JP3599753B2 - 多気筒内燃エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は多気筒内燃エンジンの制御装置に関し、特にエンジンの各気筒に吸入された混合気の燃焼状態を制御する多気筒内燃エンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内燃エンジンの制御装置として、エンジンの筒内圧を検出し、該筒内圧からエンジントルクの代用値(トルク代用値)を算出し、さらに該トルク代用値の変化量を所定回数加算すると共に該変化量の平均値を算出して平均トルク変化量を求め、該平均トルク変化量が所定値よりも大きいときはトルク変動、すなわち燃焼変動が許容限界にあると判定して燃料噴射量等内燃エンジンの制御因子を制御する装置が既に提案されている(例えば、特開平2−75743号公報)。
【0003】
上記制御装置は、具体的には、図14に示すように、内燃エンジンの所定クランク角度毎に筒内圧を検出し、数式(a)に基づいてトルク代用値を算出し、次いで数式(b)に基づいてサンプリング回数Nの平均値ΔTを算出し、該平均値ΔTを所定値と比較し、前記平均値ΔTが前記所定量よりも大きいときに燃焼変動が許容限界にあると判別される。すなわち、前記平均値ΔTと前記所定量との比較結果に応じてエンジン制御を行っている。
【0004】
Figure 0003599753
【0005】
【数1】
Figure 0003599753
尚、上記数式(a)中、αjは、クランク角度をパラメータとする圧力−トルク換算係数である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術においては、燃焼変動を気筒毎に検出するための筒内圧センサを各気筒に設けなければならず、非常に高価なものとなるという問題点があった。
【0007】
また、トルク代用値を算出するための計算処理が複雑であり、高性能な演算装置が必要となるため装置全体がさらに非常に高価なものとなるという問題点があった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであって、エンジンの燃焼変動を比較的簡便な装置で正確に検出してエンジン制御を行うことが可能な内燃エンジンの制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明に係る内燃エンジンの制御装置は、内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に基づいて高電圧を発生させる点火手段と、該点火手段により高電圧が発生したときの電圧値を検出する電圧値検出手段と、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットするリセット手段と、該リセット手段により前記電圧値がリセットされた後であって前記点火指令信号が発生してから前記所定時間経過後に二次点火電圧を出力する点火電圧出力手段と、該点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧に応じて所定電圧値を設定する所定電圧値設定手段と、前記点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧が前記所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値として検出する燃焼変動値検出手段と、該燃焼変動値検出手段の検出結果に応じて燃焼状態を制御する制御手段を有し、前記制御手段は、前記燃焼変動値検出手段により検出される前記燃焼変動値の今回値と前回値の絶対値偏差を各気筒毎に所定回数加算して総偏差を算出する加算手段と、該加算手段により算出された総燃焼変動値の平均値を算出する平均値算出手段と、該平均値算出手段により算出された前記平均値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有していることを特徴としている。
【0011】
また、上記目的を達成するため本発明に係る内燃エンジンの制御装置は、内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に基づいて高電圧を発生させる点火手段と、該点火手段により高電圧が発生したときの電圧値を検出する電圧値検出手段と、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットするリセット手段と、該リセット手段により前記電圧値がリセットされた後であって前記点火指令信号が発生してから前記所定時間経過後に二次点火電圧を出力する点火電圧出力手段と、該点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧に応じて所定電圧値を設定する所定電圧値設定手段と、前記点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧が前記所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値として検出する燃焼変動値検出手段と、該燃焼変動値検出手段の検出結果に応じて燃焼状態を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記燃焼変動値検出手段により検出された今回点火気筒と前回点火気筒における前記燃焼変動値の絶対値偏差を気筒数に対応した所定回数加算して総偏差を算出する加算手段と、該加算手段により算出された総燃焼変動値の平均値を算出する平均値算出手段と、該平均値算出手段により算出された前記平均値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有していることを特徴とする。
【0012】
さらに、上記目的を達成するため本発明に係る内燃エンジンの制御装置は、内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に基づいて高電圧を発生させる点火手段と、該点火手段により高電圧が発生したときの電圧値を検出する電圧値検出手段と、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットするリセット手段と、該リセット手段により前記電圧値がリセットされた後であって前記点火指令信号が発生してから前記所定時間経過後に二次点火電圧を出力する点火電圧出力手段と、該点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧に応じて所定電圧値を設定する所定電圧値設定手段と、前記点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧が前記所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値として検出する燃焼変動値検出手段と、該燃焼変動値検出手段の検出結果に応じて燃焼状態を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記燃焼変動値検出手段により各気筒毎に検出された燃焼変動値を1サイクルを単位として加算しサイクル変動値を算出する加算手段と、該加算手段により前記サイクル変動値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有していることを特徴とする。
【0013】
さらに、上記目的を達成するため本発明に係る内燃エンジンの制御装置は、内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に基づいて高電圧を発生させる点火手段と、該点火手段により高電圧が発生したときの電圧値を検出する電圧値検出手段と、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットするリセット手段と、該リセット手段により前記電圧値がリセットされた後であって前記点火指令信号が発生してから前記所定時間経過後に二次点火電圧を出力する点火電圧出力手段と、該点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧に応じて所定電圧値を設定する所定電圧値設定手段と、前記点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧が前記所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値として検出する燃焼変動値検出手段と、該燃焼変動値検出手段の検出結果に応じて燃焼状態を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記燃焼変動値検出手段により検出された燃焼変動値を各気筒毎に所定回数加算して総燃焼変動値を算出する加算手段と、該加算手段により算出された前記総燃焼変動値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有していることを特徴としている
【0014】
【作用】
上記構成によれば、点火指令信号発生後の点火電圧値が所定電圧値を越える期間の長さ、すなわち燃焼変動値に応じてエンジンの燃焼状態が制御され、燃焼変動値の今回値と前回値の絶対値偏差を所定回数加算して算出された総偏差の平均値と所定値との比較結果に応じて燃焼変動が補正される。
【0015】
た、上記構成によれば、点火指令信号発生後の点火電圧値が所定電圧値を越える期間の長さ、すなわち燃焼変動値に応じてエンジンの燃焼状態が制御され、今回点火気筒と前回点火気筒における燃焼変動値の絶対値偏差を気筒数分加算して算出された総偏差の平均値と所定値との比較結果に応じて燃焼変動が補正される。
【0016】
さらに、上記構成によれば、点火指令信号発生後の点火電圧値が所定電圧値を越える期間の長さ、すなわち燃焼変動値に応じてエンジンの燃焼状態が制御され、サイクル変動値と所定値との比較結果に応じて燃焼変動が補正される。
【0017】
また、上記構成によれば、点火指令信号発生後の点火電圧値が所定電圧値を越える期間の長さ、すなわち燃焼変動値に応じてエンジンの燃焼状態が制御され、各気筒毎に所定回数加算されて算出された総燃焼変動値と所定値との比較結果に応じて燃焼変動が補正される。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づき詳説する。
【0019】
図1は本発明に係る多気筒内燃エンジンの制御装置の一実施例を示す全体構成図である。
【0020】
図中、1は各シリンダに吸気弁と排気弁(図示せず)とを各1対宛設けたDOHC直列4気筒の内燃エンジン(以下、単に「エンジン」という)であって、該エンジン1の吸気管2の途中にはスロットルボディ3が設けられ、その内部にはスロットル弁3′が配されている。また、スロットル弁3′にはスロットル弁開度(θTH)センサ4が連結されており、スロットル弁3′の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下「ECU」という)5に供給する。
【0021】
燃料噴射弁6は吸気管2の途中であってエンジン1の稍上流側に各気筒毎に配設されると共に図示しない燃料ポンプに接続されている。さらに、燃料噴射弁6は、ECU5に電気的に接続され、当該ECU5からの信号により燃料噴射の開弁時間が制御される。
【0022】
また、吸気管2のスロットル弁3′の下流側には分岐管7が設けられ、該分岐管7の先端には絶対圧(PBA)センサ8が取付けられている。該PBAセンサ8はECU5に電気的に接続されており、吸気管2内の絶対圧PBAは前記PBAセンサ8により電気信号に変換されてECU5に供給される。
【0023】
また、分岐管7の下流側の吸気管2の管壁には吸気温(TA)センサ9が装着され、該TAセンサ9により検出された吸気温TAは電気信号に変換され、ECU5に供給される。
【0024】
エンジン1のシリンダブロックの冷却水が充満した気筒周壁にはサーミスタ等からなるエンジン水温(TW)センサ10が挿着され、該TWセンサ10により検出されたエンジン冷却水温TWは電気信号に変換されてECU5に供給される。
【0025】
また、エンジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲にはエンジン回転数(NE)センサ11及び気筒判別(CYL)センサ12が取り付けられている。
【0026】
NEセンサ11はエンジン1のクランク軸の180度回転毎に所定のクランク角度位置でピストン上死点位置を示す信号パルス(以下「TDC信号パルス」という)を出力し、CYLセンサ12は特定気筒(例えば、#1CYL)の所定のクランク角度位置でCYL信号パルスを出力し、これらのTDC信号パルス及びCYL信号パルスはECU5に供給される。
【0027】
エンジン1の各気筒の点火プラグ13はディストリビュータ14を介してECU5に電気的に接続されており、ECU5により点火時期θIGが制御される。ディストリビュータ14と点火プラグ13とを接続する接続線の途中には、その接続線と静電的に結合された(接続線と数pFのコンデンサを形成する)点火電圧センサ15が設けられており、その検出信号はECU5に供給される。
【0028】
エンジン1の排気管16の途中には広域酸素濃度センサ(以下、「LAFセンサ」と称する)17が設けられており、該LAFセンサ17により検出された排気ガス中の酸素濃度は電気信号に変換されてECU5に供給される。
【0029】
ECU5には更にバッテリ電圧VBを検出するバッテリ電圧(VB)センサ18が接続されており、該VBセンサ18の出力信号はECU5に供給される。
【0030】
しかして、ECU5は、上述の各種センサからの入力信号波形を整形して電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路5aと、中央演算処理回路(以下「CPU」という)5bと、該CPU5bで実行される各種演算プログラムや後述する各種マップ及び演算結果等を記憶するROM及びRAMからなる記憶手段5cと、前記燃料噴射弁6、点火プラグ13等に駆動信号を供給する出力回路5dとを備えている。
【0031】
また、ECU5は、内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号Aを発生する駆動回路(信号発生手段)と、該点火指令信号Aに基づいて高電圧を発生する点火コイル(点火手段)と、該点火コイルにより高電圧が発生したときの電圧値を検出する点火電圧センサ(電圧値検出手段)と、点火指令信号A発生後の点火電圧値が所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値(燃焼ラフネス値)として検出する燃焼変動値検出手段とを備えている。
【0032】
図2は、ECU5内の要部を示す電気回路図であって、バッテリ電圧VBが供給される電源端子T1は一次側コイル19と二次側コイル20とからなる点火コイル21に接続されている。一次側コイル19と二次側コイル20とは互いにその一端で接続され、一次側コイル19の他端はトランジスタ22のコレクタに接続され、該トランジスタ22のベースは駆動回路23を介してCPU5bに接続され、そのエミッタは接地されている。前記トランジスタ22のベースには、駆動回路23を介してCPU5bより点火指令信号Aが供給される。また、二次側コイル20の他端は、ディストリビュータ14を介して点火プラグ13の中心電極13aに接続され、点火プラグ13の他方の電極13bは接地されて接地電極とされている。
【0033】
点火電圧センサ15は、入力回路5a’を介してピークホールド回路24及び比較器25の非反転入力に接続されている。ピークホールド回路24の出力は、比較レベル設定回路26を介して比較器25の反転入力に接続されている。そして、比較器25の出力はCPU5bに入力される。また、ピークホールド回路24のリセット入力にはCPU5bが接続されおり、点火指令信号発生から後述する二次放電までの期間中の適切なタイミングでピークホールド値をリセットするリセット信号がCPU5bから供給される。尚、二次側コイル20とディストリビュータ14との間にはダイオード27が介装されている。
【0034】
図3は、入力回路5a’、ピークホールド回路24及び比較レベル設定回路26の詳細図であって、入力端子T2は、抵抗28を介して演算増幅器(以下「オペアンプ」という)29の非反転入力に接続されている。また入力端子T2は、コンデンサ30と抵抗31とダイオード32とを並列に接続した回路を介してアースに接続されるとともに、ダイオード33を介して電源ラインVBSに接続されている。コンデンサ30は、例えば10pF程度のものを使用し、前記点火電圧センサ15によって検出される電圧を数千分の1に分圧する働きをする。また、抵抗31は例えば500KΩ程度のものを使用する。ダイオード32及びダイオード33は、オペアンプ29の入力電圧がほぼ0〜電源ラインVBSの範囲内に入るようにするために設けられている。オペアンプ29の反転入力はその出力と接続されており、オペアンプ29はバッファアンプ(インピーダンス変換回路)として動作する。
【0035】
入力回路5a’のオペアンプ29の出力は、比較器25の非反転入力及びオペアンプ34の非反転入力に接続されている。オペアンプ34の出力はダイオード35を介してオペアンプ36の非反転入力に接続され、オペアンプ34及びオペアンプ36の反転入力はいずれもオペアンプ36の出力に接続されている。従って、これらのオペアンプ34、36もバッファアンプとして動作する。
【0036】
オペアンプ36の非反転入力は抵抗37及びコンデンサ38を介して接地され、抵抗37とコンデンサ38の接続点は、抵抗39を介してトランジスタ40のコレクタに接続されている。該トランジスタ40のエミッタは接地され、ベースにはリセット時に高レベルとなるリセット信号がCPU5bより入力される。
【0037】
オペアンプ36の出力は、比較レベル設定回路26を構成する抵抗41及び抵抗42を介して接地され、抵抗41と抵抗42の接続点が比較器25の反転入力に接続されている。
【0038】
図3の回路によれば、検出された点火電圧V(オペアンプ29の出力)のピーク値がピークホールド回路24によって保持され、そのピークホールド値は比較レベル設定回路26により「1」より小さい所定数倍され、比較レベルVCOMP(所定基準電圧VREF)として比較器25に供給される。従って、端子T4にはV>VCOMPが成立するとき高レベルとなるパルス信号(判定パルス)が出力される。
【0039】
しかして、上記制御装置においては、圧縮行程中の所定クランク角度位置で点火電圧を印加して点火プラグ13を火花放電させた後、所定時間経過後に二次放電を行う。そして、二次放電電圧V2が所定基準電圧VREFを越えている時間を燃焼ラフネス値(時間)TMFPとし、該燃焼ラフネス値TMFPに応じ燃焼状態を補正している。
【0040】
図4は点火電圧特性を示す特性図であって、同図(I)は点火指令信号A、同図(II)は安定燃焼状態の点火電圧特性、同図(III)は失火状態の点火電圧特性、同図(IV)は燃焼ラフネスの許容限界状態におけるの点火電圧特性であり、横軸は時間T、縦軸は点火電圧Vを示す。
【0041】
点火指令信号A発生時刻t0の直後においては点火電圧は燃料混合気(点火プラグの放電ギャップ間)の絶縁を破壊する値まで上昇し、絶縁破壊後は、絶縁破壊前の容量放電状態(数百アンペア程度の電流による非常に短い時間の放電状態)から放電電圧が略一定の誘導放電状態へと移行する(数十ミリアンペア程度の電流により、数ミリ秒程度の放電期間)。
【0042】
尚、ダイオード27と点火プラグ13との間の浮遊容量に蓄えられた電荷(電極間で放電しきれずに残った電荷)は、ダイオード27があるため、点火コイル21側へは放電されないが、点火プラグ13の電極近傍に存在するイオンによって中和されるため、容量放電終了時の点火電圧Vは速やかに減少する。
【0043】
次いで、ピストン上死点(TDC)が経過した圧縮行程終了後の燃焼行程中に二次放電を行う。安定燃焼状態のときは点火プラグ13周囲の燃料混合気がイオン化しているため、点火プラグ13のプラグギャップ間における電気抵抗が低く、図4(II)に示すように、前記二次放電電圧V2は比較的速やかに減少し、したがって所定基準電圧VREFを越える時間、すなわち燃焼ラフネス値(時間)TMFPも小さい。一方、失火状態のときは燃焼していないため、燃料混合気がイオン化しておらず、プラグギャップ間の電気抵抗が高くなる。このため、二次放電電圧V2は、図4(III)に示すように、極めて緩やかに減少し、前記燃焼ラフネス値TMFPも大きくなる。
【0044】
そこで、本制御装置においては、図4(IV)の斜線部に示すように、安定燃焼状態(II)と失火状態(III)の範囲内を燃焼ラフネスの許容範囲とし、二次放電電圧V2が所定基準電圧VREFを越える前記燃焼ラフネス値TMFPを計測し、該燃焼ラフネス値TMFPに応じて燃焼ラフネスの補正処理を行っている。次に、燃焼ラフネスの補正処理について詳述する。
【0045】
図5は燃焼ラフネスの補正処理の前処理として実行されるモニタ条件判定ルーチンである。
【0046】
まず、ステップS1ではエンジン回転数NEが下限値NEL(例えば500rpm)と上限値NEH(例えば6,500rpm)の間にあるか否かを判別し、ステップS2では吸気管内絶対圧PBAが下限値PBAL(例えば260mmHg)と上限値PBAH( 例えば760mmHg) の間にあるか否かを判別する。さらに、ステップS3ではエンジン水温TWが下限値TWL(例えば40℃)と上限値TWH(例えば110℃)の間にあるか否かを判別し、ステップS4では吸気温TAが下限値TAL(例えば0℃)と上限値TAH(例えば80℃)の間にあるか否かを判別し、次いでステップS5ではバッテリ電圧VBが下限値VBL(例えば10V)より高いか否かを判別し、そして、これらの判別結果のいずれかが否定(No)のときには、モニタ条件不成立と判定して(ステップS7)本プログラムを終了する。エンジンが通常の運転状態のときは、エンジン回転数NE、吸気管内絶対圧PBA、エンジン水温TW及び吸気温TAが、上記上下限値の範囲内にあり、これ以外のときはラフネス補正をする必要がないこと、及びバッテリ電圧VBが低い場合には点火電圧が低下し、正確な判定ができないことを考慮したものである。
【0047】
一方、ステップS1〜5の判別結果が全て肯定(Yes)のときには、オープンループによる空燃比リーン制御実行中(例えばエンジンの減速時にこのような制御が実行される)であるか否か(ステップS6)を判別する。そしてその判別結果が肯定(Yes)のときには、モニタ条件不成立と判定して(ステップS7)本プログラムを終了する。前記空燃比リーン制御中は、燃焼が不安定で、後述する燃焼ラフネス制御が困難であることを考慮したものである。
【0048】
そして、ステップS6の答が否定(No)のときはモニタ条件成立と判定して(ステップS8)本プログラムを終了する。
【0049】
このように上記モニタ条件判定ルーチンによれば、エンジンの運転パラメータ(NE,PBA,TW,TA,VB)が所定範囲にあるとき及び空燃比リーン制御中でないときにモニタ条件成立と判定される。
【0050】
図6は燃焼ラフネス補正処理の第1の実施例を示すフローチャートであって、本プログラムはECU5に内蔵されたタイマにより所定時間毎に発生する擬似信号パルスに同期して各気筒毎に実行され、また後述するカウンタのカウント値CNTは「0」に初期設定されている。
【0051】
すなわち、本第1の実施例では最新の燃焼ラフネス値TMFPとその前回の燃焼ラフネス値TMFPとの絶対値偏差DTMFPを所定回数(本第1の実施例では3回)加算した後、ラフネス平均値RNを算出し、該ラフネス平均値RNと所定基準値RNREFとを比較し、その比較結果に応じて燃焼ラフネスを補正している。
【0052】
具体的には、まず、ステップS11では上記モニタ条件判定ルーチン(図5)の実行の結果、モニタ条件が成立しているか否かを判別する。そしてその答が否定(No)のときはそのまま本プログラムを終了する。一方、モニタ条件が成立しているときは燃焼ラフネス値TMFP(例えば、10)を読み込んだ後(ステップS12)、DTMFP算出ルーチンを実行する。
【0053】
図7はDTMFP算出ルーチンのフローチャートであって、フローチャート中、mは本サブルーチンのサイクルカウンタの回数を示す。
【0054】
すなわち、最初のループではm=0であるので、ステップS21では前々々回の燃焼ラフネス値TMFP3と前々回の燃焼ラフネス値TMFP2との絶対値偏差DTMFP2を算出する。最初のループでは前々々回の燃焼ラフネス値TMFP3及び前々回の燃焼ラフネス値TMFP2は共に「0」であるため、前記絶対値偏差DTMFP2は「0」となり、ステップS22における前々々回の燃焼ラフネス値TMFP3も「0」に設定される。次いで、ステップS23に進み(3−m)が「2」であるか否かを判別する。そして最初のループでは上述の如くm=0であるのでステップS23の判別結果は否定(No)となり、ステップS24でmを「1」だけインクリメントして再びステップS21を実行する。
【0055】
すなわち、ステップS21ではm=1に設定されているため、前々回の燃焼ラフネス値TMFP2と前回の燃焼ラフネス値TMFP1との絶対値偏差DTMFP1を算出する。今回サイクルでも前々回の燃焼ラフネス値TMFP2及び前回の燃焼ラフネス値TMFP1は共に「0」であるため、前記絶対値偏差DTMFP1は「0」となり、ステップS22の前々回の燃焼ラフネス値TMFP2も「0」に設定される。次いで、ステップS23に進み(3−m)が「2」であるか否かを判別する。そして今回は上述の如くm=1に設定されているのでステップS23の判別結果は肯定(Yes)となり、ステップS25に進んで、前回の燃焼ラフネス値TMFP1と今回の燃焼ラフネス値TMFPとの絶対値偏差DTMFPを算出する。すなわち、前回の燃焼ラフネス値TMFP1は「0」であるが今回の燃焼ラフネス値TMFPはステップS12(図7)により記憶手段5cに既に記憶されているため、絶対値偏差DTMFPは今回の燃焼ラフネス値TMFP(例えば、10)となる。次いで今回の燃焼ラフネス値TMFPを前回の燃焼ラフネス値TMFP1に設定した後(ステップS26)、サイクルカウンタのカウント値mを「0」にリセットしてメインルーチン(図6)に戻る。
【0056】
このように第1回目のDTMFP処理を実行した後、ステップS14(図6)に進み、カウンタのカウント値CNTが「3」より大きいか否かを判別する。最初のループでは前記カウント値CNTは「0」に初期設定されているため、その判別結果は否定(No)となり、ステップS16に進んで前記カウント値CNTを「1」だけインクリメントして本プログラムを終了する。
【0057】
次いで、次回の擬似信号パルスの発生と同時に再びステップS11を実行し、次いで今回の燃焼ラフネス値TMFP(例えば、15)を読み込んだ後(ステップS12)、再びDTMFP算出ルーチンを実行する。
【0058】
すなわち、上述と同様、図7において、最初のループではm=0であるので、ステップS21では前々々回の燃焼ラフネス値TMFP3と前々回の燃焼ラフネス値TMFP2との絶対値偏差DTMFP2を算出するが、前々々回の燃焼ラフネス値TMFP3及び前々回の燃焼ラフネス値TMFP2は共に「0」であるため、前記絶対値偏差DTMFP2は「0」となり、ステップS22における前々々回の燃焼ラフネス値TMFP3も「0」に設定される。次いで、ステップS23の判別結果は、上記した第1回目のDTMFP処理と同様、否定(No)となり、ステップS24でmを「1」だけインクリメントし、再びステップS21を実行する。
【0059】
次いで、今サイクルではmは「1」に設定されているため、ステップS21では前々回の燃焼ラフネス値TMFP2と前回の燃焼ラフネス値TMFP1との絶対値偏差DTMFP1を算出する。今回のループでも前々回の燃焼ラフネス値TMFP2は「0」であるが前回の燃焼ラフネス値TMFP1は前回ループ時に既に読み込まれているため、前記絶対値偏差DTMFP1は前回の燃焼ラフネス値TMFP1(例えば、10)となり、ステップS22の前々回の燃焼ラフネス値TMFP2も前回の燃焼ラフネス値TMFP1(例えば、10)となる。次いで、ステップS23の判別結果が肯定(Yes)となるため、ステップS25に進んで、前回の燃焼ラフネス値TMFP1(例えば、10)と今回の燃焼ラフネス値TMFP(例えば、15)との絶対値偏差DTMFP(例えば、5)を算出する。次いで今回の燃焼ラフネス値TMFPを前回の燃焼ラフネス値TMFP1に設定した後(ステップS26)、サイクルカウンタのカウント値mを「0」にリセットしてメインルーチン(図6)に戻る。
【0060】
このように第2回目のDTMFP処理を実行した後、再びステップS14(図6)を実行し、カウンタのカウント値CNTが「3」より大きいか否かを判別する。今回のループでは前記カウント値CNTは「1」に設定されているため、その判別結果が再び否定(No)となり、ステップS16に進んで前記カウント値CNTを「1」だけインクリメントして本プログラムを終了する。
【0061】
次いで、次回の擬似信号パルスの発生と同時に再びステップS11を実行し、次いで今回の燃焼ラフネス値TMFP(例えば、20)を読み込んだ後(ステップS12)、再びDTMFP算出ルーチンを実行する。
【0062】
すなわち、上述と同様、図7において、最初のループではm=0であるので、ステップS21では前々々回の燃焼ラフネス値TMFP3と前々回の燃焼ラフネス値TMFP2との絶対値偏差DTMFP2を算出する。前々々回の燃焼ラフネス値TMFP3は「0」であるが前々回の燃焼ラフネス値TMFP2は前回ループで設定されており(例えば、10)、絶対値偏差DTMFP2は前々回の燃焼ラフネス値TMFP2(例えば、10)に設定される。次いでステップS22で前々回の燃焼ラフネス値TMFP2(例えば、10)を前々々回の燃焼ラフネス値TMFPとして後、ステップS23の判別結果は、上記した第1回目のDTMFP処理と同様、否定(No)となり、ステップS24でmを「1」だけインクリメントして再びステップS21を実行する。
【0063】
次いで、今サイクルではmは「1」に設定されているため、ステップS21では前々回の燃焼ラフネス値TMFP2(例えば、10)と前回の燃焼ラフネス値TMFP1(例えば、15)との絶対値偏差DTMFP1(例えば、5)を算出する。次いで、ステップS22の前々回の燃焼ラフネス値TMFP2も前回の燃焼ラフネス値TMFP1(例えば、15)となる。次いで、ステップS23の判別結果が肯定(Yes)となり、ステップS25に進んで、前回の燃焼ラフネス値TMFP1(例えば、15)と今回の燃焼ラフネス値TMFP(例えば、20)との絶対値偏差DTMFP(例えば、5)を算出する。次いで今回の燃焼ラフネス値TMFPを前回の燃焼ラフネス値TMFP1に設定した後(ステップS26)、サイクルカウンタのカウント値mを「0」にリセットしてメインルーチン(図6)に戻る。
【0064】
このように第3回目のDTMFP処理を実行した後、再びステップS14(図6)を実行し、カウンタのカウント値CNTが「3」より大きいか否かを判別する。今回のループでは前記カウント値CNTは「2」に設定されているため、その判別結果が再び否定(No)となり、ステップS16に進んで前記カウント値CNTを「1」だけインクリメントして本プログラムを終了する。
【0065】
次いで、次回の擬似信号パルスの発生と同時に再びステップS11を実行し、次いで今回の燃焼ラフネス値TMFP(例えば、10)を読み込んだ後(ステップS12)、再びDTMFP算出ルーチンを実行する。
【0066】
すなわち、上述と同様、図7において、最初のループではm=0であるので、ステップS21では前々々回の燃焼ラフネス値TMFP3(例えば、10)と前々回の燃焼ラフネス値TMFP2(例えば、15)との絶対値偏差DTMFP2(例えば、5)を算出する。次いでステップS22で前々回の燃焼ラフネス値TMFP2(例えば、15)を前々々回の燃焼ラフネス値TMFP3に設定した後、ステップS23の判別結果は否定(No)となるため、ステップS24でmを「1」だけインクリメントして再びステップS21を実行する。
【0067】
次いで、今サイクルではmは「1」に設定されているため、ステップS21では前々回の燃焼ラフネス値TMFP2(例えば、15)と前回の燃焼ラフネス値TMFP1(例えば、20)との絶対値偏差DTMFP1(例えば、5)を算出する。次いで、ステップS22の前々回の燃焼ラフネス値TMFP2も前回の燃焼ラフネス値TMFP1(例えば、20)となる。次いで、ステップS23の判別結果が肯定(Yes)となり、ステップS25に進んで、前回の燃焼ラフネス値TMFP1(例えば、20)と今回の燃焼ラフネス値TMFP(例えば、10)との絶対値偏差DTMFP(例えば、10)を算出する。次いで今回の燃焼ラフネス値TMFPを前回の燃焼ラフネス値TMFP1に設定した後(ステップS26)、サイクルカウンタのカウント値mを「0」にリセットしてメインルーチン(図6)に戻る。
【0068】
このように第4回目のDTMFP処理を実行した後、再びステップS14(図6)を実行し、カウンタのカウント値CNTが「3」より大きいか否かを判別する。今回のループでは前記カウント値CNTは、前回ループを実行した結果、「3」に設定されているため、その判別結果が肯定(Yes)となり、RN値算出処理を実行し、ラフネス平均値RNを算出して燃焼状態を制御する。
【0069】
図8はRN値算出処理を示すフローチャートであって、ステップS31では数式(1)に基づいて今回、前回及び前々回の絶対値偏差DTMFP(n)を加算してラフネス平均値RNを算出する。
【0070】
RN=(DTMFP+DTMFP1+DTMFP2)/3 ……(1)
上述の例でいえば、RN=(10+5+5)/3≒6.66となる。
【0071】
次いで、ラフネス平均値RNが所定基準値RNREF(例えば、10)より小さいか否かを判別し、その判別結果が否定(No)のときは燃焼ラフネスの許容限界を越えていると判断し、第1の補正処理を行って(ステップS33)本プログラムを終了する。すなわち、この場合は、燃料噴射量の増加又は/吸入空気量の減少等を行い、混合気の空燃比がリッチ側に移行するようにエンジン制御を行う。
【0072】
一方、ステップS32の答が肯定(Yes)のときは燃焼ラフネスは許容範囲内にあると判断し、第2の補正処理を行う(ステップS34)。すなわち、この場合は、例えば燃料噴射量の減少又は/及び吸入空気量の増加等を行って混合気の空燃比がリーン側に移行するようにエンジン制御を行う。
【0073】
このように上記燃焼ラフネスの補正処理を各気筒毎に実行することにより、比較的簡易に燃焼制御を行うことができる。
【0074】
図9及び図10は燃焼ラフネス補正処理の第2の実施例を示すフローチャートであって、本プログラムはECU5に内蔵されたタイマにより所定時間毎に発生する擬似信号パルスに同期して実行される。
【0075】
すなわち、本第2の実施例ではCYLセンサ12により検出されるCYL信号パルスをトリガとして点火気筒の順番、すなわち第1気筒、第3気筒、第4気筒、第2気筒の順番にしたがって前回の点火気筒と今回の点火気筒における燃焼ラフネス値の絶対値偏差DTMFPを夫々所定回数(本第2の実施例では4気筒であるため4回)加算した後、ラフネス平均値RNを算出し、該平均値RNと所定基準値RNREFとを比較し、その比較結果に応じて燃焼ラフネスを補正している。
【0076】
具体的には、図9において、ステップS41では、上記第1の実施例と同様、モニタ条件判定ルーチン(図5)を実行してモニタ条件が成立しているか否かを判別する。そして、その答が否定(No)のときはそのまま本プログラムを終了する一方、モニタ条件が成立しているときは第1気筒に対して点火指令信号Aが発っせられているか否かを判別する(ステップS42)。そして、その答が肯定(Yes)のときは第1気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#1)(例えば、5)を読み込む(ステップS43)。次いで、ステップS44に進み、第1気筒の直前点火気筒である第2気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#2)を前回ループ時に読み込んだか否かを判別する。そして、その答が否定(No)のときは本プログラムを終了する一方、その答が肯定(Yes)のときはステップS45に進み、第2気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#2)(例えば、10)と第1気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#1)(例えば、5)との絶対値偏差DTMFP(#1)(例えば、5)を算出してステップS57(図10)に進む。
【0077】
一方、ステップS42の答が否定(No)のときはステップS46に進み、第3気筒に対して点火指令信号Aが発っせられているか否かを判別する。そして、その答が肯定(Yes)のときは第3気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#3)(例えば、10)を読み込む(ステップS47)。次いで、ステップS48に進み、第3気筒の直前点火気筒である第1気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#3)を前回ループ時に読み込んだか否かを判別する。そして、その答が否定(No)のときは本プログラムを終了する一方、その答が肯定(Yes)のときはステップS49に進み、第1気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#1)(例えば、5)と第3気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#3)(例えば、10)との絶対値偏差DTMFP(#3)(例えば、5)を算出してステップS57(図10)に進む。
【0078】
また、ステップS46の答が否定(No)のときはステップS50に進み、第4気筒に対して点火指令信号Aが発っせられているか否かを判別する。そして、その答が肯定(Yes)のときは第4気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#4)(例えば、20)を読み込む(ステップS51)。次いで、ステップS52に進み、第4気筒の直前点火気筒である第3気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#3)を前回ループ時に読み込んだか否かを判別する。そして、その答が否定(No)のときは本プログラムを終了する一方、その答が肯定(Yes)のときはステップS53に進み、第3気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#3)(例えば、10)と第4気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#4)(例えば、20)との絶対値偏差DTMFP(#4)(例えば、10)を算出してステップS57(図10)に進む。
【0079】
また、ステップS50の答が否定(No)のときはステップS54に進み、第2気筒に対して点火指令信号Aが発っせられているか否かを判別する。そして、その答が肯定(Yes)のときは第2気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#2)(例えば、15)を読み込む(ステップS54)。次いで、ステップS55に進み、第2気筒の直前点火気筒である第4気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#4)を前回ループ時に読み込んだか否かを判別する。そして、その答が否定(No)のときは本プログラムを終了する一方、その答が肯定(Yes)のときはステップS55に進み、第4気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#4)(例えば、20)と第2気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#2)(例えば、15)との絶対値偏差DTMFP(#2)(例えば、5)を算出してステップS57(図10)に進む。次に、ステップS57(図10)では数式(2)に基づいて上記絶対値偏差DTMFPを順次加算してラフネス平均値RNを算出する。
【0080】
Figure 0003599753
上述の例でいえばRN=(5+5+10+5)/4=6.25となる。
【0081】
次いで、ステップS58ではラフネス平均値RNが所定基準値RNREF(例えば、10)より小さいか否かを判別し、その判別結果が否定(No)のときは燃焼ラフネスの許容限界を越えていると判断し、第1の実施例と同様、第1の補正処理を行い(ステップS59)本プログラムを終了する。すなわち、この場合は、燃料噴射量の増加又は/及び吸入空気量の減少等を行って混合気の空燃比がリッチ側に移行するようにエンジン制御を行う。
【0082】
一方、ステップS58の答が肯定(Yes)のときは燃焼ラフネスは許容範囲内にあると判断し第2の補正処理を行う(ステップS60)。すなわち、例えば燃料噴射量の減少又は吸入空気量の増加等を行って混合気の空燃比がリーン側に移行するようにエンジン制御を行う。
【0083】
このように上記燃焼ラフネスの補正処理を各気筒毎に実行することにより、比較的簡易に燃焼制御を行うことができる。
【0084】
図11及び図12は燃焼ラフネス補正処理の第3の実施例を示すフローチャートであって、本プログラムはECU5に内蔵されたタイマにより所定時間毎に発生する擬似信号パルスに同期して実行される。
【0085】
すなわち、本第3の実施例ではエンジンのクランク角度が2回転する間に1回検出される燃焼ラフネス値TMFPをCYLセンサ12により検出されるCYL信号パルスをトリガとして気筒数分だけ加算し、その後ラフネス加算値RNTを算出して該平均値RNと所定基準値RNREFとを比較し、その比較結果に応じて燃焼ラフネスを補正している。
【0086】
具体的には、ステップS71では、上記第1及び第2の実施例と同様、モニタ条件判定ルーチン(図5)を実行してモニタ条件が成立しているか否かを判別する。そして、その答が否定(No)のときはそのまま本プログラムを終了する一方、モニタ条件が成立しているときは第1気筒に対して点火指令信号Aが発っせられているか否かを判別する(ステップS72)。そして、その答が肯定(Yes)のときは第1気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#1)(例えば、10)を読み込む(ステップS73)。
【0087】
一方、ステップS72の答が否定(No)のときはステップS74に進み、第3気筒に対して点火指令信号Aが発っせられているか否かを判別する。そして、その答が肯定(Yes)のときは第3気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#3)(例えば、7)を読み込む(ステップS75)。
【0088】
また、ステップS74の答が否定(No)のときはステップS76に進み、第4気筒に対して点火指令信号Aが発っせられているか否かを判別する。そして、その答が肯定(Yes)のときは第4気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#4)(例えば、8)を読み込む(ステップS77)。
【0089】
一方、ステップS76の答が否定(No)となるループのときは第2気筒に対して点火指令信号Aが発っせられるいるときであり、ステップS78に進んで第2気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#2)(例えば、9)を読み込む。
【0090】
このように各気筒の燃焼ラフネス値TMFP(#1〜#4)を読み込んだ後、図12のステップS79に進み、数式(3)に基づいてこれらを加算してラフネス加算値RNTを算出する。
【0091】
Figure 0003599753
上述の例でいえばRNT=10+7+8+9=34となる。
【0092】
次いで、ステップS80ではラフネス加算値RNTが所定基準値RNTREF(例えば、30)より小さいか否かを判別し、その判別結果が否定(No)のときは燃焼ラフネスの許容限界を越えていると判断し、第1及び第2の実施例と同様、第1の補正処理を行い(ステップS81)本プログラムを終了する。すなわち、燃料噴射量の増加又は吸入空気量の減少等を行って混合気の空燃比がリッチ側に移行するようにエンジン制御を行う。
【0093】
一方、ステップS80の答が肯定(Yes)のときは燃焼ラフネスは許容範囲内にあると判断し、第2の補正処理を行う(ステップS82)。すなわち、例えば燃料噴射量の減少又は吸入空気量の増加等を行って混合気の空燃比がリーン側に移行するようにエンジン制御を行う。
【0094】
このように上記燃焼ラフネスの補正処理を各気筒毎に実行することにより、比較的簡易に燃焼制御を行うことができる。
【0095】
図13は燃焼ラフネス補正処理の第4の実施例を示すフローチャートであって、本プログラムはECU5に内蔵されたタイマにより所定時間毎に発生する擬似信号パルスに同期して各気筒毎に実行され、また後述するカウンタのカウント値CNTは予め「0」に初期設定されている。
【0096】
すなわち、本第4の実施例では各気筒の燃焼行程中に計測される燃焼ラフネス値TMFPを所定回数(本第4の実施例では3回)加算してラフネス加算値RNTを算出し、該ラフネス加算値RNTと所定基準値RNTREFとを比較し、その比較結果に応じて燃焼ラフネスを補正している。
【0097】
具体的には、ステップS91では、上記第1〜第3の実施例と同様、モニタ条件判定ルーチン(図5)を実行してモニタ条件が成立しているか否かを判別する。そして、その答が否定(No)のときはそのまま本プログラムを終了する一方、モニタ条件が成立しているときはカウンタのカウント値CNTが「3」より小さいか否かを判別する(ステップS92)。そして、最初のループではカウント値CNTは「0」であるためステップS92の答は肯定(Yes)となりカウンタのカウント値CNTを「1」だけインクリメントして(ステップS93)ステップS94に進み、燃焼ラフネス値TMFP(例えば、10)を読み込む。次に、ステップS95では今回の燃焼ラフネス値TMFPを前回燃焼ラフネス値TMFP1に置き換え、前回燃焼ラフネス値TMFP1を前々回燃焼ラフネス値TMFP2に置き換え、さらに前々回燃焼ラフネス値TMFP2を前々々回燃焼ラフネス値TMFP3に置き換えた後、ステップS96に進んで数式(4)に基づき、これらのラフネス加算値RNTを算出して本プログラムを終了する。
【0098】
RNT=TMFP1+TMFP2+TMFP3 ……(4)
今回ループではTMFP1=10、TMFP2=TMFP3=0であるので、RNT=10となる。
【0099】
次いで、次回ループではカウンタのカウント値CNTは「1」に設定されているため、ステップS92の答は再び肯定(Yes)となり、カウンタのカウント値CNTを「1」だけインクリメントした後(ステップS93)、ステップS94で燃焼ラフネス値TMFP(例えば、7)を読み込み、ステップS95を実行し、この後前記数式(4)に基づきラフネス加算値RNTを算出して(ステップS96)本プログラムを終了する。
【0100】
今回ループではTMFP1=7、TMFP2=10、TMFP3=0であるので、RNT=17となる。
【0101】
次いで、次回ループではカウンタのカウント値CNTは「2」に設定されているため、ステップS92の答は3たび肯定(Yes)となり、カウンタのカウント値CNTを「1」だけインクリメントした後(ステップS93)、ステップS94で燃焼ラフネス値TMFP(例えば、8)を読み込み、次いでステップS95を実行し、この後前記数式(4)に基づきラフネス加算値RNTを算出して(ステップS96)本プログラムを終了する。
【0102】
今回ループではTMFP1=8、TMFP2=7、TMFP3=10であるので、RNT=25となる。
【0103】
次に、次回ループではカウンタのカウント値CNTは「3」に設定されているため、ステップS92の答は否定(No)となり、ステップS97に進んでラフネス加算値RNTが所定基準値RNTREF(例えば、30)より小さいか否かを判別し、その判別結果が否定(No)のときは燃焼ラフネスの許容限界を越えていると判断し、第1〜第3の実施例と同様、第1の補正処理を行い(ステップS98)本プログラムを終了する。すなわち、この場合は、燃料噴射量の増加又は吸入空気量の減少等を行って混合気の空燃比がリッチ側に移行するようにエンジン制御を行う。
【0104】
一方、ステップS97の答が肯定(Yes)のときは燃焼ラフネスは許容範囲内にあると判断し第2の補正処理を行う(ステップS99)。すなわち、例えば燃料噴射量の減少又は/及び吸入空気量の増加等を行って混合気の空燃比がリーン側に移行するようにエンジン制御を行う。
【0105】
このように上記燃焼ラフネスの補正処理を各気筒毎に実行することにより、比較的簡易に燃焼制御を行うことができる。
【0106】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明に係る多気筒内燃エンジンの制御装置は、内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に基づいて高電圧を発生させる点火手段と、該点火手段により高電圧が発生したときの電圧値を検出する電圧値検出手段と、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットするリセット手段と、該リセット手段により前記電圧値がリセットされた後であって前記点火指令信号が発生してから前記所定時間経過後に二次点火電圧を出力する点火電圧出力手段と、該点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧に応じて所定電圧値を設定する所定電圧値設定手段と、前記点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧が前記所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値として検出する燃焼変動値検出手段と、該燃焼変動値検出手段の検出結果に応じて燃焼状態を制御する制御手段とを有し、前記制御手段が、前記燃焼変動値検出手段により検出される前記燃焼変動値の今回値と前回値の絶対値偏差を各気筒毎に所定回数加算して総偏差を算出する加算手段と、該加算手段により算出された総燃焼変動値の平均値を算出する平均値算出手段と、該平均値算出手段により算出された前記平均値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有することにより、又は、前記制御手段が、前記燃焼変動値検出手段により検出された今回点火気筒と前回点火気筒における前記燃焼変動値の絶対値偏差を気筒数に対応した所定回数加算して総偏差を算出する加算手段と、該加算手段により算出された総燃焼変動値の平均値を算出する平均値算出手段と、該平均値算出手段により算出された前記平均値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有することにより、従来のように筒内圧センサを各気筒毎に設ける必要がなく比較的簡便な装置でもって燃焼変動値を検出することが可能となり、コストの低減化を図ることができる。しかも、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットし、該所定時間経過後に新たに二次点火電圧を出力しているので、リセット後に出力される二次点火電圧に応じて所定電圧値が決定され、したがって該所定電圧値と二次点火電圧との相対比較により高精度に燃焼変動の程度を判別することができ、加えて、総燃焼変動値の平均値を簡単な演算でもって算出することができ、計算負荷の軽減を図ることができる。
【0108】
以上詳述したように本発明に係る多気筒内燃エンジンの制御装置は、内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に基づいて高電圧を発生させる点火手段と、該点火手段により高電圧が発生したときの電圧値を検出する電圧値検出手段と、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットするリセット手段と、該リセット手段により前記電圧値がリセットされた後であって前記点火指令信号が発生してから前記所定時間経過後に二次点火電圧を出力する点火電圧出力手段と、該点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧に応じて所定電圧値を設定する所定電圧値設定手段と、前記点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧が前記所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値として検出する燃焼変動値検出手段と、該燃焼変動値検出手段の検出結果に応じて燃焼状態を制御する制御手段を有し、前記制御手段が、1サイクルを単位として前記燃焼変動値検出手段により各気筒毎に検出された燃焼変動値を加算しサイクル変動値を算出する加算手段と、該加算手段により前記サイクル変動値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有することにより、又は、前記制御手段は、前記燃焼変動値検出手段により検出された燃焼変動値を各気筒毎に所定回数加算して総燃焼変動値を算出する加算手段と、該加算手段により算出された前記総燃焼変動値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有することにより、従来のように筒内圧センサを各気筒毎に設ける必要がなく比較的簡便な装置でもって燃焼変動値を検出することが可能となり、コストの低減化を図ることができる。しかも、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットし、該所定時間経過後に新たに二次点火電圧を出力しているので、リセット後に出力される二次点火電圧に応じて所定電圧値が決定され、したがって該所定電圧値と二次点火電圧との相対比較により高精度に燃焼変動の程度を判別することができ、加えて、総燃焼変動値を簡単な演算でもって算出することができ、計算負荷の軽減を図ることができる。
【0109】
このように本発明によれば、従来のように筒内圧からトルク代用値を算出する演算処理を必要とせず、筒内圧サンサや複雑な演算処理を省略することができ、コストの低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃エンジンの制御装置の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】ECUの要部回路構成図である。
【図3】図2の詳細な回路構成図である。
【図4】ラフネス補正処理の原理を説明するための点火電圧特性図である。
【図5】モニタ条件判定ルーチンのフローチャートである。
【図6】ラフネス補正処理の第1の実施例を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施例に係るDTMFP算出ルーチンのフローチャートである。
【図8】第1の実施例に係るRN値算出処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】ラフネス補正処理の第2の実施例を示すフローチャート(1/2)である。
【図10】ラフネス補正処理の第2の実施例を示すフローチャート(2/2)である。
【図11】ラフネス補正処理の第3の実施例を示すフローチャート(1/2)である。
【図12】ラフネス補正処理の第3の実施例を示すフローチャート(2/2)である。
【図13】ラフネス補正処理の第4の実施例を示すフローチャートである。
【図14】従来例の手法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 内燃エンジン
5b CPU
15 点火電圧センサ(電圧値検出手段)
21 点火コイル(点火手段)
23 駆動回路(点火信号発生手段)
26 比較レベル設定回路(燃焼変動値検出手段)

Claims (4)

  1. 内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に基づいて高電圧を発生させる点火手段と、該点火手段により高電圧が発生したときの電圧値を検出する電圧値検出手段と、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットするリセット手段と、該リセット手段により前記電圧値がリセットされた後であって前記点火指令信号が発生してから前記所定時間経過後に二次点火電圧を出力する点火電圧出力手段と、該点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧に応じて所定電圧値を設定する所定電圧値設定手段と、前記点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧が前記所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値として検出する燃焼変動値検出手段と、該燃焼変動値検出手段の検出結果に応じて燃焼状態を制御する制御手段とを有し
    前記制御手段は、前記燃焼変動値検出手段により検出される前記燃焼変動値の今回値と前回値の絶対値偏差を各気筒毎に所定回数加算して総偏差を算出する加算手段と、該加算手段により算出された総燃焼変動値の平均値を算出する平均値算出手段と、該平均値算出手段により算出された前記平均値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有していることを特徴とする多気筒内燃エンジンの制御装置。
  2. 内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に基づいて高電圧を発生させる点火手段と、該点火手段により高電圧が発生したときの電圧値を検出する電圧値検出手段と、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットするリセット手段と、該リセット手段により前記電圧値がリセットされた後であって前記点火指令信号が発生してから前記所定時間経過後に二次点火電圧を出力する点火電圧出力手段と、該点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧に応じて所定電圧値を設定する所定電圧値設定手段と、前記点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧が前記所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値として検出する燃焼変動値検出手段と、該燃焼変動値検出手段の検出結果に応じて燃焼状態を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記燃焼変動値検出手段により検出された今回点火気筒と前回点火気筒における前記燃焼変動値の絶対値偏差を気筒数に対応した所定回数加算して総偏差を算出する加算手段と、該加算手段により算出された総燃焼変動値の平均値を算出する平均値算出手段と、該平均値算出手段により算出された前記平均値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有していることを特徴とする多気筒内燃エンジンの制御装置。
  3. 内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に基づいて高電圧を発生させる点火手段と、該点火手段により高電圧が発生したときの電圧値を検出する電圧値検出手段と、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットするリセット手段と、該リセット手段により前記電圧値がリセットされた後であって前記点火指令信号が発生してから前記所定時間経過後に二次点火電圧を出力する点火電圧出力手段と、該点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧に応じて所定電圧値を設定する所定電圧値設定手段と、前記点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧が前記所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値として検出する燃焼変動値検出手段と、該燃焼変動値検出手段の検出結果に応じて燃焼状態を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、1サイクルを単位として前記燃焼変動値検出手段により各気筒毎に検出された燃焼変動値を加算しサイクル変動値を算出する加算手段と、該加算手段により前記サイクル変動値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有していることを特徴とする多気筒内燃エンジンの制御装置。
  4. 内燃エンジンの点火時期を決定して点火指令信号を発生する信号発生手段と、前記点火指令信号に基づいて高電圧を発生させる点火手段と、該点火手段により 高電圧が発生したときの電圧値を検出する電圧値検出手段と、蓄積された電圧値を所定時間内にリセットするリセット手段と、該リセット手段により前記電圧値がリセットされた後であって前記点火指令信号が発生してから前記所定時間経過後に二次点火電圧を出力する点火電圧出力手段と、該点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧に応じて所定電圧値を設定する所定電圧値設定手段と、前記点火電圧出力手段により出力された二次点火電圧が前記所定電圧値を越える期間を前記内燃エンジンの燃焼変動値として検出する燃焼変動値検出手段と、該燃焼変動値検出手段の検出結果に応じて燃焼状態を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記燃焼変動値検出手段により検出された燃焼変動値を各気筒毎に所定回数加算して総燃焼変動値を算出する加算手段と、該加算手段により算出された前記総燃焼変動値と所定値とを比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に応じて燃焼状態を補正する補正手段とを有していることを特徴とする多気筒内燃エンジンの制御装置。
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