JP2000307416A - ドライバ回路および光送信モジュール - Google Patents

ドライバ回路および光送信モジュール

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JP2000307416A
JP2000307416A JP11313334A JP31333499A JP2000307416A JP 2000307416 A JP2000307416 A JP 2000307416A JP 11313334 A JP11313334 A JP 11313334A JP 31333499 A JP31333499 A JP 31333499A JP 2000307416 A JP2000307416 A JP 2000307416A
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transistors
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徳男 中條
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価な対なるSi等のバイポーラトランジスタ
等を用いて、該バイポーラトランジスタ等を飽和させず
に所望の振幅を持った出力電流信号または出力電圧信号
を得ることのできる安価なドライバ回路および該ドライ
バ回路を有する光送信モジュールを提供することにあ
る。 【解決手段】本発明は、エミッタを互いに接続した対な
るバイポーラからなるトランジスタ3、4と、該対なる
トランジスタのエミッタ接続点と電源8との間に接続さ
れ、2〜20Ω程度の低抵抗化した抵抗5とで構成し、
前記一方のトランジスタに流れる電流と他方のトランジ
スタに流れる電流との比が(1/100)程度以下とな
るように前記対なるトランジスタの各ベースに対して電
位差を付けて付与する際、該付与された対なるトランジ
スタの高い方のベース電位によって出力電流I1の振幅
が制御されるように構成した第1の差動増幅回路を有す
るドライバ回路1Dである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低電源電圧で大振
幅の出力が得ることが可能なドライバ回路および該ドラ
イバ回路を用いた光送信モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】図14に光ネットワーク網の構成例を示
す。
【0003】光ネットワーク網は150Mbps、60
0Mbps、2.5Gbps、10Gbpsなど様々な
信号スピードの光ファイバー58が組み合わされて構成
されている。ネットワーク網の中に用いられる伝送装置
やルータ等の装置52には様々なスピードの光送信モジ
ュール46、光受信モジュール53および送信モジュー
ル46、受信モジュール53を一体にした光モジュール
54が用いられている。光送信モジュール46には図1
5に示すように、低いスピードの信号を時分割多重する
MUX回路55、エラー検出などネットワークに必要な
情報を含むヘッダをデータに付加するヘッダ付加回路5
6、0または1の同じデータが長く連続することを防ぐ
スクランブル回路57などの論理回路が接続される。
【0004】MUX回路55、ヘッダ付加回路56、ス
クランブル回路57などの論理回路は、装置の低消費電
力化のため5Vまたは−5.2Vから3.3Vのように
電源電圧が下げられている。
【0005】600Mbps以下の低いスピードの光送
信モジュール46に用いられるドライバ回路1Dは、MA
XIM社のMAX3667のカタログ、特に第6頁の図1に示
すように可変電流源と電流折り返し回路で構成した、
3.3Vのような低電源電圧でも動作可能な回路を用い
ている。
【0006】また、2.5Gbps以上の高速な光モジ
ュール46に用いられるドライバ回路は電子通信学会技
術研究報告ICD95−74(1995年)の第31頁
から第36頁、特に論文内の第34頁の図8に示すよう
に、ドライバ回路の高速化のためGaAsプロセスを用
い、ソースを互いに接続したトランジスタ対と、トラン
ジスタ対のソース接続点に定電流源回路を接続した差動
増幅回路を用いている。
【0007】即ち、従来のドライバ回路10は、図3に
示すように、エミッタを互いに接続したトランジスタ対
をなすGaAsのFET(field effect
transistor)から構成されたトランジスタ1
1とトランジスタ12およびトランジスタ11とトラン
ジスタ12のエミッタ接続点と電源8との間に接続し
た、トランジスタ15と抵抗16および電圧源14から
なる定電流源回路13からなる差動増幅回路で構成さ
れ、負荷2を駆動するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、次のような課題があった。
【0009】すなわち、MAX3667のカタログに示
すような回路では縦構造のPNPトランジスタと縦構造
のNPNトランジスタが同一のチップ上に存在するコン
プリメンタリー バイポーラプロセスが必要であるが、
コンプリメンタリー バイポーラプロセスは、チップの
構造が複雑になるため、コンプリメンタリーでないバイ
ポーラプロセスに比べ、トランジスタの性能が劣り、高
速な光モジュールに必要なドライバ回路に用いることが
できない。
【0010】従来の高速な光モジュールに用いられてい
るドライバ回路に使用されているGaAsのFETは、
Si等のバイポーラトランジスタに比べて高価であり、
また従来のドライバ回路において、対なるGaAsのF
ETを単純に安価な対なるSi等のバイポーラトランジ
スタに置き換えたとしても、トランジスタのベース・エ
ミッタ間に約0.7〜0.8V程度必要になるため、特
に3.3Vなどの低電源電圧でバイポーラトランジスタ
を飽和させずに動作させることが困難であった。
【0011】このため伝送装置やルータ等の装置52で
は、高速な2.5Gbps以上の光モジュールを低電源
電圧化することができないため、装置の一層の低消費電
力化が困難となるのみならず、低電源電圧である論理部
や600Mbps以下の低速な光モジュール用の電源と
2.5Gbps以上の高速な光モジュール用の電源の2
つの電源が装置に必要となり、装置が大きくなる等の課
題があった。
【0012】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
安価な対なるSi等のコンプリメンタリーでないバイポ
ーラトランジスタ等を用いて、3.3Vなどの低電源電
圧で該バイポーラトランジスタ等を飽和させずに所望の
振幅を持った出力電流信号または出力電圧信号を得るこ
とのできる安価で高速なドライバ回路を提供することに
ある。
【0013】また、本発明の他の目的は、光送信信号を
元に安価で3.3Vなどの低電源電圧で動作可能なドラ
イバ回路を用いてレーザダイオードまたは光変調器を駆
動して光伝送波を発生させてデータを送信できるように
した、低電源電圧である論理部や600Mbps以下の
低速な光モジュール用の電源と同一の電源電圧で動作可
能な光送信モジュールを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、エミッタを互いに接続した対なるトラン
ジスタと、該対なるトランジスタのエミッタ接続点と電
源との間に接続された第1の抵抗とで構成し、前記一方
のトランジスタに流れる電流と他方のトランジスタに流
れる電流との比が(1/100)程度以下となるように
前記対なるトランジスタの各ベースに対して電位差を付
けて付与する際、該付与された対なるトランジスタの高
い方のベース電位によって出力電流の振幅が制御される
ように構成した第1の差動増幅回路を有することを特徴
とするドライバ回路である。
【0015】また、本発明は、エミッタを互いに接続し
た対なるバイポーラからなるトランジスタと、該対なる
トランジスタのエミッタ接続点と電源との間に接続さ
れ、2〜20Ω程度の低抵抗化した抵抗とで構成し、前
記対なるトランジスタの高い方のベース電位によって出
力電流の振幅が制御されるように構成した第1の差動増
幅回路を有することを特徴とするドライバ回路である。
【0016】また、本発明は、エミッタを互いに接続し
た対なるバイポーラからなるトランジスタと、該対なる
トランジスタのエミッタ接続点と電源との間に接続さ
れ、2〜20Ω程度の低抵抗化した抵抗とで構成し、前
記一方のトランジスタに流れる電流と他方のトランジス
タに流れる電流との比が(1/100)程度以下となる
ように前記対なるトランジスタの各ベースに対して電位
差を付けて付与する際、該付与された対なるトランジス
タの高い方のベース電位によって出力電流の振幅が制御
されるように構成した第1の差動増幅回路を有すること
を特徴とするドライバ回路である。
【0017】また、本発明は、前記ドライバ回路の第1
の差動増幅回路において、対なるトランジスタの高い方
のベース電位によって出力電圧の振幅が制御されるよう
にトランジスタのコレクタと電源との間に第2の抵抗を
接続して構成したことを特徴する。
【0018】また、本発明は、前記ドライバ回路の第1
の差動増幅回路において、対なるベース接地トランジス
タを設け、該対なるベース接地トランジスタの各エミッ
タを前記対なるトランジスタの各コレクタに接続して構
成したことを特徴とする。
【0019】また、本発明は、前記ドライバ回路の第1
の差動増幅回路において、前記対なるトランジスタの各
コレクタと前記対なるベース接地トランジスタの各エミ
ッタとの接続点の何れか一方に定電流源回路を接続して
構成したことを特徴とする。
【0020】また、本発明は、前記ドライバ回路におい
て、更に、電圧源を有し、対なる出力の各々を前記差動
増幅回路のトランジスタ対の各ベースに付与する前置増
幅回路を設け、前記電圧源の電位により前記第1の差動
増幅回路の出力電流または出力電圧の振幅を制御するよ
うに構成したことを特徴とする。
【0021】また、本発明は、前記ドライバ回路におい
て、更に、エミッタを互いに接続した対なるトランジス
タ、該対なるトランジスタのエミッタ接続点に接続され
た定電流源回路、前記対なるトランジスタの各コレクタ
に一端を接続した対なる第3の抵抗、および該対なる第
3の抵抗の各他端に電圧源により構成した第2の差動増
幅回路と、該第2の差動増幅回路の対なるトランジスタ
の各コレクタに接続された対なるエミッタフォロア回路
とを備えた前置増幅回路を設け、該前置増幅回路の対な
るエミッタフォロア回路の各エミッタを前記第1の差動
増幅回路の対なるトランジスタの各ベースに接続し、前
記第2の差動増幅回路の電圧源の電位により前記第1の
差動増幅回路の出力電流または出力電圧の振幅を制御す
るように構成したことを特徴とする。
【0022】また、本発明は、前記ドライバ回路におい
て、更に、第1の差動増幅回路の出力電流の振幅値をモ
ニタするモニタ回路を設けたことを特徴とする。
【0023】また、本発明は、前記ドライバ回路におい
て、更に、第1の差動増幅回路の出力電流の振幅値をモ
ニタするモニタ回路を設け、該モニタ回路においてモニ
タされた出力電流の振幅値に応じて前記電圧源の電位を
制御することを特徴とする。
【0024】また、本発明は、前記ドライバ回路と、該
ドライバ回路に入力される光送信信号に応じて第1の差
動増幅回路から出力される出力電流信号または出力電圧
信号に基いてレーザダイオード(フォトダイオードも含
む)を光強度変調させて光伝送波を出力するレーザダイ
オードモジュールとを備えたことを光送信モジュールで
ある。
【0025】また、本発明は、前記ドライバ回路と、該
ドライバ回路に入力される光送信信号に応じて第1の差
動増幅回路から出力される出力電流信号または出力電圧
信号に基いて光源から発する光を変調させて光伝送波を
出力する光変調器を有する光変調モジュールとを備えた
ことを光送信モジュールである。
【0026】また、本発明は、前記光送信モジュールに
おいて、ドライバ回路とレーザダイオードモジュールま
たは光変調モジュールとを基板上に実装して構成したこ
とを特徴とする。
【0027】また、本発明は、前記光送信モジュールに
おいて、ドライバ回路をモノリシックICで構成したこ
とを特徴とする。
【0028】また、第一、第二のトランジスタを有する
差動増幅回路を備えたドライバ回路であって、該第一も
しくは第二のトランジスタのベース電位により出力を制
御するように構成したものである。
【0029】また、差動増幅回路を構成する第一もしく
は第二のトランジスタのベース電位により出力を制御す
るように構成したドライバ回路と、該ドライバ回路に入
力される光送信信号に応じて該差動増幅回路から出力さ
れる出力電流信号または出力電圧信号に基いてレーザダ
イオードを光強度変調させて光伝送波を出力するレーザ
ダイオードモジュールとを備えたものである。
【0030】また、差動増幅回路を構成する第一もしく
は第二のトランジスタのベース電位により出力を制御す
るように構成したドライバ回路と、該ドライバ回路に入
力される光送信信号に応じて該差動増幅回路から出力さ
れる出力電流信号または出力電圧信号に基いて光源から
発する光を変調させて光伝送波を出力する光変調器を有
する光変調モジュールとを備えたものである。
【0031】また、第一の速度で信号を伝送する第一の
光モジュールと、第二の速度で信号を伝送する第二の光
モジュールと、電圧源とを備え、該電圧源が該第一、第
二の光モジュールの両方に対して電圧を供給するように
構成したものである。
【0032】以上説明したように、前記構成のドライバ
回路によれば、トランジスタのベース・エミッタ間電圧
分、出力振幅を広げることが可能なため、従来の定電流
源を用いた対なるGaAsのFETで構成される差動増
幅回路を有するドライバ回路と、同等かそれ以上の出力
振幅を、安価なSi等のバイポーラトランジスタを用い
て実現することができる。
【0033】また、前記構成の光送信モジュールよれ
ば、安価なドライバ回路を用いてレーザダイオードまた
は光変調器を駆動して品質が改善された光伝送波を発生
させてデータを送信することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係る低電源電圧で大振幅
の出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを
有するドライバ回路および該ドライバ回路における出力
振幅の設定方法並びに上記ドライバ回路を用いた光送信
モジュールの実施の形態について、図面を用いて説明す
る。
【0035】まず、本発明に係る低電源電圧で大振幅の
出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有
するドライバ回路の第1の実施例について図1および図
2を用いて説明する。即ち、図1は、本発明に係るドラ
イバ回路の第1の実施例を示す回路図である。図1にお
いて、ドライバ回路1Daは、エミッタを互いに接続し
たトランジスタ対をなすバイポーラトランジスタで形成
されたトランジスタ3とトランジスタ4およびトランジ
スタ3とトランジスタ4のエミッタ接続点と電源8との
間に接続した2〜20Ω程度の低抵抗で形成された抵抗
5からなる差動増幅回路で構成され、負荷2を駆動す
る。トランジスタ3および4は、例えば図11に示す如
く、安価なSi等のNPNバイポーラトランジスタで構
成される。
【0036】図11に示す如く、npnバイポーラトラ
ンジスタの場合、p型基板110上にp層、n層、n+
埋設層、ベース113に接続されるp層、エミッタ11
2に接続されるn+層、コレクタ111に接続されたn+
層を有し、トランジスタ3および4を動作させるのにベ
ースとエミッタとの間に高い電圧(0.7〜0.8V程
度)が必要となる。なお、114は酸化膜(SiO2)
を示す。
【0037】図2を用いて、ドライバ回路1Daの動作
について説明する。
【0038】図2はドライバ回路1Daの入出力特性を
示す図である。
【0039】実線がドライバ回路1DaのI1で示され
る出力電流1aを、点線がトランジスタ4のI4で示さ
れるコレクタ電流4aを示す。ドライバ回路1DaのI
1で示される出力電流1aは、V6で与えられる入力電
圧6とV7で与えられる入力電圧7の電圧差V6−V7
が大きくなるにつれ、増大する。さらに、V6で与えら
れる入力電圧6とV7で与えられる入力電圧7の電圧差
V6−V7を、トランジスタ4のコレクタ電流4aがト
ランジスタ3のコレクタ電流1aの(1/100)程度
以下となるVb以上とすると、出力電流1aの電流値I
1は、次に示す(数1)式の関係となる。
【0040】 I1≒(V6−Vbe3)/R5 (数1) 但し、Vbe3はトランジスタ3のベース・エミッタ間
電圧、R5は抵抗5の抵抗値である。
【0041】したがって、トランジスタ対の一方のトラ
ンジスタに流れる電流が、他方のトランジスタに流れる
電流の(1/100)程度以下となるようトランジスタ
対のベース電位に差を設ける場合、ドライバ回路1Da
の電流I1の振幅はトランジスタ対の高い方のベース電
位V6またはV7によって決まることになる。即ち、ト
ランジスタ対の一方のトランジスタ4に流れる電流I4
が、他方のトランジスタ3に流れる電流I1の(1/1
00)程度以下となるようトランジスタ対のベース電位
に差を付けて付与すると、トランジスタ対の高い方3の
ベース電位によってトランジスタ3のコレクタから得ら
れる出力電流I1の振幅を制御することができる。
【0042】次に、本発明に係るドライバ回路1Daの
特性を従来のドライバ回路10の特性と比較して説明す
る。
【0043】即ち、従来のドライバ回路10の入出力特
性を、図13に示す。実線がドライバ回路10のI10
で示される出力電流10aを、点線がトランジスタ12
のI12で示されるコレクタ電流12aを示す。ドライ
バ回路10のI10で示される出力電流10aは、V6
で与えられる入力電圧6とV7で与えられる入力電圧7
の電圧差V6−V7が大きくなるにつれ、増大する。さ
らに、V6で与えられる入力電圧6とV7で与えられる
入力電圧7の電圧差V6−V7を、トランジスタ12の
コレクタ電流12aがトランジスタ11のコレクタ電流
10aの1/100以下となるVb以上とすると、I1
0で表す出力電流10aは、定電流源回路13の出力電
流13aの電流値I13とほぼ等しくなる。
【0044】したがって、トランジスタ対の一方のトラ
ンジスタに流れる電流が、他方のトランジスタに流れる
電流の1/100以下となるようトランジスタ対のベー
ス電位に差を設ける場合、ドライバ回路10の電流振幅
は、定電流源回路13の出力電流13aの電流値I13
で決まり、電圧源14の電圧値を変えることで制御す
る。
【0045】以上説明したように、図1に示す本発明に
係るドライバ回路1Daの特性を図12に示す従来のド
ライバ回路10の特性と比較すると次の如くになる。
【0046】差動回路のトランジスタが、動作速度が遅
くなり、ラッチアップのおそれの生じる飽和領域に入ら
ないようにするため、負荷2に流すことのできる最大電
流値が決まる。
【0047】本発明に係るドライバ回路1Daの出力電
流1aの最大電流値I1maxは、次に示す(数2)式
の関係となる。
【0048】 I1max=(V9−V8−Vbe3)/(Z2+R5) (数2) 但し、V9は電源9の電位、V8は電源8の電位であ
る。
【0049】また、Vbe3はトランジスタ3のベース
・エミッタ間電圧、Z2は負荷2のインピーダンス、R
5は抵抗5の抵抗値である。
【0050】従来のドライバ回路10の出力電流10a
の最大電流I10maxは、次に示す(数3)式の関係
となる。
【0051】 I10max=(V9−V8−Vbe11−Vbe15)/(Z2+R16) (数3) 但し、V9は電源9の電位、V8は電源8の電位であ
る。
【0052】また、Vbe11はGaAsのFETから
構成されるトランジスタ11のベース・エミッタ間電
圧、Vbe15はGaAsのFET15のベース・エミ
ッタ間電圧、Z2は負荷2のインピーダンス、R16は
抵抗16の抵抗値である。
【0053】これら(数2)式と(数3)式を比較する
と、本発明によるドライバ回路1Daは、従来のドライ
バ回路10に比べ、電源電圧が等しく、トランジスタ3
のベース・エミッタ間電圧Vbe3とトランジスタ11
のベース・エミッタ間電圧Vbe11が等しく、抵抗5
の抵抗値R5と抵抗16の抵抗値R16が等しい場合、
次の(数4)式で示すΔIだけ多く電流を流すことが可
能となる。
【0054】 ΔI=Vbe15/(Z2+R5) (数4) 図1ではトランジスタ4のコレクタは電源9に接続され
ているが、トランジスタ4のコレクタと電源9の間に抵
抗を接続してもよい。
【0055】また、図1ではトランジスタ3、4は、上
述したようにNPNトランジスタを用いているが、PN
Pトランジスタを用いてもかまわない。
【0056】以上説明したように、図1で示す如くバイ
ポーラトランジスタを用いたドライバ回路1Daにおい
て抵抗5を2〜20Ω程度に低抵抗化することによって
図2に示す特性が得られ、図12に示す一般的な差動増
幅器(ドライバ回路)10に比べ、電源電圧V9、V8
を同じにしたとき、より多くの出力電流I1を得ること
ができる。また、同じ出力電流I1を、より低い電源電
圧V9、V8で得ることができる。
【0057】また、図1に示すドライバ回路1Daを後
述するようにLD(レーザダイオード)を用いた光モジ
ュールに適用した場合、電流をより多く流せるため、よ
り高い周囲温度での動作が可能となる。即ち、LDは温
度が高くなると、同じ光出力を出すために、より多くの
電流を流す必要があるためである。
【0058】また、図1に示すドライバ回路1Daを後
述するようにLD(レーザダイオード)を用いた光モジ
ュールに適用した場合、電流を同じにしたとき、より大
きいダンピング抵抗48を接続することができ、光伝送
波形の品質を改善することができる。
【0059】また、図1に示すドライバ回路1Daを後
述するようにLD(レーザダイオード)を用いた光モジ
ュールに適用した場合、電流およびダンピング抵抗48
を同じにしたとき、ドライバ回路の電源電圧をより下げ
ることができるため、光モジュールの低電源電圧化が可
能となる。
【0060】次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の
出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有
するドライバ回路の第2の実施例について図3を用いて
説明する。即ち、図3は、本発明に係るドライバ回路の
第2の実施例を示す回路図である。図3において、ドラ
イバ回路1Dbは、エミッタを互いに接続したトランジ
スタ対をなす前述したバイポーラトランジスタで構成さ
れたトランジスタ3とトランジスタ4、トランジスタ3
のコレクタに接続した抵抗17、トランジスタ4のコレ
クタに接続した抵抗18およびトランジスタ3とトラン
ジスタ4のエミッタ接続点と電源8との間に接続した2
〜20Ω程度に低抵抗化された抵抗5からなる差動増幅
回路で構成され、負荷2を駆動する。
【0061】抵抗17の抵抗値をドライバ回路1Dbと
負荷2を接続する伝送線路19の特性インピーダンスZ
0と等しくすることにより、ドライバ回路1Dbと負荷
2の間で生じる多重反射を減少することが可能となり、
光伝送波形の品質を向上することが可能となる。また、
トランジスタ3のコレクタと電源9との間に抵抗17を
接続することによって、対なるトランジスタ3、4の高
い方のベース電位V6によってトランジスタ3のコレク
タから出力される出力電圧の振幅を制御することができ
る。
【0062】図3では、トランジスタ4のコレクタに抵
抗18を接続しているが、無くてもよい。
【0063】また、図3ではトランジスタはNPNトラ
ンジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いて
もかまわない。
【0064】以上説明したように、図1に示すドライバ
回路1Daと同様に、図3で示す如くバイポーラトラン
ジスタを用いたドライバ回路1Dbにおいて抵抗5を2
〜20Ω程度に低抵抗化することによって図2に示す特
性が得られ、図12に示す一般的な差動増幅器(ドライ
バ回路)10に比べ、電源電圧V9、V8を同じにした
とき、より多くの出力電流I1を得ることができ、更に
ドライバ回路1Dbと負荷2の間で生じる多重反射を減
少することが可能となり、波形の品質を向上することが
可能となる。
【0065】また、ドライバ回路1Dbを後述するよう
にLD(レーザダイオード)を用いた光モジュールに適
用した場合、ドライバ回路1Daと同様な効果を得るこ
とができる。
【0066】また、ドライバ回路1DdをEA(ele
ctric absorption)を用いた光モジュ
ールに適用した場合、より多くの変調電圧を印加するこ
とができ、光特性として有利になる。
【0067】また、ドライバ回路1DdをEA(ele
ctric absorption)を用いた光モジュ
ールに適用した場合、変調電圧を同じにしたときドライ
バ回路の電源電圧をより下げることができるため、光モ
ジュールの低電源電圧化が可能となる。
【0068】次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の
出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有
するドライバ回路の第3の実施例について図4を用いて
説明する。図4は、本発明に係るドライバ回路の第3の
実施例を示す回路図である。
【0069】図4において、ドライバ回路1Dcは、エ
ミッタを互いに接続したトランジスタ対をなす前述した
バイポーラトランジスタで構成されたトランジスタ3と
トランジスタ4、トランジスタ3のコレクタに接続した
ベース接地回路をなすトランジスタ20、トランジスタ
4のコレクタに接続したベース接地回路をなすトランジ
スタ21およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミ
ッタ接続点と電源8との間に接続した2〜20Ω程度に
低抵抗化された抵抗5からなる差動増幅回路で構成さ
れ、負荷2を駆動する。
【0070】ベース接地回路をなすトランジスタ20
は、トランジスタ3のベース・コレクタ間に生じるミラ
ー容量を低減する。同様にベース接地回路をなすトラン
ジスタ21は、トランジスタ4のベース・コレクタ間に
生じるミラー容量を低減する。
【0071】これにより、ドライバ回路1を高速化する
ことが可能となる。
【0072】図4ではトランジスタ21のコレクタは電
源9に接続されているが、トランジスタ21のコレクタ
と電源9の間に抵抗を接続してもよい。
【0073】また、図3のようにドライバ回路1Dc内
で、トランジスタ20のコレクタと電源9とを抵抗を介
して接続してもよい。この場合、トランジスタ20のコ
レクタと電源9との間に接続された抵抗の抵抗値をドラ
イバ回路1Dcと負荷2を接続する伝送線路19の特性
インピーダンスZ0と等しくすることにより、ドライバ
回路1Dcと負荷2の間で生じる多重反射を減少し、波
形の品質を向上することが可能となる。
【0074】また、図4ではトランジスタ3、4はNP
Nトランジスタを用いているが、PNPトランジスタを
用いてもかまわない。
【0075】以上説明したドライバ回路1Dcによれ
ば、図1および図3に示すドライバ回路1Daおよび1
Dbと同様に、図2に示す特性が得られ、図12に示す
一般的な差動増幅器(ドライバ回路)10に比べ、電源
電圧V9、V8を同じにしたとき、より多くの出力電流
I1および出力電圧を得ることができ、しかも図1およ
び図3に示すドライバ回路1Daおよび1Dbに比べ、
ミラー容量を低減でき回路の高速化を実現することがで
きる。
【0076】また、ドライバ回路1Dcを後述するよう
に光モジュールに適用した場合、ドライバ回路1Da、
1Dbと同様な効果を得ることができ、しかもより速い
伝送速度を実現することができる。
【0077】次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の
出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有
するドライバ回路の第4の実施例について図5を用いて
説明する。図5は本発明に係るドライバ回路の第4の実
施例を示す回路図である。図5において、ドライバ回路
1Ddは、エミッタを互いに接続したトランジスタ対を
なす前述したバイポーラトランジスタで構成されたトラ
ンジスタ3とトランジスタ4、トランジスタ3のコレク
タに接続したベース接地回路をなすトランジスタ20、
トランジスタ4のコレクタに接続したベース接地回路を
なすトランジスタ21およびトランジスタ3とトランジ
スタ4のエミッタ接続点と電源8との間に接続した2〜
20Ω程度に低抵抗化された抵抗5からなる差動増幅回
路と、トランジスタ対をなすトランジスタ3のコレクタ
とベース接地回路をなすトランジスタ20のエミッタと
の接続点に接続した定電流源回路23で構成され、負荷
2を駆動する。
【0078】定電流源回路23により、ドライバ回路1
Ddは負荷2に対してオフセット電流を流すことが可能
となる。
【0079】さらに定電流源回路23を、負荷2に流す
電流を変化させた時の電圧変動が小さいトランジスタ対
をなすトランジスタ3のコレクタとベース接地回路をな
すトランジスタ20のエミッタとの接続点に接続するこ
とにより、定電流源回路23の寄生容量によるドライバ
回路1の動作速度の劣化を低減することが可能となる。
【0080】図5ではトランジスタ21のコレクタは電
源9に接続されているが、トランジスタ21のコレクタ
と電源9の間に抵抗を接続してもよい。
【0081】また、図3のようにドライバ回路1Dd内
で、トランジスタ20のコレクタと電源9とを抵抗を介
して接続してもよい。この抵抗の抵抗値をドライバ1と
負荷2を接続する伝送線路19の特性インピーダンスZ
0と等しくすることにより、ドライバ1と負荷2の間で
生じる多重反射を減少し、波形の品質を向上することが
可能となる。
【0082】定電流源回路はトランジスタ対をなすトラ
ンジスタ3とトランジスタ4の負荷を等しくするよう、
トランジスタ4にも定電流源回路23と同様の定電流源
回路を接続してもよい。
【0083】また、図5ではトランジスタ3、4はNP
Nトランジスタを用いているが、PNPトランジスタを
用いてもかまわない。
【0084】以上説明したドライバ回路1Ddによれ
ば、図4に示すドライバ回路1Dcに比べ、負荷2に対
してバイアス電流・バイアス電圧を印加することができ
る。更に、ベース接地回路20〜22のエミッタにバイ
アス回路を接続することで、バイアス回路の寄生容量が
回路の動作速度に与える影響を小さくすることができ
る。
【0085】また、ドライバ回路1DdをEA(ele
ctric absorption)を用いた光モジュ
ールに適用した場合、より多くの、変調電圧、バイアス
電圧を印加することができ、光特性として有利になる。
【0086】次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の
出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有
するドライバ回路の第5の実施例について図6を用いて
説明する。図6は本発明に係るドライバ回路の第5の実
施例を示す回路図である。図6において、ドライバ回路
1Deは、差動増幅回路24および、前置増幅回路35
より構成され、負荷2を駆動する。
【0087】差動増幅回路24は、エミッタを互いに接
続したトランジスタ対をなすトランジスタ3とトランジ
スタ4およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミッ
タ接続点と電源8との間に接続した抵抗5からなる。
【0088】前置増幅回路35は、エミッタを互いに接
続したトランジスタ対をなすトランジスタ25とトラン
ジスタ26、トランジスタ25とトランジスタ26のエ
ミッタ接続点と電源8との間に接続した定電流源回路2
7、トランジスタ25のコレクタに接続した抵抗28、
トランジスタ26のコレクタに接続した抵抗29および
抵抗28、29の他方の端に接続した電圧源30により
構成した差動増幅回路と、トランジスタ25のコレクタ
に接続したベースを有するトランジスタ31と該トラン
ジスタ31のエミッタに接続された抵抗32からなるエ
ミッタフォロア回路と、トランジスタ26のコレクタに
接続したベースを有するトランジスタ33と該トランジ
スタ33のエミッタに接続された抵抗34からなるエミ
ッタフォロア回路とからなる。なお、トランジスタ31
のエミッタを差動増幅回路24のトランジスタ4のベー
スに接続し、トランジスタ33のエミッタを差動増幅回
路24のトランジスタ3のベースに接続する。
【0089】前置増幅回路35により、ドライバ回路1
の入力電圧6と入力電圧7は、ドライバ回路1の出力電
流1aの振幅に関わらず一定とする事が可能となる。
【0090】差動増幅回路24は、図6に示したものに
限らず、図3〜図5に示したものを用いてもよい。
【0091】前置増幅回路35のエミッタフォロア回路
はトランジスタ31、33と抵抗32、34で構成して
いるが、抵抗32、34を定電流源に置き換えてもよ
い。
【0092】また、図6ではトランジスタはNPNトラ
ンジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いて
もかまわない。
【0093】以上説明したように、ドライバ回路1Da
〜1Ddでは、出力電流値(電圧値)により、Hi側の
入力電圧値を変える必要があったが、ドライバ回路1D
eによれば、前置増幅回路35により入力電圧値を一定
にすることができ、出力電圧を変更できない一般のデジ
タルICの出力をドライバ回路(ドライバIC)1De
の入力とすることが可能となる。一般のデジタルIC
は、ある定められたHi、Lowの電圧を出力するた
め、出力電圧の変更はできない。
【0094】また、可変電圧源30の電圧にほぼ比例し
て、ドライバ回路1Deの出力電流・出力電圧値を変え
ることができる。即ち、急激な変化点がないので制御が
楽となる。
【0095】次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の
出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有
するドライバ回路の第6の実施例について図7を用いて
説明する。図7は本発明に係るドライバ回路の第6の実
施例を示す回路図である。図7において、ドライバ回路
1Dfは、差動増幅回路24、前置増幅回路35および
モニタ回路42より構成され、負荷2を駆動する。
【0096】差動増幅回路24は、エミッタを互いに接
続したトランジスタ対をなすトランジスタ3とトランジ
スタ4およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミッ
タ接続点と電源8との間に接続した抵抗5からなる。
【0097】前置増幅回路35は、エミッタを互いに接
続したトランジスタ対をなすトランジスタ25とトラン
ジスタ26、トランジスタ25とトランジスタ26のエ
ミッタ接続点と電源8との間に接続した定電流源回路2
7、トランジスタ25のコレクタに接続した抵抗28、
トランジスタ26のコレクタに接続した抵抗29および
抵抗28、29の他方の端に接続した電圧を制御可能な
電圧源30により構成した差動増幅回路と、トランジス
タ25のコレクタに接続したベースを有するトランジス
タ31および該トランジスタ31のエミッタと電源8と
の間に接続された抵抗32からなるエミッタフォロア回
路と、トランジスタ26のコレクタに接続したベースを
有するトランジスタ33および該トランジスタ33のエ
ミッタと電源8との間に接続された抵抗34からなるエ
ミッタフォロア回路とからなる。
【0098】なお、トランジスタ31のエミッタを差動
増幅回路24のトランジスタ4のベースに接続し、トラ
ンジスタ33のエミッタを差動増幅回路24のトランジ
スタ3のベースに接続する。
【0099】モニタ回路42は、上記電圧源30に接続
され、抵抗29の抵抗値のN倍の抵抗値を有する抵抗3
6と、抵抗36をベースに接続し、エミッタ面積がトラ
ンジスタ33の1/Nであるトランジスタ37と、抵抗
34の抵抗値のN倍の抵抗値を有し、上記トランジスタ
37のエミッタと電源8との間に接続された抵抗38と
からなるエミッタフォロア回路および、該エミッタフォ
ロア回路の出力をベースに接続し、エミッタ面積がトラ
ンジスタ3の1/Nであるトランジスタ39と、2〜2
0Ω程度に低抵抗化された抵抗5の抵抗値のN倍の抵抗
値を有し、上記トランジスタ39のエミッタと電源8と
の間に接続された抵抗40と、上記トランジスタ39の
コレクタと電源9との間に接続された抵抗41からな
る。
【0100】モニタ回路42内のトランジスタ39のコ
レクタ電流は、ドライバ回路1Dfの出力電流1aの振
幅値の1/Nと等しくなる。したがってドライバ回路1
Dfの振幅モニタ端子1eの電圧V1mは、次に示す
(数5)式の関係となり、ドライバ回路1Dfの出力電
流1aの振幅値を電圧値としてモニタすることが可能と
なる。
【0101】 V1m=R41×I1m/N (数5) 但し、R41は抵抗41の抵抗値、I1mはドライバ回
路1Dfの出力電流1aの振幅値である。
【0102】さらに、ドライバ回路1Dfの振幅モニタ
端子1eの電圧と安定な電圧源44の電圧を差動増幅器
43で差動増幅し、差動増幅器43の出力によりドライ
バ回路1Dfの前置増幅器35内の電圧源30の電圧値
を制御することにより、ドライバ回路1Dfの出力電流
1aの振幅値を安定化することが可能となる。
【0103】差動増幅回路24は、図7に示したものに
限らず、図3〜図5に示したものを用いてもよい。
【0104】前置増幅回路35のエミッタフォロア回路
は、トランジスタ31、33と抵抗32、34で構成し
ているが、抵抗32、34を定電流源に置き換えてもよ
い。
【0105】また、図7ではトランジスタはNPNトラ
ンジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いて
もかまわない。
【0106】以上説明したように、ドライバ回路1Df
によれば、モニタ回路42により、ドライバ回路の出力
電流・出力電圧値を、出力回路に影響を与えずに知るこ
とができる。もし、ドライバ回路1Dの出力電流・出力
電圧値を知るために、高速な波形を出力するドライバ回
路の出力に、プローブや測定用の枝分かれした配線をつ
けると、波形の品質が劣化してしまい出力回路に影響を
及ぼすことになる。
【0107】また、ドライバ回路1Dfによれば、モニ
タ回路42の出力電圧と演算増幅器(オペアンプ)4
3、44を用いて、ドライバ回路1Dfの出力電流(電
圧)値を高精度化、高安定化させることが可能となる。
【0108】また、ドライバ回路1Dfによれば、モニ
タ回路42の出力電圧を2〜3Vと大きくできるので、
制御電圧44も2〜3Vと大きくできる。このため、雑
音の影響を受けにくい。また、D/Aコンバータ(デジ
タルtoアナログコンバータ)を直接接続できるため、
増幅器等の回路を省略することができる。
【0109】次に、本発明に係る低電源電圧で大振幅の
出力を得ることが可能で、バイポーラトランジスタを有
するドライバ回路の第7の実施例について図8を用いて
説明する。図8は本発明に係るドライバ回路の第7の実
施例を示す回路図である。図8において、ドライバ回路
1Dgは、差動増幅回路24、前置増幅回路35より構
成され、負荷2を駆動する。
【0110】差動増幅回路24は、エミッタを互いに接
続したトランジスタ対をなすトランジスタ3とトランジ
スタ4およびトランジスタ3とトランジスタ4のエミッ
タ接続点と電源8との間に接続した抵抗5からなり、ト
ランジスタ3とトランジスタ4のエミッタ接続点をドラ
イバ回路1Dgの振幅モニタ端子1eとする。
【0111】前置増幅回路35は、エミッタを互いに接
続したトランジスタ対をなすトランジスタ25とトラン
ジスタ26、トランジスタ25とトランジスタ26のエ
ミッタ接続点と電源8との間に接続した定電流源回路2
7、トランジスタ25のコレクタに接続した抵抗28、
トランジスタ26のコレクタに接続した抵抗29および
抵抗28、29の他方の端に接続した電圧を制御可能な
電圧源30により構成した差動増幅回路と、トランジス
タ25のコレクタに接続したベースを有するトランジス
タ31および抵抗32からなるエミッタフォロア回路
と、トランジスタ26のコレクタに接続したベースを有
するトランジスタ33および抵抗34からなるエミッタ
フォロア回路とからなる。なお、トランジスタ31のエ
ミッタをトランジスタ4のベースに接続し、トランジス
タ33のエミッタをトランジスタ3のベースに接続す
る。
【0112】ドライバ回路1Dgの振幅モニタ端子1e
の電圧V1mは、次に示す(数6)式の関係となり、ド
ライバ回路1Dgの出力電流1aの振幅値を電圧値とし
てモニタすることが可能となる。
【0113】 V1m=R5×I1m (数6) 但し、R5は抵抗5の抵抗値、I1mはドライバ回路1
Dgの出力電流1aの振幅値である。
【0114】さらに、ドライバ回路1Dgの振幅モニタ
端子1eの電圧と安定な電圧源44の電圧を差動増幅器
43で差動増幅し、差動増幅器43の出力を反転増幅器
45で反転増幅し、反転増幅器45の出力によりドライ
バ回路1の前置増幅器35内の電圧源30の電圧値を制
御することにより、ドライバ回路1Dgの出力電流1a
の振幅値を安定化することが可能となる。
【0115】差動増幅回路24は、図8に示したものに
限らず、図3〜図5に示したものを用いてもよい。
【0116】前置増幅回路35のエミッタフォロア回路
は、トランジスタ31、33と抵抗32、34で構成し
ているが、抵抗32、34を定電流源に置き換えてもよ
い。
【0117】また、図8ではトランジスタはNPNトラ
ンジスタを用いているが、PNPトランジスタを用いて
もかまわない。
【0118】以上説明したドライバ回路1Dgによれ
ば、図7に示すドライバ回路1Dfに比べ、ICの回路
を簡略化することができる。
【0119】次に、本発明に係る光送信モジュールの実
施例について図9および図10を用いて説明する。
【0120】図9は、本発明に係るドライバ回路1Dを
用いた光送信モジュールの第1の実施例を示すブロック
図である。
【0121】光送信モジュールの第1の実施例46は、
図1および図5〜図9に示すドライバ回路1Da〜1D
gの1部または全てをモノリシックIC化したドライバ
回路1Dと、該ドライバ回路1Dから出力される駆動電
圧または駆動電流に基いて駆動されて光強度変調された
光波を発生する負荷2であるレーザダイオード(フォト
ダイオードも含む)が実装されたレーザダイオードモジ
ュール47と、レーザダイオードモジュール47のイン
ダクタンスとドライバ回路1Dの寄生容量やレーザダイ
オードモジュール47とドライバ回路1Dの間の配線容
量によるドライバ回路1Dの出力電流1aのリンギング
(減衰的に振幅するひずみ)を緩和する抵抗48とを実
装することによって構成される。46dは、直流電源9
からV9の電圧を、ドライバ回路1Dを含めて光送信モ
ジュール46に対して入力して与える電源入力端子、4
6eは、直流電源8からV8の電圧を光送信モジュール
46に対して入力して与える電源入力端子である。46
aは、ドライバ回路1Dの端子1cに接続され、例えば
符号化された光送信信号を電圧信号V7として光送信モ
ジュール46に対して入力する信号入力端子である。4
6bは、ドライバ回路1Dの端子1dに接続され、例え
ば符号化された光送信信号を電圧信号V6として光送信
モジュール46に対して入力する信号入力端子である。
このように2つの光送信信号を入力端子46a、46b
から入力させた方が、ドライバ回路1Dから出力される
レーザダイオード47に対して光強度変調駆動させる信
号として精度向上をはかることができる。
【0122】しかし、1つの光送信信号のみを信号入力
端子46bに入力させてもよい。この場合、ドライバ回
路1Dに入力する端子1cには、光送信モジュール46
内またはドライバ回路1D内において電源入力端子46
e、46dに入力された電源電圧V8、V9を元に所望
の定電圧信号V7を得るように構成すればよい。
【0123】このように、光送信モジュール46におい
て、前述したドライバ回路1Dを用いることにより、同
じ電源電圧を用いた場合、従来のドライバ回路10に比
べ、出力端子1bの電圧を、従来のドライバ回路10に
おける定電流源回路13に用いられているトランジスタ
15のベース・エミッタ間電圧分広くとることが可能と
なる。
【0124】これにより、レーザダイオードモジュール
47に対して、次に示す(数7)式の関係で表されるΔ
I1mだけ多く電流を流すことが可能となり、少なくと
も1つの信号入力端子46bに入力された光送信信号に
基いてバイポーラトランジスタから構成された差動増幅
回路を有するドライバ回路1Dによりレーザダイオード
47を光強度変調駆動させることが可能となる。
【0125】 ΔI1m=Vbe15/R5 (数7) 但し、Vbe15は従来の定電流源回路13に用いられ
ているトランジスタ15のベース・エミッタ間電圧、R
5は2〜20Ω程度に低抵抗化された抵抗5の抵抗値で
ある。
【0126】以上説明したように、レーザダイオード4
7を駆動するドライバ回路(差動増幅回路として対なる
バイポーラトランジスタ3、4と低抵抗化した抵抗5と
によって構成する。)1Dを実装した光送信モジュール
46によれば、レーザダイオードの温度が高くなっても
電流をより多く流せることが可能となり、その結果より
高い周囲温度でのレーザダイオードによる光伝送を行う
ことができる。
【0127】また、ダンピング抵抗48の抵抗値を従来
のドライバ回路10よりも大きくできることから、ドラ
イバ回路1Dの出力電流1aのリンギングを減少させて
レーザダイオード47を高精度に光強度変調駆動させて
光送信モジュール46から出力される光波形の品質を向
上させることが可能となる。
【0128】また、光送信モジュール46内に、図7ま
たは図8に示した、ドライバ回路1Dの出力電流1aの
振幅値を安定化するための増幅器43および反転増幅器
45等を内蔵してもかまわない。
【0129】図10は、本発明に係るドライバ回路1D
を用いた光送信モジュールの第2の実施例を示すブロッ
ク図である。
【0130】光送信モジュールの第2の実施例46’
は、図1および図3〜図7に示すドライバ回路1Da〜
1Dgの1部または全てをモノリシックIC化したドラ
イバ回路1Dと、レーザダイオード等の光源51と該光
源51から出射される光をドライバ回路1Dから出力さ
れる駆動電圧または駆動電流に基いて駆動されて光変調
された光波を発生する光変調器50とから構成された光
変調モジュール49とを実装して構成される。上記光変
調器50は、情報を光で伝送するために、電気信号を光
の強度・振幅・周波数・位相・偏波面などの変化に変換
するものである。
【0131】このように、光送信モジュールの第2の実
施例において、第1の実施例と相違する点は、第1の実
施例ではレーザダイオードから構成されたレーザダイオ
ードモジュール47に対して、レーザダイオード等の光
源51と光変調器50とから構成された光変調モジュー
ル49にしたことにある。
【0132】以上説明したように、レーザダイオード4
7または光変調器50を駆動するドライバ回路1Dを実
装した光送信モジュール46、46’によれば、光送信
モジュールとしても安価なものが実現することができ
る。
【0133】また、モノリシックなICで構成されるド
ライバ回路1Dとレーザダイオードモジュール47また
は光変調モジュール49とを一枚の基板に実装すること
によって、安価で、かつ小形の光送信モジュール46、
46’を実現することができる。
【0134】なお、図9および図10においては、図示
はしていない、例えば 600Mbps以下で信号を伝送する他
の光モジュールや論理回路などと図中の電圧源(V8, V9)
を共有することができることは言うまでもない。これに
よりモジュールを小型化できるメリットがある。
【0135】
【発明の効果】本発明によれば、差動増幅回路から出力
される出力電流または出力電圧の振幅を広げることがで
きるので、その結果、差動増幅回路として安価な例えば
対なるSi等のバイポーラトランジスタを使用すること
を可能にして安価なドライバ回路を実現することができ
る効果が得られる。
【0136】また、本発明によれば、安価なドライバ回
路を用いてレーザダイオードまたは光変調器を駆動して
品質が改善された光伝送波を発生させてデータを送信す
ることができる安価な光送信モジュールを実現すること
ができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドライバ回路の第1の実施例を示
す回路図である。
【図2】図1に示すドライバ回路の入出力特性を示す図
である。
【図3】本発明に係るドライバ回路の第2の実施例を示
す回路図である。
【図4】本発明に係るドライバ回路の第3の実施例を示
す回路図である。
【図5】本発明に係るドライバ回路の第4の実施例を示
す回路図である。
【図6】本発明に係るドライバ回路の第5の実施例を示
す回路図である。
【図7】本発明に係るドライバ回路の第6の実施例を示
す回路図である。
【図8】本発明に係るドライバ回路の第7の実施例を示
す回路図である。
【図9】本発明に係る光送信モジュールの第1の実施例
を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る光送信モジュールの第2の実施
例を示すブロック図である。
【図11】本発明に係るNPNバイポーラトランジスタ
の一実施例を示す断面構造図である。
【図12】従来のドライバ回路の一例を示す回路図であ
る。
【図13】図12に示す従来のドライバ回路の入出力特
性を示す図である。
【図14】ネットワーク網の一例を示す図である。
【図15】光送信回路の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1D、1Da〜1Dg…ドライバ回路、2…負荷、3、
4…差動増幅回路を構成するバイポーラトランジスタ、
5…差動増幅回路を構成する抵抗、6、7…ドライバ回
路への入力電圧源(光送信信号)、8、9…電源電圧、
17、18…トランジスタ対のコレクタに接続した抵
抗、19…負荷とドライバ回路を接続する伝送線路、2
0〜22…ベース接地回路を構成するトランジスタと電
源、23…バイアス用定電流源、24…差動増幅回路、
25、26、31、33…トランジスタ、27…定電流
源、28、28、32、34…抵抗、30…可変電圧
源、35…前置増幅回路、36、38、40、41…抵
抗、37、39…トランジスタ、42…振幅モニタ回
路、43…差動増幅回路、44…振幅設定用電圧源、4
5…反転増幅器、46、46’…光送信モジュール、4
7…レーザダイオードモジュール、48…リンギング緩
和抵抗、49…光変調モジュール、50…光変調器、5
1…レーザダイオード。52…伝送装置やルータ等の装
置、53…光受信モジュール、54…光モジュール、5
5…MUX回路、56…ヘッダ付加回路、57…スクラン
ブル回路、58…光ファイバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/22 H04B 9/00 A 10/00 (72)発明者 大崎 昭雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 馬場 直彦 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信システム事業本部内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エミッタを互いに接続した対なるトランジ
    スタと、該対なるトランジスタのエミッタ接続点と電源
    との間に接続された第1の抵抗とで構成し、前記一方の
    トランジスタに流れる電流と他方のトランジスタに流れ
    る電流との比が(1/100)程度以下となるように前
    記対なるトランジスタの各ベースに対して電位差を付け
    て付与する際、該付与された対なるトランジスタの高い
    方のベース電位によって出力電流の振幅が制御されるよ
    うに構成した第1の差動増幅回路を有することを特徴と
    するドライバ回路。
  2. 【請求項2】エミッタを互いに接続した対なるバイポー
    ラからなるトランジスタと、該対なるトランジスタのエ
    ミッタ接続点と電源との間に接続され、2〜20Ω程度
    の低抵抗化した抵抗とで構成し、前記対なるトランジス
    タの高い方のベース電位によって出力電流の振幅が制御
    されるように構成した第1の差動増幅回路を有すること
    を特徴とするドライバ回路。
  3. 【請求項3】エミッタを互いに接続した対なるバイポー
    ラからなるトランジスタと、該対なるトランジスタのエ
    ミッタ接続点と電源との間に接続され、2〜20Ω程度
    の低抵抗化した抵抗とで構成し、前記一方のトランジス
    タに流れる電流と他方のトランジスタに流れる電流との
    比が(1/100)程度以下となるように前記対なるト
    ランジスタの各ベースに対して電位差を付けて付与する
    際、該付与された対なるトランジスタの高い方のベース
    電位によって出力電流の振幅が制御されるように構成し
    た第1の差動増幅回路を有することを特徴とするドライ
    バ回路。
  4. 【請求項4】前記第1の差動増幅回路において、対なる
    トランジスタの高い方のベース電位によって出力電圧の
    振幅が制御されるようにトランジスタのコレクタと電源
    との間に第2の抵抗を接続して構成したことを特徴する
    請求項1または2または3記載のドライバ回路。
  5. 【請求項5】前記第1の差動増幅回路において、対なる
    ベース接地トランジスタを設け、該対なるベース接地ト
    ランジスタの各エミッタを前記対なるトランジスタの各
    コレクタに接続して構成したことを特徴とする請求項1
    または2または3または4記載のドライバ回路。
  6. 【請求項6】前記第1の差動増幅回路において、前記対
    なるトランジスタの各コレクタと前記対なるベース接地
    トランジスタの各エミッタとの接続点の何れか一方に定
    電流源回路を接続して構成したことを特徴とする請求項
    5記載のドライバ回路。
  7. 【請求項7】更に、電圧源を有し、対なる出力の各々を
    前記差動増幅回路のトランジスタ対の各ベースに付与す
    る前置増幅回路を設け、前記電圧源の電位により前記第
    1の差動増幅回路の出力電流または出力電圧の振幅を制
    御するように構成したことを特徴とする請求項1〜6の
    何れかに記載のドライバ回路。
  8. 【請求項8】更に、エミッタを互いに接続した対なるト
    ランジスタ、該対なるトランジスタのエミッタ接続点に
    接続された定電流源回路、前記対なるトランジスタの各
    コレクタに一端を接続した対なる第3の抵抗、および該
    対なる第3の抵抗の各他端に電圧源により構成した第2
    の差動増幅回路と、該第2の差動増幅回路の対なるトラ
    ンジスタの各コレクタに接続された対なるエミッタフォ
    ロア回路とを備えた前置増幅回路を設け、該前置増幅回
    路の対なるエミッタフォロア回路の各エミッタを前記第
    1の差動増幅回路の対なるトランジスタの各ベースに接
    続し、前記第2の差動増幅回路の電圧源の電位により前
    記第1の差動増幅回路の出力電流または出力電圧の振幅
    を制御するように構成したことを特徴とする請求項1〜
    6の何れかに記載のドライバ回路。
  9. 【請求項9】更に、前記第1の差動増幅回路の出力電流
    の振幅値をモニタするモニタ回路を設けたことを特徴と
    する請求項1〜8の何れかに記載のドライバ回路。
  10. 【請求項10】更に、前記第1の差動増幅回路の出力電
    流の振幅値をモニタするモニタ回路を設け、該モニタ回
    路においてモニタされた出力電流の振幅値に応じて前記
    電圧源の電位を制御することを特徴とする請求項7また
    は8記載のドライバ回路。
  11. 【請求項11】請求項1〜10の何れかに記載のドライ
    バ回路と、該ドライバ回路に入力される光送信信号に応
    じて第1の差動増幅回路から出力される出力電流信号ま
    たは出力電圧信号に基いてレーザダイオードを光強度変
    調させて光伝送波を出力するレーザダイオードモジュー
    ルとを備えたことを特徴とする光送信モジュール。
  12. 【請求項12】ドライバ回路とレーザダイオードモジュ
    ールとを基板上に実装して構成したことを特徴とする請
    求項11記載の光送信モジュール。
  13. 【請求項13】請求項1〜10の何れかに記載のドライ
    バ回路と、該ドライバ回路に入力される光送信信号に応
    じて第1の差動増幅回路から出力される出力電流信号ま
    たは出力電圧信号に基いて光源から発する光を変調させ
    て光伝送波を出力する光変調器を有する光変調モジュー
    ルとを備えたことを特徴とする光送信モジュール。
  14. 【請求項14】ドライバ回路と光変調モジュールとを基
    板上に実装して構成したことを特徴とする請求項13記
    載の光送信モジュール。
  15. 【請求項15】ドライバ回路をモノリシックICで構成
    したことを特徴とする請求項11〜14の何れかに記載
    の光送信モジュール。
  16. 【請求項16】第一、第二のトランジスタを有する差動
    増幅回路を備えたドライバ回路であって、該第一もしく
    は第二のトランジスタのベース電位により出力を制御す
    るように構成したことを特徴とするドライバ回路。
  17. 【請求項17】差動増幅回路を構成する第一もしくは第
    二のトランジスタのベース電位により出力を制御するよ
    うに構成したドライバ回路と、該ドライバ回路に入力さ
    れる光送信信号に応じて該差動増幅回路から出力される
    出力電流信号または出力電圧信号に基いてレーザダイオ
    ードを光強度変調させて光伝送波を出力するレーザダイ
    オードモジュールとを備えたことを特徴とする光送信モ
    ジュール。
  18. 【請求項18】差動増幅回路を構成する第一もしくは第
    二のトランジスタのベース電位により出力を制御するよ
    うに構成したドライバ回路と、該ドライバ回路に入力さ
    れる光送信信号に応じて該差動増幅回路から出力される
    出力電流信号または出力電圧信号に基いて光源から発す
    る光を変調させて光伝送波を出力する光変調器を有する
    光変調モジュールとを備えたことを特徴とする光送信モ
    ジュール。
  19. 【請求項19】第一の速度で信号を伝送する第一の光モ
    ジュールと、第二の速度で信号を伝送する第二の光モジ
    ュールと、電圧源とを備え、該電圧源が該第一、第二の
    光モジュールの両方に対して電圧を供給するように構成
    したことを特徴とする光送信モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002246685A (ja) * 2001-02-16 2002-08-30 Canon Inc 発光素子の駆動回路
JP2007305762A (ja) * 2006-05-11 2007-11-22 Mitsubishi Electric Corp レーザダイオードの駆動回路

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