JP3602249B2 - シート状粘着剤の貼合せ方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はシート状粘着剤の貼合せ方法に関する。詳しくは、貼り合わされたシート状粘着剤と被着面との間に、空隙が残らないように貼り合わせる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、粘着剤は広範な産業分野で、様々な機能や形態を有するものが、種々の目的に使用されている。これら多くの粘着剤において、多くの場合、支持体に粘着剤が薄く展延され、シート状の形状をとっている。これらのシート状粘着剤は、使用目的により様々な被着面に貼り合わされる。
【0003】
また、シート状粘着剤を使用する場合ばかりでなく、粘着製品を生産する場合にも、シート状粘着剤を被着面に貼り合わせることは、広く日常的に行なわれている。例えば、シート状粘着剤として最も一般的であるビニール粘着テープにあっては、ロール状にして出荷されている。この粘着テープは、軟質の塩化ビニル樹脂のシートに粘着剤の溶液を塗付乾燥して製造されることが通常であるが、粘着剤を塗付乾燥して形成されたシート(シート状粘着剤)をロール状に巻き取る際に、粘着剤は塩化ビニール樹脂シートの背面と貼り合わせられる。
【0004】
また、剥離基材を有する粘着テープであれば、支持体上に粘着剤を形成したシート状粘着剤を剥離基材に貼り合わせたり、剥離基材上に粘着剤を形成したシート状粘着材に支持体を貼り合わせることが、通常の製造工程において行なわれている。
【0005】
さらに例示すれば、両面粘着テープの製造においては、支持体である紙を介して2枚のシート状粘着剤を貼り合わせることも行なわれている。このように、粘着製品を使用する際や製造する際に、シート状の粘着剤を様々な被着面に貼り合わせることが日常的に頻繁に行なわれている。
【0006】
図5に示すものは、これら粘着テープの製造方法を示す概略説明図であって、その一例として、剥離基材上に粘着剤が形成されたシート状粘着剤とフィルム状の支持体(支持フィルム)との貼り合わせ作業を示している。図5に示す貼り合わせ装置Dにおいて、ロール状に巻き取られた支持フィルム2は、一定の張力でローラ5を介して一対の貼合せローラ4、4に供給される。一方、剥離基材上に粘着剤が形成されたシート状粘着剤1も同様に、一定の張力でローラ3を介して一対の貼合せローラ4、4に供給される。貼合せローラ4、4に供給された支持フィルム2及びシート状粘着剤1は、一対の貼合せローラ4、4に挟まれて、一定の貼り合わせ力で貼り合わせられる。こうして、支持フィルム2とシート状粘着剤1が貼り合わせられた粘着テープ7は、2本のローラ6を介して、粘着テープ7としてロール状に巻き取られる。
【0007】
このとき、シート状粘着剤と被着面である支持体との間に空隙が生じると、数々の不具合の原因となる。例えば、空隙の発生が著しい場合には、粘着強度の低下を招くことなり、製品の使用中に支持体からシート状粘着剤が剥離するなど投錨力に影響を及ぼすことになる。
【0008】
さらに、これ以外にも例示すると、粘着テープを平滑面に貼付する際に空隙が発生すれば、テープ背面が凹凸になり外観的に好ましくなく、電子部品などの固定に際しては、電子部品の固定面との間に空隙が発生すれば、寸法精度が失われる。また、被着面が粗面であるならば、空隙は無数の細かい気泡となり外観不良の原因となる等である。
【0009】
このようにシート状粘着剤と被着面の間に空隙が発生することは、特別なことでなく、通常の貼り合わせ作業で頻繁に発生する。例えば、セロハン粘着テープを平滑なガラス板に貼る場合でも、手作業でこれを行なうとすれば、ガラス面と粘着面の間に空隙(気泡)が入らないように貼り付けるのは、なかなか困難なことである。また、貼り合わせ作業を機械的に行なうならば、手作業の場合に比べて空隙は発生しにくくなるが、作業条件や粘着剤の種類及び被着面によっては、空隙が発生することがある。例えば、貼合せロールを用いて連続的に貼り合わせを行なう際、貼合せロールに過剰な振動が発生した場合や、貼合せ圧が弱く均一でなかった場合、あるいは被着面が粗面であった場合などである。
【0010】
そこで、このような空隙の発生が好ましくない場合には、それらの原因に応じた対策が取られている。例えば、貼合せローラ等の振動が原因であるならば、装置の精度や強度を高めることが有効であるし、貼合せ圧が弱い場合には、貼合せ圧を高めに設定することが有効である。さらに被着面が粗面である場合には、被着面の凹部に粘着剤が入り込みやすいように、貼合せ圧を高く設定することや、貼合せ速度を遅く設定することなどが有効であると考えられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来より行なわれている方法では効果の面で限界があり、設備投資が大きくなるなど経済的にも好ましくない場合があった。
【0012】
特に、被着面が粗面であるときには、上記のような機械的な処置により、空隙を完全になくすことは難しく、さらに粗面が繊維状の材質で形成されている場合のように、被着面が複雑な形状をしている場合には、上述のような機械的な処理では、貼り合わせに際して発生する空隙を完全に取り除くことは、著しく困難であった。
【0013】
本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡便な手段を用いて、シート状粘着剤と被着面とを、空隙が発生しないように貼り合わせることであり、特に、被着面が複雑な形状をした粗面である場合にも有効な貼合せ方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、シート状粘着剤と被着面を空隙が発生しないように貼り合わせる方法について鋭意探求した結果、粘着剤に高い溶解性を有する気体の雰囲気中で貼り合わせることにより、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0015】
0
上述したように、シート状粘着剤と被着面を貼り合わせる際に、機械的な原因で、あるいは被着面が粗面であるために、粘着面と被着面が密着せずに、その間に空隙が生じることがある。通常、貼り合わせは空気中にて行なわれるので、発生した空隙中には、空気が充満している。この場合、空気の粘着剤に対する溶解性は低いため、空気は気体のまま残り、空隙となって消失することがない。
【0016】
この点、本発明の貼合せ方法にあっては、粘着剤に高い溶解性を有する気体の雰囲気中で、シート状粘着剤と被着面とを貼り合わせることとしているので、貼り合わせる際にシート状粘着剤と被着面との間に空隙が生じた場合、この空隙中には、粘着剤に対して溶解性の高い気体が充満することになる。この充満した気体は、貼り合わせられた後に、粘着剤に溶解するとともに、粘着剤が空隙中に広がるので空隙は消失し、結果として空隙が残らないようにシート状粘着剤と被着面とを貼り合わせることができる。
【0017】
このことから分かるように、本発明の貼合せ方法は、被着面が粗面である場合に特に有効である。従来において、貼合せ圧を高く設定し、粘着剤を凹部に押し込もうとする方法では、粘着剤が被着面の凹部に蓋をすることになり、凹部に残った空気は押し出される場所を失い、結果として空隙が残ってしまう。特に、粗面の凹凸が著しいときには顕著に現れ、従来の方法では効果に限界があった。これに対し、本発明の方法では凹部に残った溶解性の高い気体は、粘着剤に溶解して、粘着剤は凹部に隙間なく充填されることになる。したがって、本発明の方法によれば、被着面がどのような形状の粗面に拘らず、常に有効な方法となる。
【0018】
ここで、本発明においていう「シート状粘着剤」とは、シート状に形成された粘着剤のみならず、支持体や剥離基材上に粘着剤がシート状に形成されている場合も含まれる広い概念であり、一般には粘着剤がシート状に数μm〜数mmの範囲のほぼ均一した厚さに形成されていることが多い。
【0019】
本発明の貼合せ方法は、貼り合わせに際して生じた空隙中の気体が、粘着剤中に溶解することで、最終的に空隙のない貼り合わせを達成するものである。したがって、貼り合わせ後にも貼り合わされた粘着剤が適度に流動変形する場合に、その効果を充分に発揮されるのであるが、一般に粘着剤として知られているものは、この条件を満たすものである。
【0020】
また、本発明の方法では、粘着剤の種類に応じて溶解性の高い気体を選択することができるので、広範囲の粘着剤に応用することができる。例えば、粘着剤として、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤、水溶性粘着剤などを用いることができる。
【0021】
アクリル系粘着剤としては、アクリル酸、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチルなどのアクリル系モノマーや、メタクリル酸、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸オクチルなどのメタクリル系モノマーなどを主成分とするビニルモノマーの重合体などが挙げられる。
【0022】
ゴム系粘着剤としては、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレンイソプレンスチレン共重合体、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどのゴム弾性体をベースとして、これに軟化剤(例えば、流動パラフィンやシリコーンオイルなどベースポリマーに適したものが選ばれる。)や、粘着付与樹脂(ロジン酸、ロジン酸エステル、シリコーン樹脂などベースポリマーにより適したものが選ばれる。)を混合したものが挙げられる。
【0023】
水溶性粘着剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ゼラチン、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子に、グルコール類および水などの軟化剤を添加したものなどが挙げられる。
【0024】
また、これらの各粘着剤に、着色剤、軟化剤、充填剤、安定化剤、経皮吸収用薬物を添加したものも用いることができる。
【0025】
着色剤としては有機、無機の各種染料及び顔料が、軟化剤としてはフタル酸エステル、長鎖脂肪酸エステル、流動パラフィンなどが、充填剤としてはシリカゲル、炭酸カルシウム、カーボンブラックなどが、安定化剤としては酸化防止剤、UV吸収剤、pH調整剤、防腐剤などが挙げられる。さらに、経皮吸収用薬物としては、局所用薬物であるか全身用薬物であるかを問わず用いることができ、薬物を経皮吸収させて、各種疾患の治療や予防に利用するテープ製剤とすることができる。
【0026】
また、これらの粘着剤を架橋することとしてもよく、架橋方法としては、過酸化ベンゾイル、多官能イソシアネート化合物、多官能エポキシ化合物などを粘着剤と反応させる方法や、少量の多官能ビニルモノマーと共重合する方法などが挙げられる。
【0027】
本発明の方法にあっては、一般的な粘着製品における粘着剤の厚さに対して、有効に適用することができる。具体的に言うと粘着剤の厚さが、おおよそ数μm〜数mmの範囲で適用することができる。なお、ここにいうシート状粘着剤の厚さとは、支持体等上に粘着剤がシート状に形成されたものにあっては、正味の粘着剤の厚さを言う(以下同じ)。
【0028】
ただし、粗面である被着面に対して、本発明による方法を適用する場合にあっては、粗面の凹凸に対して、余り薄いシート状粘着剤を貼り合わせようとすると、空隙を完全に除去することが困難となり、本発明による効果を充分に発揮できない場合がある。これは、貼合せ当初に発生した空隙の体積が、粘着剤に対して相対的に大きくなり、空隙の気体を全て溶解させることが困難になるためと、凹凸を埋めるだけの充分な粘着剤量が確保できなくなるためである。
【0029】
また、本発明の貼合せ方法が有効となる粗面の限界は、本発明の実施目的や、粘着剤の物性によっても変化するので、粗面の表面粗さと粘着剤の厚さにより、一義的に定まるものではないが、おおよその目安として粗面の最大高さ(Rmax)がシート状粘着剤の厚さよりも低い場合に、良好な効果を得ることができる。
【0030】
シート状粘着剤は、通常、支持体と積層された状態で被着面と貼り合わされることが多いが、この場合でも、支持体の種類や性質等に拘らず、本発明の貼合せ方法を実施することができる。
【0031】
支持体としては、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミドなどのプラスチックフィルムの他、紙、布、不織布、金属箔、板などが挙げられる。これらの支持体は単独でもよく、2種以上を積層したものでも良い。また、支持体の背面にシリコーン樹脂などを塗付することにより、易剥離処理を施したものも良好に用いることができる。
【0032】
本発明において言う被着面とは、シート状粘着剤が貼り合わせられる全ての対象面を示す。「被着面」という用語は、狭義には最終的に粘着製品が粘着される面のみを示すこともあるが、本発明においてはより広義に解釈するものとし、粘着テープの製造工程において、一時的に粘着剤が貼着される工程紙の面などをも含め、シート状粘着剤が貼り合わせる全ての対象面を含むものとする。したがって、ロール状に巻き取る場合などシート状粘着剤が貼り合わされた支持体の背面も対象となる。
【0033】
本発明の方法は、被着面が平滑面である場合のみならず、粗面である場合にも有効な方法となる。被着体が多孔質であって、背面にまで穴が貫通している場合には、空隙がシート状粘着剤と被着面との間に形成されるということが少ないが、この場合でも本発明の方法は有効であり、シート状粘着剤との間に空隙を作ることなく、両者を貼り合わせることができる。
【0034】
前述したように、本発明の方法は、粗面しかも繊維状の材質で形成されたような複雑な形状をした粗面に対して適用した場合に、特にその優れた効果を発揮する。被着面が平滑な場合には、機械的な工夫により空隙の発生を防ぐことができるが、被着面が粗面である場合には機械的な工夫だけでは空隙の発生を防ぐことが困難であり、本発明の方法を適用することにより、平滑面と同様に粗面に対しても良好にシート状粘着剤を貼り合わせることができる。
【0035】
特に、被着面が不織布、紙、布などのように繊維状の材質から構成されている場合には、当該被着面の形状が複雑であるために、機械的な方法で空隙の発生を防ぐことが著しく困難であるが、本発明の方法を用いることにより簡単に空隙の発生を防ぐことが可能になる。
【0036】
またこれら以外にも、マット加工やエンボス加工を行なったフィルム、あるいは不織布とフィルムの積層品からなる被着体の被着面に、シート状粘着剤を貼り合わせる場合にも適用できる。
【0037】
本発明は、シート状粘着剤に対して高い溶解性を有する気体の雰囲気中で貼り合わせを行なうことを特徴とするものなので、貼合せ方法について特に限定されるものではなく、種々の方法に適用できる。例えば、貼合せローラを用いて粘着テープを被着面に連続的に貼り合わせる場合にも適用できるし、シート状粘着剤を手作業で被着面に貼り合わせる場合にも適用できる。
【0038】
しかしながら、粘着剤に対して溶解性の高い気体の雰囲気を維持する方法であるため、機械的に多量の貼り合わせを行なう場合により好適であり、利用価値も高い。
【0039】
例えば、支持体と粘着剤と剥離基材とよりなる粘着シートの製造においては、剥離基材上に形成されたシート状粘着剤を支持体に貼り合わせる工程、ロール状の粘着テープの製造においては、支持体上に形成されたシート状粘着剤を巻き取りながら支持体の背面に貼り合わせる工程、両面粘着テープの製造においては、剥離基材上に粘着剤と紙基材を積層したシートと、別な剥離基材上に積層したシート状粘着剤を貼り合わせる工程、種々の製品にバーコード等が印刷された表示用の粘着シートを貼り合わせる工程などに適用できる。
【0040】
本発明の方法は、例えば、貼り合わせを行なう作業箇所を適当なカバーで覆い、カバー内を粘着剤に溶解性の高い気体を充填させ、その中で貼り合わせを行なうことにより容易に実施することができる。また、さらにカバーに開口部を設け、開口部よりシート状粘着剤及び被着体を供給し、カバー内で貼り合わせ作業を行なうようにすれば、連続作業を行なうことができる。この場合には、適当な量の気体をカバー内に供給しつづけれれば、カバー内の気体濃度を必要な濃度に維持することができる。
【0041】
もちろんこれらの方法に限られることはなく、要は貼り合わせ作業雰囲気において、溶解性の高い気体の濃度を一定以上に維持できればよく、条件さえ整えられれば、特にカバー等の設置を必要とするものではなく、貼り合わせ作業場所近傍に溶解性の高い気体を供給するだけで、本発明の方法を実施することも考えられる。
【0042】
本発明にあっては、粘着剤に応じて溶解性の高い気体を選択することが重要なポイントとなる。例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤など最も広く用いられる疎水性の各種粘着剤に対しては、エタン、プロパン、ブタンなどの天然ガス系の気体や二酸化炭素などが粘着剤に溶解性が高く、好ましい。また、一部限定された用途に用いられる水溶性の粘着剤には、アンモニア及び二酸化炭素などが溶解性が高く、好ましい。
【0043】
これに対して、空気や酸素、窒素、水素、ヘリウム、アルゴンなどは粘着剤に対する溶解性が低く、本発明の貼合せ方法には適しない。
【0044】
これらの気体は、単独で用いることとしてもよく、2種以上の気体を混合して用いることも可能である。また、大気の主成分である窒素や酸素は、一般的に粘着剤に対する溶解性が低いため、上述したような気体との混合を避けるのが好ましいが、粘着製品の用途や貼り合わせ条件によっては、50v/v%程度まで混合することは差し支えない。つまり、粘着製品によっては、少しの空隙が残っていても製品の品質には影響を及ぼさない場合があり、また、貼り合わせ前のシート状粘着剤に、窒素や酸素がまだ飽和されていない状態では、粘着剤中に幾分かの窒素や酸素が溶解する場合がある。したがって、このような場合には、溶解性の高い気体中に、大気が幾らか混合されていても、本発明を実施する上では全く障害となるものではない。
【0045】
上述したように、本発明の方法においては、粘着剤に応じて種々の気体を用いることができるが、経済性、実施の容易さ、安全性、取り扱いの点から、特に二酸化炭素を用いるのが望ましい。二酸化炭素はガスボンべやドライアイスの形態として幅広く用いられており、他の気体に比べて安価であり、入手も容易である。さらに、取り扱いも容易で、強い毒性や刺激性がないので、作業者の安全確保の上でも優れており、さらに燃焼性がないので、火災や爆発の危険もない。
【0046】
また、水溶性粘着剤に限られず、アクリル系粘着剤やウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコン系粘着剤などの疎水性の粘着剤等、多くの種類の粘着剤に対して高い溶解性を有しているので、適用範囲が広い点でも有利であり、以上の点において、二酸化炭素を用いるのが最適である。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4に従って、本発明の貼合せ方法について詳細に説明する。図1は、本発明の貼合せ方法の一実施例を示す概略説明図、図2は本発明において使用する貼り合わせ装置の貼り合わせ作業箇所の拡大図であって、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)はその平面図、図3は別な実施例を示す概略説明図、図4はさらに別な実施例を示す概略説明図である。
【0048】
本発明の貼合せ方法は、従来の製造工程とほぼ同様な工程で実施できるものであり、前述したように、シート状粘着剤と支持体等を貼り合わせる作業雰囲気を、粘着剤に対して溶解性の高い気体で充満するようにすればよい。図1では、図5に示す従来例と同様に、剥離基材上に粘着剤が積層されたシート状粘着剤1を、連続的に支持フィルム2に貼り合わせ、シート状粘着テープ7を連続的に製造する工程を示している。ここにおいて、従来例と異なるところは、図示する貼合せ装置Aにおいて、溶解性の高い気体雰囲気中で貼り合わせ作業が可能なように、一対の貼合せローラ4、4上に、カバー11が設けられ、カバー11の内部に溶解性の高い気体を送り込むことにより、貼り合わせを行なう作業箇所の近傍を、溶解性の高い気体で充満するようになっている点である。
【0049】
具体的に説明すると、図2に示すように、一対の貼合せローラ4、4上に、少なくともシート状粘着剤1と支持フィルム2を貼り合わせるローラ部分を覆うように、カバー11が設けられている。カバー11の上面にはシート状粘着剤1を通過させるためのスリット13が開口されている。また、カバー11の上面には、カバー11の内部に、溶解性の高い気体を送り込むための配管12が配設されている。
【0050】
カバー11は、例えば透明なアクリル樹脂板などのプラスチック材料や金属材料から形成されており、特に材質は限られるものではない。大きさも特に制約されるものではないが、シート状粘着剤1と支持フィルム2を貼り合わせる箇所に気体が充分に行き渡るよう、少なくとも当該貼り合わせ作業箇所が覆われる程度の大きさにする必要がある。
【0051】
しかして、カバー11内には配管12を通して、溶解性の高い気体、例えば二酸化炭素がポンプ(図示せず)等により送り込まれる。シート状粘着剤1はローラ3を介して、適当な引っ張り力によってカバー11のスリット13から、貼合せローラ4、4に送り込まれる。また、ロール状に巻き取られた支持フィルム2もローラ5を介して、適当な引っ張り力によってカバー11の後面下端から、貼合せローラ4、4に送り込まれる。それぞれ送り込まれたシート状粘着剤1と支持フィルム2は、貼合せローラ4、4によって一定の貼合せ力で貼り合わせられ、出来たシート状の粘着テープ7は、さらに2つのローラ6、6を介してロール状に巻き取られ、ロール状の粘着テープ7が得られる。
【0052】
このように、貼り合わせ作業箇所の近傍をカバー11で覆うことにより、粘着剤に対して高い溶解性を有する気体雰囲気中で、貼り合わせ作業を行なわせることができる。この方法では、貼り合わせ作業箇所の近傍にのみ、カバー11を設けているため、貼り合わせ装置全体が大きくならず、図5に示した従来の製造装置Dに、簡単な改良を加えるだけで実施することができる。
【0053】
図3に示す実施例では、貼り合わせ装置Bの貼合せローラ4、4の全体がカバー11によって覆われており、シート状粘着剤1と支持フィルム2とが貼り合わせられてできた粘着テープ7は、カバー11の下面に設けられたスリットを通して外部に引き出される。第1の実施例においては、貼り合わせ作業箇所の近傍のみをカバー11で覆っているため、カバー11と貼合せローラ4、4の側面との間に隙間ができるとともに、カバー11の下方は開口された状態になるので、カバー11内に送り込まれた気体が逃げていき、一定量の気体をカバー11内に送り続けなければならず、コストが高くなる要因となる。しかし、図3に示す実施例にあっては、一対の貼合せローラ4、4全体が覆われているため、カバー11内に送り込まれた気体が逃げにくく、気体雰囲気中に保ちやすい。このため、カバー11内に絶えず送りこむ気体量が少なくて済む。
【0054】
また、図4に示す実施例にあっては、貼り合わせ作業工程全体を気体雰囲気中においたものであって、貼り合わせ装置Cにあっては、装置全体がカバー11で覆われている。ここにおいて、シート状粘着剤1はカバー11の外部から供給されているが、もちろん、カバー11の内部で供給できるようにしてもよい。このように装置全体をカバー11で覆うようにすれば、カバー11と装置との間の隙間をほとんど気にする必要がなく、作業箇所を気体雰囲気に保ちやすくなるのでさらに好都合である。
【0055】
もちろん、このようにカバーを設けて、その内部を気体で充満させる必要もなく、例えば、小型の貼り合わせ装置などであれば、貼合せローラの上部付近に配管だけを設置して、絶えず、溶解性の高い気体を送り続けるようにしてもよい。
【0056】
【具体的実施例】
次に、図1及び図2に示す貼り合わせ装置Aを用いて、具体的な実施例である粘着テープを作製するとともに、従来例による比較例である粘着テープを作製して、両者を比較した。
【0057】
具体的な実施例である粘着テープの作製には、次に示す貼り合わせ装置を用いた。一対の貼合せローラにはそれぞれ、直径25cm、幅70cmの鉄製のローラ及び直径25cm、幅70cmのシリコーンゴムにより被覆されたローラを用い、この一対の貼合せローラを覆うように、厚さ5mmのアクリル樹脂板からなるカバーで覆った。また、カバー内側面と貼合せローラ側面の間隔が約1mm、カバーの前面下端部と貼合せローラのローラ面との間隔及びカバーの後面下端部と貼合せローラのローラ面との間隔がそれぞれ約1mm、カバー上面の内側がロール最上面から約50mmの高さとなるように設置した。さらに、内径11mmの配管を、その吹き出し口が貼合せローラの最上面と同じ高さになるように配設し、カバーの上面に、シート状粘着剤の厚さ方向に20mm、幅方向に640mmの矩形状のスリットを開口した。
【0058】
この装置を用いて、気体として二酸化炭素ガスを、約10L/minで連続的に供給しつづけ、貼り合わせ速度を5m/minの一定速度に保った。この条件下において、各種のシート状粘着剤及び支持フィルムを用いて、粘着テープの作製を行なった。また、比較例として、全く同じ装置及び同じ材料を用い、二酸化炭素ガスを用いずに大気中において、比較例の粘着テープを作製した。
【0059】
(具体的実施例1)
シート状粘着剤として、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート(PET)製セパレータ(剥離基材)に、アクリル酸オクチルエステル/アクリル酸共重合体(共重合重量比95:5)60重量部とミリスチン酸イソプロピル40重量部の混合物からなる粘着剤を60μmの厚さで積層したものと、支持フィルムとして、湿式ポリエステル不織布(坪量12g/m2)とPETフィルムとの積層フィルムを用い、シート状粘着剤の粘着剤側と支持フィルムの不織布側とを貼り合わせた。この結果、空隙(気泡)のない透明感の高い粘着テープが得られた。一方、空気中で貼り合わせた比較例の粘着テープでは、粘着面の一面が、微小な気泡によって白濁していた。
【0060】
(具体的実施例2)
次に、シート状粘着剤として、厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート(PET)製セパレータに、アクリル酸オクチルエステル/アクリル酸共重合体(共重合重量比95:5)からなる粘着剤を60μmの厚さで積層したものと、支持フィルムとして、湿式ポリエステル不織布(坪量8g/m2)とPETフィルムとの積層フィルムを用い、シート状粘着剤の粘着剤側と支持フィルムの不織布側とを貼り合わせた。この結果、気泡(空隙)のない透明感の高い粘着テープが得られた。一方、空気中で貼り合わせた比較例の粘着テープでは、粘着面の一面が、微小な気泡によって白濁していた。
【0061】
(具体的実施例3)
さらに、シート状粘着剤として、厚さ100μmのポリプロピレン(PP)製セパレータに、スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体(SIS)ゴム40重量部と脂環族飽和炭化水素樹脂30重量部及び流動パラフィン30重量部の混合物からなる粘着剤を400μmの厚さで積層したものと、支持フィルムとして、湿式ポリエステル不織布(坪量8g/m2)とPETフィルムとの積層フィルムを用い、シート状粘着剤の粘着剤側と支持フィルムの不織布側とを貼り合わせた。この結果、気泡(空隙)のない透明感の高い粘着テープが得られた。一方、空気中で貼り合わせた比較例の粘着テープでは、粘着面の一面が、微小な気泡によって白濁していた。
【0062】
さらに、本発明の効果を確認するため、手作業により粘着テープを粗面である被着面に貼り合わせた。
(具体的実施例4)
グローブボックスの中を二酸化炭素ガスで置換し、グローブボックス内でマット処理したポリエステルフィルムに、市販ポリプロピレン粘着テープを手作業にて貼り合わせた。得られた貼り合わせシートのポリエステルフィルムと粘着テープとの間には、気泡が見られなかった。
【0063】
【発明の効果】
本発明は、粘着剤に対して高い溶解性を有する気体の雰囲気中で、シート状粘着剤を被着面に貼り合わせることとしているので、粘着剤と被着面との間に空隙を生じることなく、シート状粘着剤を被着面に貼り合わせることができる。
【0064】
このとき、被着面が繊維状の材質から形成されている場合のように、被着面が粗面である場合には、特に有効な方法であり、被着面の表面形状に拘らず、空隙を生じることなくシート状粘着剤を貼り合わせることができる。
【0065】
また、シート状粘着剤の粘着剤として、例えばアクリル系粘着剤を用いることができ、多くのシート状粘着製品に適用することができる。
【0066】
さらに、粘着剤に対して高い溶解性を有する気体としては、二酸化炭素を用いるのがよく、取り扱いが容易で爆発などの危険性がないので安全に作業を行なえる。しかも、アクリル系粘着剤等の疎水性粘着剤や水溶性粘着剤など多くのシート状粘着剤に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート状粘着剤の貼り合わせ方法の一実施例を示す概略説明図である。
【図2】(a)は、同上において使用する貼り合わせ装置の貼り合わせ作業箇所を拡大した正面図、(b)はその側面図、(c)はその平面図である。
【図3】本発明の別な実施例を示す概略説明図である。
【図4】本発明のさらに別な実施例を示す概略説明図である。
【図5】従来例のシート状粘着剤の貼り合わせ方法を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 シート状粘着剤
2 支持フィルム(被着面)
4 貼合せローラ
7 粘着テープ
11 カバー
12 粘着剤に高い溶解性を有する気体を送るための配管
Claims (4)
- 粘着剤がシート状に形成されたシート状粘着剤を、被着面に貼り合せるためのシート状粘着剤の貼合せ方法であって、
二酸化炭素の雰囲気中で、当該シート状粘着剤を被着面に貼り合わせることを特徴とするシート状粘着剤の貼合せ方法。 - 前記被着面が、粗面であることを特徴とする請求項1に記載のシート状粘着剤の貼合せ方法。
- 前記被着面が、繊維状の材質により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート状粘着剤の貼合せ方法。
- 前記粘着剤が、アクリル系粘着剤から形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート状粘着剤の貼合せ方法。
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