JP3599908B2 - 屈折率測定方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリズムを用いる全反射法による屈折率測定方法及びその装置に関し、特に、部品点数を削減できると共に、光学系の各素子の位置合わせが簡単になり、しかも、装置の小型化及びコンパクト化を図れるようにした屈折率測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリズムを用いる全反射法による屈折率測定方法として、例えば、特開平6−273329号公報に開示されている構成がある。すなわち図4(a) に示すようにように、まず、プリズム104の斜め下方に配置した光源101から出射される光を凸レンズ102で1点に結像させて擬似光源点103を形成して測定範囲に見合った角度分布を持つ拡散光を発生させるようにする。次いで、プリズム104の入射面105に入射させた上記拡散光を、プリズム104の試料に接する反射面106から反射させ、出射面107から出射させる。このように出射面107から出射された光を別の凸レンズ108を介して受光素子109に入射させ、受光素子109上のアドレスによる受光強度の分布に基づいて屈折率の判定を行う構成を採っている。
【0003】
また図4(b) に示すように上記凸レンズ108を介して受光素子109上の一点に決像させた場合には該受光素子109の受けた受光量に基づいて屈折率を判定することができるようになっている。この場合においても、プリズム104の試料と接する面106に対して測定範囲に見合った角度分布を持つ拡散光が使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の屈折率測定方法では、図4(a) の例では受光素子としてCCDを用いるため、CPUを用いた複雑な処理または回路が必要になる。また、光源101側で光を収束させる凸レンズ102の他に、拡散光である全反射光を受光素子109に集光させるための凸レンズ108が必要になり、部品点数が多く、その結果、光源101、2枚の凸レンズ102,108及び受光素子109を含む光学系の各素子の位置合わせが非常に面倒になるという問題がある。
【0005】
又、プリズム104と受光素子109との間に凸レンズ108を介在させるので、装置の小型化及びコンパクト化、コストダウンを図る上で一定の限界がある。
【0006】
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、部品点数を削減できると共に、光学系の素子の位置合わせが容易になり、しかも、装置の小型化及びコンパクト化を図れるようにした屈折率測定方法と、この方法を実施できる屈折率測定装置とを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る屈折率測定方法(以下、本発明方法と言う。)は、上記の目的を達成するため、例えば図1に示すように、光源1とプリズム4との間に配置され、光源1から出射される光を1点に結像させる前記凸レンズ2の結像点3をプリズム4の出射面7上に設定することを特徴とする。
【0008】
これにより、光源1から出射した光は凸レンズ2を通って、プリズム4の入射面5からプリズム4内に入射し、反射面6で反射してプリズム4の出射面7上で結像される。そして、この光が結像する結像点3で光を直接に受光素子8に受光させることにより、反射面6からの全反射光量を測定できる。
【0009】
従って、プリズム4と受光素子8との間の凸レンズを省略して部品点数を削減でき、光源1又は凸レンズ2の位置調整により結像点3を調整し、この結像点3に受光素子8の位置を合わせることにより、簡単に光学系の各素子の位置合わせができるようになる。
【0010】
本発明において、特に、前記凸レンズ2の結像点をプリズム4の出射面7上に設定し、プリズム4の出射面に受光素子8を固定することにより、一層簡単に光学系の位置合わせができるようになる。
【0011】
又、本発明に係る屈折率測定装置(以下、本発明装置と言う。)は、前記本発明方法を実施するために、光源1と、光源1の光を1点に結像させる凸レンズ2と、プリズム3と、光源1から凸レンズ2を通ってプリズム4に入射し、プリズム4の試料に接する反射面7で全反射した光を受光する受光素子8とを備える屈折率測定装置において、前記凸レンズ2の結像点がプリズム4の出射面7上に設定されることを特徴とするものである。
【0012】
これにより、光源1から出射する光を凸レンズ2で集束させながらプリズム4の入射面5に入射させ、反射面6で反射させ、この全反射光を出射面7上に結像させることができる。そして、この結像点3に集束された全反射光の光量を受光素子8に直接に受光させることにより全反射光量を測定できるようになる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
図1の構成図に示すように、本発明は光源1と、光源1の光を1点に結像させる凸レンズ2と、プリズム4と、受光素子8とを備える本発明装置に対して適用される。この屈折率測定装置の前記プリズム4の一面は試料に接する反射面6として上向きに水平に配置される。又、上記光源1はその出射光軸が反射面6に対して所定の角度になるようにプリズム4の入射面5の斜め下方に配置され、この光源1とプリズム4との間に前記凸レンズ2が配置される。
【0014】
この凸レンズ2の結像点3はプリズム4の反射面6で反射した光がプリズム4から出射する面、即ち、出射面7に設定され、前記受光素子8は出射面7に接して配置され、プリズム4及び結像点3に対する受光素子4の位置調整を不要にするため、受光素子8をプリズム4に例えば接着により固定している。換言すれば、受光素子8をプリズム4の出射面7に貼り付けることにより結像点3の位置を決定している。
【0015】
更に、図示はしないが、この受光素子8の受光量に基づいて試料の屈折率を演算する演算回路が設けられる。
本発明方法の一実施例に係る屈折率測定方法においては、光源1から出射させた光を凸レンズ2を通過させることにより集束させながらプリズム4の入射面5に入射し、反射面6で全反射された全反射光が出射面7上の結像点3に結像される。そして、この結像点3に集束された全反射光が受光素子8に受光され、この受光量に基づいて演算処理することによって試料の屈折率が求められる。
【0016】
つまり、この屈折率測定方法によれば、プリズム面に一致させた結像点3に受光素子8を貼り付けるのみでよいので、受光素子8の位置は固定され経過時的にその位置が変化することはない。従って、製造時には上記光源1とプリズム4との間に前記凸レンズ2の焦点位置のみを調整することで足り、製造が簡単になるとともに、たとえ経過時的に焦点位置がずれたとしても、上記凸レンズ2の焦点位置のみを調整すればよいので保守が簡単となる。
【0017】
更に、プリズム4と受光素子8との間の凸レンズを省略することができ、部品点数を削減して、コストダウンを図ることができることは勿論である。更に、受光素子8をプリズム4の出射面7に密着させることにより、プリズム4の出射面7側の装置の容積を小さくすることができ、装置の小型化及びコンパクト化を図ることができる。
【0018】
図2の構成図に示す本発明装置の他の実施例に係る屈折率測定装置では、前例の結像点3に例えば光ファイバーからなる光伝送手段9の入力端が配置され、例えば装置内の任意の位置に配置された受光素子8にこの光伝送手段9により結像点3に結像された光が伝送される。
【0019】
この場合、光伝送手段9の入力端の位置はプリズム4の出射面7に沿って調整すればよいので、光学系の各素子の位置合わせは前例と同様に簡単になる。
更に、受光素子8の位置合わせは不要になり、装置内での受光素子8の配置を例えばプリズム4の下方のデッドスペース内に配置することにより、前例と同様にプリズム4の出射側の装置の容積を小さくすることができ、装置の小型化及びコンパクト化を図ることができる。
【0020】
この実施例のその他の構成、作用ないし効果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
図3の構成図に示す本発明装置の他の実施例に係る屈折率測定装置では、凸レンズ2の結像点3がプリズム4の反射面7よりも遠くに設定され、その結像点3に受光素子8が配置される。この実施例のその他の構成は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0021】
なお、この実施例においては、結像点3に受光素子8を配置しているが、前例と同様に結像点3に光伝送手段9の入力端を配置し、この光伝送手段9により結像点3に結像された光を任意の位置に配置された受光素子8に導くように変形してもよい。
【0022】
この屈折率測定装置によれば、上述の本発明方法の一実施例に係る屈折率測定方法と同様にして試料の屈折率を求めることができる。又、光学系の各素子の位置合わせとしては、例えば光源1の位置を基準にして、凸レンズ2の位置をある程度ラフに調整して結像点3をある程度ラフに設定し、この結像点3に受光素子8を配置したり、凸レンズ2の位置を基準にして光源1の位置をある程度ラフに調整して結像点3をある程度ラフに設定し、この結像点3に受光素子8を配置したり、受光素子8の位置を基準にして、光源1及び/又は凸レンズ2の位置を調整して結像点3を受光素子8に合わせたり、光源1及び受光素子8の位置を基準にして凸レンズ2の位置を調整して結像点3を受光素子8に合わせたりすることにより簡単にできる。
【0023】
この実施例のその他の作用ないし効果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0024】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明方法は、光源の光を一点に結像させる凸レンズの結像点をプリズムの出射面以遠に設定するので、この結像点の光量を測定することにより全反射光量を測定することができる。従って、従来必要とされていたプリズムと受光素子との間の凸レンズを省略して部品点数を削減することができ、又CCDを使用した時のような複雑なコンピュータ回路あるいはプログラムを必要とせず、コストダウンができる効果が得られる。
【0025】
又、本発明方法によれば、例えば受光素子或いは受光素子に光を導く光伝送手段の入力端を結像点に位置させ、光源の出射光軸の方向及び位置を調整し、凸レンズの位置を調整するという簡単な方法で光源から受光素子に至る光学系の各素子の位置合わせできる効果が得られる。
【0026】
更に、プリズムと受光素子との間の凸レンズを省略することにより、プリズムの受光素子側の装置の容積を小さくすることができ、装置の小型化及びコンパクト化を図ることができる効果が得られる。
【0027】
本発明方法において、特に、前記凸レンズの結像点をプリズムの出射面に設定する場合には、プリズム出射面の結像点に受光素子、あるいはこれに光を伝送する光伝送手段の入力端の位置を合わせて固定することにより、プリズム及び結像点に対する受光素子、あるいはこれに光を伝送する光伝送手段の入力端の位置調整が不要になり、光学系の各素子の位置合わせを一層簡単にできる効果が得られる。
【0028】
又、本発明装置は、前記凸レンズの結像点がプリズムの出射面に設定されるので、光源の光をプリズムの出射面以遠に結像させてこの結像点の光量を測定することにより全反射光量を測定する本発明方法を実施することができ、これにより、上述の本発明方法により得られる効果を得ることができる。
【0029】
更に、本発明装置において、特に前記凸レンズの結像点がプリズムの出射面に設定される場合には、プリズムの結像点に受光素子、あるいはこれに光を伝送する光伝送手段の入力端の位置を合わせて固定することにより、プリズム及び結像点に対する受光素子、あるいはこれに光を伝送する光伝送手段の入力端の位置調整が不要になり、光学系の各素子の位置合わせを一層簡単にできる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法及び本発明装置の一実施例の構成図である。
【図2】本発明方法及び本発明装置の他の実施例の構成図である。
【図3】本発明方法及び本発明装置の又他の実施例の構成図である。
【図4】従来例の構成図である。
【符号の説明】
1 光源
2 凸レンズ
3 結像点
4 プリズム
6 反射面
7 出射面
8 受光素子
9 光伝送手段
Claims (2)
- 光源から出射される光を凸レンズを通してプリズムに入射させ、プリズムの試料に接する反射面で全反射させて受光素子に入射させる屈折率測定方法において、
前記凸レンズの結像点をプリズムの出射面上に設定するとともに、
前記凸レンズの結像点に前記受光素子を配置することを特徴とする屈折率測定方法。 - 光源と、光源の光を1点に結像させる凸レンズと、プリズムと、光源から凸レンズを通ってプリズムに入射し、プリズムの試料に接する反射面で全反射した光を受光する受光素子とを備える屈折率測定装置において、
前記凸レンズの結像点がプリズムの出射面上に設定されるとともに、
前記凸レンズの結像点に前記受光素子が配置されることを特徴とする屈折率測定装置。
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JP18604096A JP3599908B2 (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 屈折率測定方法及びその装置 |
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JP18604096A JP3599908B2 (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 屈折率測定方法及びその装置 |
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- 1996-07-16 JP JP18604096A patent/JP3599908B2/ja not_active Expired - Fee Related
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