JP3603554B2 - 電子部品実装装置における移載ヘッドの回転角度自動ティーチ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品実装装置における移載ヘッドの回転角度自動ティーチ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品実装装置は、移載ヘッドのノズルの下端部に電子部品を真空吸着し、基板の所定の座標位置に移送搭載するものである。電子部品の品種は様々であり、したがって移載ヘッドに複数本のノズルを装着し、電子部品の品種に応じてノズルを使い分けることが行われている(例えば特開平2−99000号公報)。
【0003】
電子部品実装装置により電子部品を基板に実装する場合、電子部品を真空吸着したノズルは電子部品認識用カメラの上方へ移動し、カメラで電子部品を観察して電子部品の位置認識が行われる。そしてこの位置認識の結果にしたがって電子部品の位置ずれを補正し、電子部品を基板に搭載するようになっている。したがって電子部品の位置認識を行う場合には、ノズルをカメラの検査エリアの基準位置(通常、カメラの光軸)に正確に位置させねばならない。
【0004】
このため、電子部品実装装置により電子部品の実装作業を行うのに先立って、移載ヘッドの回転角度のティーチが行われる。このティーチは、ノズルをカメラの基準位置(カメラの光軸)まで回転させたときのノズルと基準位置のずれ角度を求めるものである。そしてずれ角度を求めたならば、これをヘッド角度原点オフセット値として登録し、電子部品の認識を行うときには、このヘッド角度原点オフセット値を加味してノズルをカメラの基準位置へ回転移動させるものである。従来、上記ティーチはオペレータがモニタ画面を見ながらマニュアル操作により行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらオペレータがマニュアル操作で行うティーチは作業が甚だ面倒であって多大な時間と労力を要し、またオペレータの個人誤差もかなり大きくなりやすく、精度があがりにくいものであった。
【0006】
したがって本発明は、オペレータのマニュアル操作によらずに正確に行うことができる電子部品実装装置における移載ヘッドの回転角度自動ティーチ方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子部品実装装置における移載ヘッドの回転角度自動ティーチ方法は、移載ヘッドが有する複数本のノズルのうちのいずれかのノズルを基準ノズルとし、移載ヘッドをモータによりその回転軸を中心にインデックス回転させて基準ノズルを機械原点位置から電子部品認識用カメラの検査エリアに入れる工程と、基準ノズルを検査エリア内において基準位置まで回転させて基準ノズルの変位角度を求める工程と、基準ノズルを回転させて機械原点位置に復帰させる工程と、基準ノズルを前記インデックス回転の総角度と前記変位角度の総和角度回転させて基準ノズルを再度前記検査エリアに入れる工程と、基準ノズルを微小角度回転させて前記基準位置に一致させることによりこのときのずれ角度を求める工程と、を含む。
【0008】
この構成によれば、移載ヘッドの基準ノズルのずれ角度を正確に求めてヘッド角度原点オフセット値を決定することができる。また基準ノズル以外の他のノズルのヘッド角度原点オフセット値も、基準ノズルのヘッド角度原点オフセット値から簡単に計算して求めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の平面図、図2は同制御系のブロック図、図3は同移載ヘッドの角度自動ティーチ方法の説明図である。
【0010】
図1において、移載ヘッド1は複数本(本例では4本)のノズル2を有している。移載ヘッド1はロータリーヘッド3の円周方向にインデックス回転する(矢印a)。移載ヘッド1はロータリーヘッド3に多数個備えられているが、ロータリーヘッド3には各移載ヘッド1をその垂直な中心軸を中心に回転させるためのモータ4やベルト5が設けられている。モータ4が駆動して移載ヘッド1が回転することにより、ノズル選択や、ノズル2の下端部に真空吸着された電子部品の角度設定などを行う。
【0011】
移載ヘッド1の移動路の下方には、電子部品供給部6、ノズル2の下端部に真空吸着された電子部品の有無を検知するセンサ7、電子部品認識用のカメラ8、基板9を位置決めする位置決め部としての可動テーブル10が設置されている。電子部品供給部6には、電子部品を供給するパーツフィーダ11が多数個並設されている。パーツフィーダ11は基台12上に載置されており、送りねじ13やナット(図示せず)により横方向(矢印b)へ移動することにより、所望の電子部品を備えたパーツフィーダ11をピックアップ位置Pへ移動させる。またカメラ8は移動テーブル13に載せられており、移動テーブル13が作動することによりカメラ8は水平方向へ移動する。
【0012】
移載ヘッド1は、ロータリーヘッド3の円周方向へインデックス回転しながら、ピックアップ位置Pにおいてノズル2の下端部に電子部品を真空吸着してピックアップする。次に移載ヘッド1はセンサ7の上方へ移動し、ノズル2の下端部に電子部品が真空吸着されているか否か、すなわち電子部品の有無を検出する。
【0013】
次に移載ヘッド1はカメラ8の上方へ移動し、電子部品をカメラ8で下方から観察して、電子部品の位置認識を行う。次に移載ヘッド1は基板9の上方へ移動し、電子部品を基板9の所定の座標位置に搭載する。この場合、カメラ8の認識結果に基づいて電子部品のX方向、Y方向、θ方向の位置ずれを補正したうえで、電子部品を基板9に搭載する。ここで、X方向およびY方向の位置ずれは、可動テーブル10を駆動して基板9をX方向やY方向へ水平移動させることにより補正し、またθ方向の位置ずれは、モータ4を駆動して移載ヘッド1をその中心軸を中心に回転させることにより補正する。
【0014】
図2において、カメラ8は認識部15を介して制御部(CPU)16に接続されている。またモータ4は駆動部17を介して、またセンサ7は直接制御部16に接続されている。記憶部18にはプログラムデータなどの必要なデータが登録されている。制御部16は、装置の運転に必要な制御や演算などを行う。なお、送りねじ13を駆動するモータ(図示せず)も制御部16に接続されている。
【0015】
上記のように、ノズル2の下端部に真空吸着された電子部品は、カメラ8により位置認識が行われる。この場合、ノズル2はカメラ8の視野内の所定の基準位置(通常、カメラ8の光軸)に正確に位置させねばならない。このため、電子部品を基板9に実装するのに先立って、ノズル2の正確な位置のティーチを行う必要がある。そこで次に、図3を参照してそのティーチ方法を説明する。
【0016】
図3(a)〜(g)はティーチ方法を動作順に示している。移載ヘッド1の4本のノズル2を区別するために、各ノズル2には添字a,b,c,dを付している。4本のノズル2a〜2dは、90°の等間隔で移載ヘッド1に装着されている。ノズル2aが基準ノズルであり、ハッチングを付している。またAはカメラ8の視野内に設定された検査エリア、Bはカメラ8の光軸(基準位置)である。またCは基準ノズル2aの機械原点位置である。
【0017】
次に、ティーチ動作を説明する。図3(a)は、当初の状態を示している。このとき、基準ノズル2aは機械原点位置Cにある。まず、移載ヘッド1を時計方向へ一定角度(例えば30°)でインデックス回転させ(図3(b)の矢印c)、基準ノズル2aが検査エリアAの内部に入ったならば、インデックス回転を停止させる。図3(b)はこのときの状態を示している。ここで、インデックス回転は5回行っており、したがって基準ノズル2aのインデックス回転の総角度は30°×5=150°である。しかしながらインデックス回転には誤差が含まれており、したがって基準ノズル2aが正確に150°回転したか否かは不明であり、かなりの誤差(ずれ)を含むのが一般である。
【0018】
さて、図3(b)の状態で、基準ノズル2aは基準軸Nから変位角度θ変位している。そこで移載ヘッド1を時計方向へ若干回転させ、基準ノズル2aを光軸Bに一致させる(図3(c))。このときの移載ヘッド1の回転角度から変位角度θが判明する。この変位角度θは記憶部18に登録される。
【0019】
次に、移載ヘッド1を時計方向へ大きく回転させ、基準ノズル2aを機械原点位置Cに復帰させる(図3(d)の矢印d)。なおモータ4にはエンコーダなどの機械原点検出手段が備えられており、したがって基準ノズル2aは機械原点位置Cに正確に復帰させることができる。
【0020】
次に、移載ヘッド1を先程のインデックス回転の総角度(30°×5回=150°)と変位角度θの総和角度(150°+θ)回転させる(図3(e)の矢印e)。このとき、基準ノズル2aは基準軸Nから微小角度Δθずれている。このずれ角度Δθの発生理由は、上述したインデックス回転の誤差であり、このため基準ノズル2aは指令値(150°+θ)どおり回転せず、ずれ角度(回転誤差)Δθを生じるものである。
【0021】
そこで次に移載ヘッド1を時計方向へ回転させて基準ノズル2aを光軸Bに合致させ、このときの回転角度からずれ角度Δθの大きさを求める。次に基準ノズル2aを機械原点位置Cに復帰させる(図3(g))。そして機械原点位置Cから基準軸Nまでの角度αを移載ヘッド1のヘッド角度原点オフセット値とし、記憶部18に登録する。このようにして基準ノズル2aについてヘッド角度原点オフセット値αを求めたならば、他の3本のノズル2b〜2dについては、90°,180°,270°を加算することにより簡単に求められ、これらの値もそれぞれヘッド角度原点オフセット値として記憶部18に登録される。
【0022】
図1に示すように、ロータリーヘッド3には多数個の移載ヘッド1が備えられているので、各移載ヘッド1について、上記それぞれティーチを行う。なお図3(b)において、基準ノズル2aが基準軸Nの下側にきたときは、移載ヘッド1を反時計方向へ回転させて基準ノズル2aを光軸Bに合致させる。その後の動作は上記と同じである。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、移載ヘッドの基準ノズルのずれ角度を正確に求めてヘッド角度原点オフセット値を決定することができる。したがって電子部品を基板に実装する工程において、ノズルをカメラの基準位置(光軸)に正確に位置させて電子部品の位置認識を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の平面図
【図2】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の制御系のブロック図
【図3】本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の移載ヘッドの角度自動ティーチ方法の説明図
【符号の説明】
1 移載ヘッド
2 ノズル
2a 基準ノズル
3 ロータリーヘッド
4 モータ
8 カメラ
13 移動テーブル
Claims (1)
- 移載ヘッドが有する複数本のノズルのうちのいずれかのノズルを基準ノズルとし、移載ヘッドをモータによりその回転軸を中心にインデックス回転させて基準ノズルを機械原点位置から電子部品認識用カメラの検査エリアに入れる工程と、基準ノズルを検査エリア内において基準位置まで回転させて基準ノズルの変位角度を求める工程と、基準ノズルを回転させて機械原点位置に復帰させる工程と、基準ノズルを前記インデックス回転の総角度と前記変位角度の総和角度回転させて基準ノズルを再度前記検査エリアに入れる工程と、基準ノズルを微小角度回転させて前記基準位置に一致させることによりこのときのずれ角度を求める工程と、を含むことを特徴とする電子部品実装装置における移載ヘッドの回転角度自動ティーチ方法。
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JP21428697A JP3603554B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 電子部品実装装置における移載ヘッドの回転角度自動ティーチ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP21428697A JP3603554B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 電子部品実装装置における移載ヘッドの回転角度自動ティーチ方法 |
Publications (2)
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JPH1154998A JPH1154998A (ja) | 1999-02-26 |
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JP21428697A Expired - Fee Related JP3603554B2 (ja) | 1997-08-08 | 1997-08-08 | 電子部品実装装置における移載ヘッドの回転角度自動ティーチ方法 |
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JP6600243B2 (ja) * | 2015-12-17 | 2019-10-30 | ヤマハ発動機株式会社 | 部品実装装置、表面実装機および部品の実装方法 |
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1997
- 1997-08-08 JP JP21428697A patent/JP3603554B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1154998A (ja) | 1999-02-26 |
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