JPH09198242A - オブジェクト指向設計支援装置 - Google Patents

オブジェクト指向設計支援装置

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JPH09198242A
JPH09198242A JP8005696A JP569696A JPH09198242A JP H09198242 A JPH09198242 A JP H09198242A JP 8005696 A JP8005696 A JP 8005696A JP 569696 A JP569696 A JP 569696A JP H09198242 A JPH09198242 A JP H09198242A
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JP
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class
design pattern
design
model
unit
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JP8005696A
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Yoshinori Takenami
佳則 武並
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトウェア開発の設計段階で設計の再利用
が容易となるように支援するためのオブジェクト指向設
計支援装置を提供する。 【解決手段】 利用者は入出力部1を介してDP(デザ
インパターン)格納部5中の複数のDPから設計しよう
とするシステムへの適用が所望されるDPをDP選択部
7を介して選択すると、設計モデルデータ格納部2中の
設計しようとするシステムのオブジェクトモデルの各ク
ラスおよび各特性に選択されたDPの格納部5中の各ク
ラスおよび各特性が対応付けられて、その適用の状態が
DP適用クラス群対応付け部9およびDP表示部8によ
り入出力部1に表示される。このとき、選択されたDP
の関連するクラスおよび関連する特性は識別可能にして
表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はオブジェクト指向
分析・設計手法を用いたソフトウェア開発における設計
の段階で、過去のソフトウェア開発で有効であった設計
結果を現ソフトウェア開発に適用(以下、設計の再利用
と呼ぶ)するのを支援するオブジェクト指向設計支援装
置に関し、特に、設計の再利用が容易となるように支援
するためのオブジェクト指向設計支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オブジェクト指向の概念を利用し
てソフトウェアを開発する手法(たとえば、オブジェク
ト指向方法論(OMT法);ランボー著、羽生田栄一監
訳、プレンティスフォール/トッパン)が注目されつつ
ある。
【0003】この明細書で使用されるオブジェクト指向
の概念に関する用語は上述の書籍において定義されたも
のを用いる。
【0004】オブジェクトとは対象となる問題(物)に
対して明確な境界と意味を持つ概念や抽象を指す。オブ
ジェクトモデルはシステム間のオブジェクト、オブジェ
クト間の関係およびオブジェクトの各クラスを特徴付け
る属性や操作などの特性を示すことによりシステムの構
造を示すものである。
【0005】クラスとは、同様の性質(属性)、共通の
振舞い(操作)、他のオブジェクトとの共通の関係およ
び共通の意味を持つオブジェクトのグループを指し、
人、会社、動物、プロセスおよびウィンドウなどのそれ
ぞれはすべてクラスである。
【0006】以下、他の用語の説明は、明細書中で適宜
行なわれる。オブジェクト指向における設計の再利用の
枠組みとは、再利用する対象およびその手段(どのよう
に再利用するか)を意味する。枠組みとしては、クラス
ライブラリ、フレームワーク(特開平7−110766
号参照)およびデザインパターン(Gamma, E. et al.,
Design Patterns, Addison-Wesley, 1995 )が提案され
る。
【0007】クラスライブラリは、従来から使用される
再利用の方法であるが、クラス数が多くなると、その検
索に時間とコストがかかる。またクラスライブラリでは
主に継承を用いた再利用形態となっており、検索したク
ラスの内容(ソースコード)を理解するのが困難である
という問題が指摘されている。
【0008】なお、継承または汎化とは上下のクラス間
で類似点を共有するための抽象化の手法である。たとえ
ば、「装置」というクラスを特殊化した「ポンプ」や
「タンク」というクラスは、「装置」の属性である製造
者,重量,価格等を装置から継承する。
【0009】汎化とはクラスとそれを1回以上特殊化し
たものとの関係を称し、特殊化の基になるクラスを抽象
クラスと呼び、特殊化された結果の各クラスを具象クラ
スと呼ぶ。したがって、上述の例では、装置はポンプと
タンクの抽象クラスであり、具象クラスの集合に共通の
特性(属性と操作)は抽象クラスに付加され、かつすべ
ての具象クラスで共有される。
【0010】フレームワークは、近年注目されつつある
再利用の枠組みであるが、現状では開発しようとするシ
ステムに適したフレームワークが存在するとは限らず、
また存在したとしても入手するのが困難である場合もあ
る。
【0011】デザインパターンは再利用可能な構成要素
としてのオブジェクト群を予め整備したもので、フレー
ムワークよりもさらに抽象的で、小さい要素であり、グ
ラフィカルインタフェースの分野、ネットワーク管理シ
ステムの分野およびビジネスシステムの分野など分野
(ドメイン)に特化されていない。こうしたデザインパ
ターンを拡張しながら利用することで、既存のシステム
を拡張できると言われている。上記の Gamma, E. et a
l. によれば次の23個のデザインパターンが紹介され
る。
【0012】・ Creational Patterns:5個 Abstract
Factory, Builder, Factory Method, Prototype, Sing
leton ・Structural Patterns :7個 Adapter, Bridge, Com
posite, Decorator, Facade, Flyweight, Proxy ・Behavioral Patterns :11個 Chain of Responsib
ility, Command, Interpreter, Iterator, Mediator, M
emento, Observer, State, Strategy, Template Metho
d, Visitor これらのパターンはこれまでになかった画期的なパター
ンというのではなく、経験を積んだオブジェクト指向技
術者が再利用性を高めるために、さまざまな場面で使用
していた技術を名称、構造などを統一および整理してま
とめられたものである。
【0013】Creational Patternsはオブジェクト生成
に関連するものである。StructuralPatterns はクラス
あるいはオブジェクトをどのように構成して、より大き
な構造を形成するかに関連する。Behavioral Patterns
はアルゴリズムおよびオブジェクト間の機能の分担、通
信に関連する。
【0014】具体的にいくつかのパターンについて説明
すると、たとえば Abstract Factory は具体的なクラス
名を指定しないで関連または依存する1まとまりのオブ
ジェクトを生成するためのインタフェースを提供する。
【0015】また、Composite はオブジェクトをツリー
構造に構成して、クライエントが個々のオブジェクトお
よび構成されたオブジェクトを統一的に扱えるようにす
る。
【0016】Template Method は操作のアルゴリズムの
スケルトンを定義して、アルゴリズムのいくつかのステ
ップをサブクラスに任せる方法を示す。サブクラスはア
ルゴリズムの構造を変えないで、アルゴリズムのあるス
テップを再定義すればよい。
【0017】以上のように、デザインパターンは特に難
解な技術というわけでもなく、どのようなソフトウェア
にも関係のありそうなオブジェクト群を集めたものであ
る。今後、オブジェクト指向設計の際に、このようなデ
ザインパターンを適用していくことは、再利用性、設計
の効率化およびソフトウェアの品質向上の観点からも重
要である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、デザインパ
ターンを構成するクラス名またはオブジェクト名は抽象
的でわかりづらく、個々のデザインパターンの特徴、開
発しようとするシステムのどのような状況または場面に
適用できるのか、また適用に際してどのような制約があ
るのかなどを理解するのは容易ではない。したがって、
設計したオブジェクトモデルにデザインパターンをどの
ように適用するかを検討すること自体が容易ではなく、
その適用の仕方が正しいのかも判断しづらい。また、目
的とするデザインパターンを実際に使用するときは、そ
のままの構造および名称を使用するのではなく、開発し
ようとするシステムのオブジェクトモデルに適した構
造、名称を定める必要があり、モデルの変更および修正
も大変な作業となる。
【0019】それゆえにこの発明の目的は、オブジェク
ト指向分析・設計手法を用いたソフトウェア開発の設計
段階で、設計の再利用が容易となるように支援するため
のオブジェクト指向設計支援装置を提供することであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のオブジ
ェクト指向設計支援装置は、外部操作される入力手段
と、設計しようとするシステムを複数の第1のクラス、
複数の第1の特性および各第1クラス間の継承に関する
情報からなるオブジェクトモデルとして格納するモデル
格納手段と、複数のデザインパターンのそれぞれについ
て、少なくとも構造データ、複数の第2のクラスおよび
複数の第2の特性に関する情報を格納するデザインパタ
ーン格納手段と、システムへの適用が所望されるデザイ
ンパターンを入力手段を介してデザインパターン格納手
段の複数のデザインパターンから選択するデザインパタ
ーン選択手段と、モデル格納手段のオブジェクトモデル
の各第1クラスおよび各第1特性に選択されたデザイン
パターンのデザインパターン格納手段中の各第2クラス
および各第2特性を対応付けて適用の状態を表示するデ
ザインパターン適用状態表示手段とを備え、適用の状態
の表示が、選択されたデザインパターンの関連する第2
クラスおよび関連する第2特性を識別可能にして行なわ
れるよう構成される。
【0021】請求項1に記載の装置はこのように構成さ
れて、デザインパターン適用状態表示手段により、選択
したデザインパターンが設計しようとするシステムのオ
ブジェクトモデルにどのように適用されているかを一目
で認識することができる。
【0022】したがって、利用者は選択したデザインパ
ターンを設計しようとするシステムのオブジェクトモデ
ルにどのように適用するかについての負担が軽減され
る。
【0023】請求項2に記載のオブジェクト指向設計支
援装置は請求項1に記載の装置のデザインパターン格納
手段が複数のデザインパターンのそれぞれについてさら
にその特徴を示す情報を格納し、そしてデザインパター
ン格納手段中の選択されたデザインパターンの特徴情報
を用いて選択されたデザインパターンの適用状態にある
オブジェクトモデルの特徴を評価する評価手段と、この
評価手段による評価の結果を表示する評価結果表示手段
とをさらに備えて構成される。
【0024】請求項2に記載の装置はこのように構成さ
れるので、選択したデザインパターンが適用された状態
にあるシステムのオブジェクトモデルの特徴が評価され
てその結果が表示されるので、利用者は選択したデザイ
ンパターンは設計しようとするシステムに適用すべきデ
ザインパターンとして適当であるか否かの判断の方向づ
けがなされて、デザインパターンに関しての知識が乏し
くても設計しようとするシステムに適切なデザインパタ
ーンの適用が可能となるように支援される。
【0025】請求項3に記載のオブジェクト指向設計支
援装置は請求項2に記載の装置がさらに評価結果表示手
段により表示された評価結果に従ってオブジェクトモデ
ルを更新するための更新手段を備えて構成される。
【0026】請求項3に記載の装置はこのように構成さ
れて、利用者は評価結果表示手段により表示された評価
結果に従ってオブジェクトモデルを更新することができ
るので、選択したデザインパターンによるシステムのオ
ブジェクトモデルの変更または修正が容易に行なえる。
【0027】請求項4に記載のオブジェクト指向設計支
援装置は請求項1ないし3のいずれかの装置がさらに、
選択されたデザインパターンのデザインパターン格納手
段中の構造データ、複数の第2クラスおよび複数の第2
特性に関する情報に基づいて選択されたデザインパター
ンのオブジェクトモデルを表示するデザインパターンモ
デル表示手段と、デザインパターンモデル表示手段に表
示されたデザインパターンのオブジェクトモデルを設計
しようとするシステムのオブジェクトモデルに更新する
手段を備えて構成される。
【0028】請求項4に記載の装置はこのように構成さ
れて、利用者はデザインパターン格納手段中から所望の
デザインパターンを選択し、このオブジェクトモデルを
デザインパターンモデル表示手段に表示しながら、設計
しようとするシステムのオブジェクトモデルとなるよう
に変更または修正することができる。したがって、適切
なシステム設計が容易となるように支援される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照し詳細に説明する。
【0030】図1はこの発明の実施の形態によるオブジ
ェクト指向設計支援装置のブロック構成図である。
【0031】図の装置はCPUを含み、CPUにより一
括制御されるキーボードおよびマウスなどの入力デバイ
スならびにプリンタおよび表示装置などの出力デバイ
ス、内部のメモリ、ハードディスクなどの外部メモリな
どからなるコンピュータ上に構築される。
【0032】装置は上述の入力デバイスおよび出力デバ
イスに対応の入出力部1、ハードディスクの所定記憶領
域にその一部が対応する設計モデルデータ格納部2およ
びデザインパターン(以下、DPと略す)データ格納部
5、内部メモリの所定記憶領域にその一部が対応のモデ
ルデータ保持部3、内部メモリ上に予め記憶された処理
プログラムおよび関数プログラムなどに対応のモデル編
集・表示部4、DP編集部6、DP選択部7、DP表示
部8、DP適用クラス群対応付け部9およびDP適用ク
ラス群評価部10を含む。
【0033】なお、各部間の入出力と各部の制御はCP
Uにより一括してプログラム制御される。
【0034】入出力部1はユーザとのインタフェースを
行なうためのものである。設計モデルデータ格納部2は
設計しようとするソフトウェアシステムに対応のオブジ
ェクトモデルをハードディスクに格納する。モデルデー
タ保持部3は設計モデルデータ格納部2から所望のオブ
ジェクトモデルを読出して内部メモリに保持する。モデ
ル編集・表示部4はモデルデータ保持部3に保持される
オブジェクトモデルを入出力部1の表示装置のモデル表
示ウィンドウに表示する。
【0035】DPデータ格納部5はその詳細は後述する
が、各種ソフトウェア開発の設計段階で有効であったD
Pなど複数のDPについて登録されたDPリスト51な
ど、これらDPに関する各種データを記憶する。DP編
集部6は入出力部1を介してユーザによる入力データに
従ってDPデータ格納部5内のデータ編集をする。DP
選択部7は入出力部1を介してユーザからの入力データ
に基づいてDPデータ格納部5のDPリスト51から適
用を検討したいDPを選択する。
【0036】DP表示部8はDP選択部7により選択さ
れたDPに関する一連のデータをDPデータ格納部5か
ら読出して入出力部1の表示装置のDP表示ウィンドウ
に表示する。
【0037】DP適用クラス群対応付け部9はモデル表
示ウィンドウに表示されるオブジェクトモデルをDP表
示ウィンドウに表示されるDPのオブジェクトモデルに
所定手順に従って関連の方向付けをしながら再表示す
る。なお、関連の方向とはモデル上では線分で示され、
ある情報が複数のクラスに依存している場合に、その依
存関係を示すものである。
【0038】DP適用クラス群評価部10はDP適用ク
ラス群対応付け部9によりDPのオブジェクトモデルに
関連づけられた設計しようとするシステムのオブジェク
トモデルのDPの適用に際して修正または変更すべき項
目を表示する。
【0039】DPデータ格納部5には複数のDPが登録
されるDPリスト51、リスト51に登録された各DP
についてDP基本構造データ52、DP関係クラスと関
係操作53、DP特徴項目54、適用される場面55、
効果56およびサンプルコード57が格納される。関係
クラスとは、DPを構成するお互いに関係したクラス群
の各クラスを指す。関係操作とは関連クラス(オブジェ
クト)において呼出(実行)される操作(オペレーショ
ン)を指す。効果とは対応のDPを適用すると開発しよ
うとするシステムにどのような効果が期待できるかを示
す。サンプルコードとはDPを実現するオブジェクト指
向言語のサンプルプログラムのコードである。
【0040】図2は図1のDPリスト51の構成例を示
す図である。図2のDPリスト51は使用(適用)目的
511、各目的511に該当するDP名512およびD
P名512のそれぞれに対応のDPの概要513が登録
される。
【0041】DP基本構造データ52は対応のDPを構
成する抽象クラスと具象クラスからなる複数のクラス
を、汎化と継承の関係に従ってツリー構造にして示した
ものである。DP関係クラスと関係操作53は対応の基
本構造データ中の各クラスについての設計手順と各クラ
スについての操作(引数リスト、戻り値の型)を示した
ものである。
【0042】抽象クラスとは下位の具象クラスに対する
共通のインタフェースを定義することを目的としたクラ
スである。抽象クラスでないクラスは具象クラスと呼ば
れる。
【0043】図3はこの発明の実施の形態による既に分
析・設計したオブジェクトモデルに対するDPの適用を
支援する処理のフローチャートである。
【0044】図3のフローチャートに従ってオブジェク
トモデルに対するDPの適用を支援する手順について説
明する。
【0045】まず、設計しようとしているソフトウェア
システムを示すオブジェクトモデルをモデルデータ保持
部3が設計モデルデータ格納部2から読出し、モデル編
集・表示部4により入出力部1のモデル表示ウィンドウ
に表示する(図3のS1およびS2参照)。
【0046】図4は図3のS2で表示されるオブジェク
トモデルを示す図である。図4のオブジェクトモデルは
抽象クラスである要求オブジェクトクラス20と具象ク
ラスであるAction要求クラス21、Get要求ク
ラス22、Set要求クラス23および通信処理オブジ
ェクトクラス24がツリー構造にして示される。
【0047】図4の各クラスはクラス名CNと操作OP
からなる特性とを含む。ここでは説明を簡単にするため
属性は省略される。要求オブジェクトクラス20は長方
形の左上の三角形部分が黒く塗り潰されて抽象クラスで
あることが示される。Action要求クラス21およ
びGet要求クラス22は要求オブジェクトクラス20
のインタフェース(オブジェクトが受理できる要求の集
まり)を継承するので、たとえば二重線で要求オブジェ
クトクラス20と関連づけされる。また、要求オブジェ
クトクラス20は通信処理オブジェクトクラス24に関
連づけられている。
【0048】また、要求オブジェクトクラス20の引数
設定()操作および原始送信処理()操作は抽象操作で
あるので、たとえばそれら各操作名にアンダーラインが
付されて表示される。なお、抽象操作とは、抽象クラス
で定義しているが、実装されない操作を指す。
【0049】次に、ユーザは入出力部1とDP選択部7
を介してDPリスト51に登録されており、予めDPデ
ータ格納部5に記憶されるDPの中から、適用を検討し
たいDPを選択する(S3)。今の場合、図2のテンプ
レートメソッドが選択されたとする。
【0050】DP選択部7は選択されたDPに対応のD
P名512(“テンプレートメソッド”)をDP表示部
8に通知するので、DP表示部8は入出力部1にDP表
示ウィンドウを開き、DPリスト51の“テンプレート
メソッド”に対応のDP名512、基本構造データ52
ならびに関係クラスと関係操作53が示される(S
4)。図5は、図3のS4のDPの表示例を示す図であ
る。
【0051】図5の画面において、選択されたDPにつ
いてさらに詳しい情報を知りたい場合は、画面の“適用
される場面”ボタン、“効果”ボタンおよび“サンプル
コード”ボタンなどを入出力部1を介してクリックすれ
ば対応の情報がDPデータ格納部5から読出されて表示
され選択したDPについて理解を深めることができる。
【0052】図5に示されるようにDPも図4のオブジ
ェクトモデルと同様に抽象クラス、抽象操作、継承およ
び関連の方向は重要な情報であるので、図4で示された
ように他と区別できるようにして表示される。
【0053】次に、DP適用クラス群対応付け部9はモ
デル表示ウィンドウに表示されるオブジェクトモデル
(図4参照)をDP表示ウィンドウに表示されているD
P(図5)のオブジェクトモデルの関係クラスに対応付
ける(S5)。たとえば、DPの関係クラス名の後ろに
オブジェクトモデルのクラスを入力することにより対応
付ける。または、DPの基本構造中の関係クラスをクリ
ックして、次にオブジェクトモデルの基本構造中のクラ
スをクリックするような方法で対応付けすることもでき
る。
【0054】このようにして、オブジェクトモデルのD
Pに適用するクラス群が指定される。対応付けおよび対
応付けられたオブジェクトモデルのDP適用クラス群に
関する情報の管理はDP適用クラス群対応付け部9にて
行なわれる。また、DP関係操作に関しても同様にして
対応付けが行なわれる。
【0055】図6は図4のオブジェクトモデルと図5の
DPとの間において関係クラスおよび関係操作が対応付
けられた状態の表示画面例を示す図である。
【0056】次に、図6の表示画面で“適用”ボタンを
クリックすると、表示ウィンドウのオブジェクトモデル
上の対応付けられた各クラスを示す長方形に隣接してD
P名、DP関係クラス名およびDP関係操作が表示され
る(S6)。図7は図3のS6における表示画面の一例
を示す図である。
【0057】また、DP表示ウィンドウの“評価”ボタ
ンをクリックするとDP適用クラス群評価部10によ
り、予めDPデータ格納部5に格納されている指定され
たDPに対応の特徴項目54を用いて指定されたDP適
用クラス群の特徴が評価されて、DP適用クラス群の修
正または変更すべき項目が表示される(S7)。DPの
特徴項目54としてはたとえば次のようなものがある。
【0058】・DP関係クラスの種類の数が一致してい
るか、あるいは必須のDP関係クラス(DPを構成する
クラス群のうち、そのDPを適用するためにはなくては
ならないクラス)が指定されているか。
【0059】・DP関係クラス間の関連が存在するか。
正しい関連の方向になっているか。 ・DP関係クラス間の継承の上下関係は正しいか。
【0060】・抽象クラスとなるべきクラスは抽象クラ
スとなっているか。 ・抽象操作となるべき操作は抽象操作となっているか。
【0061】・インタフェース継承すべき継承関係部分
は具象クラスで新たに操作が定義されていないか。
【0062】今のテンプレートメソッドのDPの例で
は、DP関係操作の特徴である、 ・関係操作“テンプレートメソッド”は抽象クラスで定
義され、具象クラスで再定義されていないか。
【0063】・原始操作は、抽象クラスで定義され、具
象クラスでも再定義されているか。 ・サブクラスで新たな操作が定義されていないか。
【0064】(テンプレートメソッドのDPでは具象ク
ラスは抽象クラスからインスタンス継承をする。)など
が評価される。
【0065】図7の例では、以下のような評価コメント
が画面上に表示される。 ・テンプレートメソッド“要求送信()”が具象クラス
“Action要求”で再定義されている。
【0066】・テンプレートメソッド“要求送信()”
が具象クラス“Get要求”で再定義されている。
【0067】・原始操作“原始送信処理()”が具象ク
ラス“Set要求”で再定義されていない。
【0068】・新たな操作“引数変更()”が具象クラ
ス“Set要求”で定義されている。
【0069】使用者は表示された評価コメントを基に入
出力部1とモデル編集・表示部4により、オブジェクト
モデルを変更・修正する(S8)。さらに、DP適用ク
ラス群評価部12より得られる前述の評価コメントに従
って、モデル編集・表示部4を介して設計しようとする
ソフトウェアシステムのオブジェクトモデルを変更およ
び修正する(S9)。以降、評価コメントがなくなるま
で、オブジェクトモデルの変更・修正が繰返される。こ
れにより、所望するDPの適用の支援処理が終了する
(S10)。図8には図3のS8およびS9による変更
・修正後のオブジェクトモデルが示される。
【0070】なお、最初にDPの“適用”ボタンをクリ
ックし、得られた評価コメントにより、そのDPの適用
を取消す場合には、“取消”ボタンをクリックすること
により取消すことができる。他のDPの適用を検討する
場合は、最初のDP選択部によるDP選択(S3)に戻
って、同様の処理が繰返される。
【0071】また、図1の装置を用いて、選択したDP
を基本にしたオブジェクトモデルの構築に対して支援す
ることもできる。この手順を以下に説明する。
【0072】図9はこの発明の実施の形態による選択さ
れたDPに基づいたオブジェクトモデルの構築を支援す
るための処理フローチャートである。
【0073】利用者は図1のDP選択部7によりDPリ
スト51に予め登録されておりDPデータ格納部5に格
納されるDP(図3参照)の中から適用を検討したいD
Pを選択する(S11)。
【0074】DP選択部7は選択されたDPに対応のD
P名511をDP表示部8に通知するので、DP表示部
8は表示ウィンドウを開きDPデータ格納部5の対応す
る情報を用いて選択されたDPの基本構造、関係クラス
名およびその説明リストを表示する。今の例ではDPと
して“テンプレートメソッド”が選択されて表示された
とする(図5参照)。
【0075】選択されたDPについてさらに詳しい情報
を知りたい場合は、DP表示ウィンドウ(図5)の“適
用される場合”、“効果”および“サンプルコード”な
どのボタンを入出力部1を介してクリックすれば、予め
格納部5に格納される対応の情報が表示されて、選択さ
れたDPについての理解を深めることができる。
【0076】次に、使用者は設計しようとするオブジェ
クトモデルのクラス名をDP表示ウィンドウ(図5参
照)に表示されるDP関係クラスに対応付ける。たとえ
ば、関係クラス名の後ろに指定したいクラスを入力する
ことにより対応付けられる。DP関係クラスが1つしか
許されないか、複数指定可能かはDP表示ウィンドウ
(図5参照)に示される。DP関係操作にしても同様に
対応付ける。今の例では図6のように対応付けられたと
する(S13)。
【0077】次に、利用者がDP表示ウィンドウ(図
5)の“適用”ボタンをクリックすると、選択されたD
Pを表わすオブジェクトモデルが表示される。上述の対
応付けられたクラスを表わす長方形に、DP名およびD
P関係クラス名が表示され、DP関係操作名も表示され
る。
【0078】図10は図9のS14における画面表示の
一例を示す図である。次に、利用者は図10のように表
示されたDPのオブジェクトモデルをベースにして、モ
デル編集・表示部4により、新たなクラスを追加したり
新たな操作を追加したりして、設計しようとするオブジ
ェクトモデルとなるように変更・修正する(S15)。
このようにして、DPの適用支援処理が終了する。追加
・修正後のオブジェクトモデルが図8に示される。
【0079】以上のように、設計しようとしているソフ
トウェアシステムのオブジェクトモデルに対して、DP
を適用しようとする際に、利用者の負担が軽減される。
また、DPに関して知識が乏しくても、適切な適用が行
なわれるように方向づけされる。また、オブジェクトモ
デルの変更と修正も比較的容易に行なえる。その結果、
再利用性が高く、品質の高いソフトウェアの設計を効率
よく行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態によるオブジェクト指向
設計支援装置のブロック構成図である。
【図2】図1のDPリスト51の構成例を示す図であ
る。
【図3】この発明の実施の形態による既に分析・設計し
たオブジェクトモデルに対するDPの適用を支援する処
理のフローチャートである。
【図4】図3のS2で表示されるオブジェクトモデルを
示す図である。
【図5】図3のS4のDP(デザインパターン)の表示
例を示す図である。
【図6】図4のオブジェクトモデルと図5のDPとの間
において関係クラスおよび関係操作が対応付けられた状
態の表示画面例を示す図である。
【図7】図3のS6における表示画面の一例を示す図で
ある。
【図8】図3のS8およびS9での変更・修正後のオブ
ジェクトモデルを示す図である。
【図9】この発明の実施の形態による選択されたDPに
基づいたオブジェクトモデルの構築を支援するための処
理フローチャートである。
【図10】図9のS14における画面表示の一例を示す
図である。
【符号の説明】
1 入出力部 2 設計モデルデータ格納部 4 モデル編集・表示部 5 DPデータ格納部 6 DP編集部 7 DP選択部 8 DP表示部 9 DP適用クラス群対応付け部 10 DP適用クラス群評価部 51 DPリスト 52 DP基本構造データ 53 DP関係クラスと関係操作 54 DP特徴項目 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部操作される入力手段と、 設計しようとするシステムを複数の第1のクラス、複数
    の第1の特性および前記各第1クラス間の継承に関する
    情報からなるオブジェクトモデルとして格納するモデル
    格納手段と、 複数のデザインパターンのそれぞれについて、少なくと
    も構造データ、複数の第2のクラスおよび複数の第2の
    特性に関する情報を格納するデザインパターン格納手段
    と、 前記システムへの適用が所望されるデザインパターンを
    前記入力手段を介して前記デザインパターン格納手段の
    前記複数のデザインパターンから選択するデザインパタ
    ーン選択手段と、 前記モデル格納手段の前記オブジェクトモデルの前記各
    第1クラスおよび前記各第1特性に前記選択されたデザ
    インパターンの前記デザインパターン格納手段中の前記
    各第2クラスおよび前記各第2特性を対応付けて前記適
    用の状態を表示するデザインパターン適用状態表示手段
    とを備え、 前記適用の状態の表示は、前記選択されたデザインパタ
    ーンの関連する前記第2クラスおよび関連する前記第2
    特性を識別可能にして行なわれることを特徴とする、オ
    ブジェクト指向設計支援装置。
  2. 【請求項2】 前記デザインパターン格納手段には前記
    複数のデザインパターンのそれぞれについてさらに、そ
    の特徴を示す特徴情報が格納され、 前記デザインパターン格納手段中の前記選択されたデザ
    インパターンの前記特徴情報を用いて前記選択されたデ
    ザインパターンの適用状態にある前記オブジェクトモデ
    ルの特徴を評価する評価手段と、 前記評価手段による前記評価の結果を表示する評価結果
    表示手段とをさらに備えた、請求項1に記載のオブジェ
    クト指向設計支援装置。
  3. 【請求項3】 前記評価結果表示手段により表示された
    前記評価結果に従って前記オブジェクトモデルを更新す
    る更新手段とを備えた、請求項2に記載のオブジェクト
    指向設計支援装置。
  4. 【請求項4】 前記選択されたデザインパターンの前記
    デザインパターン格納手段中の前記構造データ、前記複
    数の第2クラスおよび前記複数の第2特性に関する情報
    に基づいて、前記選択されたデザインパターンのオブジ
    ェクトモデルを表示するデザインパターンモデル表示手
    段と、 前記デザインパターンモデル表示手段に表示された前記
    デザインパターンのオブジェクトモデルを前記設計しよ
    うとするシステムのオブジェクトモデルに更新する手段
    をさらに備えた、請求項1ないし3のいずれかに記載の
    オブジェクト指向設計支援装置。
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