JP3603922B2 - カメラ装填用部材付感光材料の製造方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材料シートにカメラ装填用部材を自動的に接合するためのカメラ装填用部材付感光材料の製造方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光材料シート、例えば、4×5インチのカットフイルムを使用する大型カメラでは、一端に開口を有する遮光封筒内に写真フイルムユニットを出し入れ自在に構成した写真フイルムパッケージが採用されている。
【0003】
写真フイルムユニットは、写真フイルムシートとこの写真フイルムシートの両端に接合される第1および第2キャリアシート(カメラ装填用部材)とを有しており、この第1キャリアシートに遮光クリップが固着されている。遮光クリップは、写真フイルムユニットが遮光封筒内に収容された際に、前記遮光封筒の開口を閉塞して写真フイルムシートが外光により露光されることを防止するためのものである。
【0004】
ところで、上記の写真フイルムパッケージを製造するために、例えば、特開平7−89501号公報に開示されている製造ラインが知られている。この従来技術では、パレットが繰り返し搬送自在に載置されたコンベアの周囲に、このパレットに遮光クリップが固着された第1キャリアシートおよび第2キャリアシートをセットするシート供給工程と、この第1および第2キャリアシートに写真フイルムシートを接合するシート連結工程と、遮光封筒内に写真フイルムユニットを挿入するシート挿入工程と、前記コンベアから写真フイルムパッケージを取り出す集荷工程とが配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術では、1枚の写真フイルムユニット毎に1枚のパレットが使用されており、シート連結工程において、写真フイルムシートに第1および第2キャリアシートを接合する作業が、1枚の写真フイルムシート毎に行われている。この場合、写真フイルムシートに第1および第2キャリアシートを接合する際、所望の接合強度を得るためには、一定の加熱時間、加熱温度および加圧力を確保しなければならない。
【0006】
しかしながら、上記のシート連結工程では、1枚の写真フイルムシート毎に接合作業を行っており、特に一定の加熱時間(例えば、1.5秒間)を確保するために、各写真フイルムシートと第1および第2キャリアシートとの接合処理に相当に長時間を要している。これにより、写真フイルムユニットの製造作業全体の効率化が容易に達成されないという問題が指摘されている。
【0007】
本発明は、この種の問題を解決するものであり、感光材料シートとカメラ装填用部材との接合処理を迅速かつ効率的に遂行するとともに、所望の接合強度を確実に維持することが可能なカメラ装填用部材付感光材料の製造方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、第1接合位置に感光材料シートを1枚ずつ搬送し、前記各感光材料シートとカメラ装填用部材とに仮接合処理(加熱溶着処理)を順次施し、次いで、第2接合位置に搬送された仮接合処理後の複数枚の感光材料シートユニットに、同時に本接合処理(加熱溶着処理)を施す。これにより、感光材料シートユニットを1枚ずつ接合処理する場合に比べ、前記感光材料シートユニットの接合作業全体が迅速かつ効率的に遂行される。
【0009】
また、感光材料シートが、感光材料ウエブを所定の長さ毎に自動的に切断して連続的に得られるため、接合作業全体を容易に自動化することができる。
【0010】
さらにまた、複数組のカメラ装填用部材が配置されたパレットを、第1接合位置で感光材料シート1枚分のピッチずつ移送することにより、前記パレット上で複数枚の前記感光材料シートに1枚ずつ仮接合処理が施される。このため、仮接合処理が一層効率的に遂行されるとともに、単一のパレットを介して複数枚の感光材料シートユニットに、同時かつ高精度に本接合作業を行うことが可能になる。
【0011】
なお、第1接合位置での仮接合処理から第2接合位置での本接合処理までに一定の時間が経過すると、前記本接合処理の第2の時間が変更されて長くなる。従って、常時、所望の接合強度を確保することができる。
【0012】
さらに、パレットは、複数組のカメラ装填用部材を位置決め保持するための位置決め機構を備えており、前記カメラ装填用部材にカール等が発生しても、該カメラ装填用部材の浮き上がりを確実に阻止することが可能になる。また、パレットに形成された開口部に仮接合機構および本接合機構を構成するヒータが臨み、このヒータとバックアップ部材とでカメラ装填部材および感光材料シートの接合部位が挟持される。これにより、接合処理が高品質に遂行される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係る製造装置10を組み込む製造ライン12の概略斜視説明図である。
【0014】
この製造装置10によって製造される写真フイルムユニット(カメラ装填用部材付感光材料)14は、図1および図2に示すように、例えば、4×5インチのカットフイルム(感光材料シート)16と、このカットフイルム16の両端に接合される第1および第2キャリアシート18、20とを有する。第1キャリアシート18には、写真フイルムユニット14を遮光封筒22に収容した状態で、この遮光封筒22の開口24を閉塞してカットフイルム16が外光により露光されることを阻止するための遮光クリップ26が固着されている。
【0015】
図1に示すように、製造ライン12は、矢印A方向に指向する搬送コンベア30に沿って移送されるパレット32を有し、このパレット32には、複数枚(本実施形態では、4枚)の写真フイルムユニット14が載置可能である。
【0016】
図3に示すように、パレット32には、位置決め機構として、4枚の第2キャリアシート20を位置決め保持するための位置決めピン34が所定の間隔ずつ離間して設けられるとともに、4枚の第1キャリアシート18の遮光クリップ26を磁力で保持するための磁石(図示せず)が所定の間隔ずつ離間して埋設されている。パレット32には、後述するヒータを通過させるための4組の開口部36a、36bが所定間隔毎に形成される。
【0017】
製造ライン12は、図1に示すように、矢印A方向に沿って第2キャリアシート供給ステーション38、第1キャリアシート供給ステーション40、第1接合ステーション(第1接合位置)42、第2接合ステーション(第2接合位置)43および写真フイルムユニット装填ステーション44を設けている。第1接合ステーション42には、パレット32を4組の第1および第2キャリアシート18、20の離間間隔に対応して所定のピッチで矢印A方向に間欠搬送するための間欠搬送手段(図示せず)と、前記パレット32を間欠停止位置で保持するためのパレット位置決め手段(図示せず)とが配設される。
【0018】
図1および図4に示すように、製造装置10は、ロール状に巻回された感光材料ウエブ50を矢印B方向に指向して切断位置である切断ステーション52に繰り出す送り出し機構54と、この切断ステーション52に設けられ、前記感光材料ウエブ50を所定の長さに切断してカットフイルム16を得る切断機構56と、前記切断ステーション52で前記感光材料ウエブ50の分離部位前方側を切断前から保持するとともに、切断後の前記カットフイルム16を第1接合ステーション42に搬送する搬送機構58と、前記第1接合ステーション42に設けられ、1枚の前記カットフイルム16毎に第1および第2キャリアシート18、20に仮接合処理を施す仮接合機構60と、第2接合ステーション43に設けられ、仮接合された複数枚の写真フイルムユニット14に同時に本接合処理を施す本接合機構61とを備える。
【0019】
図4に示すように、送り出し機構54は、高精度搬送機能を有する、例えばサクションドラムからなるメインフィードローラ62と、複数の搬送ローラ64とを備える。このメインフィードローラ62の下流側に近接して配置された一の搬送ローラ64には、ニップローラ66が進退自在に配設される。
【0020】
切断機構65は、感光材料ウエブ50の幅方向に延在する下刃68とこの下刃68に対して昇降自在な上刃70とを有し、前記下刃68および前記上刃70の前後に位置して前記感光材料ウエブ50を幅方向に規制する第1および第2幅規制手段72、74が配設される。この第2幅規制手段74は、搬送機構58によるカットフイルム16の取り出し作業に干渉しないように前記幅方向に揺動自在に構成される。
【0021】
第2幅規制手段74に近接して搬送ベルト86が配設される。この搬送ベルト86は、感光材料ウエブ50を切断する際にこの感光材料ウエブ50が損傷することを阻止するとともに、該感光材料ウエブ50の繰り出し時の補助駆動の機能を有している。
【0022】
搬送機構58は、駆動手段90を介して昇降および回転自在な移送部材92を備え、この移送部材92は、それぞれ90°間隔ずつ離間して外方に延在する4本のアーム部94を一体的に有している。各アーム部94には、鉛直下方向に指向してサクションボックス96が装着されており、各サクションボックス96は、管路98を介して図示しない負圧発生源に連通している。
【0023】
仮接合機構60は、図4および図5に示すように、パレット32の下方から1組の開口部36a、36bに挿入して第1および第2キャリアシート18、20の接合部位に係合する昇降自在なヒータ100a、100bと、前記ヒータ100a、100bに対応して1枚のカットフイルム16を前記第1および第2キャリアシート18、20の接合部位に押圧するための樹脂製バックアップ部材102a、102bとを備える。
【0024】
本接合機構61は、図5に示すように、パレット32の下方から4組の開口部36a、36bに同時に挿入し、仮接合された4枚の写真フイルムユニット14を構成する4組の第1および第2キャリアシート18、20の接合部位に係合する昇降自在なヒータ104a〜104d、106a〜106dと、前記4枚の写真フイルムユニット14を構成する4枚のカットフイルム16を前記ヒータ104a〜104d、106a〜106d側に押圧するための樹脂製バックアップ部材108a〜108d、109a〜109dとを備える。
【0025】
図1に示すように、切断ステーション52と第1接合ステーション42との間には、この第1接合ステーション42に搬送される前のカットフイルム16の所定の位置にノッチ加工を施すためのノッチ形成ステーション110と、前記カットフイルム16に不良が存在する際、このカットフイルム16を前記第1接合ステーション42を通過して排出する排出ステーション112とが設けられている。
【0026】
このように構成される製造装置10の動作について、本実施形態に係る製造方法との関連で以下に説明する。
【0027】
図1に示すように、パレット32は、搬送コンベア30を介して矢印A方向に、順次、搬送されており、先ず、第2キャリアシート供給ステーション38を介してこのパレット32上に4枚の第2キャリアシート20が配置される。次いで、パレット32は、第1キャリアシート供給ステーション40に移送され、このパレット32上に4枚の第1キャリアシート18が配置される。そして、パレット32が第1接合ステーション42に移送され、このパレット32上の搬送方向最先端に位置する第1列目の第1および第2キャリアシート18、20が仮接合機構60に対応して配置される。
【0028】
一方、図4に示すように、ロール状に巻回されている感光材料ウエブ50は、メインフィードローラ62および搬送ローラ64等を介して矢印B方向に繰り出され、第1幅規制手段72を通過して搬送ベルト86側に送り出される。感光材料ウエブ50の先端が搬送ベルト86に送り出されると、第2幅規制手段74が駆動されて前記感光材料ウエブ50の幅規制が行われる。
【0029】
そこで、搬送機構58を構成する駆動手段90の作用下に、移送部材92が下降してアーム部94に装着されているサクションボックス96が下降し、このサクションボックス96が搬送ベルト86上の感光材料ウエブ50の先端側に当接する。その際、図示しない真空発生源の作用下にサクションボックス96内が吸引され、感光材料ウエブ50の先端側がこのサクションボックス96に吸着保持される。この状態で、切断機構56を構成する上刃70が下降し、この上刃70と下刃68とによって感光材料ウエブ50が所定の長さに切断されてカットフイルム16が得られる。
【0030】
次に、第2幅規制手段74が開放方向に駆動された後、搬送機構58を構成するアーム部94が上昇する。このため、サクションボックス96は、カットフイルム16を吸着保持した状態で上昇し、このカットフイルム16が切断ステーション52の上方に取り出される。
【0031】
さらに、駆動手段90を介して移送部材92が90°だけ旋回され、サクションボックス96に吸着保持されているカットフイルム16がノッチ形成ステーション110に対応して配置される。このノッチ形成ステーション110では、サクションボックス96に吸着保持されているカットフイルム16の所定の位置にノッチ加工処理が施される。ノッチ形成後のカットフイルム16は、サクションボックス96と一体的に上昇した後、90°だけ旋回されて第1接合ステーション42に移送される。
【0032】
第1接合ステーション42では、パレット32上に4組の第1および第2キャリアシート18、20が配置されており、サクションボックス96と一体的に下降するカットフイルム16は、その両端縁部を第1列目の第1および第2キャリアシート18、20に重畳された状態でパレット32上に配置される。
【0033】
そこで、図6Aに示すように、仮接合機構60を構成するヒータ100a、100bが上昇してパレット32の最先端の開口部36a、36bから第1および第2キャリアシート18、20に直接接触する。一方、バックアップ部材102a、102bが下降して、カットフイルム16の両端縁部がヒータ100a、100b上の第1および第2キャリアシート18、20の接合部位に押圧保持される。
【0034】
この状態で、ヒータ100a、100bが所定の温度で第1の時間だけ付勢される。その際、カットフイルム16と第1および第2キャリアシート18、20とを接合するための接合時間は、接着剤の種類等により予め決まっており、本実施形態では、例えば、仮接合処理の第1の時間を0.5秒間、本接合処理の第2の時間を1.2秒間に設定されている。
【0035】
これにより、仮接合機構60を介してカットフイルム16の両端縁部と第1および第2キャリアシート18、20との接合部位が第1の時間(0.5秒間)だけ加熱溶着され、仮接合された写真フイルムユニット14が得られる。なお、サクションボックス96は、仮接合機構60による接合処理の間にその吸引を解除して上昇している。
【0036】
第1列目の第1および第2キャリアシート18、20とカットフイルム16との仮接合処理が終了した後、パレット32が間欠搬送手段(図示せず)を介して所定のピッチで矢印A方向に間欠搬送される。従って、第2列目の第1および第2キャリアシート18、20が仮接合機構60に対応して配置され、この第1および第2キャリアシート18、20上にカットフイルム16の両端縁部が重畳される。
【0037】
そこで、図6Bに示すように、仮接合機構60を介して第2列目の第1および第2キャリアシート18、20とカットフイルム16とに第1の時間(0.5秒間)だけ仮接合処理が施される。同様に、パレット32が矢印A方向に間欠搬送され、第3列目の第1および第2キャリアシート18、20とカットフイルム16とに第1の時間(0.5秒間)だけ仮接合処理が施された後、第4列目(最後端)の第1および第2キャリアシート18、20とカットフイルム16とに第1の時間(0.5秒間)だけ仮接合処理が施される(図6CおよびD参照)。
【0038】
上記のように、単一のパレット32上に、仮接合された4枚の写真フイルムユニット14が得られた後、このパレット32が搬送コンベア30を介して第2接合ステーション43に搬送される。次いで、図6Eに示すように、本接合機構61が駆動され、ヒータ104a〜104d、106a〜106dがパレット32の下方から4組の開口部36a、36bに同時に挿入される一方、バックアップ部材108a〜108d、109a〜109dが下降する。
【0039】
これにより、パレット32上の4枚の写真フイルムユニット14を構成する4枚のカットフイルム16と4組の第1および第2キャリアシート18、20とのそれぞれの仮接合部位には、同時に第2の時間(1.2秒間)だけ本接合処理が施される。
【0040】
この場合、本実施形態では、搬送機構58を介して第1接合ステーション42にカットフイルム16が1枚ずつ搬送され、パレット32上に配置された各組の第1および第2キャリアシート18、20と前記カットフイルム16とに、仮接合機構60を介し第1の時間だけ接合処理が施されて、仮接合された写真フイルムユニット14が1枚ずつ得られる。
【0041】
仮接合された4枚の写真フイルムユニット14が得られると、パレット32が第2接合ステーション43に搬送され、本接合機構61を介しこの4枚の写真フイルムユニット14に、第2の時間だけ同時に接合処理が施されて、本接合された4枚の写真フイルムユニット14が一度に得られる。
【0042】
これにより、カットフイルム16に単一の接合ステーションで1枚ずつ接合処理を施す場合に比べて、前記カットフイルム16の接合作業全体が迅速かつ効率的に遂行されるという効果が得られる。例えば、カットフイルム16に1枚ずつ1.5秒間の接合処理を施すと、4枚の写真フイルムユニット14を得るためには、6秒間の接合時間が必要となる。一方、本実施形態では、第1の時間が0.5秒間、第2の時間が1.2秒間であるため、4枚の写真フイルムユニット14を得るためには、3.2秒間でよい。従って、接合時間全体が一挙に削減され、写真フイルムユニット14を短時間で得ることが可能になる。
【0043】
また、本実施形態では、感光材料ウエブ50を所定の長さ毎に自動的に切断してカットフイルム16を得ている。このため、カットフイルム16を連続的に送り出すことができ、写真フイルムユニット14の接合作業全体を容易に自動化することが可能になる。
【0044】
その際、パレット32に4組の第1および第2キャリアシート18、20が配置され、第1接合ステーション42でカットフイルム16の1枚分のピッチずつ移送して前記カットフイルム16に1枚ずつ仮接合処理が施される。次いで、パレット32を第2接合ステーション43に搬送して4枚の写真フイルムユニット14に同時に本接合作業が行われる。従って、写真フイルムユニット14の接合作業が簡単かつ高精度に遂行される。
【0045】
なお、第1接合ステーション42での仮接合処理から第2接合ステーション43での本接合処理までに一定の時間が経過する場合があるが、本接合処理の第2の時間を、例えば、1.2秒間から1.5秒間に変更することにより、常時、所望の接合強度を確保することができる。
【0046】
さらにまた、パレット32は、第1キャリアシート18を位置決め保持するための位置決めピン34と、第2キャリアシート20を位置決め保持するための磁石(図示せず)とを備える。このため、第1および第2キャリアシート18、20にカール等が発生しても、前記第1および第2キャリアシート18、20の浮き上がりを確実に阻止することが可能になる。
【0047】
ところで、本接合処理後の写真フイルムユニット14は、パレット32を介して矢印A方向に搬送されて写真フイルムユニット装填ステーション44に搬送される。図1に示すように、写真フイルムユニット14は、開口24から遮光封筒22内に収納され、第1キャリアシート18に設けられている遮光クリップ26がこの開口24を閉塞する。これにより、写真フイルムパッケージ120が得られ、この写真フイルムパッケージ120は、図示しない集積ステーションにおいて所定の枚数ずつ集積されて梱包処理が施される。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るカメラ装填用部材付感光材料の製造方法および装置では、第1接合位置に感光材料シートを1枚ずつ搬送し、前記感光材料シートとカメラ装填用部材とに仮接合処理を施した後、第2接合位置に搬送された仮接合処理後の複数枚の感光材料シートユニットに、同時に本接合処理を施す。これにより、感光材料シートユニットを1枚ずつ接合処理する場合に比べ、前記感光材料シートユニットの接合作業全体が迅速かつ効率的に遂行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る製造方法を実施するための製造装置を組み込む製造ラインの概略斜視説明図である。
【図2】前記製造方法により得られる写真フイルムユニットの斜視説明図である。
【図3】前記製造ラインに設けられるパレットの平面説明図である。
【図4】前記製造装置の概略側面説明図である。
【図5】前記製造装置を構成する第1および第2接合機構の斜視説明図である。
【図6】図6Aは、第1列目の写真フイルムユニットの仮接合作業の説明図であり、
図6Bは、第2列目の写真フイルムユニットの仮接合作業の説明図であり、
図6Cは、第3列目の写真フイルムユニットの仮接合作業の説明図であり、
図6Dは、第4列目の写真フイルムユニットの仮接合作業の説明図であり、
図6Eは、4枚の写真フイルムユニットの本接合作業の説明図である。
【符号の説明】
10…製造装置 12…製造ライン
14…写真フイルムユニット 16…カットフイルム
18、20…キャリアシート 22…遮光封筒
32…パレット 42、43…接合ステーション
50…感光材料ウエブ 54…送り出し機構
56…切断機構 58…搬送機構
60…仮接合機構 61…本接合機構
90…駆動手段 92…移送部材
94…アーム部 96…サクションボックス
100a、100b、104a〜104d、106a〜106d…ヒータ
102a、102b、108a〜108d、109a〜109d…バックアップ部材
Claims (10)
- 第1接合位置にカメラ装填用部材を配置する工程と、
前記第1接合位置に感光材料シートを一枚ずつ搬送し、前記感光材料シートと前記カメラ装填用部材とに第1の時間だけ仮接合処理を施す工程と、
前記仮接合処理により一枚ずつ得られた感光材料シートユニットを第2接合位置に順次搬送する工程と、
前記第2接合位置に搬送された複数枚の前記感光材料シートユニットに、同時に第2の時間だけ本接合処理を施す工程と、
を有することを特徴とするカメラ装填用部材付感光材料の製造方法。 - 請求項1記載の製造方法において、前記感光材料シートは、感光材料ウエブを所定の長さ毎に自動的に切断して得られることを特徴とするカメラ装填用部材付感光材料の製造方法。
- 請求項1記載の製造方法において、複数組の前記カメラ装填用部材が配置されたパレットを、前記第1接合位置で前記感光材料シート1枚分のピッチずつ移送することにより、前記パレット上で複数枚の前記感光材料シートに1枚ずつ仮接合処理を施すことを特徴とするカメラ装填用部材付感光材料の製造方法。
- 請求項1記載の製造方法において、前記仮接合処理および本接合処理は、加熱溶着処理であることを特徴とするカメラ装填用部材付感光材料の製造方法。
- 請求項1記載の製造方法において、前記第1接合位置での仮接合処理から前記第2接合位置での本接合処理までに一定の時間が経過した際、前記本接合処理の第2の時間を変更することを特徴とするカメラ装填用部材付感光材料の製造方法。
- 複数組のカメラ装填用部材を配置可能なパレットと、
第1接合位置に移送された前記パレット上に、感光材料シートを一枚ずつ搬送する搬送機構と、
前記第1接合位置に設けられ、前記感光材料シートと前記カメラ装填用部材とに第1の時間だけ仮接合処理を施す仮接合機構と、
第2接合位置に設けられ、前記仮接合処理により得られた感光材料シートユニットに、複数枚ずつ同時に第2の時間だけ本接合処理を施す本接合機構と、
を備えることを特徴とするカメラ装填用部材付感光材料の製造装置。 - 請求項6記載の製造装置において、前記パレットは、前記複数組のカメラ装填用部材を位置決め保持するための位置決め機構を備えることを特徴とするカメラ装填用部材付感光材料の製造装置。
- 請求項6記載の製造装置において、前記パレットは、前記仮接合機構および前記本接合機構を前記複数組のカメラ装填部材と前記複数枚の感光材料シートとの各接合部位に臨ませるための複数の開口部を有することを特徴とするカメラ装填用部材付感光材料の製造装置。
- 請求項6記載の製造装置において、前記仮接合機構および前記本接合機構は、前記感光材料シートと前記カメラ装填部材との接合部位に対して進退自在なヒータと、
前記ヒータに対向して進退自在なバックアップ部材と、
を備えることを特徴とするカメラ装填用部材付感光材料の製造装置。 - 請求項6記載の製造装置において、前記搬送機構は、切断位置で感光材料ウエブを吸着保持するサクションボックスと、
前記切断位置で前記感光材料ウエブから切断された前記感光材料シートを吸着保持している前記サクションボックスを、前記切断位置と前記接合位置とに搬送自在な駆動手段と、
を備えることを特徴とするカメラ装填用部材付感光材料の製造装置。
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