電気的に離隔した疑似配線30,30が設けられており、その一部は、下位の疑似配線36と接続部39により電気的に接続されている。
【0041】
このように本実施の形態に係る半導体装置3は、最上位に疑似配線30,30のみを設けた構成となっているため、光学的な観測では、保護対象である集積回路10A,10Bからの配線であるかの如く錯覚させることができる。また、疑似配線30にもダミー信号を伝搬させているため、最上位の疑似配線30を電気的又は物理的な手法を用いて観測を行った場合であっても、実配線32の信号を観測することができない。
【0042】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明による場合は、回路構成の模倣、複製等から保護すべき保護対象回路と、該保護対象回路へ接続された配線を含む実配線層とを備えるとともに、実配線層に含まれる配線に接続されていない配線を含む疑似配線層を備えているため、疑似配線層の配線のみを取り除いて保護対象回路の解析を行うことが困難となり、保護対象回路の模倣、複製等を防止することが可能となる。特に、実配線層の配線と類似の配線構造を有する疑似配線層を設けることにより、実配線層と疑似配線層との区別が困難となり、疑似配線層のみの除去を困難にすることができる。
【0043】
本発明による場合は、疑似配線層が、実配線層と同層又はその上側に形成されているため、実配線層と疑似配線との区別が困難であり、疑似配線層のみを取り除いた保護対象回路の解析を防止することができる。
【0044】
本発明による場合は、実配線層と同層又はその上側に形成された疑似配線層が遮光性を有するため、光学顕微鏡等による光学的な手段により保護対象回路を解析することを困難にすることができる。
【0045】
本発明による場合は、疑似配線層を実配線層と同一の材料により形成するため、新たな製造工程を付加することなく製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。また、機械的手段および光学的手段による疑似配線層の除去を困難にすることができる。
【0046】
本発明による場合は、疑似配線層に含まれる配線にダミー信号を送信する信号送信回路を備えている。したがって、電子ビームテスタ等により非接触解析を行った場合、疑似配線層の配線にもダミー信号が送信されているため、疑似配線層の配線を観測している場合であっても、実配線層の配線層と観測しているかのように錯覚させることができ、実配線層の配線を利用した保護対象回路の解析が困難となり、保護対象回路の模倣、複製等を防止することができる。
【0047】
本発明による場合は、疑似配線層の配線を通じてダミー信号を受信する信号受信回路を備えている。したがって、疑似配線層の配線が除去された場合には、信号受信回路がダミー信号を受信できないこととなり、そのとき、保護対象回路の動作を停止させることで、保護対象回路の不正な解析を防止することができる。
【0048】
本発明による場合は、受信したダミー信号の信号レベルを検出し、検出した信号レベルに基づいて疑似配線層の配線に異常が有るか否かを判断するようにしている。したがって、疑似配線層の除去、電子ビームテスタ等による不正な解析等を行った場合、ダミー信号の信号レベルによりそれらを検知することができ、不正を検知した場合に、例えば、保護対象回路の動作を停止させることで、保護対象回路の動作中の解析を防止することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る半導体装置の上面図である。
【図2】本実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
【図3】本実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
【図4】送受信回路の接続例を説明する回路図である。
【図5】送受信回路の回路構成を示す回路図である。
【図6】本実施の形態に係る半導体装置の上面図である。
【図7】本実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
【図8】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図9】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図10】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図11】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体装置
4 半導体基板
5 保護層
10A,10B 集積回路
11,12 実配線
13,14 接続部
15,16 疑似配線
18 接続部
20 送受信回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、保護対象回路の回路構成の解析を防止し、保護対象回路の模倣、複製、及び情報の改善を困難にする半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置は、一般に多数の半導体素子を基板上に備えており、夫々の半導体素子間を配線により接続した構成としている。このような半導体装置に含まれる半導体素子は、湿気、応力、放射線等の外界の影響により劣化することが知られている。そこで、保護対象とすべき回路(以下、保護対象回路と称する)を酸化シリコン又は窒化シリコン等の絶縁性を有する保護膜で覆い、湿気混入による誤動作、応力による特性変化等を防止するようにしている。
また、前記保護対象回路は、開発に長時間を要したもの、独創性に優れたものも含まれることがあり、他者により模倣、複製がされないようにしておくことが望ましい。また、前記保護対象回路には、重要な情報が記憶された記憶素子も含まれる場合があり、前記情報が改竄されないようにしておくことが望ましい。
【0003】
しかしながら、前述の保護膜は、保護対象回路を外界からの影響から保護する目的で配設されており、光学的には可視光又は遠赤外線に対して透過性が良好なものが多く、可視光顕微鏡又はIR顕微鏡(IR : Infrared)により、保護対象回路を視認することが可能となっている。そのため、保護対象回路の模倣、複製、記憶素子に記憶された情報の改竄の虞が生じていた。そこで、従来では、このような保護対象回路の模倣、複製、情報の改竄を防止すべく、以下で説明するような半導体装置が提案されていた(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0004】
特許文献1に開示された半導体装置は、図8に示すように、半導体基板に配設された多数の半導体素子に配線41を施して構成した保護対象の回路構成部40と、当該回路構成部40を覆う絶縁性の保護膜42とを備えている。保護膜42は、例えば窒化シリコンにて形成され、その内部には配線41と同じ材質で形成された金属膜43が介装されている。回路構成部40の表面は、機密保護が重視されない領域では保護膜42のみによって覆われており、機密保護をすべき領域では保護層42及び金属膜43によって覆われている。
【0005】
このような構成の半導体装置では、保護膜42をエッチングした場合に、機密保護が重視されない領域上に配設されている部分の保護膜42と、前記金属膜43の外側に配設されている部分の保護膜42とが除去される。したがって、金属膜43が除去されないために機密保護が必要な主要部は露出せず、視認できない。また、金属膜43の上層の保護膜42を除去した後、金属膜43をエッチングにより除去した場合には、金属膜43と同材質の配線41が除去されるので、回路構成部40の解析を行うことができない。
このように、特許文献1で開示された半導体装置では、回路構成部40の主要部を絶縁性の保護膜42を介して導電性の金属膜43で覆うことにより、回路構成部40が他者によって模倣、複製されるのを防止している。
【0006】
特許文献2に開示された半導体装置は、図9に示すように、保護対象となる集積回路が形成された半導体基板50の一面側に酸化シリコンからなる絶縁体分離層51を堆積し、絶縁体分離層51にアルミニウムからなり、かつ集積回路と接続された第1、第2の配線52、53、及びアルミニウムからなる遮蔽層54を介装して形成している。また、遮蔽層54に開口部54a、54bを設け、開口部54a、54b内の遮蔽層54と同じ層内にアルミニウムからなる接続層55、56を形成している。さらに、接続層55の両端をタングステンからなるビア57を介して第1の配線52の切断端部52aと接続し、接続層56の両端をタングステンからなるビア58を介して第2の配線53の切断端部53aと接続し、遮蔽層54の表面に表面保護層51aを形成している。
【0007】
この構造において、集積回路は遮蔽層54によって隠蔽され、また、遮蔽層54と接続層55、56は同じ材料からなり、かつ同じ層内に形成されているので、遮蔽層54をエッチングにより除去した場合、接続層55、56も同時に除去される。こうして、上記配線を光学的に遮蔽する遮蔽層54を形成し、該遮蔽層54と同じ層内に上記配線の一部をなす接続層55、56を形成することにより回路動作状態での観測が阻止でき、不法行為が目的である回路動作状態の解析を防止している。
【0008】
特許文献3に開示された半導体装置は、図10に示すように、シリコン基板61上にポリシリコンのゲート及び配線62が形成され、絶縁膜63、65の上にそれぞれ金属第1層配線64、金属第2層配線66が形成された多層配線構造を有する。なお、金属第2層配線66はパッシベーション膜67によって覆われている。絶縁膜65の上部には、不透明な導電性遮蔽膜60が同一層において金属第2層配線66とギャップを保って形成されている。
【0009】
この構造において、集積回路は導電性遮蔽膜60によって隠蔽され、また、導電性遮蔽膜60を除去した場合、同層にある配線が寸断される。このように、光学的に内部観測を阻止する防御機構を有することにより、半導体集積回路のリバースエンジニアリングを防止している。
【0010】
特許文献4に開示された半導体装置は、図11に示すように、半導体基板に形成された回路構成部71bと、半導体基板上に配置された本体配線75とが接続された構造を有する半導体装置において、前記回路構成部71bの主要部を覆うように設けられた遮蔽膜75と、遮蔽膜75を完全に被覆するように積層され、かつ耐食性を有する膜材料で形成された被覆膜77とを備えることで、内部回路の視認を防止している。
【0011】
【特許文献1】
特開平1−165129号公報
【特許文献2】
特開平11−154674号公報
【特許文献3】
特開平10−270562号公報
【特許文献4】
特開2001−345427号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した半導体装置には以下で説明する問題点を有している。特許文献1に開示された半導体装置では、回路構成部40上に堆積させてある保護膜42のうち、金属膜43よりも上位に位置する層をエッチングにより除去して金属膜43の表面を露出させることができる。そして、金属膜43をエッチングにより除去することによって配線41にダメージを与えることなく、下位層の回路構成部40の構成を光学的顕微鏡のような光学的手段により観察することが可能となり、また、電子ビームテスタ等の電気的な手法により回路構成部40の回路測定が可能となる。
【0013】
また、特許文献2に開示された半導体装置は、遮蔽金属膜の除去時に、配線にダメージを与えることによって回路動作の解析を防止するようにしている。しかし、遮蔽層54及びこれと同層の接続層55,56の上層保護膜を化学的又は物理的に除去後、フォトソリグラフィにて遮蔽層54のみを露出させることにより、遮蔽金属膜を除去することが可能である。また、特許文献3に開示された半導体装置でも同様の手法により導電性遮蔽膜60を除去することが可能である。
【0014】
このように、特許文献1〜3に開示された従来技術には、保護対象となる回路の模倣、複製、及び前記回路に記憶された情報の改竄に対する防止策を容易に回避し得る方法が存在し、回路情報の保護が困難であるという問題点を有している。
【0015】
また、特許文献4に開示された従来技術では、保護対象となる回路の模倣、複製等を防止するために、既存の製造工程に新たな工程を追加して遮蔽膜75を形成しなければならず、半導体装置自体の製造コストを押し上げるという問題点を有している。
【0016】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、基板上に形成された保護対象回路を保護すべく形成された保護層を備え、該保護層は、保護対象回路へ接続された配線を含む実配線層、及び前記配線と非接続の配線を含む疑似配線層を備える構成とすることにより、保護対象回路の模倣、複製等を防止することができ、製造コストを低く抑えることが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、基板と、該基板上に形成された保護対象回路と、該保護対象回路を保護すべく形成された保護層とを備える半導体装置において、前記保護層は、前記保護対象回路へ接続された配線を含む実配線層、及び前記配線と非接続の配線を含む疑似配線層を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、回路構成の模倣、複製等から保護すべき保護対象回路と、該保護対象回路へ接続された配線を含む実配線層とを備えるとともに、実配線層に含まれる配線と接続されていない配線を含む疑似配線層を備えているため、疑似配線層の配線のみを取り除いて保護対象回路の解析を行うことが困難となり、保護対象回路の模倣、複製等を防止することが可能となる。特に、実配線層の配線と類似の配線構造を有する疑似配線層を設けることにより、実配線層と疑似配線層との区別が困難となり、疑似配線層のみの除去が困難となる。
【0019】
本発明の半導体装置は、前記疑似配線層が、前記実配線層と同層、又は前記実配線層の上側に形成されていることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、疑似配線層が、実配線層と同層又はその上側に形成されているため、実配線層と疑似配線との区別が困難であり、疑似配線層のみを取り除いた保護対象回路の解析が防止される。
【0021】
本発明の半導体装置は、前記疑似配線層が遮光性を有することを特徴とする。
【0022】
本発明にあっては、実配線層と同層又はその上側に形成された疑似配線層が遮光性を有するため、光学顕微鏡等による光学的な手段により保護対象回路を解析することを困難にすることが可能となる。
【0023】
本発明の半導体装置は、前記疑似配線層が前記実配線層と同一の材料により形成されていることを特徴とする。
【0024】
本発明にあっては、疑似配線層を実配線層と同一の材料により形成するため、新たな製造工程を付加することなく製造することができ、製造コストを低く抑えることが可能となる。また、機械的手段および光学的手段による疑似配線層の除去を困難にすることが可能となる。
【0025】
本発明の半導体装置は、前記疑似配線層の配線と接続されており、ダミー信号を生成する手段、及び前記配線を通じて生成されたダミー信号を外部へ送信する手段を有する信号送信回路を更に備えることを特徴とする。
【0026】
本発明にあっては、疑似配線層に含まれる配線にダミー信号を送信する信号送信回路を備えている。したがって、電子ビームテスタ等により非接触解析を行った場合、疑似配線層の配線にもダミー信号が送信されているため、疑似配線層の配線を観測している場合であっても、実配線層の配線層と観測しているかのように錯覚させることができ、実配線層の配線を利用した保護対象回路の解析が困難となり、保護対象回路の模倣、複製等を防止することが可能となる。
【0027】
本発明の半導体装置は、前記配線を介して前記信号送信回路と接続されており、前記信号送信回路から送信されたダミー信号を受信する手段を有する信号受信回路を更に備えることを特徴とする。
【0028】
本発明にあっては、疑似配線層の配線を通じてダミー信号を受信する信号受信回路を備えている。したがって、疑似配線層の配線が除去された場合には、信号受信回路がダミー信号を受信できないこととなり、そのとき、保護対象回路の動作を停止させることで、保護対象回路の不正な解析を防止することが可能となる。
【0029】
本発明の半導体装置は、前記信号受信回路は、受信したダミー信号の信号レベルを検出する手段と、検出した信号レベルに基づいて、前記配線の異常の有無を判定する手段と、該手段の判定結果を報知するための報知信号を生成する手段と、生成した報知信号を外部へ送信する手段とを更に備えることを特徴とする。
【0030】
本発明にあっては、受信したダミー信号の信号レベルを検出し、検出した信号レベルに基づいて疑似配線層の配線に異常が有るか否かを判断するようにしている。したがって、疑似配線層の除去、電子ビームテスタ等による不正な解析等を行った場合、ダミー信号の信号レベルによりそれらを検知することができ、不正を検知した場合に、例えば、保護対象回路の動作を停止させることで、保護対象回路の動作中の解析を防止することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係る半導体装置の上面図であり、図2はその断面図である。図中1は本実施の形態の半導体装置であり、半導体装置1は、半導体基板4、保護対象となる集積回路10A,10B、及び集積回路10A,10Bを保護するための保護層5を備える。
半導体基板4はシリコン、プラスチック、ポリイミド等の材料により形成された基板であり、当該半導体基板4上には集積回路10A,10Bがマウントされている。集積回路10A,10Bには、機密情報が記憶されている場合があり、また、集積回路10A,10Bの回路構成自体に工夫が施されている場合がある。そのため、他者による情報の改竄、並びにその回路構成に対する解析、模倣、及び複製を防止する必要があり、集積回路10A,10Bを覆うように保護層5を設けている。本実施の形態に係る保護層5には、集積回路10A,10Bへアクセスする為の実配線を含んだ実配線層5a,5b、及び当該実配線層5a,5bの配線と類似の配線パターンを有する疑似配線を含んだ疑似配線層5c,5dが含まれており、疑似配線層5c,5dを設けることによって、集積回路10A,10Bが外部から視認されることを防止して、記憶された情報の改竄、回路構成の模倣等を防止するようにしている。
【0032】
保護層5は、酸化シリコン、窒化シリコン等の絶縁性材料により形成されており、外界の水分、放射線、熱等による集積回路10A,10Bの劣化を防止している。保護層5を半導体基板4上に形成する際、まずその一部をスパッタ法、CVD法、蒸着法等の公知手法を用いて形成する。
次いで、集積回路10A,10B上の保護層5に適宜の数のコンタクトホールを開設した後、スパッタ法、CVD法、蒸着法等の公知手法によりアルミニウム、銅、金のような導電性材料を堆積させて、コンタクトホールを前記導電体材料により充填し、集積回路10A,10Bとの接続部13,13を形成するとともに、保護層5上に所定の厚みを有する導電体層を形成する。そして、フォトレジストを用いたドライエッチングにより前記導電体層を選択的に取り除いて所望の配線パターンを形成し、実配線11,11,…11、及び疑似配線15,15,…,15を形成する。
実配線11及び疑似配線15の材料としては、遮光性及び導電性を有する材料であれば金属材料に限定される必要はなく、多結晶シリコン等も用いることができる。また、実配線11と疑似配線15とは電気的に接続されていない必要があり、フォトレジストによるパターニングの際に、実配線用のパターンと疑似配線用のパターンとの間に隙間を設けたパターンを用いるようにしている。
【0033】
次いで、パターンニングされた実配線11,…,11、及び疑似配線15,…,15上に、前記絶縁性材料をスパッタ法等により堆積させて保護層5の一部を形成した後、実配線11及び疑似配線15とコンタクトをとるためのコンタクトホールを適宜数だけ開設する。そして、導電性材料をスパッタ法等により堆積させて、実配線11との接続部14、及び疑似配線15との接続部18を形成するとともに、所定の厚みを有する導電体層を形成する。そして、再度、フォトレジスタを用いたドライエッチングにより導電体層を選択的に取り除いて所望の配線パターンを形成し、実配線12,12,…12、及び疑似配線16,16,…,16を形成する。更に、スパッタ法等により前記絶縁性材料を堆積させて保護層5を形成する。
【0034】
本実施の形態では、実配線11と疑似配線15とを同一の材料、類似の配線パターンで形成しているため、両者を区別することは困難となる。そのため、疑似配線15のみを取り除いて、集積回路10A,10Bの回路構成の模倣等が防止される。また、図2に示したように、集積回路10B及び当該集積回路10B上に形成された実配線11は、疑似配線15,15,16により遮蔽されており、光学顕微鏡等の光学的な手段によって集積回路10Bが解析されることを防止している。
また、疑似配線15等は実配線11等と同一の製造工程で形成されるため、疑似配線15等を形成するための製造工程を別途設ける必要がなくなり、リバースエンジニアリングの防止を可能にした半導体装置を安価に形成することができる。
【0035】
実施の形態2.
図3は本実施の形態に係る半導体装置の断面図である。本実施の形態の半導体装置2は、実施の形態1に示した半導体装置1と同様に、半導体基板4、当該半導体基板4上にマウントされた集積回路10A,10B、及び集積回路10A,10Bを保護するための保護層5を備えている。
また、保護層5には、集積回路10A,10Bへ接続された実配線21,22及びそれらを接続するための接続部23,24を備え、集積回路10A,10B及び実配線21,22から電気的に離隔した疑似配線25,26、及び疑似配線25,26の間を接続する接続部28を備えている。
本実施の形態では、更に、ダミー信号を送受信する送受信回路20,20が半導体基板4にマウントされており、送受信回路20,20と疑似配線25,25との間を接続部27,27により接続して、疑似配線25,25にダミー信号を伝搬させている。
【0036】
図4は送受信回路20の接続例を説明する回路図である。2つの送受信回路20,20は、ダミー信号線200により接続されている。ダミー信号線200は、疑似配線25,26、及びそれらの接続部27,28により構成されている。送受信回路20は、後述するように信号送信部及び信号受信判定部の2つの回路により構成されている(図5参照)。信号送信部は、種信号A及び種信号Bを第1クロック信号により切り替えて第2クロック信号がローレベルのときにのみ信号(ダミー信号)をダミー信号線200へ送信する。送受信回路20の一方にはインバータ205を介した第2クロック信号が入力されており、第2クロック信号がハイレベルのとき、信号受信判定部が他方の送受信回路20の出力信号を取り込む。そして、信号受信判定部が比較判定して一致しない場合は、不一致信号としてハイレベルの信号を出力する。不一致信号を送信するための不一致信号線210は、ダミー信号線200と共通にして疑似配線25,26、及びそれらの接続部27,28を利用してもよく、また、別の信号線を設けるようにしてもよい。
【0037】
図5は送受信回路20の回路構成を示す回路図である。送受信回路20は、前述したように信号送信部20a及び信号受信判定部20bの2つの回路により構成されている。
信号送信部20aは、外部から入力された種信号A,種信号Bを第1クロック信号により切替える多重化回路201、該多重化回路201の出力とインバータ203により反転された第2クロック信号との論理積をとる論理積回路202、第2クロック信号がローレベルのときにその出力端子をオープンにするTTL回路204を備えている。
すなわち、信号送信部20aでは、第2クロック信号がローレベルのときにダミー信号線200にダミー信号を出力することになる。
【0038】
信号受信判定部20bは、外部から入力された種信号A,種信号Bを第1クロック信号により切替える多重化回路211、該多重化回路211の出力と第2クロック信号との論理積をとる論理積回路212、前記TTL回路204と接続されており、第2クロック信号がハイレベルのときにその出力端子をオープンにするTTL回路214、論理積回路212及びTTL回路214の排他的論理和をとる排他的論理和回路213、該排他的論理和回路213に接続されており、第2クロック信号がハイレベルのときに出力端子をオープンにするTTL回路215を備えている。
すなわち、信号受信判定部20bでは、電子ビームテスタ等による不正な解析が行われたことを検知することができ、その結果を不一致信号として取り出すことができるため、例えば、集積回路10A,10Bに動作停止信号を発信し半導体装置2の全体を停止させることにより、不正な解析を防止することが可能となる。
【0039】
なお、本実施の形態では、半導体装置2に同一構成の送受信回路20,20を一組にして設ける構成としたが、一方には信号送信部20aのみを設け、他方には信号受信判定部20bのみを設ける構成としてもよい。また、一方の送受信回路20を省略する構成であってもよい。更に、第2クロック信号を多層クロック信号とすることで、2点間接続から多点間接続に対応することができる。
【0040】
実施の形態3.
図6は本実施の形態に係る半導体装置の上面図であり、図7はその断面図である。本実施の形態の半導体装置3は、実施の形態2と同様に、半導体基板4、当該半導体基板4上にマウントされた集積回路10A,10B及び送受信回路20,20、及びそれらを保護するための保護層5を備えている。
また、保護層5は、集積回路10A,10Bへ接続された実配線31,32及びそれらを接続するための接続部33,34を備える。また、集積回路10A,10B及び実配線31,32から電気的に離隔しており、送受信回路20,20へ接続された疑似配線35,36、及びそれらを接続するための接続部37,38を備えている。
本実施の形態では、更に、最上位の配線層として集積回路10A,10B、及び実配線32から電気的に離隔した疑似配線30,30が設けられており、その一部は、下位の疑似配線36と接続部39により電気的に接続されている。
【0041】
このように本実施の形態に係る半導体装置3は、最上位に疑似配線30,30のみを設けた構成となっているため、光学的な観測では、保護対象である集積回路10A,10Bからの配線であるかの如く錯覚させることができる。また、疑似配線30にもダミー信号を伝搬させているため、最上位の疑似配線30を電気的又は物理的な手法を用いて観測を行った場合であっても、実配線32の信号を観測することができない。
【0042】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明による場合は、回路構成の模倣、複製等から保護すべき保護対象回路と、該保護対象回路へ接続された配線を含む実配線層とを備えるとともに、実配線層に含まれる配線に接続されていない配線を含む疑似配線層を備えているため、疑似配線層の配線のみを取り除いて保護対象回路の解析を行うことが困難となり、保護対象回路の模倣、複製等を防止することが可能となる。特に、実配線層の配線と類似の配線構造を有する疑似配線層を設けることにより、実配線層と疑似配線層との区別が困難となり、疑似配線層のみの除去を困難にすることができる。
【0043】
本発明による場合は、疑似配線層が、実配線層と同層又はその上側に形成されているため、実配線層と疑似配線との区別が困難であり、疑似配線層のみを取り除いた保護対象回路の解析を防止することができる。
【0044】
本発明による場合は、実配線層と同層又はその上側に形成された疑似配線層が遮光性を有するため、光学顕微鏡等による光学的な手段により保護対象回路を解析することを困難にすることができる。
【0045】
本発明による場合は、疑似配線層を実配線層と同一の材料により形成するため、新たな製造工程を付加することなく製造することができ、製造コストを低く抑えることができる。また、機械的手段および光学的手段による疑似配線層の除去を困難にすることができる。
【0046】
本発明による場合は、疑似配線層に含まれる配線にダミー信号を送信する信号送信回路を備えている。したがって、電子ビームテスタ等により非接触解析を行った場合、疑似配線層の配線にもダミー信号が送信されているため、疑似配線層の配線を観測している場合であっても、実配線層の配線層と観測しているかのように錯覚させることができ、実配線層の配線を利用した保護対象回路の解析が困難となり、保護対象回路の模倣、複製等を防止することができる。
【0047】
本発明による場合は、疑似配線層の配線を通じてダミー信号を受信する信号受信回路を備えている。したがって、疑似配線層の配線が除去された場合には、信号受信回路がダミー信号を受信できないこととなり、そのとき、保護対象回路の動作を停止させることで、保護対象回路の不正な解析を防止することができる。
【0048】
本発明による場合は、受信したダミー信号の信号レベルを検出し、検出した信号レベルに基づいて疑似配線層の配線に異常が有るか否かを判断するようにしている。したがって、疑似配線層の除去、電子ビームテスタ等による不正な解析等を行った場合、ダミー信号の信号レベルによりそれらを検知することができ、不正を検知した場合に、例えば、保護対象回路の動作を停止させることで、保護対象回路の動作中の解析を防止することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る半導体装置の上面図である。
【図2】本実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
【図3】本実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
【図4】送受信回路の接続例を説明する回路図である。
【図5】送受信回路の回路構成を示す回路図である。
【図6】本実施の形態に係る半導体装置の上面図である。
【図7】本実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
【図8】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図9】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図10】従来の半導体装置を示す断面図である。
【図11】従来の半導体装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体装置
4 半導体基板
5 保護層
10A,10B 集積回路
11,12 実配線
13,14 接続部
15,16 疑似配線
18 接続部
20 送受信回路
Claims (7)
- 基板と、該基板上に形成された保護対象回路と、該保護対象回路を保護すべく形成された保護層とを備える半導体装置において、
前記保護層は、前記保護対象回路へ接続された配線を含む実配線層、及び前記配線と非接続の配線を含む疑似配線層を備えることを特徴とする半導体装置。 - 前記疑似配線層が、前記実配線層と同層、又は前記実配線層の上側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記疑似配線層が遮光性を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
- 前記疑似配線層が前記実配線層と同一の材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の半導体装置。
- 前記疑似配線層の配線と接続されており、ダミー信号を生成する手段、及び前記配線を通じて生成されたダミー信号を外部へ送信する手段を有する信号送信回路を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の半導体装置。
- 前記配線を介して前記信号送信回路と接続されており、前記信号送信回路から送信されたダミー信号を受信する手段を有する信号受信回路を更に備えることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
- 前記信号受信回路は、受信したダミー信号の信号レベルを検出する手段と、検出した信号レベルに基づいて、前記配線の異常の有無を判定する手段と、該手段の判定結果を報知するための報知信号を生成する手段と、生成した報知信号を外部へ送信する手段とを更に備えることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
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