JP3598593B2 - 含窒素半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は窒化インジウム(InN)や窒化ガリウム・インジウム(GaInN)等のInを含む含窒素III −V族化合物半導体層を備えた積層構造からなる電界効果型トランジスタや発光ダイオード等の半導体装置に係わり、特に、半導体装置の高性能化をもたらすInを含む含窒素III −V族化合物半導体層を備えた積層構造からなる半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
InNは室温で約2eVの禁止幅を有する含窒素III −V族化合物半導体の一つである。このため、波長がおおよそ620nmの橙色の発光を呈する発光ダイオード(LED)用の発光層材料として注目されている。また、Inを含む窒化ガリウム(GaN)は青色LEDの発光層として利用されている(例えば、S.Nakamura他、Appl.Phys.Lett.、64(13)(1994)、1687.)。
【0003】
この様な半導体装置用途の積層構造において、半導体装置の機能を実現するに重要な例えば発光層等の機能層として利用されているInNやGaInNなどのInを含む含窒素III −V族化合物半導体は、MOVPE(MOCVDともOMVPEとも称される。)やMBE等の気相成長法により得られている。
【0004】
In原子とN原子からなるInNは真空中で約620℃近傍で既に分解するとされる(日本産業技術振興協会新材料技術委員会編、「化合物半導体デバイス」(1973年9月15日、(財)日本産業技術振興協会発行)、397頁)分解し易い物質である。また、InNを母体材料とするが故に分解し易いGaInNは実際には、約800℃の高温で成長が実施されている(中村 修二、日本学術振興会光電相互変換第125委員会第148回研究会資料(平成6年5月27日)、1頁)。しかも、成長反応系にかなり過剰にIn原料を供給して成長が実施されている。高温での成長においては、Inが成長層より揮散するため、成長層を構成するIn等の第III 族原子とN等の第V族原子との化学量論的な構成比率の不平衡度が増すのを抑制するためである。
【0005】
InNやGaInN等のInを含む含窒素III −V族化合物半導体層をMOVE法等により気相成長させるに際しては、アンモニア(NH )がNの原料として従来から使用されている。しかし、NH は比較的熱分解し難い。また、分解反応も可逆的であるため、例え分解により窒素を含むIII −V族化合物半導体層を構成する第V族原子であるN原子或いはN原子が相互に結合した窒素ガス(N )を放出したとしても、これらの分解生成物の一部は、同じく分解により生成した水素原子(H)若しくは水素ガス(H )と再びNH となり、化学的な平衡状態を維持しようとする。このため、NH をN源とする従来の気相成長では、成長環境下に於けるN原子の濃度を化学量論的な組成を有する含窒素 III−V族化合物半導体層を得るに充分な程、高くできない問題があった。経験的には、成長温度を800℃を越える高温に設定しないと気相成長環境下に充分なN原子が存在し得ないとされる。
【0006】
一方、InNを構成する第III 族原子であるInの気相成長原料には、特にMOVPEにおいてはトリメチルインジウム((CH In)やトリエチルインジウム((C In)等の脂肪族In化合物や、シクロペンタジエニルインジウム(C In)等の脂環式In化合物(J.Cryst.Growth、107(1991)、360.)が従来から用いられている。これらの有機In化合物は概して熱分解し易く、このことが熱分解気相成長(MOVPE)法の原料として利用されている所以である。例えば、C Inは約270℃の低温でIn原子を放出する(第50回応用物理学会学術講演会(平成元年9月27日〜30日)講演番号30a−W−9(講演予稿集第一分冊315頁))。即ち、NH をN源とし有機In化合物をIn源とする気相成長においては、In原子はN原子とは対称的に成長反応系内に多量に存在させることができる。成長環境下に於けるこのN原子とIn原子との量的な不均衡は化学量論的に組成の釣合がとれていない、In原子の濃度がN原子の濃度に比較して当量的に高い成長層を与える欠点があった。これに起因して例えば、InNにあっては、層の深部の領域でもInとN原子の濃度の比率が一定とならず、不安定な結晶特性を招いていた。
【0007】
また、Inは融点が約157℃の低融点金属である。このため、高温の状態では極めて拡散し易い傾向がある。特に、NH と(CH In等の有機In化合物を各々、第V族及び第III 族の原料とする従来の気相成長法で得た例えばInN成長層にあっては、成長反応系に存在するN原子等のNを含む分解生成物の量とIn等のInを含む分解生成物の量の不釣り合いに起因して、通常はInが過剰の状態となっている。この当量的に過剰となったInは高温ではより拡散し、InN成長層の表面に滲み出し、滲み出したInは相互に融合して成長層の表面にIn金属の析出を招く。このため、成長層の表面近傍でのIn原子の濃度が成長層の内部に於けるIn原子の濃度に比較し、極端に高くなる結果をもたらしていた。
【0008】
一例として、N源としてNH を、In源としてC Inを使用したNH /C In/H 成長反応系で、常圧のMOCVD法により温度800℃でサファイア基板上させたInN成長層のIn原子の濃度の深さ方向の分布の従来例を図1に示す。この深さ方向の濃度の分布は2次イオン質量分析法(SIMSと略す。)に依り測定した。また、このInN成長層の表面にはIn金属が析出しているのが認められた。同図に示す如く、基板とInN成長層との界面近傍より、Inの析出が認められるInN成長層の表面に向けてIn濃度は漸次、増加している。即ち、InN層は、層の内部に亘ってIn濃度が一定となっているとは限らなかった。このことが、特性の安定したInN層が良好な再現性をもって得られない一つの理由となっていた。
【0009】
ここでInN或いはInとNを含む含窒素III −V族化合物半導体層内のN原子の濃度をC (個/cm )とし、In原子の濃度をCIn(個/cm )で表すとする。原子量が114.82のInと原子量が14.00のNの合計原子量は、128.82である。例えば、InNの密度は6.88g/cm であるから、単位体積当たりのInの原子数は3.22×1022個/cm となる。InN2元結晶については、Nの原子数もまたこれに等しい。C に対するCInの比率(CIn/C )をαで表すとする。α=1であればC =CInであり、化学量論的ストイキオメトリックなInN成長層となっていることを意味している。α>1の時は、CIn>C となり、N原子に対しIn原子が過剰な状態にあることを意味している。逆に、α<1では、C >CInとなりN原子が過剰に存在していることを表している。α>1またはα<1では、いずれにしても化学量論的な組成が崩れたInNとなっていることを意味する。
【0010】
本発明の云うαの値を、例えば従来の気相成長方式で得たInN成長層の表面からの深さ(d)に関連させて表すとする。図1に示したIn濃度の分布を呈する試料につき、αを図1に重ねて示す。InN成長層は膜厚が100nmのInN成長層であるが、d≦12nmの表面近傍の領域、即ち成長層の表面より12nm以下の深さの領域では、αの最大値は5程度となっている。従って、表面近傍でIn原子が過剰となっており、このため、上記の如くInN成長層の表面にIn金属の析出が目視されることとなる。d>12nmの深さ領域では、成長層表面へのInの熱拡散のためにCInが{0001}サファイア基板側に向けて漸次低下しており、一定のα値とはなっていない。即ち、分解に高温を要するNH をN源とする従来のMOVPE法等により気相成長させたInN成長層にあっては、In原子の成長層表面へ向けての熱拡散と析出に伴いInN成長層の内部で化学量論的な組成の均衡が崩れN原子に対しIn原子の量が不足している状態が発生しており、αが一定とはなっていなかった。
【0011】
In原子の濃度が表面で過剰となると、本来、透明であるInN成長層の表面が褐色、灰色若しくは黒色に着色する。含窒素III −V族化合物半導体層を利用した半導体装置の中でも光の透過性を必要とするLEDなどにあっては、着色した不透明な含窒素III −V族化合物半導体層は発光を吸収するため、高輝度のLEDの提供を妨げる結果を招いていた。
【0012】
また、半導体装置は総じて単一の半導体層のみから構成されているのではない。例えば、電界効果型トランジスタにあっては、緩衝層、チャネル層(能動層)及び時としてコンタクト層の合計3層を備えた積層構造から構成されるのが一般的である。また、LEDにあっては、緩衝層、発光反射層(DBR層)、下部クラッド層、発光層、上部クラッド層、電流拡散層及びコンタクト層等からなる積層構造から構成される。従って、この様な半導体装置用途の積層構造を構成するためにはInN成長層の表面上に更に他の成長層を堆積させる必要がある。InN成長層の表面近傍のIn原子の濃度が高く、過剰のInが表面近傍に存在する場合、この過剰なInはその上に堆積する第二の成長層との界面を通して第二の成長層内へ拡散し、第二の成長層の結晶学的組成や電気的特性を乱す。また、過剰に存在するInは第二の成長層との界面に蓄積し、期待される界面物性が得られなくなる。界面の物性が半導体装置の特性を顕現させる上で重要となる高移動度トランジスタにあっては、In原子の界面への蓄積は特性の顕現を阻害していた。
【0013】
InN等のInを含む含窒素III −V族化合物半導体層において、層の表面近傍でIn原子の濃度が増加する或いはInの析出が生ずる主な原因に、これらの層を気相成長させるに際し、従来から一般にN源として利用されているNH の難分解性がある。約800℃以上とされるNH が効率的にN原子若しくはNを含む分解物を放出する温度に比較し、有機In化合物の分解温度が極端に低いために、気相成長環境内に放出される含N分解物と含In分解物との濃度の比率の不均衡性に起因している。In原子に対し充分にN原子が供給されれば、当量的に見合うInN層が得られる。或いは、逆にNH と同様の難分解性を有するIn化合物をIn源として使用すれば上記の熱分解の均衡性は得られると考えられる。
【0014】
しかし、III −V族化合物半導体層の気相成長においては、成長層の成長速度は第III 族原子の成長環境内への供給量に依存する。第III 族原子の成長環境内への供給量が少ないと成長速度は低下する。成長速度が低下すれば、目的とする層厚の成長層を得るにより時間を費やす必要がある。原子が熱拡散に到達し得る距離は成長時間に比例して増加する。つまり、例えばInNのMOVPE成長において、成長時間の増加によりInの拡散距離は長くなり、成長層の表面近傍へのInの蓄積を促進する結果を招き好ましくはない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
この様なInを含む含窒素III −V族化合物半導体層を構成する原子濃度の不均衡性についての従来の問題点を克服するためには、例えばInの熱拡散が顕著に発生しない低温での成膜をもたらす低温分解性の気相成長用の新たなN源が先ず必要である。また、Inを含むInN等のInを含む含窒素III −V族化合物半導体層を備えた積層構造からなる半導体装置の特性向上のために備えるべき成長層の内部に於けるIn濃度に関連した規定や成長層表面或いは他の成長層との界面近傍でのαの最大値を明らかにする必要がある。例えば、InN層において成長層内部のIn濃度に一定性があり、また、αが成長層表面或いは界面近傍と成長層の内部に亘り限りなく1に近い量論的に均衡のとれていることが必要なのは当然である。しかし、実際には、前述の如くInの熱拡散性が高いこともあり、In濃度の一定性やαについては現実的な範囲を規定する必要がある。しかし、現在迄に優れた半導体装置の特性向上を意図して、半導体装置の特性向上をもたらすに充分な、優れた結晶性を有するInを含む含窒素III −V族化合物半導体層を得るための、本発明の云うαを規定した例は知られていない。
【0016】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は基板上に堆積されたInN層において、InNの層厚をtとした場合、InN層の表面から内部の0.2t以上0.6t以下の領域で、In原子の濃度変化が±15%の範囲内である含窒素III −V族化合物半導体を具備した半導体装置を提供する。また、N原子の濃度(CN (個/cm3 )で表す。)に対するIn原子濃度(CIn(個/cm3 )で表す。)の比率(CIn/CN 、数値αで表すとする。)が、InN層の表面から内部の0.2t以上0.6t以下の領域内でほぼ一定である半導体装置を提供する。特に、表面若しくは成長層の界面から0.2tで与えられる数値未満の深さ領域において、αの最大値を2以下とする半導体装置を提供する。
【0017】
Inを含む含窒素III −V族化合物半導体層において、Inの熱拡散を抑制するには、第一に成長温度の低下をもたらす低温分解性の含窒素化合物をN源とする必要がある。本発明者らが鋭意、検討した結果からは、例えば窒素原子を環の一構成原子として含む含窒素複素環式化合物、同じく窒素を環の一構成原子として含む脂環式化合物等の含窒素化合物が気相成長用のN源として目的に合致するのが判明した。これらの含窒素化合物の中でも例えば、1H−ピーロル(Pyrrole)、1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタン(1,4−Diazobicyclo(2,2,2)octan)やオルトフェニレンジアミン(1,2−ジアミノベンゼン)(o−Phenylenediamine)等の化合物が、特にInを含む含窒素III −V族化合物半導体層を気相成長する際のN源として適する。これらの含窒素化合物をN源として利用すれば、従来のNH をN源として含窒素III −V族化合物半導体層を気相成長させる際の成長温度より低温の、500℃〜700℃の低温で含窒素III −V族化合物半導体層の成長が果たせる。
【0018】
特に、1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンは、融点が158℃〜160℃であり室温では固体であるが、融点未満の温度で既に昇華する性質を有している。昇華圧は50℃で2.9Torr、110℃で83.4Torrとなる。従って、一般的なバルブ類等の耐熱温度である70〜100℃以下の温度で気相成長用途の原料として充分な昇華圧を有しており、原料の蒸気を気相成長を実施する成長反応系へ容易に添加できる利点がある。
【0019】
従来のNH3 を代替するこれらの含窒素化合物をN源とすることにより、気相成長プロセスの低温化が果たされ、これよりInの熱拡散活動が抑制される。従って、InN等の成長層の表面近傍でのαの値を小さくでき、また、成長層内部の広い範囲においてαの値を一定にできる。本発明では、InN層厚をtとした場合、InN層の表面から0.2t以上0.6t以下の領域内でCInとαがほぼ一定であるInN層を積層構造の一構成層として利用する。CInとαについての本発明の云うほぼ一定とは、原子の濃度の深さ方向の分析精度を考慮して或る値に対して±15%以内の範囲にあることを云う。±15%とするのは、CInとα共にこの範囲内に収納されていれば、本発明者が鋭意検討した結果からは、LEDにおいて発光波長や順方向のしきい値電圧等の半導体装置の特性に然したる影響を及ぼさなかったからである。
【0020】
上記した新たなN含有化合物である1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンをN源として利用し、これとシクロペンタジエニルInと水素とからなる気相成長反応系により600℃で成長させたInN成長層のCN とCInの深さ方向の分の一例を図2に示す。InN成長層の層厚(t)は200nmである。成長層表面から0.2tに相当する40nm以上、0.8tに相当する160nm以上の深さの領域においてCInとα共にほぼ一定となっている。
【0021】
0.2t以上0.6t以下の領域内でCInとαを±15%と規定するのは、この範囲を越えたCInとαを有する当量的に不均衡な成長層は結晶性も良好でなく、また、所望する比抵抗や移動度等の電気的な要素量すら安定して得られないからである。このため、この様な±15%を越える当量的に不均衡な成長層を備えた積層構造から構成される半導体装置、例えば、電界効果型トランジスタにあってはソース/ドレイン電極間のリーク電流、ドレイン電流のドリフトを増長するなどの悪影響を及ぼすからである。
【0022】
0.2t以上0.6t以下の領域内でαがほぼ一定であるInを含む含窒素III −V族化合物半導体層成長の場合、成長層の表面から0.2t未満の表面近傍の比較的浅い領域において、従来例の如くαの最大値が5以上と大きくなることは殆どない。0.2t以上0.6t以下の領域内でαがほぼ一定であれば、通常はαが最大でも2程度に収まる。成長層の表面近傍の成長層全体の層厚に対しては極く一部の領域でα<2であれば、Inを含む含窒素III −V族化合物半導体層は不透明化しない。従って、0.2t以上0.6t以下の領域内でαをほぼ一定に規定することにより、成長層の表面近傍にInの熱拡散によって生ずる成長層表面近傍のInの蓄積が抑制され、これによりLED等の半導体装置に充分に適用できる成長層を供給できる。本発明の云う0.2t以上0.6t以下の領域とは、あくまでも連続した領域のことを指す。αやCInがほぼ一定である領域が成長層内に不連続に存在する場合、不連続に存在する各領域の広さの合計が0.2t以上0.6t以下の範囲に収納されていれば良いと云うことではない。
【0023】
表面から0.6tを越える成長層内部のより基板側の領域においては、使用する基板の材質等に依って変化する。基板の表面の直上近傍に成長の初期に堆積する成長層の内部にあっては、必ずしも C =CInとはならず、基板の表面処理方法に依ってC >CIn或いはCIn>C となる場合がある。成長層の内部の基板側の深部領域においてもαは一定であるのが望ましく、この様な事態が発生する場合にあっては、成長の初期にN源及びIn源の成長反応系への供給量をαが一定となる様に故意に変化させる成長操作を行えばαを1にすることも出来る。
【0024】
本発明に依り提示された低温分解性の窒素化合物を利用すれば当量的に均衡のとれたInを含む含窒素III −V族化合物半導体成長層をもたらすばかりではない。その低温分解性によってもたらされる低温での気相成長は、従来のNH をN源とする気相成長法では使用出来なかったガラスやアルミニウム(Al)等からなる材料が基板として利用できる。ガラス材料などは従来のサファイア(アルミナ単結晶)や特にSiC単結晶に比較すれば遥かに安価であるため、結果としては廉価な半導体装置をもたらすなどの経済的な効果も期待される。
【0025】
本発明の云う規定された成長層内の範囲内で一定のαを有するInを含む含窒素化合物半導体層の成長方式は、MOVPE法に限定されない。MBE法、MO−MBE法、VPE法やCBE(Chemical Beam Epitaxy)法等であっても差し支えない。MOVPE法においては、減圧された環境下で成長を実施する減圧MOVPE方式と大気圧近傍の圧力で成長を行う常圧MOVPE法のいずれの方式であっても構わない。いずれの方式であっても、成長温度としては500℃〜700℃前後が適当である。減圧MOVPE法においては、圧力を通常は1〜200Torr程度に設定して行われるが、本発明の実施に於いても通常の減圧下で成長を行えば良く、特異な圧力の設定は要しない。
【0026】
【作用】
活性層中のInの分布を均一にすることによって、Inを含む含窒素III −V族化合物半導体層の品質の向上をもたらす。
【0027】
【実施例】
本発明をInを含む含窒素III −V族化合物半導体層を備えた積層構造からLEDを構成する例により説明する。図5に本実施例で得たLED構造の構造図を示す。
面方位が(111)の硫黄(S)が添加されたn形のGaP単結晶を基板(115)として使用した。基板(115)の厚さは約350μmであった。基板(115)の形状は直径が約50mmの円形とした。この基板(115)上に常圧のMOVPE法により、AlN、InN及びGaNを順次成長させ、LED用途の積層構造を得た。使用した気相成長設備の概略を図3に示す。
【0028】
AlN、InN及びGaNを成長させるための窒素源(101)として、1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンを使用した。この物質はステンレス鋼製の容器(102)内に収納し、恒温槽(107)により容器(102)を70℃に保持した。70℃に於ける1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンの昇華圧は約45Torrである。
【0029】
容器(102)内に原料搬送用ガス(110)として高純度の水素ガスを流通させた。昇華した1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンを含む水素ガスは配管(113−1)を通して、反応容器(108)に通ずる配管(111)か排気用配管(112)のいずれかにバルブ((114−1)及び(114−2))の切り換え操作により供給した。容器(102)内に原料搬送用ガス(110)を流通させる水素ガスの流量は目的とする含窒素化合物層毎に変化させた。
【0030】
インジウム源(105)としてはシクロペンタジエルインジウム(Cyclopentadienyl Indium)(C In:CpInと略記する。)を使用した。CpInはステンレス鋼製の容器(106)内に収納した。容器(106)は恒温槽(107)により60℃に保持した。ガリウム(Ga)源(103)としては、トリメチルガリウム((CH Ga)を用いた。Ga源(103)はステンレス鋼製容器(104)に収納し、恒温槽(107)により0℃に保持した。Al源(119)には、トリメチルアルミニウム((CH Al)を使用した。アルミニウム源(119)はステンレス鋼製容器(120)に収納し、恒温槽(107)により25℃に保持した。
【0031】
CpInを収納する容器(106)内には、精製された高純度の水素ガスを原料搬送用ガス(110)として流通し、昇華したCpInを含む水素ガスは配管(113−2)を通じて反応容器(108)に通ずる配管(111)か反応容器(108)とは通じておらず、反応に係わるガスやその他のガスを容器(108)の外部に排出するための配管に連結している排気用配管(112)のいずれかに流通した。流通する配管は、配管(113−3)の中途に設けたバルブ((114−5)及び(114−6))の開閉により選択した。
【0032】
(CH Gaを収納する容器(104)及び(CH Alを収納する容器(119)内には、各々精製された高純度の水素ガスを原料搬送用ガス(110)として流通し、(CH Ga若しくは(CH Alをバブリングした。(CH Ga若しくは(CH Alを随伴した原料搬送用ガス(110)は、配管((113−2)または(113−4))を通してバルブ((114−3)または(114−4)及び(114−7)または(114−8))の切換え操作により、成長反応容器(108)へ通ずる配管(111)または排気用配管(112)に導入した。
【0033】
成膜を開始する以前の段階では上記の各原料を収納する各容器((102)、(104)、(106)及び(119))内に予め原料搬送用ガス(110)を流した。成膜が開始される以前には、第V族元素若しくは第III 族元素の原料の蒸気若しくは昇華気体を随伴する原料搬送用ガス(110)の、配管(111)への導通をもたらすバルブ((114−1)、(114−3)、(114−5)及び(116−7))を閉の状態とし、逆に排気用配管(112)に通ずるバルブ((114−2)、(114−4)、(114−6)及び(114−8))を開の状態とした。従って、成膜を開始する以前には、第V族元素若しくは第 III族元素の原料の蒸気若しくは昇華気体を随伴する原料搬送用ガス(110)は、排気用配管(112)へ流出させておいた。前もって、原料搬送用ガス(110)の流量の経時的な安定性を確保するためである。
【0034】
上記の基板(115)を反応容器(108)内の加熱体(117)の上に載置した。反応容器(108)内を不活性ガスで置換した後、配管(111)を通してキャリアガス(109)とした水素ガスを8.0リットル/分の流量をもって反応容器(108)内に流通させた。キャリア水素ガス(109)の反応容器(108)内への流通を開始してから20分後に、加熱体(117)に通電を開始し、基板(115)の温度を室温から600℃に昇温させた。同温度に到達してから10分間、同温度に保持し基板温度を安定化させた。
【0035】
然る後、N源(101)とした1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンの蒸気を含む原料搬送用水素ガス(110)を、排気用配管(112)に導入するためのバルブ(114−2)を閉状態とし、同時にバルブ(114−1)を逆に開として配管(111)内に合流させた。反応容器(108)へ通ずる配管(111)に合流させた1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンの蒸気を含む原料搬送用水素ガス(110)は、上記の水素キャリアガス(109)により反応容器(108)内に搬送した。N源のための原料搬送用ガスとしては、水素の他、アルゴン(Ar)や窒素(N )等の不活性ガスであっても良い。また、例えば水素ガスとArガスとの混合ガスであっても構わない。
【0036】
N源(101)とした1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンの蒸気を含む水素キャリアガス(109)を反応容器(108)に導入して5分を経た後、(CH Alを随伴する原料搬送用ガス(110)を排気用配管(112)に導入するために設けたバルブ(114−8)を閉とし、逆にバルブ(114−7)を開状態とした。これにより、Al源(119)とした(CH Alを反応容器(108)に導入し、基板(115)上へn形のAlN層(121)を堆積した。n伝導形のAlN層(121)は、体積濃度にして約5ppmのジシランを含む高純度水素ガスからなるドーピングガスをボンベ(124)より10cc/分の割合で供給して、Siをドーピングすることによって得た。このドーピングガスの流量はAlN層(121)のキャリア濃度が約1×1018cm−3となる様に調整されたものである。ドーピングガスは上記のN源(101)を反応容器(108)に供給したと同時期に配管(111)に合流させた。
【0037】
AlN層(121)を得るに当たって、N源(101)を搬送するための水素ガス(110)の流量は250cc/分に設定した。(CH Alをバブリングする水素の流量は35cc/分とした。昇華したN源(101)の気体を随伴する水素ガスと(CH Alの蒸気を含む水素ガスは反応容器(108)内ガスノズル(118)を通して40分間に亘り供給を継続し、0.3μmのAlN層(121)を堆積した。
【0038】
AlN層(121)の成長後、一旦(CH Alの蒸気を含む水素ガス(110)の反応容器に通ずる配管(111)への導入口となるバルブ(114−7)を閉とし、逆にバルブ(114−8)を開として(CH Alの蒸気を含む水素ガスを排気用配管(112)に流入させた。それと時期を同じくして、ドーパントガスの配管(111)への導入を一時停止した。N源(101)の蒸気を含む水素ガスはその流量を維持させて配管(111)内への導入を継続した。
【0039】
(CH Alの蒸気を含む原料搬送用水素ガス(110)及びドーパントガスの配管(111)への導入を停止して5分を経過した後、昇華したCpInの気体を含む原料搬送用水素ガス(110)をバルブ((114−5)及び(114−6))の切り換えにより配管(111)内に導入した。また、p形の不純物(ドーパント)の添加源となる、体積濃度にして約50ppmのジメチル亜鉛と高純度水素の混合ガスをガスボンベ(126)から12cc/分の流量で供給した。CpInの昇華気体を含む水素ガス及びドーパントを含むガスは成長容器(108)内のノズル(118)を通して、60分間継続して基板(115)に吹き付けた。これにより、キャリア濃度を約1×1017cm−3とするp形のInN層(123)を堆積した。膜厚は0.1μmであった。60分間が経過した時点で、バルブ((114−5)及び(114−6))の開閉状態を切り換えて、CpInを含む原料搬送用水素ガス(110)の配管(111)へ導入を停止し、逆にそれを排気用配管(112)側に導入した。p形ドーピングガス及びN源(101)を含む搬送用水素ガス(110)の配管(111)への導入はCpInを含む原料搬送用ガス(110)の流路の変更に拘らず継続した。
【0040】
CpInを含む原料搬送用水素ガス(110)の流路を変更して5分経過した後、Ga源(103)とした(CH Gaを含む原料搬送用水素ガス(110)を排気用配管(112)に導入するためバルブ(114−4)を開状態から閉状態とし、逆にバルブ(114−3)を開とした。これにより、(CH Gaを配管(113−2)を通して配管(111)に導入し、配管(111)内を流れる水素キャリアガス(109)、N源(101)を含む原料搬送用ガス(110)及びp形ドーピングガスに合流させ、反応容器(108)内に導き、p形GaN層(122)の成長を実施した。(CH Gaの原料搬送用ガス(110)の流量は30cc/分とした。(CH Gaを含む原料搬送用水素ガス(110)の配管(111)への合流を開始してから50分間、GaN層(122)の成長を継続した。GaN層(122)の膜厚は0.3μmであった。p形ドーピングガスの流量はキャリア濃度が約1017cm−3となる様に20cc/分とした。
【0041】
得られた積層構造についての含窒素III −V族化合物半導体層の構成元素であるGa、In、Al、N元素のSIMS分析法による深さ方向の分布を図4示す。特に、InN層(123)についてはAlN層(121)との界面からGaN層(122)の界面に至る0.1μmの領域がInN層の層厚に相当する。AlN成長層(121)との界面(図中のA地点)から、InN成長層(123)の内部へ0.02μmの深さ(本文中で云うd=0.02)の地点Bを経て、GaN成長層(122)との界面(d=0.10)(地点C)に至る0.08μmの連続した領域で本文中に記載したC とCInとの比αはほぼ一定となっている。C とCInの定量値を基に分析対象元素に依る分析感度等の補正を加え、本文中のαを計算した。即ち、本発明の範囲の0.2t≦d≦0.6tの範囲で、少なくとも本文中に記載のαは1.04と一定の値となった。また、d<0.02のAlN成長層との界面(A地点)に近い領域においても、αの最大値は1.06に抑制されていた。このため、InN成長層(123)には褐色、灰色や黒色等の着色は認められなかった。
【0042】
GaP基板(115)の表面上に堆積したAlN成長層(121)とInN成長層(123)とGaN成長層(122)からなる積層構造(116)の表面には、公知のフォトリソグラフィー技術を利用したパターニング法を応用して帯状の中心電極(128)とそれと対向する周辺電極(129)とを形成した。中心電極(128)は積層構造の最表層であるGaN成長層(122)上に設けた。中心電極(128)の幅は約90μmとし、長さは約350μmとした。中心電極(128)に対向する周辺電極(129)はAlN成長層(121)上に設けた。周辺電極の幅は、約75μmとし、長さは約350μmとした。中心及び周辺((128)及び(129))電極共にAlより構成した。
【0043】
尚、本実施例では2元化合物のAlN、InN及びGaNの合計3層からなるLED用途の積層構造を構成したが、積層構造を構成する含窒素III −V族化合物半導体層の組合せ、伝導形、膜厚及びキャリア濃度はこれに限定されない。例えば、AlGaNとGaNとのヘテロ接合を含む積層構造でも良い。積層構造を構成する層の数にも特別な規定がないのは勿論である。また、本実施例に記載の積層構造から構成する半導体装置はLEDには限定されない。
【0044】
上記した1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンをN源として低温で気相成長されたInを含む含窒素III −V族化合物半導体層を備えた積層構造から構成されたLED構造からは赤色帯域の中心波長を約650nmとする可視光が発せられるのが認められた。動作電流を20mAに設定した通電劣化試験に於いては、通電時間の増大に伴う発光波長の変化が、従来のInを含む含窒素 III−V族化合物半導体層を備えた積層構造からなるLEDに比較し少ないことが認められた。電極間に4.5Vの直流動作電圧を印加した直後における発光波長の変化量をもって具体的に例示すれば、従来のLEDでは発光波長が約25nm長波長側に移行するのに対し、本実施例に係わるLEDでは長波長側への発光波長の移行量は約5nmに抑制される。従来のLEDにあっては、この通電に伴う発光波長の変化に伴い発光光度も劣化し、通電直後に発光光度は約15%低下し、通電を継続することによって漸次、低下する傾向を示した。一方、本発明に係わるLEDでは、発光光度は通電直後に約5%の低下を示したものの、その後の継続した通電においては光度は一定となる傾向を示した。ほぼ一定となった通電時点での発光光度は約45ミリカンデラであり、この時点においても従来例のLEDに比較して約1.4倍の発光光度を維持していた。これら波長及び発光光度の経時変化の一因には、電界によるインジウム原子のヘテロ界面近傍への移動(マイグレーション)が挙げられる。本発明に係わるLEDでは、発光波長及び光度の経時変化が低く抑制されていることから、αを規定することは動作電圧の印加によって発生する電界による或いは発生する熱によるインジウム原子の層内移動に伴うインジウム原子のヘテロ界面などへの蓄積を抑制する効果があると考慮される。要約すれば、αを規定することは発光の透過性に優れる光学的に透明なInN層をもたらし、よって発光光度の向上をもたらすと共に、発光光や発光波長の経時劣化の少ないInを含む含窒素III −V族化合物半導体層を備えた積層構造からなるLEDを提供できる。
【0045】
本実施例で用いた1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンは、ヘテロ原子として窒素原子を2個含む複素環式化合物の一例であり、N源としてはこの含窒素化合物に限定されることはない。
【0046】
【発明の効果】
Inを含む含窒素III −V族化合物半導体層を備えた積層構造からなる半導体装置の特性を向上させる。特に、LEDにあっては、動作の信頼性と発光強度の増大をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のInN層のIn濃度とCIn/C 比率(α)との深さ方向の分布示す図である。
【図2】本発明に係わるInN層のIn濃度とCIn/C 比率(α)の深さ方向の分布を示す図である。
【図3】本発明の実施に用いた気相成長装置の概略図である。
【図4】実施例に係わる積層構造の構成元素の深さ方向の分布を示す図である。
【図5】実施例に係わる半導体装置(LED)の模式図である。
【符号の説明】
(101) 窒素源
(102) 窒素源収納用ステンレス鋼製容器
(103) ガリウム(Ga)源
(104) ガリウム源収納用ステンレス鋼製容器
(105) インジウム(In)源
(106) インジウム源収納用ステンレス鋼製容器
(107) 恒温槽
(108) 成長反応容器
(109) 水素キャリアガス
(110) 原料搬送用ガス
(111) 成長反応容器へ通ずる配管
(112) 排気用配管
(113) 配管
(114) バルブ
(115) 基板
(116) 積層構造
(117) 加熱体
(118) ノズル
(119) アルミニウム源
(120) アルミニウム源収納用ステンレス鋼製容器
(121) 窒化アルミニウム(AlN)成長層
(122) 窒化ガリウム(GaN)成長層
(123) 窒化インジウム(InN)成長層
(124) n形層形成用ドーピングガス収納ボンベ
(125) n形層形成用ドーピングガス用配管
(126) p形層形成用ドーピングガス収納ボンベ
(127) p形層形成用ドーピングガス用配管
(128) 中心電極
(129) 周辺電極

Claims (4)

  1. 基板上に堆積されたInを含む含窒素III−V族化合物半導体層を含む積層構造を有する半導体装置の製造方法において、気相成長用N源として含窒素複素環式化合物または含窒素脂環式化合物を用いることにより、Inを含む含窒素III−V族化合物半導体層の層厚をtとした場合、Inを含む含窒素III−V族化合物半導体層の表面から内部に向かって0.2t以上0.6t以下の領域におけるIn原子の濃度変化±15%以内とすることを特徴とする含窒素III−V族化合物半導体層を備えた含窒素半導体装置の製造方法
  2. Inを含む含窒素III−V族化合物半導体層中のN原子濃度CNとIn原子濃度CInとの比率α(α=CIn/CN)の変動が、Inを含む含窒素III−V族化合物半導体層の層厚をtとした場合、Inを含む含窒素III−V族化合物半導体層の表面から内部に向かって0.2t以上0.6t以下の領域において±15%以内であることを特徴とする請求項1に記載の含窒素半導体装置の製造方法
  3. αの最大値が2以下であることを特徴とする請求項2に記載の含窒素半導体装置の製造方法
  4. 含窒素複素環式化合物及び含窒素脂環式化合物が、1H−ピーロル、1,4−ジアゾビシクロ(2,2,2)オクタンまたはオルトフェニレンジアミンであることを特徴とする含窒素半導体層の製造方法。
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