JP3324811B2 - 内燃機関の制御方法 - Google Patents

内燃機関の制御方法

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の制御方法に
関し、特に、イオン電流法により検出した燃焼ラフネス
値に基づいて内燃機関の点火時期を制御する内燃機関の
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の気筒内圧を検出することによ
りトルク代用値を求め、このトルク代用値から求めた平
均トルク変化量と所定の基準値との偏差に基づいて内燃
機関の制御因子を調整する技術が従来より知られている
(特開平26−75743号公報参照)。しかしなが
ら、上記従来の手法は、内燃機関の気筒内圧をセンサで
検出する必要があるためにコストが嵩むばかりか、計算
が煩雑で応答性が悪い問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで内燃機関の気
筒内における混合気の燃焼状態は、例えば定常運転状態
においては、図5に示すように気筒内圧の最大値Pmax
その平均最大値Pmaxaveよりも小さい場合において、該
平均最大値Pmaxave に対する該最大値Pmaxの変化量ΔPm
axの、該平均最大値Pmaxave に対する比率ΔPmax/Pmax
ave (以下「燃焼ラフネス値」という)を用いて表すこ
とができる。このようにして定義される燃焼ラフネス値
ΔPmax/Pmaxave は混合気の燃焼状態を表すパラメータ
であって、その値が大きいほど燃焼状態が悪いことを示
している。
【0004】そこで、内燃機関の燃焼ラフネス値をイオ
ン電流法を用いて検出するようにすれば、内燃機関にお
ける混合気の燃焼状態を高価な気筒内圧をセンサを用い
ることなく比較的簡便な装置で正確に検出することが可
能となる。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、イオン電流法を用いて検出した燃焼ラフネス値に基
づいて点火時期をフィードバック制御することにより、
前記燃焼ラフネス値を効率的に目標ラフネス値に一致さ
せることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内燃機関の気筒内圧の最大値がその気筒
内圧の平均最大値よりも小さい場合において、該平均最
大値に対する該最大値の変化量の、該平均最大値に対す
る比率として定義される燃焼ラフネス値をイオン電流法
により検出し、この検出した燃焼ラフネス値に基づいて
内燃機関の点火時期を制御する内燃機関の制御方法であ
って、燃焼ラフネス値を目標ラフネス値に一致させるべ
く、燃焼ラフネス値と目標ラフネス値との偏差に基づい
て内燃機関の点火時期をフィードバック制御し、そのフ
ィードバック制御に際しては、燃焼ラフネス値が目標ラ
フネス値を上回った場合のフィードバックゲインを、燃
焼ラフネス値が目標ラフネス値を下回った場合のフィー
ドバックゲインよりも大きく設定することを第1の特徴
とする。
【0007】
【0008】
【0009】また本発明は前述の第1の特徴に加えて、
内燃機関の点火時期をPIDフィードバック制御するこ
とを第の特徴とする。
【0010】また本発明は前述の第1の特徴に加えて、
目標ラフネス値に対する燃焼ラフネス値の偏差に応じて
フィードバックゲインを決定することを第の特徴とす
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0012】図1は、本発明の第1実施例に係る内燃機
関(以下単に「エンジン」という)及びその制御装置の
全体構成図であり、例えば4気筒のエンジン1の吸気管
2の途中にはスロットル弁3が設けられている。スロッ
トル弁3にはスロットル弁開度(θTH)センサ4が連
結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気
信号を出力してエンジン制御用電子コントロールユニッ
ト(以下「ECU」という)5に供給する。
【0013】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各燃料噴射弁6は図示し
ない燃料ポンプに接続されるとともに、ECU5に電気
的に接続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射
の開弁時間が制御される。
【0014】エンジン1の各気筒の点火プラグ16はデ
ィストリビュータ15を介してECU5に電気的に接続
されており、ECU5により点火時期θIGが制御され
る。ディストリビュータ15と点火プラグ16とを接続
する接続線の途中には、その接続線と静電的に結合され
た(接続線と数pFのコンデンサを形成する)点火電圧
センサ17が設けられており、その検出信号はECU5
に供給される。
【0015】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には吸気
管内絶対圧(PBA)センサ7が設けられており、この
絶対圧センサ7により電気信号に変換された絶対圧信号
は前記ECU5に供給される。また、その下流には吸気
温(TA)センサ8が取付けられており、吸気温TAを
検出して対応する電気信号を出力してECU5に供給す
る。
【0016】エンジン1の本体に装着されたエンジン水
温(TW)センサ9はサーミスタ等から成り、エンジン
水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を出
力してECU5に供給する。エンジン回転数(NE)セ
ンサ10及び気筒判別(CYL)センサ11はエンジン
1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取付け
られている。エンジン回転数センサ10はエンジン1の
クランク軸の180度回転毎に所定のクランク角度位置
でパルス(以下「TDC信号パルス」という)を出力
し、気筒判別センサ11は特定の気筒の所定のクランク
角度位置で信号パルスを出力するものであり、これらの
各信号パルスはECU5に供給される。
【0017】三元触媒14はエンジン1の排気管13に
配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の
成分の浄化を行う。排気ガス濃度検出器としての酸素濃
度センサ12は排気管13の三元触媒14の上流側に装
着されており、排気ガス中の酸素濃度を検出してその検
出値に応じた信号を出力しECU5に供給する。酸素濃
度センサ12は、酸素濃度に比例した信号を出力するリ
ニア型のものである。
【0018】ECU5には更に、バッテリ電圧VBを検
出するバッテリ電圧センサ31、エンジン1が搭載され
た車両の左右の駆動輪の回転速度WFL,WFRを検出
する駆動輪速度センサ33,34及び左右の従動輪の回
転速度WRL,WRRを検出する従動輪速度センサ3
5,36が接続されており、これらのセンサの検出信号
がECU5に供給される。
【0019】次に、排気還流機構20について説明す
る。
【0020】この機構20の排気還流路21は、一端2
1aが排気管13の三元触媒14上流側に、他端21b
が吸気管2のスロットル弁3下流側に夫々連通してい
る。この排気還流路21の途中には排気ガス還流量を制
御する排気還流弁22及び容積室21Cが介設されてい
る。そして、この排気還流弁22はソレノイド22aを
有する電磁弁であり、ソレノイド22aはECU5に接
続され、その弁開度がECU5からの制御信号によって
リニアに変化させることができるように構成されてい
る。排気還流弁22は、その弁開度を検出するリフトセ
ンサ23が設けられており、その検出信号はECU5に
供給される。
【0021】ECU5は上述の各種センサからのエンジ
ンパラメータ信号等に基づいてエンジン運転状態を判別
し、吸気管内絶対圧PBAとエンジン回転数NEとに応
じて設定される排気還流弁22の弁開度指令値とリフト
センサ23によって検出された排気還流弁22の実弁開
度値との偏差を零にするようにソレノイド22aに制御
信号を供給する。
【0022】ECU5は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム
及び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射
弁6に駆動信号を供給する出力回路5d等から構成され
る。
【0023】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、燃料噴射弁6の燃料噴射時間、点火
プラグ16の点火時期及び排気還流弁22の弁開度指令
値を算出する。
【0024】CPU5bは、更にエンジン運転状態に応
じた前記排気還流機構20の排気還流弁22の弁開度制
御及び駆動輪速度WFL,WFRと従動輪速度WRL,
WRRとに基づくトラクション制御を行う。このトラク
ション制御は、駆動輪の過剰スリップ状態を検出したと
きには、空燃比のリーン化及び燃料供給遮断(フュエル
カット)によってエンジンの出力トルクを低減するもの
である。
【0025】CPU5bは上述のようにして算出した結
果に基づいて、燃料噴射弁6、点火プラグ16及び排気
還流弁22を駆動する信号を、出力回路5dを介して出
力する。
【0026】図2は、図1の制御装置における燃焼ラフ
ネス値の検出に係る部分の構成を示す図であり、電源電
圧VBが供給される電源端子T1は一次側コイル47と
2次側コイル48とから成る点火コイル(点火手段)4
9に接続されている。一次側コイル47と2次側コイル
48とは互いにその一端で接続され、一次側コイル47
の他端はトランジスタ46のコレクタに接続され、トラ
ンジスタ46のベースは駆動回路51を介してCPU5
bに接続され、そのエミッタは接地されている。トラン
ジスタ46のベースには、CPU5bより点火指令信号
Aが供給される。また、2次側コイル48の他端は、デ
ィストリビュータ15を介して点火プラグ16の中心電
極16aに接続されている。点火プラグ16の接地電極
16bは接地されている。
【0027】点火電圧センサ17は、入力回路41を介
してピークホールド回路42及び比較器44の非反転入
力に接続されている。ピークホールド回路42の出力
は、比較レベル設定回路43を介して比較器44の反転
入力に接続されている。また、ピークホールド回路42
のリセット入力には、CPU5bが接続されており、C
PU5bから適切なタイミングでピークホールド値をリ
セットするリセット信号が供給される。比較器44の出
力は、CPU5bに入力される。また、二次側コイル4
8とディストリビュータ15との間にダイオード50が
介装されている。
【0028】図3は、入力回路41、ピークホールド回
路42及び比較レベル設定回路43の具体的な構成を示
す回路図であり、同図において入力端子T2は、抵抗4
15を介して演算増幅器(以下「オペアンプ」という)
416の非反転入力に接続されている。また入力端子T
2は、コンデンサ411と抵抗412とダイオード41
4とを並列に接続した回路を介してアースに接続される
とともに、ダイオード413を介して電源ラインVBS
に接続されている。コンデンサ411は、例えば104
pF程度のものを使用し、前記点火電圧センサ17によ
って検出される電圧を数千分の1に分圧する働きをす
る。また抵抗412は例えば500KΩ程度のものを使
用する。ダイオード413及び414は、オペアンプ4
16の入力電圧がほぼ0〜VBSの範囲内に入るように
するために設けられている。オペアンプ416の反転入
力はその出力と接続されており、オペアンプ416はバ
ッファアンプ(インピーダンス変換回路)として動作す
る。
【0029】入力回路41のオペアンプ416の出力
は、比較器44の非反転入力及びオペアンプ421の非
反転入力に接続されている。オペアンプ421の出力は
ダイオード422を介してオペアンプ427の非反転入
力に接続され、オペアンプ421及び427の反転入力
はいずれもオペアンプ427の出力に接続されている。
従って、これらのオペアンプもバッファアンプとして動
作する。
【0030】オペアンプ427の非反転入力は抵抗42
3及びコンデンサ426を介して接地され、抵抗423
とコンデンサ426の接続点は、抵抗424を介してト
ランジスタ425のコレクタに接続されている。トラン
ジスタ425のエミッタは接地され、ベースにはリセッ
ト時高レベルとなるリセット信号がCPU5bより入力
される。
【0031】オペアンプ427の出力は、比較レベル設
定回路43を構成する抵抗431及び432を介して接
地され、抵抗431と432の接続点が比較器44の反
転入力に接続されている。
【0032】図3の回路によれば、検出された点火電圧
V(オペアンプ416の出力)のピーク値がピークホー
ルド回路42によって保持され、そのピークホールド値
が比較レベル設定回路43により、値1より小さい所定
数倍され、比較レベルVCOMPとして比較器44に供
給される。従って、端子T4にはV>VCOMPが成立
するとき高レベルとなるパルス信号(比較判定パルス)
が出力される。
【0033】以上のように構成される回路41〜44の
動作を図4を用いて説明する。同図(b),(c)にお
いて実線は燃料混合気の正常燃焼時の特性を示し、破線
は燃焼ラフネス値が最大となる燃料系の原因に係る失火
(以下「FI失火」という)時の特性を示す。同図
(a)は点火指令信号Aを示す。
【0034】同図(b)は、検出した点火電圧(入力回
路41の出力電圧)V(B,B′)及び比較レベルVC
OMP(C,C′)の推移を示している。この図を用い
て、まず、正常燃焼時の点火電圧特性(実線で示す特
性)について説明する。
【0035】点火指令信号A発生時刻t0の直後におい
ては点火電圧は燃料混合気(点火プラグの放電ギャップ
間)の絶縁を破壊する値まで上昇し、絶縁破壊後は、絶
縁破壊前の容量放電状態(数百アンペア程度の電流によ
る非常に短い時間の放電状態)から放電電圧が略一定の
誘導放電状態へと移行する(数十ミリアンペア程度の電
流により、数ミリ秒程度の放電期間)。誘導放電電圧
は、時刻t0以降の圧縮行程に伴う気筒内の圧力が上昇
することにより上昇する。これは、圧力が高くなると誘
導放電に必要な電圧も高くなるためである。誘導放電の
最後の段階においては点火コイルの誘導エネルギーの減
少により誘導放電を維持するための電圧よりも点火プラ
グ電極間の電圧が低くなり、誘導放電は消失して容量放
電状態(後期の容量放電状態)へ移行する。容量放電状
態においては点火プラグ電極間の電圧は燃料混合気の絶
縁を再度破壊するため上昇するが、点火コイル49の残
余のエネルギーが少なく電圧上昇はわずかである。これ
は、燃焼が発生した場合は、プラグギャップ間の電気抵
抗が低いためであり、燃焼時の燃料混合気がイオン化し
ていることに起因する。
【0036】なお、ダイオード50と点火プラグ16と
の間の浮遊容量に蓄えられた電荷(電極間で放電しきれ
ずに残った電荷)は、ダイオード50があるため、点火
コイル49側へは放電されないが、点火プラグ16の電
極近傍に存在するイオンによって中和されるため、容量
放電終了時の点火電圧Vは速やかに減少する。
【0037】次に、燃料混合気が燃料供給系の異常等に
よりリーン状態やカット状態となりFI失火が発生した
とき(燃焼が発生しなかったとき)の点火電圧特性(破
線で示す特性)について説明する。点火指令信号Aの発
生時刻t0の直後においては点火電圧Vは点火プラグ電
極間の燃料混合気の絶縁を破壊する値まで上昇するが、
このときの絶縁破壊電圧の値は、燃料混合気の占める空
気の割合が正常時よりも多く含まれており、燃料混合気
の絶縁耐力が大きくなり、また、燃焼が発生していない
ため、燃料混合気がイオン化しておらず、プラグギャッ
プ間の電気抵抗が高くなることから、正常燃焼時の電圧
値よりも高くなる。この後、正常燃焼時と同様に誘導放
電状態へ移行するが、放電抵抗も正常燃焼時よりも大き
いことにより正常燃焼時よりも速く容量放電状態へ移行
する。誘導放電の最後の段階で発生する容量放電(後期
の容量放電)の値は、燃料混合気の絶縁破壊電圧が正常
燃焼時よりも大きいことにより、正常燃焼時に比べて非
常に大きくなる。
【0038】このとき、点火プラグ16の電極近傍にほ
とんどイオンが存在しないため、ダイオード50と点火
プラグ16との間に蓄えられた電荷は、イオンによって
中和されず、またダイオード50によって点火コイル4
9へ逆流することもできないためそのまま保持され、気
筒内圧力が低下して放電要求電圧がこの電荷により印加
されている電圧と等しくなった時に、点火プラグ16の
電極において放電される(図4(b)、時刻t5)。従
って、容量放電終了後も、比較的長時間(正常燃焼時に
比べて)にわたり、点火電圧Vは高電圧状態が継続する
のである。
【0039】図4(b)の曲線C,C′は、点火電圧V
のピークホールド値から得られる比較レベルVCOMP
の推移を示しており、時刻t2〜t3間でリセットされ
ている。従って、時刻t2以前は、前回点火された気筒
の比較レベルVCOMPを示している。また、図4
(c)は比較器44の出力(以下「比較判定パルス」と
いう)を示しており、図4(b)及び(c)から明らか
なように、燃焼時においては時刻t2〜t4間でV>V
COMPとなり、失火時においては時刻t1〜t5間で
V>VCOMPとなり、その間比較器44の出力は高レ
ベルとなる。
【0040】ここで、燃焼ラフネス値RNを、図5に示
すように気筒内圧の最大値Pmaxがその平均最大値Pmaxav
e よりも小さい場合において、該平均最大値Pmaxave に
対する該最大値Pmaxの変化量ΔPmaxの、該平均最大値Pm
axave に対する比率ΔPmax/Pmaxave として表わすこと
にすると、排気ガス還流量(以下「EGR量」という)
EGRMと燃焼ラフネス値RNとの関係は図6(a)に
示すようになる。また、EGR量EGRMと比較判定パ
ルス幅(時刻t2からt4まで、または時刻t1からt
5までの時間)TPとの関係は、同図(b)に示すよう
になる。これらの図において、EGRM=EGRMHで
は失火(完全失火、図4に破線で示す状態)となり、E
GRM<EGRM1の範囲では良好な燃焼(図4に実線
で示す状態)が得られることを示している。従って、E
GRM1<EGRM<EGRMHの範囲内では、比較判
定パルス幅TPと燃焼ラフネス値RNとは、同図(c)
に示すような関係となり、比較判定パルス幅TPを計測
することにより、燃焼ラフネス値RNを検出することが
できる。
【0041】このように、点火電圧センサ17の検出電
圧に基づいて、燃焼ラフネス値RNを検出することによ
り、以下のような効果を奏する。
【0042】点火電圧センサ17は、点火プラグに接続
される高圧コードに導電体を巻いたり、添わせたりする
ことで実現できるため、燃焼圧センサや燃焼光センサと
比べて構造が簡単でかつ取り付けが容易である。従っ
て、低コストで実現でき、一般の乗用車やオートバイに
採用可能である。
【0043】また、点火電圧センサは、燃焼圧センサ等
のようにスパークプラグのプラグ座や燃焼室に取り付け
る必要が無く、使用条件が厳しくないため、耐久性、信
頼性の面でもはるかに優れた燃焼ラフネス値センサを実
現することができる。
【0044】図7は、比較判定パルス幅TPの計測を行
うプログラムのフローチャートであり、本プログラムは
CPU5bにおいて一定時間毎に実行される。
【0045】ステップS41では、まずモニタ条件が成
立しているか否かを判別する。ここで、モニタ条件は、
エンジンが失火判定を実行すべき運転状態にあるとき成
立する条件であり、後述する図8のプログラムによって
判断される。この条件が成立していない(ステップS4
1の答が否定(NO))ときには、直ちに本プログラム
を終了する。
【0046】ステップS41の答が肯定(Yes)、即
ちモニタ条件が成立しているときには、IGフラグ(F
lagIG)が「1」であるか否かを判別する(ステッ
プS42)。このIGフラグは、点火時期を演算するプ
ログラムにおいて点火指令信号Aの発生とともに「1」
に設定されるフラグである。ステップS42の答が否定
(No)、即ちIGフラグが「0」のときには、リセッ
トタイマの計測値tRを値0として(ステップS43)
本プログラムを終了する。ステップS42の答が肯定
(Yes)、即ちIGフラグが「1」のときには、リセ
ットタイマの計測値tRが所定時間tRESETより小
さいか否かを判別する(ステップS44)。IGフラグ
が「0」から「1」となった直後は、この答が肯定(Y
es)となり、比較判定パルス、即ち比較器44の出力
パルスが有るか否かを判別する(ステップS47)。こ
の答が否定(No)であれば直ちに本プログラムを終了
し、肯定(Yes)であれば、カウンタのカウント値C
Pを値1だけインクリメントし(ステップS48)、本
プログラムを終了する。
【0047】前記ステップS44の答が否定(No)、
即ちtR>tRESETとなったときには、カウンタの
カウント値CP値及びIGフラグを値0にリセットし
(ステップS45,S46)、本プログラムを終了す
る。
【0048】本プログラムによれば、比較判定パルス幅
TPに比例するカウント値CPを得ることができる。
【0049】図8は、前記モニタ条件の判定を行うプロ
グラムのフローチャートである。
【0050】ステップS21〜S25では、検出したエ
ンジン運転パラメータ値が所定範囲内にあるか否かを判
別する。即ち、エンジン回転数NEが下限値NEL(例
えば500rpm)と上限値NEH(例えば6,500
rpm)の間にあるか否か(ステップS21)、吸気管
内絶対圧PBAが下限値PBAL(例えば260mmHg)
と上限値PBAH(例えば760mmHg)の間にあるか否
か(ステップS22)。エンジン水温TWが下限値TW
L(例えば40℃)と上限値TWH(例えば110℃)
の間にあるか否か(ステップS23)、吸気温TAが下
限値TAL(例えば0℃)と上限値TAH(例えば80
℃)の間にあるか否か(ステップS24)及びバッテリ
電圧VBが下限値VBL(例えば10V)より高いか否
か(ステップS25)を判別し、これらの判別結果のい
ずれかが否定(No)のときには、モニタ条件不成立と
判定する(ステップS32)。エンジンが通常用の運転
状態にあれば、エンジン回転数NE、吸気管内絶対圧P
BA、エンジン水温TW及び吸気温TAは、上記上下限
値の範囲内にあること、及びバッテリ電圧VBが低い場
合には点火電圧が低下し、正確な判定ができないことを
考慮したものである。
【0051】ステップS21〜25の答が全て肯定(Y
es)のときには、酸素濃度センサの検出値に基づかな
いオープンループの空燃比リーン制御実行中(例えばエ
ンジンの減速時にこのような制御が実行される)である
か否か(ステップS26)及びトラクション制御実行中
であるか否か(ステップS27)を判別する。これらの
判別の結果、いずれかの答が肯定(Yes)のときに
は、モニタ条件不成立と判別する(ステップS32)。
これらの制御実行中は、燃焼が不安定で、後述する燃焼
ラフネス値制御が困難であることを考慮したものであ
る。
【0052】ステップS26,S27の答がともに否定
(No)のときには、更にフュエルカット中か否かを判
別し(ステップS28)、その答が肯定(Yes)、即
ちフュエルカット中のときには、タイマTMAFCに所
定時間(例えば1秒)をセットしてスタートさせ(ステ
ップS29)、モニタ条件不成立と判定する(ステップ
S32)。ステップS28の答が否定(No)、即ちフ
ュエルカット中でないときには、前記タイマTMAFC
のカウント値が値0か否かを判別する(ステップS3
0)。この答が否定(No)、即ちフュエルカット終了
後所定時間経過前は、モニタ条件不成立と判定し(ステ
ップS32)、ステップS30の答が肯定(Yes)、
即ちフュエルカット終了後所定時間経過したときにはモ
ニタ条件成立と判定する(ステップS31)。
【0053】ステップS29,S30は、フュエルカッ
ト終了後直後も燃焼が不安定となることを考慮したもの
である。
【0054】図8のプログラムによれば、エンジン運転
パラメータ値(NE,PBA,TW,TA,VB)が所
定範囲ないとき、空燃比リーン制御若しくはトラクショ
ン制御実行中のとき、フュエルカット中又はフュエルカ
ット終了後所定時間内はモニタ条件不成立と判定され、
上記以外のときモニタ条件成立と判定される。
【0055】次に、図9〜図11に基づいて、エンジン
1の点火時期の制御について説明する。
【0056】先ず、ステップS51においてエンジン回
転数NE及び吸気管内絶対圧PBAに基づいて図10の
マップを検索し、点火時期指令値θIGの基本値θIG
MAPを求める。次に、前記比較判定パルス幅TPから
求めた燃焼ラフネス値RNに基づいて点火時期をフィー
ドバック制御する領域にあるか否かを判断する(ステッ
プS52)。この判断は前記図10のマップに基づいて
行われるもので、エンジン回転数NE及び吸気管内絶対
圧PBAがマップ上の所定の領域にない場合には、即ち
ステップS52の答が否定(No)のときには、図10
のマップから検索した前記点火時期指令値θIGの基本
値θIGMAP(つまりマップ値θIGM)をそのまま
点火時期指令値θIGとする(ステップS53)。
【0057】一方、ステップS52の答が肯定(Ye
s)、即ちエンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧PB
Aがマップ上の所定の領域にある場合には、ステップS
54に移行する。最初のループではステップS54の答
は否定(No)になり、ラフネス補正係数KRNを初期
値(1.0または学習値)にセットするとともに、点火
時期指令値θIGを初期値(マップ値または学習値)に
セットする(ステップS55,S56)。
【0058】ステップS54の答が肯定(Yes)のと
き、即ち2回目以降のループでは前記ステップS55,
S56を行わずに、燃焼ラフネス値RNを読み込む(ス
テップS57)。続いて、前記燃焼ラフネス値RNと所
定の目標ラフネス値RNrefとを比較する(ステップ
S58)。ステップS58の答が肯定(Yes)、即ち
検出した燃焼ラフネス値RNが目標ラフネス値RNre
fよりも小さければ、ラフネス補正係数KRNの前回値
に定数Aを乗算してラフネス補正係数KRNの今回値を
算出する(ステップS59)。一方、ステップS58の
答が否定(No)、即ち検出した燃焼ラフネス値RNが
目標ラフネス値RNref以上であれば、ラフネス補正
係数KRNの前回値に定数Bを乗算してラフネ補正係数
KRNの今回値を算出しする(ステップS60)。
【0059】而して、点火時期指令値θIGの前回値に
ステップS59またはステップS60で算出したラフネ
ス補正係数KRNを乗算することにより、点火時期指令
値θIGの今回値が算出され、この点火時期指令値θI
Gの今回値を目標値として点火時期がフィードバック制
御される(ステップS61)。
【0060】ところで、前記定数A,Bは、 A>1.0 B<1.0 |A−1.0|<|1.0−B| を満たすように設定されている。従って、ステップS5
8の答が肯定(Yes)であって燃焼ラフネス値RNが
目標ラフネス値RNrefよりも小さければ、定数A
(>1.0)を乗算することによりラフネス補正係数K
RNが増加する。これにより点火時期指令値θIGを増
加方向(進角方向)に制御し、燃焼ラフネス値RNを目
標ラフネス値RNrefに一致させることができる。逆
にステップS58の答が否定(No)であって燃焼ラフ
ネス値RNが目標ラフネス値RNref以上であれば、
定数B(<1.0)を乗算することによりラフネス補正
係数KRNが減少する。これにより点火時期指令値θI
Gを減少方向(遅角方向)に制御し、燃焼ラフネス値R
Nを目標ラフネス値RNrefに一致させることができ
る。
【0061】このとき、|A−1.0|<|1.0−B
|の関係から、定数Bによるラフネス補正係数KRNの
減少分は、定数Aによるラフネス補正係数KRNの増加
分よりも大きくなる。このことは、燃焼ラフネス値RN
が目標ラフネス値RNref以上になった場合には燃焼
ラフネス値RNが速やかに減少し、燃焼ラフネス値RN
が目標ラフネス値RNrefを下回った場合には燃焼ラ
フネス値RNがゆっくりと増加することを意味してい
る。即ち、燃焼ラフネス値RNが目標ラフネス値RNr
efを上回ると燃焼状態が不良になるため、前記定数B
によりこの燃焼不良状態を速やかに脱却することによ
り、ドライバビリティを悪化させることなく燃料消費率
の低減と排気ガスのエミッション特性向上を図ることが
できる。また燃焼ラフネス値RNが目標ラフネス値RN
ref以下になっても燃焼状態は一応良好に保たれる
が、排気ガスのエミション特性の観点から燃焼ラフネス
値RNを目標ラフネス値RNrefまで増加させること
が必要である。この場合には前記定数Aにより燃焼ラフ
ネス値RNをゆっくりと増加させ、燃焼状態が不良にな
る領域にオーバーシュートすることなく、燃焼ラフネス
値RNを目標ラフネス値RNrefに一致させることが
できる。
【0062】図11は、上記制御による点火時期指令値
θIGの変動の一例を模式的に表したもので、目標ラフ
ネス値RNrefを挟んで点火時期指令値θIGの減少
方向への変化量が大きく、且つ増加方向への変化量が小
さくなっていることが理解される。
【0063】次に、図12及び図13に基づいて本発明
の第2実施例を説明する。
【0064】図12のフローチャートは、そのステップ
S62のみが前記図9のフローチャート(第1実施例)
と相違している。即ち第2実施例では、ステップS58
で目標ラフネス値RNrefと燃焼ラフネス値RNとを
比較し、燃焼ラフネス値RNが目標ラフネス値RNre
fよりも小さければ、第1実施例と同様に定数A(A>
1.0)を乗算することによりラフネス補正係数KRN
が増加するが、燃焼ラフネス値RNが目標ラフネス値R
Nref以上であれば、ステップS51で検索した点火
時期指令値θIGの基本値θIGMAP(マップ値θI
GM)をそのまま点火時期指令値θIGとして本プログ
ラムを終了する(ステップS62)。
【0065】その結果、図13に示すように、燃焼ラフ
ネス値RNが目標ラフネス値RNrefを越えると点火
時期指令値θIGが基本値θIGMAPまで一気に減少
し、これにより燃焼ラフネス値RNが目標ラフネス値R
Nrefを越えて燃焼状態が悪化することを可及的に回
避することができる。
【0066】次に、図14及び図15に基づいて本発明
の第3実施例を説明する。
【0067】図14のフローチャートは、そのステップ
S63〜ステップS66のみが前記図9のフローチャー
ト(第1実施例)と相違している。即ち第3実施例で
は、ステップS57で燃焼ラフネス値RNを読み込む
と、目標ラフネス値RNrefから燃焼ラフネス値RN
を減算することにより偏差ΔKRNを算出する(ステッ
プS63)。続いて、前記偏差ΔKRNの今回値にPI
Dフィードバック制御の比例定数KPを乗算することに
より比例補正項KRNPの今回値を、偏差ΔKRNの今
回値に積分定数KIを乗算し、これに積分補正項KRN
Iの前回値を加算することにより積分補正項KRNIの
今回値を、偏差ΔKRNの今回値と前回値との差に微分
定数KDを乗算することにより微分補正項KRNDの今
回値をそれぞれ算出する。上記各定数KP,KI,KD
は、テーブル値またはマップ値として記憶手段5cに予
め記憶される。
【0068】次に、前記比例補正項KRNP、積分補正
項KRNI及び微分補正項KRNDを加算してラフネス
補正係数KRNを算出し(ステップS65)、このラフ
ネス補正係数KRNを用いて点火時期指令値θIGをフ
ィルタリング処理し、その結果を最終的な点火時期指令
値θIGとして本プログラムを終了する(ステップS6
6)。
【0069】この第3実施例によれば、燃焼ラフネス値
RNをPIDフィードバック制御する際に、その偏差Δ
KRNの大きさに基づいて比例補正項KRNP、積分補
正項KRNI及び微分補正項KRNDの大きさが決定さ
れるので、燃焼ラフネス値RNが目標ラフネス値RNr
efに近づくにつれて前記各補正項KRNP,KRN
I,KRNDの値が減少する。その結果、図15に示す
ように、燃焼ラフネス値RNをオーバーシュート或いは
振動させることなく速やかに目標ラフネス値RNref
に一致させることができる。
【0070】次に、図16及び図17に基づいて本発明
の第4実施例を説明する。
【0071】図16のフローチャートは、そのステップ
S67及びステップS68のみが前記図14(第3実施
例)のフローチャートと相違している。即ち第4実施例
では、ステップS63で偏差ΔKRNを算出すると、偏
差ΔKRNの今回値と積分定数KIとを乗算したものを
積分補正項KRNIの前回値に加算し、積分補正項KR
NIの今回値を算出する(ステップS67)。そして、
ステップS67で算出した積分補正項KRNIの今回値
をラフネス補正係数KRNとし(ステップS68)、こ
のラフネス補正係数KRNを用いて点火時期指令値θI
Gをフィルタリング処理し、その結果を最終的な点火時
期指令値θIGとして本プログラムを終了する(ステッ
プS66)。
【0072】この第4実施例は、第3実施例のPIDフ
ィードバック制御において、その積分補正項KRNIの
みを採用したものに相当する。従って、図17に示すよ
うに精度の点でPIDフィードバック制御を採用した第
3実施例(図15参照)に及ばないものの、制御系を簡
略化しながら実用上問題のない精度を得ることができ
る。
【0073】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことができる。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、イオン電流法により検出した燃焼ラフネス値を目標
ラフネス値に一致させるべく、燃焼ラフネス値と目標ラ
フネス値との偏差に基づいて内燃機関の点火時期をフィ
ードバック制御しているので、点火時期の制御精度が向
上して最適点火時期に設定が容易になり、これにより燃
料消費率の低減と排気ガスのエミッション特性向上が可
能になる。
【0075】また特に上記フィードバック制御の際に、
燃焼ラフネス値が目標ラフネス値を上回った場合のフィ
ードバックゲインを、燃焼ラフネス値が目標ラフネス値
を下回った場合のフィードバックゲインよりも大きく設
定しているので、燃焼ラフネス値が目標ラフネス値以上
になった場合には燃焼ラフネス値を速やかに減少させる
ことができる一方、燃焼ラフネス値が目標ラフネス値を
下回った場合には燃焼ラフネス値を緩徐に増加させるこ
とができる。これにより、燃焼ラフネス値が目標ラフネ
ス値を上回って燃焼状態が悪化する状態を速やかに脱却
し、ドライバビリティを悪化させることなく燃料消費率
の低減と排気ガスのエミッション特性向上を図ることが
できる。また燃焼ラフネス値が目標ラフネス値以下にな
っても燃焼状態は一応良好に保たれるが、排気ガスのエ
ミション特性の観点からは燃焼ラフネス値を目標ラフネ
ス値まで増加させることが望ましく、従ってこの場合に
は上記のように燃焼ラフネス値を緩やかに増加させたこ
とで、燃焼状態が不良になる領域にオーバーシュートす
ることなく燃焼ラフネス値を目標ラフネス値に一致させ
ることができ、排気ガスのエミション特性の更なる向上
が図られる。
【0076】た本発明の第の特徴によれば、イオン
電流法により検出した燃焼ラフネス値に基づいて内燃機
関の点火時期をフィードバック制御する際に、内燃機関
の点火時期をPIDフィードバック制御しているので、
燃焼ラフネス値を目標ラフネス値に精度良く一致させ、
ドライバビリティを悪化させることなく燃料消費率の低
減と排気ガスのエミッション特性向上を図ることができ
る。
【0077】また本発明の第の特徴によれば、イオン
電流法により検出した燃焼ラフネス値に基づいて内燃機
関の点火時期をフィードバック制御する際に、目標ラフ
ネス値に対する燃焼ラフネス値の偏差に応じてフィード
バックゲインを決定しているので、燃焼ラフネス値をオ
ーバーシュート或いは振動することなく速やかに目標ラ
フネス値に一致させ、ドライバビリティを悪化させるこ
となく燃料消費率の低減と排気ガスのエミッション特性
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関及びその制御装置の構成図
【図2】燃焼ラフネス値を検出するための回路構成を示
す図
【図3】図2の回路の具体的な構成を示す回路図
【図4】点火電圧の推移を示すタイムチャート
【図5】気筒内圧の推移を示すタイムチャート
【図6】排気ガス還流量、燃焼ラフネス値及び比較判定
パルス幅の関係を説明する図
【図7】比較判定パルス幅の計測を行うプログラムのフ
ローチャート
【図8】モニタ条件の判定を行うプログラムのフローチ
ャート
【図9】点火時期の決定を行うプログラムのフローチャ
ート
【図10】エンジン回転数及び吸気管内絶対圧から点火
時期指令値の基本値及びラフネスフィードバック領域を
検索するマップ
【図11】点火時期指令値の推移を示すグラフ
【図12】第2実施例に係る、前記図9に対応するフロ
ーチャート
【図13】第2実施例に係る、前記図11に対応するグ
ラフ
【図14】第3実施例に係る、前記図9に対応するフロ
ーチャート
【図15】第3実施例に係る、前記図11に対応するグ
ラフ
【図16】第4実施例に係る、前記図9に対応するフロ
ーチャート
【図17】第4実施例に係る、前記図11に対応するグ
ラフ
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 6 燃料噴射弁 16 点火プラグ 22 排気還流弁 RN 燃焼ラフネス値 RNref 目標ラフネス値 ΔKRN 偏差Pmax 気筒内圧の最大値 Pmaxave 気筒内圧の平均最大値 ΔPmax 気筒内圧の最大値の変化量 ΔPmax/Pmaxave 気筒内圧の最大値変化量の平均最
大値に対する比率
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/04 330 F02D 41/14 310

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関(1)の気筒内圧の最大値(Pm
    ax)がその気筒内圧の平均最大値(Pmaxave )よりも小
    さい場合において、該平均最大値(Pmaxave)に対する
    該最大値(Pmax)の変化量(ΔPmax)の、該平均最大値
    (Pmaxave )に対する比率(ΔPmax/Pmaxave )として
    定義される燃焼ラフネス値(RN)をイオン電流法によ
    り検出し、この検出した燃焼ラフネス値(RN)に基づ
    いて内燃機関(1)の点火時期を制御する内燃機関の制
    御方法であって、 燃焼ラフネス値(RN)を目標ラフネス値(RNre
    f)に一致させるべく、燃焼ラフネス値(RN)と目標
    ラフネス値(RNref)との偏差に基づいて内燃機関
    (1)の点火時期をフィードバック制御し、 そのフィードバック制御に際しては、燃焼ラフネス値
    (RN)が目標ラフネス値(RNref)を上回った場
    合のフィードバックゲインを、燃焼ラフネス値(RN)
    が目標ラフネス値(RNref)を下回った場合のフィ
    ードバックゲインよりも大きく設定することを特徴とす
    る、内燃機関の制御方法。
  2. 【請求項2】 内燃機関(1)の点火時期をPIDフィ
    ードバック制御することを特徴とする、請求項1記載の
    内燃機関の制御方法。
  3. 【請求項3】 目標ラフネス値(RNref)に対する
    燃焼ラフネス値(RN)の偏差(ΔKRN)に応じてフ
    ィードバックゲインを決定することを特徴とする、請求
    項1記載の内燃機関の制御方法。
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