JP3598667B2 - 通信端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信端末装置に係り、更に詳しくは、同報送信機能を有する通信端末装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来の通信端末装置として、ファクシミリ装置の構成を示したブロック図である。図中の1はCPU等で構成される信号処理部、2は原稿から画像データを読み取る読取部、3は読み取った画像を予めセットされた用紙に記録する記録部、4は操作手段であるアップ/ダウンキー、テンキーを含み各種スイッチ等により構成されたキー操作部、5は液晶画面やLEDランプ等で構成された表示部、6は電話回線Lに接続され、ファクシミリ通信を行うためのモデムやNCU等を備えた通信制御部、7は制御プログラム等を予め記録したROM、8は読取部2で読み取った画像データや、ファクシミリ受信した画像データを格納するメモリ等を有したRAMである。なお、キー操作部4と表示部5によって、操作パネルを構成している。
【0003】
読取部2は、CCD等の読取センサ21と、白黒2値化処理や補正処理などの必要な画像処理を行う画像処理部22などを備える。また、記録部3は、レーザー記録方式のプリンタで構成され、このプリンタ全体を制御するプリンタ制御部31と、記録する画像データを格納する画像メモリ32と、画像にあわせてレーザー光線を出力するレーザー出力部33と回転多面鏡で構成され、トナーを付着させるために、感光体上にレーザー光線を照射させる走査部34と、記録する用紙を搬送する紙送り部35などを備え、高品質の画像を高速で記録している。
【0004】
近年、ファクシミリ装置には、同一の送信データを複数の相手先に対して順次に送信する、いわゆる同報送信の機能を備えたものが広く普及している。この種のファクシミリ装置では、キー操作部4により複数のダイヤル番号を順に入力することにより、複数の相手先が指定される。この様にして入力されたダイヤル番号は、信号処理部によりRAM8へ格納される。そして、キー操作部4のスタートキーが押下されることにより、信号処理部1がRAM8からダイヤル番号を読み出し、各ダイヤル番号に対して順次ファクシミリ送信を行う。
【0005】
しかしながら、RAM8の容量等の制限により、同報送信の相手先として指定できる最大同報送信件数は予め定められている。このため、入力されたダイヤル番号の数(ダイヤル数)が、同報送信可能な上記最大同報送信件数を越える場合が生じ得る。
このため、スタートキーの押下時に、入力されたダイヤル番号の数が同報送信可能な最大同報送信件数を越えているかを検査し、入力されたダイヤル番号の数が同報送信の最大件数を越えている場合には、入力オーバーを報知する通信端末装置があった。
【0006】
しかしながら、この様な従来の通信端末装置では、入力したダイヤル番号の数が予め定められた最大同報送信件数を越えている場合であっても、オペレータが、全てのダイヤル番号を入力し終えて、スタートキーを押下するまでそのことがわからない。
このため、例えば、最大5件の同報送信が可能な通信端末装置において、10件分のダイヤル番号を入力した場合には、スタートキーを押下し、入力オーバーを知った時点で、オーバーした5件を消去する必要があった。このため、入力オーバーの発生時における操作が煩雑であった。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、同報送信の相手先のダイヤル番号を入力する際の操作性を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した本発明による通信端末装置は、2以上の相手先のダイヤル番号が順に入力され、入力された各ダイヤル番号へ同報送信を行う通信端末装置であって、各ダイヤル番号が入力される毎に、入力されたダイヤル番号の件数を予め定められた入力可能な最大同報送信件数と比較し、入力されたダイヤル番号の件数が上記最大同報送信件数を越えた場合には、入力オーバーを報知する構成とされる。
【0009】
ここで、同報送信とは、同一の送信データを複数の相手先に順次に送信する通信端末装置の送信機能であり、同報送信される相手先は、ダイヤル番号、短縮番号、ワンタッチキー等により予め指定される。
ダイヤル番号の入力とは、テンキーにより相手先のダイヤル番号を直接的に入力する方法であり、短縮キー及びテンキーの操作により相手先に割り当てられた短縮番号を入力する短縮番号の入力や、相手先に割り当てられた専用キーにより入力するワンタッチキーの入力等は除かれる。
【0010】
請求項2に記載した本発明による通信端末装置は、請求項1に記載の通信端末装置であって、各ダイヤル番号の入力後に、区切りキーを入力する通信端末装置であって、区切りキーの入力直後に、ダイヤルキーによる入力された際、入力されたダイヤル番号の件数を予め定められた入力可能な上記最大同報送信件数と比較する構成とされる。
ここで、区切りキーとは、各ダイヤル番号の入力が終了する毎に押下され、入力された各ダイヤル番号を区切るためのキーであり、その名称は問わない。また、ダイヤルキーとは、ダイヤル番号を入力するためのキーであり、少なくともテンキーを備えて構成される。
【0011】
請求項3に記載した本発明による通信端末装置は、請求項1又は2に記載の通信端末装置であって、表示手段にメッセージを表示し、および/または、アラーム手段を作動させて、入力オーバーを報知する構成とされる。即ち、表示手段のみにより入力オーバーを報知し、アラーム手段のみにより入力オーバーを報知し、或は、表示手段およびアラーム手段の双方により報知する構成とすることができる。
【0012】
表示手段とは、例えば、発光手段による点灯、点滅や、液晶等の表示手段による文字、図形の表示により、視覚を通じて入力オーバーを報知する手段であり、アラーム手段とは、ブサーや、スピーカ等から鳴動音や、音声を出力することにより、聴覚を通じて入力オーバーを報知する手段である。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1の100〜107は、本発明による通信端末装置の一例として、ファクシミリ装置の基本動作を示したフローチャートである。このフローチャートは、同報送信を行う際に、相手先のダイヤル番号を指定する操作に関するものである。まず、キー操作により同報送信する相手先の指定が行われる(100)。この相手先の指定は、ダイヤル番号の入力、短縮番号の入力、ワンタッチキーの入力のいずれかによって行われる。
【0014】
ダイヤル番号の入力は、テンキーにより、相手先のダイヤル番号を直接入力することにより行われる。一方、短縮番号の入力、ワンタッチキーの入力は、いずれも識別キー(”[”キー、”]”キー)の入力を伴う。即ち、短縮番号の10を入力する場合には、[10]と入力され、ワンタッチキーのAを入力する場合には、[A]と入力される。
【0015】
いずれかのキーが操作されると、操作されたキーがテンキーであるのかを検査し(101)、テンキーでなければ、区切りキーであるのかを検査する(102)。この結果、いずれでもなければ、再び、キー入力の監視を行う(100)。検査(102)の結果、操作されたキーが区切りキーの入力であれば、さらに、区切りキーの入力直前にテンキーの操作によって数字入力されていたのかを検査する(103)。この結果、直前のキー操作が数字入力であれば、直接ダイヤル件数を1だけ増加させる(104)。
【0016】
一方、検査(101)の結果、操作されたキーがテンキーであれば、さらに、そのテンキー操作の直前に区切りキーが操作されていたのかを検査する(105)。この結果、直前のキー操作が数字入力であれば、その時の直接ダイヤル件数を所定の最大同報送信件数を越えているのかを検査する(106)。例えば、同報送信の相手先として、直接ダイヤルにより指定できる件数(最大同報送信件数)が5件であれば、ステップ104により求められた直接ダイヤル件数が5であるのか、即ち、現在の入力されているダイヤル番号が6件目であるのかを判別する。
【0017】
直接ダイヤル件数が、最大同報送信件数を越えていれば、液晶画面に入力オーバーである旨が表示されるとともに、ブサーが鳴動音を出力して、入力オーバーであることをオペレータに知らせる。
図2の(a)〜(d)は、同報送信の相手先を指定する際における、通信端末装置の表示手段の様子の一例を示した図である。図中の(a)は、ダイヤル番号Dx1(01−2345)及び区切りキーDp(,)が入力された状態を示している。このとき、直接ダイヤル件数に1が加算される。図中の(b)は、その後、短縮ダイヤルDy([02])及び区切りキーDp(,)が入力された状態を示している。この場合、ダイヤル番号の直接入力ではないため、直接ダイヤル件数への加算は行われない。
【0018】
図中の(c)は、その後、ダイヤル番号Dx2(98ー76543)及び区切りキーDp(,)が入力された状態を示している。この場合、最初のキー入力「9」の後に、直接ダイヤル件数が、同報送信できる最大件数と比較される。図中の(d)は、この結果、ダイヤル番号Dx2を同報送信することができない場合の様子を示した図である。ブサーにより鳴動音が出力されると同時に、入力オーバーのメッセージMeが表示される。
【0019】
【発明の効果】
請求項1及び2に記載した本発明による通信端末装置は、同報送信先のダイヤル番号が入力される毎に、入力オーバーの判別を行い、入力オーバーの場合には、その旨を報知する。
従って、オペレータが、同報送信可能な最大件数を越えるダイヤル番号を直接入力しようとした場合に、入力オーバーが報知されて、操作性が向上する。即ち、無駄な入力操作や、その後の削除操作が不要となる。
【0020】
請求項3に記載した本発明による通信端末装置は、表示手段及びアラーム手段により、入力オーバーを報知する。このため、オペレータは、入力オーバーの報知を視覚及び聴覚を介して確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による通信端末装置の一例として、ファクシミリ装置の基本動作を示したフローチャートである。
【図2】ファクシミリ装置の表示手段の様子の一例を示した図である。
【図3】従来の通信端末装置として、ファクシミリ装置の構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
Dx1、Dx2・・・ダイヤルキー入力(ダイヤル番号)
Dp・・・区切りキー入力
D ・・・表示手段
Me・・・メッセージ

Claims (3)

  1. 2以上の相手先のダイヤル番号が順に入力され、入力された各ダイヤル番号へ同報送信を行う通信端末装置であって、各ダイヤル番号が入力される毎に、入力されたダイヤル番号の件数を予め定められた入力可能な最大同報送信件数と比較し、入力されたダイヤル番号の件数が上記最大同報送信件数を越えた場合には、入力オーバーを報知することを特徴とする通信端末装置。
  2. 各ダイヤル番号の入力後に、区切りキーを入力する通信端末装置であって、区切りキーの入力直後に、ダイヤルキーにより、ダイヤル番号が入力された際、入力されたダイヤル番号の件数を予め定められた入力可能な上記最大同報送信件数と比較することを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
  3. 表示手段にメッセージを表示し、および/または、アラーム手段を作動させて、入力オーバーを報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信端末装置。
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