JP3602992B2 - 光送信モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低電源電圧で大振幅の出力が得ることが可能なドライバ回路および該ドライバ回路を用いた光送信モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
図14に光ネットワーク網の構成例を示す。
【0003】
光ネットワーク網は150Mbps、600Mbps、2.5Gbps、10Gbpsなど様々な信号スピードの光ファイバー58が組み合わされて構成されている。ネットワーク網の中に用いられる伝送装置やルータ等の装置52には様々なスピードの光送信モジュール46、光受信モジュール53および送信モジュール46、受信モジュール53を一体にした光モジュール54が用いられている。光送信モジュール46には図15に示すように、低いスピードの信号を時分割多重するMUX回路55、エラー検出などネットワークに必要な情報を含むヘッダをデータに付加するヘッダ付加回路56、0または1の同じデータが長く連続することを防ぐスクランブル回路57などの論理回路が接続される。
【0004】
MUX回路55、ヘッダ付加回路56、スクランブル回路57などの論理回路は、装置の低消費電力化のため5Vまたは−5.2Vから3.3Vのように電源電圧が下げられている。
【0005】
600Mbps以下の低いスピードの光送信モジュール46に用いられるドライバ回路1Dは、MAXIM社のMAX3667のカタログ、特に第6頁の図1に示すように可変電流源と電流折り返し回路で構成した、3.3Vのような低電源電圧でも動作可能な回路を用いている。
【0006】
また、2.5Gbps以上の高速な光モジュール46に用いられるドライバ回路は電子通信学会技術研究報告ICD95−74(1995年)の第31頁から第36頁、特に論文内の第34頁の図8に示すように、ドライバ回路の高速化のためGaAsプロセスを用い、ソースを互いに接続したトランジスタ対と、トランジスタ対のソース接続点に定電流源回路を接続した差動増幅回路を用いている。
【0007】
即ち、従来のドライバ回路10は、図3に示すように、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなすGaAsのFET(field effect transistor)から構成されたトランジスタ11とトランジスタ12およびトランジスタ11とトランジスタ12のエミッタ接続点と電源8との間に接続した、トランジスタ15と抵抗16および電圧源14からなる定電流源回路13からなる差動増幅回路で構成され、負荷2を駆動するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、次のような課題があった。
【0009】
すなわち、MAX3667のカタログに示すような回路では縦構造のPNPトランジスタと縦構造のNPNトランジスタが同一のチップ上に存在するコンプリメンタリー バイポーラプロセスが必要であるが、コンプリメンタリー バイポーラプロセスは、チップの構造が複雑になるため、コンプリメンタリーでないバイポーラプロセスに比べ、トランジスタの性能が劣り、高速な光モジュールに必要なドライバ回路に用いることができない。
【0010】
従来の高速な光モジュールに用いられているドライバ回路に使用されているGaAsのFETは、Si等のバイポーラトランジスタに比べて高価であり、また従来のドライバ回路において、対なるGaAsのFETを単純に安価な対なるSi等のバイポーラトランジスタに置き換えたとしても、トランジスタのベース・エミッタ間に約0.7〜0.8V程度必要になるため、特に3.3Vなどの低電源電圧でバイポーラトランジスタを飽和させずに動作させることが困難であった。
【0011】
このため伝送装置やルータ等の装置52では、高速な2.5Gbps以上の光モジュールを低電源電圧化することができないため、装置の一層の低消費電力化が困難となるのみならず、低電源電圧である論理部や600Mbps以下の低速な光モジュール用の電源と2.5Gbps以上の高速な光モジュール用の電源の2つの電源が装置に必要となり、装置が大きくなる等の課題があった。
【0012】
本発明の目的は、上記課題を解決すべく、安価な対なるSi等のコンプリメンタリーでないバイポーラトランジスタ等を用いて、3.3Vなどの低電源電圧で該バイポーラトランジスタ等を飽和させずに所望の振幅を持った出力電流信号または出力電圧信号を得ることのできる安価で高速なドライバ回路を提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、光送信信号を元に安価で3.3Vなどの低電源電圧で動作可能なドライバ回路を用いてレーザダイオードまたは光変調器を駆動して光伝送波を発生させてデータを送信できるようにした、低電源電圧である論理部や600Mbps以下の低速な光モジュール用の電源と同一の電源電圧で動作可能な光送信モジュールを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、エミッタを互いに接続した対なるトランジスタと、該対なるトランジスタのエミッタ接続点と電源との間に接続された第1の抵抗とで構成し、前記一方のトランジスタに流れる電流と他方のトランジスタに流れる電流との比が(1/100)程度以下となるように前記対なるトランジスタの各ベースに対して電位差を付けて付与する際、該付与された対なるトランジスタの高い方のベース電位によって出力電流の振幅が制御されるように構成した第1の差動増幅回路を有することを特徴とするドライバ回路である。
【0015】
また、本発明は、エミッタを互いに接続した対なるバイポーラからなるトランジスタと、該対なるトランジスタのエミッタ接続点と電源との間に接続され、2〜20Ω程度の低抵抗化した抵抗とで構成し、前記対なるトランジスタの高い方のベース電位によって出力電流の振幅が制御されるように構成した第1の差動増幅回路を有することを特徴とするドライバ回路である。
【0016】
また、本発明は、エミッタを互いに接続した対なるバイポーラからなるトランジスタと、該対なるトランジスタのエミッタ接続点と電源との間に接続され、2〜20Ω程度の低抵抗化した抵抗とで構成し、前記一方のトランジスタに流れる電流と他方のトランジスタに流れる電流との比が(1/100)程度以下となるように前記対なるトランジスタの各ベースに対して電位差を付けて付与する際、該付与された対なるトランジスタの高い方のベース電位によって出力電流の振幅が制御されるように構成した第1の差動増幅回路を有することを特徴とするドライバ回路である。
【0017】
また、本発明は、前記ドライバ回路の第1の差動増幅回路において、対なるトランジスタの高い方のベース電位によって出力電圧の振幅が制御されるようにトランジスタのコレクタと電源との間に第2の抵抗を接続して構成したことを特徴する。
【0018】
また、本発明は、前記ドライバ回路の第1の差動増幅回路において、対なるベース接地トランジスタを設け、該対なるベース接地トランジスタの各エミッタを前記対なるトランジスタの各コレクタに接続して構成したことを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、前記ドライバ回路の第1の差動増幅回路において、前記対なるトランジスタの各コレクタと前記対なるベース接地トランジスタの各エミッタとの接続点の何れか一方に定電流源回路を接続して構成したことを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、前記ドライバ回路において、更に、電圧源を有し、対なる出力の各々を前記差動増幅回路のトランジスタ対の各ベースに付与する前置増幅回路を設け、前記電圧源の電位により前記第1の差動増幅回路の出力電流または出力電圧の振幅を制御するように構成したことを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、前記ドライバ回路において、更に、エミッタを互いに接続した対なるトランジスタ、該対なるトランジスタのエミッタ接続点に接続された定電流源回路、前記対なるトランジスタの各コレクタに一端を接続した対なる第3の抵抗、および該対なる第3の抵抗の各他端に電圧源により構成した第2の差動増幅回路と、該第2の差動増幅回路の対なるトランジスタの各コレクタに接続された対なるエミッタフォロア回路とを備えた前置増幅回路を設け、該前置増幅回路の対なるエミッタフォロア回路の各エミッタを前記第1の差動増幅回路の対なるトランジスタの各ベースに接続し、前記第2の差動増幅回路の電圧源の電位により前記第1の差動増幅回路の出力電流または出力電圧の振幅を制御するように構成したことを特徴とする。
【0022】
また、本発明は、前記ドライバ回路において、更に、第1の差動増幅回路の出力電流の振幅値をモニタするモニタ回路を設けたことを特徴とする。
【0023】
また、本発明は、前記ドライバ回路において、更に、第1の差動増幅回路の出力電流の振幅値をモニタするモニタ回路を設け、該モニタ回路においてモニタされた出力電流の振幅値に応じて前記電圧源の電位を制御することを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、前記ドライバ回路と、該ドライバ回路に入力される光送信信号に応じて第1の差動増幅回路から出力される出力電流信号または出力電圧信号に基いてレーザダイオード(フォトダイオードも含む)を光強度変調させて光伝送波を出力するレーザダイオードモジュールとを備えたことを光送信モジュールである。
【0025】
また、本発明は、前記ドライバ回路と、該ドライバ回路に入力される光送信信号に応じて第1の差動増幅回路から出力される出力電流信号または出力電圧信号に基いて光源から発する光を変調させて光伝送波を出力する光変調器を有する光変調モジュールとを備えたことを光送信モジュールである。
【0026】
また、本発明は、前記光送信モジュールにおいて、ドライバ回路とレーザダイオードモジュールまたは光変調モジュールとを基板上に実装して構成したことを特徴とする。
【0027】
また、本発明は、前記光送信モジュールにおいて、ドライバ回路をモノリシックICで構成したことを特徴とする。
【0028】
また、第一、第二のトランジスタを有する差動増幅回路を備えたドライバ回路であって、該第一もしくは第二のトランジスタのベース電位により出力を制御するように構成したものである。
【0029】
また、差動増幅回路を構成する第一もしくは第二のトランジスタのベース電位により出力を制御するように構成したドライバ回路と、該ドライバ回路に入力される光送信信号に応じて該差動増幅回路から出力される出力電流信号または出力電圧信号に基いてレーザダイオードを光強度変調させて光伝送波を出力するレーザダイオードモジュールとを備えたものである。
【0030】
また、差動増幅回路を構成する第一もしくは第二のトランジスタのベース電位により出力を制御するように構成したドライバ回路と、該ドライバ回路に入力される光送信信号に応じて該差動増幅回路から出力される出力電流信号または出力電圧信号に基いて光源から発する光を変調させて光伝送波を出力する光変調器を有する光変調モジュールとを備えたものである。
【0031】
また、第一の速度で信号を伝送する第一の光モジュールと、第二の速度で信号を伝送する第二の光モジュールと、電圧源とを備え、該電圧源が該第一、第二の光モジュールの両方に対して電圧を供給するように構成したものである。
【0032】
以上説明したように、前記構成のドライバ回路によれば、トランジスタのベース・エミッタ間電圧分、出力振幅を広げることが可能なため、従来の定電流源を用いた対なるGaAsのFETで構成される差動増幅回路を有するドライバ回路と、同等かそれ以上の出力振幅を、安価なSi等のバイポーラトランジスタを用いて実現することができる。
【0033】
また、前記構成の光送信モジュールよれば、安価なドライバ回路を用いてレーザダイオードまたは光変調器を駆動して品質が改善された光伝送波を発生させてデータを送信することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明に係る低電源電圧で大振幅の出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有するドライバ回路および該ドライバ回路における出力振幅の設定方法並びに上記ドライバ回路を用いた光送信モジュールの実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0035】
まず、本発明に係る低電源電圧で大振幅の出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有するドライバ回路の第1の実施例について図1および図2を用いて説明する。即ち、図1は、本発明に係るドライバ回路の第1の実施例を示す回路図である。図1において、ドライバ回路1Daは、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなすバイポーラトランジスタで形成されたトランジスタ3とトランジスタ4およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミッタ接続点と電源8との間に接続した2〜20Ω程度の低抵抗で形成された抵抗5からなる差動増幅回路で構成され、負荷2を駆動する。トランジスタ3および4は、例えば図11に示す如く、安価なSi等のNPNバイポーラトランジスタで構成される。
【0036】
図11に示す如く、npnバイポーラトランジスタの場合、p型基板110上にp層、n層、n+埋設層、ベース113に接続されるp層、エミッタ112に接続されるn+層、コレクタ111に接続されたn+層を有し、トランジスタ3および4を動作させるのにベースとエミッタとの間に高い電圧(0.7〜0.8V程度)が必要となる。なお、114は酸化膜(SiO2)を示す。
【0037】
図2を用いて、ドライバ回路1Daの動作について説明する。
【0038】
図2はドライバ回路1Daの入出力特性を示す図である。
【0039】
実線がドライバ回路1DaのI1で示される出力電流1aを、点線がトランジスタ4のI4で示されるコレクタ電流4aを示す。ドライバ回路1DaのI1で示される出力電流1aは、V6で与えられる入力電圧6とV7で与えられる入力電圧7の電圧差V6−V7が大きくなるにつれ、増大する。さらに、V6で与えられる入力電圧6とV7で与えられる入力電圧7の電圧差V6−V7を、トランジスタ4のコレクタ電流4aがトランジスタ3のコレクタ電流1aの(1/100)程度以下となるVb以上とすると、出力電流1aの電流値I1は、次に示す(数1)式の関係となる。
【0040】
I1≒(V6−Vbe3)/R5 (数1)
但し、Vbe3はトランジスタ3のベース・エミッタ間電圧、R5は抵抗5の抵抗値である。
【0041】
したがって、トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流が、他方のトランジスタに流れる電流の(1/100)程度以下となるようトランジスタ対のベース電位に差を設ける場合、ドライバ回路1Daの電流I1の振幅はトランジスタ対の高い方のベース電位V6またはV7によって決まることになる。即ち、トランジスタ対の一方のトランジスタ4に流れる電流I4が、他方のトランジスタ3に流れる電流I1の(1/100)程度以下となるようトランジスタ対のベース電位に差を付けて付与すると、トランジスタ対の高い方3のベース電位によってトランジスタ3のコレクタから得られる出力電流I1の振幅を制御することができる。
【0042】
次に、本発明に係るドライバ回路1Daの特性を従来のドライバ回路10の特性と比較して説明する。
【0043】
即ち、従来のドライバ回路10の入出力特性を、図13に示す。実線がドライバ回路10のI10で示される出力電流10aを、点線がトランジスタ12のI12で示されるコレクタ電流12aを示す。ドライバ回路10のI10で示される出力電流10aは、V6で与えられる入力電圧6とV7で与えられる入力電圧7の電圧差V6−V7が大きくなるにつれ、増大する。さらに、V6で与えられる入力電圧6とV7で与えられる入力電圧7の電圧差V6−V7を、トランジスタ12のコレクタ電流12aがトランジスタ11のコレクタ電流10aの1/100以下となるVb以上とすると、I10で表す出力電流10aは、定電流源回路13の出力電流13aの電流値I13とほぼ等しくなる。
【0044】
したがって、トランジスタ対の一方のトランジスタに流れる電流が、他方のトランジスタに流れる電流の1/100以下となるようトランジスタ対のベース電位に差を設ける場合、ドライバ回路10の電流振幅は、定電流源回路13の出力電流13aの電流値I13で決まり、電圧源14の電圧値を変えることで制御する。
【0045】
以上説明したように、図1に示す本発明に係るドライバ回路1Daの特性を図12に示す従来のドライバ回路10の特性と比較すると次の如くになる。
【0046】
差動回路のトランジスタが、動作速度が遅くなり、ラッチアップのおそれの生じる飽和領域に入らないようにするため、負荷2に流すことのできる最大電流値が決まる。
【0047】
本発明に係るドライバ回路1Daの出力電流1aの最大電流値I1maxは、次に示す(数2)式の関係となる。
【0048】
I1max=(V9−V8−Vbe3)/(Z2+R5) (数2)
但し、V9は電源9の電位、V8は電源8の電位である。
【0049】
また、Vbe3はトランジスタ3のベース・エミッタ間電圧、Z2は負荷2のインピーダンス、R5は抵抗5の抵抗値である。
【0050】
従来のドライバ回路10の出力電流10aの最大電流I10maxは、次に示す(数3)式の関係となる。
【0051】
Figure 0003602992
但し、V9は電源9の電位、V8は電源8の電位である。
【0052】
また、Vbe11はGaAsのFETから構成されるトランジスタ11のベース・エミッタ間電圧、Vbe15はGaAsのFET15のベース・エミッタ間電圧、Z2は負荷2のインピーダンス、R16は抵抗16の抵抗値である。
【0053】
これら(数2)式と(数3)式を比較すると、本発明によるドライバ回路1Daは、従来のドライバ回路10に比べ、電源電圧が等しく、トランジスタ3のベース・エミッタ間電圧Vbe3とトランジスタ11のベース・エミッタ間電圧Vbe11が等しく、抵抗5の抵抗値R5と抵抗16の抵抗値R16が等しい場合、次の(数4)式で示すΔIだけ多く電流を流すことが可能となる。
【0054】
ΔI=Vbe15/(Z2+R5) (数4)
図1ではトランジスタ4のコレクタは電源9に接続されているが、トランジスタ4のコレクタと電源9の間に抵抗を接続してもよい。
【0055】
また、図1ではトランジスタ3、4は、上述したようにNPNトランジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いてもかまわない。
【0056】
以上説明したように、図1で示す如くバイポーラトランジスタを用いたドライバ回路1Daにおいて抵抗5を2〜20Ω程度に低抵抗化することによって図2に示す特性が得られ、図12に示す一般的な差動増幅器(ドライバ回路)10に比べ、電源電圧V9、V8を同じにしたとき、より多くの出力電流I1を得ることができる。また、同じ出力電流I1を、より低い電源電圧V9、V8で得ることができる。
【0057】
また、図1に示すドライバ回路1Daを後述するようにLD(レーザダイオード)を用いた光モジュールに適用した場合、電流をより多く流せるため、より高い周囲温度での動作が可能となる。即ち、LDは温度が高くなると、同じ光出力を出すために、より多くの電流を流す必要があるためである。
【0058】
また、図1に示すドライバ回路1Daを後述するようにLD(レーザダイオード)を用いた光モジュールに適用した場合、電流を同じにしたとき、より大きいダンピング抵抗48を接続することができ、光伝送波形の品質を改善することができる。
【0059】
また、図1に示すドライバ回路1Daを後述するようにLD(レーザダイオード)を用いた光モジュールに適用した場合、電流およびダンピング抵抗48を同じにしたとき、ドライバ回路の電源電圧をより下げることができるため、光モジュールの低電源電圧化が可能となる。
【0060】
次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有するドライバ回路の第2の実施例について図3を用いて説明する。即ち、図3は、本発明に係るドライバ回路の第2の実施例を示す回路図である。図3において、ドライバ回路1Dbは、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなす前述したバイポーラトランジスタで構成されたトランジスタ3とトランジスタ4、トランジスタ3のコレクタに接続した抵抗17、トランジスタ4のコレクタに接続した抵抗18およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミッタ接続点と電源8との間に接続した2〜20Ω程度に低抵抗化された抵抗5からなる差動増幅回路で構成され、負荷2を駆動する。
【0061】
抵抗17の抵抗値をドライバ回路1Dbと負荷2を接続する伝送線路19の特性インピーダンスZ0と等しくすることにより、ドライバ回路1Dbと負荷2の間で生じる多重反射を減少することが可能となり、光伝送波形の品質を向上することが可能となる。また、トランジスタ3のコレクタと電源9との間に抵抗17を接続することによって、対なるトランジスタ3、4の高い方のベース電位V6によってトランジスタ3のコレクタから出力される出力電圧の振幅を制御することができる。
【0062】
図3では、トランジスタ4のコレクタに抵抗18を接続しているが、無くてもよい。
【0063】
また、図3ではトランジスタはNPNトランジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いてもかまわない。
【0064】
以上説明したように、図1に示すドライバ回路1Daと同様に、図3で示す如くバイポーラトランジスタを用いたドライバ回路1Dbにおいて抵抗5を2〜20Ω程度に低抵抗化することによって図2に示す特性が得られ、図12に示す一般的な差動増幅器(ドライバ回路)10に比べ、電源電圧V9、V8を同じにしたとき、より多くの出力電流I1を得ることができ、更にドライバ回路1Dbと負荷2の間で生じる多重反射を減少することが可能となり、波形の品質を向上することが可能となる。
【0065】
また、ドライバ回路1Dbを後述するようにLD(レーザダイオード)を用いた光モジュールに適用した場合、ドライバ回路1Daと同様な効果を得ることができる。
【0066】
また、ドライバ回路1DdをEA(electric absorption)を用いた光モジュールに適用した場合、より多くの変調電圧を印加することができ、光特性として有利になる。
【0067】
また、ドライバ回路1DdをEA(electric absorption)を用いた光モジュールに適用した場合、変調電圧を同じにしたときドライバ回路の電源電圧をより下げることができるため、光モジュールの低電源電圧化が可能となる。
【0068】
次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有するドライバ回路の第3の実施例について図4を用いて説明する。図4は、本発明に係るドライバ回路の第3の実施例を示す回路図である。
【0069】
図4において、ドライバ回路1Dcは、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなす前述したバイポーラトランジスタで構成されたトランジスタ3とトランジスタ4、トランジスタ3のコレクタに接続したベース接地回路をなすトランジスタ20、トランジスタ4のコレクタに接続したベース接地回路をなすトランジスタ21およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミッタ接続点と電源8との間に接続した2〜20Ω程度に低抵抗化された抵抗5からなる差動増幅回路で構成され、負荷2を駆動する。
【0070】
ベース接地回路をなすトランジスタ20は、トランジスタ3のベース・コレクタ間に生じるミラー容量を低減する。同様にベース接地回路をなすトランジスタ21は、トランジスタ4のベース・コレクタ間に生じるミラー容量を低減する。
【0071】
これにより、ドライバ回路1を高速化することが可能となる。
【0072】
図4ではトランジスタ21のコレクタは電源9に接続されているが、トランジスタ21のコレクタと電源9の間に抵抗を接続してもよい。
【0073】
また、図3のようにドライバ回路1Dc内で、トランジスタ20のコレクタと電源9とを抵抗を介して接続してもよい。この場合、トランジスタ20のコレクタと電源9との間に接続された抵抗の抵抗値をドライバ回路1Dcと負荷2を接続する伝送線路19の特性インピーダンスZ0と等しくすることにより、ドライバ回路1Dcと負荷2の間で生じる多重反射を減少し、波形の品質を向上することが可能となる。
【0074】
また、図4ではトランジスタ3、4はNPNトランジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いてもかまわない。
【0075】
以上説明したドライバ回路1Dcによれば、図1および図3に示すドライバ回路1Daおよび1Dbと同様に、図2に示す特性が得られ、図12に示す一般的な差動増幅器(ドライバ回路)10に比べ、電源電圧V9、V8を同じにしたとき、より多くの出力電流I1および出力電圧を得ることができ、しかも図1および図3に示すドライバ回路1Daおよび1Dbに比べ、ミラー容量を低減でき回路の高速化を実現することができる。
【0076】
また、ドライバ回路1Dcを後述するように光モジュールに適用した場合、ドライバ回路1Da、1Dbと同様な効果を得ることができ、しかもより速い伝送速度を実現することができる。
【0077】
次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有するドライバ回路の第4の実施例について図5を用いて説明する。図5は本発明に係るドライバ回路の第4の実施例を示す回路図である。図5において、ドライバ回路1Ddは、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなす前述したバイポーラトランジスタで構成されたトランジスタ3とトランジスタ4、トランジスタ3のコレクタに接続したベース接地回路をなすトランジスタ20、トランジスタ4のコレクタに接続したベース接地回路をなすトランジスタ21およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミッタ接続点と電源8との間に接続した2〜20Ω程度に低抵抗化された抵抗5からなる差動増幅回路と、トランジスタ対をなすトランジスタ3のコレクタとベース接地回路をなすトランジスタ20のエミッタとの接続点に接続した定電流源回路23で構成され、負荷2を駆動する。
【0078】
定電流源回路23により、ドライバ回路1Ddは負荷2に対してオフセット電流を流すことが可能となる。
【0079】
さらに定電流源回路23を、負荷2に流す電流を変化させた時の電圧変動が小さいトランジスタ対をなすトランジスタ3のコレクタとベース接地回路をなすトランジスタ20のエミッタとの接続点に接続することにより、定電流源回路23の寄生容量によるドライバ回路1の動作速度の劣化を低減することが可能となる。
【0080】
図5ではトランジスタ21のコレクタは電源9に接続されているが、トランジスタ21のコレクタと電源9の間に抵抗を接続してもよい。
【0081】
また、図3のようにドライバ回路1Dd内で、トランジスタ20のコレクタと電源9とを抵抗を介して接続してもよい。この抵抗の抵抗値をドライバ1と負荷2を接続する伝送線路19の特性インピーダンスZ0と等しくすることにより、ドライバ1と負荷2の間で生じる多重反射を減少し、波形の品質を向上することが可能となる。
【0082】
定電流源回路はトランジスタ対をなすトランジスタ3とトランジスタ4の負荷を等しくするよう、トランジスタ4にも定電流源回路23と同様の定電流源回路を接続してもよい。
【0083】
また、図5ではトランジスタ3、4はNPNトランジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いてもかまわない。
【0084】
以上説明したドライバ回路1Ddによれば、図4に示すドライバ回路1Dcに比べ、負荷2に対してバイアス電流・バイアス電圧を印加することができる。更に、ベース接地回路20〜22のエミッタにバイアス回路を接続することで、バイアス回路の寄生容量が回路の動作速度に与える影響を小さくすることができる。
【0085】
また、ドライバ回路1DdをEA(electric absorption)を用いた光モジュールに適用した場合、より多くの、変調電圧、バイアス電圧を印加することができ、光特性として有利になる。
【0086】
次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有するドライバ回路の第5の実施例について図6を用いて説明する。図6は本発明に係るドライバ回路の第5の実施例を示す回路図である。図6において、ドライバ回路1Deは、差動増幅回路24および、前置増幅回路35より構成され、負荷2を駆動する。
【0087】
差動増幅回路24は、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなすトランジスタ3とトランジスタ4およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミッタ接続点と電源8との間に接続した抵抗5からなる。
【0088】
前置増幅回路35は、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなすトランジスタ25とトランジスタ26、トランジスタ25とトランジスタ26のエミッタ接続点と電源8との間に接続した定電流源回路27、トランジスタ25のコレクタに接続した抵抗28、トランジスタ26のコレクタに接続した抵抗29および抵抗28、29の他方の端に接続した電圧源30により構成した差動増幅回路と、トランジスタ25のコレクタに接続したベースを有するトランジスタ31と該トランジスタ31のエミッタに接続された抵抗32からなるエミッタフォロア回路と、トランジスタ26のコレクタに接続したベースを有するトランジスタ33と該トランジスタ33のエミッタに接続された抵抗34からなるエミッタフォロア回路とからなる。なお、トランジスタ31のエミッタを差動増幅回路24のトランジスタ4のベースに接続し、トランジスタ33のエミッタを差動増幅回路24のトランジスタ3のベースに接続する。
【0089】
前置増幅回路35により、ドライバ回路1の入力電圧6と入力電圧7は、ドライバ回路1の出力電流1aの振幅に関わらず一定とする事が可能となる。
【0090】
差動増幅回路24は、図6に示したものに限らず、図3〜図5に示したものを用いてもよい。
【0091】
前置増幅回路35のエミッタフォロア回路はトランジスタ31、33と抵抗32、34で構成しているが、抵抗32、34を定電流源に置き換えてもよい。
【0092】
また、図6ではトランジスタはNPNトランジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いてもかまわない。
【0093】
以上説明したように、ドライバ回路1Da〜1Ddでは、出力電流値(電圧値)により、Hi側の入力電圧値を変える必要があったが、ドライバ回路1Deによれば、前置増幅回路35により入力電圧値を一定にすることができ、出力電圧を変更できない一般のデジタルICの出力をドライバ回路(ドライバIC)1Deの入力とすることが可能となる。一般のデジタルICは、ある定められたHi、Lowの電圧を出力するため、出力電圧の変更はできない。
【0094】
また、可変電圧源30の電圧にほぼ比例して、ドライバ回路1Deの出力電流・出力電圧値を変えることができる。即ち、急激な変化点がないので制御が楽となる。
【0095】
次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有するドライバ回路の第6の実施例について図7を用いて説明する。図7は本発明に係るドライバ回路の第6の実施例を示す回路図である。図7において、ドライバ回路1Dfは、差動増幅回路24、前置増幅回路35およびモニタ回路42より構成され、負荷2を駆動する。
【0096】
差動増幅回路24は、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなすトランジスタ3とトランジスタ4およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミッタ接続点と電源8との間に接続した抵抗5からなる。
【0097】
前置増幅回路35は、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなすトランジスタ25とトランジスタ26、トランジスタ25とトランジスタ26のエミッタ接続点と電源8との間に接続した定電流源回路27、トランジスタ25のコレクタに接続した抵抗28、トランジスタ26のコレクタに接続した抵抗29および抵抗28、29の他方の端に接続した電圧を制御可能な電圧源30により構成した差動増幅回路と、トランジスタ25のコレクタに接続したベースを有するトランジスタ31および該トランジスタ31のエミッタと電源8との間に接続された抵抗32からなるエミッタフォロア回路と、トランジスタ26のコレクタに接続したベースを有するトランジスタ33および該トランジスタ33のエミッタと電源8との間に接続された抵抗34からなるエミッタフォロア回路とからなる。
【0098】
なお、トランジスタ31のエミッタを差動増幅回路24のトランジスタ4のベースに接続し、トランジスタ33のエミッタを差動増幅回路24のトランジスタ3のベースに接続する。
【0099】
モニタ回路42は、上記電圧源30に接続され、抵抗29の抵抗値のN倍の抵抗値を有する抵抗36と、抵抗36をベースに接続し、エミッタ面積がトランジスタ33の1/Nであるトランジスタ37と、抵抗34の抵抗値のN倍の抵抗値を有し、上記トランジスタ37のエミッタと電源8との間に接続された抵抗38とからなるエミッタフォロア回路および、該エミッタフォロア回路の出力をベースに接続し、エミッタ面積がトランジスタ3の1/Nであるトランジスタ39と、2〜20Ω程度に低抵抗化された抵抗5の抵抗値のN倍の抵抗値を有し、上記トランジスタ39のエミッタと電源8との間に接続された抵抗40と、上記トランジスタ39のコレクタと電源9との間に接続された抵抗41からなる。
【0100】
モニタ回路42内のトランジスタ39のコレクタ電流は、ドライバ回路1Dfの出力電流1aの振幅値の1/Nと等しくなる。したがってドライバ回路1Dfの振幅モニタ端子1eの電圧V1mは、次に示す(数5)式の関係となり、ドライバ回路1Dfの出力電流1aの振幅値を電圧値としてモニタすることが可能となる。
【0101】
V1m=R41×I1m/N (数5)
但し、R41は抵抗41の抵抗値、I1mはドライバ回路1Dfの出力電流1aの振幅値である。
【0102】
さらに、ドライバ回路1Dfの振幅モニタ端子1eの電圧と安定な電圧源44の電圧を差動増幅器43で差動増幅し、差動増幅器43の出力によりドライバ回路1Dfの前置増幅器35内の電圧源30の電圧値を制御することにより、ドライバ回路1Dfの出力電流1aの振幅値を安定化することが可能となる。
【0103】
差動増幅回路24は、図7に示したものに限らず、図3〜図5に示したものを用いてもよい。
【0104】
前置増幅回路35のエミッタフォロア回路は、トランジスタ31、33と抵抗32、34で構成しているが、抵抗32、34を定電流源に置き換えてもよい。
【0105】
また、図7ではトランジスタはNPNトランジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いてもかまわない。
【0106】
以上説明したように、ドライバ回路1Dfによれば、モニタ回路42により、ドライバ回路の出力電流・出力電圧値を、出力回路に影響を与えずに知ることができる。もし、ドライバ回路1Dの出力電流・出力電圧値を知るために、高速な波形を出力するドライバ回路の出力に、プローブや測定用の枝分かれした配線をつけると、波形の品質が劣化してしまい出力回路に影響を及ぼすことになる。
【0107】
また、ドライバ回路1Dfによれば、モニタ回路42の出力電圧と演算増幅器(オペアンプ)43、44を用いて、ドライバ回路1Dfの出力電流(電圧)値を高精度化、高安定化させることが可能となる。
【0108】
また、ドライバ回路1Dfによれば、モニタ回路42の出力電圧を2〜3Vと大きくできるので、制御電圧44も2〜3Vと大きくできる。このため、雑音の影響を受けにくい。また、D/Aコンバータ(デジタルtoアナログコンバータ)を直接接続できるため、増幅器等の回路を省略することができる。
【0109】
次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有するドライバ回路の第7の実施例について図8を用いて説明する。図8は本発明に係るドライバ回路の第7の実施例を示す回路図である。図8において、ドライバ回路1Dgは、差動増幅回路24、前置増幅回路35より構成され、負荷2を駆動する。
【0110】
差動増幅回路24は、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなすトランジスタ3とトランジスタ4およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミッタ接続点と電源8との間に接続した抵抗5からなり、トランジスタ3とトランジスタ4のエミッタ接続点をドライバ回路1Dgの振幅モニタ端子1eとする。
【0111】
前置増幅回路35は、エミッタを互いに接続したトランジスタ対をなすトランジスタ25とトランジスタ26、トランジスタ25とトランジスタ26のエミッタ接続点と電源8との間に接続した定電流源回路27、トランジスタ25のコレクタに接続した抵抗28、トランジスタ26のコレクタに接続した抵抗29および抵抗28、29の他方の端に接続した電圧を制御可能な電圧源30により構成した差動増幅回路と、トランジスタ25のコレクタに接続したベースを有するトランジスタ31および抵抗32からなるエミッタフォロア回路と、トランジスタ26のコレクタに接続したベースを有するトランジスタ33および抵抗34からなるエミッタフォロア回路とからなる。なお、トランジスタ31のエミッタをトランジスタ4のベースに接続し、トランジスタ33のエミッタをトランジスタ3のベースに接続する。
【0112】
ドライバ回路1Dgの振幅モニタ端子1eの電圧V1mは、次に示す(数6)式の関係となり、ドライバ回路1Dgの出力電流1aの振幅値を電圧値としてモニタすることが可能となる。
【0113】
V1m=R5×I1m (数6)
但し、R5は抵抗5の抵抗値、I1mはドライバ回路1Dgの出力電流1aの振幅値である。
【0114】
さらに、ドライバ回路1Dgの振幅モニタ端子1eの電圧と安定な電圧源44の電圧を差動増幅器43で差動増幅し、差動増幅器43の出力を反転増幅器45で反転増幅し、反転増幅器45の出力によりドライバ回路1の前置増幅器35内の電圧源30の電圧値を制御することにより、ドライバ回路1Dgの出力電流1aの振幅値を安定化することが可能となる。
【0115】
差動増幅回路24は、図8に示したものに限らず、図3〜図5に示したものを用いてもよい。
【0116】
前置増幅回路35のエミッタフォロア回路は、トランジスタ31、33と抵抗32、34で構成しているが、抵抗32、34を定電流源に置き換えてもよい。
【0117】
また、図8ではトランジスタはNPNトランジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いてもかまわない。
【0118】
以上説明したドライバ回路1Dgによれば、図7に示すドライバ回路1Dfに比べ、ICの回路を簡略化することができる。
【0119】
次に、本発明に係る光送信モジュールの実施例について図9および図10を用いて説明する。
【0120】
図9は、本発明に係るドライバ回路1Dを用いた光送信モジュールの第1の実施例を示すブロック図である。
【0121】
光送信モジュールの第1の実施例46は、図1および図5〜図9に示すドライバ回路1Da〜1Dgの1部または全てをモノリシックIC化したドライバ回路1Dと、該ドライバ回路1Dから出力される駆動電圧または駆動電流に基いて駆動されて光強度変調された光波を発生する負荷2であるレーザダイオード(フォトダイオードも含む)が実装されたレーザダイオードモジュール47と、レーザダイオードモジュール47のインダクタンスとドライバ回路1Dの寄生容量やレーザダイオードモジュール47とドライバ回路1Dの間の配線容量によるドライバ回路1Dの出力電流1aのリンギング(減衰的に振幅するひずみ)を緩和する抵抗48とを実装することによって構成される。46dは、直流電源9からV9の電圧を、ドライバ回路1Dを含めて光送信モジュール46に対して入力して与える電源入力端子、46eは、直流電源8からV8の電圧を光送信モジュール46に対して入力して与える電源入力端子である。46aは、ドライバ回路1Dの端子1cに接続され、例えば符号化された光送信信号を電圧信号V7として光送信モジュール46に対して入力する信号入力端子である。46bは、ドライバ回路1Dの端子1dに接続され、例えば符号化された光送信信号を電圧信号V6として光送信モジュール46に対して入力する信号入力端子である。このように2つの光送信信号を入力端子46a、46bから入力させた方が、ドライバ回路1Dから出力されるレーザダイオード47に対して光強度変調駆動させる信号として精度向上をはかることができる。
【0122】
しかし、1つの光送信信号のみを信号入力端子46bに入力させてもよい。この場合、ドライバ回路1Dに入力する端子1cには、光送信モジュール46内またはドライバ回路1D内において電源入力端子46e、46dに入力された電源電圧V8、V9を元に所望の定電圧信号V7を得るように構成すればよい。
【0123】
このように、光送信モジュール46において、前述したドライバ回路1Dを用いることにより、同じ電源電圧を用いた場合、従来のドライバ回路10に比べ、出力端子1bの電圧を、従来のドライバ回路10における定電流源回路13に用いられているトランジスタ15のベース・エミッタ間電圧分広くとることが可能となる。
【0124】
これにより、レーザダイオードモジュール47に対して、次に示す(数7)式の関係で表されるΔI1mだけ多く電流を流すことが可能となり、少なくとも1つの信号入力端子46bに入力された光送信信号に基いてバイポーラトランジスタから構成された差動増幅回路を有するドライバ回路1Dによりレーザダイオード47を光強度変調駆動させることが可能となる。
【0125】
ΔI1m=Vbe15/R5 (数7)
但し、Vbe15は従来の定電流源回路13に用いられているトランジスタ15のベース・エミッタ間電圧、R5は2〜20Ω程度に低抵抗化された抵抗5の抵抗値である。
【0126】
以上説明したように、レーザダイオード47を駆動するドライバ回路(差動増幅回路として対なるバイポーラトランジスタ3、4と低抵抗化した抵抗5とによって構成する。)1Dを実装した光送信モジュール46によれば、レーザダイオードの温度が高くなっても電流をより多く流せることが可能となり、その結果より高い周囲温度でのレーザダイオードによる光伝送を行うことができる。
【0127】
また、ダンピング抵抗48の抵抗値を従来のドライバ回路10よりも大きくできることから、ドライバ回路1Dの出力電流1aのリンギングを減少させてレーザダイオード47を高精度に光強度変調駆動させて光送信モジュール46から出力される光波形の品質を向上させることが可能となる。
【0128】
また、光送信モジュール46内に、図7または図8に示した、ドライバ回路1Dの出力電流1aの振幅値を安定化するための増幅器43および反転増幅器45等を内蔵してもかまわない。
【0129】
図10は、本発明に係るドライバ回路1Dを用いた光送信モジュールの第2の実施例を示すブロック図である。
【0130】
光送信モジュールの第2の実施例46’は、図1および図3〜図7に示すドライバ回路1Da〜1Dgの1部または全てをモノリシックIC化したドライバ回路1Dと、レーザダイオード等の光源51と該光源51から出射される光をドライバ回路1Dから出力される駆動電圧または駆動電流に基いて駆動されて光変調された光波を発生する光変調器50とから構成された光変調モジュール49とを実装して構成される。上記光変調器50は、情報を光で伝送するために、電気信号を光の強度・振幅・周波数・位相・偏波面などの変化に変換するものである。
【0131】
このように、光送信モジュールの第2の実施例において、第1の実施例と相違する点は、第1の実施例ではレーザダイオードから構成されたレーザダイオードモジュール47に対して、レーザダイオード等の光源51と光変調器50とから構成された光変調モジュール49にしたことにある。
【0132】
以上説明したように、レーザダイオード47または光変調器50を駆動するドライバ回路1Dを実装した光送信モジュール46、46’によれば、光送信モジュールとしても安価なものが実現することができる。
【0133】
また、モノリシックなICで構成されるドライバ回路1Dとレーザダイオードモジュール47または光変調モジュール49とを一枚の基板に実装することによって、安価で、かつ小形の光送信モジュール46、46’を実現することができる。
【0134】
なお、図9および図10においては、図示はしていない、例えば 600Mbps以下で信号を伝送する他の光モジュールや論理回路などと図中の電圧源(V8, V9)を共有することができることは言うまでもない。これによりモジュールを小型化できるメリットがある。
【0135】
【発明の効果】
本発明によれば、差動増幅回路から出力される出力電流または出力電圧の振幅を広げることができるので、その結果、差動増幅回路として安価な例えば対なるSi等のバイポーラトランジスタを使用することを可能にして安価なドライバ回路を実現することができる効果が得られる。
【0136】
また、本発明によれば、安価なドライバ回路を用いてレーザダイオードまたは光変調器を駆動して品質が改善された光伝送波を発生させてデータを送信することができる安価な光送信モジュールを実現することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドライバ回路の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】図1に示すドライバ回路の入出力特性を示す図である。
【図3】本発明に係るドライバ回路の第2の実施例を示す回路図である。
【図4】本発明に係るドライバ回路の第3の実施例を示す回路図である。
【図5】本発明に係るドライバ回路の第4の実施例を示す回路図である。
【図6】本発明に係るドライバ回路の第5の実施例を示す回路図である。
【図7】本発明に係るドライバ回路の第6の実施例を示す回路図である。
【図8】本発明に係るドライバ回路の第7の実施例を示す回路図である。
【図9】本発明に係る光送信モジュールの第1の実施例を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る光送信モジュールの第2の実施例を示すブロック図である。
【図11】本発明に係るNPNバイポーラトランジスタの一実施例を示す断面構造図である。
【図12】従来のドライバ回路の一例を示す回路図である。
【図13】図12に示す従来のドライバ回路の入出力特性を示す図である。
【図14】ネットワーク網の一例を示す図である。
【図15】光送信回路の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1D、1Da〜1Dg…ドライバ回路、2…負荷、3、4…差動増幅回路を構成するバイポーラトランジスタ、5…差動増幅回路を構成する抵抗、6、7…ドライバ回路への入力電圧源(光送信信号)、8、9…電源電圧、17、18…トランジスタ対のコレクタに接続した抵抗、19…負荷とドライバ回路を接続する伝送線路、20〜22…ベース接地回路を構成するトランジスタと電源、23…バイアス用定電流源、24…差動増幅回路、25、26、31、33…トランジスタ、27…定電流源、28、28、32、34…抵抗、30…可変電圧源、35…前置増幅回路、36、38、40、41…抵抗、37、39…トランジスタ、42…振幅モニタ回路、43…差動増幅回路、44…振幅設定用電圧源、45…反転増幅器、46、46’…光送信モジュール、47…レーザダイオードモジュール、48…リンギング緩和抵抗、49…光変調モジュール、50…光変調器、51…レーザダイオード。52…伝送装置やルータ等の装置、53…光受信モジュール、54…光モジュール、55…MUX回路、56…ヘッダ付加回路、57…スクランブル回路、58…光ファイバー。

Claims (9)

  1. ドライバ回路と、光源とを備え、
    該ドライバ回路に入力される光送信信号に応じて出力される出力電流信号または出力電圧信号に基いて変調された光伝送波を出力する光送信モジュールにおいて、
    該ドライバ回路は、エミッタを互いに接続した第一の対なるトランジスタと、該第一の対なるトランジスタのエミッタ接続点を電源に接続する回路に形成された第一の抵抗と前記トランジスタ対のベースに印加する光送信信号のHi側の電圧値制御する手段とを備え、該第一の対なるトランジスタの一方に流れる電流と該第一の対なるトランジスタの他方に流れる電流との比が(1/100)程度以下となるように前記第一の対なるトランジスタの各ベースに対して光送信信号が印加された場合に、該第一の対なるトランジスタの高い方のベース電位によって出力電流の振幅が制御される第一の差動増幅回路が構成されているドライバ回路であることを特徴とする光送信モジュール。
  2. ドライバ回路と、光源とを備え、
    該ドライバ回路に入力される光送信信号に応じて出力される出力電流信号または出力電圧信号に基いて変調された光伝送波を出力する光送信モジュールにおいて、
    該ドライバ回路は、エミッタを互いに接続したバイポーラからなる対なる第一のトランジスタと、該第一の対なるトランジスタのエミッタ接続点を電源に接続する回路に形成された2〜20Ω程度の第一の抵抗と、前記トランジスタ対のベースに印加する光送信信号のHi側の電圧値を制御する手段とを備え、該第一の対なるトランジスタのそれぞれのベースに光送信信号が印加された場合に、該第一の対なるトランジスタの高い方のベース電位によって出力電流の振幅が制御される第一の差動増幅回路が構成されているドライバ回路であることを特徴とする光送信モジュール。
  3. 前記ドライバ回路は、前記第一の対なるトランジスタの一方のトランジスタのベースに第一の入力電圧源からの第一の光送信信号が付与されるように構成された回路と、前記第一の対なるトランジスタの他方のトランジスタのベースに第二の入力電圧源からの第二の光送信信号が付与される回路を備えていることを特徴とする請求項2記載の光送信モジュール。
  4. ドライバ回路と、光源とを備え、
    該ドライバ回路に入力される光送信信号に応じて出力される出力電流信号または出力電圧信号に基いて変調された光伝送波を出力する光送信モジュールにおいて、
    該ドライバ回路は、エミッタを互いに接続した対なるバイポーラからなる第一のトランジスタと、該第一の対なるトランジスタのエミッタ接続点を電源に接続する回路に形成された2〜20Ω程度の第一の抵抗と、前記トランジスタ対のベースに印加する光送信信号のHi側の電圧値を制御する手段とを備え、該第一のトランジスタの一方に流れる電流と該第一のトランジスタ他方に流れる電流との比が(1/100)程度以下となるように、該第一の対なるトランジスタの各ベースに対して光送信信号が印加された場合に、該第一の対なるトランジスタの高い方のベース電位によって出力電流の振幅が制御される第一の差動増幅回路が構成されているドライバ回路であることを特徴とする光送信モジュール。
  5. 前記ドライバ回路は、前記第一の対なるトランジスタの各コレクタが電圧源に接続される回路を備え、前記第一の対なるトランジスタの高い方のベース電位によって出力電圧の振幅が制御されるように、前記第一の対なるトランジスタの各コレクタを電圧源に接続する回路に形成された第2の抵抗を備えたドライバ回路であることを特徴する請求項1から4の何れか記載の光送信モジュール。
  6. 前記ドライバ回路は、電圧源を有し、対なる出力の各々を前記第一の対なるトランジスタの各ベースに付与する前置増幅回路を有し、前記電圧源の電位により前記第一の差動増幅回路の出力電流または出力電圧の振幅が制御されるように構成されているドライバ回路であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の光送信モジュール。
  7. 前記ドライバ回路は、エミッタを互いに接続した第二の対なるトランジスタ、該第二の対なるトランジスタのエミッタ接続点に接続された定電流源回路、前記第一の対なるトランジスタの各コレクタに一端が接続され多端が電圧源に接続される第三の抵抗を備えた第二の差動増幅回路と、該第二の差動増幅回路の第二の対なるトランジスタの各コレクタに接続された対なるエミッタフォロア回路とを備えた前置増幅回路を備え、
    該前置増幅回路の対なるエミッタフォロア回路の各エミッタが前記第一の差動増幅回路の対なる第一のトランジスタの各ベースに接続され、前記第二の差動増幅回路の電圧源の電位により前記第1の差動増幅回路の出力電流または出力電圧の振幅が制御されるように構成されているドライバ回路であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の光送信モジュール。
  8. 差動増幅回路と、該差動増幅回路の各ベースに光送信信号が印加される回路と、差動増幅回路を構成する第一及び第二のトランジスタのベース電位により出力を制御するように構成されているドライバ回路と、前記トランジスタ対のベースに印加する光送信信号のHi側の電圧値を制御する手段とを備え、
    該ドライバ回路から出力される出力電流信号または出力電圧信号に基いてレーザダイオードを光強度変調させて光伝送波を出力するレーザダイオードモジュールとを備えたことを特徴とする光送信モジュール。
  9. 差動増幅回路と、該差動増幅回路の各ベースに光送信信号が印加される回路と、差動増
    幅回路を構成する第一及び第二のトランジスタのベース電位により出力を制御するように構成したドライバ回路と、前記トランジスタ対のベースに印加する光送信信号のHi側の電圧値を制御する手段とを備え、
    該ドライバ回路に入力される光送信信号に応じて該差動増幅回路から出力される出力電流信号または出力電圧信号に基いて光源から発する光を変調させて光伝送波を出力する光変調器を有する光変調モジュールとを備えたことを特徴とする光送信モジュール。
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