JP3601808B2 - データセットのスペース容量管理方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、システム管理者がシステム運用の過程で必ず直面するデータ量の増加に伴い発生するデータセットのスペース容量定義の保守を行う為のデータセットのスペース容量管理方法に関し、特に、システム設計者がシステム設計時点で考慮していたデータ量と異なるような状況が発生することを考慮し、業務システム稼働の早期の段階でデータセットのスペース容量定義の見直しをするためのデータセットのスペース容量管理方法に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的なシステム保守において、システム管理者が対象とする業務システムに対し、すべてのジョブ制御言語(以下、JCLと記す)に定義されているデータセットのスペース容量を監視するようなことは現実的に有り得ない。システム管理者がシステムを保守する範囲は広く、各JCLに定義したデータセットのスペース容量状況までを監視することは考慮されていないのが現状である。
【0003】
システム管理者はシステム構成の基となるデータベースなどのデータ件数が急激に増加した場合、直接的に関連するジョブに対してデータセットのスペース容量を見直すことは考えられるが、スペース容量の再設定を行う場合、そのスペース容量値はシステム管理者の知識と経験から適当と思われる値により修正を行うのが通例である。そして、前記のようなケースが発生した場合は同様な修正が多量に発生することも考えられるため、作業工数を考慮した場合、画一的な修正が行われる。
【0004】
また、長期にわたり運用を行っている業務システムの場合、その期間に発生する仕様変更や業務システムの使用傾向の変化によりデータ量が変化し、データセットのスペース容量を無駄に多く確保する状況が発生したり、データ量の変化に伴う間接的な影響範囲の考慮不足によるジョブの異常終了を引き起こすケースも考えられる。
【0005】
前者のデータセットのスペース容量を多めに確保すること自体には基本的に問題はないが、確保先の外部記憶装置の容量に余裕が無い場合、これが原因で異常終了することも希に考えられる。
【0006】
しかし、問題となるのは後者のデータ量の変化に伴う間接的な影響範囲の考慮不足によるジョブの異常終了を引き起こす現象であり、現状ではこの現象を完全に防止するには刻々と変化するデータ量とすべての業務プログラム仕様を把握した上で、一定の作業工数を常に保ち続けることができない限り難しいと考えられる。システム運用の中でジョブの異常終了は業務遂行の妨げになるため発生してはならない現象ではあるが、現実は発生するまで把握できず事後対応となっているケースが多い。
【0007】
システム設計時においても、システム運用を開始してからでなければ正確なデータ量を把握することができないため、業務システムの基本となるデータベースなどの容量より算出した値から安全圏も考慮した値又は、最大容量を算出し設計を行っている。
【0008】
このJCL文を自動作成する従来の技術は、例えば、特開昭62−206631号公報や、特開平7−56717号公報に開示されている。しかし、これらはジョブを新規に設計しジョブ制御言語を生成する場合に摘要する趣があり、ここで問題としているデータセットのスペース容量の設定は、従来の技術では他の各種パラメタも含めて詳細には定義していない。また、これらの技術はジョブフローとJCLの整合性を考慮した技術であるため、各種パラメタの設定内容は設計者に依存することになり、スペース容量も適切な値が設定されているとは限らない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術は主にジョブフローとJCLの整合性を考慮した技術であるため、データセットのスペース容量を適切な値に設定するものではない。
【0010】
したがって、上記従来技術において、システム管理者が業務システムで定義したデータセットのスペース容量の保守を十分に行えない理由として、以下のような点が挙げられる。
【0011】
(1)システム管理者が業務システムに定義されているすべてのデータセットを監視することは不可能。また、そのための手段も乏しい。
【0012】
(2)長期運用の業務システムは仕様変更などにより設計当初の状態とは矛盾が生じ、データセットのスペース容量を無駄に多く確保したり、間接的な影響でスペース容量不足による業務システムの異常終了を引き起こす可能性があり、これを事前に把握する手段が乏しい。
【0013】
(3)業務システム設計時点で算出されたデータセットのスペース容量は机上計算によるものであり、必ずしも適切な設定を行なっているとは限らない。
【0014】
(4)システム管理者が業務システムに定義されているデータセットのスペース容量を修正する場合、各ジョブに対して固有な修正を行うことは作業工数を考慮すると効率的でないため、全体的に画一的な修正になるのが通例である。
【0015】
本発明の第1の目的は、業務システムが抱える大量のデータセットに対し、スペース容量の使用状況を適時把握し、異常終了による業務の停滞を避けることが可能な技術を提供することにある。
【0016】
本発明の第2の目的は、データセットのスペース容量を稼働実績により適切な値に修正することが可能な技術を提供することにある。
【0017】
本発明の第3の目的は、本発明によりシステム管理者の負担を減らし、無駄な作業工数の発生を抑制することが可能な技術を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0019】
業務システムのJCL(ジョブ制御言語)で定義されたデータセットのスペース容量管理方法であって、前記業務システムを実行した際に動作対象となったJCLのジョブステップで定義されているデータセット単位に入出力結果を生成し、前記業務システムを構成する全てのJCLからジョブステップで定義されているデータセット単位に定義情報を生成し、前記業務システムを構成する全ての業務プログラムから入出力ファイル単位に定義情報を生成し、前記生成された入出力結果及び両定義情報を入力情報としてそれぞれを照合解析を行い、業務システムの入出力結果情報を生成し、その入出力結果情報を基にシステム管理者からのスペース容量の増減指示を受け、データセットのスペース容量を修正することを特徴とする。
【0020】
また、前記入出力結果情報を基に、データセットのスペース容量警告情報、スペース容量分析情報、及びJCLソースリスト参照情報を生成して出力装置に出力し、システム管理者からのスペース容量の増減指示を受け、データセットのスペース容量を修正することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
【0022】
図2は本実施形態のデータセットのスペース容量の管理、修正方法を実施する業務システムの装置構成の一例を示す図である。まず、本実施形態の業務システムは、図2に示すように、エンドユーザ、またはシステム管理者に各処理の出力を表示する表示装置201と、エンドユーザ、またはシステム管理者からの入力を受ける入力装置202と、各処理を実行する中央処理装置203と、各種ファイルを格納する外部記憶装置204と、各処理のプログラムを格納するメモリ205とから構成される。
【0023】
図1は、本実施形態のデータセットのスペース容量の管理、修正方法を実現する業務システムを説明するための図である。
【0024】
図1に示すように、本実施形態の業務システムの処理は、業務処理101、随時処理107、及び保守処理114の3つに分けられる。
【0025】
処理構成の上位仕様である業務処理101は、各種業務用ファイル102を基に中央処理装置203が各業務を実施する度に該当ジョブをJCLソースファイル103より取得、実行し、同時に入出力結果を各業務プログラムに組み込まれた実行結果情報出力処理104より業務プログラム定義ファイル106を参照し、実行結果情報ファイル105にデータを出力する。この一連の処理は、エンドユーザーやシステム管理者は意識することなく自動的にデータセットの保守データを取得、蓄積をすることとなる。
【0026】
処理構成の2つ目の随時処理107は、JCLソースファイル103及び、業務プログラムソースファイル108の変更(ロードモジュールの変更を伴う)などが生じた場合、変更直後や夜間バッチ処理などのタイミングで実行する処理である。ここで生成するファイルは、業務プログラム定義ファイル106、JCL定義情報ファイル110、及び入出力情報ファイル113の3つがある。
【0027】
前述した業務プログラム定義ファイル106は業務プログラムソースファイル108の入出力関連の定義情報を蓄積したファイルであり、これは業務プログラム定義情報取得処理109を介して生成されたものである。
【0028】
次に、JCL定義情報ファイル110はJCLソースファイル103よりJCL定義情報取得処理111を介して生成されたものである。
【0029】
また、入出力情報ファイル113は、蓄積された実行結果情報ファイル105の定義内容を業務プログラム定義ファイル106でチェック処理後、JCL定義情報ファイル110とを実行結果解析処理112でマッチング処理を行って生成されたものである。業務プログラムの入出力関連定義に修正が生じた場合やJCLに修正が生じた場合、随時処理107を実施する必要がある。
【0030】
処理構成の3つ目は保守処理114であり、システム管理者が業務処理101で取得した情報から随時処理107で生成された入出力情報ファイル113を基に保守作業を行う処理である。
【0031】
システム管理者は入力装置202より指示情報ファイル115を介して実行結果解析処理116を起動し、入出力情報ファイル113より保守情報関連データを表示装置201に出力する。その出力内容に基づきJCLの修正が必要となった場合、入力装置202から指示情報ファイル115を介してJCL自動修正処理117を起動し、JCLソースファイル103に対し更新処理を行う。同時に、随時処理107も実施する。
【0032】
次に、図1に示した各処理を各詳細図を交えながら説明する。
【0033】
図3は、業務処理101内の業務プログラムに対して追加する仕様の内容を説明するための図である。なお、本実施形態では業務プログラムはCOBOL言語を想定している。
【0034】
図3に示すように、本実施形態の業務プログラムは、入出力カウンタと実行結果情報出力処理104を実現するサブルーチンのインタフェースの定義を追加した環境設定301と、入出力カウンタの初期処理、及びJCLのSYSINに定義した起動ジョブIDを取得する処理を追加した初期処理302と、データの入出力処理時における入出力件数カウント処理を追加した主処理303と、実行結果情報出力処理104を実現するサブルーチンをCALLする処理を追加した終了処理304とから構成される。上述の仕様の処理は部品化を行うことにより追加する。
【0035】
図4は、図3に示す仕様の業務プログラムにおける入出力情報を中心とした処理を示すフローチャートである。
【0036】
業務プログラム開始直後、SYSINより起動ジョブIDを取得し(ステップ401)、入出力カウンタの初期化処理を行い(ステップ402)、入力データを読み込む(ステップ403)。そして、入力データ1件につき入力カウンタに1を加算し(ステップ404)、入力データが出力対象となるデータであるかを判定する(ステップ405)。
【0037】
出力対象データの場合、出力カウンタに1を加算し(ステップ406)、出力対象外である場合、またはデータ出力後のとき、次レコードがEOF(End Of File)かを判定する(ステップ407)。
【0038】
EOFでない場合、ステップ403に戻り、入力データの読み込み処理を行う。EOFの場合、入出力情報出力サブルーチンをCALLする(ステップ408)。前記サブルーチンをCALLする場合、入出力情報サブルーチンインタフェース409にはプログラム名401、ファイル名411、入出力件数412、及びジョブ名413を設定する。
【0039】
図5は、業務処理101のJCLに対して追加する仕様を説明するための基本モデルを示した図である。
【0040】
ステップ1の業務プログラム501、ステップ3の業務プログラム503、及びステップ5の業務プログラム505には実行結果情報出力処理104で使用するデータセットなどを定義したカタログドプロシジャを定義する。また、ステップ2のソート502、及びステップ4のユーティリティ504からはデータの取得は行わない。
【0041】
図6は、業務処理101の実行結果である実行結果情報ファイル105に出力する実行結果情報レコードを表した図である。実行結果情報出力処理104は、図4に示した入出力情報出力サブルーチンインタフェース409のプログラム名410及びファイル名411と、業務プログラム定義ファイル106のレコードである図9に示す業務プログラム定義情報レコード905のプログラム名901、及びファイル名904でマッチング処理を行い、実行結果情報ファイル105に出力する。そのときの実行結果情報レコード608を例えば、図6に示すように出力する。
【0042】
図6に示す実行結果情報レコード608のジョブ名601、及びプログラム名602はキーであり、入出力件数605は入出力情報出力サブルーチンインタフェース409より取得し、入出力区分603、及び外部装置名604は業務プログラム定義レコード905より取得する。
【0043】
図7は、JCL定義情報ファイル110に出力するJCL定義情報レコード712の構成を示した図である。JCL定義情報ファイル110に出力するJCL定義情報レコード712は、JCLソースファイル103に対しJCL定義情報取得処理111を行うことによって生成する。
【0044】
そのJCL定義情報レコード712を図8に示すJCL定義情報取得箇所サンプルリストを用いて説明する。図7に示すJCL定義情報レコード712のジョブ名701にはジョブ名801、連番702には1からの連番、ジョブステップ名703にはステップ名802、及びプログラム名704にはプログラム名803を設定する。データセット名705にはデータセット名806や同808や同815を、DD名706にはDD名805や同807や同814を設定する。
【0045】
単位707にはSPACEパラメタの第1パラメタ811や同818、初期値708にはSPACEパラメタの初期値812や同819の数値、増分709にはSPACEパラメタの増分813や同820の数値、レコード長710にはDCBパラメタのLRECL809や同816の数値、ブロックサイズ711にはDCBパラメタのBLKSIZE810や同817の数値をそれぞれ設定する。
【0046】
図8で上記以外の804は入出力情報出力サブルーチン408用の出力先データセットが定義されているカタログドプロシジャを定義(EXPAND文はOSに依存)している。821は起動JCLを業務プログラムに渡すためのSYSIN値を示してある。
【0047】
図9は、業務プログラム定義ファイル106に出力する業務プログラム定義情報レコード905の構成を示した図である。業務プログラム定義情報ファイル106に出力する業務プログラム定義情報レコード905は、業務プログラムソースファイル108に対し業務プログラム定義情報取得処理109を行うことによって生成する。
【0048】
その業務プログラム定義情報レコード905を図10に示す業務プログラム定義情報取得箇所サンプル1001を用いて説明する。
【0049】
プログラム名901には見出し部1002のプログラム名1003を設定し、入出力区分902には手続き部1007のOPEN文のモード1008を設定し、外部装置名903には環境部1004の外部装置名1006をセットする。ファイル名904には環境部1004のファイル名1005または、手続き部1007のファイル名1009を設定し、入出力区分902、外部装置名903、及びファイル名904には環境部1004のファイル名1005と、手続き部1007のファイル名1009を照合して設定を行う。
【0050】
図11は、JCL定義情報ファイル110、業務プログラム定義ファイル106、及び実行結果情報ファイル105より実行結果解析処理112が生成する入出力情報ファイル113の入出力情報レコード1111の構成を示した図である。入出力情報レコード1111は、図6に示す実行結果情報レコード608のジョブ名601、プログラム名602、及び外部装置名604と図7に示すJCL定義情報レコード712のジョブ名701、プログラム名704、及びDD名706をマッチングして生成する。
【0051】
入出力情報レコード1111において、ジョブ名1101、及びプログラム名1106はキーであり、ジョブステップ名1102、データセット名1103、初期値1104、及び増分1105はJCL定義情報レコード712より設定し、データ件数1108、実行日付1109、及び実行時間1110は実行結果情報レコード608から設定する。また、増分発生回数1107はJCL定義情報レコード712の単位707、初期値708、増分709、レコード長710、及びブロックサイズ711より算出して設定する。
【0052】
図12は、システム管理者が保守作業を行う際に表示装置201に出力するスペース容量警告一覧画面1201の画面構成を示した図である。スペース容量警告一覧画面1201は、画面起動時に入出力情報ファイル113より警告条件を満たすデータを抽出して表示されるものである。
【0053】
図12に示すスペース容量警告一覧画面1201において、ページ1218とNo.1203とは連番とし、JCLID1204にはジョブ名1101、ステップ1205にはジョブステップ名1102、DSN1206にはデータセット名1103、初期1207には初期値1104、増1208には増分1105、発生1209には増分発生回数1107、実行日1210には実行日付1109、実行時間1211には実行時間1110をそれぞれ出力する。なお、MESSAGE1212には入力エラー時やその他のメッセージを出力する必要がある場合に使用する。また、ファンクションキーの定義として、PF9:処理終了1215にて保守処理を終了する。PF11:前頁1216、PF12:次頁1217は出力データが多い場合、必要に応じて使用する。SELECTNo.の1202はNo.1203の番号を入力し、PF5:データ分析1213を使用すると、SELECTNo.1202の番号をキーに後述するスペース容量分析画面1301を出力装置201に出力する。PF8:JCL参照1214を使用すると、SELECTNo.1202の番号をキーに後述するJCLソースリスト参照画面1401を出力装置201に出力する。
【0054】
図13は、スペース容量警告一覧画面1201に出力されたJCLID1204をキーとし、データの発生件数、増分の使用状況の推移を表示装置201に出力するスペース容量分析画面1301の画面構成を示した図である。スペース容量分析画面1301では、ページ1318には連番、JCLID1302にはジョブ名1101、ステップ1303にはジョブステップ名1102、DSN1304にはデータセット名1103、初期1305には初期値1104、増1306には増分1105、日付1307には実行日付1109、時間1308には実行時間1110を設定し、増分発生回数1309には増分発生回数1107をグラフ化して出力し、データ件数1310にはデータ件数1108をカンマ編集して出力する。なお、MESSAGE1311には入力エラー時やその他のメッセージを出力する必要がある場合に使用する。PF9:処理終了1315にて保守処理を終了する。PF11:前頁1316、PF12:次頁1317は出力データが多い場合、必要に応じて使用する。PF1:データ更新1312は初期1305、増1306にて修正した場合の値を出力装置201の画面で検証し問題が無い場合に使用する。PF3:警告一覧1313はスペース容量警告一覧画面1201に戻る場合に使用する。PF8:JCL参照1314はJCLID1302をキーにJCLソースファイル103から取得し、出力装置201に画面出力する。
【0055】
図14は、スペース容量警告一覧画面1201でSELECTNo.1202に選択された該当JCLをキーとしてPF8:JCL参照1214を使用した場合または、スペース容量分析画面1301のJCLID1302をキーとしてPF8:JCL参照1314を使用した場合に表示装置201に対象JCLソースを出力するためのJCLソースリスト参照画面1401の画面構成を示した図である。JCLソースリスト参照画面1401では、ページ1409には連番、JCLID1402には上位画面より引き継いだJCLID1204またはJCLID1302、JCLソースリスト出力エリア1403にはJCLソースファイル103よりJCLソースリストを出力する。PF9:処理終了1406にて保守処理を終了する。PF11:前頁1407、PF12:次頁1408は出力データが多い場合、必要に応じて使用する。PF3:警告一覧1404はスペース容量警告一覧画面1201に戻る。PF5データ分析はスペース容量分析画面1301に戻る。
【0056】
以上、説明してきたように、本発明によれば、業務プログラム中に入出力情報を取得する処理を備えることにより、システム管理者が特別に意識することなくスペース容量の保守情報を取得することができるため、スペース容量の使用状況を適時把握し、異常終了による業務の停滞を避けることが可能になる。
【0057】
また、スペース容量警告一覧画面1201、スペース容量分析画面1301、及びJCLソースリスト参照画面1401を表示することによって、対話形式により入出力情報から簡単にJCLのスペース容量の調整も行うことができるようになるので、保守のための作業工数を削減することができる。
【0058】
また、スペース容量の使用状況を適時把握でき、簡単にJCLのスペース容量の調整も行うことができるので、データセットのスペース容量を稼働実績により適切な値に修正することが可能になる。
【0059】
さらに、システム開発直後においてもスペース容量の見直しが行えるため、早期の段階で安定稼働を実現することができる。
【0060】
なお、本実施形態で説明してきた各処理は、コンピュータで実行可能なプログラムで実現される場合もあり、そのときのプログラムは、フロッピーディスク、CD−ROM、マスクROM等の記憶媒体で一般ユーザに提供される。この場合、さらに、これら処理の他にGUIプログラム等の他のプログラムと組み合わせてユーザに提供することもある。
【0061】
また、上述した記憶媒体で提供する代替手段として、インタネット等のネットワークを通じて有償で提供することもある。
【0062】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0064】
業務プログラム中に入出力情報を取得する処理を備えることにより、システム管理者が特別に意識することなくスペース容量の保守情報を取得することができるため、スペース容量の使用状況を適時把握し、異常終了による業務の停滞を避けることが可能になる。
【0065】
また、スペース容量警告一覧画面1201、スペース容量分析画面1301、及びJCLソースリスト参照画面1401を表示することによって、対話形式により入出力情報から簡単にJCLのスペース容量の調整も行うことができるようになるので、保守のための作業工数を削減することができる。
【0066】
さらに、スペース容量の使用状況を適時把握でき、簡単にJCLのスペース容量の調整も行うことができるので、データセットのスペース容量を稼働実績により適切な値に修正することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるデータセットのスペース容量の管理、修正方法を実現する業務システムを説明するための図である。
【図2】本実施形態のデータセットのスペース容量の管理、修正方法を実施する業務システムの装置構成の一例を示す図である。
【図3】業務処理内の業務プログラムに対して追加する仕様の内容を説明するための図である。
【図4】図3に示す仕様の業務プログラムにおける入出力情報を中心とした処理を示すフローチャートである。
【図5】業務処理のJCLに対して追加する仕様を説明するための基本モデルを示した図である。
【図6】実行結果情報ファイルに出力する実行結果情報レコードを表した図である。
【図7】JCL定義情報ファイルのJCL定義情報レコードの構成を示した図である。
【図8】JCL定義情報取得箇所サンプルリストを示した図である。
【図9】業務プログラム定義ファイルの業務プログラム定義情報レコードの構成を示した図である。
【図10】業務プログラム定義情報取得箇所サンプルを示した図である。
【図11】入出力情報ファイルの入出力情報レコードの構成を示した図である。
【図12】スペース容量警告一覧画面の画面構成を示した図である。
【図13】スペース容量分析画面の画面構成を示した図である。
【図14】JCLソースリスト参照画面の画面構成を示した図である。
【符号の説明】
101…業務処理、102…各種業務用ファイル、103…JCLソースファイル、104…実行結果情報出力処理、105…実行結果情報ファイル、106…業務プログラム定義ファイル、107…随時処理、108…業務プログラムソースファイル、109…業務プログラム定義情報取得処理、110…JCL定義情報ファイル、111…JCL定義情報取得処理、112…実行結果解析処理、113…入出力情報ファイル、114…保守処理、115…指示情報ファイル、116…実行結果解析処理、117…JCL自動修正処理、201…表示装置、202…入力装置、203…中央処理装置、204…外部記憶装置、205…メモリ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、システム管理者がシステム運用の過程で必ず直面するデータ量の増加に伴い発生するデータセットのスペース容量定義の保守を行う為のデータセットのスペース容量管理方法に関し、特に、システム設計者がシステム設計時点で考慮していたデータ量と異なるような状況が発生することを考慮し、業務システム稼働の早期の段階でデータセットのスペース容量定義の見直しをするためのデータセットのスペース容量管理方法に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的なシステム保守において、システム管理者が対象とする業務システムに対し、すべてのジョブ制御言語(以下、JCLと記す)に定義されているデータセットのスペース容量を監視するようなことは現実的に有り得ない。システム管理者がシステムを保守する範囲は広く、各JCLに定義したデータセットのスペース容量状況までを監視することは考慮されていないのが現状である。
【0003】
システム管理者はシステム構成の基となるデータベースなどのデータ件数が急激に増加した場合、直接的に関連するジョブに対してデータセットのスペース容量を見直すことは考えられるが、スペース容量の再設定を行う場合、そのスペース容量値はシステム管理者の知識と経験から適当と思われる値により修正を行うのが通例である。そして、前記のようなケースが発生した場合は同様な修正が多量に発生することも考えられるため、作業工数を考慮した場合、画一的な修正が行われる。
【0004】
また、長期にわたり運用を行っている業務システムの場合、その期間に発生する仕様変更や業務システムの使用傾向の変化によりデータ量が変化し、データセットのスペース容量を無駄に多く確保する状況が発生したり、データ量の変化に伴う間接的な影響範囲の考慮不足によるジョブの異常終了を引き起こすケースも考えられる。
【0005】
前者のデータセットのスペース容量を多めに確保すること自体には基本的に問題はないが、確保先の外部記憶装置の容量に余裕が無い場合、これが原因で異常終了することも希に考えられる。
【0006】
しかし、問題となるのは後者のデータ量の変化に伴う間接的な影響範囲の考慮不足によるジョブの異常終了を引き起こす現象であり、現状ではこの現象を完全に防止するには刻々と変化するデータ量とすべての業務プログラム仕様を把握した上で、一定の作業工数を常に保ち続けることができない限り難しいと考えられる。システム運用の中でジョブの異常終了は業務遂行の妨げになるため発生してはならない現象ではあるが、現実は発生するまで把握できず事後対応となっているケースが多い。
【0007】
システム設計時においても、システム運用を開始してからでなければ正確なデータ量を把握することができないため、業務システムの基本となるデータベースなどの容量より算出した値から安全圏も考慮した値又は、最大容量を算出し設計を行っている。
【0008】
このJCL文を自動作成する従来の技術は、例えば、特開昭62−206631号公報や、特開平7−56717号公報に開示されている。しかし、これらはジョブを新規に設計しジョブ制御言語を生成する場合に摘要する趣があり、ここで問題としているデータセットのスペース容量の設定は、従来の技術では他の各種パラメタも含めて詳細には定義していない。また、これらの技術はジョブフローとJCLの整合性を考慮した技術であるため、各種パラメタの設定内容は設計者に依存することになり、スペース容量も適切な値が設定されているとは限らない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術は主にジョブフローとJCLの整合性を考慮した技術であるため、データセットのスペース容量を適切な値に設定するものではない。
【0010】
したがって、上記従来技術において、システム管理者が業務システムで定義したデータセットのスペース容量の保守を十分に行えない理由として、以下のような点が挙げられる。
【0011】
(1)システム管理者が業務システムに定義されているすべてのデータセットを監視することは不可能。また、そのための手段も乏しい。
【0012】
(2)長期運用の業務システムは仕様変更などにより設計当初の状態とは矛盾が生じ、データセットのスペース容量を無駄に多く確保したり、間接的な影響でスペース容量不足による業務システムの異常終了を引き起こす可能性があり、これを事前に把握する手段が乏しい。
【0013】
(3)業務システム設計時点で算出されたデータセットのスペース容量は机上計算によるものであり、必ずしも適切な設定を行なっているとは限らない。
【0014】
(4)システム管理者が業務システムに定義されているデータセットのスペース容量を修正する場合、各ジョブに対して固有な修正を行うことは作業工数を考慮すると効率的でないため、全体的に画一的な修正になるのが通例である。
【0015】
本発明の第1の目的は、業務システムが抱える大量のデータセットに対し、スペース容量の使用状況を適時把握し、異常終了による業務の停滞を避けることが可能な技術を提供することにある。
【0016】
本発明の第2の目的は、データセットのスペース容量を稼働実績により適切な値に修正することが可能な技術を提供することにある。
【0017】
本発明の第3の目的は、本発明によりシステム管理者の負担を減らし、無駄な作業工数の発生を抑制することが可能な技術を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0019】
業務システムのJCL(ジョブ制御言語)で定義されたデータセットのスペース容量管理方法であって、前記業務システムを実行した際に動作対象となったJCLのジョブステップで定義されているデータセット単位に入出力結果を生成し、前記業務システムを構成する全てのJCLからジョブステップで定義されているデータセット単位に定義情報を生成し、前記業務システムを構成する全ての業務プログラムから入出力ファイル単位に定義情報を生成し、前記生成された入出力結果及び両定義情報を入力情報としてそれぞれを照合解析を行い、業務システムの入出力結果情報を生成し、その入出力結果情報を基にシステム管理者からのスペース容量の増減指示を受け、データセットのスペース容量を修正することを特徴とする。
【0020】
また、前記入出力結果情報を基に、データセットのスペース容量警告情報、スペース容量分析情報、及びJCLソースリスト参照情報を生成して出力装置に出力し、システム管理者からのスペース容量の増減指示を受け、データセットのスペース容量を修正することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
【0022】
図2は本実施形態のデータセットのスペース容量の管理、修正方法を実施する業務システムの装置構成の一例を示す図である。まず、本実施形態の業務システムは、図2に示すように、エンドユーザ、またはシステム管理者に各処理の出力を表示する表示装置201と、エンドユーザ、またはシステム管理者からの入力を受ける入力装置202と、各処理を実行する中央処理装置203と、各種ファイルを格納する外部記憶装置204と、各処理のプログラムを格納するメモリ205とから構成される。
【0023】
図1は、本実施形態のデータセットのスペース容量の管理、修正方法を実現する業務システムを説明するための図である。
【0024】
図1に示すように、本実施形態の業務システムの処理は、業務処理101、随時処理107、及び保守処理114の3つに分けられる。
【0025】
処理構成の上位仕様である業務処理101は、各種業務用ファイル102を基に中央処理装置203が各業務を実施する度に該当ジョブをJCLソースファイル103より取得、実行し、同時に入出力結果を各業務プログラムに組み込まれた実行結果情報出力処理104より業務プログラム定義ファイル106を参照し、実行結果情報ファイル105にデータを出力する。この一連の処理は、エンドユーザーやシステム管理者は意識することなく自動的にデータセットの保守データを取得、蓄積をすることとなる。
【0026】
処理構成の2つ目の随時処理107は、JCLソースファイル103及び、業務プログラムソースファイル108の変更(ロードモジュールの変更を伴う)などが生じた場合、変更直後や夜間バッチ処理などのタイミングで実行する処理である。ここで生成するファイルは、業務プログラム定義ファイル106、JCL定義情報ファイル110、及び入出力情報ファイル113の3つがある。
【0027】
前述した業務プログラム定義ファイル106は業務プログラムソースファイル108の入出力関連の定義情報を蓄積したファイルであり、これは業務プログラム定義情報取得処理109を介して生成されたものである。
【0028】
次に、JCL定義情報ファイル110はJCLソースファイル103よりJCL定義情報取得処理111を介して生成されたものである。
【0029】
また、入出力情報ファイル113は、蓄積された実行結果情報ファイル105の定義内容を業務プログラム定義ファイル106でチェック処理後、JCL定義情報ファイル110とを実行結果解析処理112でマッチング処理を行って生成されたものである。業務プログラムの入出力関連定義に修正が生じた場合やJCLに修正が生じた場合、随時処理107を実施する必要がある。
【0030】
処理構成の3つ目は保守処理114であり、システム管理者が業務処理101で取得した情報から随時処理107で生成された入出力情報ファイル113を基に保守作業を行う処理である。
【0031】
システム管理者は入力装置202より指示情報ファイル115を介して実行結果解析処理116を起動し、入出力情報ファイル113より保守情報関連データを表示装置201に出力する。その出力内容に基づきJCLの修正が必要となった場合、入力装置202から指示情報ファイル115を介してJCL自動修正処理117を起動し、JCLソースファイル103に対し更新処理を行う。同時に、随時処理107も実施する。
【0032】
次に、図1に示した各処理を各詳細図を交えながら説明する。
【0033】
図3は、業務処理101内の業務プログラムに対して追加する仕様の内容を説明するための図である。なお、本実施形態では業務プログラムはCOBOL言語を想定している。
【0034】
図3に示すように、本実施形態の業務プログラムは、入出力カウンタと実行結果情報出力処理104を実現するサブルーチンのインタフェースの定義を追加した環境設定301と、入出力カウンタの初期処理、及びJCLのSYSINに定義した起動ジョブIDを取得する処理を追加した初期処理302と、データの入出力処理時における入出力件数カウント処理を追加した主処理303と、実行結果情報出力処理104を実現するサブルーチンをCALLする処理を追加した終了処理304とから構成される。上述の仕様の処理は部品化を行うことにより追加する。
【0035】
図4は、図3に示す仕様の業務プログラムにおける入出力情報を中心とした処理を示すフローチャートである。
【0036】
業務プログラム開始直後、SYSINより起動ジョブIDを取得し(ステップ401)、入出力カウンタの初期化処理を行い(ステップ402)、入力データを読み込む(ステップ403)。そして、入力データ1件につき入力カウンタに1を加算し(ステップ404)、入力データが出力対象となるデータであるかを判定する(ステップ405)。
【0037】
出力対象データの場合、出力カウンタに1を加算し(ステップ406)、出力対象外である場合、またはデータ出力後のとき、次レコードがEOF(End Of File)かを判定する(ステップ407)。
【0038】
EOFでない場合、ステップ403に戻り、入力データの読み込み処理を行う。EOFの場合、入出力情報出力サブルーチンをCALLする(ステップ408)。前記サブルーチンをCALLする場合、入出力情報サブルーチンインタフェース409にはプログラム名401、ファイル名411、入出力件数412、及びジョブ名413を設定する。
【0039】
図5は、業務処理101のJCLに対して追加する仕様を説明するための基本モデルを示した図である。
【0040】
ステップ1の業務プログラム501、ステップ3の業務プログラム503、及びステップ5の業務プログラム505には実行結果情報出力処理104で使用するデータセットなどを定義したカタログドプロシジャを定義する。また、ステップ2のソート502、及びステップ4のユーティリティ504からはデータの取得は行わない。
【0041】
図6は、業務処理101の実行結果である実行結果情報ファイル105に出力する実行結果情報レコードを表した図である。実行結果情報出力処理104は、図4に示した入出力情報出力サブルーチンインタフェース409のプログラム名410及びファイル名411と、業務プログラム定義ファイル106のレコードである図9に示す業務プログラム定義情報レコード905のプログラム名901、及びファイル名904でマッチング処理を行い、実行結果情報ファイル105に出力する。そのときの実行結果情報レコード608を例えば、図6に示すように出力する。
【0042】
図6に示す実行結果情報レコード608のジョブ名601、及びプログラム名602はキーであり、入出力件数605は入出力情報出力サブルーチンインタフェース409より取得し、入出力区分603、及び外部装置名604は業務プログラム定義レコード905より取得する。
【0043】
図7は、JCL定義情報ファイル110に出力するJCL定義情報レコード712の構成を示した図である。JCL定義情報ファイル110に出力するJCL定義情報レコード712は、JCLソースファイル103に対しJCL定義情報取得処理111を行うことによって生成する。
【0044】
そのJCL定義情報レコード712を図8に示すJCL定義情報取得箇所サンプルリストを用いて説明する。図7に示すJCL定義情報レコード712のジョブ名701にはジョブ名801、連番702には1からの連番、ジョブステップ名703にはステップ名802、及びプログラム名704にはプログラム名803を設定する。データセット名705にはデータセット名806や同808や同815を、DD名706にはDD名805や同807や同814を設定する。
【0045】
単位707にはSPACEパラメタの第1パラメタ811や同818、初期値708にはSPACEパラメタの初期値812や同819の数値、増分709にはSPACEパラメタの増分813や同820の数値、レコード長710にはDCBパラメタのLRECL809や同816の数値、ブロックサイズ711にはDCBパラメタのBLKSIZE810や同817の数値をそれぞれ設定する。
【0046】
図8で上記以外の804は入出力情報出力サブルーチン408用の出力先データセットが定義されているカタログドプロシジャを定義(EXPAND文はOSに依存)している。821は起動JCLを業務プログラムに渡すためのSYSIN値を示してある。
【0047】
図9は、業務プログラム定義ファイル106に出力する業務プログラム定義情報レコード905の構成を示した図である。業務プログラム定義情報ファイル106に出力する業務プログラム定義情報レコード905は、業務プログラムソースファイル108に対し業務プログラム定義情報取得処理109を行うことによって生成する。
【0048】
その業務プログラム定義情報レコード905を図10に示す業務プログラム定義情報取得箇所サンプル1001を用いて説明する。
【0049】
プログラム名901には見出し部1002のプログラム名1003を設定し、入出力区分902には手続き部1007のOPEN文のモード1008を設定し、外部装置名903には環境部1004の外部装置名1006をセットする。ファイル名904には環境部1004のファイル名1005または、手続き部1007のファイル名1009を設定し、入出力区分902、外部装置名903、及びファイル名904には環境部1004のファイル名1005と、手続き部1007のファイル名1009を照合して設定を行う。
【0050】
図11は、JCL定義情報ファイル110、業務プログラム定義ファイル106、及び実行結果情報ファイル105より実行結果解析処理112が生成する入出力情報ファイル113の入出力情報レコード1111の構成を示した図である。入出力情報レコード1111は、図6に示す実行結果情報レコード608のジョブ名601、プログラム名602、及び外部装置名604と図7に示すJCL定義情報レコード712のジョブ名701、プログラム名704、及びDD名706をマッチングして生成する。
【0051】
入出力情報レコード1111において、ジョブ名1101、及びプログラム名1106はキーであり、ジョブステップ名1102、データセット名1103、初期値1104、及び増分1105はJCL定義情報レコード712より設定し、データ件数1108、実行日付1109、及び実行時間1110は実行結果情報レコード608から設定する。また、増分発生回数1107はJCL定義情報レコード712の単位707、初期値708、増分709、レコード長710、及びブロックサイズ711より算出して設定する。
【0052】
図12は、システム管理者が保守作業を行う際に表示装置201に出力するスペース容量警告一覧画面1201の画面構成を示した図である。スペース容量警告一覧画面1201は、画面起動時に入出力情報ファイル113より警告条件を満たすデータを抽出して表示されるものである。
【0053】
図12に示すスペース容量警告一覧画面1201において、ページ1218とNo.1203とは連番とし、JCLID1204にはジョブ名1101、ステップ1205にはジョブステップ名1102、DSN1206にはデータセット名1103、初期1207には初期値1104、増1208には増分1105、発生1209には増分発生回数1107、実行日1210には実行日付1109、実行時間1211には実行時間1110をそれぞれ出力する。なお、MESSAGE1212には入力エラー時やその他のメッセージを出力する必要がある場合に使用する。また、ファンクションキーの定義として、PF9:処理終了1215にて保守処理を終了する。PF11:前頁1216、PF12:次頁1217は出力データが多い場合、必要に応じて使用する。SELECTNo.の1202はNo.1203の番号を入力し、PF5:データ分析1213を使用すると、SELECTNo.1202の番号をキーに後述するスペース容量分析画面1301を出力装置201に出力する。PF8:JCL参照1214を使用すると、SELECTNo.1202の番号をキーに後述するJCLソースリスト参照画面1401を出力装置201に出力する。
【0054】
図13は、スペース容量警告一覧画面1201に出力されたJCLID1204をキーとし、データの発生件数、増分の使用状況の推移を表示装置201に出力するスペース容量分析画面1301の画面構成を示した図である。スペース容量分析画面1301では、ページ1318には連番、JCLID1302にはジョブ名1101、ステップ1303にはジョブステップ名1102、DSN1304にはデータセット名1103、初期1305には初期値1104、増1306には増分1105、日付1307には実行日付1109、時間1308には実行時間1110を設定し、増分発生回数1309には増分発生回数1107をグラフ化して出力し、データ件数1310にはデータ件数1108をカンマ編集して出力する。なお、MESSAGE1311には入力エラー時やその他のメッセージを出力する必要がある場合に使用する。PF9:処理終了1315にて保守処理を終了する。PF11:前頁1316、PF12:次頁1317は出力データが多い場合、必要に応じて使用する。PF1:データ更新1312は初期1305、増1306にて修正した場合の値を出力装置201の画面で検証し問題が無い場合に使用する。PF3:警告一覧1313はスペース容量警告一覧画面1201に戻る場合に使用する。PF8:JCL参照1314はJCLID1302をキーにJCLソースファイル103から取得し、出力装置201に画面出力する。
【0055】
図14は、スペース容量警告一覧画面1201でSELECTNo.1202に選択された該当JCLをキーとしてPF8:JCL参照1214を使用した場合または、スペース容量分析画面1301のJCLID1302をキーとしてPF8:JCL参照1314を使用した場合に表示装置201に対象JCLソースを出力するためのJCLソースリスト参照画面1401の画面構成を示した図である。JCLソースリスト参照画面1401では、ページ1409には連番、JCLID1402には上位画面より引き継いだJCLID1204またはJCLID1302、JCLソースリスト出力エリア1403にはJCLソースファイル103よりJCLソースリストを出力する。PF9:処理終了1406にて保守処理を終了する。PF11:前頁1407、PF12:次頁1408は出力データが多い場合、必要に応じて使用する。PF3:警告一覧1404はスペース容量警告一覧画面1201に戻る。PF5データ分析はスペース容量分析画面1301に戻る。
【0056】
以上、説明してきたように、本発明によれば、業務プログラム中に入出力情報を取得する処理を備えることにより、システム管理者が特別に意識することなくスペース容量の保守情報を取得することができるため、スペース容量の使用状況を適時把握し、異常終了による業務の停滞を避けることが可能になる。
【0057】
また、スペース容量警告一覧画面1201、スペース容量分析画面1301、及びJCLソースリスト参照画面1401を表示することによって、対話形式により入出力情報から簡単にJCLのスペース容量の調整も行うことができるようになるので、保守のための作業工数を削減することができる。
【0058】
また、スペース容量の使用状況を適時把握でき、簡単にJCLのスペース容量の調整も行うことができるので、データセットのスペース容量を稼働実績により適切な値に修正することが可能になる。
【0059】
さらに、システム開発直後においてもスペース容量の見直しが行えるため、早期の段階で安定稼働を実現することができる。
【0060】
なお、本実施形態で説明してきた各処理は、コンピュータで実行可能なプログラムで実現される場合もあり、そのときのプログラムは、フロッピーディスク、CD−ROM、マスクROM等の記憶媒体で一般ユーザに提供される。この場合、さらに、これら処理の他にGUIプログラム等の他のプログラムと組み合わせてユーザに提供することもある。
【0061】
また、上述した記憶媒体で提供する代替手段として、インタネット等のネットワークを通じて有償で提供することもある。
【0062】
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0064】
業務プログラム中に入出力情報を取得する処理を備えることにより、システム管理者が特別に意識することなくスペース容量の保守情報を取得することができるため、スペース容量の使用状況を適時把握し、異常終了による業務の停滞を避けることが可能になる。
【0065】
また、スペース容量警告一覧画面1201、スペース容量分析画面1301、及びJCLソースリスト参照画面1401を表示することによって、対話形式により入出力情報から簡単にJCLのスペース容量の調整も行うことができるようになるので、保守のための作業工数を削減することができる。
【0066】
さらに、スペース容量の使用状況を適時把握でき、簡単にJCLのスペース容量の調整も行うことができるので、データセットのスペース容量を稼働実績により適切な値に修正することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるデータセットのスペース容量の管理、修正方法を実現する業務システムを説明するための図である。
【図2】本実施形態のデータセットのスペース容量の管理、修正方法を実施する業務システムの装置構成の一例を示す図である。
【図3】業務処理内の業務プログラムに対して追加する仕様の内容を説明するための図である。
【図4】図3に示す仕様の業務プログラムにおける入出力情報を中心とした処理を示すフローチャートである。
【図5】業務処理のJCLに対して追加する仕様を説明するための基本モデルを示した図である。
【図6】実行結果情報ファイルに出力する実行結果情報レコードを表した図である。
【図7】JCL定義情報ファイルのJCL定義情報レコードの構成を示した図である。
【図8】JCL定義情報取得箇所サンプルリストを示した図である。
【図9】業務プログラム定義ファイルの業務プログラム定義情報レコードの構成を示した図である。
【図10】業務プログラム定義情報取得箇所サンプルを示した図である。
【図11】入出力情報ファイルの入出力情報レコードの構成を示した図である。
【図12】スペース容量警告一覧画面の画面構成を示した図である。
【図13】スペース容量分析画面の画面構成を示した図である。
【図14】JCLソースリスト参照画面の画面構成を示した図である。
【符号の説明】
101…業務処理、102…各種業務用ファイル、103…JCLソースファイル、104…実行結果情報出力処理、105…実行結果情報ファイル、106…業務プログラム定義ファイル、107…随時処理、108…業務プログラムソースファイル、109…業務プログラム定義情報取得処理、110…JCL定義情報ファイル、111…JCL定義情報取得処理、112…実行結果解析処理、113…入出力情報ファイル、114…保守処理、115…指示情報ファイル、116…実行結果解析処理、117…JCL自動修正処理、201…表示装置、202…入力装置、203…中央処理装置、204…外部記憶装置、205…メモリ。
Claims (2)
- 業務システムのJCL(ジョブ制御言語)で定義されたデータセットのスペース容量管理方法であって、
前記業務システムを実行した際に動作対象となったJCLのジョブステップで定義されているデータセット単位に入出力結果を生成し、前記業務システムを構成する全てのJCLからジョブステップで定義されているデータセット単位に定義情報を生成し、前記業務システムを構成する全ての業務プログラムから入出力ファイル単位に定義情報を生成し、前記生成された入出力結果及び両定義情報を入力情報としてそれぞれを照合解析を行い、業務システムの入出力結果情報を生成し、その入出力結果情報を基にシステム管理者からのスペース容量の増減指示を受け、データセットのスペース容量を修正することを特徴とするデータセットのスペース容量管理方法。 - 前記入出力結果情報を基に、データセットのスペース容量警告情報、スペース容量分析情報、及びJCLソースリスト参照情報を生成して出力装置に出力し、システム管理者からのスペース容量の増減指示を受け、データセットのスペース容量を修正することを特徴とする請求項1に記載のデータセットのスペース容量管理方法。
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