JP3600970B2 - 小口径配管のフラッシング治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種発電所等の建屋内に設けられる管径1B程度の多数の小口径配管の敷設後に、その配管内面を高圧ポンプ等にてフラッシングし洗浄するものに係り、その配管端部に取付けられる治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種発電所等のプラント設備において多数の小口径配管を敷設するには、予め工場にて実際に必要とする本設配管の端部長さに余長分を加え、その余長部の外面にフラッシング装置取付けのための外ネジを螺刻(PFネジ)しておく。それと共に、その内面に30°のテーパ加工を行い、それを現地にて敷設する。その敷設後に、その配管端部にフラッシング洗浄のための仮設配管の端部をコネクタを介して螺着結合する。そして配管内部のフラッシング洗浄を行った後に、仮設配管を取り外すと共に本設配管の余長部を切断していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
各種発電所等のプラント設備に使用する多数の本設配管は、工場において必要長さの配管に余長部を設け、その余長部の外面に外ネジを螺刻(PFネジ)し且つ、内面に30°のテーパ加工を行う必要があると共に、配管内部のフラッシング洗浄終了の後に余長部を切断する作業があり、それらの作業に多くの時間と労力を要していた。
そこで本発明は、これらの配管余長部の外ネジ及び内面30°のテーパ加工並びに洗浄後の余長部切断をなくすことができる接続用フラッシング治具を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の小口径配管のフラッシング治具は、軸方向一方側の端部内面が被フラッシング配管1の開口部外周に整合する縮小筒部2を有すると共に、他方側の内面の直径がそれより大となる拡大筒部3を有する金具本体4と、
前記金具本体4に内装され、内面が前記配管1外周に略整合すると共に、外周の前記他方側の端部に外ネジ5が形成され且つ、前記一方側の端部に第1楔部6が形成された内側楔7と、
前記内側楔7と前記拡大筒部3との間に挿入され、前記一方側の端部内面に第2楔部8が形成されて、その第2楔部8内外面が前記第1楔部6外面と前記拡大筒部3とに摺接する外側楔9と、
外周に螺回用把持部10を有し、前記内側楔7の前記外ネジ5に螺着されると共に、前記外側楔9を支持してそれを軸方向に一体的に移動させる外側楔移動体11と、
前記外側楔移動体11の外周を被嵌すると共に、その外周と前記金具本体4との間が第1袋ナット12を介して軸方向に螺着締結され且つ、内フランジ部13が前記外側楔移動体11を軸方向に支持する抜け止め金具14と、
軸線がL型に形成され、一端部開口内面が前記配管1の端面およびその外周に略整合する段付内面を有し、その一端部外周と前記金具本体4の端部とが第2袋ナット15を介して軸方向に締結されると共に、他端部開口にフラッシング用仮設配管の螺着締結部16が設けられたエルボ金具17と、
前記被フラッシング配管1の端面および外周面と、前記エルボ金具17の前記段付内面の内フランジ部17aおよびその段付内面の内周面17bとの間に夫々介装される第1弾性Oリング18および第2弾性Oリング19と、
を具備するものである。
また本発明の好ましい実施態様は、前記第1袋ナット12と前記第2袋ナット15と前記抜け止め金具14との外周に夫々締結用把持部20,21, 22が設けられたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、図面に基づいて本発明の実施の態様につき説明する。
図1は本発明のフラッシング治具の分解斜視図であり、図2はその組み立て状態を示す一部縦断面図である。また、図3はフラッシング治具を構成する金具本体4と外側楔9と内側楔7と外側楔移動体11との分解斜視図である。
このフラッシング治具は、図3における外側楔9の凸条9aが外側楔移動体11の溝部11bに嵌着され、それらの内部に内側楔7が挿通されて外側楔移動体11の内ネジ部11cと内側楔7の外ネジ5とが螺着される。係る状態で図1の如く、それらが金具本体4に挿入される。そして、第1袋ナット12を介し抜け止め金具14が金具本体4に螺着締結される。さらに、その金具本体4の下端に第2袋ナット15を介しエルボ金具17が螺着締結されるものである。このとき、被フラッシング配管1の下端面及び外周面に第1弾性Oリング18,第2弾性Oリング19が介装される。
【0006】
このような治具で図において、金具本体4より上方に配置される各部品は被フラッシング配管1外周への固定部品となる。この固定部品の主要部が図3に示されている。その金具本体4は、軸方向一方側の端部内面が被フラッシング配管1の開口部外周に整合する縮小筒部2を有すると共に、他方側の内面の直径がそれより大となる拡大筒部3を形成する。また、縮小筒部2の外面には外ネジ4aが螺刻されている。次に外側楔9は四つの分割された部品からなり、その内面側の中間部以下が第2楔部8を構成する。外側楔9の上端部には、凸条9aと溝9bとが形成されている。そして、凸条9a,溝9bは外側楔移動体11内面の溝部11b,凸条11aに夫々整合し、図2の如くそこに吊り下げられるものである。そして外側楔9の内部には、内側楔7が挿入される。この内側楔7は筒状の上部外面に外ネジ5が形成され、下部の外周の90°毎にスリットが形成され、その外周面側に第1楔部6を構成する。この第1楔部6と第2楔部8とは、図2の如く整合する。また、内側楔7の外ネジ5は外側楔移動体11の内ネジ部11cに螺着される。
【0007】
このような状態で、外側楔移動体11と内側楔7と外側楔9とが金具本体4に内装される。この金具本体4の上端開口縁には外鍔4bが形成され、そこに第1袋ナット12の内鍔部が抜け止め係止される。また、外側楔移動体11には図2の如く抜け止め金具14が被着される。そして、金具本体4と抜け止め金具14とが第1袋ナット12を介して螺着締結される。
次に、エルボ金具17は図1及び図2に示す如く軸線がL型に形成され、一端部開口内面が被フラッシング配管1の端面及びその外周に整合する段付内面を有する。そして、その一端部外周と金具本体4の端部とが第2袋ナット15を介して軸方向に締結される。それと共に、他端部開口にフラッシング用仮設配管の螺着締結部16が設けられている。即ち、螺着締結部16の外周を回転させることによりエルボ金具17の端部と図示しない仮設配管の端部とが連結される。また、抜け止め金具14及び第1袋ナット12には夫々棒状の締結用把持部20,22が突設され、第2袋ナット15にはその外周面にスパナ嵌着用の締結用把持部21が設けられている。
【0008】
【使用方法】
そこで、本フラッシング治具の使用方法につき説明する。
被フラッシング配管1を現場において敷設し、その端部に先ず抜け止め金具14を挿通し、次いで外側楔9と内側楔7と外側楔移動体11とが内装された金具本体4を被フラッシング配管1に挿通する。そして、被フラッシング配管1の下端が約20mm程突出するようにして金具本体4を配置し、外側楔移動体11の螺回用把持部10をトルクレンチにて所定トルクで締結固定する。そして、第1袋ナット12を介し金具本体4と抜け止め金具14とを軸方向に締結固定する。次いで、第2弾性Oリング19を被フラッシング配管1に挿入し、金具本体4先端面にそれが接触するように位置させる。
【0009】
次に、第1弾性Oリング18をエルボ金具17の内フランジ部17aに装着し、エルボ金具17を被フラッシング配管1端部に嵌着する。そして、第2袋ナット15を介しエルボ金具17と金具本体4とを軸方向に螺着締結する。第1袋ナット12及び第2袋ナット15の締結は、工具等を使用せず手で締め付ける程度で充分である。
その締結により少なくとも一方の弾性Oリング18または19が充分変形し水密構造を形成する。即ち、金具本体4の端部から被フラッシング配管1の端部を突出させる長さが短か過ぎるときは、第2弾性Oリング19のみが弾性変形して、その部分に水密構造が形成され、前記端部突出長さが長が過ぎるときは、第1弾性Oリング18のみが弾性変形して、その部分に水密構造が形成され、前記端部突出長さが適当なときには、両弾性Oリング18,19が共に変形して両部分に水密構造が形成される。
【0010】
そして、エルボ金具17の開口端に図示しない洗浄用仮配管の先端部を、螺着締結部16を介して軸方向に締結し、図示しない高圧ポンプを介して洗浄水を配管内部に流通させる。
本フラッシング治具を取り外すには、前記取付けと逆の順序で行えばよい。なお、このときにはフラッシング作業に基づき内圧が加わり螺着部の結合が強くなっているので、第2袋ナット15を取り外すには締結用把持部21の外面にスパナ等を嵌着して、それを緩めればよい。
【0011】
【発明の作用・効果】
本発明の小口径配管のフラッシング治具は、金具本体4と内側楔7と外側楔9と抜け止め金具14とを被フラッシング配管1の端部外周に固定することができる。そして、その金具本体4に第2袋ナット15を介しエルボ金具17が締結固定され、そのエルボ金具17の内フランジ部17aおよび内周面17bに、夫々第1弾性Oリング18および第2弾性Oリング19が介装されるように構成したものである。そして、エルボ金具17の螺着締結部16を介してフラッシング用仮設配管の端部が螺着締結されるものである。
そのため、被フラッシング配管1の端部を加工することなくフラッシングの準備を極めて容易に行い得る。そして、第1弾性Oリング18および第2弾性Oリング19の存在により、内部に高圧の洗浄液を流通しても漏れを生じることがない。
即ち、何れか一方のOリング又は両者のOリングにより、エルボ金具17と被フラッシング配管1との液密性が確実に保たれる。
【0012】
そして、第1袋ナット12と第2袋ナット15と抜け止め金具14との着脱により、本治具を被フラッシング配管1の開口端部に容易に取付け及び取外しをすることができ、敷設された多数の小口径配管を順次効率よくフラッシング洗浄することが可能となる。
従って、洗浄される小口径配管の端部に従来の如くネジ部を予め形成しておいたり、フラッシング後に端部を切断する等の手間が不要となる。
また、エルボ金具17は被フラッシング配管1の端部において軸線がL型に配置されるから、金具本体4とエルボ金具17とを第2袋ナット15を介して螺着締結する際、その第2袋ナット15の締結作業が容易である。即ち、エルボ金具17の突出部を保持すれば第2袋ナット15の回転に伴ってエルボ金具17が供回りすることを容易に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラッシング治具の分解斜視図。
【図2】同フラッシング治具の取付け状態を示す一部縦断面図。
【図3】同フラッシング治具に用いられる外側楔移動体11と内側楔7と外側楔9と金具本体4との分解斜視図。
【符号の説明】
1 被フラッシング配管
2 縮小筒部
3 拡大筒部
4 金具本体
4a 外ネジ
4b 外鍔
5 外ネジ
6 第1楔部
7 内側楔
8 第2楔部
9 外側楔
9a 凸条
9b 溝
10 螺回用把持部
11 外側楔移動体
11a 凸条
11b 溝部
11c 内ネジ部
12 第1袋ナット
13 内フランジ部
14 抜け止め金具
15 第2袋ナット
16 螺着締結部
17 エルボ金具
17a 内フランジ部
17b 内周面
18 第1弾性Oリング
19 第2弾性Oリング
20〜22 締結用把持部
Claims (2)
- 軸方向一方側の端部内面が被フラッシング配管1の開口部外周に整合する縮小筒部2を有すると共に、他方側の内面の直径がそれより大となる拡大筒部3を有する金具本体4と、
前記金具本体4に内装され、内面が前記配管1外周に略整合すると共に、外周の前記他方側の端部に外ネジ5が形成され且つ、前記一方側の端部に第1楔部6が形成された内側楔7と、
前記内側楔7と前記拡大筒部3との間に挿入され、前記一方側の端部内面に第2楔部8が形成されて、その第2楔部8の内外面が前記第1楔部6外面と前記拡大筒部3とに摺接する外側楔9と、
外周に螺回用把持部10を有し、前記内側楔7の前記外ネジ5に螺着されると共に、前記外側楔9を支持してそれを軸方向に一体的に移動させる外側楔移動体11と、
前記外側楔移動体11の外周を被嵌すると共に、その外周と前記金具本体4との間が第1袋ナット12を介して軸方向に螺着締結され且つ、内フランジ部13が前記外側楔移動体11を軸方向に支持する抜け止め金具14と、
軸線がL型に形成され一端部開口内面が前記配管1端面およびその外周に略整合する段付内面を有し、その一端部外周と前記金具本体4の端部とが第2袋ナット15を介して軸方向に締結されると共に、他端部開口にフラッシング用仮設配管の螺着締結部16が設けられたエルボ金具17と、
前記被フラッシング配管1の端面および外周面と、前記エルボ金具17の前記段付内面の内フランジ部17aおよびその段付内面の内周面17bとの間に夫々介装される第1弾性Oリング18および第2弾性Oリング19と、
を具備する小口径配管のフラッシング治具。 - 請求項1において、前記第1袋ナット12と前記第2袋ナット15と前記抜け止め金具14との外周に夫々締結用把持部20,21, 22が設けられたもの。
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JP21005595A JP3600970B2 (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | 小口径配管のフラッシング治具 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0942546A JPH0942546A (ja) | 1997-02-14 |
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-
1995
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