JP3602883B2 - カード状媒体の排出機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、パーソナルコンピュータ等のリード/ライト装置におけるICカード(以下単にカードという)の収納部に関し、より具体的には収納部からカードを抜き取るための機構に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ等においてカードの装着および抜取りは、一般に手動で行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の手動によるカードの着脱機構では、特に抜取り操作がカードメモリ内の信号出し入れ中にも可能であるため、メモリ内容を破壊するおそれがある。また、カードの抜取りに要する力は、カードの着脱回数が増すにつれて増大する。従って、手操作のみによると、力の偏倚による好ましくない不測の事態を招くことになる。本発明の目的は、カード抜取り操作を電動で行う機構の提供である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1の発明は、2つのカード状媒体を個別に収納する1対の収納部を有するカード状媒体のリード/ライト装置において、前記収納部のそれぞれについて、収納部内突出する操作端部を移動自在とする1対の排出レバーと、前記各排出レバーのそれぞれと係合して個別に摺動可能な1対の押動プレートと、前記各押動プレートに対して均等に対応可能なように配設した1つの回転手段とからなり、前記回転手段の回転方向により、前記1対の押動プレートのいずれかと選択的に係合可能な駆動部材を前記回転手段に設けた。
【0005】
請求項2の発明では、前記押動プレートの胴部分は、前記駆動部材の移動経路範囲から離間した面内で摺動するように配設され、前記駆動部材との係合に関与する先端部分において、前記胴部分より先端にかけて、駆動部材の係合部分に向かう滑らかな勾配の屈曲部が形成されている。
【0006】
請求項3の発明では、前記駆動部材は係合部分が柱体状に形成され、その先端に直径が前記柱体より大きく、端面が球面状に形成された頭部フランジが設けられている。
【0007】
請求項4の発明では、前記押動プレートが摺動面に含まれる軸の周りに揺動可能である。
【0008】
請求項5の発明では、前記押動プレートには離間する少なくとも2箇所に突起部を形成し、それぞれの突起部を直線案内溝に嵌挿して摺動するようにする。そして、この案内溝の一方には他方の溝より大きな遊隙を設ける。
【0009】
請求項6の発明では、前記突起部の一方が前記押動プレートの揺動軸を構成し、他方の揺動端側の突起部が対応する前記案内溝の溝幅を拡幅し、揺動軸としての突起部が摺動する前記案内溝より遊隙を大きくする。
【0010】
請求項7の発明では、このような案内溝を同一線上に連続させて設ける。
【0011】
請求項8の発明では、前記突起部のうち、押動プレートの先端側の突起部を前記排出レバーとの係合部分にする。
【0012】
請求項9の発明では、前記突起部のうち、押動プレートの先端側の突起部が前記揺動軸となるようにする。
【0013】
請求項10の発明では、前記1対の押動プレートが、いずれも前記揺動を抑制する押圧偏倚手段を備える。
【0014】
請求項11の発明は、偏倚手段を、前記押動プレートの移動の終端部分において移動方向に付勢するようにトグル結合したスプリングで構成する。
【0015】
請求項12の発明では、前記一対の押動プレートのそれぞれに、前記胴部分から先端にかけて摺接移動する前記頭部フランジの端面に対して強制変形による対応を可能にする弾性変形部分を設けてもよい。
【0016】
請求項13の発明では、本発明の構成には、前記回転手段が正方向または逆方向に1回転して停止する制御手段が設けられる。
【0017】
請求項14の発明では、回転手段は正方向または逆方向に半回転して停止する制御手段である。
【0018】
請求項15の発明では、前記各押動プレートに係合する手動レバーがそれぞれに設けられる。
【0019】
【作用】
本発明は、上記の構成により、第1のカードが収納部に挿入され、カードの接続端子がシャーシの端子盤に押入されるとき、同時にカードの挿入側の端縁が操作端部を押動して第1排出レバーを支軸の周りに回動する。この回動により、第1排出レバーは他方の端部の切り込み溝に係合する第1押動プレート先端を駆動部材に向けてカードの挿入ストロークに対応する距離を直線的に移動する。
【0020】
このときスプリングは、押動プレートの初期の移動段階で押動プレートの移動に抗して変形が加えられ、最大変位量を越えると反転し、後半は蓄勢力を解放して押動プレートの移動を加勢するように機能する。このため、押動プレートと排出レバーとの係合面はこのスプリングの付勢力で常に圧接され1方向けに偏倚しており、また押動プレートは案内部分の片側のみに圧接して移動するから、遊嵌や遊隙に関係なく移動はガタ付くことなく円滑に行われる。
【0021】
第2のカード装着も第1のカード同様に行われる。2つのカードの装着手段は表裏全く対称的であるから装着順序には関係なく、また同時装着も可能である。カード抜取り操作において、駆動部材は正逆いずれかの方向に1回転される。最初の半回転においては、対向する一方の例えば第1押動プレートの先端部分に衝接して、回動半円の弦である直径方向に向けて第1押動プレートを推進する。第1押動プレートは、直線案内溝により直線的に摺動することによって、係合する第1排出レバーを回動させる。
【0022】
このとき、駆動部材の先端部に設けた頭部フランジにより、第1押動プレートが駆動部材の円柱状胴部から外方に逸脱するのが防止され、第1押動プレートと駆動部材とは安定した係合を維持して移動することができる。またこの移動中、スプリングの付勢力が第1押動プレートの案内部分および排出レバーとの係合部分に設けた遊隙を補償して、いわゆるバックラッシュ防止作用として機能する。
【0023】
第1排出レバーの回動により、排出レバーの操作端部が第1のカードの挿入側端縁に当接してカードを挿入方向と逆方向の外方に向けて排出することができる。このときスプリングのトグル機能が、駆動部材による移動の残り部分を補充して、第1のカードの排出に加勢する。
【0024】
駆動部材の残り半周は、その前半部分において他方の第2押動プレートの胴部分の内側を通過することになるから、駆動部材の頭部フランジの球状先端部が第2押動プレートに接触することはない。ところが、回動の後半部分においては第2押動プレート先端部分に設けた勾配をなす屈曲部分が、駆動部材頭部フランジの球状先端部の回動に干渉する。
【0025】
しかしながら、駆動部材頭部フランジ先端部は球状に形成されている屈曲部分の勾配と滑らかな接触を保ちつつ、第2押動プレートを正常な前記案内方向に対して垂直方向となる外側に向けて強制回動する。このとき、第2押動プレートは揺動が許容される案内部分の遊隙を設けた位置にあり、第2押動プレートは第2排出レバーとの係合部分を軸としてスプリングの押圧力に抗して回動させられる。
【0026】
これにより、駆動部材は第2押動プレート先端において屈曲部分の干渉を乗り切って最初の所定位置に復帰し1回転を終了することができる。すなわち、円運動から直線運動へ変換する過程において、先端から胴部方向へ向かう移動では係合し、胴部から先端への移動のときは係合しない。1方向クラッチ機構を介して機能することになる。
【0027】
駆動部材を逆に1回転させることによって、第2押動プレートを第1押動プレート同様に操作して第2のカードを排出することができる。各押動プレートの一部に弾性変形可能な部分を設けると、押動プレート全体を揺動させる必要がなくなるので、直線案内溝に遊隙を設けずに機能させることができる。さらに、駆動部材を正逆半回転で停止するように制御することによって、押動プレートは揺動させることも、弾性変形させることもなく機能させることができる。
【0028】
手動操作レバーはバッテリーの消耗時その他電力不足等で駆動部材の出力が低下しているときや接続端子の機械的接触状態が悪化して操作力が増大したときなどに利用できる。
【0029】
【実施例】
以下に本発明に係わるカード状媒体の排出機構の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係わる機構の主要部分の概略を示すもので、(a)は側面図、(b)は平面図である。本発明の特徴は、2つのカードに対する抜取り操作を1つの駆動機構で行うことであり、10はカードで第1カードを10a、第2カードを10bとする。カード10は、矢印Aで示す方向で挿入か行われ、この逆が排出・抜取り方向となる。図において、添字aを付した部材で構成する第1カード10aの排出機構と、添字bを付した部材で構成する第2カード10bの排出機構とは、図中のP−P線に沿った境界面を対称面として鏡像配置されているがこの配置は適宜変更可能である。
【0030】
11a,11bは、それぞれ第1フレームおよび第2フレームでカード10a,10bをそれぞれ案内し保持する。12はコネクタ部分である。14は排出レバーで、14aは第1排出レバー、14bは第2排出レバーである。各排出レバー14a,14bは、それぞれに支軸15に枢支されて揺動し、カード10の挿入側の端縁16に当接する操作端部17および押動プレート18の係合突起部19を嵌挿して係合する切り込み溝20を備える。本実施例においては、排出レバーの構成を単純な第1挺子機構としたが、カードの機械的排出機構であれば支軸を外側に設けた第2挺子機構およびその他のリンク式機構等による種々の構成が可能である。
【0031】
押動プレート18a,18bは、それぞれ直交する2面からなり、それぞれの片方の面21a,21bより排出レバー14a,14bの切り込み溝20a,20bに嵌挿される係合突起部19a,19b、符号22で示す捩りコイルバネのトグルスプリング22a,22bの一端を枢支する係止突起部24a,24bおよび手動操作レバー23a,23bと当接する係合突片25a,25bを立ち上げる。係合突起部19a,19bおよび係止突起部24a,24bの立ち上げ面は他方の面である胴部26a,26bと平行に、そして係合突片25a,25bの立ち上げ面は片方の面21a,21bおよび胴部26a,26bの面に直交する第3の面である。
【0032】
胴部26a,26bには、長孔27a,27bが穿設され、ガイドピン28a,28bを挿通して押動プレート18a,18bの直線移動を支持する。長孔27a,27bの内面と摺接するガイドピン28a,28bの胴部分は、押動プレート18a,18bがガイドピンの胴部分に沿って長手方向に外方に揺動しても逸脱することのないだけの十分な長さを有している。
【0033】
係合突起部19a,19bおよび係止突起部24a,24bはシャーシ29a,29bに設けた直線案内溝30に嵌挿されて摺動する。本実施例においては、係合突起部19a,19bの案内溝と係止突起部24a,24bの案内溝が1本の連続する溝として構成してあるが、それぞれに独立した溝を設けることも可能である。
【0034】
胴部26a,26bの摺動面は、駆動部材31の移動範囲から離間または摺接可能な位置に設けられ、先端32a,32bは胴部より内側へ向かう滑らかな勾配をもつ屈曲部分33を介して、駆動部材31との係合を指向する。
【0035】
図1は2つのカード10a,10bが両方とも挿入された状態を示しており、このとき押動プレート胴部の先端32a,32bは、駆動部材31に最も接近した最大ストロークの位置にある。押動プレート18a,18bのこの位置において、係止突起部24a,24bが位置する案内溝30の部分には、内側に向けて拡幅された遊隙34が設けられている。一方、押動プレートの係合突起部19a,19bと案内溝30を挿通して摺動する部分との間には、若干の間隙が設けられているので、押動プレート18a,18bは案内溝30の規制を受けるものの、強制により溝との係合を保ったまま微小角度の揺動が許容される。なお、係合突起部19の断面は、押動プレート18が板材で成形されているので矩形状であるが、楕円、円形等としても良い。
【0036】
一端を係止突起部24a,24bに枢支されるスプリング22a,22bは、他端がシャーシ29a,29bに設けた固定係止部35a,35bに枢支され、それぞれの係止突起部24a,24bを、案内溝30の遊隙34と相対する内側縁に向けて押圧している。スプリング22a,22bは、固定係止部35a,35bが押動プレート18a,18bの直線移動ストロークと直交する中央線上に設けられているのでトグル機能をもつ。
【0037】
すなわちスプリング22は、移動開始とともに次第に絞られて蓄勢され最大変形を通過したあとは変形が解放されて蓄勢が一挙に放出されたため、押動プレート18a,18bは移動のストローク終端において、スプリング22の蓄勢力により移動方向に付勢される。本実施例においてはスプリング22に捩りコイルバネを使用しているが、圧縮コイルバネまたは引張りコイルバネあるいは板バネを適宜使用して適切な位置を設けることにより、同様の機能をもつ機構を構成することができる。
【0038】
駆動部材31は、歯車列38の出力歯車40に立設した円柱状ピンで、端部に頭部フランジ42が設けてある。頭部フランジ42は、駆動部材31がいずれかの押動プレートの先端32aまたは32bと係合して押動プレート18aまたは18bを作動中に先端32が駆動部材31の円柱状ピン部分との係合から逸脱するのを防止する。駆動部材31を回動する出力歯車40は、別設の図示しないコンピュータで制御されているモータ44により歯車列38を介して駆動される。
【0039】
45はスイッチで、操作レバー46を側面の一部に切欠き部分47を設けて出力歯車40と一体に回転する半月カム48で作動することによりスイッチの開閉を行う。すなわち、出力歯車40の回動と同時に、半月カム48の円筒面に操作レバー46が押動されてスイッチ45が閉成し、1回転のあと、切欠き部分47の回帰位置でスイッチ45は開成され、回動が停止するように制御される。
【0040】
手動操作レバー23a,23bと係合突片25a,25bとはリンク結合ではないから、押動プレート18a,18bの作動が互いに影響を及ぼしあうことはないが、手動操作レバー23a,23bで押動プレート18a,18bを操作してカードを排出させることは可能である。特に図示はしないが、手動操作レバー23a,23bをカード排出方向(矢印Aと逆方向)に常時バネ付勢しておいてもよい。
【0041】
次に、図2に基づいて本実施例の動作を説明する。図2(a)は図1と同様であって、2つのカードが収納部に装着されていることを示す。モータ44を駆動し、歯車列38を介して出力歯車40を回転し、駆動部材31を例えば図1(a)において時計方向(矢印C)に回転させる。この場合、駆動部材31は第2押動プレートの先端32bに衝接して図中上方に第2押動プレート18bを押し進める。この間、頭部フランジ42の係止作用で、駆動部材31と押動プレート先端32bの係合が外れることはない。この運動は、第1押動プレート18aとは独立して行われ、図2(b)に示されるように駆動部材31は半回転してストロークの最大位置に達し、第2押動プレート18bは第2排出レバー14bを破線で示す位置に回動して、図2(d)に破線で図示されるように、操作端部17bは衝接するカード10bの端縁16bを排出方向に押動してストローク最大位置に到る。このときスプリング22bは最大変形位置を通過して図2(b)に示す位置に反転し、トグル作用で駆動部材31のストローク以上に第2押動プレート18bを推進し、排出レバー14bを十分に回動させて確実なカード10bの排出が行われる。
【0042】
駆動部材31の残り半回転の前半は、頭部フランジ42が第1押動プレート18aの胴部26aから離間した範囲を移動するが、後半は胴部の屈曲部分33が干渉する。しかしながら、第1押動プレート18aはスプリング22aの付勢力により抑制されているが、揺動端となる係止突部24aの案内溝部分は拡幅されて遊隙34aが設けられ、係合突起部19aを軸として外方に揺動可能であるから、駆動部材31は図2(c)に図示したように、頭部フランジ42の球状端面で押動プレートの屈曲部分33を外方(矢印E)に強制揺動させて回動を継続することができ、図2(d)に示す位置に復帰することができる。すなわち駆動部材31は回転する。
【0043】
カード10bの排出はこれで完了するが、この状態から駆動部材31を逆回転することにより、第2カード10bの排出と同様の手順で第1カード10aの排出を行うことができる。手動操作レバー23a,23bはモータ44が駆動中または動作不能であっても独立に操作可能であり、モータの力量不足の事態を捕捉することができる。
【0044】
図3は、本発明に係わるカード状媒体の排出機構の第2実施例における押動プレート318を示したもので、押動プレートの胴部326はスチールバンドを接続して構成される。この場合、駆動部材331との干渉をスチールバンドの弾性変形によって交わすことができるから、押動プレートは揺動させる必要がなくなり、揺動を補償するための遊隙も、またそれによって生じるバックラッシュ防止手段の導入も解消する。
【0045】
図4は、本発明に係わるカード状媒体の排出機構の第3実施例における、半回転制御機構の一例を示すもので、始動待機位置に設けたスイッチ445の他に出力歯車440と一体に回転する半月カム448が半回転する位置に逆転専用として例えば一つのスイッチ450が増設される。駆動部材431の始動待機位置においてスイッチ445に半月カムの切欠き部分447が対応してスイッチ445は開成し、スイッチ450は半月カムの円筒部分に押圧されて閉成ている。
【0046】
スイッチ445の回路の瞬時短絡後は半月カムの円筒部分が操作レバー446を押動し、スイッチ445の閉成でモータは駆動される。半回転の後、半月カムの切欠き部分447がスイッチ450に達すると操作レバー451を押動し、スイッチ450を開成する。これにより、別設の回路がモータ444を瞬時に反転させる。そこで、駆動部材431は反転して始動位置に復帰し、半月カムの切欠き部分447がスイッチ445を開成してモータ444を停止する。この動作は正逆いずれの回転方向に対しても同様に行われる。この構成では、駆動部材431の回動に押動プレート418a,418bが干渉することはないから、第1、第2実施例に示したように押動プレートの揺動機構、または弾性変形機能を設ける必要がないので、該押動プレートの418に係わる機構を極めて単純に構成することができる。
【0047】
上記したように、本発明は請求の範囲内で細部に多種多様な変更または構成を加え得ることはいうまでもない。
なお、前記実施例では、回動自在な排出レバー14に直接、カード押出しのための操作端部17を形成しているが、操作端部を設けた摺動自在な部材を別に設け、この部材を前記排出レバーに連結するようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば次のような効果が達成される。
(1)請求項1記載の発明では、各カード状媒体を収納部に収納すると、操作端部が移動して各押動プレートは、駆動部材による押圧可能な位置にくる。この状態で回転手段を少なくとも半回転すれば、駆動部材が押動プレートを押圧して操作端部が媒体排出方向に移動し、これによりカード状媒体は自動的に排出される。
(2)請求項2記載の発明では、押動プレートの先端に屈曲部が形成されているので、駆動部材が半回転して一方の押動プレートを押圧した後、次の半回転で他方の押動プレートの背面に入り込み、該プレートを押しくぐる。これにより、駆動部材を半回転で停止させずに1回転させても、前記他方の押動プレートが駆動部材移動の障害にならない。つまり駆動部材を半回転で停止させるための検知手段や、この検知手段の出力により駆動部材を反転させるための制御手段が不要となる、当該排出機構の構成の簡略化が図れる。
(3)請求項3記載の発明では、駆動部材の先端にフランジが設けられており、このフランジが押動プレート押圧時に該プレートの端部に係合するので、押動プレートが駆動部材により潜られる構造を有していても、駆動部材による押動プレートの押圧が確実に行われ、装置の信頼性が増加する。
(4)請求項4記載の発明では、押動プレートが揺動可能となっているので、駆動部材が押動プレートを潜る際に、該駆動部材に対する負荷があまり増大しない。したがって、駆動モータの小型化及び省電力化を図ることができる。
(5)請求項5記載の発明では、押動プレートを支持する少なくとも2箇所の突起とその案内溝との間に異なる寸法の間隙を設けたので、押動プレートが揺動可能となる。すなわち、簡単な構成で前記の揺動機構を設けることができる。
(6)請求項6記載の発明では、前記2箇所の突起のうちの1を押動プレートの揺動軸としたので、押動プレートの揺動が安定的に行われ、かつ該揺動軸と案内溝との間の間隙を小さく設定できるので、押動プレートの摺動も安定的に行われることができる。
(7)請求項7記載の発明では、前記各突起の案内溝を連続的に形成したので、当該装置の構成の簡略化がさらに図れる。
(8)請求項8記載の発明では、前記突起部の1を、前記排出レバーの係合部と兼用したので、当該装置の構成の簡略化がさらに図れる。
(9)請求項9記載の発明では、押動プレートの手前側の突起が該プレートの揺動軸なので、押動プレートの揺動を安定的に行うことができる。
(10)請求項10記載の発明では、押動プレートの揺動を抑制する押圧偏倚手段が設けられているので、駆動部材が押動プレートを押圧する際、押圧プレートがぐらつかず、該押圧を安定的に行うことができる。
(11)請求項11記載の発明では、前記押圧偏倚手段が、押動プレートを押圧するスプリングであるので、該スプリングは、押動プレートのぐらつきを抑えるのみでなく、押動プレートを介して前記操作端部をその移動端部に付勢することになる。したがって、駆動部材によりカード状媒体が排出された後も操作端部に排出方向に力が及び、該媒体の排出が確実に行える。
(12)請求項12記載の発明では、押動プレートを弾性変形可能に構成したので、前記した2つ以上の突起や案内溝等を設ける必要がなく、構造を簡略化できる。
(13)請求項13記載の発明では、駆動手段を回転する回転手段を1回転で停止させるので、当該排出機構の動作を確実に行うことができる。
(14)請求項14記載の発明では、前記回転手段を半回転で停止させるようにしたので、押動プレートを揺動可能とする構造が不要である。
(15)請求項15記載の発明では、手動レバーで各押動プレートを押圧できるので、駆動用の電源が供給できない場合でも、カード状媒体を排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるカード状媒体の排出機構の(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図2】本発明に係わるカード状媒体の排出機構の動作説明図である。
【図3】本発明に係わるカード状媒体の排出機構の第2実施例の部分的説明図である。
【図4】本発明に係わるカード状媒体の排出機構の第3実施例の部分的説明図である。
【符号の説明】
10 ICカード
14 排出レバー
15 支軸
17 操作端部
18 押動プレート
19 係合突起部
20 切り込み溝
22 スプリング
23 手動操作レバー
24 係止突起部
26 胴部(押動プレート)
27 長孔
28 ガイドピン
30 直線案内溝
31 駆動部材
33 屈曲部分
34 遊隙
35 固定係止部
38 歯車列
40 出力歯車
42 頭部フランジ
44 モータ
45 スイッチ
46 操作レバー

Claims (15)

  1. 2つのカード状媒体を個別に収納する1対の収納部を有するカード状媒体のリード/ライト装置において、前記収納部のそれぞれについて、収納部内突出する操作端部を個別に移動自在とする1対の排出レバーと、前記各排出レバーのそれぞれと係合して個別に摺動可能な1対の押動プレートと、前記各押動プレートに対して均等に対応可能なように配設した1つの回転手段とからなり、前記回転手段の回転方向により、前記1対の押動プレートのいずれかと選択的に係合可能な駆動部材を前記回転手段に設けたカード状媒体の排出機構。
  2. 前記押動プレートの胴部分は、前記駆動部材の移動経路範囲から離間または摺接した面内で摺動するように配設され、前記駆動部材との係合に関与する先端部分において、前記胴部分より先端にかけて、駆動部材の係合部分に向かう滑らかな勾配の屈曲部が形成されている請求項1記載のカード状媒体の排出機構。
  3. 前記駆動部材は係合部分が柱体状に形成され、その先端に直径が前記柱体より大きく、端面が球面状に形成された頭部フランジが設けられている請求項2記載のカード状媒体の排出機構。
  4. 前記押動プレートが摺動面に含まれる軸の周りに揺動可能である請求項2または3に記載のカード状媒体の排出機構。
  5. 前記押動プレートの離間する少なくとも2箇所に突起部を形成し、それぞれの突起部を直線案内溝に嵌挿して摺動するようにし、この案内溝の一方には他方の溝より大きな遊隙を設けた請求項4記載のカード状媒体の排出機構。
  6. 前記突起部の一方が前記押動プレートの揺動軸を構成し、他方の揺動端側の突起部が対応する前記案内溝の溝幅を拡幅し、揺動軸としての突起部が摺動する前記案内溝より遊隙を大きくした請求項5記載のカード状媒体の排出機構。
  7. 前記案内溝を同一線上に連続させて設けた請求項5または6に記載のカード状媒体の排出機構。
  8. 前記突起部のうち、前記押動プレートの先端側の突起部が前記排出レバーとの係合部分である請求項5から7のいずれかに記載のカード状媒体の排出機構。
  9. 前記突起部のうち、前記押動プレートの先端側の突起部が前記揺動軸である請求項5から8のいずれかに記載のカード状媒体の排出機構。
  10. 前記1対の押動プレートが、いずれも前記揺動を抑制する押圧偏倚手段を備えている請求項4から9のいずれかに記載のカード状媒体の排出機構。
  11. 前記偏倚手段が、前記押動プレートの移動の終端部分において移動方向に付勢するようにトグル結合したスプリングである請求項10記載のカード状媒体の排出機構。
  12. 前記一対の押動プレートのそれぞれに、前記胴部分から先端にかけて摺接移動する前記頭部フランジの端面に対して強制変形による対応を可能にする弾性変形部分を設けた請求項2または3に記載のカード状媒体の排出機構。
  13. 前記回転手段が正方向または逆方向に1回転して停止する制御手段を備える請求項2から11のいずれかに記載のカード状媒体の排出機構。
  14. 前記回転手段が正方向または逆方向に半回転して停止する制御手段を備える請求項1ないし3のいずれかに記載のカード状媒体の排出機構。
  15. 前記各押動プレートに係合する手動レバーをそれぞれに設けた請求項1から14のいずれかに記載のカード状媒体の排出機構。
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