JP3601048B2 - 脱穀装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脱穀装置に関し、農業機械の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来から脱穀装置は、扱口に沿わせて設けたフィ−ドチェンに穀稈の株元を挾持して搬送しながら穂先部を扱室に供給して脱穀する自脱型脱穀装置と、穂部を有する穀稈の全部を脱穀室に投入して強制的に移送、押圧しながら脱穀する全稈投入型脱穀装置とが普及し、コンバインやハ−ベスタ−に搭載して利用されている。そして、前者の自脱型脱穀装置は、超短稈の脱穀には不向きであるが、小馬力で適確な脱穀ができる特徴を有し、後者の全稈投入型脱穀装置は、脱穀に際し大馬力を要するものの、穀稈の長短に左右されず脱穀ができる特徴を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、寒冷地方(特に、北海道)では耐寒性のある稲が栽培され、これらの品種は、穀稈丈が極端に短く、コンバインに搭載した自脱型脱穀装置の穀稈供給深さの調節可能範囲を超える短さのものがある。このような超短稈の稲は、従来の自脱型脱穀装置では脱穀困難で扱ぎ残しが発生してロスとなり、大きな課題となっている。また、自脱型脱穀装置は、コンパクト化の要請や機体構造上の条件に制限されて処理胴や排塵処理胴を小径にせざるを得ず、処理能力が小さくて問題となっている。
【0004】
一方、全稈投入型脱穀装置は、脱穀作用に大きな消費馬力を必要とし、全体として大型構成となり、高価になる課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために次の如き技術手段を講ずるものである。すなわち、扱室40の始端部に穀稈供給口41を開口すると共に該扱室40の終端部分の下側に排塵口42を設け、外周面に扱歯44を植設した扱胴43を前記扱室40の前半部分に軸架すると共に外周面にスパイラル式処理歯46を取付けた処理胴45を前記扱室40の後半部分において扱胴43と同一軸心にして軸架して、前記処理胴45を扱胴43とは逆方向に回転させる構成とし、跳上杆56を前記扱胴43の終端部と処理胴45の始端部との間に形成した空間部aにおいて処理胴45に固着して設けて脱穀後の排藁を跳ね上げできるように構成し、前記処理胴45の上側に沿わせて排藁案内板57を設けて、前記跳上杆56によって跳ね上げられた排藁を該排藁案内板57によって後部の排藁カッタ−58まで案内するように構成し、フィ−ドチェン59の始端部を前記穀稈供給口41の前方に 位置させると共に該フィ−ドチェン59の終端部を排藁カッタ−58への排藁供給位置まで延長して設けたことを特徴とする脱穀装置としたものである。
【0006】
【発明の効果】
本発明によると、フィ−ドチェン59によって穀稈の穂先部を穀稈供給口41から扱室40に供給して搬送し、この穀稈の搬送過程において、穂部を扱胴43の扱歯44の作用によって脱粒させることができる。このようにして、扱胴43によって脱穀の完了した排藁を、処理胴45の逆転力を利用して上方の排藁案内板57上に跳ね上げるから穀稈の引継ぎ搬送を円滑に行うことができる。そして、排藁を、フィ−ドチェン59の終端部から排藁カッタ−58に供給して切断して圃場面に散布することができる。また、扱室40内の排塵物を、扱胴43の終端部から処理胴45に達させ、脱粒、排塵処理を行わせて漏下させて、残りの排塵物を排塵口42から機外へ排塵することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
まず、参考例の構成について説明する。
扱室3は、始端側に刈取穀稈の穂部が供給される穀稈供給口1を開口し、終端側の下部には脱穀処理が完了した排藁からなる排塵物を機外に排塵する排塵口2を開口して構成している。そして、扱胴4は、前記穀稈供給口1に近い前半部分を自脱型扱胴5とし、前記排塵口2に近い後半部分を全稈投入型扱胴6に構成して一体として扱胴軸10により前記扱室3に内装して軸架している。
【0008】
そして、自脱型扱胴5は、その外周面に複数のワイヤ−ツ−ス式扱歯11を配列して設け、供給されて搬送される穀稈の穂部に作用して脱穀作用を行う構成としている。全稈投入型扱胴6は、その外周面にスパイラル式扱歯12を連続状に装着し、投入された穀稈を移送、押圧しながら脱粒処理する構成としている。
【0009】
扱胴軸10は、図6に示すように、扱室3を構成する両側の側板13、13’に軸受して設け、始端部を伝動装置14に連結し、終端部には増速伝動機構15を連結しており、自脱型扱胴5と全稈投入型扱胴6とを軸受して構成している。
【0010】
そして、自脱型扱胴5は、前記扱胴軸10に一体的に回転可能に直接軸着し、全稈投入型扱胴6は、前記増速伝動機構15に端部を連結して扱胴軸10に遊嵌状態に挿通して軸受したパイプ軸16に連結して軸受支持した構成としている。増速伝動機構15は、図7に示すように、扱胴軸10の終端部に連結した太陽ギヤ17に、外側の固定リングギヤ18に噛合した遊星ギヤ19、19’を噛合し、この遊星ギヤ19、19’を前記パイプ軸16に連結して軸受している。
【0011】
しかして、全稈投入型扱胴6は、扱胴軸10の終端部に連結して駆動されている太陽ギヤ17から遊星ギヤ19、19’が伝動されて回転し、外側の固定リングギヤ18に噛合した状態で太陽ギヤ17の周囲を自転しながら公転してパイプ軸16に伝動するから、自脱型扱胴5より高速で、同じ方向に回転駆動されることになる。
【0012】
図1に示すように、全稈投入型扱胴6は、自脱型扱胴5の外径とほぼ同等の外径として自脱型扱胴5の後端部分の内側に嵌入させて構成している。そして、受網20は、上述のとおり両扱胴5、6の外径をほぼ同径にしているから、その扱胴の外周に沿わせて始端側の穀稈供給口1から後端側の排塵口2まで延長して張設している。
【0013】
そして、扱胴カバ−21は、扱室3の上側において、自脱型扱胴5から全稈投入型扱胴6にまたがって一体に覆うカバ−として構成している。
フィ−ドチェン8は、搬送チェン8aと挾持ガイド8bとからなり、自脱型扱胴5の前側に設けた扱室3の扱口7に沿わせて設け、刈取穀稈の株元を挾持して搬送しながら穂先部分を扱室3に挿入して前記自脱型扱胴5に押し当てながら脱穀作用をさせるように構成している。
【0014】
穀稈投入口9は、前記フィ−ドチェン8の終端部分の後方位置で、全稈投入型扱胴6の始端部側に開口しており、そのフィ−ドチェン8から開放された穀稈の全部を扱室3内に投入できる広さに形成している。なお、穀稈投入口9は、フィ−ドチェン8の終端部分(扱口7の終端部)に形成し、搬送チェン8aから挾持ガイド8bを順次離して挾持力を緩めながら徐々に投入して最終的に開放して完全に投入する構成にしてもよい。
【0015】
そして、選別室22は、扱室3の下部に張設している受網20の下方に設け、揺動選別棚23を上側に揺動自由に架設し、その下側に選別風を起風する唐箕24を装備して構成している。揺動選別棚23は、選別方向の上手側から、移送棚25、チャフシ−ブ26、ストロ−ラック27の順に配置して構成している。そして、唐箕24の下手側には、一番移送螺旋28、二番移送螺旋29の順に配置して構成している。
【0016】
そして、上述の一番移送螺旋28は、図1に示すように、自脱型扱胴5と全稈投入型扱胴6との接合位置の下方に設け、全稈投入型扱胴6の影響を受けない被選別物から一番粒を選別収集できる位置に配置して構成している。なお、二番移送螺旋29は、全稈投入型扱胴6の中間部分の下方に位置している。
【0017】
二番揚穀装置30は、揚穀螺旋を内装しており、始端部を前記二番移送螺旋29の終端部分に連通させ、終端部を前記揺動選別棚23の移送棚25上に開放し二番物を揺動選別棚23上に還元して再処理を行うように構成している。なお、二番物は、実施例の構成においては、全稈投入型扱胴6による脱粒処理を受けて落下してものであるから、比較的こなされているから扱室3に還元する必要がなく、揺動選別棚23上への還元で二番処理が可能である。
【0018】
なお、処理歯31は、前述したスパイラル式扱歯12の先端外周縁に沿って所定間隔ごとに植設して扱胴6の回転によって持ち回られている塊状の穀稈に作用して脱粒処理を行う構成としている。
【0019】
しかして、図8乃至図15に示す本発明の実施例について説明する。
扱室40は、始端部に穀稈供給口41を開口し、終端部分の下側に排塵口42を設けて構成している。
【0020】
そして、扱胴43は、外周面に扱歯44を配置して植設した自脱型として上記扱室40の前半部分に軸架している。処理胴45は、その外周面にスパイラル式処理歯46を取付け、前記扱室の後半部分に扱胴43と同一軸心にして軸架している。なお、47は補助処理歯を示す。
【0021】
つぎに、扱胴43と処理胴45との伝動構成を説明すると、まず、扱胴軸48は、始端部を伝動装置49に連結し、終端部には逆転伝動装置50を設けて扱室40内に軸架し、前半部分に扱胴43を軸着し後半部分にはパイプ軸51を介して処理胴45を軸架している。逆転伝動装置50は、扱胴軸48の端部に中心部を軸着したリングギヤ52を外周に位置させ、これに内側から噛合している中間ギヤ53を機体54に固定して軸受し、更に、この中間ギヤ53の内側からパイプ軸51に固着した逆転ギヤ55を噛合して構成している。
【0022】
そして、跳上杆56は、扱胴43の終端部と処理胴45の始端部との間に形成した跳上空間部aにあって基部を処理胴45の側面に固着し、回転に関連して脱穀後の排藁を跳ね上げできる構成としている。排藁案内板57は、前記処理胴45の上側に沿わせて設け、前記跳上杆56が跳ね上げた排藁を後部の排藁カッタ−58まで案内する構成としている。
【0023】
フィ−ドチェン59は、搬送チェン59aと挾持ガイド59bとからなり、始端部を穀稈供給口41の前方に位置させて終端部を排藁カッタ−58への供給位置まで延長し、扱室40の扱口60と前記排藁案内板57の前側に沿わせて設けている。
【0024】
なお、扱口60は、始端部を穀稈供給口41に連通し、終端部を前記排藁案内板57の始端部まで形成している。
そして、選別室61は、扱室40の下方に形成し、上側に揺動選別棚62を揺動自由に架設し、その下方には、選別方向の上手側から唐箕63、一番移送螺旋64、二番移送螺旋65の順に配置して終端部には排塵口66として構成している。
【0025】
以上のように構成した本発明の実施例は、伝動装置49に回転動力を伝動すると、扱胴軸48は、伝動されて扱胴43を回転し、更に、軸端部のリングギヤ52を伝動する。したがって、処理胴45は、リングギヤ52から中間ギヤ53を介して逆転ギヤ55が伝動され、続いてパイプ軸51を回転されて前記扱胴43とは逆方向に伝動される。
【0026】
穀稈は、駆動されているフィ−ドチェン59の搬送チェン59aと挾持ガイド59bとによって株元が挾持されて穂先部が穀稈供給口41から扱室40に供給されて扱胴43による脱穀作用を受けながら搬送される。この場合、穀稈は、搬送の過程において、穂部が扱胴43の扱歯44の作用を受けて脱穀され、脱粒した穀粒を下方に漏下しながら順次後方に送られる。
【0027】
このようにして、脱穀され扱胴43の終端部に達した排藁は、図13に示すように、扱胴43の回転方向とは逆方向(矢印イ)に回転している跳上杆56の作用を受けて上方に跳ね上げられて排藁案内板57の上側に乗る状態になり、フィ−ドチェン59の搬送力も受けて処理胴45に接触することなく、その排藁案内板57上を案内、移送される。
【0028】
そして、排藁は、フィ−ドチェン59の終端部から排藁カッタ−58に供給されて切断されて圃場面に散布される。
選別室61に漏下してきた被選別物は、揺動選別棚62による揺動作用と唐箕63が起風する選別風との共同作用によって選別されて、一番物、二番物、排塵物に選別分離されて処理される。
【0029】
扱室40内の排塵物は、扱胴43の終端部からその扱胴43とほぼ同径である大径の処理胴45に達し、脱粒、排塵処理が行われて選別室61に漏下し残りの排塵物が排塵口42から機外に排塵される。
【0030】
以上述べたように、図8乃至図15に示す本発明の実施例は、扱胴によって脱穀の完了した排藁を、処理胴の逆転力を利用して上方の排藁案内板上に跳ね上げるから穀稈の引継ぎ搬送を円滑にできる特徴を有する。
【0031】
つぎに図1乃至図7に示す参考例についてその作用を説明する。
まず、適宜のエンジンから伝動装置14に伝達された回転動力は、扱胴軸10に伝動され、軸着している自脱型扱胴5を駆動すると共に軸端に固着している太陽ギヤ17を伝動する。すると、遊星ギヤ19、19’は、中心部にあるその太陽ギヤ17と外周に配置している固定リングギヤ18とに噛合しているから、太陽ギヤ17に伝動されて自転しながら固定リングギヤ18に沿って案内されて公転を始める。このようにして、遊星ギヤ19、19’は、扱胴軸10の回転速度より増速されて太陽ギヤ17の回りを公転し、連結されているパイプ軸16を伝動して全稈投入型扱胴6を回転駆動する。
【0032】
したがって、全稈投入型扱胴6は、回転している自脱型扱胴5と同じ方向に回転し、かつ、その自脱型扱胴5より高速で回転されことになる。
一方、フィ−ドチェン8は、適宜伝動機構を介して駆動されており、刈り取られて始端部に供給された穀稈の株元を搬送チェン8aと挾持ガイド8bによって挾持して搬送し、穂先部を穀稈供給口1から扱室3に挿入する。そして、穀稈は、搬送されながら穂先部分が自脱型扱胴5のワイヤ−ツ−ス式扱歯11の作用を受けて脱穀され、順次排塵口2の方向に搬送される。このようにして脱穀された脱穀物は、受網20から漏下して選別室22の揺動選別棚23上に達して揺動作用を受けながら選別され、受網を漏下できない排塵物は、扱胴5によって持ち回られながら、更に移送される。
【0033】
以上のようにして、穀稈は、穂先部が自脱型扱胴5の作用を受けながら脱穀されてフィ−ドチェン8の終端部に達すると、挾持状態から開放されて穀稈投入口9に達し、穂先側が回転を続けている扱胴6に接触しているからその回転方向に巻き込まれるように全稈が扱室3内に引き込まれる。すると、穀稈は、全稈投入型扱胴6の始端部に達してスパイラル式扱歯12の脱粒作用を受ける。この場合、スパイラル式扱歯12は、供給された穀稈を排塵口2の方向に強制的に押圧しながら持ち回って移送し、処理歯31の作用を受けながら脱粒処理される。
【0034】
そして、穀稈は、前述のとおり全稈が扱室3に投入されているから、自脱型扱胴5の工程では脱穀できなかった超短稈の穀稈も全稈投入型扱胴6によって適確脱穀処理されて扱ぎ残しになることはない。
【0035】
更に、2つの扱胴5、6は、実施例のように、同径とし、かつ、自脱型扱胴5より全稈投入型扱胴6を高速で回転する構成にしているから、自脱型扱胴5の終端部分から全稈投入型扱胴6の始端部への受け継ぎ作用がきわめて円滑にできてその部分に穀稈が停滞することがない。
【0036】
このようにして、脱穀処理物は、脱穀作用を受けながら、受網20から漏下して選別室22に達するものと、扱胴6によって、更に持ち回られて処理されながら最終的に排塵物となって扱室3の終端部に開口している排塵口2から機外に排塵されるものとに分かれる。
【0037】
以上のように、脱穀処理されて選別室22に漏下してきた被選別物は、上側の揺動選別棚23上で揺動されながら選別されて順次下手側に移送され、選別風の作用圏内に達して風選作用を受けることになる。このように選別された処理物は、一番物が一番移送螺旋28に流下して一側に搬送されて機外に取り出され、二番物は、二番移送螺旋29に流下して一側に搬送されて二番揚穀装置30の始端部に供給されて揚穀されて揺動選別棚23上に還元されて再処理され、排塵物は、選別室22の後部の排塵口から機外に排塵される。
【0038】
参考例に示す選別室22の配置構成の場合、一番移送螺旋28に全巻投入型扱胴6で処理した穀粒が入ることがほとんどないから、藁屑や塵埃の混入が少なくて、精選された一番物(穀粒)を収穫できる利点がある。また、二番移送螺旋29は、全稈投入型扱胴6によって処理された二番物を受けて収集するから、大径の扱胴6により充分こなされており、再度扱室3に供給する必要がなく、揺動選別棚23に還元し、扱室3内における負担を軽減できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例であって、要部を破断して示す側面図である。
【図2】本発明の参考例であって、内部の平面図である。
【図3】本発明の参考例であって、側面図である。
【図4】本発明の参考例であって、図1のS1−S1線の断面図である。
【図5】本発明の参考例であって、図1のS2−S2線の断面図である。
【図6】本発明の参考例であって、扱胴の伝動機構図である。
【図7】本発明の参考例であって、伝動機構の正面図である。
【図8】本発明の実例であって、側断面図である。
【図9】本発明の実例であって、図8のS1−S1断面図である。
【図10】本発明の実例であって、図8のS2−S2断面図である。
【図11】本発明の実例であって、作用を示す斜面図である。
【図12】本発明の実例であって、作用を示す断面図である。
【図13】本発明の実例であって、作用を示す断面図である。
【図14】本発明の実例であって、伝動機構図である。
【図15】本発明の実例であって、伝動機構の正面図である。
【符号の説明】
40 扱室
41 穀稈供給口
42 排塵口
43 扱胴
44 扱歯
45 処理胴
46 スパイラル式処理歯
56 跳上杆
57 排藁案内板
58 排藁カッタ−
59 フィ−ドチェン
空間部

Claims (1)

  1. 扱室40の始端部に穀稈供給口41を開口すると共に該扱室40の終端部分の下側に排塵口42を設け、外周面に扱歯44を植設した扱胴43を前記扱室40の前半部分に軸架すると共に外周面にスパイラル式処理歯46を取付けた処理胴45を前記扱室40の後半部分において扱胴43と同一軸心にして軸架して、前記処理胴45を扱胴43とは逆方向に回転させる構成とし、跳上杆56を前記扱胴43の終端部と処理胴45の始端部との間に形成した空間部aにおいて処理胴45に固着して設けて脱穀後の排藁を跳ね上げできるように構成し、前記処理胴45の上側に沿わせて排藁案内板57を設けて、前記跳上杆56によって跳ね上げられた排藁を該排藁案内板57によって後部の排藁カッタ−58まで案内するように構成し、フィ−ドチェン59の始端部を前記穀稈供給口41の前方に位置させると共に該フィ−ドチェン59の終端部を排藁カッタ−58への排藁供給位置まで延長して設けたことを特徴とする脱穀装置。
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