JP3602374B2 - コンクリート類投射式吹付機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トンネルの内壁、建造物の壁面や床面又は地盤の法面等にコンクリート類を急結剤と混合したうえ投射して吹き付ける場合に用いられるコンクリート類投射式吹付機の改良に関する。なお、明細書中で「コンクリート類」とはコンクリート,モルタル等のセメントの水和混合物を意味するものとして使用する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のコンクリート類投射式吹付機としては、図7に概要を示したものを挙げることができる。また、本出願人らによって特許出願され特開平5−125835号並びに特開平7−180496号として既に公開されたものも図7の投射式吹付機と同等のものとして挙げることができる。
【0003】
図7に示した投射式吹付機は、所定間隔を隔てて同一軸線の回りを回動できるように材料供給装置91の材料供給用外筒92で支持された一対の回転板95,95と両回転板95,95に巻き掛けされた無端ベルト96とで材料収容部97を構成し、材料供給装置91で予め混合されて材料収容部97に供給されるコンクリート類M1及び急結剤M2は、循環駆動される無端ベルト96が一対の回転板95,95から分離する開放位置で該無端ベルト96の外向きに進行する部分(図示しない)に沿って放出するようにしてある。
【0004】
そして、前記の材料供給装置91は、先端部を材料収容部97内に開口させ後端部にコンクリート類供給管98及び急結剤供給管99を連通させた材料供給用外筒92と、その外筒92内に回転自在に装着されたスクリュウコンベヤ93と、そのスクリュウコンベヤ93を回転駆動するコンベヤ駆動装置94とから成る。図7で符号100は無端ベルト96を回転板95と共に巻き掛けした複数のプーリの1つを示し、101はそのプーリ100を駆動させるためのモータ等のプーリ駆動装置である。
【0005】
このような従来のコンクリート類投射式吹付機によれば、急結剤とコンクリート類はスクリュウコンベヤ93内を回転搬送中に混合されるもので、その後、コンクリート類は材料収容部97内に送られる。こうして混合が完了したコンクリート類は材料収容部97内で加速羽根で回転され高速で駆動する無端ベルト96の外向け走行部分に遠心力で付着帯同させることにより投射して吹き付けるものである。このベルト式吹付方法は、粉末の飛散が減少し、作業現場の環境が改善されるという効果が達成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のベルト式吹付方法は、急結剤とコンクリート類をスクリュウコンベヤ内を回転搬送中に混合させるものであるため、吹付け作業を中断し又は終了したとき、スクリュウコンベヤに残留するコンクリート類が急速に固化する。このため、従来方式では吹付機の運転を停止する度に、急速剤の出口近辺以降のスクリュウコンベヤ内を分解し、清掃(洗浄)しておく必要があった。もしこれをしなければ、コンクリート類が数分で固化して吹付機は再使用不能となる。このため分解洗浄に多大な時間と労力を有していた。また、これは緊張する仕事であった。
【0007】
そこで、この発明のコンクリート類投射式吹付機は、吹付け作業の中断時や終了時において吹付機内に残留するコンクリート類と急結剤の混合物の清掃をほとんど行わなくても済むようにすることを目的として提案されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明のコンクリート類投射式吹付機は、次のように構成する。
請求項1発明は、所定の間隔を隔て同一軸線の回りを回動できるように支持された一対の回転板と、両回転板に巻き掛けされた無端ベルトとで材料収容部を構成し、材料収容部に供給されるコンクリート類及び急結剤は、循環駆動される無端ベルトが前記回転板から分離する開放位置で当該無端ベルトの外向きに進行する部分で放出するようにしたコンクリート類投射式吹付機において、前記回転板の中心部に設けた開口を介して、この開口に連通するコンクリート類供給管及び急結剤供給管からコンクリート類及び急結剤を材料収容部内に個別に供給する構成としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記開口は両回転板のほぼ中心軸線上にそれぞれ位置させて設け、コンクリート類供給管の先端開口と急結剤供給管の先端開口とを対向配置させたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記両回転板間には、コンクリート類と急結剤を間欠的に加速でき、かつ両材料を混合する機能を有する加速羽根を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、前記両回転板の間を加速羽根と連結部材又はそのいずれかで連結し、両回転板のいずれか一方を、前記コンクリート類と急結剤のいずれかの材料供給管を固定中空軸とし、その軸支部に僅少の間隙が形成されてなる非接触型のスイベル部で片持ち支持させ、前記固定中空軸となる前記材料供給管の先端開口部に少し進入しており、回転板と一体回転することで前記コンクリート類または急結剤を拡散しこれに遠心力を与えると共に、材料収容部を負圧に保つ機能を持つ第1と第2の回転羽根を固定中空軸と同心的に配置したことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記片持ち支持する回転板の固定中空軸が急結剤供給管であり、この急結剤供給管と対向して位置するコンクリート類供給管の先端開口部に少し進入しており、回転版と一体回転することで前記供給管から押し出されるコンクリート類を拡散しこれに遠心力を与えると共に、材料収容部を負圧に保つ機能を持つ第2の回転羽根をコンクリート類供給管と同心的に配置したことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4の発明において、片持ち支持する回転板の固定中空軸を急結剤供給管とし、この急結剤供給管側の回転板の材料収容部側の内側面には、前記急結剤供給管の先端開口と連通し、前記第1の回転羽根で軸直角方向に動きを変えられた急結剤を軸芯から一定距離に位置する放出口に放出する通路を放射状に設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施形態に基づいてこの発明について説明する。
図1〜図6において、符号1,1aは所定の間隔を隔て同一軸線の回りを回動できるようにした一対の円形の回転板で、両回転板1,1aは同一中心軸線上で例えば対をなす支持フレーム3,3aの内一方の支持フレーム(図1で左方の支持フレーム)3に支持されている。
【0010】
図示例の両回転板1,1aは、更に具体的には、複数の加速羽根2及び/又は図示しない連結部材で結合してあって、一方の回転板1(図1で左方の回転板)から軸線方向外方に向け突設した中空軸4及び軸受5からなるスイベル部35を介して他方の支持フレーム3の受筒部3bに対し片持ち的に支承させてある。
【0011】
回転板1,1aを片持ち構造としたのは、後述のコンクリート類供給管16の先端開口16a及び急結剤供給管17の先端開口17aを回転板1のほぼ回転中心軸線上に同心的に位置させる場合や、回転板1に後述の第1と第2の回転羽根20,21を設ける場合、あるいは、急結剤供給管17の先端開口17aに連通させて後述の分散通路23を設ける場合等において、設計上有利になるためである。
【0012】
なお、両回転板1,1aは両持ち構造としてもよいし、強度的には必ずしも好ましくはないが両回転板1,1aは互いに結合させなくてもよい。
【0013】
前記一対の回転板1,1aにはゴム状弾性材等で成る無端ベルト6が巻き掛けされ、更にその無端ベルト6は回転板1,1aの周囲に配置された複数(図では4個)のプーリ7にも巻き掛けされ、正面側又は背面側から見て例えば凹字状のループに形成されて循環できるようにしてある。
【0014】
図1で符号32は無端ベルト6における全てのプーリ7との当接面に全周に亘って一体に設けた突条で、その突条32は各プーリ7の外周に設けた環状溝33に嵌め込まれて無端ベルト6のずれ止め手段34を構成する。
【0015】
また、複数のプーリ7の回転中心軸線はいずれも回転板1,1aの回転中心軸線と平行をなすようにしてあり、4個のプーリ7の内、3個のプーリ7には各別に回転軸8が固定的に備えてあり、各回転軸8が軸受9を介して支持フレーム3,3aに回転自在に支承され、他の1個のプーリ7は支持フレーム3,3aに取り付けられた非回転軸12に軸受11を介して回転自在に支承されている。前記回転軸8の少なくも1個は一方の支持フレーム3に設けられたモータ等の駆動装置10の出力軸に結合され、該回転軸8と一体のプーリ7をドライブプーリとして作用させ無端ベルト6を循環駆動させる。前記の非回転軸12と支持フレーム3,3aのフランジ部分13,13との間にはボルトとナットの組等で構成された周知のテークアップ手段14,14を設け、該非回転軸12のプーリ7において無端ベルト6から緩みを取りその無端ベルト6に適切な張力を付与する。
【0016】
そしてまた、一対の回転板1,1aとそれらに巻き掛けされた無端ベルト6の一部分とで材料収容部15が構成され、その材料収容部15に供給されるコンクリート類M1及び急結剤M2は、そこで攪拌混合された後、循環駆動される無端ベルト6が一対の回転板1,1aから接線方向に分離開放位置で該無端ベルト6の外向きに進行する部分6a(外向き走行部分)に沿って放出投射できるようにしてある。図2及び図4で符号30は無端ベルト6の開放位置で一対の支持フレーム3,3a間に掛け渡された例えば横断面が三角状をなす案内部材で、材料収容部15から放出されるコンクリート類M1と急結剤M2の混合物の投射方向を適切に規制する。
【0017】
次に、本発明の主要部について説明する。
この発明においては、図示したように、コンクリート類供給管16を図示右側の回転板1の中心部(回転中心軸線の近傍)で貫通させると共に、急結剤供給管17を図示左側の回転板1の中心部(回転中心の近傍)で貫通させ、両供給管16,17の先端は一対の回転板1,1a及び無端ベルト6が形成する材料収容部15内で各別に開口16a,17aさせるものとする。なお、図示しないが、両供給管16,17を共に一方の回転板1の中心部で貫通させるように構成してもよい。
【0018】
図示例において、コンクリート類供給管16は、一方の支持フレーム3aの受筒部3cに対しては相対的な回動ができるように嵌挿して支承させてあるが、その先端部は通常1200rpm程度で高速回転させる一方の回転板1aに対しては間隙36を介して非接触状態で貫通させてある。また、接続管19の先端に連結された急結剤供給管17は、その基部に設けたフランジ17bによって他方の支持フレーム3の受筒部3bにフランジ3dを介してボルト38で固設してあり、その先端側は他方の回転板1の中空軸4内に間隙37を介して非接触状態で貫通させてある。
【0019】
図1で符号18はコンクリート類供給管16の基端に連通させたホース等の接続管、19は急結剤供給管17の基端に連通させたホース等の前記接続管である。
【0020】
一対の回転板1,1a間には、材料収容部15内に各別に供給されるコンクリート類M1と急結剤M2とを攪拌混合する機能及び/又は攪拌混合後のコンクリート類M1と急結剤M2を材料収容部15から外方へ向け押し出す遠心力付与機能を有する複数の加速羽根2を備えるとよい。
【0021】
図示の複数の加速羽根2はいずれも両端が溶接等で両回転板1,1aに対しそれぞれ固設してあって、図4に明示するように、回転板1に対し放射状に配置してある。また、それら加速羽根2は、回転板1の回転中心から半径方向に異なる距離毎に複数の組(図では内から外へ順に2a,2b,2c及び2dの4組)をなすようにして配列してあり、各組2a,2b,2c又は2dの複数の加速羽根2は円周方向について等間隔で配列してある。
【0022】
更に、半径方向に隣り合う組の加速羽根2aと2b、2bと2c又は2cと2dは、両回転板1,1aに対する取付位置に関し、回転板1の回転中心軸線を基準として角度的にずらして相互に間隙を隔てるようにしてあるので、内方から外方に向かって並ぶ一連なりの羽根板(2a,2b,2c及び2d)又は(2c及び2d)は段差をもって行列することになる。
【0023】
上述したように両回転板1,1aを結合させる場合、両端を両回転板1,1aにそれぞれ固設させた加速羽根2は、上述の両回転板1,1aを結合する連結部材(図示しない)を兼用させることができるので、専用の連結部材は省略できる。
【0024】
両回転板1,1aの間隔が比較的狭い場合は、両回転板1,1aは互いに結合しなくてもよく、その際は加速羽根2はその一端のみで片側の回転板1の内面に固設し、片持的に支持させることもできる。
【0025】
図4における全ての加速羽根2は、材料収容部15内に各別に供給されたコンクリート類M1及び急結剤M2を主として攪拌混合する役割を果たす他、材料収容部15内のそれら材料M1,M2を無端ベルト6の内面に向け移動させる材料自体の送給圧力、遠心力及び重力に対しそれらを補助する副次的な機能も果たす。また、外周部の加速羽根2dは、前記の機能(役割)に加えて、無端ベルト6に帯同する混合後の材料M1,M2を、回転板1,1aから接線方向に分離する無端ベルト6の外向き走行部分6aに沿って押し出す役割を果たす。
【0026】
次に、図1及び図3〜図6を参照して一方の回転板1に設けた回転羽根20,21及び急結剤供給管17の先端開口17aに臨んで設けた分散通路24について述べる。
【0027】
それぞれ4枚の羽根板を十字状に組んでなる第1の回転羽根20及び第2の回転羽根21は、取付板部22を前後から挾んで一体に形成してあり、一対の回転板1,1aのほぼ中心軸線上に同心配置させた急結剤供給管17の先端開口17a及び、コンクリート類供給管16の先端開口16aにそれぞれ対向させ、かつ各開口に少し進入するようにして、一方の回転板1の材料収容部15側の内側面に前記取付板部22を介してボルト31等で取り付けてある。
【0028】
従って、第1及び第2の回転羽根20,21はそれぞれが取り付けられた一方の回転板1と共に回転し、第1の回転羽根20は急結剤供給管17の開口17aから材料収容部15の中心部に供給される急結剤M2に急速に遠心力を与え、かつ放射方向に拡散しやすくでき、また、間隙37に急結剤M2が侵入し難くできる。
【0029】
第2回転羽根21は前記と同様にコンクリート類供給管16の開口16aから材料収容部15の中心部に供給されるコンクリート類M1に急速に遠心力を与え、かつ放射方向に拡散しやすくでき、また、間隙36にコンクリート類M1が侵入し難くできる。このように、第1及び第2の回転羽根20,21を設けたことにより、材料収容部15内におけるそれぞれの材料M1,M2の拡散性能を更に高めるところとなる。但し、第1及び第2回転羽根20,21は一方のみを設けてもよい。
【0030】
また、一方の回転板1の材料収容部15側の内側面には、粉体である急結剤の供給圧力が低くても支障なく供給されるように、複数(図では4本)の分散通路23が放射状に設けてある。この分散通路23の基端は回転板1のほぼ中心軸線上に位置させた急結剤供給管17の先端開口17aに連通し、分散通路23の先端は、前記第2回転羽根21で動きを変えられた急結剤M2を軸芯から一定距離の位置、つまり、コンクリート類M1が回転運動により負圧状態となる位置に放出するする放出口23aに連通している。図示例の分散通路23は、一方の回転板1の肉厚とされた中央部の内面に複数の溝を切削し、それらの溝を上記の回転羽根20,21の取付板部22で封じて形成してある。
【0031】
前記分散通路23と放出口23aにより次の作用が奏される。つまり、材料収容部15内は大部分がコンクリート類M1であり、これは強いポンプで圧送されるが、これと弱い圧力で供給される急結剤M2が出会うと、コンクリート類M1の圧力が勝ち急結剤M2は安定的に供給されなくなる。しかるに、軸芯から一定距離の位置にある分散通路23先端の放出口23aの周辺では、コンクリート類M1が回転運動により負圧状態となっているので、前記分散通路23を通り、放出口23aから十分遠心力が付与されて放出される急結剤M2の周辺では、急結剤M2はコンクリート類M1以上の圧力が確保されて安定的に放出できる。
【0032】
なお、コンクリート類供給管16の基端下部には取付用突片24が設けられ、これには図示しない作業車のブーム(図示しない)が連結され、本発明吹付機の全体が支持される。また、コンクリート類供給管16の基端には取付板25が設けられ、それにはモータ等の駆動装置26が固定されている。
【0033】
その駆動装置26は、その出力軸に取り付けられた駆動歯車27と、一方の支持フレーム3aの受筒部3cの回りに固定的に設けられ、前記駆動歯車27に噛合する従動歯車28と共に支持フレーム回動装置29を構成する。
【0034】
この支持フレーム回動装置29は、駆動装置26の作動により一対の支持フレーム3,3aを基準となるコンクリート類供給管16の回りで回動させることができるので、本発明の吹付機における混合材料M1,M2の投射部(放出部)である無端ベルト6の外向き走行部分6aの角度位置を、コンクリート類供給管16の回りで変え得ることになる。
【0035】
次に、この発明のコンクリート類投射式吹付機の作用について説明する。
無端ベルト6を循環駆動し一対の回転板1,1aを回転させたうえ、図示しないポンプ等で所要の圧力を掛けたコンクリート類M1をコンクリート類供給管16を通じ材料収容部15に供給する。また、液状又は粉体状の急結剤M2は回転板1,1aの回転により負圧になっている材料収容部15に吸引されながら急結剤供給管17を通じ供給される。このように、急結剤M2は負圧で吸引されながら急結剤供給管17の先端開口17aに向かうが、スイベル部35における制限された間隙37からも空気が吸い込まれるので、急結剤M2はこの間隙37に逆流することはない。前記空気が吸引されることは材料の吹付機能には何ら支障とならない。また、前記の機構でスイベル部35が簡素化されている。
【0036】
前述のように、材料収容部15の中央部に送り込まれる両材料M1,M2は、第1及び第2回転羽根20,21、分散通路23等の回転により遠心力で放出され、回転板1,1a並びに無端ベルト6との接触(付着)により回転しつつ、給送圧力、遠心力及び自重等が相俟って無端ベルト6の内面に向かって移動し、その間にコンクリート類M1と急結剤M2とは十分に混合(混練)される。加速羽根2を備えたものにあっては、勿論それら加速羽根2が混合作用に寄与する。
【0037】
材料収容部15内で無端ベルト6に押し付けられた部分の混合状態にあるコンクリート類M1及び急結剤M2は、無端ベルト6の開放位置では外向き走行部分6aに粘着性をもって帯同し、その部分6aから吹付け対象面に向け放出投射される。最外周部に設けた加速羽根2dは材料混合機能に加えて、その放出作用にも寄与する。
【0038】
吹付け作業を中断し又は終了する際は、予めコンクリート類M1及び急結剤M2の材料収容部15に対する供給を断った後、無端ベルト6及び回転板1,1aを少しの間空回しすれば、材料収容部15内で混合状態にある両材料M1,M2は、そこにはほとんど残留することなく、ほぼ全量が外向き走行部分6aを通じて外部へ放出される。
【0039】
なお、本発明の吹付け機において、コンクリート類M1のみを所要の圧力で材料収容部15に送給する目的で、コンクリート類供給管16内にスクリュウコンベヤ(図示しない)を装備することは妨げるものではない。
【0040】
【発明の効果】
以上に説明したこの発明のコンクリート類投射式吹付機によれば、吹付け作業を中断し又は終了したとき、材料の粒子は吹き飛ばされて材料収容部を含めた機体のいずれの個所にも、混合状態にあるコンクリート類及び急結剤は残留しないので、吹付け作業の中断や終了の都度コンクリート類と急結剤との混合物を機体内から除去する清掃は不要となり、作業能率の向上が図れるばかりか、前記混合物の固化による吹付機の作動不良も解消することができる。さらに、従来の吹付機のようなスクリュウコンベヤがいらなくなり、その駆動装置を含む一式が不要となるので機械製作費のコストダウンと簡素化、軽量化が図れるなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコンクリート類投射式吹付機の実施形態を示す縦断側面図である。
【図2】図1の吹付機の要部を示す横断背面図である。
【図3】図1の吹付機の要部を示す拡大縦断側面図である。
【図4】図1の吹付機の材料収容部を拡大して示す縦断背面図である。
【図5】第1回転羽根及び第2回転羽根の回転板に対する組付け構造を示す拡大背面図である。
【図6】同じくその組付け構造の拡大縦断平面図である。
【図7】従来のコンクリート類投射式吹付機を例示する縦断側面図である。
【符号の説明】
1 回転板
2 加速羽根
2a〜2d 加速羽根
3,3a 支持フレーム
3b,3c 受筒部
3d フランジ
4 中空軸
5 軸受
6 無端ベルト
6a 外向き走行部分
7 プーリ
8 回転軸
9 軸受
10 駆動装置
11 軸受
12 非回転軸
13 フランジ部分
14 テークアップ手段
15 材料収容部
16 コンクリート類供給管
16a 開口
17 急結剤供給管
17a 開口
18,19 接続管
20 第1の回転羽根
21 第2の回転羽根
22 取付板部
23 分散通路
24 取付用突片
25 取付板
26 駆動装置
27 駆動歯車
28 従動歯車
29 支持フレーム回動装置
30 案内部材
31 ボルト
32 突条
33 環状溝
34 ずれ止め手段
35 スイベル部
36 間隙
37 間隙
38 ボルト
91 材料供給装置
92 外筒
93 スクリュウコンベヤ
94 コンベヤ駆動装置
95 回転板
97 材料収容部
98 コンクリート類供給管
99 急結剤供給管
100 プーリ
101 プーリ駆動装置
M1 コンクリート類
M2 急結剤

Claims (6)

  1. 所定の間隔を隔て同一軸線の回りを回動できるように支持された一対の回転板と、両回転板に巻き掛けされた無端ベルトとで材料収容部を構成し、材料収容部に供給されるコンクリート類及び急結剤は、循環駆動される無端ベルトが前記回転板から分離する開放位置で当該無端ベルトの外向きに進行する部分で放出するようにしたコンクリート類投射式吹付機において、前記回転板の中心部に設けた開口を介して、この開口に連通するコンクリート類供給管及び急結剤供給管からコンクリート類及び急結剤を材料収容部内に個別に供給する構成としたことを特徴とするコンクリート類投射式吹付機。
  2. 前記開口は両回転板のほぼ中心軸線上にそれぞれ位置させて設け、コンクリート類供給管の先端開口と急結剤供給管の先端開口とを対向配置させたことを特徴とする請求項1記載のコンクリート類投射式吹付機。
  3. 前記両回転板間には、コンクリート類と急結剤を間欠的に加速でき、かつ両材料を混合する機能を有する加速羽根を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のコンクリート類投射式吹付機。
  4. 前記両回転板の間を加速羽根と連結部材又はそのいずれかで連結し、両回転板のいずれか一方を、前記コンクリート類と急結剤のいずれかの材料供給管を固定中空軸とし、その軸支部に僅少の間隙が形成されている非接触型のスイベル部で片持ち支持させ、前記固定中空軸となる前記材料供給管の先端開口部に少し進入しており、回転板と一体回転することで前記コンクリート類または急結剤を拡散しこれに遠心力を与えると共に、材料収容部を負圧に保つ機能を持つ第1と第2の回転羽根を固定中空軸と同心的に配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリート類投射式吹付機。
  5. 前記片持ち支持する回転板の固定中空軸が急結剤供給管であり、この急結剤供給管と対向して位置するコンクリート類供給管の先端開口部に少し進入しており、回転板と一体回転することで前記供給管から押し出されるコンクリート類を拡散しこれに遠心力を与えると共に、材料収容部を負圧に保つ機能を持つ第2の回転羽根をコンクリート類供給管と同心的に配置したことを特徴とする請求項4に記載のコンクリート類投射式吹付機。
  6. 請求項4記載の構成において、片持ち支持する回転板の固定中空軸を急結剤供給管とし、この急結剤供給管側の回転板の材料収容部側の内側面には、前記急結剤供給管の先端開口と連通し、前記第1の回転羽根で軸直角方向に動きを変えられた急結剤を軸芯から一定距離に位置する放出口に放出する通路を放射状に設けたことを特徴とするコンクリート類投射式吹付機。
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