JP3601672B2 - インクリボンカセット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクリボンの交換の際に、廃棄すべき古いインクリボンの取り外しが容易で且つ装着すべき新しいインクリボンのセットが容易なインクリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、インクリボンカセットには、図4に示すように、インクリボン1を収容するカセット本体2に、インクリボン1の引出し口3と引入れ口4とが設けられると共に、印字を行うためにインクリボン1を引出し口3から引き出して送出する際に、その引き出されたインクリボン露呈部1aにテンションを付与するテンション付与機構5が設けられている。
【0003】
このテンション付与機構5は、板バネ6を備えており、この板バネ6は、その基端6aがカセット本体2の起立壁2aに固定され、その板バネ6の自由端6bはカセット本体2の起立壁2bに形成されたガイド用半円柱状突起部2cに当接するように付勢されている。
【0004】
ところで、この種の従来のインクリボンカセットでは、印字がかすれてきたような場合、カセット本体2に収納されている古いインクリボン1を取り除くために、カセット本体2からカセット蓋7を取り外し、引出し口3の近傍のインクリボン露呈部1aを摘んで、板バネ6の自由端6bとガイド用半円柱状突起部2cとで挟持されているインクリボン1をその挟持が解除される縦方向に引き出して、カセット本体2内に収容されている古いインクリボン1を廃棄し、新らしいインクリボンをカセット本体2にセットするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、板バネ6とガイド用半円柱状突起部2cとによる挟持力がきつ過ぎると、インクリボン1の交換の際に、廃棄すべき古いインクリボン1を軽く摘んで取り外すというわけにはいかず、インクリボン1をしっかりときつく摘んで取り外さなければならないために、指が汚れると共に取り外しが容易でないという問題がある。
【0006】
また、装着すべき新しいインクリボンをカセット本体2にセットする際にも、板バネ6を撓ませることにより、その板バネ6の自由端6bとガイド用半円柱状突起部2cとの間に縦方向に長く延びる隙間を開けて、その隙間にインクリボンを縦方向から差し込まなければならないが、インクリボンは肉厚が薄く且つ軟らかいために、縦方向に長い隙間に断面が縦方向に細長いインクリボンをよじれないようにしてセットするのが難しいという問題がある。
【0007】
本発明の課題は、インクリボンの交換の際に、廃棄すべき古いインクリボンの取り外しが容易で且つ装着すべき新しいインクリボンのセットが容易なインクリボンカセットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、インクリボンを収容するためのカセット本体と、該カセット本体に着脱可能に設けられるカセット蓋とを有し、前記カセット本体には前記インクリボンの引出し口と引入れ口とが設けられると共に、前記引出し口から引き出されたインクリボン露呈部をその厚さ方向両側から挟持して該インクリボン露呈部に張力を付与しながらインクリボンを外部に導くためのテンション付与機構が設けられているインクリボンカセットであって、前記テンション付与機構は、インクリボンガイド用の周面を有する起立ガイド柱と、該起立ガイド柱に向けて前記インクリボンを押圧しながら協働して起立挟持する押圧付勢部材とから構成され、前記起立ガイド柱は、前記カセット蓋の前記カセット本体からの取り外しに連動して前記インクリボンの起立挟持を解除する方向に移動され、前記カセット蓋の前記カセット本体への取り付けに連動して前記インクリボンを起立挟持する方向に移動されるよう構成され、前記起立ガイド柱は、起立姿勢と傾倒姿勢との二姿勢を維持可能とされ、前記カセット蓋を前記カセット本体から取り外したときに傾倒姿勢方向に回動され、且つ、前記カセット蓋を前記カセット本体に取り付けたときに起立姿勢方向に回動されるよう構成され、前記押圧付勢部材は、板バネである一方、前記起立ガイド柱は、前記カセット本体に配設された支軸にその基端部を回動自在に枢支され、前記起立ガイド柱は、連結アームを有し、前記カセット本体には起立取り付け板が設けられ、該起立取り付け板に前記連結アームに回動可能に相互連結される連結アームが回動可能に支持され、両連結アームには、前記カセット蓋を前記カセット本体から取り外したときに前記起立ガイド柱を前記支軸を中心にして前記傾倒姿勢方向に回動させるための引っ張りコイルスプリングが掛け渡されていることを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、カセット本体からカセット蓋を取り外すと、カセット蓋の取り外しに連動して自動的に起立ガイド柱が挟持を解除する方向に移動されて、押圧付勢部材と起立ガイド柱との間に隙間が形成されるので、廃棄すべき古いインクリボンをカセット本体から取り除くのが容易である。また、新しいインクリボンをカセット本体に収容してセットするために、インクリボンを起立ガイド柱と押圧付勢部材との間の隙間に差し込む際にも、既に隙間が形成されているので、断面が縦方向に細長いインクリボンをよじれないようにして容易に差し込むことができる。しかも、カセット本体にカセット蓋を取り付けると、このカセット蓋の取り付けに連動して起立ガイド柱が移動されてインクリボンを押圧付勢部材と協働して挟持するため、新しいインクリボンのセットも容易である。
【0011】
本発明によれば、カセット蓋を取り付けた状態と取り外した状態に対応して、前記起立ガイド柱が起立姿勢と傾倒姿勢との二姿勢を維持するように構成したので、先ずカセット蓋を外しておけば起立ガイド柱の傾倒姿勢が維持されている。従って、この状態でインクリボンの交換を行えるので、その交換操作がし易い。また、カセット蓋が取り付けられている状態では起立ガイド柱が起立姿勢を保ってしっかりとインクリボンを起立挟持しているので、適切な張力を安定してインクリボンに与えておくことができる。
【0014】
また、本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載されたインクリボンカセットにおいて、前記カセット蓋には押圧突起が形成され、前記カセット本体にはシーソー板が揺動可能に支持され、該シーソー板の一端部は前記両連結アームの回動連結部に係合する係合部とされ、前記シーソー板の他端部は前記押圧突起に係合する係合部とされて、前記カセット蓋を前記カセット本体に取り付けたときに前記押圧突起が前記シーソー板の他端部を押し下げてその一端部を持ち上げることにより前記両連結アームを前記カセット本体の底部から浮かせることに基づき前記起立ガイド柱を起立姿勢に維持し、前記カセット蓋を前記カセット本体から取り外したときに前記引っ張りコイルスプリングの張力に基づき前記起立ガイド柱を前記傾倒姿勢に維持することを特徴とする。本発明によれば、前記起立ガイド柱の前記カセット蓋開閉との連動を容易に実現することができると共に、その起立姿勢と傾斜姿勢の維持を構造簡単にして実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るインクリボンカセットを図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るインクリボンカセットのテンション付与機構の挟持状態を説明するための図であって、(A)はそのテンション付与機構の正面図、(B)はそのテンション付与機構の側面図であり、図2は本発明に係るインクリボンカセットのテンション付与機構の挟持解除状態を説明するための図であって、(A)はそのテンション付与機構の正面図、(B)はそのテンション付与機構の側面図であり、図3はそのテンション付与機構の概略構成を示す部分斜視図である。
【0016】
図3において、符号10はカセット本体である。このカセット本体10には蛇腹状に折り畳まれたインクリボン11が収容されている。なお、インクリボン11の前記蛇腹状部分は図3には現れていない。カセット本体10には起立壁10aが設けられ、インクリボン11はこの起立壁10aに案内されて、引出し口10bに案内され、この引出し口10bから外部に露呈される。図3において、符号11aはその引出し口10bから外部に露呈されたインクリボン露呈部を示している。
【0017】
カセット本体10にはテンション付与機構13が設けられている。このテンション付与機構13は起立ガイド柱14と板バネ15とから概略構成されている。カセット本体10には板バネ15を取り付けるための取り付け壁(図示を略す)が設けられ、板バネ15の基端部がその取り付け壁に固定され、板バネ15の自由端15aは起立ガイド柱14の周面14aに当接する方向に付勢されている。
【0018】
その板バネ15は、インクリボン11を押圧しながら起立ガイド柱14と協働してインクリボン11を起立挟持する押圧付勢部材としての役割を果たす。その起立ガイド柱14には、その基端部に回動球面部14bが、図1(A)および図2(A)に示したように形成され、この回動球面部14bは、カセット本体10に固定の支軸16に回動可能に支持され、これにより、起立ガイド柱14は起立姿勢と傾倒姿勢との間で二姿勢を採り得るようになっている。
【0019】
その起立ガイド柱14は、その起立方向中間部分に連結アーム17が形成され、この連結アーム17は他の連結アーム18とその自由端部において回動可能に相互連結され、その自由端部同士が相互に両連結アーム17、18を連結する回動連結部30となっている。
【0020】
カセット本体10の底部10cには、起立取り付け板19が設けられると共にシーソー板20が設けられている。起立取り付け板19には支持ピン21が設けられ、連結アーム18の基端部にはその支持ピン21が挿通される案内穴22が設けられ、その連結アーム18は支持ピン21を介して起立取り付け板19に揺動可能に支持されている。
【0021】
連結アーム17、18には引っかけ部23、24が形成され、この引っかけ部23、24には引っ張りコイルスプリング25が掛け渡されている。そして、この引っ張りコイルスプリング25は、起立ガイド柱14を傾倒姿勢方向に付勢する役割を果たしている。
【0022】
シーソー板20の下部には、凹曲面部26が、図1(B)および図2(B)に示すように形成され、底部10cには凹曲面部26を揺動可能に支持する支持部27が形成され、シーソー板20はその支持部27を支点にして揺動可能である。シーソー板20の一端部20aは、回動連結部30に係合する係合部となっており、シーソー板20の他端部20bはカセット蓋28に形成された押圧突起28aが係合する係合部となっている。
【0023】
その起立ガイド柱14は、カセット蓋28のカセット本体10からの取り外しに連動してインクリボン11の起立挟持を解除する方向に移動され、カセット蓋28のカセット本体10への取り付けに連動してインクリボン11を起立挟持する方向に移動されるように形成されている。
【0024】
本発明の実施の形態によれば、図1に示したように、カセット蓋28をカセット本体10に取り付けると押圧突起28aがシーソー板20の他端部20bを押し下げ、これによりシーソー板20の一端部20aが持ち上げられ、両連結アーム17、18の回動連結部30が図1(A)に示すようにカセット本体10の底部10cから浮き上がって起立ガイド柱14が起立姿勢に維持され、その際に、引っ張りコイルスプリング25が伸張されて、引っ張りコイルスプリング25に起立ガイド柱14を傾倒方向に付勢する付勢力が蓄積される。また、この起立ガイド柱14と板バネ15の自由端15aとにより、インクリボン11が起立挟持される。
【0025】
カセット蓋28をカセット本体10から取り外すと、図2に示したように、引っ張りコイルスプリング25の張力に基づき、起立ガイド柱14が支軸16を支点にして傾倒姿勢方向に回動され、図2(A)に示すように、板バネ15の自由端15aと起立ガイド柱14との間に上方に開放する隙間29が形成される。従って、廃棄すべき古いインクリボンをインクリボンカセットから取り除くときには、廃棄すべきインクリボン11を軽く摘んで矢印A方向に持ち上げて引き出すと、インクリボン11の挟持が解除される。そのインクリボン11の挟持が解除されると、回動球面部14bの周面と板バネ15の自由端15aとが接触する。
【0026】
装着すべき新しいインクリボン11をインクリボンカセットにセットするときには、起立ガイド柱14と板バネ15の自由端15aとの間に既にできている隙間29に、その新しいインクリボン11を摘みながら矢印B方向(縦方向)から差し込む。このとき、板バネ15の自由端15aを少し撓ませることにより回動球面部14aの周面と板バネ15の自由端15aの接触面との間にも隙間が開き、インクリボン11をきちんとセットする。そして、カセット蓋28をカセット本体10に取り付けると、シーソー板20が揺動されて、起立ガイド柱14が起立姿勢方向に回動され、これによって、新しいインクリボンが起立ガイド柱14と自由端15aとの間で厚さ方向両側から起立挟持され、インクリボン露呈部11aを引出し方向に引っ張ると、テンション付与機構13によりインクリボン露呈部11aに適宜の張力が付与される。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、カセット本体からカセット蓋を取り外すと、カセット蓋の取り外しに連動して自動的に起立ガイド柱が挟持を解除する方向に移動されて、押圧付勢部材と起立ガイド柱との間に隙間が形成されるので、廃棄すべき古いインクリボンをカセット本体から取り除くのが容易である。また、新しいインクリボンをカセット本体に収容してセットするために、インクリボンを起立ガイド柱と押圧付勢部材との間の隙間に差し込む際にも、既に隙間が形成されているので、断面が縦方向に細長いインクリボンをよじれないようにして容易に差し込むことができる。しかも、カセット本体にカセット蓋を取り付けると、このカセット蓋の取り付けに連動して起立ガイド柱が移動されてインクリボンを押圧付勢部材と協働して挟持するため、新しいインクリボンのセットも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクリボンカセットのテンション付与機構の挟持状態を説明するための図であって、(A)はそのテンション付与機構の正面図、(B)はそのテンション付与機構の側面図である。
【図2】本発明に係わるインクリボンカセットのテンション付与機構の挟持解除状態を説明するための図であって、(A)はそのテンション付与機構の正面図、(B)はそのテンション付与機構の側面図である。
【図3】図1および図2に示すテンション付与機構の概略構成を示す部分斜視図である。
【図4】従来のインクリボンカセットのテンション付与機構を説明するための部分断面斜視図である。
【符号の説明】
10 カセット本体
11 インクリボン
11a インクリボン露呈部
12 引出し口
13 テンション付与機構
14 起立ガイド柱
15 押圧付勢部材(板バネ)
28 カセット蓋

Claims (2)

  1. インクリボンを収容するためのカセット本体と、該カセット本体に着脱可能に設けられるカセット蓋とを有し、前記カセット本体には前記インクリボンの引出し口と引入れ口とが設けられると共に、前記引出し口から引き出されたインクリボン露呈部をその厚さ方向両側から挟持して該インクリボン露呈部に張力を付与しながらインクリボンを外部に導くためのテンション付与機構が設けられているインクリボンカセットであって、
    前記テンション付与機構は、インクリボンガイド用の周面を有する起立ガイド柱と、該起立ガイド柱に向けて前記インクリボンを押圧しながら協働して起立挟持する押圧付勢部材とから構成され、
    前記起立ガイド柱は、前記カセット蓋の前記カセット本体からの取り外しに連動して前記インクリボンの起立挟持を解除する方向に移動され、前記カセット蓋の前記カセット本体への取り付けに連動して前記インクリボンを起立挟持する方向に移動されるよう構成され、
    前記起立ガイド柱は、起立姿勢と傾倒姿勢との二姿勢を維持可能とされ、前記カセット蓋を前記カセット本体から取り外したときに傾倒姿勢方向に回動され、且つ、前記カセット蓋を前記カセット本体に取り付けたときに起立姿勢方向に回動されるよう構成され、
    前記押圧付勢部材は、板バネである一方、前記起立ガイド柱は、前記カセット本体に配設された支軸にその基端部を回動自在に枢支され、
    前記起立ガイド柱は、連結アームを有し、前記カセット本体には起立取り付け板が設けられ、該起立取り付け板に前記連結アームに回動可能に相互連結される連結アームが回動可能に支持され、両連結アームには、前記カセット蓋を前記カセット本体から取り外したときに前記起立ガイド柱を前記支軸を中心にして前記傾倒姿勢方向に回動させるための引っ張りコイルスプリングが掛け渡されていることを特徴とするインクリボンカセット。
  2. 請求項1において、前記カセット蓋には押圧突起が形成され、前記カセット本体にはシーソー板が揺動可能に支持され、該シーソー板の一端部は前記両連結アームの回動連結部に係合する係合部とされ、前記シーソー板の他端部は前記押圧突起に係合する係合部とされて、前記カセット蓋を前記カセット本体に取り付けたときに前記押圧突起が前記シーソー板の他端部を押し下げてその一端部を持ち上げることにより前記両連結アームを前記カセット本体の底部から浮かせることに基づき前記起立ガイド柱を起立姿勢に維持し、前記カセット蓋を前記カセット本体から取り外したときに前記引っ張りコイルスプリングの張力に基づき前記起立ガイド柱を前記傾倒姿勢に維持することを特徴とするインクリボンカセット。
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