JP2818049B2 - コンピュータ支援設計生産装置 - Google Patents

コンピュータ支援設計生産装置

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JP2818049B2
JP2818049B2 JP3100170A JP10017091A JP2818049B2 JP 2818049 B2 JP2818049 B2 JP 2818049B2 JP 3100170 A JP3100170 A JP 3100170A JP 10017091 A JP10017091 A JP 10017091A JP 2818049 B2 JP2818049 B2 JP 2818049B2
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克也 乙井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータを利用し
た設計生産装置(CAD/CAM装置)に関し、特に複
数の子CAD/CAMシステム(クライアント)がネッ
トワークを介して1つのサーバ(親CAD/CAMシス
テム)によって管理され、各クライアントが物体の形状
のみならず物体に対する属性や幾何拘束条件をも取り扱
うコンピュータ支援設計生産装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(a)従来のCAD/CAMシステムは
設計の目的別に作られている(以下、この様なシステム
を目的別CAD/CAMシステムと呼ぶ)。目的別CA
D/CAMシステムは設計の一部または一種類の設計を
支援することを目的としており、その設計範囲で必要な
データのみを記述し取り扱っている。よって、その設計
に関連して他の目的別CAD/CAMシステムを利用す
るためには、設計者がデータを変換したり、補足しなく
てはならなかった。そこで、様々な目的別CAD/CA
Mで必要なデータを統一的に扱う手段の一つとして、フ
レーム理論(参考文献:エム・ミンスキによる“知識表
現のためのフレームワーク”、及びマクグロウ−ヒルブ
ック社刊の“コンピュータビジョンの心理学”)に基づ
くシステムが用いられ始めている。
【0003】(b)一方、設計者が設計中に取り扱うデ
ータには設計対象の属性ばかりではなく各設計対象に対
する又は設計対象間の拘束条件が含まれる。しかし、従
来のCAD/CAMシステムでは設計に必要な情報とし
て取り扱えるものは、設計対象の属性のみであるものが
殆どであり、拘束条件は意識的にせよ無意識的にせよ設
計者が管理するものであった。これは設計者に対する負
担になるばかりでなく、設計が進行するにつれて拘束条
件が増大した場合には設計者が総ての拘束条件を管理し
きれなくなり設計ミスを招く要因になっていた。従っ
て、このような問題を解決するために設計対象に対する
拘束条件をもCAD/CAMシステムで取り扱うように
なってきている。
【0004】(c)従来のCAD/CAMシステムは個
別にデータを持っている。従って、複数のCAD/CA
Mシステムがコンピュータ上で稼働している場合、例え
それらが同一の設計対象に対して操作を行っていてもデ
ータを個別に持つ必要があり、コンピュータ資源を有効
に利用することができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の(a)に関し
て、フレーム理論に基づく表現方法は、様々な目的別C
AD/CAMシステムで必要なデータを統一的に扱う方
法として用いられている。フレーム理論では対象を抽象
的なものから具体的なものへと分類し、それらを一つの
階層構造にして表現する。よって、フレーム理論に基づ
く表現方法は、設計の完了した閉じた対象を記述するの
には適しているが、設計の途中においては各対象の抽象
性や具体性または各対象間の階層関係が明確でない場合
が多く、それらを同じフレーム理論の枠組みで表現する
ことは困難である。
【0006】本発明の第1の目的は、コンピュータ支援
設計生産装置において、設計途中の設計対象をも柔軟に
記述することを可能にすることにある。
【0007】上述の(b)に関して、従来のCAD/C
AMシステムで取り扱われる拘束条件は幾何データに関
するものであり、それらは一つの設計対象を決定するた
めのものが殆どであり、複数の設計対象間の拘束条件に
関する取扱いに関しては不十分である。また、設計対象
に対して与えられた幾何学的な拘束条件が設定された後
にそれと関係する設定対象の幾何データが変化した場
合、それらの拘束条件が依然満足されているかどうかを
検証する必要があるが、従来のCAD/CAMシステム
ではそれらを効率的に検証する方法がないため、拘束条
件の数が増大するにつれてそれらを検証するのに多大な
時間を必要とする。
【0008】本発明の第2の目的は、拘束条件の数が増
大してもそれらの管理と検証とを効率良く実行すること
を可能にすることにある。
【0009】上述の(c)に関して、従来のCAD/C
AMシステムではデータを個別に保持し、単独で稼働し
ていたため、データの共通部分が共有されず、コンピュ
ータ資源を有効に利用することができない。また、同一
の設計対象に対して複数のCAD/CAMシステムが操
作を加えている場合も、その整合性については設計者が
管理しなくてはならない。このようなデータの管理は設
計者の負担になるばかりでなく、稼働するシステムが増
大するとデータの管理ミスによる設計の後退をも招く結
果となる。
【0010】本発明の第3の目的は、このような問題を
解決するために複数のCAD/CAMシステムの稼働下
において、コンピュータ資源を有効に利用することを可
能にすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のコンピュータ支
援設計生産装置は、上記第1、第2及び第3の目的を達
成するために、親CAD/CAMシステムと、該親CA
D/CAMシステムにネットワークを介して接続された
複数の子CAD/CAMシステムとを備え、前記子CA
D/CAMシステムの夫々は、当該子CAD/CAMシ
ステムによる設計の任意の段階で必要とされる情報を前
記ネットワークを介して前記親CAD/CAMシステム
から受容するように構成されており、前記親CAD/C
AMシステムは、前記ネットワークを介して前記複数の
子CAD/CAMシステムを制御し、また前記ネットワ
ークを介して得られた前記複数の子CAD/CAMシス
テムにおける設計対象に関するデータ及び幾何学的拘束
条件を保持し、また前記データ及び幾何学的拘束条件の
整合性を管理するコンピュータ支援設計生産装置であっ
て、前記親CAD/CAMシステムは推論部を備え、該
推論部は、前記子CAD/CAMシステムによって設計
対象に幾何学的操作が加えられたとき、前記操作が加え
られた設計対象の幾何学的拘束条件が存在するか否かを
調べ、前記幾何学的拘束条件が存在する場合には前記操
作が加えられた設計対象の拘束条件を介して関係する他
の設計対象を探し出し、該探し出した他の設計対象に対
しても前記操作を加え前記幾何学的拘束条件が守られて
いるかどうかを検証し、該検証の結果前記幾何学的拘束
条件が守られていない場合には前記幾何学的拘束条件が
守られていない設計対象を修正することによって前記設
計対象に関する幾何学的拘束条件の整合性を管理する
とを特徴とする。
【0012】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0013】図1において、1は本発明の一実施例であ
る統合CAD/CAMシステムのサーバであり、該サー
バ1は統合CAD/CAMシステム全体の実行時に用い
られるデータベース2、該データベース2を管理するた
めのデータベース管理部3、設計対象に操作が加えられ
たときに拘束条件の検証を行う推論部4、クライアント
11と交信するための通信部5、上記データベース管理
部3、推論部4及び通信部5を制御する制御部6を備え
ている。7は、外部データベースであり、データベース
管理部3はデータベース2の内容を外部データベース7
に保存し、また、外部データベース7の内容をデータベ
ース2に登録する。8は統合CAD/CAMシステムに
関する情報を表示するモニタ、9及び10は、夫々サー
バ1に命令を与えるためのキーボード及びポインティン
グデバイスである。
【0014】図2は、図1のデータベース2の内部構成
図であり、同図に示すようにデータベース2は、設計対
象に関する情報を保持する設計対象記述部20、設計対
象に対して与えられる拘束条件を記述した拘束条件部3
0、設計拘束条件を推論するためのルール部40から構
成される。
【0015】設計対象記述部20は、設計が完了した閉
じた設計対象に関する情報を保持する静的設計対象記述
部21と設計途中の開いた設計対象に関する情報を保持
する動的設計対象記述部22からなる。静的設計対象記
述部21には、設計が完了した個々の設計対象が記述さ
れた静的設計単位23が格納されており、動的設計対象
記述部22には、設計途中の開いた個々の設計対象が記
述された動的設計単位24が格納されている。
【0016】拘束条件部30は静的拘束条件部31及び
動的拘束条件部32からなる。静的拘束条件部31は、
設計が完了した閉じた設計対象に対して与えられる個々
の静的拘束条件33を格納しており、動的拘束条件部3
2は、設計途中の開いた設計対象に対して与えられる個
々の動的拘束条件34を格納している。
【0017】ルール部40は、設計拘束条件を前向き推
論によって検証するための個々のルール41を格納して
いる。
【0018】図3は、図2の静的設計単位23及び動的
設計単位24を表現するために用いられるフレーム理論
に基づいた表現形式(以下、フレーム構造と呼ぶ)の構
造の例を示す図である。同図に示すように、このフレー
ム構造は、フレーム、スロット、ファシット、バリュー
のネスティングによる階層構造で表される。フレームは
設計対象の名前を表しており、スロットには設計対象に
関する様々な情報(形状情報や属性)の項目名が割り当
てられている。スロットにはシステムに固有のものと設
計者が任意に追加するものとがある。ファッシットは、
該ファシットに階層的に含まれるバリューの種類、即ち
バリューが設計者やシステムの設定値であるのかあるい
は暗黙値であるのかを示すために用いられる。ファシッ
ト名がバリューの場合は設定値を示し、デフォルトの場
合は暗黙値を示す。バリューはそれを含むスロットのフ
ァシットで示された種類の値を表す。これらの値は、参
照された際には、設定値のほうが暗黙値よりも優先され
る。
【0019】図4は、静的設計単位23の階層構造の例
を示す図である。この階層構造はサーバまたは設計単位
を操作する機能を有するクライアントを用いることによ
り、設計者によって構成または解消される。この階層構
造は一つの上位静的設計単位が複数の下位静的設計単位
から参照されるような形態をなしている。例えば、締結
具はその下位のボルト及びリベットによって参照され
る。更に、ボルトはその下位の設計単位であるタイプ1
及び2のボルトによって参照され、リベットはその下位
の設計単位であるタイプ1及び2のリベットによって参
照される。
【0020】この上下関係は、抽象と具体の関係であ
り、静的設計単位が上位になる程より抽象的な設計対象
を表し、これと反対に、下位になる程より具体的な設計
対象を表す。下位の静的設計単位は上位の静的設計単位
が有する情報を継承することが可能である。従って、同
じ値を有する複数の下位静的設計単位については、これ
らを統括する上位静的設計単位のみがその情報を保持す
ればよく、これにより、情報の保守性及び格納領域の使
用効率が向上する。
【0021】図5は、動的設計単位24の階層構造の例
を示す図である。この階層構造における上下関係は全体
と部分の関係であり、動的設計単位が上位になる程より
全体的な設計対象を表し、これと反対に、下位になる程
より部分的な設計対象を表す。動的設計単位の情報継承
機構として、静的設計単位のそれと同じものが用意され
ているが、それに加えて図6に示すような他の継承機構
を用意することができる。
【0022】図6に示すように、動的設計単位と静的設
計単位とをリンクという関係により結合することが可能
であり、このリンク関係はサーバまたは設計単位を操作
する機能を有するクライアントを用いることにより設計
者によって付加され、または取り消される。一つの静的
設計単位は複数の動的設計単位とリンク関係を結ぶこと
が可能であるが、一つの動的設計単位は唯一つの静的設
計単位とのみリンク関係を結ぶことができる。動的設計
単位が静的設計単位とリンク関係を結ぶと、その動的設
計単位はリンク関係にある静的設計単位の情報も継承す
ることが可能になる。このような機構により、設計途中
の設計対象は過去の設計が完了した他の設計対象を利用
することができる。尚、動的設計単位については、リン
ク関係にある静的設計単位からの情報継承が上位の動的
設計単位からの情報継承に優先して行われる。
【0023】次に、番号iの静的設計単位を表すフレー
ムのスロットsの値を得る手続きを図7のフローチャー
トを用いて説明する。このフローチャートに示すよう
に、先ず、ステップS1において番号iの静的設計単位
自体にスロットsの値があるか否かを調べる。もしその
値があれば、ステップS2に進んでその値を得て手続き
を終了する。もしその値がなければステップS3に進み
番号iの静的設計単位の上位の番号jの静的設計単位が
存在するか否かを調べる。もしこの上位静的設計単位が
存在しなければステップS4に進み、目的とする値が得
られなかったとして手続きを終了する。ステップS3
で、番号jの上位静的設計単位が存在すると判断された
場合には、ステップS5に進み、番号jの静的設計単位
のスロットsの値を得る。このステップS5の手続き
は、図7のフローチャートで示される手続きを再帰的に
呼び出すことにより実行される。ステップS6ではステ
ップS5により番号jの静的設計単位のスロットsの値
が得られたか否かを調べる。もし得られていなければ、
ステップS4に進み目的とする値が得られなかったとし
て手続きを終了する。もし得られたならば、ステップS
7に進み、番号jの静的設計単位のスロットsの値を番
号iの静的設計単位の項目sの値としてこの手続きを終
了する。
【0024】次に、図8のフローチャートを用いて番号
iの動的設計単位を表すフレームのスロットsの値を得
る手続きを説明する。先ず、ステップS11において番
号iの動的設計単位自体にスロットsの値があるか否か
を調べる。もしその値があればステップS12に進み、
その値を得て手続きを終了する。もしその値がなければ
ステップS13に進み番号iの動的設計単位とリンク関
係にある番号jの静的設計単位が存在するか否かを調べ
る。ここで、もしリンク関係にある静的設計単位がなけ
ればステップS17に進む。ステップ13で、もしリン
ク関係にある番号jの静的設計単位があればステップS
14へ進み、番号jの静的設計単位のスロットsの値を
得る手続きがなされる。これは図7のステップS5と同
様の手続きである。ステップS15では、ステップS1
4により番号jの静的設計単位のスロットsの値が得ら
れたか否かを調べる。得られたと判断されたならばステ
ップS16に進み番号jの静的設計単位のスロットsの
値を番号iの動的設計単位のスロットsの値とし、手続
きを終了する。得られなかった場合にはステップS17
に進み番号iの動的設計単位の階層構造上の上位動的設
計単位である番号kの動的設計単位が存在するか否かを
調べる。ステップS17で、もし上位動的設計単位が存
在しないと判断された場合にはステップS18に進み目
的とする値が得られなかったとして手続きを終了する。
ステップS17で、もし番号kの上位動的設計単位が存
在すると判断されたならばステップS19に進み、番号
kの動的設計単位のスロットsの値を得る手続きがなさ
れる。このステップS19の手続きは、図8のフローチ
ャートで示される手続きを再帰的に呼び出すことにより
実行される。ステップS20では、ステップS19によ
り番号kの動的設計単位のスロットsの値が得られたか
否かが調べられる。ここで、この値が得られていないと
判断されるとステップS18に進み目的とする値が得ら
れなかったとして手続きを終了する。またこの値が得ら
れたと判断された場合には、ステップS21に進み、番
号kの動的設計単位のスロットsの値を番号iの動的設
計単位のスロットsの値とし、手続きを終了する。 図
9は設計対象に与えられる拘束条件を表現するために用
いられる一階の術語論理に基づく表現形式の構造の例を
示す図である。この図に示すように拘束条件の種類は術
語で表され、その拘束条件を表すために必要な付加的な
値や拘束条件が与えられる設計対象等は術語の項として
表される。
【0025】図10は拘束条件が守られているか否かを
検証するために用いられるルール表現形式の構造の例を
示す図である。この図に示すように、ルールは条件部と
動作部とから構成される。条件部は設計対象に与えられ
る拘束条件を表す術語と、必要に応じてそれらの拘束条
件を検証するために付加される関数の組み合わせとから
なる。もし、条件部の術語および関数が満たされれば動
作部が実行される。動作部には、拘束条件が守られる状
態へ設計対象を修正するための処理が関数で記述されて
いる。
【0026】次に図11のフローチャートを用いて、番
号iの形状要素に回転や移動等の操作を加えた際の拘束
条件の検証手続きを説明する。先ず、ステップS31で
番号iの形状要素に対する操作を表すアフィン変換マト
リクスが形状要素の操作機能を有するクライアントを用
いて設計者により決定される。次に、ステップS32
で、番号iの形状要素についてステップS31で決定さ
れたアフィン変換が実行され、ステップS33で番号i
の形状要素に関係する拘束条件が存在するか否かが調べ
られる。ここで、拘束条件が存在しないと判断されれば
手続きを終了し、存在すると判断された場合には、ステ
ップS34に進んで番号iの形状要素に拘束条件を介し
て関係する他の形状要素群を探し出し、その集合を得
る。ステップS35では、ステップS34で探し出され
た形状要素群に対し、ステップS31で決定されたアフ
ィン変換を行う。ステップS36では、ステップS34
で探し出された形状要素に関係する拘束条件の検証を行
う。この後、ステップS37に進み、ステップS36の
検証によって総ての拘束条件が守られているか否かが調
べられる。総ての拘束条件が守られていると判断される
と手続きを終了し、そうでなければステップS38に進
む。ステップS38では、ステップS36での検証によ
って守られていないと判断された拘束条件を守るため
に、それらの拘束条件に関係する形状要素を修正して手
続きを終了する。上記ステップS36からステップS3
8までの処理は図10で説明した構造のルールを用いた
前向き推論によってなされる。また、ステップS36は
条件部が成立するルールを探す過程に相当し、ステップ
38はステップS36で成立したルールの動作部を実行
することに相当する。
【0027】図12は、図11のステップ34における
処理、即ち、対象とする形状要素iと拘束条件を介して
関係する他の形状要素群を探索し、その集合Ei を得る
処理を詳細に説明するフローチャートである。このフロ
ーチャートに示されるように先ず、ステップS41で形
状要素iが探索済みであるか否かを調べる。探索済みで
あれば手続きを終了し、未だ探索されていない場合はス
テップS42に進み、集合Ei を空集合にする。次にス
テップS43で形状要素iに探索済みのマークを付加す
る。ステップS44は形状要素iを拘束する総ての拘束
条件に関してステップS45以降の手続きを行うための
ループ処理である。ステップ44において形状要素iを
拘束する拘束条件が順次cとして割り当てられる。拘束
条件が存在する間はステップS45に進み、拘束条件c
が既に探索されているか否かを調べる。拘束条件cが存
在しなくなるとステップS52に進み、その時点で集合
Ei に格納されている形状要素群を値とし、手続きを終
了する。ステップ45において拘束条件cが探索済みで
あると判断されるとステップS44に戻り、未だ探索さ
れていないと判断されると次のステップS46に進む。
ステップS46では拘束条件cに探索済みのマークを付
加する。ステップS47は拘束条件cが拘束する総ての
形状要素に関してステップS48以降の手続きを行うた
めのループ処理である。ステップS47において拘束条
件cが拘束する形状要素が順次eとして割り当てられ
る。形状要素が存在する間はステップ48に進み、形状
要素eが探索済みであるか否かを調べる。形状要素eが
存在しなくなるとステップS44に戻る。ステップS4
8において形状要素eが既に探索されていると判断され
るとステップS47に戻り、未だ探索されていないと判
断されれば次のステップS49に進む。ステップS49
では、形状要素eと拘束条件を介して関係する他の形状
要素群を探索し、その集合Ee を得る。ステップS49
の手続きは、図12のフローチャートに示される手続き
を再帰的に呼び出すことにより実行される。但し、各形
状要素と各拘束条件に付加された探索済みを示すマーク
はどの段階で呼ばれた手続きにおいても共通に参照され
るものとする。次に、ステップ50でステップ49で得
られた集合Ee を集合Ei へ追加する。ステップS51
では形状要素eを集合Ei へ追加し、ステップ47に戻
る。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、フレーム理論を応用した表現形式により、様々な設
計情報を柔軟にしかも構造的に表現することができる。
従って設計の上流から下流までのあらゆる局面のCAD
/CAMシステムを統合することができる。また、設計
が完了した設計対象と設計途中の設計対象とを区別して
表現することにより、設計者の意図に即した設計対象の
表現および操作が可能になる。更に、設計対象に対する
拘束条件を形状操作と関連付けて検証することにより、
設計者は設計対象についての拘束条件を管理することか
ら解放され、設計上の誤りを減少させることが可能にな
り、且つ検証により拘束条件が守られていない場合はそ
れが修正されるので、これを形状決定に利用することが
できる。更に、ネットワークで結ばれた複数のクライア
ントで使用されるデータベースをサーバのみが保持し、
管理するのでデータベースの保全性が向上し、コンピュ
ータ資源を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のサーバのデータベースの内部構成を示す
ブロック図である。
【図3】フレーム理論の表現形式に基づく設計単位の表
現構造図である。
【図4】静的設計単位の階層構造図である。
【図5】動的設計単位の階層構造図である。
【図6】動的設計単位と静的設計単位との間のリンク関
係の説明図である。
【図7】静的設計単位の値を得る手続きを示すフローチ
ャートである。
【図8】動的設計単位の値を得る手続きを示すフローチ
ャートである。
【図9】一階術語理論に基づく拘束条件の表現構造図で
ある。
【図10】拘束条件を検証するために前向き推論で用い
られるルール構造図である。
【図11】形状要素に対する操作に伴う検証手続きを示
すフローチャートである。
【図12】対象とする形状要素と拘束条件を介して関係
する他の形状要素群を探索し、その集合を得る手続きを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 サーバ 2 データベース 3 データベース管理部 4 推論部 5 通信部 6 制御部 7 外部データベース 8 モニタ 9 キーボード 10 ポインティングデバイス 11 クライアント 20 設計対象記述部 21 静的設計対象記述部 22 動的設計対象記述部 23 静的設計単位 24 動的設計単位 30 拘束条件部 31 静的拘束条件部 32 動的拘束条件部 33 静的拘束条件 34 動的拘束条件 40 ルール部 41 ルール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親CAD/CAMシステムと、該親CA
    D/CAMシステムにネットワークを介して接続された
    複数の子CAD/CAMシステムとからなるコンピュー
    タ支援設計生産装置であって、前記子CAD/CAMシ
    ステムの夫々は、当該子CAD/CAMシステムによる
    設計の任意の段階で必要とされる情報を前記ネットワー
    クを介して前記親CAD/CAMシステムから受容する
    ように構成されており、前記親CAD/CAMシステム
    は、前記ネットワークを介して前記複数の子CAD/C
    AMシステムを制御し、また前記ネットワークを介して
    得られた前記複数の子CAD/CAMシステムにおける
    設計対象に関するデータ及び幾何学的拘束条件を保持
    し、また前記データ及び幾何学的拘束条件の整合性を管
    理するコンピュータ支援設計生産装置であって、前記親
    CAD/CAMシステムは推論部を備え、該推論部は、
    前記子CAD/CAMシステムによって設計対象に幾何
    学的操作が加えられたとき、前記操作が加えられた設計
    対象の幾何学的拘束条件が存在するか否かを調べ、前記
    幾何学的拘束条件が存在する場合には前記操作が加えら
    れた設計対象の拘束条件を介して関係する他の設計対象
    を探し出し、該探し出した他の設計対象に対しても前記
    操作を加え前記幾何学的拘束条件が守られているかどう
    かを検証し、該検証の結果前記幾何学的拘束条件が守ら
    れていない場合には前記幾何学的拘束条件が守られてい
    ない設計対象を修正することによって前記設計対象に関
    する幾何学的拘束条件の整合性を管理することを特徴と
    するコンピュータ支援設計生産装置。
JP3100170A 1991-05-01 1991-05-01 コンピュータ支援設計生産装置 Expired - Lifetime JP2818049B2 (ja)

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